JP2022181951A - エレベータの群管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な機器を必要とせず、また、運行効率を低下させずに、各乗りかご内を効率的に換気し、換気中であることを利用者に容易にアピールする。【解決手段】一実施形態に係るエレベータの群管理システムは、複数台の乗りかごを備え、高需要階検出手段と、換気運転手段と、割当制御手段とを具備する。上記高需要階検出手段は、過去一定期間内で最も需要が高い階床を高需要階として検出する。上記換気運転手段は、上記各乗りかごの中で全ての呼びに応答済みの乗りかごを換気対象として判断し、当該乗りかごの停止階で戸開待機させるとともに、一定時間経過後に上記高需要階に移動させ、上記高需要階で戸開待機させる。上記割当制御手段は、新たな乗場呼びが登録された場合に、上記各乗りかごの運転情報に基づいて上記各乗りかごの中から割当かごを選出し、上記割当かごの候補が複数存在する場合に、戸開待機時間が長い乗りかごを割当かごとして優先的に選出して、上記乗場呼びの登録階に応答させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、複数台の乗りかごを有するエレベータの群管理システムに関する。
近年、感染力の高いウイルスの流行に伴い、換気による感染対策が求められている。特に、エレベータの乗りかご内は密閉空間になるため、定期的な換気が必要となる。そこで、乗りかご内にファンを設置し、乗客が乗車していない場合あるいは換気ボタンの操作によってファンを高速回転させて、乗りかご内を換気する方法などが考えられている。
特開平7-172722号公報 特開2005-75579号公報
しかしながら、上述したような方法は、乗りかご内に換気のための特別な機器(ファン)を設置しておく必要があり、既設のエレベータには適用できない。また、乗りかご単体で実施する方法であるため、複数台の乗りかごを対象とした場合の運行効率が考慮されていない。さらに、乗りかご内を換気していることが利用者に伝わりづらい。
本発明が解決しようとする課題は、特別な機器を必要とせず、また、運行効率を低下させずに、各乗りかご内を効率的に換気し、換気中であることを利用者に容易にアピールすることのできるエレベータの群管理システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの群管理システムは、複数台の乗りかごを備え、高需要階検出手段と、換気運転手段と、割当制御手段とを具備する。上記高需要階検出手段は、過去一定期間内で最も需要が高い階床を高需要階として検出する。上記換気運転手段は、上記各乗りかごの中で全ての呼びに応答済みの乗りかごを換気対象として判断し、当該乗りかごの停止階で戸開待機させるとともに、一定時間経過後に上記高需要階に移動させ、上記高需要階で戸開待機させる。上記割当制御手段は、新たな乗場呼びが登録された場合に、上記各乗りかごの運転情報に基づいて上記各乗りかごの中から割当かごを選出し、上記割当かごの候補が複数存在する場合に、戸開待機時間が長い乗りかごを割当かごとして優先的に選出して、上記乗場呼びの登録階に応答させる。
図1は一実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態における乗りかご内の出入口周辺部分の構成を示す図である。 図3は同実施形態における換気運転時の処理動作を説明するためのフローチャートである。 図4は同実施形態における乗場呼びの割当時の処理動作を説明するためのフローチャートである。 図5は同実施形態における換気運転の具体例を示す図である。 図6は変形例(2)の処理動作を示すフローチャートである。 図7は変形例(3)としてサーマルカメラを用いて乗客の体温を検知する場合の例を示す図である。 図8は上記変形例(3)の処理動作を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は一実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図であり、複数台(ここではA~C号機の3台)の乗りかごが群管理された構成が示されている。図中の11a~11cはエレベータ制御装置、12a~12cは乗りかごである。
エレベータ制御装置11a~11cは、各号機の乗りかご12a~12c毎に設けられており、それぞれに対応した乗りかごの運転制御を行う。具体的には、エレベータ制御装置11a~11cは、それぞれに乗りかご12a~12cを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。これらのエレベータ制御装置11a~11cは、コンピュータによって構成される。
