JP2006160510A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

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章二 中井
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Abstract

【課題】特定のエレベータのみがサービス可能な段違い階及び中抜け階と、全てのエレベータがサービス可能な共通階とからなるビルにおける共通階に対するサービスを低下することなく段違い階や中抜け階に対するサービスを向上させる。
【解決手段】各階の乗場(エレベータホール)で段違い階方向や中抜け階方向の乗場呼びが登録される(15)と、乗場呼び発生階から段違い階や中抜け階までの階数やエレベータの交通需要量やエレベータの平均応答時間等に基づいて、該当乗場呼を段違い階や中抜け階をサービスするエレベータに割当て(20)ている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数台のエレベータを制御するエレベータの群管理制御装置に係わり、特にエレベータによってサービス可能な階が異なる条件のビルに設置されたエレベータの群管理制御装置に関する。
一般に、複数のエレベータが設置され群管理制御運転が行なわれているビルにおいて、各階の乗場(エレベータホール)に設置された乗場呼び釦のボタン操作で上方又は下方の乗場呼びが登録されると、複数台のエレベータの中からその時点で最適なエレベータが選択され、該当乗場呼びが割当てられる。
ビルによっては、例えば図14に示すように、建設上の理由や、コンピュータや金庫等が有り、該当階に行く人が制限される特定階の存在等の理由から群管理エレベータのサービス階が不揃いとなっているものがある。この明細書においては、全てのエレベータ(図14においてはa号機〜c号機)がサービス可能な階を共通階1と呼び(図14においては1F〜3F、5F〜8F)、特定のエレベータ(b号機、c号機)のみがサービス可能な階(B1(地下1階))を段違い階2、別の特定のエレベータ(c号機)のみがサービス可能な階(4F)を中抜け階3と呼ぶ。
このような段違い階2、中抜け階3があるビルのa、b、cの各号機のエレベータの動作を制御するエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムは図15に示すように構成されている。
各階の乗場呼び釦4に接続された乗場呼び入出力部5は低速伝送路6を介して群管理制御部7に接続されている。この群管理制御部7は低速伝送路6及び高速伝送路10を介して各運転制御部8a、8b、8cに接続されている。各運転制御部8a、8b、8cは、a号機、b号機、c号機の各エレベータ9a、9b、9cを個別に運転制御する。各エレベータ9a、9b、9c内にはかご呼び釦12が取付けられている。
図15において、例えば8階の乗客11aが4階(4F)に行こうとして、8階の下方乗場呼び釦4を押したとすると、乗場呼び入出力部5は低速伝送路6を介して群管理制御部7に乗場呼びの信号を送出する。群管理制御部7はその乗場呼びが入力されると、各エレベータ9a〜9cの現在位置の検出により予め決められた階間の走行時間やドア開閉時間などの基礎データを基に乗場呼び発生階への予測到着時間(応答時間)を演算し、この演算結果に基いて所定の評価を行ない、最適なエレベータに8階の乗場呼びを割当てる。
そして、例えば最適なエレベータが運転制御部8cに係るエレベータ9c(c号機)であったとすると、群管理制御部7は運転制御部8cに高速伝送路10を介して割当指令を送出し、この割当指令に基いて、8階の乗場(エレベータホール)のc号機のドア付近に設置された到着予報ランタン(図示せず)を点灯させる。
この到着予報ランタンの点灯により、8階で待っている乗客11aは、複数のドアのうち、c号機のエレベータ9cのドア前で待機していればよいことが分かる。更に、c号機のエレベータ9cが到着する直前になると、チャイム(図示せず)の鳴動と共に前記到着予報ランタンを点滅させる。該当エレベータ9cが到着するとドアを開けて乗客11aを乗車させる。乗客11aは、エレベータ9c内のかご呼び釦12で4階を登録することで、4階までエレベータ9cが走行し、4階でドアを開く。よって、乗客11aは、目的階(4F)に降車することができる。
前記の通り8階の下方乗場呼びに対してc号機のエレベータ9cが割当てられた場合は問題ないが、a号機あるいはb号機が割当てられた場合には、乗客11aは、5階で降りて、再度5階の下方乗場呼び釦4を押してc号機が割当てられるまで待つか、あるいは階段を利用するなどの不都合が生じる。また、例えば3階の乗客11bが地下1階(B1)に行く場合にも同様なことが発生する。
そこで、このような問題を解決するために、例えば特許文献1や特許文献2に示されたエレベータの制御装置が提案されている。
特許文献1には、ビルの各階の乗場(エレベータホール)に、段違い階利用の押し釦を設け、この釦の操作時には段違い階をサービスするエレベータを割当てる技術が開示されている。
特許文献2には、利用者が段違い階に行きたい場合には、段違い階をサービスするエレベータグループ側の乗場呼び釦を所定時間連続して操作すると、段違い階をサービスするエレベータを割当てる技術が開示されている。
特開昭61−254476号公報 特開平10−258973号公報
しかしながら、特許文献1においては、各階に段違い階利用の押し釦を追加しなければならないため費用がかかるだけでなく、建物の構造上釦の設置、増設が困難な場合があるという問題があった。また、特許文献2においては、初めてこのビルのエレベータを利用する外来者など釦操作を知らない人にとっては効果がなく、誤って釦を操作することがあると、逆にエレベータの運転効率や乗車効率が低下し、このエレベータの利用客に対するサービスが低下する問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、各階のエレベータホールに段違い階や中抜け階利用の押し釦を設けなくて通常の上下方向の乗場呼び釦を設けるのみで、段違い階や中抜け階へ行こうとする乗客にとっても、他の共通階へ行こうとする乗客と同じ乗場呼び釦操作を行ったとしても、乗り換えることなく段違い階や中抜け階に行くことができ、乗客に対するサービスを向上できるエレベータの群管理制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、特定のエレベータのみがサービス可能な段違い階及び中抜け階と、全てのエレベータがサービス可能な共通階とからなる複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階で発生した乗場呼びを割当制御部によって最適のエレベータに割当て、該当エレベータを該当乗場呼び発生階へ向かわせるエレベータの群管理制御装置に適用される。
そして、上記課題を解消するために、本発明のエレベータの群管理制御装置においては、各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、この乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びの発生階から段違い階又は中抜け階までの階数が所定階数以内かを判定する階数判定手段と、この階数判定手段が所定階数以内と判定したとき、乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを特定のエレベータに割当てる指示を割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、各階で段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが発生すると、この乗場呼び発生階が段違い階又は中抜け階から所定階数以内の場合は、すなわち、段違い階又は中抜け階が乗場呼び発生階に近い場合は、この乗場呼びが段違い階又は中抜け階にサービス可能な特定のエレベータに割当られる。したがって、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階又は中抜け階を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
