JP2006264842A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般利用者の利便性を損なうことなく、特定利用者の安全性を向上する。
【解決手段】一般利用者が利用するホール呼びボタン8と、特定利用者が利用するカードリーダ9と、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴ3に割当てる個別割当制御手段11と、一般利用者のホール呼びに対して、当該一般利用者のホール呼び発生階にこの一般利用者のホール呼びが割当られたカゴの応答予報を行う選択応答予報部13と、同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びに対するカゴも未応答の場合、一般利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させた後に特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させる戸開遅延部16とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】一般利用者が利用するホール呼びボタン8と、特定利用者が利用するカードリーダ9と、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴ3に割当てる個別割当制御手段11と、一般利用者のホール呼びに対して、当該一般利用者のホール呼び発生階にこの一般利用者のホール呼びが割当られたカゴの応答予報を行う選択応答予報部13と、同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びに対するカゴも未応答の場合、一般利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させた後に特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させる戸開遅延部16とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の階に対して複数台のエレベータを就役させ、各階にて登録された各ホール呼びを最適のエレベータのカゴに割当てるエレベータの群管理制御装置に係わり、特に、特定の利用者に対する安全性の向上を図るようにしたエレベータの群管理制御装置に関する。
一般に大規模ビルには複数台のエレベータが設置されている。この複数台のエレベータを効率的に運転するために、この複数台のエレベータからなるエレベータシステムにエレベータの群管理制御装置が組込まれている。
また、商業施設と住居施設とが同居しているビルや、商業施設と会社施設とが同居しているビル等においては、商業施設を利用する不特定多数の一般利用者と、住居施設や会社施設を利用する少数の特定利用者とが同一エレベータに乗り合わすことが多々ある。
例えば、会社施設における会社の社長等のVIPのなかには警備上の理由から、一般利用者と同一エレベータに乗り合わすことを嫌う場合がある。さらに、夜間等においては、住居施設の女性の居住者は、一般利用者と同一エレベータに乗り合わすと危険を感じる場合が多々ある。
このような特定利用者と一般利用者とが同一エレベータに乗り合わすことを防止する手法として、特許文献1では、夜間等の特定の時間帯には一つの階床のホール呼びに対して複数台のカゴを応答させ同一階で同時に戸開させることによって、乗場でエレベータを待っている居住者は、一般利用者が1つのエレベータに乗り込むのを見届けたのち、別のもう1台のエレベータに乗り込むことが提唱されている。
特許文献2では、夜間等の特定時間帯にはある階のホール呼びが登録されている場合に、他階のホール呼びを無効にすることによって、夜間等の特定時間帯において、先にエレベータに乗り込んだ乗客がエレベータを降車するまで、エレベータ内で他の乗客と一緒になることを防止することが提唱されている。
特許文献3では、居住者の許可によりエレベータの応答を制限して特定利用者のみエレベータを利用できるようにする方法が提唱されている。
さらに、特許文献4では、ビルを構成する全部の階床を複数のセクタに分割し、同一エレベータに対する、異なるセクタの階の乗場呼びの割当を禁止することによって、1つのセクタに所属する階の乗客は、エレベータ内で、異なるセクタに所属する階の乗客と乗り合わせることを防止することが提唱されている。
特公昭62−46475号公報
特開2000―26039号公報
特開平7―20805号公報
特開平4―153169号公報
しかしながら、上述した各手法においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、上述した各手法においては、不特定多数の人が利用するエレベータにおいて特定利用者と一般利用者とで乗るエレベータのカゴを別々にする方法である。
すなわち、上述した各手法においては、不特定多数の人が利用するエレベータにおいて特定利用者と一般利用者とで乗るエレベータのカゴを別々にする方法である。
しかし、結果として、エレベータのカゴに不審者が同時に乗り込み犯罪を行う事例や、不審者がマンション等で居住者の後に続いてカゴに乗り込み居住者宅までおしかけて犯罪を行う事例が発生している。通常、不特定多数の人が利用するエレベータにおいて、カゴに乗る際にお互いを不審者かどうか確認し合うのは困難であり、お互い不安感を抱いたままエレベータを利用しなければならなかった。