乗りかご12a~12cは、モータの駆動により昇降路内を昇降動作する。乗りかご12a~12cには、それぞれにかご室内の積載荷重を検知するための荷重センサ13a~13cが設置されている。荷重センサ13a~13cによって検知された荷重データは、エレベータ制御装置11a~11cを介して群管理制御装置20に伝送される。
また、各階の乗場(エレベータホール)14には、乗場呼びを登録するための乗場呼び登録装置15が設置されている。図1の例では、便宜的に任意の階に設置された乗場呼び登録装置15が示されているが、実際には各階毎に少なくとも1つの乗場呼び登録装置15が設置されている。乗場呼び登録装置15は、図示せぬ伝送ケーブルを介して群管理制御装置20に接続されている。乗場呼び登録装置15は、乗客が行先方向(上方向/下方向)を指定するための方向ボタン(乗場呼びボタンとも称す)を備えている。
なお、「乗場呼び」とは、乗場で方向ボタンの操作により登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。これに対し、「かご呼び」とは、乗りかご内で行先階ボタンの操作により登録される呼びの信号のことであり、乗りかごと行先階の情報を含む。
群管理制御装置20は、複数台の乗りかご12a~12cの運転を群管理制御するための装置であり、エレベータ制御装置11a~11cと同様にコンピュータによって構成される。本実施形態において、この群管理制御装置20には、呼び記憶部21、高需要階検出部22、割当制御部23、換気運転部24が備えられている。
呼び記憶部21には、乗場呼び登録装置15の操作によって登録された乗場呼びを記憶する。高需要階検出部22は、過去一定期間内で最も需要が高い階床を高需要階として検出する。なお、「高需要階」とは、エレベータを利用する乗客の数が多い階床のことであり、各階で登録される乗場呼びの個数や、各階毎の乗りかごの荷重変化などによって検出される。
割当制御部23は、新たな乗場呼びが登録されたときに、エレベータ制御装置11a~11cから得られる乗りかご12a~12cの運転情報(現在位置,運転方向,戸開閉状態など)に基づいて、当該乗場呼びを割当てる乗りかご(割当かごと称す)を選出する。その際、割当かごの候補が複数存在する場合に、割当制御部23は、換気運転部24によって停止階または高需要階で戸開待機している時間が長い乗りかごを割当かごとして優先的に選出して、乗場呼びの登録階に応答させる。
換気運転部24は、乗りかごを2段階で戸開待機させる換気運転を実施する。「戸開待機」とは、乗りかごのドアを開けた状態で待機させることを言う。換気運転部24は、各号機の乗りかご12a~12cの中で全ての呼びに応答済みの乗りかごを換気対象として判断し、当該乗りかごの停止階で一定時間(例えば30秒)だけ戸開待機させる。この一定時間の間に乗場呼びが当該乗りかごに割り当てられなかった場合に、換気運転部24は、高需要階検出部22で検出された高需要階に当該乗りかごを移動させ、そこで再び戸開待機させる。
次に、乗りかご12a~12cを便宜的に乗りかご12と称して、乗りかご12内の構成について説明する。
図2は乗りかご12内の出入口周辺部分の構成を示す図である。乗りかご12の出入口にかごドア40が開閉自在に設けられている。図2の例では両開きタイプのかごドア40が示されており、かごドア40を構成する2枚のドアパネル40a,40bが間口方向(水平方向)に沿って互いに逆方向に開閉動作する。なお、「間口」とは、乗りかご12の出入口と同じである。
乗りかご12の出入口の両側に入口柱41a,41bが設けられている。「入口柱」は、正面柱とも言い、裏側にはかごドア40を収納するための戸袋が設けられているのが一般的である。図2の例では、かごドア40が戸開したときに、一方のドアパネル40aが入口柱41aの裏側に設けられた戸袋42aに収納され、他方のドアパネル40bが入口柱41bの裏側に設けられた戸袋42bに収納される。入口柱41a,41bの一方あるいは両方に表示器43や、行先階ボタン44などが配設された操作盤45、スピーカ46が設置されている。
図2の例では、入口柱41aにスピーカ46、入口柱41bに表示器43、操作盤45が設置されている。乗りかご12内に乗車した乗客が操作盤45上の行先階ボタン44を押下操作すると、当該行先階ボタン44によって指定された行先階がかご呼びとして登録される。乗りかご12内で登録されたかご呼びは、乗りかご12に対応したエレベータ制御装置(エレベータ制御装置11と称す)を介して群管理制御装置20に送られる。
