JP2020019627A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客の平均待ち時間が短く、消費電力が少ないエレベータを提供する。【解決手段】サービス階を建物の基準階を含む下層セクタと上層セクタの2セクタに分割し、複数の階間を就役するエレベータであって、行先階への呼びを登録する呼び登録手段11と、呼びの発生時刻を含む情報を記憶する記憶手段21と、呼びが登録された階及び行先階への到着時刻をエレベータの経路毎に予測する到着時刻予測手段25と、かご内の乗客数を予測する乗客数予測手段26と、エレベータの経路の候補を作成し、候補の中から最適経路を探索する経路探索手段23と、最適経路に従って応答される呼びを順次エレベータに割り当てる呼び割当手段24と、乗車案内を含む情報を出力するため乗場に設置される乗場情報出力手段29と、降車案内を含む情報を出力するためかご内に設置されるかご内情報出力手段18を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の階床間を就役する乗場行先階登録方式を採用するエレベータに関するものである。
現在、乗用エレベータで一般的なのは、乗場に上昇及び下降用の呼び釦を設置して、上昇運転時には上昇呼び釦を押した乗客を乗り合いさせて輸送し、下降運転時には下降呼び釦を押した乗客を乗り合いさせて輸送するセレコレ(セレクティブ・コレクティブ)と呼ばれる運転操作方式である。このセレコレ方式は、かごの移動方向、呼びの方向及び呼びとかごの位置関係だけに基づいて呼びの応答が制御されており、かご内が混雑していても満員にならない限りは、かごの運転方向と同じ方向に移動する乗客を乗り合いさせて行き、乗り合いする乗客数が多いほど乗客一人当たりに必要なサービス時間が短くなって効率的になるという特長がある。
例えば、セレコレに関し、乗場出入口の一側に設けられた上方向乗場釦と、乗場出入口の他側に設けられた下方向乗場釦と、上方向乗場釦の近傍に設けられ、近づいた利用客を検出すると上方向を報知する上方向報知装置と、下方向乗場釦の近傍に設けられ、近づいた利用客を検出すると下方向を報知する下方向報知装置とを備え、上方向報知装置が上方向を報知した後、更に利用客が近づいたことを検出すると、上方向乗場呼びを登録すると共に、上方向乗場呼びを登録したことを報知し、一方、下方向報知装置が下方向を報知した後、更に利用客が近づいたことを検出すると、下方向乗場呼びを登録すると共に、下方向乗場呼びを登録したことを報知するエレベータの呼び登録装置が提供されている(特許文献1を参照)。
特開2005−162463号公報
しかし、セレコレ方式の場合はかご内が混雑していても満員にならない限りはかごの移動方向と同じ方向に移動する乗客だけを乗り合いさせ、上下二方向の交通がある時に上下いずれか一方向の乗客の乗り合いしかせず、順呼びの乗客だけを乗車させ、逆呼びや背後呼びの乗客は積み残しするために、乗車待ちの人数が増えて行き、それに連れて乗車人数が増えて行く。しかも、行先階に関係なくかごの移動方向と同じ方向であれば乗車させるため、乗車人数が増えることにより停止回数が増えて平均一周時間が長くなって、乗客の平均待ち時間が悪化するという問題がある。
また、交通量が多い時間帯にはかご内が混雑して停止回数が増加するために、平均一周時間がさらに長くなり、乗客の平均待ち時間がより悪化するだけでなく、定員の大きなかごが必要になって消費電力が多くなるなどの問題がある。
そこで、本発明の目的は、乗客の平均待ち時間が短く、消費電力が少ないエレベータを提供することである。
上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、サービス階を建物の基準階を含む下層セクタと上層セクタの2セクタに分割し、複数の階間を就役する制御装置が設置されているエレベータであって、前記サービス階の乗場に設けられ乗客が行先階への呼びを登録する呼び登録手段と、前記呼び登録手段によって登録された呼びの発生時刻を含む情報を記憶する記憶手段と、前記呼び登録手段によって前記呼びが登録された階及び前記行先階への到着時刻を前記エレベータの経路毎に予測する到着時刻予測手段と、前記経路毎に停止階間におけるかご内の乗客数を予測する乗客数予測手段と、前記呼び登録手段によって登録された呼びに基づいて前記エレベータの経路の候補を作成し、前記乗客の平均待ち時間の評価値及び前記エレベータの消費電力の評価値に基づいて前記候補の中から最適経路を探索する経路探索手段と、前記経路探索手段によって探索された最適経路に従って応答される呼びを順次前記エレベータに割り当てる呼び割当手段と、前記かごへの乗車案内を含む情報を出力するため前記乗場に設置される乗場情報出力手段と、前記かごからの降車案内を含む情報を出力するため前記かご内に設置されるかご内情報出力手段を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記経路探索手段は前記候補の中から、前記乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じたものと前記エレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じたものとの和が最小であり、かつ、前記かごが正面側の戸のみの開閉が可能な一方向出入口の場合は乗客を乗車の逆順に降車させ、前記かごが正面側及び背面側の戸の開閉が可能な貫通二方向出入口の場合は乗客を乗車の順に降車させる経路を最適経路として探索するものであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記乗客の平均待ち時間の評価値は前記候補毎に応答する各呼びにおける乗客の平均到着率と呼びの未応答時間の2乗との積の総和の半分を前記乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積の総和で除したものであり、前記乗客の平均到着率は所定の呼び未発生時間のサンプル平均の逆数を最尤推定値として用い、前記呼びの未応答時間は前記記憶手段によって記憶された呼びの発生時刻から、前記到着時刻予測手段によって予測された前記呼びの登録された階への到着時刻までの時間であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記エレベータの消費電力の評価値は前記候補毎の停止階間の各走行における前記乗客数予測手段による乗客数と前記かごの定員の半分との差の絶対値に走行階床数を乗じたものの総和であり、前記乗客数予測手段による乗客数は前記停止階における前記乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積を乗車人数の推定値として用い、前記停止階が前記候補における行