JPH04371241A - ローラミルのローラ支持装置 - Google Patents

ローラミルのローラ支持装置

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JPH04371241A
JPH04371241A JP17587991A JP17587991A JPH04371241A JP H04371241 A JPH04371241 A JP H04371241A JP 17587991 A JP17587991 A JP 17587991A JP 17587991 A JP17587991 A JP 17587991A JP H04371241 A JPH04371241 A JP H04371241A
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JP
Japan
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roller
mill
crushing
pivot
rolling contact
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Application number
JP17587991A
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English (en)
Inventor
Kazunori Satou
一教 佐藤
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Kazunori Shoji
正路 一紀
Tadashi Hasegawa
忠 長谷川
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
Yoshinori Taoka
善憲 田岡
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転するテーブルと粉
砕ローラにより、石炭等の固体燃料、石灰石、セメント
クリンカあるいは各種化学製品の固体原料を微粉砕する
ローラミルに係わり、特に粉砕ローラを首振り式に支持
する構造のローラミルにおいて、ローラブラケツトと加
圧フレームの構成すなわち、ローラミルのローラ支持装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラでは、低公害燃焼(低NO
x、灰中未燃分低減)や広域負荷運用が行われ、それに
伴い微粉砕機(ミル)も性能向上が要求されている。石
炭、セメント原料あるいは新素材原料などの塊状物を細
かく粉砕するミルの一つのタイプとして、回転するテー
ブルと複数個のローラで粉砕を行う竪型のローラミルが
広く用いられるようになり、最近では代表機種の一つと
しての地位を固めつつある。
【0003】この種のミルは、円筒型としたハウジング
の下部にあつて、電動機で駆動され減速機を介して低速
で回転する略円板型の粉砕テーブルと、そのテーブルの
外周部の上面において円周方向へ等分する位置へ油圧あ
るいはスプリング等で圧加されて回転する複数個の粉砕
ローラを備えている。テーブルの中心へシユートより供
給された被粉砕原料は、テーブル上において遠心力によ
りうず巻状の軌跡を描いてテーブルの外周へ移動し、テ
ーブルの粉砕レース面と粉砕ローラの間にかみ込まれて
粉砕される。
【0004】ミルハウジングの下部には、ダクトを通し
て熱風が導かれており、この熱風がテーブルとハウジン
グの間にあるエアスロートから吹き上がつている。粉砕
後の粉粒体は、エアスロートから吹き上がる熱風によつ
てハウジング内を上昇しながら乾燥される。ハウジング
の上方へ輸送された粉粒体は、粗いものから重力により
落下し(1次分級)粉砕部で再粉砕される。
【0005】この1次分級部を貫通したやや細かな粉粒
体は、ハウジングの上部に設けたサイクロンセパレータ
あるいはロータリセパレータ(回転分級機)で再度分級
される。所定の粉径より小さな微粉は気流により搬送さ
れ、ボイラでは微粉炭バーナあるいは微粉貯蔵ビンへと
送られる。分級機を貫通しなかつた所定粒径以上の粗粒
は、テーブル上へ落下し、ミル内へ供給されたばかりの
原料(塊炭)とともに再度粉砕される。このようにして
、ミル内では粉砕が繰り返され、製品微粉が生成されて
いく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ローラミルを低負荷で