次に、本システムの処理動作について、(a)換気運転時の動作と、(b)乗場呼びの割当時の動作に分けて説明する。
(a)換気運転時
図3は本実施形態における換気運転時の処理動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートで示される処理は、主として群管理制御装置20によって実行される。
各号機の乗りかご12a~12cは、それぞれに割り当てられた呼び(乗場呼びおよびかご呼び)に応答して各階を移動している。ここで、高需要階検出部22に備えられた換気運転部24は、エレベータ制御装置11a~11cから得られる乗りかご12a~12cの割当情報に基づいて、全ての呼びに応答済みの乗りかごが存在するか否かを判断する(ステップS101)。上記割当情報には、乗りかご12a~12cのそれぞれに割り当てられた乗場呼びおよびかご呼びの情報が含まれる。該当する乗りかごが存在した場合(ステップS101のYes)、換気運転部24は、その乗りかごを換気対象と判断し、以下のような換気運転を実施する。
いま、例えば乗りかご12aが全ての呼びに応答済みの状態になり、換気対象として判断された場合を想定する。
換気運転部24は、エレベータ制御装置11aを通じて乗りかご12aの停止階で戸開待機させる(ステップS102)。なお、戸開待機中は、乗りかご12a内の天井面などに設置された照明機器を消灯しておくことが好ましい。これは、待機中の消費電力を抑える目的の他に、戸開状態で点灯していると、乗客が故障中と勘違いするためである。また、戸開待機中の乗りかご12aに乗客が乗り込んで、かご呼び(行先階)を登録してしまう可能性があるため、戸開待機中は行先階ボタン44の操作(かご呼びの登録)を禁止しておくことが好ましい。
ここで、戸開待機中であっても、乗りかご12aが群管理から切り離されているわけではなく、任意の階で乗場呼びが登録された場合には、他の乗りかご12a,12cと同様に乗場呼びの割当対象となる。戸開待機してから一定時間(例えば30秒)の間に乗りかご12aに乗場呼びが割り当てられた場合には(ステップS103のNo)、通常運転に切り替えられる(ステップS106)。これにより、乗りかご12aは戸閉して、当該乗場呼びの登録階に応答する。
一方、乗りかご12aに乗場呼びが割り当てられなかった場合には(ステップS103のYes)、換気運転部24は、乗りかご12aを一旦戸閉して、高需要階に移動させる(ステップS104)。高需要階は、高需要階検出部22によって乗場呼びの個数などによって検出される。
詳しくは、呼び記憶部21に各階で登録された乗場呼びの個数と登録日時とを関連付けて記憶しておき、高需要階検出部22は、この呼び記憶部21を参照して、過去一定期間の間に最も乗場呼びの個数が多かった階床を高需要階として検出する。別の方法として、各階の荷重変化から乗客の乗り降りが最も多い階を高需要階として検出することでも良い。
また、近年、乗場にて直接行先階を指定可能な乗場行先階登録装置(HDC:Hall Destination Controller)を備えたエレベータシステムが実用化されている。このようなエレベータシステムを「行先階制御システム(DCS:Destination Control System)」と呼ぶ。DCSは、利用者が乗場で登録した行先階を有する呼び(以下、「行先呼び」と称す)に基づいて、複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごを選出して当該乗場に応答させる。DCSを適用している場合に、各階で登録された行先呼びの個数と登録日時との関係から過去一定期間の間に最も行先呼びの個数が多かった階床を高需要階として検出することでも良い。
換気運転部24は、乗りかご12aを高需要階まで移動させると、乗場呼びが割り当てられるまでの間、乗りかご12aを継続的に戸開待機させる(ステップS105)。高需要階で乗りかご12aを戸開待機させるのは、多数の乗客に戸開による換気を行っていることをアピールできるためである。また、高需要階で新たな乗場呼びが登録された際に、すぐに応答できるからである。
ここで、上記ステップS102で説明した停止階での戸開待機中と同様に、乗りかご12a内の天井面などに設置された照明機器を消灯しておくことが好ましい。また、戸開待機中は、行先階ボタン44の操作(かご呼びの登録)を禁止しておくことが好ましい。