先階である場合の降車予定人数を降車人数の推定値として用いることによって算出することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記乗場情報出力手段によって出力される情報には前記呼び登録手段によって登録された呼びに関して前記到着時刻予測手段によって予測された前記行先階への到着時刻の情報が含まれ、前記かご内情報出力手段によって出力される情報には前記呼び割当手段によって割り当てられた呼びに応じた停止予定階の情報及び前記到着時刻予測手段によって予測された該停止予定階へ到着するまでの所要時間の情報が含まれることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記サービス階の下端階において前記乗客数予測手段によって乗客数が前記かごの定員の半分を超えると予測される場合は、前記乗場情報出力手段及び前記呼び割当手段により前記下端階における乗客数が前記かごの定員の半分以下になるように制御し、前記サービス階の上端階において前記乗客数予測手段によって乗客数が前記かごの定員の半分未満となると予測される場合は、前記乗場情報出力手段及び前記呼び割当手段により前記上端階における乗客数が前記かごの定員の半分以上になるように制御することを特徴とする。
本発明のエレベータは、乗場行先階登録方式を採用しエレベータの経路の候補の中から乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じたものとエレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じたものとの和が最小となる経路を探索する最適化制御を行うので、乗客の平均待ち時間が短く、消費電力が少ないという利点がある。
エレベータの制御装置の内部構成を示すブロック図である。 エレベータの呼びの割り当てに関する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳しく説明する。
まず、以下の説明で用いる用語の意味について、説明する。
呼びとは、乗客の出発階とその出発階の乗場で乗客が登録する行先階の組合せをいい、呼びは出発階と行先階の対である。
アップ呼びとは、行先階が出発階よりも上方の呼びをいう。ダウン呼びとは、行先階が出発階よりも下方の呼びをいう。
順呼びとは、かごの移動方向、即ち乗車している乗客の移動方向と同一方向で前方の呼びをいう。逆呼びとは、かごの移動方向とは逆方向の呼びをいう。背後呼びとは、かごの移動方向と同一方向でかごからみて後方の呼びをいう。
前呼びとは、行先階が他の呼びの出発階と合致する呼びをいう。後呼びとは、出発階が他の呼びの行先階と合致する呼びをいう。乗降階合致呼びとは、ある呼びの行先階と別の呼びの出発階が同じである前呼びと後呼びの組合せをいう。
出発階合致呼びとは、出発階が合致する呼びの組合せをいう。行先階合致呼びとは、行先階が合致する呼びの組合せをいう。単独呼びとは、行先階合致呼び、出発階合致呼び、乗降階合致呼びのいずれにも該当しない呼びをいう。
セレコレとは、セレクティブ・コレクティブの略で、順呼びのみに応答して、エレベータの運転方向の乗客だけを乗り合いさせるが、逆方向の乗客は積み残す運転操作方式をいう。ポストセレコレとは、ポスト・セレクティブ・コレクティブの略で、乗場に行先階登録用の呼び釦を設置して、逆呼びや背後呼びにも応答してエレベータの運転方向とは逆方向の乗客も乗り合いさせる運転操作方式をいう。本実施例で採用する運転操作方式は、セレコレの欠点を改良した運転操作方式であるポストセレコレである。
RTTとは、ラウンド・トリップ・タイムの略で、エレベータの平均一周時間をいう。
一方向出入口とは、正面側の戸のみの開閉が可能なエレベータのかごの出入口をいう。貫通二方向出入口とは、正面側及び背面側の戸の開閉が可能なエレベータのかごの出入口をいう。
本実施例におけるエレベータは、サービス階を建物の基準階を含む下層セクタと上層セクタの2セクタに分割し、複数の階間を就役する制御装置が設置されているエレベータであり、図1はエレベータの制御装置の内部構成を示すブロック図である。
エレベータは、サービス階の各階の乗場に設けられ乗客が行先階への呼びを登録する呼び登録部11、かごの位置を検出するかご位置検出部12、かごの移動方向である行先方向を検出するかご方向検出部13、かごの移動速度を検出するかご速度検出部14、故障などで運転が休止しているかどうかを検出する運転休止検出部15、かごへの乗客の乗降車の有無及び乗降人数を検出する乗降車検出部16、かご内の荷重を検出する荷重検出部17、かごからの降車案内を含む情報を出力するためかご内に設置されるかご内情報出力部18、他の装置等との通信を行う通信部19、各種の入力信号を元にかごの運転動作を制御したり判断したりしてかごを乗客の出発階及び行先階へ移動させる制御部20、呼び登録部11によって登録された呼びの発生時刻を含む情報を記憶する記憶部21、時間を計時する計時部22、乗客の平均待ち時間の評価値及びエレベータの消費電力の評価値を求めて最適経路を探索する経路探索部23、経路探索部23によって探索された最適経路に従って応答される呼びを順次エレベータに割り当てる呼び割当部24、呼び登録部11によって呼びが登録された階及び行先階への到着時刻をエレベータの経路毎に予測する到着時刻予測部25、経路毎に停止階間におけるかご内の乗客数を予測する乗客数予測部26、エレベータの駆動源であるモーターを駆動する駆動部27、ブレーキを働かせることによってモーターの回転を制動する制動部28、かごへの乗車案内を含む情報を出力するため乗場に設置される乗場情報出力部29、などから構成されている。
本実施例においては、応答経路を確定するためと停止回数を削減しRTTを短縮するために、乗場行先階登録方式を採用している。上下呼び釦方式のセレコレの場合は呼びに応答後に乗客がかごに乗車してかご内で行先階を登録するまで行先階が確定しなかったのに対して、乗場行先階登録方式では乗車前の呼び登録時に行先階が確定しているという特長がある。
本実施例において呼び登録部11は、乗場にのみ設置され、かご内には設置されない。呼び登録部11は、例えばタッチパネルによって構成され、液晶ディスプレイなどの表示画面に情報を表示することができる表示部と、表示画面に表示された操作ボタンあるいは数字と記号を含む文字入力キーを乗客が触ることによって、触られた操作ボタンまたは文字入力キーに対応する入力情報を入力することができる入力部とを有する。呼び登録部11の入力部、つまりタッチパネルに表示される操作ボタンは、少なくとも行先階を選択するための行先階選択ボタンを含み、好ましくは扉が開いている時間を延長するための開延長ボタン、各種設定をする設定画面を選択する画面を表示させるためのメニュー表示ボタン、及びメニューの中の項目を選択するためのメニュー選択ボタンなどを含む。
