JP2005138927A - ダブルデッキエレベータの運転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 乗場呼びが割り付けられた一方のかご13が満員状態で乗場呼びを通過する確率Ppが高い場合でも、乗場呼びの待ち時間が長くなるのを阻止するようにしたダブルデッキエレベータの運転装置を得る。
【解決手段】 各階の乗場呼びを上かご13uと下かご13dに割り付けて分担して応答させる乗場呼び割付手段22によって乗場呼びが割り付けられた割付かご13が、上記乗場呼びに応答できずに通過する確率Ppが所定値以上であって、他方のかご13の通過確率Ppが所定値未満のときは、乗場呼びの割付けを変更して他方のかご13に上記乗場呼びに応答させるようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 各階の乗場呼びを上かご13uと下かご13dに割り付けて分担して応答させる乗場呼び割付手段22によって乗場呼びが割り付けられた割付かご13が、上記乗場呼びに応答できずに通過する確率Ppが所定値以上であって、他方のかご13の通過確率Ppが所定値未満のときは、乗場呼びの割付けを変更して他方のかご13に上記乗場呼びに応答させるようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ダブルデッキエレベータの上かごと下かごに、各階の乗場呼びを割り付けて分担して応答させる装置に係る。
ダブルデッキエレベータは、上下に配置された上かごと下かごを連結して昇降させて隣接する上下2階床に同時に着床させるエレベータである。従って、通常のシングルデッキのエレベータに比べて一度の昇降運転で略2倍の輸送能力を有している。
しかし、かごは上下に連結されているので、高い輸送能力を発揮させるには、両方のかごに乗客を略均等に振り分けて乗車させる必要がある。
そこで、従来のダブルデッキエレベータの運転装置には、隅数階には上かごを停止させ、奇数階には下かごを停止させるダブル運転と、乗場呼びは各かごに分担して割り付けて応答させ、かご呼びはいずれのかごも全行先階について登録することができるセミダブル運転と、いずれか一方のかごを閉鎖して他方のかごのみで運転して、全階の乗場呼び及びかご呼びに応答させるシングル運転が備えられており、交通量に応じて上記運転モードが択一的に切り替えられるようになっている。
即ち、朝夕のピーク時間帯はダブル運転が採用され、上下方向の乗客が均等化する平常時間帯はセミダブル運転が採用され、深夜等の閑散時間帯はシングル運転が採用される(例えば、特許文献1参照)。
しかし、かごは上下に連結されているので、高い輸送能力を発揮させるには、両方のかごに乗客を略均等に振り分けて乗車させる必要がある。
そこで、従来のダブルデッキエレベータの運転装置には、隅数階には上かごを停止させ、奇数階には下かごを停止させるダブル運転と、乗場呼びは各かごに分担して割り付けて応答させ、かご呼びはいずれのかごも全行先階について登録することができるセミダブル運転と、いずれか一方のかごを閉鎖して他方のかごのみで運転して、全階の乗場呼び及びかご呼びに応答させるシングル運転が備えられており、交通量に応じて上記運転モードが択一的に切り替えられるようになっている。
即ち、朝夕のピーク時間帯はダブル運転が採用され、上下方向の乗客が均等化する平常時間帯はセミダブル運転が採用され、深夜等の閑散時間帯はシングル運転が採用される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、乗場呼びは、ダブル運転及びセミダブル運転では、各かごが均等に分担するように予め割り付けられている。
例えば、図6に示したとおり、上かご13uが9階9Fを行先階するかご呼び9Ccを持っており、下かご13dは6階6Fに上方向の乗場呼び6Fcが割り付けられていて、上昇運転中とする。この時、7階7Fに上方向の乗場呼び7Fcが登録されると、上かご13uに割り付けられる。この割付けによって、一度の停止で、6階と7階の乗場呼び6Fc及び7Fcに同時に応答することができ、輸送能力を向上させることができる(例えば、特許文献2参照)。