また、上述した手法では居住者と不審者とが同一階のエレベータホールにいた場合に、居住者がエレベータのカゴに乗るときに、居住者の後から不審者がついてきて同じカゴに乗られる可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、一般利用者を先にカゴに乗るように誘導して、一般利用者のカゴ乗りの後に、特定利用者だけで別のカゴに乗ることができ、一般利用者及び特定利用者の利便性を極力損なうことなく、特定利用者の安全性を大幅に向上できるエレベータの群管理制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明は、複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階にて登録された各ホール呼びを最適のエレベータのカゴに割当て、ホール呼びを割当てたカゴを該当ホール呼び発生階へ応答させるエレベータの群管理制御装置において、各階に設けられ、一般利用者のホール呼びを登録するための一般利用者用ホール呼び登録手段と、任意階に設けられ、特定利用者のホール呼びを登録するための特定利用者用ホール呼び登録手段と、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てる個別割当手段と、一般利用者のホール呼びに対して、当該一般利用者のホール呼び発生階にこの一般利用者のホール呼びが割当られたカゴの応答予報を行う選択応答予報手段と、同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びに対するカゴも未応答の場合、一般利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させるより後に特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させる戸開遅延手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、一般利用者のホール呼びを登録するための一般利用者用ホール呼び登録手段と、特定利用者のホール呼びを登録するための特定利用者用ホール呼び登録手段とが設けられている。そして、特定利用者は特定利用者用ホール呼び登録手段を用いて自己のホール呼びを登録できる。したがって、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てることが可能となる。
さらに、同一階に一般利用者のホール呼びに応答するカゴと特定利用者のホール呼びに応答するカゴとが到着する場合、先に一般利用者のカゴを戸開させ、後から特定利用者のカゴを戸開させる。また、一般利用者のホール呼びが登録されカゴに割当られている場合にのみ、ホール呼びに応答するカゴを表示することで、一般利用者を該当するカゴに誘導し、何も意識させることなく最初に戸開したカゴに乗り込ませることができ、特定利用者は後から特定利用者のホール呼びに応答するカゴに単独で乗ることができる。したがって、一般利用者及び特定利用者の利便性を極力損なうことなく、特定利用者の安全性を大幅に向上できる。
また別の発明において、上述した発明のエレベータの群管理制御装置における戸開遅延手段は、一般利用者のホール呼びに応答するカゴがホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階以外の階で待機させるようにしている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、同一階に一般利用者のホール呼びに応答するカゴと特定利用者のホール呼びに応答するカゴとが到着する場合、特定利用者のホール呼びに応答するカゴは、一般利用者のホール呼びに応答するカゴがホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、ホール呼び発生階以外の階で待機する。したがって、より確実に、一般利用者が特定利用者のホール呼びに応答するカゴに乗り込むことが抑制できる。
また別の発明において、上述した発明のエレベータの群管理制御装置における戸開遅延手段は、一般利用者のホール呼びに応答するカゴがホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸閉状態で待機させる。
したがって、一般利用者が一般利用者のホール呼びに応答するカゴに乗り込んだ後に、より短時間で、特定利用者は自己のホール呼びに応答するカゴに乗り込むことができ、特定利用者に対するサービスを向上できる。
また別の発明において、上述した発明のエレベータの群管理制御装置における戸開遅延手段は、特定利用者のホール呼びに応答するカゴのホール呼び発生階への到達時刻が一般利用者のホール呼びに応答するカゴのホール呼び発生階への到達時刻より早い場合、特定利用者のホール呼びに応答するカゴと一般利用者のホール呼びに応答するカゴとを入れ替える。
このように、ホール呼びに応答するカゴを互いに入れ替えすることで、群管理制御装置全体の各ホール呼びが割当てられた各カゴの応答時間を延長することなく、より確実に、一般利用者が特定利用者のホール呼びに応答するカゴに乗り込むことが抑制できる。さらに、特定利用者のホール呼びに応答するカゴは、一旦停止や、戸閉待機する必要が無いのでカゴに既に乗客がいた場合でも違和感無く適用することができる。
また、別の発明は、複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階にて登録された各ホール呼びを最適のエレベータのカゴに割当て、ホール呼びを割当てたカゴを該当ホール呼び発生階へ応答させるエレベータの群管理制御装置において、各階に設けられ、一般利用者のホール呼びを登録するための一般利用者用ホール呼び登録手段と、任意階に設けられ、特定利用者のホール呼びを登録するための特定利用者用ホール呼び登録手段と、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てる個別割当手段と、一つの特定利用者のホール呼び登録に対して当該特定利用者のホール呼びを2台のカゴに割当てる重複割当手段と、この重複割当手段にて特定利用者のホール呼びが割当てられた2台のカゴがホール呼び発生階に応答するまでの間に、特定利用者のホール呼びと同一階の一般利用者のホール呼びが登録された場合、当該一般利用者のホール呼を前記2台のカゴのうち当該ホール呼び発生階への時刻が早い方のカゴに割当てる割当追加手段と、一般利用者のホール呼び発生階に割当追加手段にて割当てられたカゴの応答予報を行う選択応答予報手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、特定利用者がホール呼びを登録した場合には、このホール呼びを予め2台のカゴに割当て、同じ階で後から一般利用者がホール呼びを登録した場合には、2台のカゴのうち到着時間の早いカゴを一般利用者のカゴとして表示して戸開させる。
このように、特定利用者ホール呼に対して予め2台のカゴを応答させておくことで、後から一般利用者がホール呼びを登録した場合でも一般利用者のホール呼びに応答するまでの時間が短くなり、結果として特定利用者のホール呼びに応答する時間も短縮することができる。