記憶部21は、記憶手段であって、例えば半導体メモリあるいは磁気ディスク装置などの記憶装置によって構成され、呼び登録部11によって登録された呼びの発生時刻を含む情報を記憶する。より詳しくは、登録された呼びを登録された階床及び登録された時刻と関連付けて記憶し、さらに呼びは、発生時刻順に、発生時刻、出発階、行先階、未応答や応答中などの応答状態、乗客の乗車や降車などの乗降状態、出発階が属するセクタ、行先階が属するセクタなどに関する情報と共に、リストとして記憶部21に記憶される。そして、乗客が行先階で降車後は、該リストから削除される。
また、記憶部21に記憶される情報には、制御部20によって実行されるプログラム、かごが停止している時間が予め定める時間を越えた時にかごを移動させる基準階を表す基準階情報、予め定める時間である復帰時間を表す復帰時間情報、保守のために用いられる保守情報なども含まれる。
基準階は、当該建物の複数の階床のうち基準となる基準階床が予め1つ設定される。このような基準階は、かごの交通パターンに合わせて設定される。
計時部22は、時間を計時して制御部20からの指令に基づいて、現在時間に基づく情報を制御部20に出力する。
呼び登録部11によって行先階を登録して乗車待ちの乗客にかごへの乗車を案内する乗場情報出力部29は、行先階毎に乗客を順次乗車させるために、また、乗車人数を制御するために設けられているものである。例えば、5階において6階を行先階とする乗客、次に7階を行先階とする乗客の順に乗車させる場合、まず「6階に行くお客様はご乗車下さい。」と案内し、その後「7階に行くお客様はご乗車下さい。」などと案内したりする。そして、乗車案内後に乗降車検出部16によって案内対象の乗客の乗車が確認されると、呼びをリセットし、所定時間後に次の乗客の乗車案内を行う。なお、乗場情報出力部29によって出力される情報には、呼び登録部11によって登録された呼びに関して到着時刻予測部25によって予測された行先階への到着時刻の情報が含まれる。
かご内情報出力部18によって出力される情報には、例えば、かごの状況に関する情報であり、かご内の乗客数、かご内の乗客数が所定値以上になりそうな場合の警告情報、かごの移動経路情報、かごが到着するまでの予測時間を示す予測時間情報、かごの到着を予告する到着予告情報、開いている扉が閉じるまでの時間を表す戸開待機時間情報、移動中のかごが現在位置している階を示す現在階情報、行先の停止予定階を示す行先階情報、かごが停止している階を示す停止階情報、故障に関する故障情報、保守のために用いられる保守情報などが含まれていても良い。なお、かご内情報出力部18によって出力される情報には、呼び割当部24によって割り当てられた呼びに応じた停止予定階の情報及び到着時刻予測部25によって予測された該停止予定階へ到着するまでの所要時間の情報が含まれる。
乗場情報出力部29によって案内されてかごに乗車した乗客に行先階での降車を案内するかご内情報出力部18は、かご内の扉の上枠などに設置され、到着した階を行先階とする乗客がある時は、行先階に到着した旨の案内と降車を促す案内を行う。例えば、案内音声を出力する案内音声出力手段及び各種の情報を表示する案内表示出力手段によって行う。乗客の行先階は呼び登録部11によって登録された時に記憶部21に記憶されているので、かご内情報出力部18は、例えば5階に到着した場合、「5階に到着しました。降りる方は続いて降りて下さい。それ以外の方は、そのままお待ち下さい。」などと案内する。
もっとも、かご内情報出力部18による案内は、このような簡単な案内をする場合に限られるものではなく、乗客に対してより情報を追加して降車の案内をしても良い。例えば、かごが2階から出発し、3階、4階、5階、2階の順に停止して走行する場合、2階出発時に案内音声出力手段が出力する音声として、「次は、3階、4階、5階、2階の順に止まります。」と出力し、3階到着時に、「3階に止まります」と出力し、3階出発時に、「次は、4階、5階、2階の順に止まります。」と出力し、4階到着時に、「4階に止まります」と出力し、4階出発時に、「次は、5階、2階の順に止まります。」と出力し、5階到着時に、「5階に止まります」と出力し、5階出発時に、「次は、2階に止まります。」と出力し、2階到着時に、「2階に止まります。」と出力する。このように、かごの直後の到着階だけでなく、今後の一連の到着順序などの情報を前もって乗客に知らせるために案内しても良い。
このように、かご内情報出力部18がかごの停止順序に基づく情報を出力することによって、乗車した乗客は停止順序を事前に認識することができる。本実施例では、従来のセレコレのようなかごの移動方向に従った停止順序ではなく逆方向の乗客も乗車させる場合もあるので、かごの停止順序を出力することによって、乗客は自分がいつ降車するのかを予め認識することができる。これによって、ポストセレコレのように停止順序が適宜決定される構成であっても、乗客は安心してエレベータを利用することが可能となる。
案内音声出力手段及び案内表示出力手段が出力する情報としては、移動中のかごが現在位置している階を示す現在階情報、今後の停止予定階を示す行先階情報、行先階までの停止順序を示す停止順序情報、行先階までの移動時間を示す移動時間情報、かごが停止している階を示す停止階情報、故障に関する故障情報、または保守のために用いられる保守情報を含んでいても良い。
かごへの乗客の乗降車の有無及び人数を検出する乗降車検出部16は、乗客のかごへの乗り降りを検出するため、扉に設置される2本の光電管センサーで乗客の乗降方向を検出する。これによって、乗客のかごへの乗車及びかごからの降車を検出し、その情報を次の乗車案内の開始タイミングや呼びのリセットや応答フェーズの遷移のタイミングに利用する。
本実施例において、制御部20における乗客の各行先階への移動は、エレベータのかごが正面側の戸のみの開閉が可能な一方向出入口の場合は乗客を乗車の逆順に降車させ、かごが正面側及び背面側の戸の開閉が可能な貫通二方向出入口の場合は乗客を乗車の順に降車させるものである。そのため、行先階では自分の前に該階で降車する乗客しかいないため周りの乗客をかきわけることなくスムーズかつ安全に降車できるので、かご内混雑時の高齢者や身体の不自由な人の降車時の安全性を向上させることができる。
このように本発明は、現在は一方向出入口や貫通二方向出入口のかごを備えたエレベータを採用している既設のビルであっても、本発明にかかるエレベータへの改修が可能である。
セレコレの場合は順呼びの中のかごに近い呼びから順に行先階によらず満員になるまで乗車させ、乗車順に関係なくかごの現在階に近い行先階の乗客から順に降車させていた。逆呼びは運転方向を反転した後、その階に応答するまで待たされ、背後呼びは2度反転した後、その階に応答するまで待たされる。そのため、交通量が多くなると乗場の待ち人数が増える。その結果、かごは呼びの出発階と行先階に停止して乗客を乗降させながら運転するが、降車人数よりも乗車人数の方が多くなり、乗客数が増加するためかご内が混雑する。