例えば、図6に示したとおり、上かご13uが9階9Fを行先階するかご呼び9Ccを持っており、下かご13dは6階6Fに上方向の乗場呼び6Fcが割り付けられていて、上昇運転中とする。この時、7階7Fに上方向の乗場呼び7Fcが登録されると、上かご13uに割り付けられる。この割付けによって、一度の停止で、6階と7階の乗場呼び6Fc及び7Fcに同時に応答することができ、輸送能力を向上させることができる(例えば、特許文献2参照)。
従来のダブルデッキエレベータの運転装置は、上記のとおり、一度の停止で上下2階の乗場呼びに応答するようにして、ダブルデッキエレベータの特性を活用した運転により、輸送能力を向上させるようにしていた。
しかしながら、各階の乗場呼びは、上かご又は下かごの何れかに割り付けられて、それぞれのかごが応答することになっている。このため、例えば、下かごはまだ乗客を受け入れることができるにも拘らず、上かごが略満員の状態であって割り付けられた乗場呼びに応答する余地がない場合は、上かごは乗場呼びを通過せざるを得ない。通過された乗場呼びは次に上かごが応答するまで待たなければならず、その待ち時間が極端に長くなる、という問題があった。
しかしながら、各階の乗場呼びは、上かご又は下かごの何れかに割り付けられて、それぞれのかごが応答することになっている。このため、例えば、下かごはまだ乗客を受け入れることができるにも拘らず、上かごが略満員の状態であって割り付けられた乗場呼びに応答する余地がない場合は、上かごは乗場呼びを通過せざるを得ない。通過された乗場呼びは次に上かごが応答するまで待たなければならず、その待ち時間が極端に長くなる、という問題があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、乗場呼びが割り付けられた一方のかごが満員状態で上記乗場呼びを通過する確率が高い場合でも、上記乗場呼びの待ち時間が長くなるのを阻止したダブルデッキエレベータの運転装置を提供することを目的とする。
この発明に係るダブルデッキエレベータの運転装置は、各階の乗場呼びを上かごと下かごに割り付けて分担して応答させる乗場呼び割付手段によって乗場呼びが割り付けられた割付かごが、上記乗場呼びに応答できずに通過する確率が所定値以上であって、他方のかごの通過確率が所定値未満のときは、乗場呼びの割付けを変更して他方のかごに上記乗場呼びに応答させるようにしたものである。
この発明は上記のとおり、ダブルデッキエレベータの上かごと下かごの積載負荷にアンバランスが生じ、一方のかごが割り付けられた乗場呼びに応答できなくなった場合は、上記乗場呼びを他方のかごに割付け変更して応答させるようにしたので、上記乗場呼びの待ち時間が長くなるのを阻止することができる、という効果を奏する。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1に係るダブルデッキエレベータの運転装置を示し、図1は、ダブルデッキエレベータの運転装置の全体構成を示すブロック図、図2はダブルデッキエレベータの運転装置の要部の動作を示す流れ図、図3は、図2の動作のうち通過確率の演算処理を示す流れ図である。
図1において、ビルは1階1Fから4階4Fまでを示し、5階以上を省略する(総称する場合は「階nF」とする。)。各階nFには、それぞれ出入口を開閉する乗場戸1Fa、2Fa、3Fa、4Fa、4Fa〜(以下、総称する場合は「乗場戸nFa」とする。)と、乗場呼びを発生する乗場釦1Fb、2Fb、3Fb、4Fb、4Fb〜(以下、総称する場合は「乗場釦nFb」とする。)が取り付けられている。
巻上機11には主索12が巻き掛けられ、この主索12の一端にはかご13が吊持され、他端には釣合錘16が吊持されている。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1に係るダブルデッキエレベータの運転装置を示し、図1は、ダブルデッキエレベータの運転装置の全体構成を示すブロック図、図2はダブルデッキエレベータの運転装置の要部の動作を示す流れ図、図3は、図2の動作のうち通過確率の演算処理を示す流れ図である。
