JP6485648B2 - エレベーター群管理装置 - Google Patents

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Description

この発明はエレベーター群管理装置に関し、特に、同一の昇降路に複数のかごが独立に走行することができる1シャフトマルチカーの運行制御を行うエレベーター群管理装置に関するものである。
従来のエレベーター装置として、独立運転モードと同期運転モードとの2つの運転モードを有するエレベーター装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、独立運転モードでは、複数のかごが独立して走行する。同期運転モードでは、複数のかごが、互いに近接した状態で一体的に同期して走行する。
また、他の従来のエレベーター装置では、乗客の需要の高いラッシュ時に、車両を連結した連動運行制御を使用している(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−86970号公報 特開2000−1270号公報 特開2005−138927号公報 特開2004−155519号公報 特開平7−309546号公報
G.C.Barney著、"Elevator Traffic Handbook"、Chapter 5、Spon Press、2003年、PP. 103-125
上記の特許文献1においては、乗客の閑散時に独立運転モードに切り替えることが記載されている。しかしながら、特許文献1においては、乗客の乗降階の傾向または乗客が希望する走行方向等を考慮して運転モード切り替えを行っていないので、実際には、運行効率に有利でない運転モードが選択されてしまう可能性があるという問題点があった。
また、上記の特許文献2においては、乗客の需要の高いラッシュ時に、車両を連結した連動運行制御を使用することが記載されている。そのため、特許文献2においても、特許文献1と同様に、乗客の乗降階の傾向または乗客が希望する走行方向等を考慮して運転モード切り替えを行っていないので、実際には、運行効率に有利でない運転モードが選択されてしまう可能性があるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、運行効率に有利な運転モードを精度よく選択することにより、運行効率の向上を図ることが可能な、エレベーター群管理装置を得ることを目的としている。
この発明は、同一の昇降路内を複数のかごが走行するエレベーターの運行を制御するエレベーター群管理装置であって、前記複数のかごが独立して走行する独立運転モードと、前記複数のかごのうちの一方のかごが待避階で休止して他方のかごのみが走行する単独運転モードと、前記複数のかごが互いに近接した状態で一体的に同期して走行する同期運転モードとを切り換える運転モード切換部と、登録された乗場呼びの呼び登録情報に基づいて、各階床及び各方向毎に、乗車乗客数および降車乗客数を集計して格納する乗客移動情報管理部と、前記乗客移動情報管理部に格納された各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、全乗客数と、前記全乗客数に対する主階床で乗車して上方向に移動する乗客数の比率とを、検知する交通パターン検知部と、前記交通パターン検知部で検知された前記比率が第1の閾値以上且つ前記全乗客数が第2の閾値以上の場合に前記同期運転モードを選択し、前記全乗客数が第3の閾値未満の場合に前記単独運転モードを選択し、それ以外の場合には前記独立運転モードを選択して、選択した運転モードに設定するよう前記運転モード切換部に指示する運転モード選択部とを備えたエレベーター群管理装置である。
この発明によれば、主階床から上方向に移動する乗客数の比率に基づいて、独立運転モードか単独運転モードか同期運転モードかを選択する運転モード選択部を設けたことにより、多様な交通流パターンに対して、運行効率の良い運転モードを精度よく選択することができるため、運転効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーター群管理装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーター群管理装置が設けられるエレベーターの構成の一例を示す図である。 図2のエレベーターにおける乗客移動パターンの一例を示す図である。 図3の例において、同期運転における停止階と運行経路とを示す図である。 図3の例において、独立運転における停止階と運行経路とを示す図である。 図2のエレベーターにおける乗客移動パターンの他の例を示す図である。 図6の例において、同期運転における停止階と運行経路とを示す図である。 図6の例において、独立運転における停止階と運行経路とを示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態4に係るエレベーター群管理装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態5に係るエレベーター群管理装置が設けられるエレベーター及び建物の構成の一例における独立運転の様子を示す図である。 図13の例における同期運転の様子を示す図である。 本発明の実施の形態5に係るエレベーター群管理装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態5に係る割当表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る割当表示画面の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
はじめに、この発明の実施の形態1が解決すべき課題について説明する。
まず、周回時間について説明する。周回時間は、かごが主階床を出発して再び主階床に戻ってくるまでの時間である。周回時間は、エレベーターの輸送能力を示す1つの指標として、一般的に用いられている。例えば非特許文献1に記載のように、周回時間は、輸送能力の逆数にあたる指標であり、周回時間が短いほど輸送能力が大きくなる。周回時間は、総走行時間と総停止時間と総乗降時間との和で示される。以下では、周回時間をRTT、主階床を出発して主階床に戻ってくる時間のうち、停止している時間を含まない走行時間をTrとし、加減速時間および戸開閉時間を含む1回停止するごとに増加する時間をTsとし、1人の乗客の乗降時間をTpとする。
図2に、エレベーターの構成の一例を示す。当該エレベーターが設置されている建物は、図2に示すように、地下階B1Fおよび地上階1〜18Fを有している。ここで、「F」は、「階」を示す。乗客は、2つの主階床1F・2Fから、下かご・上かごにそれぞれ乗車する。第1の事例として、2つの主階床1F・2Fから上方向に全ての乗客が乗車する場合を考える。図3に第1の事例を示す。このとき、主階床1F・2Fで乗車して、且つ、上方向に移動する乗客数の全乗客数に対する比率は、100%とする。以下の説明においては、下式で定義するように、全乗客数に対する、主階床で乗車して上方向に移動する乗客数の比率を、「主階床UP乗客数比率」と呼ぶ。
主階床UP乗客数比率
=(主階床で乗車して上方向に移動する乗客数)/(全乗客数)
第1の事例において、1Fまたは2Fの主階床から乗車した乗客数は、合計32人とする。また、1Fまたは2Fの主階床から3〜10Fに24人が移動し、1Fまたは2Fの主階床から11F〜18Fに8人が移動するものとする。同期運転または独立運転のどちらの運転モードを選択するかによって主階床の乗車階は変わる。また、地下階は待避階であり利用者の乗降は発生しないものとする。
同期運転モードと独立運転モードの停止階について説明する。
まず、同期運転モードについて説明する。