しかも、乗客とかごの出入口の間には、乗客よりも遠方に向かう乗客も含めて様々な行先階へ向かう乗客が混在しているため、乗客が降車する行先階では周りの乗客をかきわけて交錯しながら降車しなければならず、高齢者や身体の不自由な人にとっては降車が困難なこともあり、転倒する危険性もあるものであった。
昼食時のような二方向ピーク時の交通需要についてみてみると、二方向共5分間集中率が12%であるため、各方向の1台当たりの平均乗客発生率は、設置計画が適切である場合は、1台当たりの居住人口は250人程度なので、0.12×250/300=0.1人/秒となる。RTTが240秒程度であるため、RTTの間に両方向共24人程度が乗場に到着する。
基準階と一般階間の交通が90%で一般階と一般階間の交通が10%程度であるから、RTTの間に、基準階からセクタ1と基準階からセクタ2が22人、セクタ1からセクタ2と同じセクタ1内の上方向と同じセクタ2内の上方向が2人、セクタ1から基準階とセクタ2から基準階が22人、セクタ2からセクタ1と同じセクタ1内の下方向と同じセクタ2内の下方向が2人到着する。これらの乗客を、RTT未満で輸送できれば平衡条件を満たすことができる。
そのためには、乗客1人当たり平均10秒未満でサービスする必要があるが、22人については、行先階合致呼びまたは出発階合致呼びとしてサービスできるので、1人当たり平均6.3秒でサービスできる。2人については、いずれも単独呼びとしてそれぞれ2回ずつ停止したとしても1人当たり平均26秒でサービスできるので、1人当たり平均サービス時間は、6.3×0.9+26×0.1=8.27秒となり10秒未満にできる。
ところで、従来のセレコレはかごの運転方向と同一方向の乗客が乗り合いするので、基準階を除くサービス階床数をNとすると、乗客の行先階が着目する階である確率は1/Nであった。ポストセレコレは、建物の基準階以外のサービス階を2セクタに分割し、行先階が同一セクタの乗客が乗り合いする運転をセクタを切り替えて交互に繰り返し、行先セクタではセクタ内を移動する乗客も乗り合いするので、行先階や出発階がセクタ内の着目する階である確率が2/Nとなり、乗客の出発階が合致する確率や行先階が合致する確率や乗降階が合致する確率が倍増し、RTT当たりの停止回数が減少してRTTが短縮できるので、平均待ち時間(RTT/2)を短縮できる。
呼びは出発階と行先階の対であるが、ここで呼びを(出発階,行先階)と表す。例えば、3階を出発階にし、5階を行先階にする呼びは(3,5)と表す。かごの現在階が1階の場合の応答経路は、1階、3階、5階の順となる。単独の呼びの応答には、1階から3階と、3階から5階の2回の走行が必要となる。
行先階合致呼びとは、行先階が合致する呼びの組合せをいう。例えば、(3,5)(1,5)の呼びがある場合、(3,5)の行先階と(1,5)の行先階は共に5階で合致する。応答経路は1階、3階、5階の順または3階、1階、5階の順となり、いずれの経路が選択されるかは、これらを含む半周の経路の評価関数の値による。行先階合致呼びの場合、次の呼びの行先階が次にセクタ内で降車する乗客の行先階であれば、次の呼びの出発階に移動して乗車させる。行先階合致呼びの場合は、現在階に近い出発階から順に全ての出発階に連続的に応答して同じ行先階の乗客を続けて乗車させ、最後にそれらの行先階に応答する。例えば、現在階が2階で(3,1)(5,1)(7,1)の呼びがある場合は3階、5階、7階、1階の順に応答する。呼び登録部11によって登録された行先階の呼びに行先階が一致する呼びの組合せがある場合、制御部20によって該呼びの乗客が連続して乗車するようにかごを移動させる。
出発階合致呼びとは、出発階が合致する呼びの組合せをいう。例えば、(3,1)(3,5)の呼びがある場合、(3,1)の出発階と(3,5)の出発階は共に3階で合致する。応答経路は3階、1階、5階の順または3階、5階、1階の順となり、いずれの経路が選択されるかは、これらを含む半周の経路の評価関数の値による。出発階合致呼びの場合、次の複数の呼びの出発階が同じであれば、その出発階に移動し順に乗車させる。出発階合致呼びの場合は、行先階が出発階に近い乗客から順に乗車させる。行先階が乗降階合致呼びの乗客は、行先階が行先階合致の乗客よりも先に乗車させる。呼びの出発階への応答を行先階への応答よりも先にする必要があるためである。出発階合致呼びが複数ある時は、決定された応答順序に従って、現在階に近い出発階合致呼びの出発階から順に応答する。
乗降階合致呼びとは、ある呼びの行先階と別の呼びの出発階が同じである前呼びと後呼びの組合せをいう。例えば、(1,3)(3,5)の呼びがある場合、(1,3)の降車階と(3,5)の乗車階が3階で合致し、かごの現在階が1階の場合の応答経路は、1階、3階、5階の順となる。乗降階合致呼びの場合、次の呼びの出発階が次にセクタ内で降車する乗客の行先階であれば、出発階に移動し、乗客の降車後に乗車させる。乗降階合致呼びの場合は、前呼びの出発階、前呼びの行先階(即ち後呼びの出発階)、後呼びの行先階の順に応答する。乗降階合致呼びが複数ある時は、現在階に近い前呼びの出発階から順に応答する。乗降階合致呼びの場合は、前呼びの行先階(即ち後呼びの出発階)において前の呼びの乗客が降車後に後の呼びの乗客を乗車させる。
行先階合致呼び、出発階合致呼び及び乗降階合致呼びが複合している例を示すと、例えば(3,1)(3,5)(1,5)の呼びがある場合、最短経路は3階、1階、5階の順となる。(3,1)(3,5)が出発階合致呼び、(3,1)(1,5)が乗降階合致呼び、(3,5)(1,5)が行先階合致呼びに該当する。 その他の場合、次にセクタ内で降車する乗客の行先階に移動し、乗客を降車させ、次の呼びがあれば、その出発階に移動し乗車させる。他セクタへの移動の場合、セクタ内で乗降する乗客がなく、他セクタで乗降する乗客がいれば他セクタへ移動する。
エレベータの昇降行程が10階床の場合、経路の種類は最大10!=3628800通りになり、経路当たりの各階への到着予測時刻と 評価値の計算が仮に1ミリ秒でできたとしても、最適な経路を求めるために、全ての経路について計算するのに1時間以上を要してしまい、リアルタイム制御を行わなければならないエレベータの運転制御装置としては適当でない。昇降行程を2セクタに分割することで、経路の種類は5!×5!=14400通りとなり実用に近づくが、評価関数の計算時間を考慮すると、まだ経路の種類が多過ぎる。
しかし、上層セクタ及び下層セクタの階床数が共に各5階の場合、遷移輸送フェーズの経路の組合せの数は最大5!であり、分担輸送フェーズ内の応答経路の組合せの数は、応答順序が定まった部分集合に分類できることで、最大4!である。このように、分担輸送フェーズを設けたことにより、半周運転の応答経路の組合せの数は、最大5!×4!=2880種類と最適経路が実時間で計算可能な規模に抑えることができ、組合せ爆発を防ぐことが可能である。