図1において、ビルは1階1Fから4階4Fまでを示し、5階以上を省略する(総称する場合は「階nF」とする。)。各階nFには、それぞれ出入口を開閉する乗場戸1Fa、2Fa、3Fa、4Fa、4Fa〜(以下、総称する場合は「乗場戸nFa」とする。)と、乗場呼びを発生する乗場釦1Fb、2Fb、3Fb、4Fb、4Fb〜(以下、総称する場合は「乗場釦nFb」とする。)が取り付けられている。
巻上機11には主索12が巻き掛けられ、この主索12の一端にはかご13が吊持され、他端には釣合錘16が吊持されている。
かご13は、上下に配置されて連結された上かご13uと下かご13dからなり、隣接する上下2階床に同時に着床して、それぞれかご戸13ua、13da(以下、総称する場合は「かご戸13a」とする。)を乗場戸nFaに係合させて開閉するようになっている。上かご13uには秤装置15uが、また、下かご13dには秤装置15dが取り付けられていて(以下、総称する場合は「秤装置15」とする。)、各かご13の積載荷重を検出するようになっている。更に、上かご13uには、かご操作盤14uが、また、下かご13dにはかご操作盤14dが取り付けられていて(以下、総称する場合は「かご操作盤14」とする。)、それぞれかご呼びを発生する。
乗場釦nFb、かご操作盤14及び秤装置15は、エレベータ制御盤20に接続されており、そのエレベータ制御盤20は、次のとおり構成されている。
運転モード切替手段21は、ダブルデッキエレベータの運転モードを、ダブル運転、セミダブル運転、及びシングル運転に択一的に切り替えるものである。
ここで、(a)ダブル運転とは、上かご13u及び下かご13dを、1階床おきに応答させるようにした運転である。この発明の実施の形態では、下かご13dは奇数階に、また、上かご13uは隅数階に停止するものとする。従って、奇数階から奇数階へ行く乗客は下かご13dに乗車し、偶数階から偶数階へ行く乗客は上かご13uに乗車する。奇数階から隅数階へ行く乗客は、下かご13dに乗って最寄の奇数階で降りて1階床分階段を利用することになる。また、偶数階から奇数階へ行く乗客は、上かご13uに乗って最寄の偶数階で降りて1階床分階段を利用することになる。
運転モード切替手段21は、ダブルデッキエレベータの運転モードを、ダブル運転、セミダブル運転、及びシングル運転に択一的に切り替えるものである。
ここで、(a)ダブル運転とは、上かご13u及び下かご13dを、1階床おきに応答させるようにした運転である。この発明の実施の形態では、下かご13dは奇数階に、また、上かご13uは隅数階に停止するものとする。従って、奇数階から奇数階へ行く乗客は下かご13dに乗車し、偶数階から偶数階へ行く乗客は上かご13uに乗車する。奇数階から隅数階へ行く乗客は、下かご13dに乗って最寄の奇数階で降りて1階床分階段を利用することになる。また、偶数階から奇数階へ行く乗客は、上かご13uに乗って最寄の偶数階で降りて1階床分階段を利用することになる。
(b)セミダブル運転とは、乗場呼びは各かご13に分担して割り付けて応答させ、かご呼びはいずれのかご13も全行先階について登録することができる運転である。この発明の実施の形態では、乗場呼びについては、下かご13dは奇数階に、また、上かご13uは隅数階に応答するものとし、かご呼びについては、上かご13uは2階2Fから最上階まで、下かご13dは1階1Fから最上階の直下階まで各階nFに応答することができるものとする。従って、奇数階からの乗客は下かご13dに乗車することになり、1階1Fから最上階の直下階までの各階nFへ階段を利用することなく直接行くことができる。偶数階からの乗客は上かご13uに乗車することになり、2階2Fから最上階までの各階nFへ階段を利用することなく直接行くことができる。