同期運転モードにおいては、上下かごが、互いに近接した状態で一体的に同期して走行運転する。同期運転時には、従来のダブルデッキのダブル運転と同様に下かごが奇数階(1F・3F・5F・・・)、上かごが偶数階(2F・4F・6F・・・)に停止する。ダブルデッキのダブル運転は、例えば特許文献3に掲載されている。ダブル運転の場合は、独立運転では、上かごと下かごとが衝突を回避しながら運転する。独立運転時においては、上かごと下かごとの衝突を避けるため、上かごは上側の主階床2Fと一般階の上半分(11〜18F)に停止し、下かごは下側の主階床1Fと一般階の下半分(3〜10F)に停止する。独立運転は、ワンシャフトマルチカーの運転と同様であり、例えば特許文献4に記載されている。
第1の事例の周回時間を求める。同期運転における停止階と運行経路を示した図が図4である。図4において、点線内は上下かごが同時停止する組合せ、▲が乗車階、●が降車階を示している。同期運転の周回時間をRTT_Synとする。停止数は主階床での停止を含めて9回となる。主階床1F・2Fで、上かごに16人乗車および下かごに16人乗車したとする。乗車した人数は、合計32人である。このとき、3〜10Fに計4回停止する際に、上かごから合計12人降車し、下かごから合計12人降車したとする。さらに、11〜18Fに計4回停止する際に、上かごから合計4人降車し、下かごから合計4人降車したとする。この場合には、主階床を含めて9回停止し、1つのかごから降車した乗客数が16人であることから、RTT_Synは以下の式(1)で示される。
RTT_Syn=Tr+9×Ts+16×Tp (1)
次に、独立運転モードについて説明する。
独立運転モードにおいては、上下かごが独立して走行する。独立運転モードにおける上かごの周回時間をRTT_Ind_U、下かごの周回時間をRTT_Ind_Lとする。独立運転における上下かごの停止階と運行経路とを示した図が図5である。図5において、▲が乗車階、●が降車階を示している。主階床1F・2Fで、上かごに8人乗車および下かごに24人乗車したとする。乗車した人数は、合計32人である。上かごは2Fと11〜18Fの計9回停止し、8人が降車する。下かごは1Fと3〜10Fの計9回停止し、24人が降車する。また、下かごと上かごとは一定距離離れて運行するため、上かごが2Fを出発してから、一定時間遅れて、下かごが待避階であるB1Fを出発して主階床1Fに移動する。この際、当該一定時間、すなわち、下かごの運行に発生する出発遅延時間をTwとする。また、上かごより、下かごの方が、下方階で反転するため、走行時間が短くなる。上下かごの走行時間の差をTdとする。従って、上かごの走行時間をTrとすると、下かごの走行時間はTr−Tdとなる。この時、上かご周回時間RTT_Ind_Uおよび下かご周回時間RTT_Ind_Lは、下記の式(2)及び(3)で示される。
RTT_Ind_U=Tr+9×Ts+8×Tp (2)
RTT_Ind_L=(Tr−Td)+9×Ts+24×Tp+2×Tw (3)
Tw=8sec、Td=16secとすると、RTT_Ind_U<RTT_Ind_Lとなり、独立運転全体の周回時間RTT_Indは以下の式(4)となる。
RTT_Ind=Tr+9×Ts+24×Tp (4)
式(1)および式(4)より、第1の事例では、RTT_Syn<RTT_Indとなり、同期運転の方の周回時間が短くなる。よって、第1の事例では、同期運転の方が運行効率が良い。
次に、第2の事例として、主階床だけではなく、他階床からも乗車する場合を考える。図6に、第2の事例を示す。図6の▲および▼が乗車階、●が主階床以外で乗車した乗客の降車階を示している。第2の事例では、主階床UP乗客数比率を80%とする。第2の事例では、1Fまたは2Fの主階床から3〜18Fに各1人ずつ、合計16人が移動する。また、18Fから14Fに1人が移動し、15Fから11Fに1人が移動し、10Fから6Fに1人が移動し、8Fから4Fに1人が移動する。従って、全乗客数は20人である。同期運転または独立運転のどちらの運転モードを選択するかによって主階床の乗車階は変わる。また、地下階は待避階であり利用者の乗降は発生しないものとする。
第2の事例の周回時間を求める。
まず、同期運転における周回時間を求める。
同期運転の周回時間をRTT_Synとする。同期運転における停止階と運行経路を示した図が図7である。図7において、点線内は上下かごが同時停止する組合せ、▲が乗車階、●が降車階を示している。第2の事例の同期運転ではUP方向で9回、DOWN方向で8回停止し、各停止において1人が乗車または降車することから、同期運転の周回時間RTT_Synは、下記の式(5)で示される。
RTT_Syn=Tr+17×Ts+16×Tp (5)
次に、独立運転における周回時間を求める。
独立運転における上下かごの停止階と運行経路を示した図が図8である。図8の▲および▼が乗車階、●が主階床以外で乗車した乗客の降車階を示している。上かごは、UP方向で9回、DOWN方向で4回停止し、合計12人が乗降車することから、上かごの周回時間RTT_Ind_Uは、下記の式(6)で示される。下かごは、UP方向で9回、DOWN方向で4回停止し、合計12人が乗降車する。地下階における出発遅延時間Tw、上下かごの走行時間の差Tdを考慮すると、下かごの周回時間RTT_Ind_Lは、下記の式(7)で示される。
RTT_Ind_U=Tr+13×Ts+12×Tp (6)
RTT_Ind_L=(Tr−Td)+13×Ts+12×Tp+2×Tw (7)
Tw=8sec、Td=16secとすると、RTT_Ind_U=RTT_Ind_Lとなり、独立運転の周回時間RTT_Indは、以下の式(8)となる。
RTT_Ind=Tr+13×Ts+12×Tp (8)
式(5)および式(8)より、第2のケースでは、RTT_Syn>RTT_Indとなり、独立運転の方が周回時間が短くなる。よって、第2の事例では、独立運転の方が運行効率が良い。
主階床UP乗客数比率が100%である第1の事例では、同期運転の方が周回時間が短くなり、運行効率が良い。一方、主階床UP乗客数比率が80%である第2の事例では、独立運転の方が周回時間が短くなり、運行効率が良くなる。これらより、朝の出勤時間帯で良く発生する主階床から上方階に移動する乗客が多いUPピークの時間帯であっても、主階床UP乗客数比率が異なると、運行効率で有利な運転モードが変わってくることが分かる。
そのため、この発明の実施の形態1に係るエレベーター群管理装置においては、主階床UP乗客数比率に基づいて、運転モードを切り替えることで、常に、運行効率で有利な運転モードを選択するようにする。以下、実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベーター群管理装置の構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係るエレベーター群管理装置100は、呼び登録部110、乗客移動情報管理部111、発生交通流予測部112、交通パターン検知部113、運転モード選択部120、および、運転モード切換部121を有している。
本実施の形態においては、図1に示すように、複数の昇降路230−1,230−2が設けられている。図1においては、2つの昇降路を設ける例が示されているが、昇降路の個数は、任意のm個としてよい(m≧1)。
1つ目の昇降路230−1内に、上かご200−1と、上かご200−1に対応する釣合おもり203−1と、下かご201−1と、下かご201−1に対応する釣合おもり204−1とが設けられている。上かご200−1は、下かご201−1の真上に設けられている。昇降路230−1の上部には、上かご200−1と釣合おもり203−1とを昇降させる第1の巻上機220−1と、下かご201−1と釣合おもり204−1とを昇降させる第2の巻上機221−1とが設けられている。