なお、上記実施形態では、乗りかご12aを最も需要の高い高需要階に移動させて戸開待機させたが、その高需要階に既に他の乗りかごが戸開待機中であった場合に、次に需要の高い高需要階に乗りかご12aを移動させて戸開待機させることでも良い。つまり、複数台の乗りかごがほぼ同時に換気対象となった場合に、最も需要の高い高需要階から順に各乗りかごを分散待機させる。これにより、多数の乗客に対する換気のアピールと、運行効率の向上を図ることができる。
(b)乗場呼びの割当時
図4は本実施形態における乗場呼びの割当時の処理動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートで示される処理は、主として群管理制御装置20によって実行される。
任意の階に設置された乗場呼び登録装置15の操作により、新たな乗場呼びが登録されると(ステップS201のYes)、その乗場呼びの情報(登録階と行先方向)は群管理制御装置20に送られて、呼び記憶部21に記憶される。これに伴い、割当制御部23は、エレベータ制御装置11a~11cを通じて乗りかご12a~12cの運転情報を取得し(ステップS202)、その運転情報から当該乗場呼びを割り当てた場合に運転効率的に最も適した乗りかごを割当かごとして選出する(ステップS203)。
詳しくは、割当制御部23は、所定の評価関数式に乗りかご12a~12cの運転情報から得られる各種パラメータをセットし、当該乗場呼びを割り当てた場合の評価値を求め、最も評価が高い乗りかごを割当かごとして選出する。なお、「評価値」とは、乗場呼びを割り当てた場合の最適さを表す指標である。この評価値は、数値が小さいほど評価が高く、その数値が大きいほど評価が低くなることを表わす。
本実施形態では、図2で説明した停止階や高需要階で戸開待機中の乗りかごを含めて各乗りかごの評価値が算出され、その評価値から割当かごが選出される。ここで、割当かごの候補が複数存在した場合、つまり、同じ評価値を有する2台以上の乗りかごが割当かごの候補として選出された場合(ステップS204のYes)、割当制御部23は、その候補の中で現在戸開待機中にあって、その戸開待機時間が長い乗りかごを割当かごとして優先的に選出する(ステップS205)。
例えば、A号機の乗りかご12aが高需要階で40秒間戸開待機中にあり、B号機の乗りかご12bが停止階で20秒間戸開待機中にあったとする。この場合、A号機の乗りかご12aが割当かごとして選出される。また、別の例として、A号機の乗りかご12aとB号機の乗りかご12bともに停止階で戸開待機中にあり、A号機の乗りかご12aは15秒間戸開待機中、B号機の乗りかご12bは20秒間戸開待機中にあったとする。この場合、B号機の乗りかご12bが割当かごとして選出される。
このように、戸開待機時間が長い乗りかごが割当かごとして選出されることになる。これは、戸開待機時間が長いほど、戸開による換気が長く、クリーンな乗りかごであるためである。また、運行効率的にも長く待機している乗りかごを乗場呼びに優先的に応答させる方が好ましいからである。
なお、高需要階で戸開待機中にある乗りかごは、既に停止階で一定時間(例えば30秒)の戸開待機を済ませているので、停止階での戸開待機時間を加算して、他の乗りかごの戸開待機時間と比較することでも良い。つまり、例えば、A号機の乗りかご12aが高需要階で40秒間戸開待機中にあった場合には、停止待機時間は停止階での戸開待機時間30秒を含めて70秒とする。また、割当かごの候補に戸開待機中の乗りかごが1台も存在しなければ、予め決められた優先順(例えばA号機→B号機→C号機の順)で、割当かごを選出するものとする。
割当制御部23は、最終的に割当かごとして選出した1台の乗りかごを乗場呼びの登録階に応答させる(ステップS206)。詳しくは、例えばA号機の乗りかご12aが割当かごとして選出された場合には、割当制御部23は、エレベータ制御装置11aに割当信号を出力し、乗りかご12aを当該乗場呼びが登録された階の乗場14に向かわせる。
図5に換気運転の具体例を示す。
いま、10階床の建物において、A号機の乗りかご12aが全て呼び(乗場呼びとかご呼び)に応答したとする。全て呼びに応答を完了したときの階が5階であったとすると、乗りかご12aは5階で換気のためにドアを戸開した状態で一定時間待機する。
ここで、例えば7階で上方向の乗場呼びが登録されると、乗りかご12aを含めて当該乗場呼びの割当が評価される。その結果、上記一定時間の間に乗りかご12aが割当かごとして選出された場合には、乗りかご12aは戸閉して7階に応答する。一方、通常運転中のB号機の乗りかご12bが割当かごとして選出された場合には、乗りかご12bが7階の乗場14に向かい、乗りかご12aは一定時間後に戸閉して、高需要階として検出された1階に移動し、そこで再び戸開待機の状態になる。