本実施例ではサービス階を建物の基準階を含む下層セクタと上層セクタの2セクタに分割しており、下層セクタの内、基準階以外のサービス階をセクタ1とし、上層セクタをセクタ2とする。
その場合、上層セクタであるセクタ2は、次の5つのサブセクタに分類することができる。
第1は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ2内の階である呼びと、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼びの乗降階が合致する場合の合致した階である上層セクタのサブセクタ1、第2は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼びの出発階で上層セクタのサブセクタ1以外の階である上層セクタのサブセクタ2、第3は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ2内の階である呼びの行先階で上層セクタのサブセクタ1以外の階である上層セクタのサブセクタ3、第4は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ2内の階である呼びの出発階で上層セクタのサブセクタ1、サブセクタ2、及びサブセクタ3以外の階である上層セクタのサブセクタ4、第5は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ2内の階である呼びの行先階で上層セクタのサブセクタ1、サブセクタ2、サブセクタ3、及びサブセクタ4以外の階である上層セクタのサブセクタ5、である。
そして、上層セクタ内での応答の優先順序は、上層セクタのサブセクタ1、上層セクタのサブセクタ3、上層セクタのサブセクタ4、上層セクタのサブセクタ5、上層セクタのサブセクタ2、の順である。
次に、下層セクタであるセクタ1及び基準階は、次の5つのサブセクタに分類することができる。
第1は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼びと、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ2内の階である呼びの乗降階が合致する場合の合致した階である下層セクタのサブセクタ1、第2は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ2内の階である呼びの出発階で下層セクタのサブセクタ1以外の階である下層セクタのサブセクタ2、第3は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼びの行先階で下層セクタのサブセクタ1以外の階である下層セクタのサブセクタ3、第4は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼びの出発階で下層セクタのサブセクタ1、サブセクタ2、及びサブセクタ3以外の階である下層セクタのサブセクタ4、第5は、呼び登録部11によって登録されている呼びにおいて、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼びの行先階で下層セクタのサブセクタ1、サブセクタ2、サブセクタ3、及びサブセクタ4以外の階である下層セクタのサブセクタ5、である。
そして、下層セクタ内での応答の優先順序は、下層セクタのサブセクタ1、下層セクタのサブセクタ3、下層セクタのサブセクタ4、下層セクタのサブセクタ5、下層セクタのサブセクタ2、の順である。
本実施例におけるエレベータは、分割された下層セクタと上層セクタの2セクタを交互に移動し、下層セクタ向きモードと上層セクタ向きモードを交互に繰り返す。
下層セクタ向きモードにおいて呼び割当部24によって割当てられる呼びは、次の5種類である。
第1は、出発階がセクタ2内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼び、第2は、出発階が上層セクタのサブセクタ2内の階であって行先階がセクタ2内の階である呼び、第3は、出発階がセクタ2内の階であって行先階が上層セクタのサブセクタ2内の階である呼び、第4は、出発階が下層セクタのサブセクタ3、サブセクタ4、またはサブセクタ5内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼び、第5は、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階が下層セクタのサブセクタ3、サブセクタ4、またはサブセクタ5内の階である呼び、である。
次に、上層セクタ向きモードにおいて呼び割当部24によって割当てられる呼びは、次の5種類である。
第1は、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階がセクタ2内の階である呼び、第2は、出発階が下層セクタのサブセクタ2内の階であって行先階がセクタ1内の階または基準階である呼び、第3は、出発階がセクタ1内の階または基準階であって行先階が下層セクタのサブセクタ2内の階である呼び、第4は、出発階が上層セクタのサブセクタ3、サブセクタ4、またはサブセクタ5内の階であって行先階がセクタ2内の階である呼び、第5は、出発階がセクタ2内の階であって行先階が上層セクタのサブセクタ3、サブセクタ4、またはサブセクタ5内の階である呼び、である。
経路探索部23において、これらの応答経路の候補のそれぞれについて、呼びの応答時刻と待ち人数を予測して乗客の平均待ち時間とエレベータの消費電力に基づく評価関数の値が最小となる経路を探索する。この経路は、新規呼びの発生や長待ちの発生に伴って随時更新される。次に、遷移後の分担輸送フェーズの最適経路を求め、該経路に従って降車できるように、出発階の応答順序を決定する。
評価関数としては、乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じた値とエレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じた値との和を用いる。重み付け係数は、各エレベータにおいて平均待ち時間の短縮化と消費電力の低減化のそれぞれをどの程度重視するかによって決定される。
そして、平均待ち時間の評価値は、経路で応答する各呼びにおける乗客の平均到着率と呼びの未応答時間の2乗との積の総和の半分を乗客の平均到着率と呼びの未応答時間との積の総和で除した値である。