(c)シングル運転とは、いずれか一方のかごのみで全階nFの乗場呼びに応答する運転である。従って、この発明の実施の形態では、上かご13uによるシングル運転では、2階から最上階までの乗場呼びに応答する。また、下かご13dによる場合は、1階から最上階の直下階までの各階nFの乗場呼びに応答する。
(c)シングル運転とは、いずれか一方のかごのみで全階nFの乗場呼びに応答する運転である。従って、この発明の実施の形態では、上かご13uによるシングル運転では、2階から最上階までの乗場呼びに応答する。また、下かご13dによる場合は、1階から最上階の直下階までの各階nFの乗場呼びに応答する。
乗場呼び登録手段22は、各階nFの乗場釦nFbによって登録された乗場呼びを登録する回路と、運転モード切替手段21による運転モードに従って、乗場呼びを上かご13u及び下かご13dに割り付ける乗場呼び割付回路とからなる。
かご呼び登録手段23は、運転モード切替手段21による運転モードに従って、かご操作盤14で登録可能な全階のかご呼びを登録する回路と、指定された階のかご呼びのみ登録する回路とからなる。昇降制御装置24は、乗場呼び登録手段22及びかご呼び登録手段23に登録された呼びであって、上かご13u及び下かご13dに割り付けられた呼びに応答するように巻上機11を制御する。
かご呼び登録手段23は、運転モード切替手段21による運転モードに従って、かご操作盤14で登録可能な全階のかご呼びを登録する回路と、指定された階のかご呼びのみ登録する回路とからなる。昇降制御装置24は、乗場呼び登録手段22及びかご呼び登録手段23に登録された呼びであって、上かご13u及び下かご13dに割り付けられた呼びに応答するように巻上機11を制御する。
乗場呼び通過確率検出手段25は、秤装置15によって計測されたかご13内の積載荷重から負荷率を算出して乗場呼びを通過する確率Ppを演算する。
乗場呼び割付変更手段26は、一方のかご13の通過確率Ppが所定値α以上で、かつ、他方のかご13の通過確率Ppが所定値α以下の場合は、乗場呼び登録手段22に割付変更を指示して一方のかご13に割り付けられた乗場呼びを他方のかご13に割り付けて応答させると共に、割付変更された乗場呼びに応答すると、かご呼び登録手段23のかご呼び登録を全階登録可能に変更させて、乗り込んだ乗客のかご呼びを登録可能とする。
乗場呼び割付変更手段26は、一方のかご13の通過確率Ppが所定値α以上で、かつ、他方のかご13の通過確率Ppが所定値α以下の場合は、乗場呼び登録手段22に割付変更を指示して一方のかご13に割り付けられた乗場呼びを他方のかご13に割り付けて応答させると共に、割付変更された乗場呼びに応答すると、かご呼び登録手段23のかご呼び登録を全階登録可能に変更させて、乗り込んだ乗客のかご呼びを登録可能とする。
上記構成のダブルデッキエレベータの運転装置の動作を、図2及び図3に従って説明する。運転モード切替手段21は、ダブル運転に切り替えられているものとする。
手順S11で、乗場呼びが登録されているか調べる。登録されている場合は、手順S12へ移り、登録されている乗場呼びが割り付けられている割付かご13の通過確率Ppを演算する。
ここで、通過確率Ppの演算を、図3に従って説明する。即ち、手順S31で、かご13の負荷率が80%以上の場合は、手順S32へ移り、かご13の通過確率Pp=1とする。手順S31で、かご13の負荷率が80%未満の場合は、手順S33へ移り、かご13の通過確率Pp=(負荷率)とする。なお、負荷率とは、定格積載荷重に対するかご13に現に積載されている荷重の割合であって、かごの積載荷重は秤装置15によって検出される。
手順S11で、乗場呼びが登録されているか調べる。登録されている場合は、手順S12へ移り、登録されている乗場呼びが割り付けられている割付かご13の通過確率Ppを演算する。
ここで、通過確率Ppの演算を、図3に従って説明する。即ち、手順S31で、かご13の負荷率が80%以上の場合は、手順S32へ移り、かご13の通過確率Pp=1とする。手順S31で、かご13の負荷率が80%未満の場合は、手順S33へ移り、かご13の通過確率Pp=(負荷率)とする。なお、負荷率とは、定格積載荷重に対するかご13に現に積載されている荷重の割合であって、かごの積載荷重は秤装置15によって検出される。