また、A号機の乗りかご12aが1階の高需要階で戸開待機中に任意の階で新たな乗場呼びが登録された場合も同様であり、乗りかご12aを含めた割当制御によって最適な乗りかごが割当かごとして選出される。例えば、乗りかご12aが1階の高需要階で戸開待機中に、C号機の乗りかご12cが10階で戸開待機していた場合には、戸開待機時間を考慮した割当制御によって割当かごが選出される。
このように本実施形態によれば、全ての呼びに応答した乗りかごを換気対象とし、その乗りかごの停止階で戸開待機させると共に、一定時間の間に乗場呼びが当該乗りかごに割り当てられなければ、高需要階に移動させて、高需要階で再び戸開待機させる。これにより、ファン等の特別な機器を必要とせず、また、運行効率に大きな影響を与えずに、各乗りかご内を効率的に換気することができる。また、高需要階で戸開待機することで、多数の乗客に戸開による換気をアピールすることができる。
(変形例)
(1)高需要階での戸開待機
上記実施形態では、換気対象の乗りかごが高需要階に移動した場合に、乗場呼びが割り当てられるまでの間、継続的に戸開待機させていたが、一定時間だけ戸開待機させることでも良い。このときの一定時間は停止階で戸開待機中の時間と同じであっても、異なる時間であっても良い。一定時間経過後は、当該乗りかごを戸閉して通常運転に復帰させる。
(2)乗車人数に応じて換気運転を実施
乗りかごが全ての呼びに応答して停止したときに、当該乗りかごの乗車人数に応じて換気運転を実施することでも良い。乗車人数は、乗りかごの積載荷重値から算出できる。例えば、乗客1人の荷重が平均60kgとしたとき、積載荷重値が300kg前後であれば、乗車人数は5人として求めることができる。
図6に変形例(2)の処理動作を示す。
A号機の乗りかご12aが全ての呼びに応答して停止した場合を想定して説明する。図1に示したように、乗りかご12aには荷重センサ13aが設置されている。乗りかご12aが各階で停止する毎に、エレベータ制御装置11aは、荷重センサ13aによって検知される積載荷重値に基づいて乗車人数を算出している。
ここで、乗りかご12aが全ての呼びに応答して停止したとき(ステップS301のYes)、換気運転部24は、エレベータ制御装置11aから乗りかご12aの乗車人数を取得する(ステップS302)。この場合、乗りかご12aが全ての呼びに応答した直前の乗車人数を取得することでも良いし、乗りかご12aの運転中に最も多かった乗車人数を取得することでも良い。
乗車人数が予め設定された人数以上であった場合(ステップS303のYes)、換気運転部24は、換気運転を実施し、上記実施形態で説明したように停止階と高需要階で2段階の戸開待機を行う(ステップS304)。一方、乗車人数が予め設定された人数より少なかった場合には(ステップS303のNo)、換気運転部24は、乗りかご12aを換気対象外と判断し、通常通りに運転する(ステップS305)。
このように、乗車人数に応じて換気運転を行うことで、できるだけ運行効率を低下させず、各乗りかご内を効率的に換気することができる。
(3)乗客の体温に応じて換気運転を実施
例えば、体温の高い乗客が乗りかごに乗車していた場合、乗りかご内を換気することが好ましい。そこで、乗りかごに乗車した乗客の体温を検知し、一定温度以上であれば、換気運転を実施することでも良い。体温の検知方法としては、例えば乗りかご内あるいは乗場にサーマルカメラや非接触の検温機器を設置しておく方法などがある。
図7にサーマルカメラを用いて乗客の体温を検知する場合の例を示す。
乗りかごの到着口に、乗場ドア16とその乗場ドア16を囲む三方枠17が設けられている。また、三方枠17の両側の一方に乗場呼び登録装置15が設けられている。乗場ドア16は、図2に示したかごドア40と共に開閉動作する。
ここで、乗りかごの出入口の上部付近に、サーマルカメラ50を乗場14に向けて設置しておき、このサーマルカメラ50で撮影される画像から乗りかごに乗車する乗客の体温を検知する。なお、図7の例では、1台の乗りかごが示されていないが、実際には複数台の乗りかごが併設されており、それぞれにサーマルカメラ50が設置される。
図8に変形例(3)の処理動作を示す。
A号機の乗りかご12aが全ての呼びに応答して停止した場合を想定して説明する。図7に示したように、乗りかご12a内にはサーマルカメラ50が設置されている。乗りかご12aが各階で停止する毎に、エレベータ制御装置11aは、サーマルカメラ50によって乗りかご12aに乗車する乗客の体温を検知している。
