JPH07117965A - エスカレータの制御装置 - Google Patents

エスカレータの制御装置

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JPH07117965A
JPH07117965A JP27155693A JP27155693A JPH07117965A JP H07117965 A JPH07117965 A JP H07117965A JP 27155693 A JP27155693 A JP 27155693A JP 27155693 A JP27155693 A JP 27155693A JP H07117965 A JPH07117965 A JP H07117965A
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JP
Japan
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escalator
speed
passenger
timer
detecting
Prior art date
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Application number
JP27155693A
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English (en)
Inventor
Masanori Iwata
真典 岩田
Toshiki Kajiyama
俊貴 梶山
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Hitachi Ltd
Hitachi Elevator Engineering Co
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Elevator Engineering Co
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Elevator Engineering Co filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】エスカレータ乗客の歩行速度を検出し、検出結
果に応じてエスカレータ速度を制御する速度制御機構を
有したエスカレータにおいて、乗客全員の歩行速度を検
出できると同時に、身体障害者全員に対して同様に速度
制御機構が機能し、乗客が引き返した場合でも安全であ
る。また、速度を乗客に分かる様にすることによって、
乗客に危険を促し、エスカレータの速度が変わる際にも
速度が変わったことを乗客に知らせる。 【効果】身体障害者が連続でエスカレータに乗った場合
でも安全にエスカレータに乗降することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエスカレータ及びオート
ラインの制御装置及び安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータ(オートラインを含む)乗
り込み口付近に乗り込み乗客を検出する乗客検出器を設
け、この乗客検出器が乗客を検出するとエスカレータが
駆動し、起動時は微速に、徐々に常速に進行し、或い
は、起動すると直ちに常速で進行し、最後に乗り込んだ
乗客が十分降り口に到着出来るまでの時間、または降り
口付近に設けられた乗客検出器が乗客を検出するまでの
間、運転を継続するように制御された自動運転エスカレ
ータは、エスカレータ利用客が少ない場所に設置する場
合には、乗客が利用している間しかエスカレータが運転
されないため、省エネルギの点に於いて大変有効であ
る。
【0003】また、エスカレータの速度を複数階に切り
替えることの出来る切り替え手段を設けたエスカレータ
は、駅などの通勤時や退勤時などの混雑する時間帯と乗
客の少ない時間帯でのエスカレータ速度を切り替えるこ
とにより、混雑を緩和させることができ、効率の良い運
転が可能である。
【0004】エスカレータに乗り込む前の乗客の歩行速
度を検出し、検出した乗客の歩行速度に応じて、エスカ
レータ速度を制御する速度制御機構を有したエスカレー