運用しようとする場合、負荷の切り下げにおいて問題と
なるのはミルの振動である。この振動現象は複雑であり
、詳細なメカニズムまで明らかにされている訳ではない
が、炭層とローラのすべりに起因する一種の摩擦振動(
不連続非線形振動の代表として知られるステイツク・ス
リツプ運動)であると考えられる。振動のタイプとして
は振動源をはつきりと特定できないことから、また振動
の変位波形がスパイク状にとがることから、自励振動の
一種と考えることができる。
【0007】通常の石炭では、図15に示すように、低
負荷運用時(ミル内におけるホールドアツプの少ない条
件)にこの振動が激しくなるが、石炭種によつてはかな
りの高負荷運用時にも発生することがある。このような
振動を起こしやすい石炭の粉砕性は良好なものから、か
なり悪いものまで様々である。従つて、石炭の粉砕性の
みで振動を起こしやすいか否かを予め予測することは一
般に難しい。
【0008】図14は、従来の粉砕ローラの動きを断面
図として示したものである。このタイプのローラミルで
は、ローラブラケツト1002を介して、ローラピボツ
ト1003を支軸として、粉砕ローラ1001が首振り
可能なように支持される。この首振り機能は大変重要で
あり、粉砕ローラ1001が鉄片等粉砕されにくい異物
をかみ込んだ場合、粉砕ローラ1001は首を振ること
によつて衝突を回避することができる。
【0009】また、粉砕ローラ1001や粉砕レース1
018が摩耗したときには、適切な押圧位置(粉砕ロー
ラ1001と粉砕レース1018との位置関係)を自動
調心的に見つけ出す作用も、この首振り機能にはある。
【0010】一般に高負荷粉砕時には、粉砕ローラ10
01はほとんど首を振ることがない。上記したように、
ミルの起動時あるいは負荷上昇時などにおいて粉砕ロー
ラ1001が原料を活発にかみ込む場合には、粉砕ロー
ラ1001は首を振るものの、この首振り動作において
3個の粉砕ローラの動きは同期しない。このときミルは
振動しかけるが、粉砕ローラ1001が同期しないため
に卓越周波数は特定できず、周波数分布がブロードない
わゆる強制振動的なものであり、ミルの運用を妨げるこ
とはない。
【0011】一方、ローラが激しく自励振動する場合に
は、図16に示すように、粉砕ローラ1201は3個と
もほぼ同時に外側へ横ずれし(β)(図14に示す従来
の支持構造では、この横ずれ動作が急峻で加速度も大き
い。この加速度の大きさが、後述する3個の粉砕ローラ
の同位相運動を誘発する)、次いで図17のように上下
に振動する。3個の粉砕ローラは、同期して(同位相で
)一緒に上下振動する。このような振動現象は、発明者
らが、パイロツトスケールのローラミル内に変位計ある
いは加速度計を設置し振動時に測定した結果に基づいて
いる。
【0012】以上から、ミルの振動を、粉砕部のハード
ウエアの工夫によつて抑止しようとするには、各粉砕ロ
ーラの首振り時の加速度を低下させ、3個の粉砕ローラ
が同期して動くこと、すなわち同位相運動を阻止するこ
とが肝要であることが分かる。
【0013】本発明の目的は、以上のような考え方に基
づき、粉砕ローラが同期して首を振つたり、あるいは上
下振動する運動を防止し、振動を起こすことなく広域負
荷あるいは多炭種での運用を可能にするローラミルのロ
ーラ支持装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明においては、ロー
ラブラケツトの上面に半埋め込み式でベアリングのよう
に回転可能なローラピボツトを、ローラの幅およびロー
ラ径方向に各2個ずつ計4個設ける。すなわち、図14
のような断面図上ではローラ幅方向に2個のローラピボ
ツトが対となつて配設されていることになる。
【0015】下側が凸型略円柱状に表面を形成された加
圧フレームに、上記した2個のローラピボツト対が接触
し、この接触点を通して上方から荷重が加えられる。粉
砕ローラが首を振る場合には、加圧フレーム下側略円柱
型表面がいわゆる、ころがり接触面となり、その下を2
つのローラピボツトが回転しながら移動することになる
。従つて、1点のローラピボツトの場合に比べると首振
り動作における加速度が大幅に減少する。
【0016】さらに、本発明においては、各粉砕ローラ
の同位相運動(同期する運動)を防止するために、粉砕
ローラ(あるいはローラブラケツト)ごとに、(断面図
上で)対として設けるローラピボツトの間隔を変化させ
る。さらに、加圧フレームの下側、略円柱型表面(ころ
