JPH0632545A - 周期的にエレベータ群を変化させるエレベータ装置 - Google Patents

周期的にエレベータ群を変化させるエレベータ装置

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JPH0632545A
JPH0632545A JP5145402A JP14540293A JPH0632545A JP H0632545 A JPH0632545 A JP H0632545A JP 5145402 A JP5145402 A JP 5145402A JP 14540293 A JP14540293 A JP 14540293A JP H0632545 A JPH0632545 A JP H0632545A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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    • B66B1/02Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
    • B66B1/06Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric
    • B66B1/14Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements
    • B66B1/18Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements with means for storing pulses controlling the movements of several cars or cages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
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    • B66B1/00Control systems of elevators in general
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 群管理エレベータ装置のエレベータ群の大き
さを可変として、交通状況に即応した輸送力を確保す
る。 【構成】 建築物の階床を複数の階床群に分割し、各階
床群に応じたサービス階床領域を各エレベータ群に設定
する。各エレベータ群は、群専用エレベータ(36、3
8、40)と群可変エレベータ(37、39)で構成す
る。群可変エレベータには、複数のドア(50、51)
と複数の操作パネル(52、53)を設け、群可変エレ
ベータが割り当てられているエレベータ群に応じて使用
するドア、操作パネルを切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの群管理
装置に関するもので、特に、各エレベータ群に属するエ
レベータの数を周期的に変化させるエレベータの群管理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータの運転効率を向上するための
努力は、既に半世紀以上の歴史を持っている。こうした
従来技術のエレベータの運転効率向上技術には、ホール
呼びに対していずれのエレベータが応答すべきかを決定
するために、ビター(Bittar)に付与されたアメ
リカ特許第4,363,381号、第4,815,56
8号及び第5,024,295号等に開示された、各エ
レベータの発生ホール呼びに対する応答の相対サービス
評価値に応じて、呼びを割り当てるエレベータを決定す
る相対サービス評価方式の運行管理装置がある。また、
他の技術としては、ゾーン割り当て方式や階床通過方式
といった、通行量ピーク時における運行管理方法もあ
る。この種の運行管理方式のいくつかは、アメリカ特許
第4,792,019号及び第4,8382384号に
開示されている。さらに、こうした運行管理装置の性能
を向上するために、種々の通行量予測ば用いられてい
る。こうしたエレベータの運行管理装置は、人口知能や
ファジー理論といった種々の制御技術の進歩に伴って、
より洗練されたものとなってきている。上記の技術は、
いずれもエレベータ群内のエレベータの効率的な運行に
関するものである。
【0003】例えば20階を越えるような高層建築物に
おいてエレベータの運行効率を向上するために、建築物
に複数のエレベータ群が設置されている。この場合、例
えば、一つのエレベータ群のエレベータは、10階乃至
15階以下の低層階床間のみで運行されるように設定さ
れ、他のエレベータ群のエレベータは、10乃至15階
よりも上の高層階床のみに運行されるように設定され
る。この場合、前者の低層階床のみにサービスするエレ
ベータ群は「低層階床用エレベータ群」と呼ばれ、後者
の高層階床のみにサービスするエレベータ群は「高層階
床用エレベータ群」と呼ばれる。低層サービス階床領域
に属するエレベータは、設定された低層階床用エレベー
タ群がサービスする最上階よりも上の階床まで運行する
ことが出来ない。また、高層階床用エレベータ群に属す
るエレベータは、サービス階床の最も低い階床よりも下
の階床には、乗降口が設置されていないのでサービスす
ることが出来ない。また、低層階床の高層階床用エレベ
ータ群に属するエレベータに隣接する位置には、エレベ
ータホールさえも設けられない場合がある。より高層の
建築物では、エレベータ群は、低層階床用エレベータ
群、中層階床用エレベータ群及び高層階床用エレベータ
群またはそれ以上の数の群に分けられる。例えば、低層
階床用エレベータ群は、1階乃至13階の間で運行さ
れ、中層階床用エレベータ群は、14階乃至22階の各
階床に運行され、高層階床用エレベータ群は、23階乃
至30階の各階床に運行される。
【0004】建築物設計において重要なことは、各階床
の用途を正確に予測することにより、各階床にサービス
するために必要なエレベータの数の予測を可能とし、こ
れによりエレベータを低層階床用エレベータ群、中層階
床用エレベータ群及び高層階床用エレベータ群に分ける
ことを可能とすることである。これは、単に建築物に設
置するエレベータの数ではなく、各エレベータをいずれ
かの群に正確に割り当てることである。各エレベータの
群への割り当てが正確に行われているか否かは、建築物
の各階床間のテナントや他の通行客へのサービスより明
かとなる。
【0005】また、建築物に単一の群が設定されている
か複数の群が設定されているかにかかわらず、通常属し
ている群から外れて、その群とは独立に動作することが
出来る「群可変エレベータ」を設けることも従来より知
られている。この種の群可変エレベータは、必要に応じ
て通常属している群より離脱して、当該エレベータに設
置されている、ホール呼びボタン及び階床表示灯で構成
される制御パネルによって単純モードで運行されるか、
若しくは通常属している群とは異なる他の群内のエレベ
ータとして運行される。こうした動作により、例えば事
務所用建築物の通常の業務時間終了後における、最上階
レストランへの一般客の通行を可能となり、または住居
建築物やホテル等における優先階床への優先サービスを
可能となる。さらに、こうした群可変エレベータによ
り、群の運行を制御するコントローラが機能を停止した
場合の、緊急運転が可能となる。
【0006】エレベータの属する群を変更したり、群管
理運行から単独運行に変更したりすることが可能なエレ
ベータの制御装置は、例えば、出願人が所有するメガー
ディシアン等(Meguerdichian et al.)により1992年
3月19日付けでアメリカ合衆国において出願されたア
メリカ特許出願第07/853,678号の「エレベー
タのかご及び制御パネルの移行」に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ある群の群可変エレベ
ータにより、他の群の乗客にサービスすることは有効で
るが、その有効性を十分に発揮するためには、群可変エ
レベータの物理的位置が重要となり、多くの場合、この
群可変エレベータに乗客を誘導することが必要となる。
通常こうした乗客の誘導は、ロビー誘導係によって行わ
れる。さらに、ある群から他の群へのエレベータの群の
移行を有効なのとするためには、相当な時間にわたる予
測が必要となる。従って、例えば三つのサービス階床領
域のエレベータを備えた建築物等の昼食時間帯のラッシ
ュ時や、レストランのある階床における宴会終了時、大
きな学習教室のある階床の授業終了時等のように急激に
交通量パターンが変化する状況では、群可変エレベータ
はさほど有効であるとは言えない。
【0008】そこで、本発明の目的は、建築物の各別の
サービス階床領域にサービスするエレベータ群に属する
エレベータの数を応答性良く調整することが出来るエレ
ベータの群管理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成するため
に、本発明の第一の構成によれば、少なくとも第一のエ
レベータ群と第二のエレベータ群にグループ化された複
数のエレベータを相互に独立の群制御のもとにサービス
させるとともに、前記第一及び第二のエレベータ群はそ
れぞれがサービスする階床において相互に独立の乗降ホ
ールを有しているエレベータ装置において、両エレベー
タ群によりサービスされる階床に乗降口を備えた昇降路
を走行するとともに、第一のエレベータ群によってサー
ビスされる階床にサービスするための第一のドアと、第
一の表示灯及び第一のかご呼びボタンと、第二のエレベ
ータ群によってサービスされる階床にサービスするため
の第二のドアと、第二の表示灯と第二のかご呼びボタン
を有する群可変エレベータと、第一のエレベータ群がサ
ービスする階床の交通量と第二のエレベータ群がサービ
スする階床の交通量を周期的に比較し、比較結果に基づ
いて、交通量負荷の大きいエレベータ群に前記群可変エ
レベータを割り当てる群可変エレベータの割り当て信号
を発生するコントローラとによって構成され、前記コン
トローラは、前記群可変エレベータ割り当て信号によっ
て選択されたエレベータ群側のロビー階床の表示灯を点
灯させるとともに、群可変エレベータの選択されたエレ
ベータ群がサービスする階床の表示灯及び選択されたエ
レベータ群側のドア及びかご呼びボタンの動作並びに選
択されたエレベータ群の群制御に対する応答を可能と
し、群可変エレベータの選択されなかったエレベータ側
の表示灯、ドア、かご呼びボタンの動作を不能として、
群可変エレベータを選択されたエレベータ群内のエレベ
ータとして運行させるようにしたことを特徴とするエレ
ベータの可変グループ化装置が提供される。
【0010】本発明の第二の構成によれば、複数の階床
群を有し、前記各階床群は他の階床群に属さない階床を
少なくとも一つ含んでいるとともに、各階床群が共通の
ロビー階床を含んでいる建築物にサービスするエレベー
タ装置であって、それぞれが、昇降路内を走行するかご
と、該かごを走行、停止させるかご運転手段と、かご内
の乗客によるかご呼びの登録を行うとともに、登録され
たかご呼びを示すかご呼び信号を発生するためのかご呼
び手段と、かごを開閉するためのドア手段と、かごの運
転状態を示す動作信号を発生する手段で構成された複数
のエレベータと、それぞれが、前記階床群の一つに関連
付けて設定されるとともに、それぞれ前記階床群に属す
る関連する階床群の最上階を除く各階床に設ける上昇方
向ホール呼びボタン及び上昇方向の表示灯と、及び前記
階床群に属する関連する階床群の最下階を除く各階床に
設ける下降方向ホール呼びボタン及び下降方向の表示灯
を有し、前記ホール呼びボタンにより関連する階床群に
属する階床へのサービス要求を示すホール呼び信号を発
生する複数のサービス階床領域と、前記階床群の各階床
に設けられるとともに、前記各サービス階床領域に対応
し、専ら対応する階床群の各階床を目的階床とする乗客
に対してサービスするように設定された複数の乗降ホー
ルと、前記エレベータに関連付けられるとともに、前記
ホール呼び信号、前記かご呼び信号及び前記動作信号に
応じて登録された各ホール呼びを選択されたかごに割り
当てるとともに、前記かご運行手段を動作させて、かご
を適当する階床に移動させて、登録されているかご呼び
または割り当てられているホール呼びにサービスさせる
とともに、前記表示灯によりホール呼びにサービスする
エレベータの到着を報知させる信号処理手段で構成さ
れ、一つのエレベータが、複数の階床群において乗降可
能な昇降路と、第一の階床群に関連した第一のかご呼び
ボタンを備えるとともに、第一の乗降ホールとかご間の
乗客の乗降を可能とする第一のドアと、第二の階床群に
関連した第二のかご呼びボタンを備えるとともに、第二
の乗降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第二の
ドアとを備えており、前記信号処理手段が、前記一つの
エレベータの各運行サイクルにおいて動作して、次の運
行サイクルにおいて前記一つのエレベータが、前記第一
のドアにより前記第一の乗降ホールとの間の乗降を許容
するとともに、前記第一のかご呼びボタンによるかご呼
び登録を許容しての第一の階床群へのサービスを可能と
し、または前記一つのエレベータの各運行サイクルにお
いて動作して、次の運行サイクルにおいて前記一つのエ
レベータが、前記第二のドアにより前記第二の乗降ホー
ルとの間の乗降を許容するとともに、前記第二のかご呼
びボタンによるかご呼び登録を許容しての第二の階床群
へのサービスを可能とするように構成したことを特徴と
するエレベータ装置が提供される。
【0011】なお、本発明の第一の構成において、前記
第一のかご呼びボタンが前記第一のドアに隣接して配置
され、前記第二のかご呼びボタンが前記第二のドアに隣
接して配置することが可能である。また、前記第一のか
ご呼びボタンは、第二のかご呼びボタンが配設されたか
ご操作パネルと異なるかご操作パネル上に配置すること
が望ましい。されていることを特徴とする請求項1に記
載のエレベータ装置。なお、前記一つのエレベータが、
単一の第一のかご呼びボタン群と単一の第二のかご呼び
ボタン群を有する構成とすることが可能である。また、
前記信号処理手段は、前記一つのエレベータに対して選
択的に前記第一の階床群及び第二の階床群の一方へのサ
ービスを許可するように構成することが出来る。また、
前記信号処理手段は、第一の階床群にサービスするエレ
ベータに登録されたホール呼びを割り当てる第一の群制
御装置と、第二の階床群にサービスするエレベータに登
録されたホール呼びを割り当てる第二の群制御装置と、
前記一つのエレベータを選択的に前記第一に群制御装置
及び第二の群制御装置の一方に割り当てる手段によって
構成することが可能である。
【0012】また、前記一つのエレベータの昇降路は、
前記第一の乗降ホールと前記第二の乗降ホールの間に配
置され、前記第一のドアは、かごの第一の壁に設けら
れ、前記第一の壁は、前記第二のドアを設けた第二の壁
に対向して配置するか若しくは隣接して配置される。
【0013】上記第一の構成のさらに好適な構成によれ
ば、各エレベータは、当該エレベータの運行階床を示す
階床表示手段を有する構成とされる。この場合、前記階
床表示手段は、表示されている階床において開閉される
一方のドアに隣接して配置することが望ましい。
【0014】なお、前記第一のドアは、前記第一の階床
群における乗降に用いられ、前記第二のドアは、前記第
二の階床群における乗降に用いられる。この構成におい
て、前記一つのエレベータは、前記第一のドアに隣接し
て前記第一の階床群を示す階床表示手段を有し、前記第
二のドアに隣接して前記第二の階床群を示す階床表示手
段を有している。
【0015】なお、前記信号処理手段には、前記一つの
エレベータが運行サイクルの終端においてロビー階床に