同様に、2つ目の昇降路230−2内に、上かご200−2と、上かご200−2に対応する釣合おもり203−2と、下かご201−2と、下かご201−2に対応する釣合おもり204−2とが設けられている。上かご200−2は、下かご201−2の真上に設けられている。昇降路230−2の上部には、上かご200−2と釣合おもり203−2とを昇降させる第3の巻上機220−2と、下かご201−2と釣合おもり204−2とを昇降させる第4の巻上機221−2とが設けられている。
上かご200−1の運行は、各かご制御装置210−1により制御される。すなわち、各かご制御装置210−1が、第1の巻上機220−1を駆動する。
同様に、下かご201−1の運行は、各かご制御装置211−1により制御される。すなわち、各かご制御装置211−1が、第2の巻上機221−1を駆動する。
同様に、上かご200−2の運行は、各かご制御装置210−2により制御される。すなわち、各かご制御装置210−2が、第3の巻上機220−2を駆動する。
同様に、下かご201−2の運行は、各かご制御装置211−2により制御される。すなわち、各かご制御装置211−2が、第4の巻上機221−2を駆動する。
図1に示す建物は、n階の停止階を有する。各停止階の乗場には、乗場行先階登録装置400−1〜nが設置されている。乗客は、乗場行先階登録装置400−1〜nに対して、行先階入力を行う。乗場行先階登録装置400−1〜nは、0〜9までの数字が記載された複数のキーを備えた、テンキータイプの登録装置である。
乗客により乗場行先階登録装置400−1〜nのいずれか1つに対して行先階が入力されると、当該入力は、乗場行先階登録装置400−1〜nの設置階から行先階へ移動する乗場呼びに変換される。乗場呼びは、乗場行先階登録装置400−1〜nから、エレベーター群管理装置100に送信されて、呼び登録部110に乗場呼びが登録される。
乗客移動情報管理部111は、呼び登録部110に登録された乗場呼びを、時間帯毎に格納する。具体的には、乗客移動情報管理部111は、例えば5分毎に区切った時間帯で、平日・休日に分けて、階床・方向毎に乗車乗客数および降車乗客数を集計して格納する。
次に、発生交通流予測部112は、乗客移動情報管理部111に格納された階床・方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、直後の一定の時間幅に発生する交通流を予測する。ここでは、一定の時間幅として、例えば5分を用いる。一定の時間幅は、予め設定しておく。交通流データは、乗客の発生・移動を示すデータである。交通流データには、例えば、直後の一定の時間幅における、各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数の情報が含まれる。また、交通流の予測手法は、例えば特許文献5に記載されている。特許文献5の記載の1つの予測手法では、交通量と交通流パターンとの関係を予め多数有しておき、検知した交通量に基づいて交通流パターンを選択している。本実施の形態においては、これに限定されることなく、特許文献5に記載のすべての予測手法を用いることができる。
交通パターン検知部113は、発生交通流予測部112で予測した交通流データから、次の一定の時間幅の内に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率を検知する。この際、時間幅として例えば5分間を適用する。すなわち、直後の5分間に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率を検知する。本実施の形態においては、5分間に限定されることなく、任意の時間幅を適用してよい。
次に、運転モード選択部120は、交通パターン検知部113で検知した全乗客数および主階床UP乗客数比率を用いて、次の一定の時間幅の内で適用する運転モードを式(9)により選択する。式(9)では、全乗客数が予め設定された閾値以上で、且つ、主階床UP乗客数比率が予め設定された閾値以上の際に、運転モードとして同期運転モードを選択し、それ以外の際に運転モードとして独立運転モードを選択する。この際、主階床UP乗客数比率閾値として、例えば90%を用いる。また、全乗客数閾値は、例えば、昇降路内のかごを1台とした際における5分間輸送能力の値を用いる。5分間輸送能力の計算については、例えば非特許文献1に、5−minute Handling Capacityとして記載されている。
If{(全乗客数≧全乗客数閾値) and
(主階床UP乗客数比率≧主階床UP乗客数比率閾値)}
運転モード=同期運転モード (9)
Else
運転モード=独立運転モード
なお、式(9)では、全乗客数と主階床UP乗客数比率との両方を用いて、運転モードを決定しているが、その場合に限らず、主階床UP乗客数比率のみを用いて、運転モードを決定するようにしてもよい。なお、その場合には、主階床UP乗客数比率が予め設定された閾値以上の際に、運転モードとして同期運転モードを選択し、それ以外の際に運転モードとして独立運転モードを選択する。あるいは、全乗客数のみを用いて、運転モードを決定するようにしてもよい。なお、その場合には、全乗客数が予め設定された閾値以上の際に、運転モードとして同期運転モードを選択し、それ以外の際に運転モードとして独立運転モードを選択する。
運転モード切換部121は、運転モード選択部120が選択した運転モードを、各かご制御装置210−1〜2および211−1〜2に対して、送信する。各かご制御装置210−1〜2および211−1〜2は、送信された運転モードが選択中の運転モードと同一であればそのまま運転モードを継続し、送信された運転モードが選択中の運転モードと異なる場合は、既に登録済の呼びに全て応答した後に、新たな運転モードに移行する。各かご制御装置210−1〜2および211−1〜2は、運転モードに応じて、巻上機220−1〜2および221−1〜2を制御し、かご200−1〜nおよび201−1〜nを所望の運転モードで走行させる。つまり、同期運転モードの場合は、上下かごが常時隣接した状態で走行し、独立運転モードの場合は上下かごが一定距離以上離れた独立した状態で走行するように、各かご制御装置210−1〜nおよび211−1〜nは走行制御する。
図9は、この発明の実施の形態1に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS101にて、交通パターン検知部113が、発生交通流予測部112によって予測された予測交通流に基づいて、直後の交通パターンを検知する。直後の交通パターンは、上述したように、直後の一定の時間幅の内に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率を含む。
次に、ステップS102において、運転モード選択部120が、ステップS101で検知した交通パターンにおいて、主階床UP乗客比率が主階床UP乗客数比率閾値以上且つ全乗客数が全乗客数閾値以上の条件が成立するかどうか判定する。ステップS102において条件が成立する場合は、運転モード選択部120は、ステップS103にて同期運転モードを選択する。ステップS102において条件が成立しない場合は、運転モード選択部120は、ステップS104にて独立運転モードを選択する。
次に、ステップS105において、運転モード切換部121が、ステップS103またはS104にて選択された運転モードに切換を行う。
なお、運転モード選択部120が、ステップS102において、主階床UP乗客数比率と全乗客数の両方の条件で判定するとしたが、上述したように、主階床UP乗客数比率または全乗客数のどちらか一方の条件のみで判定しても良い。
また、交通パターン検知部113が、予測した交通流に基づいて交通パターン検知を行うとしたが、現在発生している交通流に基づいて交通パターン検知しても良い。その場合には、交通パターン検知部113は、乗客移動情報管理部111に格納された交通流のデータに基づいて交通パターンを検知する。