がり接触面)の曲率半径を、粉砕ローラごとに変化させ
、ローラピボツトの対間隔の変化に組み合わせる。
【0017】具体的には、ローラピボツト対の間隔を狭
くし、加圧フレームのころがり接触面の曲率半径を小さ
くする組み合わせの場合には、首振り時における位置ず
れ(首振り量)が少なくまた首振り周期は短くなる。一
方、ローラピボツト対の間隔を広くし、ころがり接触面
の曲率半径を大きく設定する組み合わせの場合には、前
の例とは逆に、首振り量が大きく首振りの周期は長くな
る。
【0018】
【作用】上記したように、ローラピボツト対により、ロ
ーラ首振り時の支持部を支点ではなく、ころがり接触状
態とすることにより、ローラの首振り加速度を低減させ
ることができる。これによつて、衝撃力の抑制が可能に
なるとともに、ローラの動きが同期する振動を防止でき
る。一方、対としたローラピボツト間の距離と加圧フレ
ーム下側部のころがり接触面の曲率半径をローラ(およ
びローラブラケツト)ごとに変化させて組み合わせるこ
とで、ローラの首振り動作をランダムにする(首振り動
作あるいは振動に卓越周波数が存在しない状態)ことが
できる。
【0019】ある一つの粉砕ローラが急加速度で首を振
りかけても、位相がずれて動いている他のローラはその
首振りの動きに追従せず、首振り運動をキヤンセルする
ように作用する。このようにして、同一ミル内のローラ
が互いの動きを打ち消すように干渉し合うため、ローラ
が同位相で振動する激しい自励振動を防止できるように
なる。
【0020】
【実施例】本発明の特徴は、ローラミルにおける粉砕ロ
ーラの支持装置の構造にあるため、はじめにこれを説明
し、ミルの全体構成については後述する。
【0021】発明の対象となる粉砕ローラの基本的構造
は、図14に示した構造と同様に、ローラピボツトを首
振りの支軸として上方から各粉砕ローラを支えるタイプ
である。ただし、本発明の特徴は、ローラピボツトを断
面図上で対にして設けてある(図14に示す従来技術に
おいては1個である)。
【0022】図2は、この支持部を粉砕ローラ208の
横方向からみた断面図である。対としたローラピボツト
201は、粉砕ローラ208の鉛直軸210を挟んで左
右対称に設置されている。浅く略円柱形の溝を刻設した
ピボツトボツクス203上の溝上にローラピボツト20
1が載せられ、ローラピボツト201が転動可能でも飛
び出さないように上方からピボツトカバー202が被せ
られている。
【0023】このピボツトカバー202の前(ミル中心
軸側)後(ミルのハウジング側)端には、ストツパ部2
02αが突起体として設けられている。このストツパ部
202αは、加圧フレーム204の下面の略円柱形ころ
がり接触面204aにおいてローラピボツト201が回
転し、粉砕ローラ208とローラブラケツト207が過
度に首を振つた場合に作用する。加圧用スプリング20
5の圧縮による上方からの加圧力をローラピボツト20
1へ伝える加圧フレーム204は、その下方面が略円柱
状に成形されており、この表面がころがり接触面204
aとなる。
【0024】ころがり接触面204aの両端には、ピボ
ツトカバー202と同様に、過度の首振りを防止するス
トツパ部204βが設けられている。この加圧フレーム
204は一体構造の三角形枠体であり、各々の辺である
フレームの下方において各粉砕ローラが計3個支持され
ている。
【0025】本発明のもう一つの特徴は、粉砕ローラご
とに対としたローラピボツト間の距離Lところがり接触
面の曲率半径rを変化させる点である。図2に実施例と
して示した粉砕ローラ208の支持部では、同一ミル内
においてともに中間(標準)的なローラピボツトの間隔
L1 ところがり接触面の曲率半径r1 とを組み合わ
せている。
【0026】図3に示すローラ支持部では、3個の粉砕
ローラ308の中で、ともにL2 とr2 が最大とな
るローラピボツト301ところがり接触面304aを組
み合わせた。
【0027】図4は、図3とは逆に、最小のL3 とr
3 を組み合わせて支持部を構成した例を示したもので
ある。
【0028】L1 〜L3 とr1 〜r3 は、以下
の関係でまとめられる。 L3 <L1 <L2 ……(1) r3 <r1 <r2 ……(2) Lおよびrはともに許容最大偏差は約30°である。対
としたローラピボツト間の距離Lを狭めすぎると、図1
4に示す従来技術と構造が近づいてしまい、ローラピボ
ツトを対とする効果が薄れる。
【0029】一方、ころがり接触面の曲率半径rを大き