接近したときに動作して、次の運行サイクルにおける前
記一つのエレベータの前記階床群への割り当てを行う手
段を設けることが望ましい。
【0016】本発明の第二の構成によれば、複数の階床
群を有し、前記各階床群は他の階床群に属さない階床を
少なくとも一つ含んでいるとともに、各階床群が共通の
ロビー階床を含んでいる建築物にサービスするエレベー
タ装置であって、それぞれが、昇降路内を走行するかご
と、該かごを走行、停止させるかご運転手段と、かご内
の乗客によるかご呼びの登録を行うとともに、登録され
たかご呼びを示すかご呼び信号を発生するためのかご呼
び手段と、かごを開閉するためのドア手段と、かごの運
転状態を示す動作信号を発生する手段で構成された複数
のエレベータと、それぞれが、前記階床群の一つに関連
付けて設定されるとともに、それぞれ前記階床群に属す
る関連する階床群の最上階を除く各階床に設ける上昇方
向ホール呼びボタン及び上昇方向の表示灯と、及び前記
階床群に属する関連する階床群の最下階を除く各階床に
設ける下降方向ホール呼びボタン及び下降方向の表示灯
を有し、前記ホール呼びボタンにより関連する階床群に
属する階床へのサービス要求を示すホール呼び信号を発
生する複数のサービス階床領域と、前記階床群の各階床
に設けられるとともに、前記各サービス階床領域に対応
し、専ら対応する階床群の各階床を目的階床とする乗客
に対してサービスするように設定された複数の乗降ホー
ルと、前記エレベータに関連付けられるとともに、前記
ホール呼び信号、前記かご呼び信号及び前記動作信号に
応じて登録された各ホール呼びを選択されたかごに割り
当てるとともに、前記かご運行手段を動作させて、かご
を適当する階床に移動させて、登録されているかご呼び
または割り当てられているホール呼びにサービスさせる
とともに、前記表示灯によりホール呼びにサービスする
エレベータの到着を報知させる信号処理手段と、第一の
ロビー階床乗降ホールと第一の階床群の各階床の乗降ホ
ールに乗降口を有する昇降路と、前記第一の階床群の各
階床へのかご呼びボタンとかごと前記第一の階床群の階
床間の乗客の乗降を可能とするドアとを備えた第一のエ
レベータと、第二のロビー階床乗降ホールと第二の階床
群の各階床の乗降ホールに乗降口を有する昇降路と、前
記第二の階床群の各階床へのかご呼びボタンとかごと前
記第二の階床群の階床間の乗客の乗降を可能とするドア
とを備えた第二のエレベータと、第一及び第二の両階床
群の乗降ホールにおいて乗降可能な昇降路と、第一の階
床群に関連した第一のかご呼びボタンを備えるととも
に、第一の乗降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とす
る第一のドアと、第二の階床群に関連した第二のかご呼
びボタンを備えるとともに、第二の乗降ホールとかご間
の乗客の乗降を可能とする第二のドアとを備えた第三の
エレベータとで構成され、前記信号処理手段が、前記第
三のエレベータに対する、前記第一のドアにより前記第
一の乗降ホールとの間の乗降を許容するとともに、前記
第一のかご呼びボタンによるかご呼び登録を許容しての
第一の階床群へのサービスを可能とし、前記第三のエレ
ベータに対する、前記第二のドアにより前記第二の乗降
ホールとの間の乗降を許容するとともに、前記第二のか
ご呼びボタンによるかご呼び登録を許容しての第二の階
床群へのサービスを可能とするように構成したことを特
徴とするエレベータ装置が提供される。
【0017】この場合も、第一の構成と同様に、前記信
号処理手段は、前記第三のエレベータに対して選択的に
前記第一の階床群及び第二の階床群の一方へのサービス
を許可するように構成することが望ましい。さらに、前
記信号処理手段は、第一のエレベータ群に前記第一の階
床群へのサービスよ要求して登録されたホール呼びを割
り当てる第一の群制御装置と、第二のエレベータに前記
第二の階床群へのサービスを要求して登録されたホール
呼びを割り当てる第二の群制御装置と、前記第三のエレ
ベータを選択的に前記第一に群制御装置及び第二の群制
御装置の一方に割り当てる手段によって構成することが
出来る。
【0018】前記信号処理手段には、前記第三のエレベ
ータの運行中に動作して、次の運行サイクルにおける前
記第三のエレベータの前記第一の階床群または第二の階
床群への割り当てを行う手段を設けることが出来る。こ
の場合、前記信号処理手段には、前記第三のエレベータ
が運行サイクルの終端においてロビー階床に接近したと
きに動作して、次の運行サイクルにおける前記第三のエ
レベータの前記第一または第二の階床群への割り当てを
行う手段を設けることが出来る。
【0019】本発明の第二の構成において、前記複数の
階床群に設定され、第一及び第二の階床と共通のロビー
階床を持ち、前記第一または第二の階床群に含まれない
少なくとも一つの階床を有する第三の階床群と、
【0020】前記第三の階床群の各階床に設けられると
ともに、前記各サービス階床領域に対応し、専ら対応す
る階床群の各階床を目的階床とする乗客に対してサービ
スするように設定された第三の乗降ホールと、前記複数
のサービス階床領域に設定される前記第一の階床群に対
応する第一のサービス階床領域と、前記第二の階床領域
に対応する第二のサービス階床領域と、前記第三の前記
第三の階床群に対応する第三のサービス階床領域と、第
三及び第一の両階床群の乗降ホールにおいて乗降可能な
昇降路と、第三の階床群に関連した第三のかご呼びボタ
ンを備えるとともに、第三の乗降ホールとかご間の乗客
の乗降を可能とする第三のドアと、第一の階床群に関連
した第四のかご呼びボタンを備えるとともに、第一の乗
降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第四のドア
とを備えた第四のエレベータとで構成され、前記信号処
理手段が、前記第四のエレベータに対する、前記第三の
ドアにより前記第三の乗降ホールとの間の乗降を許容す
るとともに、前記第三のかご呼びボタンによるかご呼び
登録を許容しての第三の階床群へのサービスを可能と
し、前記第三のエレベータに対する、前記第四のドアに
より前記第一の乗降ホールとの間の乗降を許容するとと
もに、前記第四のかご呼びボタンによるかご呼び登録を
許容しての第一の階床群へのサービスを可能とするよう
に構成することが可能である。
【0021】この場合、前記信号処理手段は、前記第四
のエレベータに対する割り当てが前記第一の階床群では
ないときのみ、前記第三のエレベータを前記第一の階床
群に割り当てるようにすることが可能である。
【0022】本発明の第三の構成によれば、複数の階床
を有する建築物においてサービスするとともに、第一の
階床群に対するサービスと第二の階床群に対するサービ
スを切り換えて行う群可変エレベータを備えたエレベー
タ装置であって、前記第一の階床群の最上階を除くロビ
ー階床を含む各階床に設ける上昇方向ホール呼びボタン
及び上昇方向の表示灯と、及び前記第一の階床群の最下
階を除く各階床に設ける下降方向ホール呼びボタン及び
下降方向の表示灯を有し、前記ホール呼びボタンにより
サービス要求を示す第一のホール呼びの登録を受ける第
一のサービス階床領域と、前記第二の階床群の最上階を
除くロビー階床を含む各階床に設ける上昇方向ホール呼
びボタン及び上昇方向の表示灯と、及び前記第二の階床
群の最下階を除く各階床に設ける下降方向ホール呼びボ
タン及び下降方向の表示灯を有し、前記ホール呼びボタ
ンによりサービス要求を示す第一のホール呼びの登録を
受ける第二のサービス階床領域と、それぞれが、昇降路
内を走行するかごと、該かごを走行、停止させるかご運
転手段と、かご内の乗客によるかご呼びの登録を行うと
ともに、登録されたかご呼びを示すかご呼び信号を発生
するためのかご呼び手段と、かごを開閉するためのドア
手段と、かごの運転状態を示す動作信号を発生する手段
で構成され、少なくとも一つが第一のサービス階床領域
にサービスする第一のエレベータ群に属し、少なくとも
一つが前記第二のサービス階床領域にサービスする第二
のエレベータ群に属し、かつ、一つが群可変エレベータ
である複数のエレベータと、前記第一のホール呼び信号
及び第一のエレベータの前記かご呼び信号及び動作信号
に応じて、前記第一の群のエレベータに登録された第一
のホール呼びを割り当てるとともに、前記かご運行手段
を動作させてかごを適当する階床に移動させて、登録さ
れているかご呼びまたは割り当てられている第一のホー
ル呼びにサービスさせるとともに、前記第一の群の表示
灯によりホール呼びにサービスするエレベータの到着を
報知させ、前記第二のホール呼び信号及び第二のエレベ
ータの前記かご呼び信号及び動作信号に応じて、前記第
二の群のエレベータに登録された第二のホール呼びを割
り当てるとともに、前記かご運行手段を動作させてかご
を適当する階床に移動させて、登録されているかご呼び
または割り当てられている第二のホール呼びにサービス
させるとともに、前記第二の群の表示灯によりホール呼
びにサービスするエレベータの到着を報知させる信号処
理手段で構成され、前記群可変エレベータは、前記第一
のサービス階床領域にサービスするために第一の群内で
動作可能であるとともに、前記第二の階床領域にサービ
スするために前記二の群内で動作可能であり、前記信号
処理手段は、前記群可変エレベータの運行サイクル中
に、前記第一のサービス階床領域及び第二のサービス階
床領域のいずれかにサービスを割り当てる手段を有して
いることを特徴とするエレベータ装置が提供される。
【0023】なお、信号処理手段には、前記群可変のエ
レベータが運行サイクルの終端においてロビー階床に接
近したときに動作して、次の運行サイクルにおける前記
群可変のエレベータの前記群の一つへの割り当てを行う
手段を設けることが望ましい。
【0024】本発明の第四の構成によれば、複数の階床
群を有し、前記各階床群は他の階床群に属さない階床を
少なくとも一つ含んでいるとともに、各階床群が共通の
ロビー階床を含んでいる建築物にサービスするエレベー
タ装置であって、それぞれが、昇降路内を走行するかご
と、該かごを走行、停止させるかご運転手段と、かご内
の乗客によるかご呼びの登録を行うとともに、登録され
たかご呼びを示すかご呼び信号を発生するためのかご呼
び手段と、かごを開閉するためのドア手段と、かごの運
転状態を示す動作信号を発生する手段で構成された複数
のエレベータと、それぞれが、前記階床群の一つに関連
付けて設定されるとともに、それぞれ前記階床群に属す
る関連する階床群の最上階を除く各階床に設ける上昇方
向ホール呼びボタン及び上昇方向の表示灯と、及び前記
階床群に属する関連する階床群の最下階を除く各階床に
設ける下降方向ホール呼びボタン及び下降方向の表示灯
を有し、前記ホール呼びボタンにより関連する階床群に
属する階床へのサービス要求を示すホール呼び信号を発
生する複数のサービス階床領域と、前記階床群の各階床
に設けられるとともに、前記各サービス階床領域に対応
し、専ら対応する階床群の各階床を目的階床とする乗客
に対してサービスするように設定された複数の乗降ホー
ルと、前記エレベータに関連付けられるとともに、前記
ホール呼び信号、前記かご呼び信号及び前記動作信号に
応じて登録された各ホール呼びを選択されたかごに割り
当てるとともに、前記かご運行手段を動作させて、かご
を適当する階床に移動させて、登録されているかご呼び
または割り当てられているホール呼びにサービスさせる
とともに、前記表示灯によりホール呼びにサービスする
エレベータの到着を報知させる信号処理手段で構成さ
れ、前記エレベータはそれぞれ、複数の階床群及びロビ
ー階床において乗降可能な昇降路と、第一の階床群に関
連した第一のかご呼びボタンを備えるとともに、第一の
乗降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第一のド
アと、第二の階床群に関連した第二のかご呼びボタンを
備えるとともに、第二の乗降ホールとかご間の乗客の乗
降を可能とする第二のドアとを備えており、前記信号処
理手段が、前記一つのエレベータの各運行サイクルにお
いて動作して、次の運行サイクルにおいて前記一つのエ
レベータが、前記第一のドアにより前記第一の乗降ホー
ルとの間の乗降を許容するとともに、前記第一のかご呼
びボタンによるかご呼び登録を許容しての第一の階床群
へのサービスを可能とし、または前記一つのエレベータ
の各運行サイクルにおいて動作して、次の運行サイクル
において前記一つのエレベータが、前記第二のドアによ
り前記第二の乗降ホールとの間の乗降を許容するととも
に、前記第二のかご呼びボタンによるかご呼び登録を許
容しての第二の階床群へのサービスを可能とするように
構成したことを特徴とするエレベータ装置が提供され
る。
【0025】なお、前記信号処理手段は、各エレベータ
の運行中に動作して、次の運行サイクルにおいて当該エ
レベータのよる前記階床群の一つへのサービスを許可す
るように構成することが可能である。また、前記信号処
理手段には、各エレベータが運行サイクルの終端におい
てロビー階床に接近したときに動作して、次の運行サイ
クルにおける当該エレベータの前記階床群への割り当て
を行う手段を設けることが可能である。さらに、前記信
号処理手段は、エレベータに対して、当該エレベータが
乗降口を備えた階床群の一つへの排他的なサービスを選
択的に許容するように構成することが出来る。
【0026】さらに、前記信号処理手段は、登録された
ホール呼びを、ホール呼びが登録された階床にサービス
可能なエレベータの一つにこの呼びを割り当てる群制御
装置を有し、前記各エレベータはサービス可能な階床群
に応じて前記群制御装置の一つに割り当てられる。好ま
しくは、前記信号処理手段は、所定の階床群に他のエレ
ベータが」サービスを割り当てられていないときにの
み、当該所定階床群へのエレベータの一つの割り当てを
行う。
【0027】なお、各階床群とかご間の乗降は、ロビー
階床の乗降ホールにおける乗降に用いられたドアと同じ
ドアにより行われる。また、本発明の好適な構成によれ
ば、4未満の階床群を有し、これに対応する数のロビー
階床の乗降ホールが設けられる。
【0028】
【実施例】以下の、本発明の好適実施例を添付図面を参
照しながら説明する。図1には、建築物のロビー階床の
一例が平面的に示されている。ロビー階床には、ロビー
部30とこのロビー部に連絡する低層階床用エレベータ
群乗降ホール31、中層階床用エレベータ群乗降ホール
32及び高層階床用エレベータ群乗降ホール33が設け
られるとともに、これらの乗降ホール31ー33に設け
られた本発明の実施例によるエレベータが設置されてい
る。図示の実施例において、乗降ホール31ー33に
は、16のエレベータが設置されている。一号機乃至4
号機のエレベータ36は、低層階床用エレベータ群のエ
レベータとして設置されており、これらのエレベータは
専ら低層サービス階床領域(図示の実施例では1階〜1
3階)の各階床にサービスする。5号機及び6号機のエ
レベータ37は、低層サービス階床領域と中層サービス
階床領域(図示の実施例では14階〜22階)の各サー
ビス階床領域に選択的にサービスする群可変エレベータ
である。7号機から10号機のエレベータ38は、専ら
中層サービス階床領域にサービスする中層階床用エレベ
ータ群のエレベータである。11号機及び12号機のエ
レベータ39は、選択的に中層階床用エレベータ群及び
高層階床用エレベータ群とともに運行される群可変エレ
ベータである。第13号機〜第16号機のエレベータ4
0は、専ら高層サービス階床領域(本実施例においては
23階から30階)の各階床にサービスする、高層階床
用エレベータ群のエレベータである。
【0029】各乗降ホール31から33を案内するため
に、複数の行き先階床表示42〜44が各乗降ホールの
入口近傍に設置されている。この行き先階床表示42〜
44は、変化しない固定表示として設置される。表示4
2は、低層階床用エレベータ群乗降ホール31を案内表
示する。同様に、表示43は、中層階床用エレベータ群