タは、目の不自由な人や、老人など足の不自由な人がエ
スカレータを利用する場合に於いても安全であり、エス
カレータを利用できる乗客を身体的な能力で制限するこ
とが無く、しかも身体障害者でも安全にエスカレータを
利用することが出来るので、エスカレータの定格速度を
更に上昇させ、サービスの向上を図ることも可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エスカレータに乗り込
む前の乗客の歩行速度を検出し、検出した乗客の歩行速
度に応じて、エスカレータ速度を制御する速度制御機構
を有したエスカレータでは、乗客が乗り込み口手前に設
けられた歩行速度を検出する検出装置に検出された後、
何らかの理由で引き返し、エスカレータを利用しなかっ
た場合、歩行速度を検出するタイマが解除されないた
め、タイマに予め設定しておいた時間を経過した後、エ
スカレータは減速運転状態となる。そして、次の乗客が
エスカレータ乗込口に近づき歩行速度を検出するタイマ
を解除するまで減速運転状態が続く。この様な状態が生
じた場合、常時運転し続けるエスカレータでは、次にエ
スカレータを利用する乗客が来ても、エスカレータは減
速運転中であり、この乗客に対しては、必ず乗降の際に
速度制御機構が働いてしまう。また、乗客の歩行速度に
応じてエスカレータ速度を制御する速度制御機構と自動
運転エスカレータの機能を合わせ持つエスカレータの場
合、次の乗客がエスカレータ乗り込み口に近づくまでの
間、減速運転を継続するので、減速運転によって時間と
共に減速し停止するように制御されていれば問題は無い
が、低速で減速運転を継続するように制御されている場
合、乗客がいないのに低速で運転が継続され、無駄な運
転が生じる。
【0006】従来の、乗客の歩行速度に応じてエスカレ
ータ速度を制御する速度制御機構を有したエスカレータ
では、足の不自由な人や目の不自由な人など、定格速度
で駆動中のエスカレータに乗降することが困難な身体障
害者複数人が少し距離をおいて連続でエスカレータを利
用しようとした場合、乗客の歩行速度を検出する区間を
十分短くし、同時に複数人の乗客が速度を検出する区間
に入らないようにすればエスカレータに乗る際には身体
障害者全員に対してエスカレータの速度制御機構が機能
するが、エスカレータから降りる際には最初に乗った人
に対してしか有効に機能しない。
【0007】速度を複数階に変えられるエスカレータは
交通手段としては便利であるが、エスカレータの動きを
目で見るだけでは、エスカレータの走行速度は分かりに
くく、エスカレータの速度が普段よりも速くなっている
ことに乗客が気付かなかった場合、足を滑らすなど事故
に遭う危険性がある。
【0008】また目の不自由な乗客の場合、エスカレー
タの運転状態が見えないので、折角、障害者の為に乗降
の際にエスカレータの速度制御を行っても、目の不自由
な人にとっては、いつ乗れば安全に乗降できるのかわか
らず、十分な安全を確保することは出来ない。
【0009】また、利用客が多く、同一方向に進行する
エスカレータを複数設置している駅などのエスカレータ
は、利用客が多い時間帯は効率良く機能するが、利用客
が少なくなれば無駄な運転が生じ、このため、人がエス
カレータの利用状況を見て、その内の何台かを停止させ
たり、エスカレータの速度を変えたり、エスカレータの
進行方向を反転させるかどうかなどを判断しなければな
らない。
【0010】繁華街などに複数設置された同一方向に進
行するエスカレータは、どれも同じ速度で走行してお
り、急いでいる人も、ゆっくり歩いている人も同じエス
カレータに乗らなければならず、しかも、人が大勢いる
場合は、エスカレータには人が二列になることがあり、
急いでいる人にとっては、急ぐに急げない状態となる。
また、たとえエスカレータの速度を変化させても、エス
カレータ利用客が大勢いて、歩行速度よりエスカレータ
速度が遅ければ、エスカレータ乗り場付近に人溜りがで
きやすく、人の流れが悪くなり、人の歩行速度(全体の
人が流れていく速度)よりエスカレータ速度の方が速け
れば、エスカレータ降り場付近に人溜りができやすくな
り危険である。
【0011】
【課題を解決するための手段】乗込口手前に設けられた
乗客の歩行速度を検出する検出装置に乗客が検出された