乗客の平均到着率は、所定の呼びの未発生時間のサンプル平均の逆数を求めておき、それを各出発階と行先階毎の乗客の平均到着率の最尤推定値として用いる。所定の呼びの未発生時間としては、例えば直近の15分間における呼びの未発生時間などである。
呼びの未応答時間は、記憶部21によって記憶された呼びの発生時刻から、到着時刻予測部25によって予測された呼びの登録された階、即ち該呼びの出発階への到着時刻までの時間である。
そうすると、呼びの未応答時間にその出発階と行先階の乗客の平均到着率を乗じたものが各呼びの待ち人数の期待値になり、経路に沿って呼びの出発階に到着した時の待ち人数が推定できるので、出発階における乗車人数が予測でき、行先階に到着した時の降車人数が予測できる。
エレベータの消費電力は速度に比例し、アンバランス負荷に比例する。そして、アンバランス負荷は、かご定員/2−乗客数に比例する。また、速度は概ね走行距離に比例し、走行距離は走行階数に比例する。従って、(定員/2−乗客数)×走行階数は、概ね消費電力に比例した値になる。ただし、上昇方向の場合は(乗客数−定員/2)×走行階数、下降方向の場合は(定員/2−乗客数)×走行階数に基づいて消費電力が算出される。もし、消費電力がマイナスとなった場合は、回生電力となる。なお、乗客数は、各階における乗車人数及び降車人数に基づいて経路毎に停止階間におけるかご内の乗客数を予測する乗客数予測部26によって算出される。
従って、消費電力の評価値は、上昇方向の走行の時は(乗客数−定員/2)× 走行階数の総和、下降方向の走行の時は、(定員/2−乗客数)× 走行階数の総和、が消費電力の評価値となる。よって、消費電力の評価値は、経路での停止階間の各走行における乗客数とかごの定員の半分との差の絶対値に走行階床数を乗じた値の総和である。
所定の呼び未発生時間のサンプル平均の逆数が、i階が出発階でj階が行先階である乗客の平均到着率λijの最尤推定値になり、乗客の平均到着率λijと呼びの未応答時間tijの積が乗車人数の推定値になる。そして、乗客の平均待ち時間の評価値は、(λij×tij 2の総和/2)/(λij×tijの総和)で算出される。
セレコレ方式は、一周運転を上昇運転と下降運転の2フェーズで構成していたのに対して、本実施例では、サービス階を上層セクタと下層セクタの2セクタに分割し、一周運転を各セクタへの遷移輸送フェーズと各セクタの分担輸送フェーズの合計4フェーズで構成する。一方向出入口のかごが適用される場合は乗車逆順降車方式を採用し、乗場行先階登録方式の特長を活用して乗客の待ち時間と待ち人数の予測制御を行い、平均待ち時間と消費電力に基づく評価関数の値が最小となる経路で登録された呼びに応答する。
呼びは継続的に発生するので、本実施例では昇降行程を2セクタに分割して、下方の下層セクタ内に行先階がある呼びに応答する半周運転と、上方の上層セクタ内に行先階がある呼びに応答する半周運転を交互に繰り返して一周運転して、全ての登録されている呼びに応答する。
図2は、エレベータの呼びの割り当てに関する処理を示すフローチャートである。
実施の開始後(ステップS101)、エレベータを利用したい乗客が呼び登録部11によってサービス階の乗場に設けられ乗客が行先階への呼びを登録する(ステップS102)。
次に、呼び登録部11によって登録された呼びに基づいて、経路探索部23によりエレベータの経路の候補を作成する(ステップS103)。
次に、呼び登録部11によって呼びが登録された階及び行先階への到着時刻を、到着時刻予測部25によってエレベータの経路毎に予測する(ステップS104)。
そして、エレベータの経路の各候補について乗客の平均待ち時間の評価値を算出する(ステップS105)。乗客の平均待ち時間の評価値はエレベータの経路の候補毎に応答する各呼びにおける乗客の平均到着率と呼びの未応答時間の2乗との積の総和の半分を乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積の総和で除したものであり、乗客の平均到着率は所定の呼び未発生時間のサンプル平均の逆数を最尤推定値として用い、呼びの未応答時間は記憶部21によって記憶された呼びの発生時刻から、到着時刻予測部25によって予測された呼びの登録された階、即ち該呼びの出発階への到着時刻までの時間である。
次に、乗客数予測部26によってエレベータの経路毎に停止階間におけるかご内の乗客数を予測する(ステップS106)。
そして、エレベータの経路の各候補についてエレベータの消費電力の評価値を算出する(ステップS107)。エレベータの消費電力の評価値は、エレベータの経路の候補毎の停止階間の各走行における乗客数予測部26によって予測された乗客数とかごの定員の半分との差の絶対値に走行階床数を乗じたものの総和であり、乗客数予測部26による乗客数は停止階における乗客の平均到着率と呼びの未応答時間との積を乗車人数の推定値として用い、停止階がエレベータの経路の候補における行先階である場合の降車予定人数を降車人数の推定値として用いることによって算出する。
さらに、経路探索部23により、ステップS105で算出された乗客の平均待ち時間の評価値及びステップS107で算出されたエレベータの消費電力の評価値に基づいてエレベータの経路の候補の中から最適経路を探索する(ステップS108)。より具体的には、ステップS103で作成したエレベータの経路の候補の中から、乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じたものとエレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じたものとの和が最小であり、かつ、エレベータのかごが正面側の戸のみの開閉が可能な一方向出入口の場合は乗客を乗車の逆順に降車させ、かごが正面側及び背面側の戸の開閉が可能な貫通二方向出入口の場合は乗客を乗車の順に降車させる経路を最適経路として経路探索部23により探索する。
次に、経路探索部23によって探索された最適経路に従って応答される呼びを呼び割当部24により順次エレベータに割り当て(ステップS109)、終了となる(ステップS110)。
また、評価関数としては、乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じた値とエレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じた値との和を用いる場合に限られるものではなく、例えば、乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じた値、エレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じた値、及びエレベータの到着予測時刻の遅れの総和の評価値に重み付け係数を乗じた値の和を用いても良い。このエレベータの到着予測時刻の遅れの総和とは、呼び登録部11によって乗客が行先階への呼びを登録した時に到着時刻予測部25によって予測された乗客の行先階への到着予測時刻と経路探索部23によりその後に発生した呼びを含めてエレベータの経路の候補の中から最適経路を探索する時に到着時刻予測部25によって予測された乗客の行先階への到着予測時刻とを比較して算出した遅れを経路上の各行先階について合計したものである。