乗降ホール32を表示し、表示44は、高層階床用エレ
ベータ群乗降ホール33を表示する。本発明の特徴の一
つは、乗客によるいかなる特別な操作をも必要とせずに
エレベータ群の大きさを変化させることである。乗客
は、通常の形式で表示される表示42〜44に案内され
て、常に、行き先階に応じて、いずれかの乗降ホール3
1〜33に立ち入る。
【0030】4号機のエレベータ36は、エレベータ3
6、38及び40のすべてのエレベータと同一の構成で
あり、これらを代表するものとして示されている。この
エレベータ36には、単一の乗降口ゲート45と単一の
ドア46が設けられるとともに、そのかごには単一のか
ご操作パネル47が設置される。なお、かごが比較的大
きなエレベータの場合には、ドア46の両側に同一のか
ご操作パネル47を配設することも可能である。エレベ
ータ36、38、40の各エレベータには、それぞれ単
一の表示灯またはホールランタン48が設けられる。図
1の例においては、4号機に関して示すように、表示灯
48は、ドア46及びゲート45によって開閉される乗
降口の上方に設けられている。
【0031】一方、5号機のエレベータ37は、すべて
のエレベータ37、39と同一の構成となっており、こ
れらのエレベータ37、39を代表するものとして示さ
れている。このエレベータ37には、一対のゲート49
及びドア50、51が設けられている。さらに、このエ
レベータ37には、二つの相互に異なる操作パネル5
2、53が、各ドア50、51の近傍に配置されてい
る。このエレベータ37の内部の構成は、図2により詳
細に示されている。ドア50側の乗降口から乗り込む乗
客は、一般にドアの右側に曲がって、かご操作パネル5
2を操作する傾向がある。このため、かご操作パネル5
2は、ドア50のドアに向かって右側に設置されてい
る。なお、かごが大型の場合には、ドア50の両側にか
ご操作パネル52を設置することも可能である。同様
に、ドア51側の乗降口から乗り込む乗客は、一般にか
ご内で右に曲がり、かご操作パネル53を操作する傾向
がある。なお、この場合も、前記と同様に、ドア51の
両側にかご操作パネル53を配置することも可能であ
る。本発明の好適な構成によれば、各サービス階床領域
用エレベータ群乗降ホールに面してドア50、51が配
置され、各ドアの近傍にかご操作パネル52、53が配
置される。この場合、各かご操作パネル52、53は、
それぞれに関連するドア50、51が面している乗降ホ
ールのサービス階床領域内の階床のみに関して呼び操作
を可能とする。このため、各かご操作パネル52、53
にはそれぞれのサービス階床領域(低層階床群及び中層
階床群)の各階床のかご呼びボタンを設けるか、若しく
は、エレベータ37がサービスするすべての階床(低層
階床群と中層階床群の全階床)のかご呼びボタンを設け
るものとする。さらに、乗客による操作を簡単にするた
めに、各かご操作パネル52、53に近接して表示ディ
スプレイ54、55を設けて、現在運行中のサービス階
床領域に関して各かご操作パネル52、53により行き
先階床の呼び操作が可能か否かを表示することが出来
る。こうした表示の例が、図3及び図4に示されてい
る。図3は、ドア50の近傍に配置されるかご操作パネ
ル52において、エレベータ37が低層階床用エレベー
タ群のエレベータとして運行されている場合の表示ディ
スプレイ54の表示内容を示しており、図示の例におい
ては、「1階−13階運転中」と表示して、低層サービ
ス階床領域にサービス中であることを表示する。図4
は、ドア51側のかご操作パネル53とこれに関連付け
られた表示ディスプレイ55を示しており、エレベータ
37が低層階床用エレベータ群のエレベータとして運転
されている間、「他の操作パネルを御使用下さい」とい
うメッセージを表示することにより、当該かご操作パネ
ル53による呼び操作が出来ないことを示している。図
3及び図4の運転モードでエレベータ37が運行されて
いる間、乗客は、1階乃至13階の行き先階床に移動す
る目的で、5号機の表示灯56に従って低層階床用エレ
ベータ群乗降ホール31からドア50(図2参照)を通
ってかごに乗り込む。一方、エレベータ37が中層階床
用エレベータ群のエレベータとして運行される場合に
は、乗客は、中層階床用エレベータ群乗降ホール32か
ら、14階乃至22階の行き先階床に移動するために、
表示灯57に従って、ドア52側よりかごに乗り込む。
この場合、ディスプレイ54、55は、かご操作パネル
52ではなくかご操作パネル53を呼び操作に使用させ
るために、図5及び図6に示すように図3及び図4とが
逆の表示となる。なお、図示の実施例においては、各か
ご操作パネル52、53は、階床表示ランプ52a、5
3a等によるかごの現在位置表示手段を含むものとする
ことが出来る。また、ディスプレイ54、55に到着階
床を表示するようにすれば、階床表示ランプ52a、5
3aは不要となる。前述のように、各かご操作パネルに
は、エレベータがサービスするすべての階床(即ち1階
乃至22階)のかご呼びボタンを設けることも可能であ
るが、この場合には、現在運行可能な階床以外の階床へ
の呼び操作が不能であることを乗客が容易に認知出来る
ようにすることが望ましい。なお、図示の実施例におい
ては、群可変エレベータに設けるかご操作パネルは、群
可変エレベータが割り当てられたエレベータ群に対応す
る一方のみが動作し、他方は、動作不能とされている
が、双方の操作パネルより割り当てられているエレベー
タ群の各階床へのかご呼び登録を行い得るように構成す
ることも可能である。
【0032】三つの明確に分離された乗降ホール31〜
33を設けて、三つに分割したサービス階床領域のそれ
ぞれが4または6基のエレベータによりサービスされる
ように構成した図1に示すロビーの構成及びエレベータ
の配置は、ほぼ理想に近いものである。図示の構成は、
群可変エレベータが設けられているにかかわらず、特定
のサービス階床領域に運行する特定の乗降口のみにサー
ビスする各サービス階床領域専用のエレベータ群が確保
されているので理想的である。例えば、5号機のエレベ
ータ37が低層サービス階床領域用エレベータ群のエレ
ベータとして運行されている場合、低層階床用エレベー
タ群乗降ホール31の乗客には、ドア50の上方の表示
灯56により5号機のサービスが表示されるが、中層階
床用エレベータ群乗降ホール32側のドア51の上方に
配置された表示灯57は点灯されない。低層階床エレベ
ータ群乗降ホール31において、待ち列のすべての乗客
が、サービスするエレベータの到着を待っている時に、
いずれかのドアが開放された場合、乗客はかごに乗り込
んで、それぞれの行き先階床の呼び操作可能な操作パネ
ルが存在しているので、エレベータ36またはエレベー
タ37のいずれが階床停止してサービスする場合にも混
乱を生じることはない。こも方法により、建築的な美観
が保持されるとともに、すべての機能性を最大に発揮す
ることが出来るものとなる。
【0033】勿論、エレベータ群に含まれるエレベータ
の数、エレベータ群の数、エレベータ群乗降ホールの数
は、本発明の利点を保持しつつ、理論的に適宜の数に選
択することが出来るものである。本発明の付加的な特徴
を、図7及び図8を参照しながら説明する。図7におい
て、9基のエレベータ60〜62が、低層階床用エレベ
ータ群乗降ホール65の低層階床側と、高層階床用エレ
ベータ群乗降ホール66の高層階床側及び群可変エレベ
ータ61側に配置される。群可変エレベータ61は、選
択的に低層階床用エレベータ群乗降ホール65と高層階
床用エレベータ群乗降ホール66のいずれかにサービス
することが出来る。
【0034】さらに別の配置例が、図8に示されてい
る。図示の例では、二つの専用エレベータ群のエレベー
タ70、71が、乗降ホール72を共用し、もう一つの
エレベータ群のエレベータ73が、乗降ホール74を使
用している。さらに、図示の例においては、一対の群可
変エレベータ76、77が設けられている。この配置で
は、これらの群可変エレベータは、低層サービス階床領
域、中層サービス階床領域及び高層サービス階床領域の
すべてに対して選択的にサービス出来る利点がある反
面、高層サービス階床領域の乗客と中層サービス階床領
域の乗客が混ざりあってしまうため、群可変エレベータ
76、77が乗降ホール72にサービスする際に、当該
群可変エレベータ76、77に割り当てられているサー
ビス階床に応じて中層サービス階床領域及び高層サービ
ス階床領域のいずれに運行され手いるかを乗客に報知す
るための表示灯等の手段を設けることが必要となる。一
方、低層階床用エレベータ群乗降ホール74に関して
は、群可変エレベータ76、77のドアは、当該群可変
エレベータが低層サービス階床領域にサービスしている
時以外は開放されることがないため、乗降ホール72に
必要とされるような表示は不要である。図7及び図8に
おいては、図1の例における袋小路状の乗降ホールでは
なく、通り抜け可能な乗降ホールとなっている。
【0035】直通運転を行う場合、前述のアメリカ特許
第4,804,069号に従って、サービス階床領域を
より小数の階床群に分割したとしても、かごに目的階床
が割り当てられると、その階床へのサービスは直通運転
によってのみ行われなければならず、これは、いずれか
の階床のすべての専用エレベータと同じである。この場
合、本発明によるエレベータの群可変動作に何等の影響
を与えるものではない。いったんかごが特定の階床に割
り当てられると、当該かごが次の走行で他の階床を割り
当てられる可能性があることとは別に、割り当てられた
かごが当該階床にサービスするかごとなる。
【0036】前述のように、本発明の最も重要な利点の
一つは、一回の運行が完了する毎に、サービスするサー
ビス階床領域を割り当てることが出来るので、群可変エ
レベータが以降の運行でいずれの階床にサービスすべき
であるかを決定するための予測は不要となることであ
る。従って、既存のエレベータ制御装置のソフトウエア
に付加すべき機能は非常に小さなものとなる。以下の例
示的なソフトウエアの説明は、必要なソフトウエアの追
加がいかに少ないかを示すもので(図示のソフトウエア
には、不要なオプションが含まれている)、付加的な機
能がどのように実行されるかを示す簡単な例を示してい
る。勿論、以下に説明する機能に加えて、本発明の要旨
を逸脱することなく、洗練されたオプション及びそれに
代わる他のオプションを使用することが可能であり、そ
のいくつかを以下に説明する。ある状況においては、二
つの群可変エレベータのサービス階床群を同時に変更す
る場合があり、サービス階床群の割り当て機能は、他の
割り当て、運行機能と混在する異が出来る。
【0037】図9に示すように、かくエレベータ群は、
ソフトウエアモジュール80〜82を有している。この
ソフトウエアモジュール80〜82は、かくエレベータ
群の負荷状態を判定するためのもので、ソフトウエアモ
ジュールの処理の詳細は、図10を参照して後述する。
本発明によれば、群可変エレベータを共有するエレベー
タ群間の相対的なエレベータの必要度を判定して、群可
変エレベータの最良の割り当てを決定するためには、多
くの方法を採用することが可能である。例えば、一つの
エレベータ群に、運行停止中のエレベータがある場合に
は、群可変エレベータの一つは、一般に制御室のパーソ
ナルコンピュータによって制御されるエレベータ管理装
置により、恒久的に運行停止中のエレベータを持つエレ
ベータ群に割り当てられる。また、ロビー階床の運行係
は、エレベータ群の乗降ホールのサービス待ち列の乗客
数から、一つのエレベータ群の差し迫った過負荷状態を
視覚的に認知する事が出来る。要すれば、エレベータ群
の交通量がどの程度増加するかの予測を行うことも可能
である。交通量のレベルや階床間の移動に関する種々の
要素を用いることが出来る。しかしながら、エレベータ
群の負荷がどの程度であるかを示す最良の指標は、当該
エレベータ群のロビー階床の乗降ホールに到着する乗客
数に対する、これらの乗客に対してサービスするエレベ
ータの数である。交通量及び乗客負荷の大きさを示す他
の指標は、ホール呼びに対するサービスの平均待ち時間
である。これらは、群内のエレベータの運行を制御する
ために用いられる共通の運行要素である。本実施例にお
いては、例えば数分間等の所定時間における各エレベー
タ群のロビー階床の乗降ホールのサービス待ち列及びホ
ール呼びに対する平均待ち時間を、エレベータ群の乗客
負荷を示すパラメータとして採用するものとする。要す
れば、各エレベータ群に関して検出される負荷を、数判
定サイクルの平均とすることも可能であるが、通常これ
は不要である。
【0038】ソフトウエアモジュール80で検出される
低層サービス階床領域にサービスするエレベータ群に対
する乗客負荷及びソフトウエアモジュール81で検出さ
れる中層サービス階床領域にサービスするエレベータ群
の乗客負荷は、図11に関連して説明する低層/中層負
荷判定モジュール83に与えられるパラメータ値とな
る。同様に、ソフトウエアモジュール81で検出される
中層サービス階床領域にサービスするエレベータ群に対
する乗客負荷及びソフトウエアモジュール82で検出さ
れる高層サービス階床領域にサービスするエレベータ群
の乗客負荷は、中層/高層負荷判定モジュール84に与
えられるパラメータ値となる。これらの負荷判定モジュ
ール83、84は、各二つのエレベータ群の乗客負荷を
比較して、群可変エレベータのいずれのエレベータ群に
割り当てるかを判定する。なお、通常は不要ではある
が、上記の群可変エレベータの割り当ての判定におい
て、群可変エレベータが現在割り当てられているエレベ
ータ群側に判定を偏らせて、割り当てにおけるハンチン
グを防止するようにすることも可能である。
【0039】負荷判定モジュール83、84は、単に次
の群可変エレベータの割り当てにおいて、いずれのエレ
ベータ群に群可変エレベータを割り当てるべきかを決定
するもので、たの処理は行わない。図1の例において、
負荷判定モジュール83により決定された割り当ては、
5号機及び6号機の各群可変エレベータ割り当てモジュ
ール85、86に与えられる。これらのソフトウエアモ
ジュール85、86において、対応するエレベータが群
可変エレベータとして割り当てられている場合、いずれ
のエレベータ群に割り当てられているかを判定する。本
発明においては、群可変エレベータの割り当ての判定
は、各運行毎に、かごがロビー階床に到達したときに行
われる。群可変エレベータのエレベータ群間の遷移を容
易にするために、かごが下降運転されている間、当該か
ごに対する上昇ホール呼びに対する応答または上昇ホー
ル呼びの割り当てが禁止される。ほとんどのエレベータ
装置において、下降運転中の上昇かご呼びは、かごの運
転方向とは反対方向への呼びであり、登録されないの
で、これを禁止することは不要である。しかしながら、
こうした逆向きのかご呼びを登録し、この登録がロビー
停止時にキャンセルされない場合には、下降運転中に上
昇かご呼びの登録を禁止することが必要となる。下降方
向の呼び(例えば、下降方向の下方階床へのかご呼び)
は、かご進行方向への呼びであり、かごは常にこれに応
答する必要があるので、受け付けられる。負荷判定モジ
ュール83、84の各群可変エレベータに対する判定結
果に応じて、一組の階床表示ランプ、表示灯、ドア及び
制御パネルの動作及び一つのエレベータ群への割り当て
が可能となり、群可変エレベータは、割り当てられたエ
レベータ群の他の各エレベータと同様に運行される。ソ
フトウエアモジュール85〜88においては、エレベー
タ管理装置が群可変エレベータを一方のエレベータ群に
恒久的に割り当てることが出来ることが考慮されなけれ
ばならない。これらは、本来的に備えられるべき、非常
に単純な機能である。
【0040】図10は、ソフトウエアモジュール80の
処理の詳細を示すものである。図10の処理は、所定の
タイミングで低層サービス階床領域の負荷状態判定指令
に応じて、ステップ90で開始される。最初のステップ