くし過ぎると平面状になり、ローラピボツトで押圧する
型式としては不安定になる。逆にrが小さ過ぎればロー
ラピボツトのように小さな円柱と同じことになり、結局
、径の小さな3体の円柱(2体は対とするローラピボツ
ト、残りの1体はころがり接触面)で粉砕ローラを支持
することになつて、図14に示す従来技術と原理的に同
一になつてしまう。
【0030】大きなローラピボツト間距離Lところがり
接触面における小さな曲率半径rの組み合わせは、ころ
がり接触面がピボツトカバー(図2では202)のロー
ラピボツト201に挟まれた部分の表面と接触してしま
い、支持部を構成できない。逆に、小さなLと大きなr
の組み合わせは、支持部が著しく不安定であり、非実用
的である。図2〜図4のように粉砕ローラの支持部を構
成することが粉砕ローラの安定支持という観点から、あ
るいは後述するように振動抑止の点からも好ましい。
【0031】図5は、図2に支持部の構造を示した粉砕
ローラを、加圧フレーム204の上方からの視図として
描いたものである。この図に示すように、本発明の実施
例では、ローラピボツト201が対となつて2組、すな
わち粉砕ローラ1個あたり4個のローラピボツト201
が用いられる。図6には、後方(ミルハウジング側)か
ら見たローラ支持部の構成を示す。
【0032】次に、粉砕ローラのローラアーム支軸装置
を搭載したローラミルの全体構成を図1に基づいて説明
する。ミル上部の中心軸上にある原料供給管(センター
シユート)25から原料24が供給され、ミルの下部で
回転する回転テーブル15上に落下する。回転テーブル
15上の被粉砕原料には遠心力が働き、回転テーブル1
5の外周にある粉砕リング16上へ送給されて、この粉
砕リング16の上面に刻設された粉砕レース17上で、
粉砕ローラ8により圧縮粉砕される。
【0033】粉砕されて生成した粉粒体は、スロートベ
ーン13の間を貫通してミル内へ吹き込まれる熱風14
により乾燥されながらミル上方へと輸送される。かなり
粗い粒子は、重力により回転テーブル15上に落下し、
粉砕部で再粉砕される(1次分級)。この1次分級部を
貫通した粒子群は、回転分級機21により遠心分級され
る(2次分級)。比較的粗い粒子は、遠心力でミルハウ
ジング11の内壁へ飛ばされ、重力により落下し再粉砕
される。細かな粒子は、回転分級機21の羽根の間を貫
通し、製品微粉として製品微粉排出ダクト23から排出
される。石炭の場合は、微粉炭バーナへ直接送られるか
(熱風14が燃焼用1次空気となる)もしくは貯蔵ビン
へ回収される。
【0034】図7と図8には、本発明の実施例に係るロ
ーラ支持装置における粉砕ローラの首振り現象を模式的
に示す。図7は、対間距離Lの短いローラピボツト50
3に、ころがり接触面502の曲率半径rの小さな加圧
フレーム501を組み合わせたローラ支持構造における
現象を示している。この例においては、粉砕ローラの横
ずれ量Lεは少ないものの首振り動作の周期は短い、つ
まり首振りの周波数は高くなる。
【0035】図8は、対間の距離Lが長いローラピボツ
ト603に、ころがり接触面602の曲率半径rの小さ
な加圧フレーム601を組み合わせた場合における粉砕
ローラ605の首振り挙動を示したものである。この例
では、図7の例に比べて、粉砕ローラ605が比較的ゆ
つたりと、すなわち低加速度で首を振る。またrを大き
くとつているために首振り代が大きく、図7の場合に比
べて横ずれ量Lεは大きくなる。
【0036】粉砕ローラ605の首振り動作は、低加速
度で大きな振幅(=Lε)となるため周期は長くなる。 これらの組み合わせの他に、本実施例に係るローラミル
では、ともに中間的なころがり接触面の曲率半径rとロ
ーラピボツト間の距離Lを組み合わせた支持装置を有す
る粉砕ローラが備えられている。
【0037】以上のように、本実施例に係るローラ支持
装置を用いれば、各粉砕ローラの首振りの振幅と周期が
異なるために、各粉砕ローラが同期せず、つまり同位相
で動くことが無くなる。ある一つの粉砕ローラが図16
のように横ずれを起こしても、他の粉砕ローラはこれに
追従せず、その横ずれの動きを元の正常動作へ回復させ
ようと作用する。このようにして、激しい自励振動への
増幅を防止できるようになる。
【0038】図9のように、ローラブラケツト703の
後ろに変位計を設置し、実際の粉砕稼働中にローラブラ
ケツト703とハウジング705との間隔の変動を測定
し、粉砕ローラ701の首振り動作を測定した。この方
法によつて本発明の実施例と図14に示す従来技術にお