本実施の形態においては、このような構成により、発生する交通流に応じて運行効率が良い運転モード(同期運転モードまたは独立運転モード)を選択することが可能となり、ビル毎・時間帯毎に発生する交通流に合わせた運転モード選択ができるため、ビルや時間帯に関わらず運行効率が良くなる。
以上のように、本実施の形態では、エレベーター群管理装置100が、複数のかごが独立して走行する独立運転モードと、複数のかごが互いに近接した状態で一体的に同期して走行する同期運転モードとを切り換える運転モード切換部121と、乗場行先階登録装置400−1〜nで登録された乗場呼びの呼び登録情報に基づいて、各階床及び各方向毎に、乗車乗客数および降車乗客数を集計して格納する乗客移動情報管理部111と、乗客移動情報管理部111に格納された各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、全乗客数と主階床UP乗客数比率とを検知する交通パターン検知部113と、交通パターン検知部113で検知された主階床UP乗客数比率が第1の閾値以上の場合には、同期運転モードを選択し、それ以外の場合には、独立運転モードを選択して、選択した運転モードに設定するよう運転モード切換部121に指示する運転モード選択部120とを備えている。
この構成により、本実施の形態では、発生する交通パターンに合わせて独立運転モードと同期運転モードを切り換えることができるため、運行効率が向上する。すなわち、主階床UP乗客数比率が一定以上の場合には、同期運転モードの方が運行効率が良いため、同期運転モードを選択する。
さらに、本実施の形態では、運転モード選択部120が、交通パターン検知部113で検知された主階床UP乗客数比率が第1の閾値以上で、且つ、全乗客数が第2の閾値以上の場合に、同期運転モードを選択し、それ以外の場合には、前記独立運転モードを選択する。
この構成により、本実施の形態では、主階床UP乗客数比率だけでなく、全乗客数も含む交通パターンに合わせて、独立運転モードと同期運転モードを切り換えることができるため、より運行効率が向上する。すなわち、主階床UP乗客数比率が一定以上かつ乗客数が多い場合には、同期運転モードの方が運行効率が良いため、同期運転モードを選択する。一方、主階床UP乗客数比率が一定以上であっても、乗客数が少ない場合には、独立運転モードの方が運行効率が良いため、独立運転モードを選択する。
さらに、本実施の形態においては、乗客移動情報管理部111に格納された各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、予め設定された一定時間後の各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数を予測する発生交通流予測部112をさらに備えている。交通パターン検知部113は、発生交通流予測部112で予測された一定時間後の各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数を用いて、全乗客数と主階床UP乗客数比率とを検知する。
この構成により、本実施の形態においては、今後発生する交通パターンを予測し、早めに独立運転モードと同期運転モードを切り換えることができるため、さらに運行効率が向上する。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートである。上述した実施の形態1の図9と図10との違いは、図10においては、図9のステップS101,S102の代わりに、ステップS111,S112を行う点である。図10のステップS113〜S115は、それぞれ、図9のステップS103〜S105に相当する。
なお、本実施の形態に係るエレベーター群管理装置の構成は、基本的に、図1に示したものと同じであるため、ここでは、図1を参照し、その説明を省略する。
但し、上記の実施の形態1においては、発生交通流予測部112が、直後の5分間の交通流を予測すると説明したが、本実施の形態においては、発生交通流予測部112が、直後の30分間の交通流を予測する。なお、この30分という時間幅は、これに限定されるものではなく、例えば、10分、20分、あるいは、1時間というように、任意の時間幅に設定してよいこととする。
本実施の形態では、図10に示すように、ステップS111にて、交通パターン検知部113が、発生交通流予測部112によって予測された予測交通流に基づいて、30分後までの交通パターンを検知する。また、本実施の形態では、交通パターン検知部113が、30分後までの交通パターンを5分毎に分割して、6個の「5分間交通パターン」を生成する。「5分間交通パターン」には、5分の時間幅の内に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率が含まれる。
次に、ステップS112において、運転モード選択部120が、ステップS111で生成された6個の「5分間交通パターン」の中から、全乗客数がピークとなる「5分間交通パターン」を抽出する。次に、運転モード選択部120は、抽出した「5分間交通パターン」において、主階床UP乗客比率が主階床UP乗客数比率閾値以上で、且つ、全乗客数が全乗客数閾値以上の条件が成立するかどうか判定する。ステップS112において上記条件が成立する場合は、ステップS113にて、同期運転モードを選択する。ステップS112において上記条件が成立しない場合は、ステップS114にて、独立運転モードを選択する。
次に、ステップS115において、運転モード切換部121が、ステップS113またはS114にて選択した運転モードに切換を行う。
このような構成によれば、直後だけでなく、少し先までの交通流発生状況を考慮した運転モード選択が可能となることから、急に乗客数が増加するなどの交通流に大きな変化がある場合においても、運行効率が良い運転モードを早めに選択することができる。
以上のように、本実施の形態においては、上記の実施の形態1と同様に、発生する交通パターンに合わせて、独立運転モードと同期運転モードを切り換えるようにしたため、上記の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施の形態においては、予測時間幅を、直後の5分間ではなく、30分間にしたため、直後だけでなく、少し先までの交通流発生状況を考慮して、運転モードを選択するようにしたので、運行効率が良い運転モードを、より早めに選択することができるという効果が得られる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3に係るエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、エレベーター群管理装置が、同期運転モード、独立運転モード、および、単独運転モードの3つの運転モードを有する。同期運転モードおよび独立運転モードは、上記の実施の形態1,2で説明したため、ここでは、説明を省略する。
単独運転モードでは、同一昇降路を走行する2台のかごのうち、一方のかごが待避階で呼びに応答せずに休止状態を継続し、他方のかごのみが呼びに応答して走行する。一般には地下階を待避階として下かごが休止して、上かごのみが呼びに応答して走行する。例えば、図2の建物では、B1Fに下かごが休止する形になる。
上述した実施の形態2の図10と図11との違いは、図11においては、図10のステップS114の代わりに、ステップS124〜S126を行う点である。図11のステップS121〜S123,S127は、それぞれ、図10のステップS111〜S113,S115に相当する。
なお、本実施の形態に係るエレベーター群管理装置の構成は、基本的に、図1に示したものと同じであるため、ここでは、図1を参照し、その説明を省略する。