91では、エレベータが、出勤時間帯とうの上昇ピーク
時間帯で運転されているか否かが判定される。ステップ
91で、上昇ピーク時間帯であると判定された場合に
は、ステップ92で、ロビー階床の待ち列及びロビー階
床のホール呼びに対する待ち時間に相対的重要度を与え
る重み付け定数KQUEUE 、KWAITが設定される。上昇ピ
ーク時間帯においては、ロビー階床の乗降ホールに到着
する乗客数が最も多いエレベータ群には、他のエレベー
タ群の乗客に対するサービスに過大な遅れを生じない限
りにおいて、サービスを優先しなければならない。従っ
て、ロビー階床の待ち列に基づいて、ロビー階床の待ち
列に関する定数を8/10に設定し、乗客の待ち時間に
関する定数を2/10に設定することによって、最も好
ましい群可変エレベータの割り当てを行うことが出来
る。以下にさらに詳述するように、かごの定員に基づい
て重み値を偏向することを容易とするために、待ち時間
に関する定数は、ホール呼びに対する平均のサービス待
ち時間の秒または分をロビー階床の待ち列の乗客数に変
換して得る”W/Q”要素を有している。これは疑似的
な数であるが、すべての負荷パラメータを乗客数として
現して、共通の量として表現するために採用される。
【0041】ステップ91で低層階床用エレベータ群
が、上昇ピーク時間帯以外の時間帯で運転されていると
判定された場合には、ステップ93において、当該エレ
ベータ群が、下降ピーク時間帯で運行されているか否か
が判定される。ステップ93の判定により、下降ピーク
時間帯であると判定された場合には、ステップ94にお
いて、定数がステップ92で設定される値とは異なる値
に設定される。これらの値は、建築物の交通量パターン
に応じた必要性により変更することが出来るが、ここに
示す例においては、待ち列に関する定数KQUEUE をゼロ
に設定し、待ち時間を変換して得る”W/Q”要素を1
に設定している。これは、下降ピーク時間帯において
は、ロビー階床の乗客は、群可変エレベータの割り当て
において考慮されず、二つのエレベータ群の平均待ち時
間のみが、群可変エレベータのエレベータ群への割り当
てにおいて考慮されることを意味している。なお、いか
なる特定の状態または交通パターンを現す値をも選択す
ることが出来る。
【0042】低層階床用エレベータ群が上昇ピーク時間
帯及び下降ピーク時間帯のいずれとも異なる時間帯で運
行されてることがステップ91、93で判定されると、
ステップ95の処理が行われ、定数がさらに別の値に設
定される。図示の例においては、ピーク時間帯以外の時
間帯では階床間の交通が多くなるので、各階床における
エレベータの待ち時間は最大となるもとの仮定する。従
って、待ち列に関する定数は、0.4に設定され、待ち
時間に関する定数は0.6に設定される。本発明によれ
ば、群可変エレベータは、非常に容易にエレベータ群間
で一方の群から他方の群及び他方の群から一方の群に遷
移するので、重み付け定数を全く用いないことも可能で
ある。このために、ステップ92、94、95で設定さ
れるすべての定数は、すべて1に設定して、これらの定
数がエレベータ群の負荷判定に影響しないようにするこ
とも可能である。また、要すれば、いくつかの場合、ス
テップ92、94、95変換係数(W/Q)変換定数を
1に設定することも可能である。各ステップ92、9
4、95の定数は、中層階床用エレベータ群の対応する
定数と同一である。
【0043】エレベータ群の負荷は、いくつかの段階に
おいて、それぞれ異なる要素によって発生する。低層サ
ービス階床領域の負荷は、低層階床用エレベータ群の負
荷を現す要素であり、低層/中層負荷判定モジュールに
よって中層階床用エレベータの負荷を現す中層サービス
階床領域野負荷と比較されて、群可変エレベータをいず
れのエレベータ群に割り当てるかが判定される。ステッ
プ97においては、低層サービス階床領域の負荷要素
は、まず最初に待ち列が一定な時間におけるロビー階床
の低層階床用エレベータの待ち列に関する値として設定
される(待ち列の乗客数は、乗客カウンタを用いて、周
知の要領で検出される。こうして検出された各階床の待
ち列のすべての乗客数を低層階床用エレベータ群内のエ
レベータの数によって除算される。この除算は、負荷を
エレベータの輸送能力と関連付けるためのものである。
この方法により、低層サービス階床領域に対して、二基
の専用エレベータが運行されており、他方中層階床に対
して四基の専用エレベータがサービスしており、それぞ
れ等しいエレベータ群の待ち列は、あたかも低層サービ
ス階床領域の待ち列が、中層サービス階床領域の待ち列
よりも大きいものとなる。しかしながら、低層階床用エ
レベータ群に、2基の群可変エレベータのみが割り当て
られている場合、負荷の処理能力は、中層階床用エレベ
ータ群と同等となる。待ち列をエレベータ群に属するエ
レベータの数で除算することにより、比較の基準を同等
とすることが可能となる。また、以下に詳述するよう
に、かごがロビー階床に近づいており、当該かごがある
エレベータ群に割り当てられると、当該エレベータは、
ステップ97のエレベータ数にすぐさま算入され、輸送
力が増強されようとしていることを示す。これにより、
エレベータがあるエレベータ群に割り当てられた瞬間
に、負荷の均等化を生じる傾向となる。ステップ98に
おいて、低層サービス階床領域の負荷が、直前5分間に
おいて低層サービス階床領域の各階床におけるサービス
待ち時間のうちの最も長い待ち時間に対応するパラメー
タ値(変換値)に加えられる。勿論、要すれば、待ち時
間の検出期間を変更したり、他の待ち時間を示す指標を
用いることも可能である。以下に説明するように、本発
明の使用において、要すれば、待ち時間に関する定数を
ゼロに設定することによって、乗客の待ち時間を完全に
無視することが出来る。ステップ99において、低層サ
ービス階床領域の負荷は、エレベータ管理装置(EM
S)により設定される優先値に加算される。優先値は通
常ゼロに設定されるが、あるサービス階床領域に関して
他のサービス階床領域よりも高いサービス性能が望まれ
る場合には、これを反映した値に設定される。こうした
必要性は、例えば賓客が低層サービス階床領域の階床を
利用する場合や、建築物の経営者が、優先的なサービス
望む場合等に生じる。また、要すれば優先値は負の値と
して、実際にペナルティー値として作用させることが出
来る。この場合、中層サービス階床領域に低層サービス
階床領域よりも大きな優先値を与え、中層サービス階床
領域を高層サービス階床領域とともに中立状態に保持し
て、結果的に低層階床のペナルティー値を相対的に小と
する。また、これと同様の結果が、中層サービス階床領
域と高層サービス階床領域のそれぞれに優先値を加える
ことによっても達成される。図10のサブルーチンの残
りの処理は、必要に応じて数回の演算結果より低層サー
ビス階床領域の負荷の平均値を演算する処理のみを行う
ものである。これらの処理は、これを省略することも可
能である。平均値を算出することが望まれると仮定する
と、エレベータ管理装置は、平均値の演算処理を行うこ
とを許容するフラグビットをセットする。フラグビット
が設定されている場合、ステップ101の判定結果がY
ESとなり、ステップ102で平均値算出処理が既に開
始されているか否かを判定する。ステップ102の判定
の結果、平均値算出処理が未だに開始されていないと判
断された場合には、Mカウンタがゼロにセットされてい
るか否かを判定する。このMカウンタのカウンタ値は、
平均を算出するための負荷値の数を示すものである。こ
のMカウンタの値は、エレベータ管理装置の電源投入時
にゼロに初期設定される。図10のサブルーチンのこの
ステップ103を含む最初の処理では、Mカウンタのカ
ウント値はゼロであるので、処理はステップ104に移
り、Bポイタが1に初期設定される。Bポインタも同様
に、一緒に平均される低層サービス階床領域の負荷値の
数を示しており、図示の例においては5に設定される。
なお、この設定値は、本発明を含むエレベータ装置の所
望の動作に応じていかなる値に設定することも可能であ
る。Bポインタは、単純なビットの組で構成され、1は
最下位のビット、2は最下位のビットの一つ上位のビッ
トであり、3は、最下位から3番目のビットである。こ
のBポインタは、循環ポインタであり、最上位の5のビ
ットに到達すると、次に1に戻る。異常に低い値(この
値は中層サービス階床領域の平均値との比較において、
低層サービス階床領域を不利とする)を含むことなく初
期値から平均値の演算を行うために、平均化処理は、現
在のサイクルまでに計算された負荷値の数のみによって
行われる。従って、最初のサイクルでは、初期の低層サ
ービス階床領域の負荷値がゼロで平均化される。二回目
のサイクルでは、低層サービス階床領域の負荷値は、先
に計算された負荷値の数である1で平均化され、その計
算結果は2で除算される。第三回目のサイクルにおいて
は、前の2回の演算結果に今回の演算結果が加算され、
その和が3で除算される。以下、同様に所定数の演算結
果が加算され、加算した演算結果の個数に応じた数で除
算される。B(負荷)ポインタの使用によって、平均値
は順次記憶され、各サイクルにおいて、新規な値がレジ
スタに格納されると同時に、最も古い5サイクル前の値
が消去される。従って。図10のサブルーチンの、平均
化処理開始後又は平均化処理が行われていない状態から
エレベータ管理装置(EMS)の指令によって平均化処
理が開始された後の最初の実行サイクルでは、平均化処
理を許可するフラグビットがセットされていないので、
ステップ102の判定結果がNOとなり、ステップ10
3の処理が実行される。ステップ103においては、設
定可能な数Mがゼロであるか否かが判定される。電源投
入直後のエレベータの制御の初期化によって、数Mはゼ
ロに設定されており、ステップ101における平均化処
理の可否の判定後に負荷の平均化処理を開始する際に、
最終の加算値が確実に加算個数で除算されるようにする
ための初期化処理で使用される。従って、初期の処理に
おいては、Mはゼロであるので、ステップ103の判定
はYESとなり、ステップ104においてBポインタが
1にセットされる。ポインタは、負荷の演算毎に1ずつ
循環して進められ、五つの一時記憶レジスタの対応する
ポインタビットを指示するものとなる。Bポインタが1
から5まで進められると、位置からのBポインタの移動
が無限に反復される。次にステップ106において、M
が5になるまでの初期化処理が完了したか否かを判定す
る。この初期の処理において、Mはゼロであり、ステッ
プ106の判定結果はゼロとなり、ステップ108にお
いてMがゼロから1に増加される。
【0044】各処理サイクルにおいて、平均化が完了す
ると、ステップ109において算出されたBポインタの
現在のポインタ値で格納された負荷の値が、現在の処理
サイクルのステップ97乃至99で算出された低層サー
ビス階床領域の負荷の値に設定される。次いで、Cポイ
ンタがBポインタと等しい値に設定される。Cポインタ
は、平均化処理において、過去の低層サービス階床領域
の負荷の値を遡って加算するために用いられるポインタ
である。さらに、Nカウンタがゼロにセットされる。N
は、数Mで規定される平均化するサイクル数(従って平
均化される負荷の値の数)をカウントするカウント値で
ある。初期化処理中は、Nは、1であり、ついで2、3
と増加する。Mが5に設定されている場合、Nは5まで
カウントして、至近の5サイクル分の低層サービス階床
領域の負荷の値を平均化するために用いられる。次い
で、ステップ110において、Nのカウント値がMに設
定された値に達したか否かが判定される。初期化処理に
おいて、最初にこのステップ110に至った場合、Nは
ステップ109において1にセットされており、ステッ
プ108でMは1にセットされているので、判定結果は
YESとなる。ステップ110の判定結果がYESとな
ると、処理はステップ112に進み、低層サービス階床
領域の負荷の値がNで除算されて最終の平均値が算出さ
れる。この場合、Nは、ステップ109移行では増分さ
れないので、1であり、従って低層サービス階床領域の
負荷の計算値がそのまま平均値となる。次いで、Bポイ
ンタが進められ、低層サービス階床領域の負荷の次の値
を他のレジスタに格納できるようにするとともに、ステ
ップ114で、処理を終了し、他のプログラムに処理を
移行する。
【0045】図10のサブルーチンの次の実行サイクル
において、低層サービス階床領域の負荷の値は、前述の
要領で、適当な定数を用いて、ステップ97乃至99で
算出される。この実行サイクルでは、ステップ101の
判定結果がYESとなり、ステップ102の判定結果が
NOとなるので、処理はステップ103に進む。Mは、
前回の処理で1に増分されているので、ステップ103
の判定結果はNOとなり、ステップ106において、M
が5であるか否かが判定される。第二回目の実行サイク
ルでは、Mは1のままであるので、ステップ108で、
Mは2に増分される。次いで、ステップ109で、前回
の実行サイクルのステップ112で進められたBポイン
タによって指示されたレジスタに、現実行サイクルのス
テップ97乃至99で算出された低層サービス階床領域
の負荷の値が格納される。Nカウンタは、ステップ10
9において再度1にセットされる。次いで、ステップ1
10で、Mカウンタのカウント値が、Nカウンタの値と
等しいか否かが判定される。この場合、Mカウンタのカ
ウント値は、2にセットされているので、ステップ11
0の判定結果はNOとなり、ステップ116においてC
ポインタのポイント値が減分されて、低層サービス階床
領域の負荷の前回値(最初の実行サイクルで1にセット
されている)を指示する。これにより、ステップ116
と対のステップ117において、低層サービス階床領域
の負荷の値には、Cポインタによって指示されたレジス
タに格納されている値が加算される。次いで、ステップ
117でNカウンタが増分されて、前回の低層サービス
階床領域の負荷の値が、今回算出された低層階床の負荷
の値に加算されたことを示す。ステップ117から、処
理は再びステップ110に戻り、Mカウンタの値とNカ
ウンタの値が等しいか否かが判定される。この場合、N
が2になっているので、ステップ110の判定結果がY
ESとなり、処理がステップ112に移行する。ステッ
プ112においては、低層サービス階床領域の負荷に値
が2(N)で除算される。これとともに、Bポインタが
進められ、第三回目の実行サイクルの低層サービス階床
領域の負荷値の三番目の値を他のレジスタに格納出来る
ようにする。その後、ステップ114で処理が終了し
て、処理が他のプログラムの処理に移行する。
【0046】上記の処理は、Mの値が平滑化のために平
均化処理が実行可能な値、本実施例では5に達し、ステ
ップ106の判定結果がYESとなるまで反復される。
ステップ106の判定結果がYESになると、処理がス
テップ120に移行して、平均化開始を許可するフラグ
ビットがセットされる。これにより、次の実行サイクル
におけるステップ109、110、116、117の処
理を通じて、過去4回の実行サイクルの負荷の値が、N
が5まで増分される間に低層サービス階床領域の負荷の
現在値に加算され、ステップ110の判定結果がYES
になると、ステップ112で、加算結果が5で除算さ
れ、これとともにBポインタが進められる。この場合、
Bポインタは、1に戻る。図10のサブルーチンの第六
回目の実行サイクル及びこれに続く実行サイクルにおい
て、ステップ102の判定結果は、常にYESとなり、
ステップ109以下の処理が直接実行される。Mは、平
均化処理が禁止されるまで、(通常は終日)5に保持さ
れる。そして、現在の実行サイクルで算出された低層サ
ービス階床領域の負荷の値は、Bポインタによって指示
されたレジスタに格納され、Cポインタを用いて過去の
負荷の値が読み出される。一方、Nカウンタは、現在の
実行サイクルにおける低層サービス階床領域の負荷の算