ける首振りの挙動を比較した。
【0039】図10に変位計からの信号を示す。(a)
は、従来技術において、各粉砕ローラが同期して動く場
合の結果である。変位信号はスパイク状に尖つており、
粉砕ローラが大きな加速度で首を振つていることが分か
る。これに対し(b)は、本発明の実施例において、各
粉砕ローラが同期していない場合の波形である。波形は
僅かに緩やかに変動しているのみである。
【0040】図11は、テーブルの回転速度Wtに対す
る首振り加速度α(加速度はローラブラケツトに加速度
計を設け、直接測定した)の変化を示すものであり、本
発明の実施例と従来技術を比較したものである。横軸は
、基準回転速度Wt* で割られて無次元化されている
。縦軸の加速度αは、従来技術において、Wt=Wt*
のときの加速度α* で割られて無次元表記されている
【0041】一般に、テーブルの回転速度が大きくなれ
ば、加速度は略直線状に増加するが、同一のWt/Wt
* で比較すれば、本発明の実施例の方が首振り加速度
がかなり低いことがわかる。これは、本発明に係る対構
造のローラピボツトとこれにころがり接触面を形成した
加圧フレームを組み合わせた作用によるためである。
【0042】図8は、ミル内石炭ホールドアツプに対す
る振幅の変化をまとめ、本発明の実施例と無対策の従来
技術における特性を比較したものである。縦軸の振幅δ
0 C は、メタルタツチ(石炭の全く無い空回転)時
の振幅δ0 C* で割られて無次元化されている。一
方、横軸のホールドアツプWは、ミルが定格給炭量で運
用されたとき(定格負荷)のホールドアツプW* で割
られて無次元化されている。
【0043】この実験結果は、振動を起こしやすい石炭
を粉砕したときに得られたものである。無対策例では、
低負荷帯(W/W* ≦0.25)において著しく振幅
が大きいのに対し、本実施例の場合には、振幅の大幅な
低減が確認された。
【0044】本発明に係る粉砕ローラを用いるローラミ
ルでも、W/W* ≦0.25で振幅がやや大きくなる
が、これは強制振動の1タイプであると考えられる。本
発明に係る粉砕ローラの各支持部において、首振り動作
の振幅や周期を異ならせたことにより発生するランダム
荷重変動に起因する、言わば強制振動的な不釣合振動の
ためと考えられる。
【0045】図13は、給炭量に対する製品微粉粒度の
変化を示したものである。縦軸の粒度qは、定格給炭量
QC * のときの従来式ミルにおける基準微粉粒度q
* で割られて無次元化されている。一般に、粒度qは
、給炭量Qに反比例するかのように減少する。
【0046】本発明に係る実施例では、従来式ローラミ
ルと比較して、製品微粉の粒度がほとんど同等であるこ
とが判明した。つまり、本実施例程度の粉砕ローラ支持
部の構造改良では、粉砕性能に大きな違いがでないこと
が分かる。
【0047】本実施例のローラアーム支軸装置を搭載す
るローラミルは、一例として説明した石炭焚ボイラ用の
ミルに限らず、 1)同じ固定燃料であるオイルコークス用のミル2)脱
硫用の石灰石を微粉砕するためのミル3)鉄鋼スラグや
非鉄精練スラグを微粉砕するミル4)セメントクリンカ
を微粉砕するセメント仕上げ用のミル 5)各種化学製品の原料を微粉砕するミルへもほぼその
まま適用することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るローラミルのローラ支持装
置によれば、以下の効果を奏することができる。 (1)ローラミルの激しい自励振動を防止できる。これ
によつて、ミル自身を含む各種機器類の耐久性が向上す
る。従つて、火力プラント全体の信頼性が高まる。 (2)低負荷運用が可能となり、ミルの最低負荷をさら
に切り下げることができる。これによつて、ボイラの運
用範囲が拡大する。低負荷運用域において石炭専焼が可
能になることから、助燃用燃料油の消費量を低減できる
。従つて、火力プラント全体をより経済的に運用できる
ようになる。 (3)粒子が偏平に破壊しやすく、より激しい振動を起
こしやすい石炭、ローラやレースへ付着しやすい石炭、
あるいは単位重量当たりの発熱量が高くミルが低負荷運
用になりがちな石炭でも、振動を起こさない運用が可能
になる。このようにして、火力プラントへ適用可能な石
炭の範囲が大幅に拡大する。 (4)振動の抑止は、加圧力、テーブルや回転分級機の
回転速度を制御することによつても可能である。しかし
ながら、加圧機構もアキユムレータの分割配置等によつ
て高価になるし、モータも大型のものを低効率の条件で