また、別の発明は、上述したエレベータの群管理制御装置において、少なくとも乗場呼びの発生頻度及び乗場呼びに対するエレベータの応答時間に基づくエレベータの現在時点の交通需要量を算出し、この現在時点の交通需要量が所定交通需要量以内かを判定する交通需要量判定手段と、各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、この乗場呼び検出手段が乗場呼びを検出したときにおいて、交通需要量判定手段が所定交通需要量以内と判定した場合、乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを特定のエレベータに割当てる指示を割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、乗場呼びの発生頻度及び応答時間に基いてエレベータの現在時点の交通需要量が算出され、各階で段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが発生すると、現在時点の交通需要量が所定交通需要量以内の場合に、この乗場呼びが段違い階又は中抜け階にサービス可能な特定のエレベータに割当られる。
したがって、先の発明と同様に、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階又は中抜け階を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
また、別の発明は、上述したエレベータの群管理制御装置において、各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、この乗場呼び検出手段が乗場呼びを検出したとき、特定のエレベータにおける自己に割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間を算出する平均応答時間算出手段と、この平均応答時間算出手段で算出された平均応答時間が所定平均応答時間以内の場合、乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを特定のエレベータに割当てる指示を割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、各階で段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが発生すると、段違い階又は中抜け階にサービス可能な特定のエレベータに割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間が所定平均応答時間以内の場合に、すなわち、特定のエレベータが比較的負荷が軽い状態の場合において、この乗場呼びが段違い階又は中抜け階にサービス可能な特定のエレベータに割当られる。したがって、先の発明と同様に、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階又は中抜け階を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
さらに、別の発明は、上述した発明のエレベータの群管理制御装置に対して、さらに、平均応答時間算出手段で算出された平均応答時間が所定平均応答時間を超える場合、この平均応答時間が所定平均応答時間以内になるまで、特定のエレベータにおける自己に割当て済みの段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びを特定のエレベータ以外のエレベータに割当変更する指示を割当制御部に行う割当変更手段を付加している。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、段違い階又は中抜け階にサービス可能な特定のエレベータの平均応答時間が所定平均応答時間を超える場合には、割当て済みの段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びを他のエレベータに割当変更して、特定のエレベータの負荷を軽減している。そして、負荷軽減された特定のエレベータに段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼が割当られる。
さらに、別の発明は、上述した発明のエレベータの群管理制御装置に対して、さらに、割当変更手段にて割当変更された乗場呼びの発生階に対して割当変更を報知する割当変更報知手段を備えている。よつて、割当変更された乗場呼びの発生階の乗場(エレベータホール)でエレベータの到着を待っている乗客は自己が乗るエレベータが変更になったことを確実に認識できる。
また、別の発明は、上述したエレベータの群管理制御装置において、各階で発生した段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びの発生回数に対する、該当乗場呼びに応答したエレベータにおける段違い階又は中抜け階のかご呼びの発生回数の割合を示すかご呼び登録率を曜日、時間帯毎に学習して記憶するかご呼び登録学習手段と、各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、この乗場呼び検出手段が乗場呼びを検出したときにおいて、かご呼び登録学習手段に記憶された現在の曜日、時間帯におけるかご呼び登録率が所定かご呼び登録率を超える場合、乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを特定のエレベータに割当てる指示を割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、各階で発生した段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びの発生回数に対する、実際に段違い階又は中抜け階を指定するかご呼びの発生回数の割合を示すかご呼び登録率が曜日、時間帯毎に学習して記憶される。
そして、各階で段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが発生すると、現在の曜日、時間帯におけるかご呼び登録率が所定かご呼び登録率を超える場合、すなわち、乗客が実際に段違い階又は中抜け階へ行く確率が高いときのみ、この乗場呼びが段違い階又は中抜け階にサービス可能な特定のエレベータに割当られる。
したがって、先の発明と同様に、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階又は中抜け階を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
さらに、別の発明は、上述した各発明のエレベータの群管理制御装置に対して、特定エレベータ割当指示手段にて段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが割当てられた特定のエレベータに対する、新規発生した段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びの割当禁止の指示を割当制御部に行う割当禁止手段を備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、一旦、段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが割当てられた特定のエレベータには、新規発生した段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びが割当られることはないので、該当特定のエレベータは短時間で乗場呼び発生階へ到着する。
本発明においては、各階の乗場(エレベータホール)で段違い階方向や中抜け階方向の乗場呼びが登録されると、乗場呼び発生階から段違い階や中抜け階までの階数やエレベータの交通需要量やエレベータの平均応答時間等に基づいて、該当乗場呼びを段違い階や中抜け階をサービスするエレベータに割当てている。