出値に加算される過去の負荷の値の個数を監視して、ス
テップ112における除算処理による平均値の算出が正
確に行われるようにしている。
【0047】EMSが平均化を行わないことを決定する
と、低層サービス階床領域の負荷の平均化を許可するフ
ラグをリセットし、ステップ101の判定結果をNOと
して、ステップ116において平均化開始フラグをリセ
ットして、Mをゼロにセットする。これにより、EMS
が、電源投入時の初期化処理が行われる前に、再度平均
化処理を許可すると、上記の処理が反復されて適正な動
作を行う。
【0048】なお、本発明は、平均化処理には全く依存
しないものである。従って、本発明は、上記のステップ
91〜99の低層サービス階床領域の負荷を算出する以
外の処理は必要としないものである。
【0049】図10に関して説明した要領で算出された
低層サービス階床領域の負荷及び同様の要領で算出され
た中層階床の負荷は、低層/中層負荷判定モジュール8
3により、次の群可変エレベータの運行サイクルにおい
て、群可変エレベータをいずれのエレベータ群に割り当
てるかを決定するために用いられる。この処理は、単純
に低層サービス階床領域の負荷が、中層サービス階床領
域の負荷と同じか、それよりも大きいか否かを判定する
ものである。低層サービス階床領域の負荷が、中層サー
ビス階床領域の負荷よりも大きい場合には、次に使用可
能となる群可変エレベータを低層階床用エレベータ群に
割り当てることを示すフラグとセットする。本実施例に
おいては、負荷判を偏寄させることを可能としている
が、これは本発明の実施においては不要な付加的な機能
である。
【0050】図11は、低層/中層負荷判定モジュール
83において実行されるサブルーチンを示すフローチャ
ートである。このサブルーチンは、ステップ123で開
始される。まず、最初のステップ124においては、E
MSが群可変エレベータの群の割り当ての変更を許可し
ているかを判定する。群可変エレベータの割り当て変更
が許可されている場合には、ステップ125により、5
号機のエレベータが中層階床用エレベータ群から低層階
床用エレベータ群にいま割り当てを変更されたばかりで
あるか否かを判定する。これにより、この5号機のエレ
ベータに関する、至近の割り当て変更は、低層階床用の
エレベータ群への割り当てであり、それ以前は中層階床
用NOエレベータ群に割り当てられていたことが分か
る。同様に、ステップ126において、6号機のエレベ
ータの最終の割り当ては低層階床用エレベータ群への割
り当てであり、それ以前は中層階床用エレベータ群に割
り当てられていたか否かが判定される。この二つの判定
ステップ125、126の判定結果に応じて、図12に
関して後述するソフトウエアモジュール85、86にフ
ラグが設定される。ステップ125及び126のいずれ
かの判定結果がYESである場合、ステップ128の処
理が実行され、低層階床の図10に示すサブルーチンで
算出された負荷が、「かご負荷」と偏寄要素によって減
算される。かご負荷は、エレベータ群に群可変エレベー
タを組み込むことにより増強される輸送能力に関する値
である。従って、エレベータが20人の定員である場
合、この値は、要すれば15または18の値に設定する
事が出来る。なお、このかご負荷の値は、各建築物にお
ける交通事情や所望の性能に応じて変更することが出来
る。次いで、ステップ129〜131の各処理が順次実
行されて、中層階床用のエレベータ群への割り当ての偏
寄要素が決定される。これらのステップの処理は、基本
的にステップ125〜128の処理と同様である。これ
らのステップ125〜131の処理は、本発明において
は必須な処理ではなく、要すれば、これらのステップの
処理を実行しないようにすることも可能である。さら
に、これらの処理を選択的に実行することが望まれる場
合には、ステップ124におけるEMSが群可変エレベ
ータの割り当て変更を許可しているか否かの判定結果に
応じて、これらの全ステップのジャンプする構成とする
ことも可能である。
【0051】ステップ132において、低層サービス階
床領域の負荷が、中層サービス階床領域の負荷と同じか
若しくは大きいか否かの判定が実際に行われる。ステッ
プ132の判定の結果がYESである場合は、ステップ
133で、低層階床用エレベータ群への割り当てフラグ
(以下、低層階床割り当てフラグと称す)をセットす
る。一方、低層サービス階床領域の負荷が中層サービス
階床領域の負荷よりも小さく、従ってステップ132の
判定結果がNOである場合は、ステップ134で低層階
床割り当てフラグがリセットされる。上記のように、低
層階床用エレベータ群と中層階床用エレベータ群の次の
運行における割り当ての決定は、単純に、低層サービス
階床領域の負荷と中層サービス階床領域の負荷を比較し
て、ステップ133、134において低層階床割り当て
フラグをセットまたはリセットすることで行われる。そ
の後、ステップ135で図11のサブルーチンの処理を
終了して、処理を他のプログラムの処理に移行する。
【0052】低層階床割り当てフラグがセットされてい
るか否かは、5号機及び6号機のエレベータを低層階床
用エレベータ群または中層階床用エレベータ群に割り当
てるソフトウエアモジュール85、86によって用いら
れる。5号機用のソフトウエアモジュール85の処理内
容は、図12に示されている。これらのソフトウエアモ
ジュール85、86の機能は、単に、いずれのホールの
表示灯を動作状態とし、いずれのかご操作パネルよりの
かご呼びを受け付けるか、いずれのドアを動作状態とす
るか、いずれの階床表示灯を点灯するか及びいずれのエ
レベータ群にエレベータ(5号機)を割り当てるかを決
定することのみである。
【0053】図12において、5号機の群可変エレベー
タの割り当て用ソフトウエアモジュール85は、ステッ
プ140より処理を開始する。最初のステップ141で
は、5号機のエレベータがサービス停止状態であるか否
かを判定する。ステップ141の判定結果がYES(サ
ービス停止中)である場合には、ステップ142で処理
を終了して、他のプログラムを実行する。この場合に
は、群可変エレベータの割り当て処理は行われない。5
号機のエレベータが運転中であり、従ってステップ14
1の判定結果がNOである場合には、ステップ143に
おいて、5号機のエレベータに対して新たな割り当てが
なされているか否かを判定する。本実施例において、
「新たな割り当て」とは、割り当てが決定され、表示灯
が点灯し、かごがロビー階床で階床停止し、ドアが開放
され、乗客が乗り込む一連の動作を指すものである。ド
アが閉止され、かごがロビー階床を離れると、「新たな
割り当て」の動作は終了する。これは、単に表示灯点灯
後の割り当てを禁止して、割り当てられたサービス階床
領域の乗客を当該エレベータに誘導するものである。そ
の後、以下に説明するように、かごが下降方向に運転さ
れて、ロビー階床の停止制御位置に再び到着するまで
は、群可変エレベータの再割り当てが行われることはな
い。いずれにしても、通常は「新たな割り当て」がない
ので、ステップ143の判定結果は、NOとなり、ステ
ップ144〜147の処理が実行され、エレベータ管理
装置またはロビー階床の運行係りが、5号機のエレベー
タを比較的恒久的に低層階床用エレベータ群または中層
階床用エレベータ群に割り当てているか否かを判定す
る。この判定の要領を以下に詳述する。通常の群可変エ
レベータの動作において、ステップ144〜147のす
べてのステップの判定結果はNOとなり、ステップ15
0において、かごが下降方向の運転状態であるか否かが
判定される。かごが下降方向に運転されており、ステッ
プ150の判定結果がYESである場合には、すべての
上昇ホール呼びの受付または割り当てが禁止される。こ
の上昇ホール呼びの登録または受付の禁止は、ステップ
151で上昇ホール呼びを禁止するフラグをセットした
後に、例えば、アメリカ特許第4,363,381号、
第4,815,568号に開示された相対サービス評価
値を用いてホール呼びを割り当てる相対システム応答法
を用いて、単に5号機のエレベータに対する上昇ホール
呼び割り当てに対して大きなペナルティー値を与えるこ
とによって達成される。一方、かごが上昇方向に運行さ
れている場合には、ステップ150の判定結果がNOと
なるので、ステップ151はスキップされる。群可変エ
レベータの割り当ては、ステップ152に開始され、こ
れステップではかごが、次の停止階床がロビー階床であ
る位置に到達したか否かが判定される。5号機のエレベ
ータが低層階床用エレベータ群のエレベータとして運行
されている場合、このエレベータの到達位置は、2階階
床に近傍となる。一方、5号機のエレベータが、中層階
床用のエレベータ群のエレベータとして運行されている
場合には、かごが通過階床群に近づいた時(中層サービ
ス階床領域中の最下位の階床の近傍に近い位置にあると
き)に、次の停止階床がロビー階床となる。図12の5
号機の群変更ルーチンのほとんどの実行サイクルにおい
て、かごは昇降路内の他の位置にあり、ステップ152
の判定結果はNOとなる。ステップ152の判定結果が
NOとなると、ステップ142で処理が終了され、他の
プログラムが実行される。一方、かごが下降方向に運転
されており、ロビー階床が次の停止である点に到達する
と、ステップ152の判定結果がYESとなり、ステッ
プ153で、停止制御位置に到達したか否かが判定され
る。この停止制御位置は、乗客にかごの到着を報知する
ために、表示灯を点灯する位置である。本発明において
は、この停止制御位置が、5号機のエレベータを低層階
床用エレベータ群に割り当てるべきか、中層階床用エレ
ベータ群に割り当てるべきかを決定して、表示灯56、
57のいずれかを点灯する最終の時点である。これは、
表示灯が点灯し(通常は、表示灯の点灯とともに報知音
が発生する)たときに、目的階床に移動するために、ロ
ビー階床の乗降ホールでサービスを待っている乗客が、
容易に到着するエレベータに向かって移動できるように
するためにである。従って、群可変エレベータを低層階
床用エレベータ群に割り当てようとする場合、表示灯5
6が点灯され、ドア50が開放されて、乗客が低層階床
エレベータ群の乗降ホール31よりかご内に乗り込むこ
とを可能とする。一方、5号機の群可変エレベータが、
次の運行で中層階床用のエレベータに割り当てられる場
合には、表示灯57が点灯され、ドア51が開放され
て、乗客が中層階床エレベータ群の乗降ホール32より
かご内に乗り込むことを可能とする。従って、ロビー階
床の停止制御位置に到達すると(ステップ152及び1
53の双方の判定結果がYESになると)、この群可変
エレベータの割り当てが行われ、対応する一方の表示灯
56、57のいずれかが点灯される。
【0054】ステップ154において、5号機のエレベ
ータに対する新規割り当てフラグがセットされて、上記
に概説し、以下により詳細に説明するように、このフラ
グがリセットされるまで、再割り当てが行われないこと
を示す。次いで、ステップ155において、図11に関
して説明したように、低層/中層負荷判定モジュール8
3の動作の最終時点でセットまたはリセットされる低層
階床割り当てフラグが判定される。このフラグがセット
されている場合には、次の運行において5号機の群可変
エレベータは低層階床用エレベータ群に割り当てられの
で、ステップ155の判定結果がYESとなり、ステッ
プ156で、低層階床用エレベータ群乗降ホール31の
5号機の低層サービス階床領域側表示灯56が点灯され
て、乗客に、この5号機が低層サービス階床領域にサー
ビスすることを報知する。次いで、ステップ157にお
いて、5号機のかご、中層階床用エレベータ群のエレベ
ータとして現在運行されているか否かを、中層階床側ド
アが動作可能となっているか否かを判定して、判定す
る。これは、5号機のかごが現在運行中の運行サイクル
において、中層階床用エレベータとして運行されている
か否かを判定するのに便利なステップであるが、他の要
素からこれを判断することも可能である。5号機のエレ
ベータが現在の運行サイクルにおいて、中層階床用エレ
ベータ群のエレベータとして運行されており、次回の運
行のために現在割り当てられているエレベータ群が低層
階床用エレベータ群である場合、ステップ157の判定
結果はYESとなり、ステップ160において5号機の
割り当てを低層階床用エレベータ群に割り当てを変更す
るためのフラグ(以下、割り当て変更フラグと称す)を
セットする。この割り当て変更フラグは、図11のステ
ップ125における一方のエレベータ群から他方のエレ
ベータ群への割り当て変更における負荷値に偏寄を与え
る処理において判定される。
【0055】次いで、ステップ161の一連の処理にお
いて、5号機のエレベータに与えられた中層階床用エレ
ベータ群に関するすべての属性がリセットされる。特
に、14階〜22階の各階床の表示灯の動作許可がリセ
ットされ、中層サービス階床領域側のドアの近傍に設け
るかご操作パネル53の動作が禁止され、5号機のエレ
ベータが中層階床用エレベータ群から離脱する。これ
は、中層サービス階床領域において、利用可能なエレベ
ータのマップの5号機のエレベータのビットにゼロをセ
ットすることによって達成される。この要領は、前述の
アメリカ特許第4,363,381号、第4,815,
568号により詳細に開示されている。次いで、ステッ
プ162の一連の処理が実行され、5号機のエレベータ
を低層階床用エレベータ群のエレベータとして機能する
ように設定する。特に、ステップ162の処理により、
2階〜13階の各階床のすべての5号機の表示灯の点灯
を可能とし、これらの階床におけるドア50の開閉を可
能とし、ドア50の近傍の操作パネル52およびこれと
同様に機能する他の操作パネルによる1階から13階の
かご呼び登録を許可し、5号機のエレベータを低層階床
用エレベータ群のエレベータの一つとして、群管理制御
用のビットを設定する、等の処理が行われる。また、エ
レベータが一方のエレベータ群から他方のエレベータ群
に割り当てを変更された場合には、ディスプレイ54、
55(図2参照)に「他のドアから出て下さい」の警告
メッセージを表示することも可能である。
【0056】一方、図11のサブルーチンのステップ1
34で低層階床割り当てフラグがリセットされると、群
可変エレベータが低層階床用エレベータ群として割り当
てられた場合のステップ156〜160、162の処理
と同様の処理が、中層階床用エレベータ群への割り当て
のためのステップ163〜165、166で実行され、
低層階床用エレベータ群への割り当て時のステップ16
1の処理と同様の処理がステップ167で実行される。
【0057】上述のように、図12に示す本発明を実施
するための例示的ソフトウエア構成は、ロビー階床の表
示灯を点灯させる通常の従来技術におけるエレベータの
構成をステップ156、163で変更するものである。
また、5号機のエレベータが低層階床用のエレベータ群
と中層階床用エレベータ群のエレベータとして機能する
ことが出来る点で、従来技術を変更するものである。一
方、本発明は、低層サービス階床領域側のドア及びかご
操作パネルと中層サービス階床領域側のドア及びかご操
作パネルを選択的に動作可能とする点において、新規な
機能を行うものである。なお、要すれば、ロビー階床よ
り上階床において群可変エレベータのエレベータ群への
割り当てに応じた正しい表示灯を点灯させるために、表
示灯の点灯を許可する構成を加えることにより、表示灯
自体の構成は従来周知の構成をすることも可能である。
群可変エレベータのかごが下降している時に、群可変エ
レベータのエレベータ群への割り当てを行うことが出
来、この割り当てに従って表示灯を選択的に点灯するこ
とが出来る。しかしながら、より交通状況に適応したエ
レベータ群の選択を行うために、負荷を正確に検出する
ためには、群可変エレベータのエレベータ群への割り当
ては出来る限り遅らせることが望ましい。
【0058】ステップ144、146で5号機のエレベ