中間階においてドアゾーン外で停止した場合、JISでは救出運転で自動的に最寄階まで移動するように求められており、中間階で戸開ゾーン外で停止した場合の閉じ込めが防止されているが、端階で安全装置が作動するなどして急停止してロープスリップが起こり突き上げまたは突き下げしてファイナルリミットスイッチが動作してしまうと、自動では救出できなくなってしまい、乗客の閉じ込めが発生する。このように、従来は下端階や上端階の戸開ゾーン外で停止した場合の閉じ込め防止対策が不十分であった。
そこで、本実施例では、サービス階の下端階において乗客数予測部26によって乗客数がかごの定員の半分を超えると予測される場合は、乗場情報出力部29及び呼び割当部24により下端階における乗客数がかごの定員の半分以下になるように制御し、サービス階の上端階において乗客数予測部26によって乗客数がかごの定員の半分未満となると予測される場合は、乗場情報出力部29及び呼び割当部24により上端階における乗客数がかごの定員の半分以上になるように制御する。これらにより、エレベータの突き上げ及び突き下げが防止でき、より高い安全性が確保できる。
下端階及び上端階について、10階建ての建物を例に説明する。基準階を1階、セクタ1を2階〜5階、セクタ2を6階〜10階、とすると、下端階は1階であり、上端階は10階である。
そして、乗客数予測部26は、停止階における乗客の平均到着率と呼びの未応答時間との積を乗車人数の推定値として用い、停止階が経路候補における行先階である場合の降車予定人数を降車人数の推定値として用いることによって乗客数を予測する。そして、乗客の平均到着率は所定の呼び未発生時間のサンプル平均の逆数を最尤推定値として用い、呼びの未応答時間は記憶部21に記憶されている呼びの発生時刻から到着時刻予測部25によって予測される各経路に沿って登録された呼びに応答した時の各階への到着予測時刻までの時間を求めて算出する。
このように、乗客数予測部26によるかご内の乗客数の予測機能を利用して、安全装置作動時にロープスリップにより突き上げや突き下げするのを防止し、両端階の戸開ゾーン外で万一停止した場合でも救出運転の動力源に重力を使えるようにする。
本実施例における効果について、説明する。
第1に、本実施例のエレベータは、乗場行先階登録方式を採用しエレベータの経路の候補の中から乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じたものとエレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じたものとの和が最小となる経路を探索する最適化制御を行うので、セレコレ方式のエレベータよりも、乗客の平均待ち時間が短く、消費電力が少ないという利点がある。
第2に、一方向出入口や貫通二方向出入口のエレベータが既に設置されているビルであっても、本実施例のエレベータに改修が可能である。
第3に、運転方向と同一方向で応答できる呼びだけが乗り合いするという制約がないため、RTT当たりの停止回数が少なく、RTTを短縮できる。
第4に、乗場行先階登録方式を採用して乗客の行先階が確定しているため呼びの応答時刻を予測でき、登録された全ての呼びに応答する経路における呼びの待ち時間と待ち人数を予測し、乗客の平均待ち時間とエレベータの消費電力に基づく評価関数の値が最小となる経路を探索し、最適経路に従って呼びに応答することができる。
第5に、降車の際の優先順序を乗客が直感できる降車出口への近さにし、乗客の降車時には、エレベータのかごが正面側の戸のみの開閉が可能な一方向出入口の場合は乗客を乗車の逆順に降車させ、かごが正面側及び背面側の戸の開閉が可能な貫通二方向出入口の場合は乗客を乗車の順に降車させる方式を採用していることにより乗客と出口の間には乗客の降車階と異なる行先階の乗客がいないため、乗客の降車時の周りの乗客との交錯が少なく、老人や身体の不自由な人の降車時の安全性を向上させることができる。
第6に、乗客数予測部26により乗客数の予測制御が可能なため、乗場情報出力部29などにより、かご内の乗客数を制御することによって、上端階や下端階である端階における突き上げや突き下げによるかご内への乗客の閉じ込めを防止することができる。
11 呼び登録部
12 かご位置検出部
13 かご方向検出部
14 かご速度検出部
15 運転休止検出部
16 乗降車検出部
17 荷重検出部
18 かご内情報出力部
19 通信部
20 制御部
21 記憶部
22 計時部
23 経路探索部
24 呼び割当部
25 到着時刻予測部
26 乗客数予測部
27 駆動部
28 制動部
29 乗場情報出力部

上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、サービス階を建物の基準階を含む下層セクタと上層セクタの2セクタに分割し、複数の階間を就役する制御装置が設置されているエレベータであって、前記サービス階の乗場に設けられ乗客が行先階への呼びを登録する呼び登録手段と、前記呼び登録手段によって登録された呼びの発生時刻を含む情報を記憶する記憶手段と、前記呼び登録手段によって前記呼びが登録された階への到着時刻及び前記行先階への到着時刻を前記エレベータの経路毎に予測する到着時刻予測手段と、前記経路毎に停止階間におけるかご内の乗客数を予測する乗客数予測手段と、前記呼び登録手段によって登録された呼びに基づいて前記エレベータの経路の候補を作成し、前記候補の中から、前記記憶手段によって記憶された呼びの発生時刻及び前記到着時刻予測手段によって予測された前記呼びが登録された階への到着時刻を含む情報に基づいて算出された前記乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じたものと、前記乗客数予測手段によって予測されたかご内の乗客数を含む情報に基づいて算出された前記エレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じたものとの和が最小であり、かつ、前記かごが正面側の戸のみの開閉が可能な一方向出入口の場合は乗客を乗車の逆順に降車させ、前記かごが正面側及び背面側の戸の開閉が可能な貫通二方向出入口の場合は乗客を乗車の順に降車させる経路を最適経路として探索する経路探索手段と、前記経路探索手段によって探索された最適経路に従って応答される呼びを順次前記エレベータに割り当てる呼び割当手段と、前記かごへの乗車案内を含む情報を出力するため前記乗場に設置される乗場情報出力