後、乗客が何らかの理由で引き返し、エスカレータを利
用しなかった場合に起こる上記問題を解決するために、
乗客の歩行速度を検出する歩行速度検出装置にタイマを
設け、予めタイマに設定しておいた制限時間以内に乗客
がエスカレータに乗ったことを検出する検出装置が乗客
を検出しなかった場合は、乗客の歩行速度を検出するタ
イマ及び速度制御機構を解除する機能、または、エスカ
レータ乗込口手前に設けられた乗客の歩行速度を検出す
る二つの乗客検出装置にそれぞれ二つのカウンタとタイ
マを一つ設置し、二つのカウンタ出力をコンパレータで
比較することにより、乗客がどちらの方向に進んだかを
判別する判別手段を設け、タイマに設定された制限時間
以上の間、比較器が所定の信号を出力し続けた場合、乗
客が引き返したと判断し、乗客の歩行速度を検出するた
めのタイマ及び速度制御機構を解除する機能を備える。
【0012】乗客の歩行速度に応じて乗客が乗降する際
のエスカレータ速度を制御するエスカレータにおいて、
足の不自由な人や目の不自由な人など、定格速度で駆動
中のエスカレータに乗降することが困難な身体障害者2
人以上が少し距離をおいて連続でエスカレータを利用し
ようとした場合に発生する上記問題を解決するために、
乗客の歩行速度を検出するタイマ及び、身体障害者がエ
スカレータに乗ってからの時間を計測するタイマ、乗客
がエスカレータから完全に降りたことを予測するタイマ
を複数個設け、大勢の身体障害者が連続してエスカレー
タに乗った場合でも、安全に乗降出来るようにする。
【0013】エスカレータの速度を乗客に知らせるため
に、速度検出器と、速度を音や、光の色,光の点滅速
度,ディジタル表示,アナログ表示など何らかの形で常
に表示する装置を設け、また、乗客の歩行速度を検出し
て乗降の際のエスカレータ速度を制御する速度制御機構
を有したエスカレータにおいても、乗客が充分に乗降で
きる速度に減速したことや、加速し所定の速度になった
ことを乗客に知らせる警報装置を設ける。
【0014】エスカレータを駆動するモータの負荷を検
出する負荷検出器、或いは、エスカレータ乗り口付近
と、降り口付近に乗客を検出する乗客検出装置を設け、
二つの乗客検出装置にそれぞれカウンタを設置し、二つ
のカウンタのカウント数の差からエスカレータの利用状
況を検出し、検出したエスカレータ利用状況に応じてエ
スカレータ速度を制御することにより、エスカレータを
利用する乗客が多い時と、少ない時のエスカレータ速度
を自動的に変化させる。
【0015】また、同一場所から同一場所に双方向に移
動するエスカレータが複数設置されたエスカレータ群に
おいても、各エスカレータの利用状況を検出し速度制御
することにより、エスカレータの進行方向を含めた速度
制御が可能である。そして、同一場所から同一方向に進
行する複数台のエスカレータの走行速度を高速側と低速
側に分けておき、高速エスカレータの利用乗客数と、低
速エスカレータの利用乗客数の差から、急いでいる乗客
が多いのか、ゆっくりしている乗客が多いのかを判別
し、急いでいる乗客が多いときは、高速エスカレータの
走行速度を更に速くし、又は低速エスカレータの走行速
度を少し速くし、ゆっくりしている乗客が多いときには
高速エスカレータの走行速度を少し遅くし、又は低速エ
スカレータの走行速度を更に低下させる。
【0016】
【作用】エスカレータ乗込口手前に設けられた二つの検
出装置の動作時間差をタイマTaによって計測すること
により乗客の歩行速度を検出する。そして、タイマTa
とは別の検出装置の動作時間差を検出するタイマTdを
設け、このタイマの接点が動作すれば、乗客の歩行速度
を検出するタイマTa、及び速度制御機構を解除するよ
うにしておく。これにより、乗客が乗客検出装置に検出
された後、何らかの理由で引き返した場合でも、予めタ
イマTdに設定しておいた時間を経過すればタイマは解
除され初期状態に戻る。または、エスカレータ乗込口手
前に設けられた二つの乗客検出装置に検出装置が動作し
た回数を数える二つのカウンタを設置し、カウンタ出力
をコンパレータで比較することにより乗客がどちらの方
向に進んだのかを検出する。そして、乗客が引き返した
ことをタイマに設定しておいた時間以上の間検出すれ
ば、乗客の歩行速度を検出するタイマTa及び速度制御
機構を解除する。
【0017】乗客の歩行速度を検出するタイマTaと、