本実施の形態においては、運転モード選択部120が、交通パターン検知部113で検知された主階床UP乗客数比率が主階床UP乗客数比率閾値以上で、且つ、全乗客数が全乗客数閾値以上の場合に、同期運転モードを選択する。一方、全乗客数が、予め設定された全乗客数下方閾値未満の場合には、運転モード選択部120は、単独運転モードを選択する。それら以外の場合には、運転モード選択部120は、独立運転モードを選択する。なお、全乗客数下方閾値として、例えば、昇降路内のかごを1台とした際における5分間輸送能力の値の50%を用いる。
図11は、本実施の形態に係るエレベーター群管理装置の動作を示したフローチャートである。本実施の形態においては、図11に示すように、ステップS121にて、交通パターン検知部113が、発生交通流予測部112によって予測された予測交通流に基づいて、30分後までの交通パターンを検知する。本実施の形態では、交通パターン検知部113が、30分後までの交通パターンを5分毎に分割して、6個の「5分間交通パターン」を生成する。「5分間交通パターン」には、5分の時間幅の内に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率が含まれる。
次に、ステップS122において、運転モード選択部120が、ステップS121で生成された6個の「5分間交通パターン」の中から、全乗客数がピークとなる「5分間交通パターン」を抽出する。抽出した「5分間交通パターン」において、主階床UP乗客比率が主階床UP乗客数比率閾値以上で、且つ、全乗客数が全乗客数閾値以上の条件が成立するかどうか判定する。ステップS122において上記条件が成立する場合は、ステップS123にて、同期運転モードを選択する。
ステップS122において上記条件が成立しない場合は、ステップS124にて、前記の抽出した「5分間交通パターン」において、全乗客数が全乗客数下方閾値以上かどうかを判定する。
ステップS124にて条件が成立した場合は、ステップS125にて、独立運転モードを選択する。ステップS124にて条件が成立しなかった場合は、ステップS126にて単独運転モードを選択する。
ステップS127では、運転モード切換部121が、ステップS124、S125、S126のいずれかで選択した運転モードへの切換を実施する。
このような構成によれば、乗客数が少ない時間帯においては、1つの昇降路で1台のかごのみが走行する単独運転モードを選択することから、運行効率を低下することなく走行するかご台数を減らすことができ、消費電力量を低減することが可能となる。
以上のように、本実施の形態においては、上記の実施の形態1と同様に、発生する交通パターンに合わせて、運転モードを切り換えるようにしたため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、複数のかごのうち一方のかごが待避階で休止して他方のかごのみが走行する単独運転モードをさらに備える。本実施の形態においては、運転モード選択部120が、交通パターン検知部113で検知された主階床UP乗客数比率が第1の閾値以上且つ全乗客数が第2の閾値以上の場合に同期運転モードを選択し、全乗客数が第3の閾値未満の場合に単独運転モードを選択し、それら以外の場合には独立運転モードを選択する。
この構成により、本実施の形態においては、発生する交通パターンに合わせて独立運転モードと同期運転モードを切り換えることができるため、運行効率が向上すると共に、乗客数が少ない場合には、単独運転モードを選択することができるため、消費電力量を削減することができる。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4に係るエレベーター群管理装置の構成を示す図である。図12と図1との違いは、図12においては、図1の構成に対して、運転モードシミュレーション部114が追加されている点である。運転モードシミュレーション部114は、交通パターン検知部113と運転モード選択部120との間に設けられている。
また、図12において、乗場行先階登録装置400−1〜n、呼び登録部110、乗客移動情報管理部111、発生交通流予測部112、交通パターン検知部113、運転モード選択部120、及び、運転モード切換部121の動作は、実施の形態1と同一である。さらに、図12において、各かご制御装置210−1〜2および211−1〜2、巻上機220−1〜2および221−1〜2、及び、かご200−1〜2および201−1〜2の動作は、実施の形態1と同一である。
運転モードシミュレーション部114は、交通パターン検知部113により検知された次の一定時間幅に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率を利用し、独立運転モードを適用した場合と同期運転モードを適用した場合のシミュレーションを行う。一定時間幅として例えば5分間を適用する。
運転モードシミュレーション部114のシミュレーションについて説明する。
当該シミュレーションでは、交通パターン検知部113により検知された次の一定時間幅に発生する全乗客数および主階床UP乗客数比率を利用する。交通パターン検知部113により検知された交通パターンが、例えば、次の5分間に全乗客数100人、主階床UP乗客数比率90%、上側主階床を2F、下側主階床を1Fとする。
この交通パターンに合わせて、運転モードシミュレーション部114が、乗客の移動パターンを生成する。例えば、2FからUP方向に移動する乗客が45人、1FからUP方向に移動する乗客が45人とし、残りの10人は全て3F以上の階床から上側主階床または下側主階床に移動する乗客とする。この時、残りの10人のうち、5人は3F以上の階床から上側主階床または下側主階床に移動する乗客とし、5人は3F以上の階床を乗降車階とするとしても良い。これらの乗客はポアソン過程で発生するものとする。ポアソン過程はランダムに発生する到着過程であり、単位時間あたりの平均乗客数をλとしたとき、時間τの間にk人の乗客が発生する確率Pは、下記の式(10)で示される。
P=(e−λτ×(λτ))/k! (10)
前記シミュレーションにおいて、対象となる建物の仕様、および、エレベーターの仕様は、事前に設定する。建物の仕様には、建物の階床数および階高の情報が含まれる。エレベーターの仕様には、かご台数、かご速度、及び、かご定員の情報が含まれる。前記シミュレーションでは、乗客が発生すると乗車階から行先階への乗場行先呼び登録を行う。前記シミュレーション内において、適用されている運転モード・割当を行った際の待ち時間の増分の小ささ・停止数等を考慮し、適切な割当かごを選択する。前記シミュレーションは、割当かごを乗客の乗車階に配車し、戸開する。戸開すると乗客は乗車し、行先階に移動する。運転モードシミュレーション部114は、シミュレーション内で個々の乗客の乗場行先呼び登録から乗車までの時間を集計し、独立運転モードの平均待ち時間と同期運転モードの平均待ち時間とを算出する。
次に、運転モード選択部120は、運転モードシミュレーション部114から得られる独立運転モードの平均待ち時間と同期運転モードの平均待ち時間を評価基準として比較する。独立運転モードの平均待ち時間が同期運転モードの平均待ち時間以下の場合は、独立運転モードを選択し、それ以外の場合は同期運転モードを選択する。
運転モード切換部121は、運転モード選択部120が選択した運転モードに基づいて各かご制御装置210−1〜2および211−1〜2に送信する。各かご制御装置210−1〜2および211−1〜2は、巻上機220−1〜2および221−1〜2を制御し、それにより、かご200−1〜2および201−1〜2が昇降動作を行う。
なお、上記の説明においては、運転モードシミュレーション部114が、運転モード毎の平均待ち時間を出力しているが、それに限らず、平均待ち時間と乗車時間とを出力するようにしてもよい。その場合に、運転モード選択部120が、平均待ち時間と乗車時間の線形和を評価基準としても良い。また、さらに、運転モードシミュレーション部114の出力および運転モード選択部120の評価基準に、平均待ち時間の分散、または、60秒以上の待ち時間の乗客数比率などを加えても良い。