ータが比較的恒久的に低層階床用エレベータ群に割り当
てられていると判定された場合(例えば、交通量ピーク
時の強制割り当て等)、これらのステップ144、14
6の一つの判定結果がYESとなり、ステップ170、
171の判定を経て、ステップ172で表示灯56を点
灯させる。その後に、ステップ161、162の処理
が、5号機が群可変エレベータとして動作している場合
と同様の要領で実行される。この動作が反復して行われ
た場合、セット、リセットが反復することになるが、こ
れは問題とならない。
【0059】エレベータ管理装置またはロビー階床の運
行係が、比較的恒久的に5号機のエレベータを中層階床
用のエレベータ群に割り当てた場合、ステップ145及
び147のいずれかの判定結果がYESとなり、ステッ
プ170〜172と同様にステップ173〜175の処
理により、表示灯57が点灯する。ソフトウエアモジュ
ール86〜88も、上記と同様に動作して、6号機のエ
レベータを低層階床用エレベータ群及び中層階床用エレ
ベータ群に割り当て、11号機及び12号機のエレベー
タを中層階床用エレベータ群と高層階床用エレベータ群
に割り当てる機能を行う。
【0060】群可変エレベータの一方のエレベータ群か
ら他方のエレベータ群への割り当ての変更は、群可変エ
レベータのロビー階床に到着する直前に行われると、ス
テップ154で新たな割り当てを示すフラグ(新規割り
当てフラグ)を5号機のエレベータにセットする。図1
2の最初のステップ143で、新規割り当てフラグのセ
ットが検出されると、割り当てられたエレベータ群のエ
レベータとして運行され、再びロビー階床に戻るまでの
間は、割り当て処理が禁止される。割り当てられたエレ
ベータ群側の乗降ホールにおいて表示灯が点灯してから
ロビー階床を出発して上昇方向に運行するためにドアが
閉止されるまでの期間は、ステップ143の判定結果が
YESとなり、図12に示す後続の割り当て処理の実行
を阻止するので、群可変エレベータの割り当て処理は行
われない。ステップ143の判定結果がYESとなる
と、ステップ180において、上昇方向の運行が設定さ
れているか否かは判定される。この期間の初期において
は上昇方向は設定されていないので、ステップ142に
ジャンプして、図12の処理を終了する。次いで、運行
方向が上昇方向に切り替わると、これに続く図12の実
行サイクルでは、ステップ180の判定結果がYESと
なり、ステップ181においてドアが閉止されたか否か
が判定される。数実行サイクルの間(ドアが開放されて
いる間)、ステップ181の判定結果はNOとなる。ス
テップ181の判定結果がNOの間は、他の処理は行わ
れる、ステップ181から直接ステップ142にジャン
プして、処理を終了する。ドアが閉止されて、その時点
で割り当てられているエレベータ群のエレベータとして
上昇方向の運行が開始されると、ステップ181の判定
結果はYESとなり、ステップ182において、ステッ
プ154でセットされた新規割り当てフラグがリセット
されるとともに、群可変エレベータの割り当て変更フラ
グもリセットされる。この時点は、群可変エレベータが
既に新たに割り当てられたエレベータ群のエレベータと
して運行されているので、図11における割り当ての偏
寄(偏寄が与えられている場合には)を解除するタイミ
ングとして選択される。なお、割り当ての偏寄の解除
は、要すれば、他のタイミングで行うことも可能であ
る。新規割り当てに関して重要なことは、表示灯が、群
可変エレベータによるサービスを該当する乗降ホールの
乗客に報知するために点灯される時に割り当てが行わ
れ、次の停止階床がロビー階床である下降方向の運行時
点までは、新たな群可変エレベータの割り当ては行われ
ないことである。上記の技術において、群可変エレベー
タが運行されるエレベータ群の状態に応じてほぼ一義的
に選択されることは明かである。特に、ドア、操作パネ
ル、表示灯及びエレベータの群制御が選択される。エレ
ベータの他の動作は、予測による制御を用いるまたは用
いない呼びに応答した運行、上昇ピーク及び下降ピーク
時の運行、群管理による運行、直行運転等の通常のエレ
ベータの動作を同一である。なお、本発明の本質的な機
能は、必ずしも図9乃至図12の手順によってのみ実行
されるものではなく、本明細書の教示に基づいて既存の
エレベータ制御を本発明を実施できるように適応させる
ことも可能である。例えば、既存のエレベータを、ロビ
ー階床において複数の乗降ホールに対してドアを開放す
ることが出来る用にして、それぞれの乗降ホールに対応
した階床を目的階床とする乗客を乗降させるように構成
し、ドアを開放する乗降ホールを割り当てられたエレベ
ータに応じて変更するように構成することにより、既存
のエレベータ装置に本発明を適用することが可能とな
る。
【0061】異なるサービス階床領域にサービスする本
発明の群可変動作に関する限り、複数のサービス階床領
域に、共通のサービス階床を有していること及びいずれ
の群にも含まれない階床が存在することは何等問題とな
らない。即ち、異なるサービス階床領域とは、一方の群
のいくつかの階床が専用エレベータによってのみサービ
スされる階床であり、この専用エレベータが、他のエレ
ベータ群のいくつかの階床にサービス出来ないことを意
味するものである。
【0062】本発明は、さらに、安全を確保すべき階床
へのサービスを向上することも出来る。例えば、建築物
に、いくつかの安全を管理すべき階床を除くすべての階
床にサービスするための一般乗降ホールと、この一般乗
降ホールと安全を管理すべき階床にサービスするための
特別乗降ホール間に選択的にサービスする可変エレベー
タを設けることが出来る。この点に関して、図7に示す
構成において、エレベータ62を除外して考えると、エ
レベータ61は、安全を管理する階床にサービスするた
めに、鍵を用いて操作されるロビー階床の高層階床用エ
レベータ群乗降ホール66のホール呼びボタンによる呼
びの登録に応じ、または安全を管理されている階床から
のホール呼びに応じてサービスする。高層階床用エレベ
ータ群乗降ホールにおける鍵を用いて操作される操作パ
ネルの操作により登録された呼びによる可変エレベータ
61に乗り込む乗客の安全を確保するために、かごは、
負荷検出装置がかごが空であることを検出するまでは、
サービス状態から釈放されず(乗降ホール66側のドア
は開放されない)。かごに負荷が検出された場合、まず
低層階床用エレベータ群乗降ホール65側のドアが開放
されるとともに、室内灯が消灯され、警報が発せられる
とともにドアがゆっくり閉止して、かご内の乗客を排除
する。しかる後に、室内灯が再度点灯され、高層階床用
エレベータ群乗降ホール66側のドアが開放される。こ
れにより、安全を管理されていない階床とともに通常の
かごを使用するのに比べて、可変エレベータを使用する
ことにより高い安全性が得られるものとなる。こうした
構成により、安全を管理されたエレベータが、安全を管
理された階床にサービスしている場合の可変エレベータ
の動作性を向上することが出来る。勿論、上記の構成
は、通常の各階床にサービスするエレベータ群、低層階
床にサービスするエレベータ群、及び高層階床にサービ
スするエレベータ群が乗降ホール65、66に設けられ
るとともに、群可変エレベータ61が設けられ、群可変
エレベータが低層階床用エレベータ群と高層階床用エレ
ベータ群のいずれかにと、安全を管理されたサービス階
床領域にサービスする特別のエレベータ群との間に切り
換えて使用される。
【0063】本発明において、群可変エレベータは、図
1に示すように低層サービス階床領域/中層サービス階
床領域、中層サービス階床領域/高層サービス階床領域
というように連続したサービス階床領域間で切り換え使
用される必要はない。高層階床用エレベータ群の乗降ホ
ールが中央に配置され、若しくは低層階床用エレベータ
群の乗降ホールが中央に設けられている場合、少なくと
も一つの群可変エレベータは、低層サービス階床領域用
エレベータ群と高層階床用エレベータ群のように連続し
ないサービス階床領域の間で切り換えて使用することも
可能である。この場合、他の群可変エレベータは、中層
階床用エレベータ群及び高層階床用エレベータ群の連続
したサービス階床領域間で切り換えられることとなる。
サービス階床領域は、4乃至5のサービス階床領域に分
割されている場合には、すべての群可変エレベータを連
続しないサービス階床領域間で切り換え使用するように
構成することも可能である。この理由は、エレベータが
高層サービス階床領域にサービスしなければならない場
合、低層サービス階床領域及び中層サービス階床領域の
階床に他のドアが設けられているか否かは、問題となら
ないためである。実際に、低層サービス階床領域の一つ
の階床と高層サービス階床領域の一つの階床のサービス
のオーバーラップが望まれる場合、連続しないサービス
階床領域で群可変エレベータを共有することが必要とな
る。各サービス階床領域の各階床の乗降ホールには、表
示灯(到着表示灯)と上昇及び下降方向のホール呼び登
録用の操作ボタンが設けられ、表示灯は、それぞれ関連
するエレベータの乗降口近傍に設けられる。
【0064】一般的な、複数のサービス階床領域を持つ
エレベータ装置は、ロビー階床以外の階床において、ロ
ビー階床の各サービス階床領域用エレベータ群の乗降ホ
ールと上下方向に整列された乗降ホールを有している。
しかしながら、こうした乗降ホールは、単一のドアを持
つかごに関して必要となる。本発明は、すべてのサービ
ス用乗降口(ただし、低層階床用エレベータ群の乗降ホ
ールを除く)を、高層階床用エレベータ群の乗降ホール
に上下方向に整列させて設けることが出来る。この場
合、ロビー階床でのサービスでは一方の組のドアが乗降
のために操作され、低層サービス階床領域のロビー階床
以外の各階床では、他方の組のドアが乗降のために操作
される。
【0065】図1〜図8に関して上記に説明したエレベ
ータ装置は、かごの対向する壁にドアを有し、これらの
ドアに関連させて、階床ランプ及び操作パネルが設けら
れている。本発明は、図13に示すように、対向する壁
ではなく隣接する一対の壁にそれぞれドアを設けた角部
に設置された群可変エレベータによっても実施すること
が可能である。図13において、エレベータ装置200
は、高層階床用エレベータ群の乗降ホール202に開放
するドアを有する一対の高層階床用エレベータ201
と、中層階床用エレベータ群乗降ホール205に開放す
るドアを備えた三基のエレベータ203、204と、低
層階床用エレベータの乗降ホール210に開放するドア
を有する五基のエレベータ206〜208で構成されて
いる。群可変エレベータ211は、高層階床用エレベー
タ群の乗降ホール202と低層階床用エレベータ群の乗
降ホール210のそれぞれに開放するドアを有してい
る。一方、群可変エレベータ212は、高層階床用エレ
ベータ群乗降ホール202と中層階床用エレベータ20
5群の乗降ホールの二つに選択的に開放するドアを有し
ている。これは、高層階床用エレベータ群と低層階床用
エレベータ群の連続しない二つのサービス階床領域が、
群可変エレベータ211を共有し、高層階床用エレベー
タと中層サービス階床領域用エレベータ群の階床が連続
したサービス階床領域が群可変エレベータ212を共有
する。これにより、本発明が、図1に示した配置以外の
配置に対しても適用可能であることが明確となる。
【0066】図13は、さらに、付加的な概念を示して
いる。例えば、図13の例においては、各サービス階床
領域にサービスするエレベータ群がそれぞれ異なる数の
エレベータを有している。各エレベータ群に含まれるエ
レベータの数は、本発明には無関係である。要すれば、
エレベータ208を除いて、エレベータ装置を三基の低
層階床用エレベータと、三基の中層用エレベータと二基
の高層階床用エレベータとして運転することも可能であ
る。高層階床用エレベータ群の乗降ホール202にサー
ビスするために、低層階床用エレベータ群の乗降ホール
205または中層階床用エレベータ群の乗降ホール21
0にサービスしている群可変エレベータを高層階床用エ
レベータ群に割り当てることにより、このエレベータ装
置は、三基の高層階床用エレベータと、三基の中層また
は低層階床用エレベータと、二基の低層または中層階床
用エレベータの構成で運行することが出来る。また、エ
レベータ207または203を除くことにより、エレベ
ータ装置は、三つのエレベータ群を持ち、そのエレベー
タ群の一つは単一の専用エレベータを有する構成をな
る。また、エレベータ203、207、208を除くこ
とにより、低層階床用と中層階床用の二つのエレベータ
群が設けられ、そのそれぞれが単一の専用エレベータを
持つ構成となる。この場合、高層階床用としては二基の
エレベータが設けられるが、高層サービス階床領域への
サービスは、他のサービス階床領域へのサービスに比べ
て運転距離が長いため、この場合に二基のエレベータを
高層階床用エレベータに割り当てることが妥当である。
さらに、この場合には群可変エレベータを半恒久的また
は上述したように各運行毎の割り当てにより、通常は低
層サービス階床領域または中層サービス階床領域専用と
して、運転することが出来る。勿論、乗降ホール202
は、低層または中層階床用エレベータの乗降ホールとし
て使用して、最も適当なエレベータ群に二基のエレベー
タを割り当てるように設定することが可能である。さら
に、乗降ホール202に、二基の群可変エレベータの間
に単一のエレベータを配置し、乗降ホール202が群可
変エレベータ211、212間のみの延びるように構成
することも可能である。この場合、エレベータ203、
207、208をすべて排除し、さらにエレベータ20
1の一方を排除して、すべてのエレベータ群に単一の専
用エレベータを設けるとともに、二基の群可変エレベー
タを設けた構成となる。これらも本発明の要旨とは無関
係である。本発明において利点をもたらす点は、種々の
新しいエレベータ装置の構成が可能となり、最少の数の
エレベータにより、種々の建築物の種々の要求に適応さ
せることが可能である。
【0067】図14及び図15に示すように、本発明の
他の実施例は、例えば低層サービス階床領域に対して
は、専用エレベータを設けない構成となっている。これ
らの例においては、エレベータ214は、高層階床用エ
レベータ群の専用エレベータであり、高層階床用エレベ
ータ群乗降ホール215にサービスする。エレベータ2
16はすべて群可変エレベータであり、高層階床用エレ
ベータ群乗降ホール215または低層階床用エレベータ
群乗降ホール217にサービスする。これにより、二基
または五基のエレベータが乗降ホール202にサービス
することとなり、低層階床用エレベータ群乗降ホールに
は、ゼロ乃至三基のエレベータがサービスする。これ
は、例えば、図1に3号機〜6号機及び11号機から1
4号機により三つのエレベータ群を構成したり、7号機
〜10号機を群可変エレベータとして設定する等により
三つのエレベータ群を構成することが可能となる。こう
した装置は、二つの外側に設定されたサービス階床領域
にサービスするために、例えば2基から4基または4基
から8基というように、専用エレベータの数に対して1
00%の割合で増減することが可能である。さらに、本
発明は、専用エレベータを1基も設けない構成をも含ん
でいる。こうした構成は、階床数が多く、階床のフロア
面積の狭い建築物に有効である。図15は、この実施例
を示している。各エレベータ220は、群可変エレベー
タとして構成され、高層階床用エレベータ乗降ホール2
21(及び対向する上の階の乗降ホール)と低層階床用
エレベータ乗降ホール222(及び対応する他のホー
ル)の双方にサービスすることが可能である。一列にエ
レベータを配置することにより、昇降路間の乗降ホール
は存在しないものとなる。低側階床における低質な空間
を減少させ、、建築物のコアが小さくする場合に、こう
した配置を採用することが出来る。図14および図15
の実施例(及び一つのサービス階床領域が専用エレベー
タを持たない実施例)は、ロビー階床以外の階床の乗降