図2の手順S13で、割付かご13の通過確率Ppが所定値α以上か否かしらべる。ここでは、所定値α=1とする。通過確率Ppが所定値α以上の場合は、手順S14へ移り、他方のかご13について図3に従って通過確率Ppを演算する。手順S15で、他方のかご13の通過確率Ppが所定値α未満であるか否か調べる。所定値α未満の場合は手順S16で、それまで割付かご13であったかご13からそれまで割付かご13ではなかった他方のかご13に乗場呼びを割付変更する。手順S17で、他方のかご13が新たに割り付けられた乗場呼びに応答すると、手順S18へ移り、それ迄他方のかご13のかご操作盤14でかご呼びを登録することができた階、即ち、指定階を記憶する。手順S19で、他方のかご13のかご呼び登録可能階を、それまでの指定階から全階に変更する。かご呼びを全階登録可能にすることにより、割付変更された乗場呼びの乗客を目的階へ搬送することができる。手順S20で、かご13の運転方向が反転したか調べる。即ち、運転方向の反転は、割付変更された乗場呼びの乗客を目的階まで搬送し終えたことを意味するからである。手順S20で、運転方向が反転すると、手順S21で、他方のかご13のかご呼び登録可能階を、全階登録可能から手順S18で記憶された指定階登録可能へ戻して処理を終了する。
上記実施の形態1によれば、ダブルデッキエレベータの上かご13uと下かご13dの積載荷重にアンバランスが生じ、割付かご13の通過確率Ppが所定値α以上になって、割り付けられた乗場呼びに応答できなくなった場合は、乗場呼びを他方のかご13に割付け変更して応答させるようにしたので、乗場呼びの待ち時間が極端に長くなるのを阻止することができる。
また、他方のかご13が新たに割り付けられた乗場呼びに応答すると、他方のかご13のかご呼び登録可能階を、それまでの指定階から全階登録できるようにしたので、割付変更された乗場呼びの乗客を目的階へ直接搬送することができる。
更に、かご13の運転方向が反転すると、他方のかご13のかご呼び登録可能階を、全階登録可能から指定階登録可能へ戻すようにしたので、速やかに本来の運転モードに復帰させることもできる。
なお、手順S20処理は、運転方向の反転に替えて、他方のかご13が乗場呼びに応答して停止してから昇降起動するまでの期間が経過したか調べるようにしてもよい。乗り込んだ乗客は、上記期間内に他方のかご13のかご呼び登録可能な指定階と異なる階のかご呼びであっても登録することができるからである。
また、手順S18と手順S19の処理を、かご呼び登録可能階を変更することに替えて、運転モードをダブル運転からセミダブル運転に変更するものとし、手順S21の処理を、かご呼び登録可能階を元に戻すことに替えて、セミダブル運転からダブル運転に戻すようにしてもよい。
また、他方のかご13が新たに割り付けられた乗場呼びに応答すると、他方のかご13のかご呼び登録可能階を、それまでの指定階から全階登録できるようにしたので、割付変更された乗場呼びの乗客を目的階へ直接搬送することができる。
更に、かご13の運転方向が反転すると、他方のかご13のかご呼び登録可能階を、全階登録可能から指定階登録可能へ戻すようにしたので、速やかに本来の運転モードに復帰させることもできる。
なお、手順S20処理は、運転方向の反転に替えて、他方のかご13が乗場呼びに応答して停止してから昇降起動するまでの期間が経過したか調べるようにしてもよい。乗り込んだ乗客は、上記期間内に他方のかご13のかご呼び登録可能な指定階と異なる階のかご呼びであっても登録することができるからである。
また、手順S18と手順S19の処理を、かご呼び登録可能階を変更することに替えて、運転モードをダブル運転からセミダブル運転に変更するものとし、手順S21の処理を、かご呼び登録可能階を元に戻すことに替えて、セミダブル運転からダブル運転に戻すようにしてもよい。
実施の形態2.