定格速度で駆動中のエスカレータに乗降することが困難
な身体障害者がエスカレータに乗ってからの時間を計測
するタイマTbと、身体障害者がエスカレータから降り
たことを予測するタイマTcを複数個設け、乗機一人一
人の歩行速度を検出し、歩行速度が一定値以下の乗客
(身体障害者)がエスカレータに乗る際のエスカレータ
速度を制御し、身体障害者一人一人のエスカレータに乗
ってからの時間を複数のタイマで計測し、タイマの計測
時間に従って動作するタイマ接点と、エスカレータ降り
口付近に設けられた乗客検出装置によって、身体障害者
がエスカレータから降りる際のエスカレータ速度を制御
する。
【0018】エスカレータの走行速度を検出するため
に、エスカレータを駆動するモータにロータリエンコー
ダ、又はタコジェネレータを設置し、これらの出力を光
の色,光の点滅速度,音,音の強弱,ディジタル信号,
アナログ信号に変換し、乗客に分かるように表示する。
また、乗客の歩行速度を検出して、乗客の歩行速度に応
じて乗客がエスカレータに乗降の際のエスカレータ速度
を変化させる速度制御機構を有したエスカレータにおい
て、予め速度を設定しておき、これをエスカレータの走
行速度と比較し、比較した結果に応じて乗客に光の色,
光の点滅速度,音,音の強弱,ディジタル信号,アナロ
グ信号によって乗客に充分に減速、又は加速したことを
知らせる。
【0019】エスカレータを駆動するモータの負荷を検
出し、又は、エスカレータ乗り込み口付近と、降り口付
近に設けられた乗客検出装置にそれぞれカウンタを設置
し、二つのカウンタのカウント数の差からエスカレータ
に乗っている乗客数を検出し、負荷又は乗客数に応じて
エスカレータ速度を変化させる。
【0020】平行に設置された複数のエスカレータにお
いて、各エスカレータの負荷又は乗客数を検出し、各エ
スカレータの負荷、又は乗客数の合計から、駆動する台
数を決定する。また、同一方向に進行する複数のエスカ
レータの走行速度を高速から低速まで何段階かに分け、
各エスカレータの負荷又は乗客数から、全体の乗客が急
いでいるのかゆっくりしているのかを判別し、判別結果
に応じてエスカレータ走行速度をそれぞれ変化させる。
【0021】
【実施例】以下、本発明によるエスカレータの速度制御
装置の一実施例を図面により詳細に説明する。尚、本実
施例は一方向にのみ運転可能なエスカレータについての
説明であり、双方向に運転可能なエスカレータについて
も適用可能であるが、これについての説明は省略する。
【0022】図1は乗客の歩行速度によって速度を制御
するエスカレータの平面図、図2は速度検出装置の電気
回路図、図3は速度を表示する装置のブロック図、図4
は速度が設定値に達したら警告する装置のブロック図、
図5はエスカレータの負荷、又は乗客数を検出して速度
制御する装置のブロック図、図6はエスカレータ群管理
制御装置のブロック図、図7はエスカレータ群管理制御
のフローチャートである。
【0023】図において、1はエスカレータ本体、2は
ハンドレール、3はステップ、4はランディングプレー
ト、11〜14は乗客検出装置、SW11は乗客検出装
置11が動作すると閉じるスイッチであり、SW12〜
SW14についても同様それぞれ乗客検出装置12〜1
4が動作すると閉じるスイッチである。11A,12
A,13A,14A,10A,10B,20A,31
A,32A,3nAはリレーコイルであり、図には示さ
れていないがリレーコイル20Aが励磁されると速度指
令部に減速指令が与えられる。T1a,T2a,T1b,
2b,Tnb ,T1c,T2c,Tnc,T1d,T2
はタイマを示す。また、CNTはカウンタを示し、その
接点CNT2N-1のNはカウント数を示し、この接点はN
が奇数の時に閉じるものとする。また、図6,図7のn
A ,nB ,nC は、各エスカレータA,B,Cの負荷、
又は乗客数を表す。
【0024】次に図2の回路について説明する。
【0025】乗客が図1の左側から進行してきた場合、
乗客検出装置11が乗客を検出すると共にSW11が動
作し、リレーコイル11Aが励磁され、リレーコイル1
1Aのa接点11A1が閉じる。このときリレーコイル
12Aのb接点12A1とタイマT1dのb接点T11
閉じた状態なので、タイマT1aは時間の計測を開始す