さらに別の発明は、上述した各発明のエレベータの群管理制御装置に対して、特定利用者の指示に基づいて、個別割当手段における一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てることを一時停止する個別割当一時停止手段を備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、特定利用者の判断により特定利用者に応答するカゴと一般利用者のホール呼びに応答するカゴを同じカゴに変更できるようにすることで、2台のカゴを応答しないことによりエレベータ全体の効率を向上させることができ。
さらに別の発明は、上述した各発明のエレベータの群管理制御装置に対して、特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴが当該ホール呼び発生階に応答するまでの間に、新たに別の特定利用者のホール呼びが登録された場合、この新たな別の特定利用者のホール呼びを前記特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴに割当可能とする割当範囲拡張手段を備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴが当該ホール呼び発生階に応答するまでの間に、新たに別の特定利用者のホール呼びが同一カゴに割当てられる。
さらに別の発明は、上述した各発明のエレベータの群管理制御装置に対して、特定利用者のホール呼びに対して、当該特定利用者のホール呼び発生階にこの特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴの応答予報を、一般利用者のカゴの応答予報とは異なる形式で行う区別応答予報手段を備えている。
このように構成されたエレベータの群管理制御装置においては、特定利用者がホール呼びを登録した場合には、一般利用者のホール呼びに応答するカゴの応答予報とは異なる形式でカゴの応答予報することで、特定利用者に対してカゴが応答するまでのサービスを向上できる。
本発明においては、一般利用者用ホール呼び登録手段と特定利用者用ホール呼び登録手段とを設け、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てる。さらに、同一階において、一般利用者のホール呼びに応答するカゴを戸開させるより後に特定利用者のホール呼びに応答するカゴを戸開させている。
したがって、一般利用者を先にカゴに乗るように誘導して、一般利用者のカゴ乗りの後に、特定利用者だけで別のカゴに乗ることができ、一般利用者及び特定利用者の利便性を極力損なうことなく、特定利用者の安全性を大幅に向上できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。
この第1実施形態のエレベータシステムにおいては、複数台のエレベータの群管理制御を行う群管理制御装置1と、各々のエレベータの動作を個別に制御する複数台の単体制御部2と、各々のエレベータにおける乗客を乗せる複数台のカゴ3とが設けられている。
各カゴ3内には乗客が乗り降りする戸(扉)4とこのカゴ3に乗車した利用者(乗客)が自己の行き先階を登録するカゴ呼びボタン5が設けられている。各単体制御部2内には、自己が管理するカゴ3の、現在位置(現在位置する階)、移動方向、現在割当てられているホール呼び、現在カゴ呼びボタン5で登録かされているカゴ呼び等の状態を検出する状態検出部6と、自己が管理するカゴ3の動作(上下移動、戸(扉)の開閉)を制御する動作制御部7が設けられている。
一方、このエレベータシステムが設けられたビルの各階のエレベータホールには、エレベータ待ちの一般利用者がエレベータを呼ぶための一般利用者用ホール呼び登録手段としてのホール呼びボタン8が取付けられている。さらに、ビルの各階又は選択された階のエレベータホールには、エレベータ待ちの特定利用者がエレベータを呼ぶための特定利用者用ホール呼び登録手段としてのカードリーダ9が取付けられている。
この実施形態においては、このエレベータシステムが適用されるビル内にいは、商業施設と住居施設とが組込まれており、一般利用者は主に商業施設を利用する不特定多数の人であり、特定利用者は住居施設の居住者である。なお、このエレベータシステムが適用されるビルとして、マンション等の高層集合住宅も考えられる。この場合、特定利用者はマンションの住民であり、一般利用者はこのマンションを訪れる来訪者、各種の配達業者である。
また、特定利用者用ホール呼び登録手段としてのカードリーダ9は、特定利用者が所持しているIDカードに記憶された情報を読取る。特定利用者はIDカードをカードリーダ9に挿入するとともに上方又は下方の方向を操作入力する。なお、カードリーダ9の他に、指紋等の個人認証装置も採用することが可能である。このように、特定利用者用ホール呼び登録手段は、特定利用者のみがホール呼びを登録することが可能である。
また、ビルの各階のエレベータホールには、該当階の一般利用者のホール呼びに対して、この一般利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3が該当階に到着することを予告する応答予報を行う応答予報灯10が設けられている。
例えばコンピュータ等で構成された第1実施形態の群管理制御装置1内には、割当制御部11、カゴ動作制御部12、選択応答予報部13が設けられている。なお、この実施形態においては、各ホール呼びボタン8及び各カードリーダ9も群管理制御装置に含まれる。割当制御部11は一般利用割当部14と特定利用割当部15とで構成され、カゴ動作制御部12内には戸開遅延部16が設けられている。
一般利用割当部14は、一般利用者にて各階のエレベータホールでホール呼びボタン8にてホール呼びが登録されると、この一般利用者のホール呼びの発生(登録)階や、この一般利用者の行きたい方向と、特定利用者のホール呼びが割当てられていない各エレベータ(各カゴ3)に既に割当てられているカゴ呼び又はホール呼びの状況を各単体制御部2の状態検出部6から取得する。そして、一般利用割当部14は、各カゴ3に当該ホール呼びを割当てた場合におけるホール呼びの発生階に対する各カゴ3の到着予想時間を算出して、最も運行効率の良い(例えば、到着予想時間が最も短い)カゴ3を選択し、そのカゴ3に対して前記登録された一般利用者のホール呼びに対する割当てを行い、該当カゴ3の単体制御部2の動作出力部7へ前記ホール呼びの発生階へ向かわせる指示を出力する。