したがって、各階のエレベータホールに段違い階や中抜け階利用の押し釦を設けなくて通常の上下方向の乗場呼び釦を設けるのみで、段違い階や中抜け階へ行こうとする乗客にとっても、他の共通階へ行こうとする乗客と同じ乗場呼び釦操作を行ったとしても、乗り換えることなく段違い階や中抜け階に行くことができ、全ての乗客に対するサービスを向上できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図15に示す従来のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。なお、この実施形態のエレベータシステムは、図14に示す構成のビルに適用される。
この第1実施形態のエレベータシステムにおいては、図14に示す構成のビルのB1〜8Fの各階の乗場(エレベータホール)に取付けられた上下方向の乗場呼び釦4に接続された乗場呼び入出力部5は低速伝送路6を介して群管理制御部14に接続されている。また、各階の乗場(エレベータホール)に取付けられたスピーカ13は低速伝送路6を介して群管理制御部14に接続されている。この群管理制御部14は低速伝送路6及び高速伝送路10を介して各運転制御部8a、8b、8cに接続されている。各運転制御部8a、8b、8cは、a号機、b号機、c号機の各エレベータ9a、9b、9cを個別に運転制御する。各エレベータ9a、9b、9c内にはかご呼び釦12が取付けられている。
1F〜3F、5F〜8Fの共通階1はa号機、b号機、c号機の全てのエレベータ9a、9b、9cがサービス可能であり、B1の段違い階2はb号機及びc号機のエレベータ9b、9cがサービス可能であり、4Fの中抜け階3はc号機のエレベータ9cのみがサービス可能である。
図2は、この第1実施形態のエレベータの群管理制御装置の要部である群管理制御部14の詳細構成を示すブロック図である。例えばコンピュータで構成された群管理制御部14内には、乗場呼び登録部15、かご呼び登録部16、割当制御部17、乗場呼び検出部18、階数判定部19、特定エレベータ割当指示部20、及び割当禁止部21が設けられている。
乗場呼び登録部15は、各階の乗場呼び釦4で生じた上方向、下方向の各乗場呼びを乗場呼び入出力部5及び低速伝送路6を介して収集して割当制御部17へ送出する。かご呼び登録部16は、a号機、b号機、c号機の各エレベータ9a、9b、9c内に取付られた各かご呼び釦12で目的階を指定したかご呼びを各運転制御部8a、8b、8cを介して収集して割当制御部17へ送出する。
割当制御部17は、乗場呼び登録部15から乗場呼びが入力されると、各エレベータ9a〜9cの現在位置の検出により予め決められた階間の走行時間やドア開閉時間や、各エレベータ9a〜9cに割当てられている目的階を指定したかご呼びなどの基礎データを基に、各エレベータ9a〜9cの乗場呼び発生階への予測到着時間(応答時間)を演算し、この演算結果に基いて所定の評価を行ない、最適なエレベータにこの乗場呼びを割当てる。
そして、この割当制御部17は、乗場呼びを割当てたエレベータの運転制御部8a〜8cに高速伝送路10を介して割当指令を送出し、この割当指令に基いて、乗場呼び発生階の乗場(エレベータホール)における割当たエレベータのドア付近に設置された到着予報ランタン(図示せず)を点灯させる。
乗場呼び検出部18は、乗場呼び登録部15から入力された各階で発生した乗場呼びのうち段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びを検出して、階数判定部19へ送出する。階数判定部19は、段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼び発生階Fiから段違い階2(Fd)又は中抜け階3(Fn)までの階数(|Fi―Fd|、|Fi―Fn|)が所定階数(Fs)以内かを判定し、判定結果を次の特定エレベータ割当指示部20へ送出する。
特定エレベータ割当指示部20は、この階数(|Fi―Fd|、|Fi―Fn|)が所定階数(Fs)以内のとき、該当乗場呼びを段違い階2(Fd)又は中抜け階3(Fn)をサービス可能な特定のエレベータ(エレベータ9b、9c、又はエレベータ9c)に割当てる指示を割当制御部17に行う。
割当禁止部21は、特定エレベータ割当指示部20にて段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが割当てられた特定のエレベータに対する、新規発生した段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びの割当禁止の指示を割当制御部17に行う。
そして、割当禁止部21は、該当乗場呼びを段違い階2(Fd)又は中抜け階3(Fn)をサービス可能な特定のエレベータ(エレベータ9b、9c、又はエレベータ9c)に割当てる。
図3は、例えばコンピュータで構成された群管理制御部14の動作を示す流れ図である。
乗場呼び登録部15が乗場呼び入出力5から低速伝送路6を介して乗場呼び釦4が押されたことを検出すると(ステップS101)、乗場呼び検出部18が、検出した乗場呼びの発生階(Fi)と方向と段違い階2の情報から前記乗場呼びが段違い階2方向のものであると判断する(S102)と、次に階数判定部19が起動する。そして、段違い階2方向の乗場呼びであり、発生階(Fi)と段違い階2(Fd)との階数(|Fi―Fd|)が所定値(Fs)以下であれば(S103)、割当制御部17に対して、乗場呼びを段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9b、9cに該当乗場呼びを割当てる(S104)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9b(9c)に対する新規発生した段違い階2方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S105)。
発生した乗場呼びが段違い階2方向でない場合には(S102)、乗場呼びが中抜け階3方向であるか判断し(S106)、中抜け階3方向であり、発生階(Fi)と中抜け階3(Fn)との階数(|Fi―Fn|)が所定値Fs以下であれば(S107)、割当制御部17に対して、乗場呼びを中抜け階3のサービス可能なエレベータ9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階3をサービス可能なエレベータ9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9cに割当を行う(S108)。なお、段違い階3をサービス可能なエレベータが1台の場合は、無条件に該当エレベータに乗場呼びの割当を行う。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9cに対する新規発生した中抜け階3方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S109)。
乗場呼びが段違い階2方向、中抜け階3方向でないときには割当制御部17に対し通常の割当をするよう指令を出力する。割当制御部17は3台のエレベータ9a、9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適のエレベータ9a、9b、9cに割当指令を出力する(S110)。