る。そして、乗客が乗客検出装置11を通過してSW1
1とその接点11A1 が開いてもリレーコイル10Aの
a接点10A1が閉じているので、タイマT1aは時間の
計測を継続して行う。尚この時、新たな乗客が来た場
合、乗客の歩行速度はタイマT2A によって計測され
る。乗客が更に進行し、乗客検出装置12が乗客を検出
するとSW12が動作し、リレーコイル12Aが励磁さ
れ、リレーコイル12Aのb接点12A1が開くため、
タイマT1aはリセットされる。(もし2人目の乗客が
やってきた場合、タイマT2Aはカウンタの接点CNT
2N-1 が閉じるため、継続して時間を計測する。)ここ
で、タイマT1aに予め設定しておいた時間を経過して
も乗客が乗客検出装置12を通過しなかった場合はタイ
マT1aのa接点T11が閉じ、リレーコイル13Aのb
接点13A1及びタイマT1dのb接点T11は閉じた状
態なので、リレーコイル20Aが励磁され、これにより
速度制御部に速度指令が発信され、エスカレータは減速
する。ここでもし乗客が何らかの理由で引き返したので
あった場合、タイマT1d に予め設定された時間が経過
するとタイマT1d のb接点T11,T12が開き、乗
客の歩行速度を検出するタイマT1a及び速度制御機構
は解除される。タイマT1aが動作しリレーコイル20
Aが励磁されエスカレータが減速した場合、タイマT1
a のa接点T12,20Aのa接点20A3,タイマT
1cのb接点T12は閉じているのでリレーコイル31
Aが励磁され、タイマT1b,T1cはタイマT1a が動
作した後の時間を時間の計測を開始すると共にリレーコ
イル31Aのa接点31A1 が閉じる。この時、さらに
乗降の際にエスカレータ速度制御が必要な乗客が来た場
合、タイマT2b,T2c,……,Tnb,Tncによって二
人目以降の身体障害者がエスカレータに乗った後の時間
を計測する。乗客が更に進行し、乗客検出装置13を通
過するとSW13が閉じ、リレーコイル13Aが励磁さ
れ、13Aのb接点13A1 が開き、20Aが解除さ
れ、速度制御部への減速指令は解除されるため、エスカ
レータは定格速度まで徐々に加速する。このとき、リレ
ー31Aのa接点31A1及びタイマT1cのb接点T1
2 が閉じているので、タイマT1b,T1c は時間の
計測を継続して行う。乗客が更に進行して乗客検出装置
14を通過すると、SW14が閉じ、リレーコイル14
が励磁され、リレーコイル14のa接点14A1が閉じ
る。この時、タイマT1bに予め設定しておいた時間が
経過していれば、タイマT1b のa接点T11が閉じ、
リレーコイル20Aが励磁され、これにより速度指令部
に減速指令が発信され、エスカレータは再び徐々に減速
する。そして、タイマT1c に予め設定しておいた時間
が経過すれば、タイマT1c のb接点T11,T12
開き、リレーコイル20Aが解除され、速度指令部への
減速指令も解除されるため、エスカレータは定格速度ま
で徐々に加速する。2人目以降の身体障害者に対しても
タイマT2b,T2c,……,Tnb ,Tnc によって同
様に機能する。
【0026】本実施例では、身体障害者がエスカレータ
から降りる際の速度制御を行う時間帯をタイマT1aが
動作してからタイマT1bに設定された時間を経過した
後に行うものである。図には示さないが、乗客検出装置
12と13の間に更に乗客検出装置15を設け他の乗客
検出スイッチと同様、スイッチ15にリレー15を設
け、接点T12,T22,…,T1n+1,T2n+1をリ
レー15の接点とすることによって、身体障害者がエス
カレータに乗ってからの時間とすることも可能である。
また、乗客が引き返したことを検出する為にタイマTd
を用いたが、タイマTdの代わりに、乗客検出装置11
と12にそれぞれカウンタを設置し、二つのカウンタの
カウント数をコンパレータで比較することによっても検
出可能であり、一定時間以上乗客が引き返したことを検
出し続ければ、タイマTaと速度制御機構を解除するよ
うにしておけば、本実施例と同様の効果が得られる。
【0027】次に図3について説明する。
【0028】エスカレータを駆動するモータに取り付け
られたロータリーエンコーダと、ロータリーエンコーダ
からの出力信号を速度に変換する演算部と、演算結果を
表示する信号に変換する信号変換部と、演算結果に基づ