なお、上記の説明においては、運転モードシミュレーション部114が、1回のシミュレーションを集計して平均待ち時間を出力しているが、それに限らず、例えば10回など複数回のシミュレーションを実施し、その集計値を平均待ち時間として出力しても良い。
なお、上記の説明においては、運転モードシミュレーション部114および運転モード選択部120が、独立運転モードと同期運転モードの2つの運転モードの比較および選択を実施したが、それに限らず、単独運転モードを加えて3つの運転モードの比較および選択を実施しても良い。この際に運転モードシミュレーション部114の出力および運転モード選択部120の評価基準として消費電力量を用いても良い。
なお、上記の説明においては、運転モードシミュレーション部114が、シミュレーションを実施して平均待ち時間を出力しているが、それに限らず、主階床を出発して主階床に戻ってくるまでの経路における走行時間および停止時間を算出し、周回時間または平均運転間隔を出力としても良い。
なお、上記の説明においては、運転モードシミュレーション部114が、エレベーター群管理装置100の中に含んでいるものとしたが、それに限らず、別途設けた外部の計算装置やネットワークで接続した計算装置内に運転モードシミュレーション部114を設けても良い。
本実施の形態の構成によれば、発生する交通パターンに対応して、どの運転モードを選択すれば良いかを、詳細なシミュレーションから得られる平均待ち時間に基づいて評価できるので、交通パターン発生状況に応じた運行効率の面で適切な運転モードを選択することができ、運行効率を向上することができる。
以上のように、本実施の形態においては、上記の実施の形態1と同様に、発生する交通パターンに合わせて、運転モードを切り換えるようにしたため、実施の形態1と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態においては、運転モードシミュレーション部114を設けている。
運転モードシミュレーション部114は、建物仕様と、エレベーター仕様と、交通パターン検知部113で検知した主階床UP乗客数比率とに基づいて、独立運転モードを適用した場合と同期運転モードを適用した場合のかごの動きと乗客の乗降車をシミュレーションする。さらに、運転モードシミュレーション部114は、シミュレーション結果に基づいて、独立運転モードの場合の平均待ち時間と、同期運転モードの場合の平均待ち時間とを算出する。これにより、運転モード選択部120が、運転モードシミュレーション部114で得られた独立運転モードの場合の平均待ち時間と、同期運転モードの場合の平均待ち時間とを比較し、平均待ち時間が小さい方の運転モードを選択する。
この構成により、本実施の形態においては、今後発生する交通パターンを予測し、詳細なシミュレーション評価により、独立運転モードと同期運転モードのどちらが運行効率が良いかを判定して、独立運転モードと同期運転モードを切り換えることができるため、運行効率がより向上する。
実施の形態5.
まず、実施の形態5に係るエレベーター群管理装置の構成について説明する前に、実施の形態5で解決すべき課題について説明する。
図13及び図14に示すように、同期運転モードと独立運転モードとでは、運転モードによって乗車階と行先階の組合せが異なる。
図13では、昇降路A・B共に、独立運転モードを行っており、2つの主階床1F・2Fは、エスカレーター610で接続されている。上かごは2Fと10F〜16Fとを停止階とし、下かごは1Fと3F〜9Fとを停止階とする。
図14では、昇降路A・B共に、同期運転モードを行っており、2つの主階床1F・2Fは、エスカレーター610で接続している。上かごは偶数階(2F・4F・6F・8F・10F・12F・14F・16F)、下かごは奇数階(1F・3F・5F・7F・9F・11F・13F・15F)に停止する。
このとき、1Fで乗車した乗客が、8Fまで移動する事例を考える。独立運転モードの場合、8Fに停車するのは下かごであるため、乗客は1Fで乗車する必要がある。一方、同期運転モードでは、8Fにサービスするのは上かごであるため、この乗客は2Fに移動してから、上かごに乗車する必要がある。乗客は運転モードによって乗車階が異なってくるため、運転モードを動的に変更する場合に、乗客が、乗車階を認識できない場合、または、乗車階を間違える場合などが考えられ、利便性が悪いという課題がある。
本実施の形態では、当該課題を解決する。
図15は、本発明の実施の形態5に係るエレベーター群管理装置の構成を示す図である。図15に示すように、エレベーター群管理装置100は、図1の構成に加えて、割当かご決定部130、及び、割当表示画面作成部131を有している。図15では、図の簡略化のために、呼び登録部110及び運転モード選択部120のみ図示しているが、実際には、図1と同じように、エレベーター群管理装置100が、乗客移動情報管理部111、発生交通流予測部112、交通パターン検知部113、および、運転モード切換部121も、有している。
本実施の形態では、図15に示すように、1Fのエレベーターホール入口に、セキュリティゲート601が設置されている。また、2つの主階床1F・2Fを行き来できるように、エスカレーター610が設置されている。
本実施の形態では、乗客が、非接触ICカードを携帯している。非接触ICカードには、乗客を識別するための識別情報としての個人IDが記憶されている。セキュリティゲート601は、個人ID非接触認識装置602および割当かご表示器603を備えている。個人ID非接触認識装置602は、非接触ICカードリーダー等のID読取機から構成されている。割当かご表示器603は、割当表示画面604を有している。乗客が、非接触ICカードで、個人ID非接触認識装置602にタッチすると、個人ID非接触認識装置602は、乗客の個人IDを読み取り、当該個人IDに対応した行先階を、エレベーター群管理装置100内の呼び登録部110に送信する。乗客の個人IDに対応した行先階としては、自席のあるフロアまたは自宅のあるフロア等、最も頻繁に利用する行先階が予め登録されている。
割当かご決定部130は、まず、呼び登録部110から得られる行先階、および、運転モード選択部120から得られる運転モードに基づいて、乗客が乗車すべき乗車階を決定する。独立運転モードにおいては、図13の構成の場合において、上方階(10〜16F)を行先階とする場合では、乗車階は2Fになる。また、下方階(3〜9F)を行先階とする場合では、乗車階は1Fとなる。一方、同期運転モードにおいては、図14の構成の場合において、偶数階(4F・6F・8F・10F・12F・14F・16F)を行先階とする場合では、乗車階は2Fとなり、奇数階(3F・5F・7F・9F・11F・13F・15F)を行先階とする場合では、乗車階は1Fとなる。
このように、行先階および運転モードによって乗車階が異なるため、割当かご決定部130は、呼び登録部110から得られる行先階、および、運転モード選択部120から得られる運転モードに基づいて、乗車階を決定する。
こうして、割当かご決定部130は、決定した乗車階において、呼び登録を行う。すなわち、個人ID非接触認識装置602で決定された行先階が、運転モード切換部121で切り換えた現在の運転モードにおいて、個人ID非接触認識装置602を設置した主階床から登録可能な場合は、割当かご決定部130は、当該主階床から行先階への呼びを登録する。一方、運転モード切換部121で切り換えた現在の運転モードにおいて、個人ID非接触認識装置602を設置した主階床から登録不可の場合は、割当かご決定部130は。個人ID非接触認識装置602を設置した主階床とは異なる他方の主階床において、行先階への呼び登録を行う。当該呼び登録は、乗客移動情報管理部111に格納される。