図4及び図5は、この発明の実施の形態2に係るダブルデッキエレベータの運転装置を示し、図4は、ダブルデッキエレベータの運転装置の全体構成を示すブロック図である。図5はダブルデッキエレベータの運転装置の要部の動作を示す流れ図である。
乗場呼び通過確率検出手段25によって演算された乗場呼び通過確率Ppが所定値α以上の場合は、運転モード一時切替指令手段27が作動し、運転モード切替手段21は、その作動信号に基いて運転モードを他の運転モードに切り替える。
乗場呼び登録手段22及びかご呼び登録手段23は、切り替えられた運転モードの下で呼びを登録し、昇降制御装置24は、その登録された呼びに応答するように巻上機11を制御する。
図4及び図5は、この発明の実施の形態2に係るダブルデッキエレベータの運転装置を示し、図4は、ダブルデッキエレベータの運転装置の全体構成を示すブロック図である。図5はダブルデッキエレベータの運転装置の要部の動作を示す流れ図である。
乗場呼び通過確率検出手段25によって演算された乗場呼び通過確率Ppが所定値α以上の場合は、運転モード一時切替指令手段27が作動し、運転モード切替手段21は、その作動信号に基いて運転モードを他の運転モードに切り替える。
乗場呼び登録手段22及びかご呼び登録手段23は、切り替えられた運転モードの下で呼びを登録し、昇降制御装置24は、その登録された呼びに応答するように巻上機11を制御する。
図5に従ってダブルデッキエレベータの運転装置の動作を説明する。運転モード切替手段21は、ダブル運転又はセミダブル運転に切り替えられているものとする。
手順S41で、乗場呼びが登録されているか調べる。登録されている場合は、手順S42へ移り、登録されている乗場呼びが割り付けられている割付かご13の通過確率Ppを図3に従って演算する。手順S43で、割付かご13の通過確率Ppが所定値α以上か否かしらべる。ここでも同様に、所定値α=1とする。通過確率Ppが所定値α以上の場合は、手順S44へ移り、他方のかご13について通過確率Ppを演算する。手順S45で、他方のかご13の通過確率Ppが所定値α未満であるか否か調べる。所定値α未満の場合は手順S46へ移り、現在の運転モードを記憶する。
手順S41で、乗場呼びが登録されているか調べる。登録されている場合は、手順S42へ移り、登録されている乗場呼びが割り付けられている割付かご13の通過確率Ppを図3に従って演算する。手順S43で、割付かご13の通過確率Ppが所定値α以上か否かしらべる。ここでも同様に、所定値α=1とする。通過確率Ppが所定値α以上の場合は、手順S44へ移り、他方のかご13について通過確率Ppを演算する。手順S45で、他方のかご13の通過確率Ppが所定値α未満であるか否か調べる。所定値α未満の場合は手順S46へ移り、現在の運転モードを記憶する。
手順S47で、運転モードを一時的に切り替えて、他方のかご13によるシングル運転に変更する。ここで、他方のかご13によるシングル運転とは、一方のかご13は、かご呼びのみ有効で乗場呼びには応答しない。これに対して他方のかご13は乗場呼び及びかご呼び共に一方の終端階を除く全階に応答可能な運転をいう。手順S48で、かご13の運転方向が反転したか調べる。即ち、運転方向の反転は、運転モードを変更して応答した乗場呼びの乗客を目的階まで搬送し終えたことを意味するからである。運転方向が反転すると、手順S49で、記憶されていた運転モードへ戻して処理を終了する。
上記実施の形態2によれば、ダブルデッキエレベータの上かご13uと下かご13dの積載荷重にアンバランスが生じ、割付かご13の通過確率Ppが所定値α以上になって、割り付けられた乗場呼びに応答できなくなった場合は、他方のかご13によるシングル運転モードに変更して応答させるようにしたので、乗場呼びの待ち時間が極端に長くなるのを阻止することができる。
なお、手順S48の処理は、運転方向の反転に替えて、他方のかご13が乗場呼びに応答して停止してから昇降起動するまでの期間が経過したか調べるようにしてもよい。この期間は乗り込んだ乗客がかご呼びを登録するのに十分な時間であり、上記期間内に他方のかご13のかご呼び登録可能な指定階と異なる階のかご呼びであっても登録することができ、利用客を直接目的階まで搬送することができる。
なお、手順S48の処理は、運転方向の反転に替えて、他方のかご13が乗場呼びに応答して停止してから昇降起動するまでの期間が経過したか調べるようにしてもよい。この期間は乗り込んだ乗客がかご呼びを登録するのに十分な時間であり、上記期間内に他方のかご13のかご呼び登録可能な指定階と異なる階のかご呼びであっても登録することができ、利用客を直接目的階まで搬送することができる。
1F 1階、 1Fa 乗場戸、 1Fb 乗場釦、 11 巻上機、 12 主索、 13 かご、 13u 上かご、 13d 下かご、 14u かご操作盤、 14d かご操作盤、 15u 秤装置、 15d 秤装置、 16 釣合錘、 20 エレベータ制御盤、 21 運転モード切替手段、 22 乗場呼び登録手段、 23 かご呼び登録手段、 24 昇降制御装置、 25 乗場呼び通過確率検出手段、 26 乗場呼び割付変更手段、 27 運転モード一時切替指令手段。