このように構成された第1実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、ビルの各階で段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが発生すると、この乗場呼び発生階(Fi)が段違い階2(Fd)又は中抜け階3(Fn)から所定階数(Fs)以内の場合(|Fi―Fd|≦Fs、|Fi―Fn|≦Fs)は、この乗場呼びが段違い階2又は中抜け階3にサービス可能な特定のエレベータ9b、9cに割当られる。したがって、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階2又は中抜け階3を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態のエレベータの群管理制御装置の要部である群管理制御部14aの詳細構成を示すブロック図である。図2に示す第1実施形態のエレベータの群管理制御装置の群管理制御部14と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。なお、この実施形態の群管理制御部14aが組込まれたエレベータシステムは、図1に示す第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同じである。
この第2実施形態の群管理制御部14a内には、乗場呼び登録部15、かご呼び登録部16、割当制御部17、乗場呼び検出部18、交通需要量算出部22、需要量判定部23、特定エレベータ割当指示部20a、及び割当禁止部21が設けられている。
交通需要量算出部22は、乗場呼び登録部15から得られる例えば5分等の単位時間における全ての階の乗場呼びの発生頻度及び乗場呼びに対するエレベータ9a〜9cの平均応答時間に基づくエレベータ全体の現在時点の交通需要量Qiを算出して、5分周期で需要量判定部23へ送出する。
需要量判定部23は、5分周期で更新される現在時点の交通需要量Qiが所定交通需要量Qs以内か否かを判定して、判定結果を特定エレベータ割当指示部20aへ送出する。
特定エレベータ割当指示部20aは、乗場呼び検出部18が段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びを検出したときにおいて、需要量判定部23が現在時点の交通需要量Qiが所定交通需要量Qs以内と判定した場合、乗場呼び検出部18で検出された乗場呼びを、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当てる指示を割当制御部17に行う。
図5は、例えばコンピュータで構成された群管理制御部14aの動作を示す流れ図である。
乗場呼び登録部15が乗場呼び入出力5から低速伝送路6を介して乗場呼び釦4が押されたことを検出すると(ステップS201)、乗場呼び検出部18が、検出した乗場呼びの発生階と方向と段違い階2の情報から前記乗場呼びが段違い階2方向のものであると判断する(S202)。そして、現在時点の交通需要量Qiが所定交通需要量Qs以内(Qi≦Qs)であれば(S203)、割当制御部17に対して、乗場呼びを段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9b、9cに該当乗場呼びを割当てる(S204)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9b(9c)に対する新規発生した段違い階2方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S205)。
発生した乗場呼びが段違い階2方向でない場合には(S202)、乗場呼びが中抜け階3方向であるか判断し(S206)、中抜け階3方向であり、現在時点の交通需要量Qiが所定交通需要量Qs以内(Qi≦Qs)であれば(S207)、割当制御部17に対して、乗場呼びを中抜け階3のサービス可能なエレベータ9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階3のサービス可能なエレベータ9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9cに割当を行う(S208)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9cに対する新規発生した中抜け階3方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S209)。
乗場呼びが段違い階2方向、中抜け階3方向でないときには割当制御部17に対し通常の割当をするよう指令を出力する。割当制御部17は3台のエレベータ9a、9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適のエレベータ9a、9b、9cに割当指令を出力する(S210)。
このように構成された第2実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、ビルの各階で段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが発生すると、エレベータ全体の現在時点の交通需要量Qiが所定交通需要量Qs以内(Qi≦Qs)であれば、すなわち、エレベータ全体の負荷が小さい場合は、この乗場呼びが段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当てられる。
したがって、先に説明した第1実施形態のエレベータの群管理制御装置と同様に、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階2又は中抜け階3を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態のエレベータの群管理制御装置の要部である群管理制御部14bの詳細構成を示すブロック図である。図2に示す第1実施形態のエレベータの群管理制御装置の群管理制御部14と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。なお、この実施形態の群管理制御部14bが組込まれたエレベータシステムは、図1に示す第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同じである。
この第3実施形態の群管理制御部14b内には、乗場呼び登録部15、かご呼び登録部16、割当制御部17、乗場呼び検出部18、平均応答時間算出部24、特定エレベータ割当指示部20b、及び割当禁止部21が設けられている。
平均応答時間算出部24は、乗場呼び検出部18で段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが検出されたとき、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータとしての各エレベータ9b、9c、又はエレベータ9cにおける自己に割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiを算出する。この場合、段違い階2に対しては、2台のエレベータ9b、9cを合算した平均応答時間Tiが算出される。より具体的には、平均応答時間Tiは、対象となる各エレベータにおいて乗場呼びの割当情報、かご呼び情報、速度、走行位置などを元に現時点から乗場呼びに応答するまでの予測時間(応答時間)を累計し、割当乗場呼びの個数で除算した平均値である。
特定エレベータ割当指示部20bは、平均応答時間算出部24で算出された平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)場合、乗場呼び検出部18で検出された乗場呼びを、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータとしての各エレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当てる指示を割当制御部17に行う。
図7は、例えばコンピュータで構成された群管理制御部14bの動作を示す流れ図である。