次に、割当かご決定部130は、各かごの待ち時間の増分及び停止数に基づいて、前記乗車階から前記行先階への呼びに対して最も待ち時間が短くなる最適な割当かごを決定する。この際、上かごまたは下かごは行先階に応じて自動的に決定される。
割当表示画面作成部131は、割当かご決定部130から得られる乗車階、行先階、割当かごを含む割当表示画面データを作成して、割当かご表示器603に送信する。これにより、割当かご表示器603は、割当表示画面作成部131から得られた割当表示画面データを、割当表示画面604に表示する。割当表示画面604の一例を図15に示す。割当表示画面604は、例えば、図15に示すように、上段に割当かごの昇降路の番号である「B」を表示し、下段に乗車階と行先階の組合せを示す表示「1>8F」を表示する画面を作成する。これにより、乗客は、昇降路がBで、乗車階が1Fで、行先階が8Fであることを確認することができる。
図18は、本発明の実施の形態5によるエレベーター群管理装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、セキュリティゲート601の個人ID非接触認識装置602が、乗客の非接触ICカードを認識する。
次に、ステップS202で、セキュリティゲート601の個人ID非接触認識装置602が、非接触ICカードのIDに対応した行先階を決定する。
次に、ステップS203において、割当かご決定部130が、運転モード選択部120から得られる運転モードに基づいて、選択中の運転モードが独立運転モードか同期運転モードかを判定する。独立運転モードの場合は、ステップS204に進み、同期運転モードに場合は、ステップS205に進む。
ステップS204においては、割当かご決定部130が、行先階が上方階か否かを判定する。上方階とは上かごが停止する階床であり、図13の場合では、10〜16Fを示す。ステップS204にて、行先階が上方階の場合は、ステップS206にて、乗車階として上側主階床(例えば2F)を設定する。ステップS204にて行先階が下方階の場合は、ステップS207にて、乗車階として下方主階床(例えば1F)を設定する。
ステップS205においては、割当かご決定部130が、行先階が偶数階か否かを判定する。偶数階とは上かごが停止する階床であり、図14の場合では、4F・6F・8F・10F・12F・14F・16Fが偶数階である。ステップ205において行先階が偶数階の場合は、ステップS208にて、乗車階として上側主階床(例えば2F)を設定する。ステップS205にて行先階が奇数階の場合は、ステップS209にて乗車階として下方主階床(例えば1F)を設定する。
ステップS210においては、割当かご決定部130が、ステップS206、S207、S208、または、209にて設定した乗車階と、ステップS202で設定した行先階との組合せから、運行効率の良いかごを割当かごに決定する。
次に、ステップS211にて、割当かご、乗車階、及び、行先階から、例えば図15の割当表示画面604に示したような割当表示画面を作成する。
このような構成によれば、独立運転モードと同期運転モードを動的に変更したケースにおいても、乗客は、セキュリティゲートを通過する際に、割当かご番号と共に、どの階から乗車すれば良いかを把握することができるため、乗車階に対する混乱や間違いを防止することができる。
なお、上記の説明においては、割当表示画面作成部131が、割当表示画面604として、上段に割当かごの昇降路の番号「B」を表示し、下段に乗車階と行先階との組合せの表示「2>8F」を表示する画面を作成するとしたが、その場合に限らず、セキュリティゲート601の設置階と異なる階から乗車する際は、例えば、図16の割当表示画面604に示す矢印、あるいは、図17に示すエスカレーターの模式図を表示することで、乗客に対して、エスカレーターで他の階に移動して、他の階から乗車することを、提示するようにしても良い。また、セキュリティゲート601通過時に、セキュリティゲート601に設置した音声案内装置により、乗客に対して、エスカレーターで他の階に移動して、他の階から乗車することを音声メッセージにより案内するようにしても良い。
なお、上記の説明においては、セキュリティゲート601を下側主階床である1Fに設置するとしたが、その場合に限らず、上側主階床である2Fに設置しても良い。この場合は、下側主階床から乗車する場合は、下方向の矢印やDOWN方向のエスカレーターを割当表示画面604に表示する。
なお、上記の説明においては、セキュリティゲート601は、両方の主階床に設置しても良い。異なる主階床から乗車する場合は、乗車階の移動方向に合わせた矢印やUP方向/DOWN方向のエスカレーターを割当表示画面604に表示する。
なお、上記の説明においては、セキュリティゲート601の個人ID非接触認識装置602でカードタッチ時に行先階を登録するものとしたが、テンキー式の乗場行先階登録装置で行先階を入力しても良い。この際には、乗場行先階登録装置設置のディスプレイに前記割当かご表示器603と同等の内容を表示する。
なお、上記の説明においては、乗客が非接触ICカードで個人ID非接触認識装置602にタッチした際に、個人IDに対応した行先階を送信すると説明した。この行先階は、非接触ICカード内に保存しても良い。あるいは、個人ID非接触認識装置602とは別に設けられたデータベース装置で個人IDと行先階との組合せを管理し、非接触認識装置602で得られた個人IDに基づいてデータベース装置に問い合わせて、個人IDに対応した行先階を得る構成にしても良い。
なお、上記の説明においては、運転モードは独立運転モードと同期運転モードの2つの運転モードから選択するものとしたが、単独運転モードを加えた3つの運転モードから選択するものとしてもよい。なお、単独運転モードの場合は、行先階に関わらず、固定の乗車階(例えばセキュリティゲート601が設置されている1F)を設定するものとしても良い。
以上のように、本実施の形態においても、上記の実施の形態1と同様に、発生する交通パターンに合わせて、運転モードを切り換えるようにしたため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態においては、上側主階床及び下側主階床のいずれか一方に、非接触ICカードに記憶された個人IDを非接触で認識する個人ID非接触認識装置602を備えている。個人ID非接触認識装置602は、個人ID非接触認識装置で認識した個人IDに対応する行先階を決定する。これにより、割当かご決定部130が、個人ID非接触認識装置602で決定された行先階が、運転モード切換部121で切り換えた現在の運転モードにおいて個人ID非接触認識装置602を設置した主階床から登録可能な場合は当該主階床から行先階への呼びを登録し、運転モード切換部121で切り換えた現在の運転モードにおいて個人ID非接触認識装置602を設置した主階床から登録不可の場合は、個人ID非接触認識装置602を設置した主階床とは異なる他方の主階床から行先階への呼び登録を行うとともに、当該呼び登録に対する割当かごを決定する。
この構成により、本実施の形態においては、個人ID非接触認識装置602が一方の主階床のみに設置されている際にも、現在の運転モードに応じた呼び登録が可能となる。
また、本実施の形態では、2つの主階床の間に、乗客コンベアが設置されている。なお、本実施の形態では、乗場コンベアとして、エスカレーターを例に挙げているが、他のタイプの乗場コンベアを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、個人ID非接触認識装置602を設置した主階床に、画像または文字の表示によるメッセージ出力、及び、音声によるメッセージ出力の少なくともいずれか一方を行うメッセージ出力装置を備えている。メッセージ出力装置として、上記の説明においては、割当かご表示器603と音声案内装置とを例に挙げている。しかしながら、これらに限定されずに、他のタイプのメッセージ出力装置を用いるようにしてもよい。