一方、特定利用割当部15は、特定利用者にて各階のエレベータホールでカードリーダ9にてホール呼びが登録されると、この特定利用者のホール呼びの発生(登録)階や、この特定利用者の行きたい方向と、一般利用者のホール呼びが割当てられていない各エレベータ(各カゴ3)に既に割当てられているカゴ呼び又はホール呼びの状況を各単体制御部2の状態検出部6から取得する。そして、特定利用割当部15は、各カゴ3に当該ホール呼びを割当てた場合におけるホール呼びの発生階に対する各カゴ3の到着予想時間を算出して、最も運行効率の良い(例えば、到着予想時間が最も短い)カゴ3を選択し、そのカゴ3に対して前記登録された特定利用者のホール呼びに対する割当てを行い、該当カゴ3の単体制御部2の動作出力部7へ前記ホール呼びの発生階へ向かわせる指示を出力する。
単体制御部2の動作出力部7は、一般利用割当部14及び特定利用割当部15からの指示に従って、該当カゴ3をホール呼びの発生階へ移動させて戸(扉)4を開く。また、選択応答予報部13は、一般利用割当部14で一般利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3が該当ホール呼び発生階に近づくと、該当階の該当カゴ3の応答予報灯10を点灯する。
このように、この実施形態においては、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴ3に割当てるようにしている。
カゴ動作制御部12の戸開遅延部16は、同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びに対するカゴ3もホール呼び発生階に対して未応答の場合、各カゴ3の単体制御部2の動作出力部7に指示を出して、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3をホール呼び発生階で戸開させた後に、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3をホール呼び発生階で戸開させる。
このカゴ動作制御部12の詳細動作を図2の流れ図を用いて説明する。
割当制御部11から現在時点における一般利用者のホール呼び、特定利用者のホール呼び、各ホール呼びが割当てられた各カゴ3、及び各単体制御部2の状態検出部6から該当カゴ3を含む全てのカゴ3の状態を取り込む(ステップS1)。同じ階に特定利用者のホール呼びと一般利用者のホール呼びが有るか判断して(S2)、同じ階にある場合には、S3の判断を行い、同じ階に無い場合には特に処理を行わない。
割当制御部11から現在時点における一般利用者のホール呼び、特定利用者のホール呼び、各ホール呼びが割当てられた各カゴ3、及び各単体制御部2の状態検出部6から該当カゴ3を含む全てのカゴ3の状態を取り込む(ステップS1)。同じ階に特定利用者のホール呼びと一般利用者のホール呼びが有るか判断して(S2)、同じ階にある場合には、S3の判断を行い、同じ階に無い場合には特に処理を行わない。
S3にて一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階に応答完了(戸開きし、その後戸閉まりする)しているか判断して、応答完了していない場合は、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階で応答中でない場合、すなわち該当カゴ3が未だ該当階に到着してない場合には(S4)、現在の各カゴの呼び登録状態、予想される呼びの発生状況により特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階に遅く到着すると判断されると(S5)、特に処理を行わない。
一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階で応答中、すなわち戸(扉)が開いた状態の場合(S4)、及び特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階に早く到着すると判断されると(S5)、S6にて、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の乗客有無を判断する。なお、この判断は、該当カゴ3に未応答のカゴ呼びが存在するか否かを調べることで簡単に実施できる。
そして、乗客がいると、該当階に到着するまでに、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3に既にこの乗客にてカゴ呼び登録された階における停止時間(戸開時間)を長くする指示を該当カゴ3の動作出力部7へ出力する(S7)。
乗客がいないと(S6)、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3を、カゴ3の進行方向から見て該当階手前の階に強制的に一旦停止させる指示を該当カゴ3の動作出力部7へ出力する(S8)。
したがって、結果的に、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間を、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間より遅延させている。
このように構成された第1実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、一般利用者のホール呼びを登録するためのホール呼びボタン8と、特定利用者のホール呼びを登録するためのカードリーダ9とが設けられている。さらに、一般利用割当部14と特定利用割当部15とが設けられている。特定利用者はカードリーダ9を用いて自己のホール呼びを登録できる。したがって、一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴ3に割当てることが可能となる。
さらに、同一階に一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3と特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3とが到着する場合、先に一般利用者のカゴ3を戸開させ、後から特定利用者のカゴ3を戸開させる。また、一般利用者のホール呼びが登録されている場合にのみ、ホール呼びに応答するカゴ3を予報灯10で表示することで、一般利用者を該当するカゴ3に誘導し、何も意識させることなく最初に戸開したカゴ3に乗り込ませることができ、特定利用者は後から特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3に単独で乗ることができる。したがって、一般利用者及び特定利用者の利便性を極力損なうことなく、特定利用者の安全性を大幅に向上できる。