ここで、乗りかご12aが全ての呼びに応答して停止したとき(ステップS401のYes)、換気運転部24は、エレベータ制御装置11aから乗りかご12aに乗車した乗客の体温を取得する(ステップS402)。この場合、各階で乗りかご12aに乗車した乗客の全てを対象にて、各乗客の体温を取得する。
その結果、予め設定された温度以上の乗客が存在した場合(ステップS403のYes)、換気運転部24は、換気運転を実施し、上記実施形態で説明したように停止階と高需要階で2段階の戸開待機を行う(ステップS404)。一方、予め設定された温度以上の乗客が存在しなかった場合には(ステップS403のNo)、換気運転部24は、乗りかご12aを換気対象外と判断し、通常通りに運転する(ステップS405)。
このように、乗客の体温に応じて換気運転を行うことで、できるだけ運行効率を低下させず、各乗りかご内を効率的に換気することができる。
なお、別の方法として、例えば図7に示したサーマルカメラ50を一般的なカメラに変え、そのカメラの画像を解析し、マスクを着用していない乗客が乗りかごに乗車したことしを検知した場合にのみ換気運転を行う構成としても良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、特別な機器を必要とせず、また、運行効率を低下させずに、各乗りかご内を効率的に換気し、換気中であることを利用者に容易にアピールすることのできるエレベータの群管理システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11a~11c…エレベータ制御装置、12a~12c…乗りかご、13a~13c…荷重センサ、14…乗場、15…乗場呼び登録装置、20…群管理制御装置、21…呼び記憶部、22…高需要階検出部、23…割当制御部、24…換気運転部。

Claims (7)

  1. 複数台の乗りかごを備えたエレベータの群管理システムにおいて、
    過去一定期間内で最も需要が高い階床を高需要階として検出する高需要階検出手段と、
    上記各乗りかごの中で全ての呼びに応答済みの乗りかごを換気対象として判断し、当該乗りかごの停止階で戸開待機させるとともに、一定時間経過後に上記高需要階に移動させ、上記高需要階で戸開待機させる換気運転手段と、
    新たな乗場呼びが登録された場合に、上記各乗りかごの運転情報に基づいて上記各乗りかごの中から割当かごを選出し、上記割当かごの候補が複数存在する場合に、戸開待機時間が長い乗りかごを割当かごとして優先的に選出して、上記乗場呼びの登録階に応答させる割当制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの群管理システム。
  2. 上記換気運転手段は、
    上記停止階で上記一定時間の間に上記乗りかごに乗場呼びが割り当てられなかった場合に当該乗りかごを上記高需要階に移動させ、上記高需要階で戸開待機させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  3. 上記換気運転手段は、
    上記高需要階で上記乗りかごに乗場呼びが割り当てられるまでの間、当該乗りかごを継続的に戸開待機させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  4. 上記換気運転手段は、
    上記高需要階で上記乗りかごを一定時間だけ戸開待機させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  5. 上記換気運転手段は、
    上記乗りかごの乗車人数が予め設定された人数以上であった場合に、上記乗りかごを戸開待機させる換気運転を実施することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  6. 上記乗車人数は、上記乗りかごに設置された荷重センサによって検知される積載荷重値から算出されることを特徴とする請求項5記載のエレベータの群管理システム。
  7. 上記乗りかご内の乗客の体温を検知する検知手段を備え、
    上記換気運転手段は、
    上記検知手段によって検知された乗客の体温が予め設定された温度以上の場合に、上記乗りかごを戸開待機させる換気運転を実施することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
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