Claims (6)
- 上下に配置されて連結された上かごと下かごを昇降させて隣接する上下2階床に同時に着床させるダブルデッキエレベータの運転装置において、各階の乗場呼びを上記上かごと上記下かごに割り付けて分担して応答させる乗場呼び割付手段と、この乗場呼び割付手段によって上記乗場呼びが割り付けられた割付かごが上記乗場呼びに応答できずに通過する確率を求める乗場呼び通過確率演算手段と、この乗場呼び通過確率演算手段によって演算された上記割付かごの上記通過確率が所定値以上であって、他方の上記かごの上記通過確率が上記所定値未満のときは、上記乗場呼び割付手段による上記乗場呼びの割付けを変更して他方の上記かごに上記乗場呼びを割り付ける乗場呼び割付変更手段とを備えたダブルデッキエレベータの運転装置。
- 乗場呼び割付変更手段によって乗場呼びの割付けが他方のかごに変更されると、各かご共に全行先階のかご呼びを登録することができるセミダブル運転に所定期間切り替えられるものとした請求項1に記載のダブルデッキエレベータの運転装置。
- 乗場呼び割付変更手段によって乗場呼びの割付けが他方のかごに変更されると、上記他方のかごのみ全行先階のかご呼びを登録することができる運転に所定期間切り替えられるものとした請求項1に記載のダブルデッキエレベータの運転装置。
- 所定期間を、割付け変更された乗場呼びに他方のかごが応答して停止してから運転方向が反転するまでの期間とした請求項2又は請求項3に記載のダブルデッキエレベータの運転装置。
- 所定期間を、割付け変更された乗場呼びに他方のかごが応答して停止してから昇降起動するまでの期間とした請求項2又は請求項3に記載のダブルデッキエレベータの運転装置。
- 上下に配置されて連結された上かごと下かごを昇降させて隣接する上下2階床に同時に着床させるダブルデッキエレベータを、ダブル運転、セミダブル運転及びシングル運転に択一的に切り替えて運転する運転モード切替手段を備えたダブルデッキエレベータの運転装置において、上記ダブル運転又は上記セミダブル運転によって運転されているときに各階の乗場呼びを上記上かごと上記下かごに割り付けて分担して応答させる乗場呼び割付手段と、この乗場呼び割付手段によって上記乗場呼びが割り付けられた割付かごが上記乗場呼びに応答できずに通過する確率を求める乗場呼び通過確率演算手段と、この乗場呼び通過確率演算手段によって演算された上記割付かごの上記通過確率が所定値以上であって、他方の上記かごの上記通過確率が上記所定値未満のときは、上記運転モード切替手段により運転モードを、他方の上記かごによるシングル運転に一時切り替えるように指令する運転モード一時切替指令手段とを備えたダブルデッキエレベータの運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003375433A JP2005138927A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | ダブルデッキエレベータの運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003375433A JP2005138927A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | ダブルデッキエレベータの運転装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005138927A true JP2005138927A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34686804
Family Applications (1)
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JP2003375433A Withdrawn JP2005138927A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | ダブルデッキエレベータの運転装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005138927A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107235390A (zh) * | 2016-03-29 | 2017-10-10 | 三菱电机株式会社 | 电梯组群管理装置 |
JP2021191700A (ja) * | 2020-06-05 | 2021-12-16 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御装置、エレベータ制御システム、方法及びプログラム |
-
2003
- 2003-11-05 JP JP2003375433A patent/JP2005138927A/ja not_active Withdrawn
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