ホールが、ロビー階床の一つのサービス階床領域用のエ
レベータ群の乗降ホールと上下方向に整列されるよう
に、昇降路を配置することが出来る。これにより、上の
階床の乗降ホールの下の低質の空間の形成を防止し、ビ
ルのコアの寸法を小さくすることが出来る。この場合、
図2のディスプレイパネル54、55により、開放する
ドアを指示するように構成することも可能である。
【0068】前記の説明では詳細に説明されていない
が、上記の説明においてエレベータは、かごが各階床に
サービスするために走行する昇降路を備えるとともに、
各階床に乗降口を備えたものである。各エレベータのか
ごには、かごドア及びかご操作パネルが設けられる。ド
アには、ドア開閉装置が付設され、ドアの開閉により乗
客の乗降を可能とする。かごは、昇降路を走行し、所望
の階床で停止するために駆動装置に連関され、かご呼び
及びホール呼びに応じてサービス階床に移動するか、若
しくは、ロビー階床等の優先階床に移動する。かごとか
ご制御装置間では、信号の送受が行われるとともに、群
制御装置と何らかの方法で信号の送受信が行われて、群
制御装置が、群内の各かごの運行状態に応じた呼びの割
り当てを行い得るようにに構成されている。勿論、ロビ
ー階床の各階床群の乗降ホール(例えば、図1の31〜
33)は、ロビー階床以外の階床群に属する階床に設け
られた同様の乗降ホールと関連付けられている。特定の
エレベータによってサービスされる各階床において、エ
レベータには上昇方向及び下降方向のかごの到着を報知
する表示灯(通常は、チャイム等と併設される)及びホ
ール呼びを登録するためのホール呼びボタンが設けられ
る。例えば、上記の例における5号機のような群可変エ
レベータには、例えば表示灯56のような表示灯が、ロ
ビー階床の乗降ホール31の上方の2階〜13階の各乗
降ホールに設けられ、乗降ホール32上方の14階〜2
2階の各乗降ホールには表示灯57が設けられる。
【0069】図11及び図12について説明したよう
に、低層階床割り当てフラグは、割り当て変更信号とし
て作用して、群可変エレベータがエレベータ群の一方ま
たは他方のエレベータとして運行されることを示す。し
かしながら、この信号を恒久的な割り当てを示しすもの
とすることも可能である。建築物の機能は、図9に関し
て前述したように分離したモジュール83、84として
ではなく、各群可変エレベータに反映することも可能で
ある。この場合、割り当てを制御する機能の結果によ
り、低層階床割り当てフラグと同様のフラグビットをセ
ットすることなく、単に割り当てを行わせる。また、本
発明をソフトウエアにより実施する場合、5号機及び6
号機の割り当て割り当てを変更するソフトウエアモジュ
ール85、86を負荷判定モジュール83に組み込むこ
とにより群管理のためのソフトウエアを簡素化すること
が出来る。
【0070】なお、上記のエレベータ群のエレベータの
割り当て制御及びかご制御、群制御及びまたは建築物の
機能等を含むエレベータ管理装置は、一乃至複数のデー
タプロセッサで構成される信号処理装置で構成すること
が出来る。また、上記のすべての機能を、個別に設ける
専用プロセッサで行うことも可能である。
【0071】ここで、本発明の特定の実施例を説明した
が、当業者にとって様々な見地において、本発明の広義
から逸脱することなく変更および変形が可能である。従
って、本発明の範囲は、特定の実施例に限定されるもの
ではなく、添付の請求の範囲及びその均等範囲によって
のみ規定されるものである。
【0072】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、時々刻
々変化する交通状況に応じて、各サービス階床領域にサ
ービスするエレベータ群の群の大きさを変化させること
が出来るので、群管理制御による呼びに対するサービス
の応答性を向上することが可能となる。また、エレベー
タ群の群管理を群可変エレベータを用い、さらにこの群
可変エレベータの各エレベータ群への割り当てを各運行
サイクル毎に行うことにより、交通状況に応じて混雑の
激しいエレベータ群に群可変エレベータを割り当てるこ
とが出来るので、十分で、効率的ななサービスを少ない
エレベータの数で達成することが出来る。また、本発明
においては、群可変エレベータに複数のドア及び操作パ
ネルを設けて、群可変エレベータのエレベータ群への割
り当てが変更された場合にも、乗客に混乱を生じること
が無く、サービス性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの群管理装置の好適実
施例を適用したロビー階床の構成の概略を示す図であ
る。
【図2】本発明の好適実施例のエレベータの群管理装置
における群可変エレベータの内部構成を、エレベータの
かごを展開して示す部分斜視図である。
【図3】図2のかごないに設けるかご操作パネルの正面
図である。
【図4】図2のかごないに設ける他のかご操作パネルの
正面図である。
【図5】図2のかご操作パネルの上方に設けるディスプ
レイの表示例を示す図である。
【図6】図3のかご操作パネルの上方に設けるディスプ
レイの表示例を示す図である。
【図7】本発明による群管理エレベータの各群のエレベ
ータの配置の他例を示す図である。
【図8】本発明による群管理エレベータの各群のエレベ
ータの配置の他例を示す図である。
【図9】本発明による群管理エレベータにおける群可変
エレベータのエレベータ群への割り当て機能の各機能を
示す図である。
【図10】本発明による群管理エレベータにおける群可
変エレベータのエレベータ群への割り当てのための負荷
検出ルーチンのフローチャートである。
【図11】本発明による群管理エレベータにおける群可
変エレベータのエレベータ群への割り当て判定ルーチン
のフローチャートである。
【図12】本発明による群管理エレベータにおける群可
変エレベータのエレベータ群への割り当てルーチンのフ
ローチャートである。
【図13】本発明による群管理エレベータの各群のエレ
ベータの配置の他例を示す図である。
【図14】本発明による群管理エレベータの各群のエレ
ベータの配置の他例を示す図である。
【図15】本発明による群管理エレベータの各群のエレ
ベータの配置の他例を示す図である。
【符号の説明】
30…ロビー部、31,32,33…乗降ホール、3
6,38,40…群専用エレベータ、37,39…群可
変エレベータ、50,51…ドア、52,53…かご操
作パネル、54,55…ディスプレイ、56,57…表
示灯。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第一のエレベータ群と第二の
    エレベータ群にグループ化された複数のエレベータを相
    互に独立の群制御のもとにサービスさせるとともに、前
    記第一及び第二のエレベータ群はそれぞれがサービスす
    る階床において相互に独立の乗降ホールを有しているエ
    レベータ装置において、 両エレベータ群によりサービスされる階床に乗降口を備
    えた昇降路を走行するとともに、第一のエレベータ群に
    よってサービスされる階床にサービスするための第一の
    ドアと、第一の表示灯及び第一のかご呼びボタンと、第
    二のエレベータ群によってサービスされる階床にサービ
    スするための第二のドアと、第二の表示灯と第二のかご
    呼びボタンを有する群可変エレベータと、 第一のエレベータ群がサービスする階床の交通量と第二
    のエレベータ群がサービスする階床の交通量を周期的に
    比較し、比較結果に基づいて、交通量負荷の大きいエレ
    ベータ群に前記群可変エレベータを割り当てる群可変エ
    レベータの割り当て信号を発生するコントローラとによ
    って構成され、 前記コントローラは、前記群可変エレベータ割り当て信
    号によって選択されたエレベータ群側のロビー階床の表
    示灯を点灯させるとともに、群可変エレベータの選択さ
    れたエレベータ群がサービスする階床の表示灯及び選択
    されたエレベータ群側のドア及びかご呼びボタンの動作
    並びに選択されたエレベータ群の群制御に対する応答を
    可能とし、群可変エレベータの選択されなかったエレベ
    ータ側の表示灯、ドア、かご呼びボタンの動作を不能と
    して、群可変エレベータを選択されたエレベータ群内の
    エレベータとして運行させるようにしたことを特徴とす
    るエレベータの可変グループ化装置。
  2. 【請求項2】 複数の階床群を有し、前記各階床群は他
    の階床群に属さない階床を少なくとも一つ含んでいると
    ともに、各階床群が共通のロビー階床を含んでいる建築
    物にサービスするエレベータ装置であって、 それぞれが、昇降路内を走行するかごと、該かごを走
    行、停止させるかご運転手段と、かご内の乗客によるか
    ご呼びの登録を行うとともに、登録されたかご呼びを示
    すかご呼び信号を発生するためのかご呼び手段と、かご
    を開閉するためのドア手段と、かごの運転状態を示す動
    作信号を発生する手段で構成された複数のエレベータ
    と、 それぞれが、前記階床群の一つに関連付けて設定される
    とともに、それぞれ前記階床群に属する関連する階床群
    の最上階を除く各階床に設ける上昇方向ホール呼びボタ
    ン及び上昇方向の表示灯と、及び前記階床群に属する関
    連する階床群の最下階を除く各階床に設ける下降方向ホ
    ール呼びボタン及び下降方向の表示灯を有し、前記ホー
    ル呼びボタンにより関連する階床群に属する階床へのサ
    ービス要求を示すホール呼び信号を発生する複数のサー
    ビス階床領域と、 前記階床群の各階床に設けられるとともに、前記各サー
    ビス階床領域に対応し、専ら対応する階床群の各階床を
    目的階床とする乗客に対してサービスするように設定さ
    れた複数の乗降ホールと、 前記エレベータに関連付けられるとともに、前記ホール
    呼び信号、前記かご呼び信号及び前記動作信号に応じて
    登録された各ホール呼びを選択されたかごに割り当てる
    とともに、前記かご運行手段を動作させて、かごを適当
    する階床に移動させて、登録されているかご呼びまたは
    割り当てられているホール呼びにサービスさせるととも
    に、前記表示灯によりホール呼びにサービスするエレベ
    ータの到着を報知させる信号処理手段で構成され、 一つのエレベータが、複数の階床群において乗降可能な
    昇降路と、第一の階床群に関連した第一のかご呼びボタ
    ンを備えるとともに、第一の乗降ホールとかご間の乗客
    の乗降を可能とする第一のドアと、第二の階床群に関連
    した第二のかご呼びボタンを備えるとともに、第二の乗
    降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第二のドア
    とを備えており、 前記信号処理手段が、前記一つのエレベータの各運行サ
    イクルにおいて動作して、次の運行サイクルにおいて前
    記一つのエレベータが、前記第一のドアにより前記第一
    の乗降ホールとの間の乗降を許容するとともに、前記第
    一のかご呼びボタンによるかご呼び登録を許容しての第
    一の階床群へのサービスを可能とし、または前記一つの
    エレベータの各運行サイクルにおいて動作して、次の運
    行サイクルにおいて前記一つのエレベータが、前記第二
    のドアにより前記第二の乗降ホールとの間の乗降を許容
    するとともに、前記第二のかご呼びボタンによるかご呼
    び登録を許容しての第二の階床群へのサービスを可能と
    するように構成したことを特徴とするエレベータ装置。
  3. 【請求項3】 前記第一のかご呼びボタンが前記第一の
    ドアに隣接して配置され、前記第二のかご呼びボタンが
    前記第二のドアに隣接して配置されることを特徴とする
    請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 前記第一のかご呼びボタンは、第二のか
    ご呼びボタンが配設されたかご操作パネルと異なるかご
    操作パネル上に配置されていることを特徴とする請求項
    2に記載のエレベータ装置。
  5. 【請求項5】 前記一つのエレベータが、単一の第一の
    かご呼びボタン群よ単一の第二のかご呼びボタン群を有
    している請求項2に記載のエレベータ装置。
  6. 【請求項6】 前記信号処理手段は、前記一つのエレベ
    ータに対して選択的に前記第一の階床群及び第二の階床
    群の一方へのサービスを許可するようにしたことを特徴
    とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段は、第一の階床群にサ
    ービスするエレベータに登録されたホール呼びを割り当
    てる第一の群制御装置と、第二の階床群にサービスする
    エレベータに登録されたホール呼びを割り当てる第二の
    群制御装置と、前記一つのエレベータを選択的に前記第
    一に群制御装置及び第二の群制御装置の一方に割り当て
    る手段によって構成したことを特徴とする請求項6に記
    載のエレベータ装置。
  8. 【請求項8】 前記一つのエレベータの昇降路は、前記
    第一の乗降ホールと前記第二の乗降ホールの間に配置さ
    れ、前記第一のドアは、かごの第一の壁に設けられ、前
    記第一の壁は、前記第二のドアを設けた第二の壁に対向
    していることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第一のドアは、かごの第一の壁に設
    けられ、前記第一の壁は、前記第二のドアを設けた第二
    の壁に隣接して配置されていることを特徴とする請求項
    2に記載のエレベータ装置。
  10. 【請求項10】 各エレベータは、当該エレベータの運
    行階床を示す階床表示手段を有している請求項2に記載
    のエレベータ装置。
  11. 【請求項11】 前記階床表示手段は、表示されている
    階床において開閉される一方のドアに隣接して配置され
    ることを特徴とする請求項10に記載のエレベータ装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第一のドアは、前記第一の階床群
    における乗降に用いられ、前記第二のドアは、前記第二
    の階床群における乗降に用いられることを特徴とする請
    求項2に記載のエレベータ装置。
  13. 【請求項13】 前記一つのエレベータは、前記第一の
    ドアに隣接して前記第一の階床群を示す階床表示手段を
    有し、前記第二のドアに隣接して前記第二の階床群を示
    す階床表示手段を有していることを特徴とする請求項1
    2に記載のエレベータ装置。
  14. 【請求項14】 前記信号処理手段は、前記一つのエレ
    ベータが運行サイクルの終端においてロビー階床に接近
    したときに動作して、次の運行サイクルにおける前記一
    つのエレベータの前記階床群への割り当てを行う手段を
    有していることを特徴とする請求項2に記載のエレベー
    タ装置。
  15. 【請求項15】 複数の階床群を有し、前記各階床群は
    他の階床群に属さない階床を少なくとも一つ含んでいる
    とともに、各階床群が共通のロビー階床を含んでいる建
    築物にサービスするエレベータ装置であって、 それぞれが、昇降路内を走行するかごと、該かごを走
    行、停止させるかご運転手段と、かご内の乗客によるか
    ご呼びの登録を行うとともに、登録されたかご呼びを示
    すかご呼び信号を発生するためのかご呼び手段と、かご
    を開閉するためのドア手段と、かごの運転状態を示す動