さらに、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3における乗客の有無に応じて、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間を、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間より遅延させる方法を上述したように2通りに切り換えている。この場合、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3をホール呼び発生階で戸(扉)を閉じた状態ではなくて、別の階に一旦待機させることにより、ホールインジケータや防犯窓が付いているエレベータに対してより効果的に作用する。したがって、カゴ3内の乗客及びエレベータホールで待っている特定利用者の違和感を少なくし、より一層、円滑に、特定利用者の安全性を向上できる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図3は本発明の第2実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態のエレベータシステムの群管理制御装置1に組込まれたカゴ動作制御部12aの戸開遅延部16aは、同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びに対するカゴ3もホール呼び発生階に対して未応答の場合、各カゴ3の単体制御部2の動作出力部7に指示を出して、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3がホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3をホール呼び発生階で戸閉状態で待機させる。
その他の構成は、図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同一であるので、説明を省略する。
このカゴ動作制御部12aの詳細動作を図4の流れ図を用いて説明する。
この流れ図におけるステップQ1からステップQ7までの動作は、先に説明した第1実施形態の図2の流れ図におけるステップS1からステップS7までの動作と同じであるので説明を省略する。
この流れ図におけるステップQ1からステップQ7までの動作は、先に説明した第1実施形態の図2の流れ図におけるステップS1からステップS7までの動作と同じであるので説明を省略する。
図4におけるステップQ6にて、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の乗客有無を判断する。乗客がいると、該当階に到着するまでに、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3に既にこの乗客にてカゴ呼び登録された階における停止時間(戸開時間)を長くする指示を該当カゴ3の動作出力部7へ出力する(Q7)。
乗客がいないと(Q6)、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3を、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3がホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、同一ホール呼び発生階で戸閉状態で待機させる指示を該当カゴ3の動作出力部7へ出力する(Q8)。
結果的に、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間を、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間より遅延させている。
したがって、このように構成された第2実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、先に説明した第1実施形態のエレベータの群管理制御装置とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
さらに、第2実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3を、一般利用者のホール呼び発生階と同一階で戸閉状態で待機させるので、一般利用者のホール呼びのカゴ3の戸(扉)4が閉じると、即座に、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の側戸(扉)4を開くことができる。その結果、特定利用者の待ち時間が短縮し、特定利用者に対するサービスをより一層向上できる。
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図5は本発明の第3実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第3実施形態のエレベータシステムの群管理制御装置1に組込まれたカゴ動作制御部12bの戸開遅延部16b内には、カゴ入替部17が組込まれている。このカゴ入替部17は、同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びが割当てられたカゴ3もホール呼び発生階に対して未応答の場合、特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3のホール呼び発生階への到達時刻が一般利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3のホール呼び発生階への到達時刻より早い場合、特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3と一般利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3とを入れ替える。
その他の構成は、図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同一であるので、説明を省略する。