乗場呼び登録部15が乗場呼び入出力5から低速伝送路6を介して乗場呼び釦4が押されたことを検出すると(ステップS301)、乗場呼び検出部18が、検出した乗場呼びの発生階と方向と段違い階2の情報から前記乗場呼びが段違い階2方向のものであると判断すると(S302)、段違い階2をサービス可能な2台のエレベータ9b、9cにおける割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiを算出する。この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)であれば(S303)、割当制御部17に対して、乗場呼びを段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9b、9cに該当乗場呼びを割当てる(S304)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9b(9c)に対する新規発生した段違い階2方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S305)。
発生した乗場呼びが段違い階2方向でない場合には(S302)、乗場呼びが中抜け階3方向であるか判断し(S306)、中抜け階3方向の場合、中抜け階3をサービス可能なエレベータ9cにおける割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiを算出する。この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)であれば(S307)、割当制御部17に対して、乗場呼びを中抜け階3のサービス可能なエレベータ9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階3のサービス可能なエレベータ9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9cに割当を行う(S308)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9cに対する新規発生した中抜け階3方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S309)。
乗場呼びが段違い階2方向、中抜け階3方向でないときには割当制御部17に対し通常の割当をするよう指令を出力する。割当制御部17は3台のエレベータ9a、9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適のエレベータ9a、9b、9cに割当指令を出力する(S310)。
このように構成された第3実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、ビルの各階で段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが発生すると、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な各エレベータ9b、9c、又はエレベータ9cにおける自己に割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiが算出される。そして、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)であれば、すなわち、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能なエレベータの負荷が小さい場合は、この乗場呼びが段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当てられる。
したがって、先に説明した第1実施形態のエレベータの群管理制御装置と同様に、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階2又は中抜け階3を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態のエレベータの群管理制御装置の要部である群管理制御部14cの詳細構成を示すブロック図である。図6に示す第3実施形態のエレベータの群管理制御装置の群管理制御部14bと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。なお、この実施形態の群管理制御部14cが組込まれたエレベータシステムは、図1に示す第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同じである。
この第4実施形態の群管理制御部14c内には、乗場呼び登録部15、かご呼び登録部16、割当制御部17、乗場呼び検出部18、平均応答時間算出部24、割当変更部25,割当変更報知部26、特定エレベータ割当指示部20b、及び割当禁止部21が設けられている。
割当変更部25は、平均応答時間算出部24で算出された平均応答時間Tiが所定平均応答時間Tsを超える(Ti>Ts)場合、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内になるまで、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9b、9cに割当て済みの段違い階2方向又は中抜け階3方向以外の乗場呼びを、応答時間の長いものから順に、特定のエレベータ9b、9c以外のエレベータに割当変更する指示を割当制御部17に行う。
特定エレベータ割当指示部20bは、平均応答時間算出部24で算出された平均応答時間Tiが最初から所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)のとき、及び割当変更部25で割当変更後に平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)になった時点で、乗場呼び検出部18で検出された乗場呼びを、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータとしての各エレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当てる指示を割当制御部17に行う。
割当変更報知部26は、低速伝送路6を介して割当変更部25にて割当変更された乗場呼びの発生階のスピーカ13にて、例えば「長待ちとなっているためにエレベータの割当を変更します」のアナウンスで乗場(エレベータホール)のエレベータ待ちの乗客に割当変更を報知する。
図9は、例えばコンピュータで構成された群管理制御部14cの動作を示す流れ図である。
乗場呼び登録部15が乗場呼び入出力5から低速伝送路6を介して乗場呼び釦4が押されたことを検出すると(ステップS401)、乗場呼び検出部18が、検出した乗場呼びの発生階と方向と段違い階2の情報から前記乗場呼びが段違い階2方向のものであると判断する(S402)。そして、段違い階2をサービス可能な2台のエレベータ9b、9cにおける割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiを算出する。特定エレベータ割当指示部20bは、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)であれば(S403)、即座に、割当制御部17に対して、乗場呼びを段違い階2にサービス可能なエレベータ9b、9cに割当するよう指令を出力する。
S403にて、平均応答時間算出部24で算出された平均応答時間Tiが所定平均応答時間Tsを超える(Ti>Ts)場合、割当変更部25が起動する。割当変更部25は、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内になるまで、段違い階2をサービス可能な特定のエレベータ9b、9cに割当て済みの段違い階2方向以外の乗場呼びを、応答時間の長いものから順に、特定のエレベータ9b、9c以外のエレベータ9aに割当変更する指示を割当制御部17に行う(S404)。