使わざるを得なくなる。また制御系自体も複雑なものと
なる。これに対し本発明は、粉砕部のハードウエアのみ
の工夫で振動を抑制する装置であるので、トータルコス
ト低減の観点からは大変有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローラ支持装置を搭載したローラ
ミルの全体構成図である。
【図2】ローラ支持装置の構成図である。
【図3】ローラ支持装置の構成図である。
【図4】ローラ支持装置の構成図である。
【図5】粉砕ローラの平面図である。
【図6】ローラ支持部の背面図である。
【図7】粉砕ローラの首振り現象の模式図である。
【図8】粉砕ローラの首振り現象の模式図である。
【図9】粉砕ローラの首振り動作の測定装置を中心とし
た要部構成図である。
【図10】測定装置としての変位計の信号波形図である
【図11】テーブルの回転速度に対する首振り加速度の
変化を示す比較特性図である。
【図12】石炭ホールドアツプに対する振動の振幅の変
化を示す比較特性図である。
【図13】給炭量に対する製品微粉粒度の変化を示す比
較特性図である。
【図14】従来例に係るローラミルの構成図である。
【図15】無次元化したミル内の石炭ホールドアツプに
対する振動振幅の特性図である。
【図16】ローラミルで発生する振動のメカニズムの模
式図である。
【図17】ローラミルで発生する振動のメカニズムの模
式図である。
【符号の説明】
1(代表;以下同様)  ローラピボツト2  ピボツ
トカバー 3  ピボツトボツクス 4  加圧フレーム 5  加圧用ストツパ 6  スプリングフレーム 7  ローラブラケツト 8  粉砕ローラ 9  ローラ断面中心軸 10  鉛直軸 11  ミルハウジング 12  シールリング 13  スロートベーン 14  熱風 15  回転テーブル 16  粉砕リング 17  粉砕レース 18  テーブル回転軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水平面上で垂直軸のまわりに回転する
    回転テーブルと、回転テーブルの外周側上面に周辺面を
    押圧され荷重点としてのローラピボツトを介して加圧フ
    レームに保持される粉砕ローラにより原料を圧縮粉砕す
    るローラミルにおいて、粉砕ローラのシヤフト支持部を
    兼ねるローラブラケツト上方面において、対とする2個
    のローラピボツトを、ローラ回転軸を挟み左右対称に2
    組設けるとともに、加圧フレームの下側表面をローラピ
    ボツトのころがり接触面となる略円柱面に形成すること
    を特徴とするローラミルのローラ支持装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載において、加圧フレーム
    のころがり接触面の移動に伴い当該ローラピボツトが回
    転可能なごとくローラピボツトを装着したことを特徴と
    するローラミルのローラ支持装置。
  3. 【請求項3】  請求項1および2記載において、ロー
    ラブラケツト上方面上のローラピボツト装着部の端部、
    および加圧フレーム下側表面のころがり接触面の端部に
    、過度のころがり移動を防止するストツパ部を設けたこ
    とを特徴とするローラミルのローラ支持装置。
  4. 【請求項4】  請求項1記載において、ローラピボツ
    ト対におけるピボツト間の距離を、粉砕ローラあるいは
    ローラブラケツトごとに異ならせたことを特徴とするロ
    ーラミルのローラ支持装置。
  5. 【請求項5】  請求項1記載において、加圧フレーム
    の下側表面すなわちころがり接触面の曲率半径を、粉砕
    ローラあるいはローラブラケツトごとに異ならせたこと
    を特徴とするローラミルのローラ支持装置。
  6. 【請求項6】  請求項4および5記載において、ロー
    ラピボツト対におけるピボツト間の距離が最も短い粉砕
    ローラあるいはローラブラケツトに対し、ころがり接触
    面の曲率半径が最小となる加圧フレームを組み合わせる
    とともに、ピボツト間距離が最も長い粉砕ローラあるい
    はローラブラケツトに対し、ころがり接触面の曲率半径
    が最大となる加圧フレームを組み合わせたことを特徴と
    するローラミルのローラ支持装置。
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