このカゴ動作制御部12bの詳細動作を図6の流れ図を用いて説明する。
この流れ図におけるステップR1からステップR3までの動作は、先に説明した第1実施形態の図2の流れ図におけるステップS1からステップS3までの動作と同じであるので説明を省略する。
この流れ図におけるステップR1からステップR3までの動作は、先に説明した第1実施形態の図2の流れ図におけるステップS1からステップS3までの動作と同じであるので説明を省略する。
図6の流れ図のステップR3において、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階に応答完了しているか判断して、応答完了していない場合は一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3が該当階にまだ達していないので、ステップR4へ進む。ステップR4にて、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3のホール呼び発生階への応答時間と、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3のホール呼び発生階への応答時間とを各カゴ3の状態検出部6からの情報を用いて算出する。
そして、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3のホール呼び発生階への到達時刻が一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3のホール呼び発生階への到達時刻より早い場合、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3と一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3とを入れ替える割当変更指示を割当制御部11へ送出する(R5)。
このように、結果的に、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間を、一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3の戸開き時間より遅延させている。
したがって、このように構成された第3実施形態のエレベータの群管理制御装置においても、先に説明した第1実施形態のエレベータの群管理制御装置とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
さらに、第3実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3と一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3とを入れ替える割当変更を実施しているので、群管理制御装置全体の各ホール呼びが割当てられた各カゴの応答時間を延長することなく、より確実に、一般利用者が特定利用者のホール呼びに応答するカゴに乗り込むことを抑制できる。さらに、各カゴ3は、一旦停止や、戸閉待機する必要が無いので、たとえ、カゴ3に既に乗客がいた場合でも違和感無く適用することができる。
(第4実施形態)
図7は本発明の第4実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図7は本発明の第4実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第4実施形態に係わるエレベータシステムにおける群管理制御部1の割当制御部11a内には、一般利用割当部14、特定利用重複割当部18、割当追加部19が設けられている。なお、この第4実施形態においては第1実施形態で採用したカゴ動作制御部12は組込まれていない。
特定利用重複割当部18は、一つの特定利用者のホール呼び登録に対して当該特定利用者のホール呼びを2台のカゴ3に割当てる。また、割当追加部19は、特定利用者のホール呼びが割当てられた2台のカゴ3がホール呼び発生階に応答するまでの期間に、特定利用者のホール呼びと同一階の一般利用者のホール呼が登録された場合、当該一般利用者のホール呼を2台のカゴ3のうち当該ホール呼び発生階への到達時刻が早い方のカゴ3に割当てる。
その他の構成は、図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムとほぼ同一であるので、説明を省略する。
この割当制御部11aの詳細動作を図8、図9の流れ図を用いて説明する。
各階のホール呼びボタン8からの現在時点における一般利用者のホール呼び、各階のカードリーダ9からの現在時点における特定利用者のホール呼び、各ホール呼びが割当てられた各カゴ3、及び各単体制御部2の状態検出部6から該当カゴ3を含む全てのカゴ3の状態を取り込む(ステップT1)。
各階のホール呼びボタン8からの現在時点における一般利用者のホール呼び、各階のカードリーダ9からの現在時点における特定利用者のホール呼び、各ホール呼びが割当てられた各カゴ3、及び各単体制御部2の状態検出部6から該当カゴ3を含む全てのカゴ3の状態を取り込む(ステップT1)。
そして、ある階に特定利用者のホール呼びが登録されると(T2)、同一階に一般利用者のホール呼びがこの時点で登録されていない場合は(T3)、この特定利用者のホール呼びを2台のカゴ3に割当てる(T4)。また、同一階に一般利用者のホール呼びが既に登録されてそのホール呼びがカゴ3に割当られていた場合は(T3)、この特定利用者のホール呼びを一般利用者のホール呼びが既に割当てられているカゴ3とは別の1台のカゴ3に割当てる(T5)。
また、ある階に一般利用者のホール呼びが登録されると(T6)、同一階に特定利用者のホール呼びがこの時点で登録されていない場合は(T7)、この一般利用者のホール呼びを1台のカゴ3に割当てる。そして、選択応答予報部13に対して、該当階の応答予報灯10に該当カゴ3の到着を予報させる(T8)。
また、同一階に特定利用者のホール呼びが既に登録されてそのホール呼びが2つのカゴ3に割当られていた場合は(T7)、特定利用者のホール呼びが割当られている2つのカゴ3の当該ホール呼び発生階への応答時間を該当カゴ3の状態検出部6から得られる該当カゴ3の状態から算出して、当該一般利用者のホール呼びをこの2台のカゴ3のうち当該ホール呼び発生階への到達時刻が早い方のカゴ3に追加割当てする。そして、選択応答予報部13に対して、該当階の応答予報灯10に該当カゴ3の到着を予報させる(T9)。