そして、平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)になった時点で、特定エレベータ割当指示部20bは、割当制御部17に対して、乗場呼びを段違い階2にサービス可能なエレベータ9b、9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9b、9cに該当乗場呼びを割当てる(S405)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9b(9c)に対する新規発生した段違い階2方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S406)。さらに、割当変更部25にて乗場呼びの割当変更があった場合、変更になった乗場呼びの発生階のスピーカ13にてエレベータ待ちの乗客に割当変更を報知する。
発生した乗場呼びが段違い階2方向でない場合には(S402)、乗場呼びが中抜け階3方向であるか判断し(S407)、中抜け階3方向の場合、中抜け階3をサービス可能なエレベータ9cにおける割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiを算出する。特定エレベータ割当指示部20bは、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)であれば(S408)、即座に、割当制御部17に対して、乗場呼びを中抜け階3にサービス可能なエレベータ9cに割当するよう指令を出力する。
S408にて、平均応答時間算出部24で算出された平均応答時間Tiが所定平均応答時間Tsを超える(Ti>Ts)場合、割当変更部25が起動する。割当変更部25は、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内になるまで、中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9cに割当て済みの中抜け階3方向以外の乗場呼びを、応答時間の長いものから順に、特定のエレベータ9c以外のエレベータ9a、9bに割当変更する指示を割当制御部17に行う(S409)。
そして、平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)になった時点で、特定エレベータ割当指示部20bは、割当制御部17に対して、乗場呼びを中抜け階3をサービス可能なエレベータに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階3のサービス可能なエレベータ9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9cに割当を行う(S410)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9cに対する新規発生した中抜け階3方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S411)。さらに、割当変更部25にて乗場呼びの割当変更があった場合、変更された乗場呼びの発生階のスピーカ13にてエレベータ待ちの乗客に割当変更を報知する。
S407にて、乗場呼びが段違い階2方向、中抜け階3方向でないときには割当制御部17に対し通常の割当をするよう指令を出力する。割当制御部17は3台のエレベータ9a、9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適のエレベータ9a、9b、9cに割当指令を出力する(S412)。
図10は、割当変更部25が行う図9における割当変更(S404、S409)の詳細処理動作を示す流れ図である。なお、図10においては、段違い階2にサービス可能なエレベータ9b、9cの割当変更と、中抜け階3にサービス可能なエレベータ9cの割当変更とを同一流れ図で説明する。
割当変更部25は、平均応答時間算出部24で算出された平均応答時間Tiが所定平均応答時間Tsを超える(Ti>Ts)場合に割当変更指令を受けると、全エレベータ9a〜9cについて以下の処理を繰り返す(ステップS501〜S510)。
ここで、Ciはエレベータの号機(i)を示し、C0、C1、C2はそれぞれエレベータ9a、9b、9cを示す。WjはビルのB1〜8Fの各階(j)で発生した上下方向の各乗場呼びW0〜W15を示す。WTijはビルの各エレベータ(i)に割当済みの各乗場呼び(j)に対する応答時間を示す。さらに、WTは各エレベータ9a、9b、9cに割当済みの段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼び以外の各乗場呼びWjの応答時間WTijのうちの最大応答時間を示す。
先ず、最大応答時間WTを初期化(WT=0)した後(S502)、エレベータの号機Ciが段違い階2をサービス可能なエレベータである場合(S503)には、現在登録されている各乗場呼び(Wj=W0〜W15)について(S504〜S508)、割当が段違い階2方向以外である各乗場呼び(Wj=Ci)の応答時間WTijを求める(S505)。そして、応答時間WTijが最大のもの(S506)を抽出して、これを最大応答時間WT(=WTij)とする。また、この最大応答時間WTの乗場呼びWjを抽出する(S507)。そして、この時点における最大応答時間WTの乗場呼びWjを、段違い階2をサービス可能なエレベータ以外のエレベータに割当変更する指示を割当制御部17に行う(S509)。
S511において、エレベータの号機Ciが中抜け階3をサービス可能なエレベータである場合には、現在登録されている各乗場呼び(Wj=W0〜W15)について(S512〜S516)、割当が中抜け階3方向以外である各乗場呼び(Wj=Ci)の応答時間WTijを求める(S513)。そして、応答時間WTijが最大のもの(S514)を抽出して、これを最大応答時間WT(=WTij)とする。また、この最大応答時間WTの乗場呼びWjを抽出する(S515)。そして、この時点における最大応答時間WTの乗場呼びWjを、中抜け階3をサービス可能なエレベータ以外のエレベータに割当変更する指示を割当制御部17に行う(S509)。
このように構成された第4実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、先に説明した第3実施形態のエレベータの群管理制御装置と同様に、ビルの各階で段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが発生すると、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な各エレベータ9b、9c、又はエレベータ9cにおける自己に割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間Tiが算出される。
そして、この平均応答時間Tiが所定平均応答時間Ts以内(Ti≦Ts)であれば、すなわち、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能なエレベータの負荷が小さい場合は、この乗場呼びが段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当てられる。
さらに、この第4実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、段違い階2又は中抜け階3にサービス可能な特定のエレベータ9a、9b、又はエレベータ9cの平均応答時間Tiが所定平均応答時間Tsを超える(Ti>Ts)場合には、割当て済みの段違い階2方向又は中抜け階3方向以外の乗場呼びを他のエレベータに割当変更して、特定のエレベータ9b、9c又はエレベータ9cの負荷を軽減している。そして、負荷軽減された特定のエレベータ9b、9c又はエレベータ9cに段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼が割当てられる。
したがって、段違い階2や中抜け階3以外の共通階1を目的階とする乗客に対するサービスを低下させることなく、段違い階2や中抜け階3を目的階とする乗客のサービス性を向上させることが出来る。また、割当変更する際、乗場でエレベータ待ちの乗客に割当変更を報知することで不信感やイライラ感を払除し、サービス性を向上することが出来る。
(第5実施形態)