    作信号を発生する手段で構成された複数のエレベータ
    と、 それぞれが、前記階床群の一つに関連付けて設定される
    とともに、それぞれ前記階床群に属する関連する階床群
    の最上階を除く各階床に設ける上昇方向ホール呼びボタ
    ン及び上昇方向の表示灯と、及び前記階床群に属する関
    連する階床群の最下階を除く各階床に設ける下降方向ホ
    ール呼びボタン及び下降方向の表示灯を有し、前記ホー
    ル呼びボタンにより関連する階床群に属する階床へのサ
    ービス要求を示すホール呼び信号を発生する複数のサー
    ビス階床領域と、 前記階床群の各階床に設けられるとともに、前記各サー
    ビス階床領域に対応し、専ら対応する階床群の各階床を
    目的階床とする乗客に対してサービスするように設定さ
    れた複数の乗降ホールと、 前記エレベータに関連付けられるとともに、前記ホール
    呼び信号、前記かご呼び信号及び前記動作信号に応じて
    登録された各ホール呼びを選択されたかごに割り当てる
    とともに、前記かご運行手段を動作させて、かごを適当
    する階床に移動させて、登録されているかご呼びまたは
    割り当てられているホール呼びにサービスさせるととも
    に、前記表示灯によりホール呼びにサービスするエレベ
    ータの到着を報知させる信号処理手段と、 第一のロビー階床乗降ホールと第一の階床群の各階床の
    乗降ホールに乗降口を有する昇降路と、前記第一の階床
    群の各階床へのかご呼びボタンとかごと前記第一の階床
    群の階床間の乗客の乗降を可能とするドアとを備えた第
    一のエレベータと、 第二のロビー階床乗降ホールと第二の階床群の各階床の
    乗降ホールに乗降口を有する昇降路と、前記第二の階床
    群の各階床へのかご呼びボタンとかごと前記第二の階床
    群の階床間の乗客の乗降を可能とするドアとを備えた第
    二のエレベータと、 第一及び第二の両階床群の乗降ホールにおいて乗降可能
    な昇降路と、第一の階床群に関連した第一のかご呼びボ
    タンを備えるとともに、第一の乗降ホールとかご間の乗
    客の乗降を可能とする第一のドアと、第二の階床群に関
    連した第二のかご呼びボタンを備えるとともに、第二の
    乗降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第二のド
    アとを備えた第三のエレベータとで構成され、 前記信号処理手段が、前記第三のエレベータに対する、
    前記第一のドアにより前記第一の乗降ホールとの間の乗
    降を許容するとともに、前記第一のかご呼びボタンによ
    るかご呼び登録を許容しての第一の階床群へのサービス
    を可能とし、前記第三のエレベータに対する、前記第二
    のドアにより前記第二の乗降ホールとの間の乗降を許容
    するとともに、前記第二のかご呼びボタンによるかご呼
    び登録を許容しての第二の階床群へのサービスを可能と
    するように構成したことを特徴とするエレベータ装置。
  16. 【請求項16】 前記信号処理手段は、前記第三のエレ
    ベータに対して選択的に前記第一の階床群及び第二の階
    床群の一方へのサービスを許可するようにしたことを特
    徴とする請求項15に記載のエレベータ装置。
  17. 【請求項17】 前記信号処理手段は、第一のエレベー
    タ群に前記第一の階床群へのサービスよ要求して登録さ
    れたホール呼びを割り当てる第一の群制御装置と、第二
    のエレベータに前記第二の階床群へのサービスを要求し
    て登録されたホール呼びを割り当てる第二の群制御装置
    と、前記第三のエレベータを選択的に前記第一に群制御
    装置及び第二の群制御装置の一方に割り当てる手段によ
    って構成したことを特徴とする請求項15に記載のエレ
    ベータ装置。
  18. 【請求項18】 前記信号処理手段は、前記第三のエレ
    ベータの運行中に動作して、次の運行サイクルにおける
    前記第三のエレベータの前記第一の階床群または第二の
    階床群への割り当てを行う手段を有していることを特徴
    とする請求項15に記載のエレベータ装置。
  19. 【請求項19】 前記信号処理手段は、前記第三のエレ
    ベータが運行サイクルの終端においてロビー階床に接近
    したときに動作して、次の運行サイクルにおける前記第
    三のエレベータの前記第一または第二の階床群への割り
    当てを行う手段を有していることを特徴とする請求項1
    8に記載のエレベータ装置。
  20. 【請求項20】 前記複数の階床群に設定され、第一及
    び第二の階床と共通のロビー階床を持ち、前記第一また
    は第二の階床群に含まれない少なくとも一つの階床を有
    する第三の階床群と、 前記第三の階床群の各階床に設けられるとともに、前記
    各サービス階床領域に対応し、専ら対応する階床群の各
    階床を目的階床とする乗客に対してサービスするように
    設定された第三の乗降ホールと、 前記複数のサービス階床領域に設定される前記第一の階
    床群に対応する第一のサービス階床領域と、前記第二の
    階床領域に対応する第二のサービス階床領域と、前記第
    三の前記第三の階床群に対応する第三のサービス階床領
    域と、 第三及び第一の両階床群の乗降ホールにおいて乗降可能
    な昇降路と、第三の階床群に関連した第三のかご呼びボ
    タンを備えるとともに、第三の乗降ホールとかご間の乗
    客の乗降を可能とする第三のドアと、第一の階床群に関
    連した第四のかご呼びボタンを備えるとともに、第一の
    乗降ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第四のド
    アとを備えた第四のエレベータとで構成され、 前記信号処理手段が、前記第四のエレベータに対する、
    前記第三のドアにより前記第三の乗降ホールとの間の乗
    降を許容するとともに、前記第三のかご呼びボタンによ
    るかご呼び登録を許容しての第三の階床群へのサービス
    を可能とし、前記第三のエレベータに対する、前記第四
    のドアにより前記第一の乗降ホールとの間の乗降を許容
    するとともに、前記第四のかご呼びボタンによるかご呼
    び登録を許容しての第一の階床群へのサービスを可能と
    するように構成したことを特徴とする請求項14に記載
    のエレベータ装置。
  21. 【請求項21】 前記信号処理手段は、前記第四のエレ
    ベータに対する割り当てが前記第一の階床群ではないと
    きのみ、前記第三のエレベータを前記第一の階床群に割
    り当てることを特徴とする請求項20に記載のエレベー
    タ装置。
  22. 【請求項22】 複数の階床を有する建築物においてサ
    ービスするとともに、第一の階床群に対するサービスと
    第二の階床群に対するサービスを切り換えて行う群可変
    エレベータを備えたエレベータ装置であって、 前記第一の階床群の最上階を除くロビー階床を含む各階
    床に設ける上昇方向ホール呼びボタン及び上昇方向の表
    示灯と、及び前記第一の階床群の最下階を除く各階床に
    設ける下降方向ホール呼びボタン及び下降方向の表示灯
    を有し、前記ホール呼びボタンによりサービス要求を示
    す第一のホール呼びの登録を受ける第一のサービス階床
    領域と、 前記第二の階床群の最上階を除くロビー階床を含む各階
    床に設ける上昇方向ホール呼びボタン及び上昇方向の表
    示灯と、及び前記第二の階床群の最下階を除く各階床に
    設ける下降方向ホール呼びボタン及び下降方向の表示灯
    を有し、前記ホール呼びボタンによりサービス要求を示
    す第一のホール呼びの登録を受ける第二のサービス階床
    領域と、 それぞれが、昇降路内を走行するかごと、該かごを走
    行、停止させるかご運転手段と、かご内の乗客によるか
    ご呼びの登録を行うとともに、登録されたかご呼びを示
    すかご呼び信号を発生するためのかご呼び手段と、かご
    を開閉するためのドア手段と、かごの運転状態を示す動
    作信号を発生する手段で構成され、少なくとも一つが第
    一のサービス階床領域にサービスする第一のエレベータ
    群に属し、少なくとも一つが前記第二のサービス階床領
    域にサービスする第二のエレベータ群に属し、かつ、一
    つが群可変エレベータである複数のエレベータと、 前記第一のホール呼び信号及び第一のエレベータの前記
    かご呼び信号及び動作信号に応じて、前記第一の群のエ
    レベータに登録された第一のホール呼びを割り当てると
    ともに、前記かご運行手段を動作させてかごを適当する
    階床に移動させて、登録されているかご呼びまたは割り
    当てられている第一のホール呼びにサービスさせるとと
    もに、前記第一の群の表示灯によりホール呼びにサービ
    スするエレベータの到着を報知させ、前記第二のホール
    呼び信号及び第二のエレベータの前記かご呼び信号及び
    動作信号に応じて、前記第二の群のエレベータに登録さ
    れた第二のホール呼びを割り当てるとともに、前記かご
    運行手段を動作させてかごを適当する階床に移動させ
    て、登録されているかご呼びまたは割り当てられている
    第二のホール呼びにサービスさせるとともに、前記第二
    の群の表示灯によりホール呼びにサービスするエレベー
    タの到着を報知させる信号処理手段で構成され、 前記群可変エレベータは、前記第一のサービス階床領域
    にサービスするために第一の群内で動作可能であるとと
    もに、前記第二の階床領域にサービスするために前記二
    の群内で動作可能であり、 前記信号処理手段は、前記群可変エレベータの運行サイ
    クル中に、前記第一のサービス階床領域及び第二のサー
    ビス階床領域のいずれかにサービスを割り当てる手段を
    有していることを特徴とするエレベータ装置。
  23. 【請求項23】 信号処理手段は、前記群可変のエレベ
    ータが運行サイクルの終端においてロビー階床に接近し
    たときに動作して、次の運行サイクルにおける前記群可
    変のエレベータの前記群の一つへの割り当てを行う手段
    を有していることを特徴とする請求項22に記載のエレ
    ベータ装置。
  24. 【請求項24】 複数の階床群を有し、前記各階床群は
    他の階床群に属さない階床を少なくとも一つ含んでいる
    とともに、各階床群が共通のロビー階床を含んでいる建
    築物にサービスするエレベータ装置であって、 それぞれが、昇降路内を走行するかごと、該かごを走
    行、停止させるかご運転手段と、かご内の乗客によるか
    ご呼びの登録を行うとともに、登録されたかご呼びを示
    すかご呼び信号を発生するためのかご呼び手段と、かご
    を開閉するためのドア手段と、かごの運転状態を示す動
    作信号を発生する手段で構成された複数のエレベータ
    と、 それぞれが、前記階床群の一つに関連付けて設定される
    とともに、それぞれ前記階床群に属する関連する階床群
    の最上階を除く各階床に設ける上昇方向ホール呼びボタ
    ン及び上昇方向の表示灯と、及び前記階床群に属する関
    連する階床群の最下階を除く各階床に設ける下降方向ホ
    ール呼びボタン及び下降方向の表示灯を有し、前記ホー
    ル呼びボタンにより関連する階床群に属する階床へのサ
    ービス要求を示すホール呼び信号を発生する複数のサー
    ビス階床領域と、 前記階床群の各階床に設けられるとともに、前記各サー
    ビス階床領域に対応し、専ら対応する階床群の各階床を
    目的階床とする乗客に対してサービスするように設定さ
    れた複数の乗降ホールと、 前記エレベータに関連付けられるとともに、前記ホール
    呼び信号、前記かご呼び信号及び前記動作信号に応じて
    登録された各ホール呼びを選択されたかごに割り当てる
    とともに、前記かご運行手段を動作させて、かごを適当
    する階床に移動させて、登録されているかご呼びまたは
    割り当てられているホール呼びにサービスさせるととも
    に、前記表示灯によりホール呼びにサービスするエレベ
    ータの到着を報知させる信号処理手段で構成され、 前記エレベータはそれぞれ、複数の階床群及びロビー階
    床において乗降可能な昇降路と、第一の階床群に関連し
    た第一のかご呼びボタンを備えるとともに、第一の乗降
    ホールとかご間の乗客の乗降を可能とする第一のドア
    と、第二の階床群に関連した第二のかご呼びボタンを備
    えるとともに、第二の乗降ホールとかご間の乗客の乗降
    を可能とする第二のドアとを備えており、 前記信号処理手段が、前記一つのエレベータの各運行サ
    イクルにおいて動作して、次の運行サイクルにおいて前
    記一つのエレベータが、前記第一のドアにより前記第一
    の乗降ホールとの間の乗降を許容するとともに、前記第
    一のかご呼びボタンによるかご呼び登録を許容しての第
    一の階床群へのサービスを可能とし、または前記一つの
    エレベータの各運行サイクルにおいて動作して、次の運
    行サイクルにおいて前記一つのエレベータが、前記第二
    のドアにより前記第二の乗降ホールとの間の乗降を許容
    するとともに、前記第二のかご呼びボタンによるかご呼
    び登録を許容しての第二の階床群へのサービスを可能と
    するように構成したことを特徴とするエレベータ装置。
  25. 【請求項25】 前記信号処理手段は、各エレベータの
    運行中に動作して、次の運行サイクルにおいて当該エレ
    ベータのよる前記階床群の一つへのサービスを許可する
    請求項24に記載のエレベータ装置。
  26. 【請求項26】 前記信号処理手段は、各エレベータが
    運行サイクルの終端においてロビー階床に接近したとき
    に動作して、次の運行サイクルにおける当該エレベータ
    の前記階床群への割り当てを行う手段を有していること
    を特徴とする請求項25に記載のエレベータ装置。
  27. 【請求項27】 前記信号処理手段は、エレベータに対
    して、当該エレベータが乗降口を備えた階床群の一つへ
    の排他的なサービスを選択的に許容することを特徴とす
    る請求項24に記載のエレベータ装置。
  28. 【請求項28】 前記信号処理手段は、登録されたホー
    ル呼びを、ホール呼びが登録された階床にサービス可能
    なエレベータの一つにこの呼びを割り当てる群制御装置
    を有し、前記各エレベータはサービス可能な階床群に応
    じて前記群制御装置の一つに割り当てられることを特徴
    とする請求項24に記載のエレベータ装置。
  29. 【請求項29】 前記信号処理手段は、所定の階床群に
    他のエレベータが」サービスを割り当てられていないと
    きにのみ、当該所定階床群へのエレベータの一つの割り
    当てを行うことを特徴とする請求項24に記載のエレベ
    ータ装置。
  30. 【請求項30】 各階床群とかご間の乗降は、ロビー階
    床の乗降ホールにおける乗降に用いられたドアと同じド
    アにより行われる請求項24に記載のエレベータ装置。
  31. 【請求項31】 4未満の階床群を有し、これに対応す
    る数のロビー階床の乗降ホールを有している請求項24
    に記載のエレベータ装置。
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