そして、特定利用者のホール呼びが2台のカゴ3に割当てられた状態で(T10)、かつ、当該2台のカゴ3のうちのいずれか早い方のカゴ3がホール呼び発生階に到着して応答完了するまでに、一般利用者のホール呼が登録されなかった場合(T11)、残りの未応答のカゴ3に対して割当てていた特定利用者のホール呼びを解除する(T12)。
なお、特定利用者のホール呼びが1台のカゴ3のみに割当てられていた場合(T10)は、そのまま終了する。
このように構成された第4実施形態のエレベータの群管理制御装置においては、新規に特定利用者のホール呼びが発生すると、この特定利用者のホール呼びを予め2台のカゴ3に割当ておくことで、後から同一階に対する一般利用者ホール呼びが登録された場合にこの一般利用者のホール呼びをこの2台のカゴ3のうちの応答時間の短い一方のカゴ3に割当ることができる。
したがって、早期に、この一般利用者のホール呼びに対するカゴ3の該当階へ応答完了させることができるので、結果的に早く特定利用者のホール呼びに対するカゴ3の該当階へ応答することができる。
また、特定利用者のホール呼びが2台のカゴ3に割当られた時点では、一般利用者のホール呼び応答用の応答予報灯10は点灯しないので、一般利用者から見ればホール呼びはまだ登録されていない状況となり、一般利用者に対してホール呼びボタン8を用いたホール呼び登録を促すこととなる。そして、一般利用者のホール呼びボタン8の操作に応じてカゴが該当階に応答した時に特定利用者がこのカゴ3に乗らないことに対する違和感を軽減するとともに該当階での一般利用者の有無を知ることができる。
さらに、最終的に特定利用者のホール呼びしか登録されずに応答完了した場合には該当階へのもう一台のカゴの割当を解除しているので無駄な運転を削減できる。
(第5実施形態)
図10は本発明の第5実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図10は本発明の第5実施形態に係わるエレベータの群管理制御装置が組込まれたエレベータシステムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第5実施形態のエレベータシステムにおけるビルの特定利用者用ホール呼び登録手段としてのカードリーダ9が設置された階のカードリーダ9の近傍には、この特定利用者のみが認識できる応答予報灯20が設けられている。この応答予報灯20は、一般利用者用の応答予報灯20と異なる形式で、特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3の応答予報を行う。
さらに、第5実施形態のエレベータシステムにおける群管理制御装置1内には、割当制御部11、カゴ動作制御部12、選択応答予報部13、区別応答予報部21、個別割当一時停止部22、割当範囲拡大部23が設けられている。割当制御部11は一般利用割当部14と特定利用割当部15とで構成され、カゴ動作制御部12内には戸開遅延部16が設けられている。
選択応答予報部13は、一般利用割当部14で一般利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3が該当ホール呼び発生階に近づくと、該当階の該当カゴ3の応答予報灯10を点灯する。一方、区別応答予報部21は、特定利用割当部15で特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3が該当ホール呼び発生階に近づくと、該当階の該当カゴ3の応答予報灯20を点灯する。このように、一般利用者が戸惑うことなく特定利用者に対するサービスを向上できる。
個別割当一時停止部22は、特定利用者におけるカードリーダ9へのIDカード挿入時の操作に応じて、当該特定利用者がカードリーダ9を用いて登録した特定利用者のホール呼びを、特定利用割当部15ではなくて、一般利用割当部14へ入力させる。一般利用割当部14は、入力された特定利用者のホール呼びを一般利用者のホール呼びとして扱う。
すなわち、特定利用者が一般利用者との乗り合わせを許可した時に特定利用者のホール呼びに応答するカゴ3と一般利用者のホール呼びに応答するカゴ3を同じカゴ3に変更できる。例えば、特定利用者が一般利用者と顔見知り等、同じカゴ3に乗ってもよいと判断した場合には同じカゴ3に乗り合わせない為に行われている割当制御を解除して該当階に一般利用者のホール呼びのみ登録されている状態と同様に一台のカゴ3のみ応答させるように変更できる選択肢を設けて無駄な運転を削減できる。
割当範囲拡大部23は、特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3が当該ホール呼び発生階に応答するまでの期間に、新たに別の特定利用者のホール呼びが登録された場合、この新たな別の特定利用者のホール呼びを先の特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴ3に割当可能とする指示を特定利用割当部15へ指示する。
このように、新たに特定利用者のホール呼びが登録された場合には既に特定利用者によるホール呼びが割当てられたカゴ3を応答させることで、全てのカゴ3に既に乗客が有った場合でも、この特定利用者は、一般利用者のカゴ3とは別の特定利用者のカゴ3に乗ることができる。
以上、第1〜第5の各実施形態で説明したように、特定利用者と一般利用者間での一つのカゴ3に対する乗り合わせが防止できる。住居の高層化に伴い交通手段として日常的にエレベータを使う頻度は多くなっているが、エレベータは密閉された空間に色々な人が乗り合わせるため時により犯罪に利用される場合もある。特定利用者をマンションの居住者と考えれば居住者の利便性は若干下がることにはなるが、居住者と居住者以外の人との乗合わせを防止することができ安心感をもってエレベータを利用できるとともに犯罪を未然に防ぐことができる。
1…群管理制御装置、2…単体制御部、3…カゴ、4…戸(扉)、5…カゴ呼びボタン、6…状態検出部、7…動作出力部、8…ホール呼びボタン、9…カードリーダ、10,20…応答予報灯、11,11a…割当制御部、12,12a,12b…カゴ動作制御部、13…選択応答予報部、14…一般利用割当部、15…特定利用割当部、16,16a,16b…戸開遅延部、17…カゴ入替部、18…特定利用重複割当部、19…割当追加部、21…区別応答予報部、22…個別割当一時停止部、23…割当範囲拡大部