図11は、本発明の第5実施形態のエレベータの群管理制御装置の要部である群管理制御部14dの詳細構成を示すブロック図である。図2に示す第1実施形態のエレベータの群管理制御装置の群管理制御部14と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。なお、この実施形態の群管理制御部14dが組込まれたエレベータシステムは、図1に示す第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同じである。
この第5実施形態の群管理制御部14d内には、乗場呼び登録部15、かご呼び登録部16、割当制御部17、乗場呼び検出部18、かご呼び登録学習27、学習メモリ28、特定エレベータ割当指示部21c、及び割当禁止部21が設けられている。
かご呼び登録学習27は、各階で発生した段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びの発生回数(Fd、Fn)に対する、該当乗場呼びに応答したエレベータ9a〜9cにて段違い階2又は中抜け階3のかご呼びの発生回数(Cd、Cn)の割合を示すかご呼び登録率(Rdij=Cd/Fd、Rnij=Cn/Fn)を曜日(i)、時間帯(j)毎に学習して学習メモリ28に記憶保持する。
特定エレベータ割当指示部21cは、乗場呼び検出部18が段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びを検出したときにおいて、かご呼び登録学習部27の学習メモリ28に記憶された現在の曜日(i)、時間帯(j)におけるかご呼び登録率(Rdij=Cd/Fd、Rnij=Cn/Fn)が所定かご呼び登録率(Rds、Rns)を超える場合、乗場呼び検出部18が検出した段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びを、段違い階2又は中抜け階3をサービス可能な特定のエレベータ9b、9c、又は、エレベータ9cに割当てる指示を割当制御部17に行う。
図12は、かご呼び登録学習27の学習処理を示す流れ図である。
先ず、段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びの発生回数Fd、Fn、及び該当乗場呼びに応答したエレベータ9a〜9cにおける段違い階2又は中抜け階3のかご呼びの発生回数Cd、Cnを初期化する(ステップS601)。
乗場呼び登録部15が各階で発生した乗場呼びを検出すると(S602)、この乗場呼びが段違い階2方向であるか判別する(S603)。段違い階2方向の乗場呼びであれば乗場呼び発生回数Fdをインクリメントする(S604)。次に、かご呼び登録部16にて前記乗場呼びに応答したエレベータのかご呼び釦12にて段違い階2のかご呼びが登録されると(S605)、かご呼び発生回数Cdをインクリメントする(S606)。
乗場呼び登録部15が検出した乗場呼びが段違い階2方向でない場合には更に中抜け階3方向であるか判別する(S607)。中抜け階3方向の乗場呼びであれば乗場呼び発生回数Fnをインクリメントする(S608)。そして、かご呼び登録部16にて前記乗場呼びに応答したエレベータのかご呼び釦12にて段違い階3のかご呼びが登録されると(S609)、かご呼び発生回数Cnをインクリメントする(S610)。
S611にて、現在の曜日、時間帯(ij)が変化しない限り、乗場呼びの発生回数(Fd、Fn)、及びかご呼びの発生回数(Cd、Cn)をインクリメントしていく。現在の曜日、時間帯(ij)が変化すると、現在の曜日、時間帯(ij)のかご呼び登録率(Rdij=Cd/Fd、Rnij=Cn/Fn)を算出して、学習メモリ28へ曜日、時間帯(ij)情報を付して書き込む(S612)。そして、ステップS601へ戻る。
よって、学習メモリ28内には、曜日、時間帯(ij)毎のかご呼び登録率(Rdij=Cd/Fd、Rnij=Cn/Fn)が学習されて記憶保持されている。
図13は、例えばコンピュータで構成された群管理制御部14dの動作を示す流れ図である。
乗場呼び登録部15が乗場呼び入出力5から低速伝送路6を介して乗場呼び釦4が押されたことを検出すると(ステップS701)、乗場呼び検出部18が、検出した乗場呼びの発生階と方向と段違い階2の情報から前記乗場呼びが段違い階2方向のものであると判断すると(S702)、特定エレベータ割当指示部21cは、学習メモリ28に記憶されている現在時刻が所属する曜日、時間帯(ij)のかご呼び登録率Rdij=Cd/Fdを読出し、かご呼び登録率Rdijが所定かご呼び登録率Rdsを超える(Rdij>Rds)場合(S703)、割当制御部17に対して、乗場呼びを段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階2のサービス可能なエレベータ9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9b、9cに該当乗場呼びを割当てる(S704)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9b(9c)に対する新規発生した段違い階2方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S705)。
発生した乗場呼びが段違い階2方向でない場合には(S702)、乗場呼びが中抜け階3方向であるか判断し(S706)、中抜け階3方向の場合、特定エレベータ割当指示部21cは、学習メモリ28に記憶されている現在時刻が所属する曜日、時間帯(ij)のかご呼び登録率Rnij=Cn/Fnを読出し、かご呼び登録率Rnijが所定かご呼び登録率Rnsを超える(Rnij>Rns)場合(S707)、割当制御部17に対して、乗場呼びを中抜け階3のサービス可能なエレベータ9cに割当するよう指令を出力する。
割当制御部17は、段違い階3のサービス可能なエレベータ9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適なエレベータ9cに割当を行う(S708)。そして、乗場呼びが割当てられたエレベータ9cに対する新規発生した中抜け階3方向以外の乗場呼びの割当禁止を行う(S709)。
乗場呼びが段違い階2方向、中抜け階3方向でないときには割当制御部17に対し通常の割当をするよう指令を出力する。割当制御部17は3台のエレベータ9a、9b、9cを評価し高速伝送路10を介して何れかの最適のエレベータ9a、9b、9cに割当指令を出力する(S710)。
このように構成された第5実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、各階で発生した段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びの発生回数(Fd、Fn)に対する、該当乗場呼びに応答したエレベータ9a〜9cにて実際に段違い階2又は中抜け階3のかご呼びの発生回数(Cd、Cn)の割合を示すかご呼び登録率(Rdij=Cd/Fd、Rnij=Cn/Fn)が曜日(i)、時間帯(j)毎に学習されて学習メモリ28に記憶保持されている。
そして、各階で段違い階2方向又は中抜け階3方向の乗場呼びが発生すると、現在の曜日、時間帯(ij)におけるかご呼び登録率(Rdij=Cd/Fd、Rnij=Cn/Fn)が所定かご呼び登録率(Rds、Rns)を超えるときのみ、この乗場呼びが段違い階2又は中抜け階3にサービス可能な特定のエレベータ9b、9c、又はエレベータ9cに割当られる。したがって、先の各実施形態のエレベータの群管理制御装置と同様に、エレベータ全体のサービスを低下させることなく、段違い階2又は中抜け階3を目的階とする乗客に対するサービスを大幅に向上できる。