きエスカレータの走行速度を表示する速度表示部からな
り、エスカレータの走行速度をランディングプレート4
にディジタル表示する。
【0029】図4は、予め設定しておいた速度と、ロー
タリーエンコーダによって検出した速度を比較し、エス
カレータ走行速度が設定値に達した場合に乗客にそのこ
とを知らせる警報装置からなる。
【0030】次に図5について説明する。
【0031】エスカレータを駆動するモータに流れる電
流からエスカレータの負荷を検出する負荷検出器(又は
エスカレータ乗客数を検出する乗客検出装置でも可能)
と、検出した負荷から最適なエスカレータ速度を求める
演算部と、演算結果に基づきエスカレータ速度を制御す
る速度制御部からなり、乗客が多いときは高速でエスカ
レータを駆動し、乗客が少ないときは低速で駆動するこ
とが出来る。
【0032】図6に示すエスカレータは図5で説明した
負荷を検出して速度制御を行うエスカレータである。3
台のエスカレータA,B,Cのそれぞれの乗客数が
A,nB,nC であり、AとCのエスカレータは始めは
反対方向に進行しているものとする。乗客総数nA とn
B とnC の和が一定値以下の場合、Bのエスカレータは
停止するようにしておく。また、nA とnB とnC の和
が一定値以上の場合はBのエスカレータは、nAとnC
比較し、乗客の多い方のエスカレータと同一方向に進行
するようにしておく。またその時、Bのエスカレータは
常に同一方向に進行するエスカレータA又はCより低速
で進行するものとする。
【0033】AとBのエスカレータが今、同一方向に進
行していると仮定する。AとBのエスカレータの乗客数
を比較し、低速で進行するBのエスカレータの乗客が高
速で進行するAのエスカレータの乗客より多い場合、乗
客は急いでいないと判断し、AとB両方のエスカレータ
の走行速度を低下させるか、またはAのエスカレータの
走行速度を低下させる。また反対に、低速で進行するB
のエスカレータの乗客が高速で進行するAのエスカレー
タの乗客より少ない場合、乗客は急いでいると判断し、
AとB両方のエスカレータの走行速度を上げるか、また
はBのエスカレータの走行速度を上げる。
【0034】図6,図7の本実施例は、エスカレータが
3台の場合の例であるが、エスカレータが何台のときで
も同様に群管理制御が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、身体障害者が複数連続
してエスカレータを利用する場合でも、乗客の歩行速度
を検出するタイマ、及び身体障害者がエスカレータから
降りる時間を予測するタイマを複数設置し、乗降の際の
エスカレータ速度を制御することにより、全ての身体障
害者が安全にエスカレータに乗り降りすることが出来
る。
【0036】エスカレータの走行速度を乗客に表示する
ことにより、乗客に危険を促すことが出来る。
【0037】また、乗客の歩行速度を検出して、乗客の
歩行速度に応じて乗客がエスカレータに乗降の際のエス
カレータ速度を制御する速度制御機構を有したエスカレ
ータにおいて、予め設定しておいた速度と、実際のエス
カレータ走行速度を比較することによって、エスカレー
タが充分加速、又は、減速したことを検出し、これを乗
客に知らせるので、目の不自由な乗客でも安全にエスカ
レータに乗降することが出来る。
【0038】エスカレータ利用乗客数が多い時と、少な
い時のエスカレータ速度を変化させることが出来るの
で、効率の良い運転が可能であり、省エネルギ対策に有
効である。
【0039】複数のエスカレータが設置されている場合
でも、各エスカレータの利用乗客数を検出し、エスカレ
ータ群管理速度制御を行うので、効率の良い運転が可能
であり、省エネルギ対策に有効である。また、乗客全体
の状況によってエスカレータ速度を変化させるので、最
適な速度制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エスカレータの平面図。
【図2】電気回路図。
【図3】エスカレータ走行速度表示装置のブロック図。
【図4】充分に加速、又は減速したことを知らせる警報
装置のブロック図。
【図5】エスカレータの負荷、又は乗客数に応じて速度
制御する制御装置のブロック図。
【図6】エスカレータ速度群管理制御装置のブロック