Claims (8)
- 複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階にて登録された各ホール呼びを最適のエレベータのカゴに割当て、ホール呼びを割当てたカゴを該当ホール呼び発生階へ応答させるエレベータの群管理制御装置において、
各階に設けられ、一般利用者のホール呼びを登録するための一般利用者用ホール呼び登録手段と、
任意階に設けられ、特定利用者のホール呼びを登録するための特定利用者用ホール呼び登録手段と、
前記一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てる個別割当手段と、
一般利用者のホール呼びに対して、当該一般利用者のホール呼び発生階にこの一般利用者のホール呼びが割当られたカゴの応答予報を行う選択応答予報手段と、
同一階に一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとが登録され、いずれのホール呼びに対するカゴも未応答の場合、一般利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させるより後に特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸開させる戸開遅延手段と
を備えたことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。 - 前記戸開遅延手段は、一般利用者のホール呼びに応答するカゴがホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階以外の階で待機させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
- 前記戸開遅延手段は、一般利用者のホール呼びに応答するカゴがホール呼び発生階で戸開して戸閉するまで、特定利用者のホール呼びに応答するカゴをホール呼び発生階で戸閉状態で待機させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
- 前記戸開遅延手段は、特定利用者のホール呼びに応答するカゴのホール呼び発生階への到達時刻が一般利用者のホール呼びに応答するカゴのホール呼び発生階への到達時刻より早い場合、特定利用者のホール呼びに応答するカゴと一般利用者のホール呼びに応答するカゴとを入れ替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
- 複数の階に対して複数台のエレベータを就役させるとともに、各階にて登録された各ホール呼びを最適のエレベータのカゴに割当て、ホール呼びを割当てたカゴを該当ホール呼び発生階へ応答させるエレベータの群管理制御装置において、
各階に設けられ、一般利用者のホール呼びを登録するための一般利用者用ホール呼び登録手段と、
任意階に設けられ、特定利用者のホール呼びを登録するための特定利用者用ホール呼び登録手段と、
前記一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てる個別割当手段と、
一つの特定利用者のホール呼び登録に対して当該特定利用者のホール呼びを2台のカゴに割当てる重複割当手段と、
この重複割当手段にて特定利用者のホール呼びが割当てられた2台のカゴがホール呼び発生階に応答するまでの間に、特定利用者のホール呼びと同一階の一般利用者のホール呼が登録された場合、当該一般利用者のホール呼びを前記2台のカゴのうち当該ホール呼び発生階への到達時刻が早い方のカゴに割当てる割当追加手段と、
前記一般利用者のホール呼び発生階に前記割当追加手段にて割当てられたカゴの応答予報を行う選択応答予報手段と
を備えたことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。 - 前記特定利用者の指示に基づいて、前記個別割当手段における一般利用者のホール呼びと特定利用者のホール呼びとを異なるカゴに割当てることを一時停止する個別割当一時停止手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のエレベータの群管理制御装置。
- 前記特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴが当該ホール呼び発生階に応答するまでの期間に、新たに別の特定利用者のホール呼びが登録された場合、この新たな別の特定利用者のホール呼びを前記特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴに割当可能とする割当範囲拡張手段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のエレベータの群管理制御装置。
- 前記特定利用者のホール呼びに対して、当該特定利用者のホール呼び発生階にこの特定利用者のホール呼びが割当てられたカゴの応答予報を、前記一般利用者のカゴの応答予報とは異なる形式で行う区別応答予報手段を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載のエレベータの群管理制御装置。
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JP2013227159A (ja) * | 2008-09-19 | 2013-11-07 | Mitsubishi Electric Corp | エレベーター群管理装置 |
CN104876081A (zh) * | 2015-06-12 | 2015-09-02 | 江苏威尔曼科技股份有限公司 | 一种电梯的智能外呼装置 |
CN104961008A (zh) * | 2015-06-17 | 2015-10-07 | 日立电梯(中国)有限公司 | 电梯控制方法和系统 |
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-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005083631A patent/JP2006264842A/ja active Pending
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