本発明の第1実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図 同第1実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の群管理処理動作を示す流れ図 本発明の第2実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の群管理処理動作を示す流れ図 本発明の第3実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の群管理処理動作を示す流れ図 本発明の第4実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の群管理処理動作を示す流れ図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の割当変更処理動作を示す流れ図 本発明の第5実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の学習処理動作を示す流れ図 同実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置の群管理処理動作を示す流れ図 共通階、段違い階及び中抜け階が存在するビルの模式図 従来のエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図
符号の説明
1…共通階、2…段違い階、3…中抜け階、4…乗場呼び釦、6…低速伝送路、8a〜8c…運転制御部、9a〜9c…エレベータ、10…高速伝送路、12…かご呼び釦、13…スピーカ、14,14a,14b,14c,14d…群管理制御部、15…乗場呼び登録部、16…かご呼び登録部、17…割当制御部、18…乗場呼び検出部、19…階数判定部、20,20a,20b,20c…特定エレベータ割当指示部、21…割当禁止部、22…交通需要量算出部、23…需要量判定部、24…平均応答時間算出部、25…割当変更部、26…割当変更報知部、27…かご呼び登録学習部、28…学習メモリ

Claims (7)

  1. 特定のエレベータのみがサービス可能な段違い階及び中抜け階と、全てのエレベータがサービス可能な共通階とからなる複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階で発生した乗場呼びを割当制御部によって最適のエレベータに割当て、該当エレベータを該当乗場呼び発生階へ向かわせるエレベータの群管理制御装置において、
    前記各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、
    この乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びの発生階から段違い階又は中抜け階までの階数が所定階数以内かを判定する階数判定手段と、
    この階数判定手段が所定階数以内と判定したとき、前記乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを前記特定のエレベータに割当てる指示を前記割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  2. 特定のエレベータのみがサービス可能な段違い階及び中抜け階と、全てのエレベータがサービス可能な共通階とからなる複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階で発生した乗場呼びを割当制御部によって最適のエレベータに割当て、該当エレベータを該当乗場呼び発生階へ向かわせるエレベータの群管理制御装置において、
    少なくとも乗場呼びの発生頻度及び乗場呼びに対するエレベータの応答時間に基づくエレベータの現在時点の交通需要量を算出し、この現在時点の交通需要量が所定交通需要量以内かを判定する交通需要量判定手段と、
    前記各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、
    この乗場呼び検出手段が乗場呼びを検出したときにおいて、前記交通需要量判定手段が所定交通需要量以内と判定した場合、前記乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを前記特定のエレベータに割当てる指示を前記割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  3. 特定のエレベータのみがサービス可能な段違い階及び中抜け階と、全てのエレベータがサービス可能な共通階とからなる複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階で発生した乗場呼びを割当制御部によって最適のエレベータに割当て、該当エレベータを該当乗場呼び発生階へ向かわせるエレベータの群管理制御装置において、
    前記各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、
    この乗場呼び検出手段が乗場呼びを検出したとき、前記特定のエレベータにおける自己に割当て済みの全乗場呼びに対する平均応答時間を算出する平均応答時間算出手段と、
    この平均応答時間算出手段で算出された平均応答時間が所定平均応答時間以内の場合、前記乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを前記特定のエレベータに割当てる指示を前記割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  4. 前記平均応答時間算出手段で算出された平均応答時間が所定平均応答時間を超える場合、この平均応答時間が所定平均応答時間以内になるまで、前記特定のエレベータにおける自己に割当て済みの段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びを前記特定のエレベータ以外のエレベータに割当変更する指示を前記割当制御部に行う割当変更手段を備えたことを特徴とする請求項3記載のエレベータの群管理制御装置。
  5. 前記割当変更手段にて割当変更された乗場呼びの発生階に対して割当変更を報知する割当変更報知手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のエレベータの群管理制御装置。
  6. 特定のエレベータのみがサービス可能な段違い階及び中抜け階と、全てのエレベータがサービス可能な共通階とからなる複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階で発生した乗場呼びを割当制御部によって最適のエレベータに割当て、該当エレベータを該当乗場呼び発生階へ向かわせるエレベータの群管理制御装置において、
    前記各階で発生した段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びの発生回数に対する、該当乗場呼びに応答したエレベータにおける段違い階又は中抜け階のかご呼びの発生回数の割合を示すかご呼び登録率を曜日、時間帯毎に学習して記憶するかご呼び登録学習手段と、
    前記各階で発生した乗場呼びのうち段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びを検出する乗場呼び検出手段と、
    この乗場呼び検出手段が乗場呼びを検出したときにおいて、前記かご呼び登録学習手段に記憶された現在の曜日、時間帯におけるかご呼び登録率が所定かご呼び登録率を超える場合、前記乗場呼び検出手段で検出された乗場呼びを前記特定のエレベータに割当てる指示を前記割当制御部に行う特定エレベータ割当指示手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  7. 前記特定エレベータ割当指示手段にて段違い階方向又は中抜け階方向の乗場呼びが割当てられた特定のエレベータに対する、新規発生した段違い階方向又は中抜け階方向以外の乗場呼びの割当禁止の指示を前記割当制御部に行う割当禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のエレベータの群管理制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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