手段と、前記かごからの降車案内を含む情報を出力するため前記かご内に設置されるかご内情報出力手段を備えることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記乗客の平均待ち時間の評価値は前記候補毎に応答する各呼びにおける乗客の平均到着率と呼びの未応答時間の2乗との積の総和の半分を前記乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積の総和で除したものであり、前記乗客の平均到着率は所定の呼び未発生時間のサンプル平均の逆数を最尤推定値として用い、前記呼びの未応答時間は前記記憶手段によって記憶された呼びの発生時刻から、前記到着時刻予測手段によって予測された前記呼びの登録された階への到着時刻までの時間であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記エレベータの消費電力の評価値は前記候補毎の停止階間の各走行における前記乗客数予測手段による乗客数と前記かごの定員の半分との差の絶対値に走行階床数を乗じたものの総和であり、前記乗客数予測手段による乗客数は前記停止階における前記乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積を乗車人数の推定値として用い、前記停止階が前記候補における行先階である場合の降車予定人数を降車人数の推定値として用いることによって算出することを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記サービス階の下端階において前記乗客数予測手段によって乗客数が前記かごの定員の半分を超えると予測される場合は、前記乗場情報出力手段及び前記呼び割当手段により前記下端階における乗客数が前記かごの定員の半分以下になるように制御し、前記サービス階の上端階において前記乗客数予測手段によって乗客数が前記かごの定員の半分未満となると予測される場合は、前記乗場情報出力手段及び前記呼び割当手段により前記上端階における乗客数が前記かごの定員の半分以上になるように制御することを特徴とする。

Claims (6)

  1. サービス階を建物の基準階を含む下層セクタと上層セクタの2セクタに分割し、複数の階間を就役する制御装置が設置されているエレベータであって、
    前記サービス階の乗場に設けられ乗客が行先階への呼びを登録する呼び登録手段と、
    前記呼び登録手段によって登録された呼びの発生時刻を含む情報を記憶する記憶手段と、
    前記呼び登録手段によって前記呼びが登録された階及び前記行先階への到着時刻を前記エレベータの経路毎に予測する到着時刻予測手段と、
    前記経路毎に停止階間におけるかご内の乗客数を予測する乗客数予測手段と、
    前記呼び登録手段によって登録された呼びに基づいて前記エレベータの経路の候補を作成し、前記乗客の平均待ち時間の評価値及び前記エレベータの消費電力の評価値に基づいて前記候補の中から最適経路を探索する経路探索手段と、
    前記経路探索手段によって探索された最適経路に従って応答される呼びを順次前記エレベータに割り当てる呼び割当手段と、
    前記かごへの乗車案内を含む情報を出力するため前記乗場に設置される乗場情報出力手段と、
    前記かごからの降車案内を含む情報を出力するため前記かご内に設置されるかご内情報出力手段
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記経路探索手段は前記候補の中から、前記乗客の平均待ち時間の評価値に重み付け係数を乗じたものと前記エレベータの消費電力の評価値に重み付け係数を乗じたものとの和が最小であり、かつ、
    前記かごが正面側の戸のみの開閉が可能な一方向出入口の場合は乗客を乗車の逆順に降車させ、前記かごが正面側及び背面側の戸の開閉が可能な貫通二方向出入口の場合は乗客を乗車の順に降車させる経路を最適経路として探索するものであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記乗客の平均待ち時間の評価値は前記候補毎に応答する各呼びにおける乗客の平均到着率と呼びの未応答時間の2乗との積の総和の半分を前記乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積の総和で除したものであり、
    前記乗客の平均到着率は所定の呼び未発生時間のサンプル平均の逆数を最尤推定値として用い、
    前記呼びの未応答時間は前記記憶手段によって記憶された呼びの発生時刻から、前記到着時刻予測手段によって予測された前記呼びの登録された階への到着時刻までの時間であることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ。
  4. 前記エレベータの消費電力の評価値は前記候補毎の停止階間の各走行における前記乗客数予測手段による乗客数と前記かごの定員の半分との差の絶対値に走行階床数を乗じたものの総和であり、
    前記乗客数予測手段による乗客数は前記停止階における前記乗客の平均到着率と前記呼びの未応答時間との積を乗車人数の推定値として用い、前記停止階が前記候補における行先階である場合の降車予定人数を降車人数の推定値として用いることによって算出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータ。
  5. 前記乗場情報出力手段によって出力される情報には前記呼び登録手段によって登録された呼びに関して前記到着時刻予測手段によって予測された前記行先階への到着時刻の情報が含まれ、
    前記かご内情報出力手段によって出力される情報には前記呼び割当手段によって割り当てられた呼びに応じた停止予定階の情報及び前記到着時刻予測手段によって予測された該停止予定階へ到着するまでの所要時間の情報が含まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータ。
  6. 前記サービス階の下端階において前記乗客数予測手段によって乗客数が前記かごの定員の半分を超えると予測される場合は、前記乗場情報出力手段及び前記呼び割当手段により前記下端階における乗客数が前記かごの定員の半分以下になるように制御し、
    前記サービス階の上端階において前記乗客数予測手段によって乗客数が前記かごの定員の半分未満となると予測される場合は、前記乗場情報出力手段及び前記呼び割当手段により前記上端階における乗客数が前記かごの定員の半分以上になるように制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータ。

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