本実施の形態においては、割当表示画面作成部131が、割当かご決定部130が、個人ID非接触認識装置602を設置した主階床とは異なる他方の主階床から呼び登録を行う場合に、メッセージ出力装置に対して、乗客コンベアの利用により他方の主階床への移動を促すメッセージまたは呼び登録を行った主階床が他方の主階床であることを通知するメッセージの少なくともいずれか一方を出力するよう指示する。
この構成により、本実施の形態においては、他方の主階床からの呼びを登録した場合、エスカレーターまたは階段によって乗客が他方の主階床に移動してから、所望の行先階へのエレベーターに乗車することを利用者が認識することができる。
100 エレベーター群管理装置、110 呼び登録部、111 乗客移動情報管理部、112 発生交通流予測部、113 交通パターン検知部、114 運転モードシミュレーション部、120 運転モード選択部、121 運転モード切換部、130 割当かご決定部、131 割当表示画面作成部、200−1,200−2,201−1,201−2 かご、210−1,210−2,211−1,211−2 各かご制御装置、220−1,220−2,221−1,221−2 巻上機、400−1,400−2,400−n 乗場行先階登録装置、601 セキュリティゲート、602 個人ID非接触認識装置、603 割当かご表示器、604 割当表示画面、610 エスカレーター。

Claims (5)

  1. 同一の昇降路内を複数のかごが走行するエレベーターの運行を制御するエレベーター群管理装置であって、
    前記複数のかごが独立して走行する独立運転モードと、前記複数のかごのうちの一方のかごが待避階で休止して他方のかごのみが走行する単独運転モードと、前記複数のかごが互いに近接した状態で一体的に同期して走行する同期運転モードとを切り換える運転モード切換部と、
    登録された乗場呼びの呼び登録情報に基づいて、各階床及び各方向毎に、乗車乗客数および降車乗客数を集計して格納する乗客移動情報管理部と、
    前記乗客移動情報管理部に格納された各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、全乗客数と、前記全乗客数に対する主階床で乗車して上方向に移動する乗客数の比率とを、検知する交通パターン検知部と、
    前記交通パターン検知部で検知された前記比率が第1の閾値以上且つ前記全乗客数が第2の閾値以上の場合に前記同期運転モードを選択し、前記全乗客数が第3の閾値未満の場合に前記単独運転モードを選択し、それら以外の場合には前記独立運転モードを選択して、選択した運転モードに設定するよう前記運転モード切換部に指示する、運転モード選択部と
    を備えたエレベーター群管理装置。
  2. 前記乗客移動情報管理部に格納された各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、予め設定された一定時間後の各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数を予測する発生交通流予測部を
    さらに備え、
    前記交通パターン検知部は、前記乗客移動情報管理部に格納された各階床及び各方向毎の前記乗車乗客数および前記降車乗客数の代わりに、前記発生交通流予測部で予測された前記一定時間後の各階床及び各方向毎の前記乗車乗客数および前記降車乗客数を用いて、全乗客数と、前記全乗客数に対する主階床で乗車して上方向に移動する乗客数の比率とを、検知する、
    請求項1に記載のエレベーター群管理装置。
  3. 上側主階床及び下側主階床の2つの主階床のうちのいずれか一方の主階床に設置され、非接触ICカードに記憶された個人IDを非接触で認識する個人ID非接触認識装置と、
    前記個人ID非接触認識装置で認識した前記個人IDに対応する行先階を決定する個人ID対応行先階設定部と、
    前記個人ID対応行先階設定部で決定された前記行先階が、前記運転モード切換部で切り換えた現在の運転モードにおいて前記個人ID非接触認識装置を設置した主階床から登録可能な場合は前記個人ID非接触認識装置を設置した前記主階床から前記行先階への呼びを登録し、前記運転モード切換部で切り換えた現在の運転モードにおいて前記個人ID非接触認識装置を設置した主階床から登録不可の場合は、前記個人ID非接触認識装置を設置した前記主階床とは異なる他方の主階床から前記行先階への呼び登録を行う個人ID対応呼び登録部と
    をさらに備えた、
    請求項1または2に記載のエレベーター群管理装置。
  4. 前記エレベーターが設置された建物は、前記個人ID非接触認識装置を設置した前記主階床と前記他方の主階床との間に設置された乗客コンベアを有しており、
    前記エレベーター群管理装置は、
    前記個人ID非接触認識装置を設置した前記主階床に設置され、画像または文字の表示によるメッセージ出力、及び、音声によるメッセージ出力の少なくともいずれか一方を行うメッセージ出力装置と、
    前記個人ID対応呼び登録部が前記個人ID非接触認識装置を設置した前記主階床とは異なる前記他方の主階床から呼び登録を行う場合に、前記メッセージ出力装置に対して、前記乗客コンベアの利用により前記他方の主階床への移動を促すメッセージまたは前記呼び登録を行った主階床が前記他方の主階床であることを通知するメッセージの少なくともいずれか一方を出力するよう指示する他方主階床利用案内部と
    をさらに備えた、請求項に記載のエレベーター群管理装置。
  5. 同一の昇降路内を複数のかごが走行するエレベーターの運行を制御するエレベーター群管理装置であって、
    前記複数のかごが独立して走行する独立運転モードと、前記複数のかごが互いに近接した状態で一体的に同期して走行する同期運転モードとを切り換える運転モード切換部と、
    登録された乗場呼びの呼び登録情報に基づいて、各階床及び各方向毎に、乗車乗客数および降車乗客数を集計して格納する乗客移動情報管理部と、
    前記乗客移動情報管理部に格納された現在までの各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、予め設定された一定時間後の各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数を予測する発生交通流予測部と、
    前記発生交通流予測部で予測された前記一定時間後の各階床及び各方向毎の乗車乗客数および降車乗客数に基づいて、全乗客数と、前記全乗客数に対する主階床で乗車して上方向に移動する乗客数の比率とを、検知する、交通パターン検知部と、
    前記エレベーターが設置された建物の階床数および階高の情報を含む建物仕様と、かご台数、かご速度およびかご定員の情報を含むエレベーター仕様と、前記交通パターン検知部で検知した前記比率とに基づいて、前記独立運転モードを適用した場合と前記同期運転モードを適用した場合のかごの動きと乗客の乗降車をシミュレーションするシミュレーション部と、
    前記シミュレーション部のシミュレーション結果に基づいて、前記独立運転モードの場合の平均待ち時間と、前記同期運転モードの場合の平均待ち時間とを算出する平均待ち時間評価部と、
    前記平均待ち時間評価部で得られた前記独立運転モードの場合の前記平均待ち時間と、前記同期運転モードの場合の前記平均待ち時間とを比較し、前記平均待ち時間が小さい方の運転モードを選択して、選択した運転モードに設定するよう前記運転モード切換部に指示する、運転モード選択部と
    を備えたエレベーター群管理装置。
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