図。
【図7】エスカレータ速度群管理制御装置のフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…エスカレータ本体、2…ハンドレール、3…ステッ
プ、4…ランディングプレート、11〜14…乗客検出
装置、SW11〜SW14…乗客検出装置が動作すると
閉じるスイッチ、11A,12A,13A,14A,1
0A,10B,…リレーコイル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗客の歩行速度を検出して、検出した歩行
    速度に応じて乗客がエスカレータに乗降する際の前記エ
    スカレータの速度を制御する速度制御機構をもつエスカ
    レータに於いて、前記エスカレータに乗ろうとした乗客
    が引き返した場合に、乗客が引き返したことを検出する
    検出装置と、前記検出装置が乗客が引き返したことを検
    出してから一定時間経過後、歩行速度検出装置及び速度
    制御機構を解除する装置を設けたことを特徴とするエス
    カレータの制御装置。
  2. 【請求項2】乗客の歩行速度を検出して、検出した歩行
    速度に応じて乗客がエスカレータに乗降する際の前記エ
    スカレータ速度を制御する速度制御機構をもつエスカレ
    ータに於いて、乗客の歩行速度を検出するタイマと、速
    度制御を必要とする乗客が前記エスカレータに乗った後
    の時間を計測するタイマと、乗客が前記エスカレータか
    ら降りた後、前記速度制御機構を解除するタイマをそれ
    ぞれ設置したことを特徴とするエスカレータ制御装置。
  3. 【請求項3】可変速度制御機構をもつエスカレータに於
    いて、前記エスカレータの速度を検出する走行速度検出
    装置と、検出した速度を、光の点滅速度や、光の色,
    音,アナログ表示,デジタル表示など、何らかの方法で
    表現する表現装置を設け、現在のエスカレータの走行速
    度を乗客に分かるようにしたことを特徴とする速度表現
    装置。
  4. 【請求項4】乗客の歩行速度を検出して、検出した歩行
    速度に応じて乗客がエスカレータに乗降する際の前記エ
    スカレータの速度を制御する速度制御機構を有したエス
    カレータに於いて、前記エスカレータの走行速度を検出
    する検出装置と、前記検出装置の検出結果と予め設定し
    ておいた値とを比較する比較装置と、前記比較装置の出
    力に基づいて前記エスカレータが予め設定しておいた速
    度に減速または加速したことを音や、光によって知らせ
    る警報装置からなることを特徴とするエスカレータの安
    全装置。
  5. 【請求項5】可変速度制御機構をもつエスカレータに於
    いて、前記エスカレータの負荷または利用乗客数を検出
    する検出器と、前記検出器の出力を演算する演算部と、
    演算結果に基づいて前記エスカレータの速度を制御する
    速度制御部からなる速度制御装置を設け、前記検出器に
    より前記エスカレータの負荷を検出して前記エスカレー
    タの利用状況を判別し、前記エスカレータの利用状況に
    応じてエスカレータの速度を制御することを特徴とする
    エスカレータの制御装置。
  6. 【請求項6】同一場所から同一場所に双方向に進行する
    複数台設置されたエスカレータ群において、前記各エス
    カレータに取付けられたエスカレータの利用状況を判別
    する利用状況判別装置と、前記各エスカレータの走行速
    度を検出する速度検出装置と、前記各エスカレータの走
    行速度を表示する速度表示装置と、前記各エスカレータ
    の利用状況,走行速度から前記各エスカレータの最適な
    速度を演算する演算部と、演算結果に基づいて前記各エ
    スカレータに走行速度を指令する速度指令部と、速度指
    令に基づいて前記各エスカレータの速度を制御する速度
    制御部とからなり、前記エスカレータの進行方向を含め
    た速度群管理制御を行うことを特徴とするエスカレータ
    の制御装置。
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