JPH04310244A - ローラミル - Google Patents

ローラミル

Info

Publication number
JPH04310244A
JPH04310244A JP7317291A JP7317291A JPH04310244A JP H04310244 A JPH04310244 A JP H04310244A JP 7317291 A JP7317291 A JP 7317291A JP 7317291 A JP7317291 A JP 7317291A JP H04310244 A JPH04310244 A JP H04310244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
crushing
mill
grinding
race
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7317291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3096077B2 (ja
Inventor
Kazunori Satou
一教 佐藤
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Kazunori Shoji
正路 一紀
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
Tadashi Hasegawa
忠 長谷川
Yoshinori Taoka
善憲 田岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP03073172A priority Critical patent/JP3096077B2/ja
Publication of JPH04310244A publication Critical patent/JPH04310244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3096077B2 publication Critical patent/JP3096077B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はローラミルに係り、特に
3個の粉砕ローラを備えて粉砕時の振動を低減し、かつ
微粉の粒度を向上させたローラミルに関する。
【0002】
【従来の技術】石炭焚きボイラでは、低公害燃焼(NO
xと灰中未燃分の低減)や広域負荷運用技術が推進され
ており、これに伴い微粉炭機(ミル)も高い性能が求め
られるようになった。石炭、セメント原料、新素材原料
などの塊状物を細かく粉砕するミルの1タイプとして、
回転テーブルと複数個のローラで粉砕する竪型のローラ
ミルが広く用いられるようになり、最近では代表機種の
1つとしての地位を固めつつある。
【0003】このタイプのミルは、図1に示すように、
円筒型をしたハウジング16の下部にあって電動機で駆
動され、減速機を介して低速で回転する略円板状の回転
テーブル3と、そのテーブルの外周部の上面において円
周方向へ等分する位置へ油圧またはスプリング11等で
加圧されて回転する複数個の粉砕ローラ4を備えている
。これらの粉砕ローラは、粉砕ローラと回転テーブルの
間で圧縮される原料との間に生じる摩擦力によって回転
する。テーブルの中心へシュート2から供給された被粉
砕原料1は、テーブル上において遠心力により渦巻状の
軌跡を描いてテーブルの外周へ移動し、テーブルの粉砕
レース18面と粉砕ローラの間にかみ込まれて粉砕され
る。ミルハウジングの下部には、ダクトを通して熱風1
3が導かれており、この熱風がテーブルとハウジングの
間にあるエアスロートから吹き上がっている。粉砕され
て生成した粉粒体は、エアスロートから吹き上がる熱風
によってハウジング内を上昇しながら乾燥される。ハウ
ジングの上方へ輸送された粉粒体は、粗いものから重力
によって落下し(1次分級)粉砕部で再粉砕される。 この1次分級部を貫通したやや細かな粉粒体は、ハウジ
ングの上部に設けたサイクロンセパレータまたはロータ
リセパレータ(回転分級機)22で再度分級される。所
定の粒径より小さな微粉は気流により搬送され、ボイラ
では微粉炭バーナまたは微粉炭貯蔵ビンへと送られる。 分級機を貫通しなかった所定粒径以上の粗粒は、重力に
よりテーブル上へ落下し、1次分級により戻された粗粒
やミル内へ供給されたばかりの原炭(塊炭)とともに再
度粉砕される。このようにして、ミル内では粉砕が繰返
され、製品微粉が生成されていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ローラミルを低負荷で
運用しようとする場合、負荷の切り下げにおいて問題と
なるのは、ミルの振動である。この振動現象は複雑であ
り、詳細なメカニズムまで明らかにされているわけでは
ないが、炭層とローラの滑りに起因する一種の摩擦振動
(不連続非線形振動の代表として知られるステック−ス
リップ運動)であると予想される。振動のタイプとして
は、励振源をはっきりと特定できないことから、自励振
動の一種とも考えることができる。通常の石炭では、図
8に示すように、低負荷運用時(ミル内における石炭ホ
ールドアップの少ない条件)にこの振動が激しくなるが
、石炭種によっては(図中のA炭)かなりの高負荷時に
も発生することがある。このような振動を起こし易い石
炭の粉砕性は、良好なものからかなり悪いものまでさま
ざまである。したがって、石炭の粉砕性のみで、振動を
起こし易いか否かをあらかじめ予測することは一般に難
しい。
【0005】図9と図10は、従来式ローラの支持構造
(振動発生時)を断面図として示したものである。図9
において、このタイプのローラミルでは、ローラブラケ
ット907を介して、ローラピボット909を支軸とし
て、粉砕ローラ904が首振り可能なように支持される
。この首振り機能は大変に重要であり、粉砕ローラ90
4が鉄片など粉砕されにくい異物をかみ込んだ場合、粉
砕ローラ904は首を振ることによって衝突を回避する
ことができる。また、粉砕ローラ904や粉砕レース9
18が摩耗したときには、適切な押圧位置(粉砕ローラ
904と粉砕レース918との位置関係)を自動調心的
に見つけ出す作用もこの首振り機能にはある。一般に高
負荷粉砕時には、粉砕ローラ904はほとんど首を振る
ことがない。上記したように、ミルの振動時または負荷
上昇時などにおいて粉砕ローラ904が原料を活発にか
み込む場合には、粉砕ローラ904は首を振るものの、
この首振り動作において3個の粉砕ローラの動きは同期
しない。
【0006】一方、ローラが激しく自励振動する場合に
は、図9に示すように、粉砕ローラ904は3個ともほ
ぼ同時に外側へ横ずれし(β)、次いで図10のように
上下振動する。3個の粉砕ローラは、同期して(同位相
で)一緒に上下振動する。このような振動現象は、発明
者らが、パイロットスケールのローラミル内に変位計ま
たは加速度計を設置し、振動時に測定した結果確認され
た。図11に示すように従来技術においては、正三角形
をした加圧フレーム1110に、ローラピボット110
9とローラブラケット1107を介して粉砕ローラ11
04が押圧されるように取付けられているが、各粉砕ロ
ーラのローラ回転中心軸1105は、回転テーブル中心
軸1121に結ばれる。回転テーブル中心軸1121上
におけるローラ回転中心軸1105同士の角度は120
°であり全て等しい。
【0007】ところで図12に示す先行技術では、同一
ミル内の粉砕ローラの外表面(粉砕面)の形状をローラ
ごとに (a)すじ状の突起または溝を設けたローラ(b)粉砕
面を平面状としたローラ または (c)中央に環状溝を設けたローラと、ローラの形状を
大幅に変化させている。このようなローラ形状の組合わ
せによると、ローラの同位相運動を防げると予想される
が、粉砕ローラと粉砕レースがメタルタッチするタイプ
のローラミルへ適用することは難しい。著しく不規則な
メタルタッチにより、激しい不釣合振動が生じる可能性
があるからである。
【0008】本発明の目的は、以上のような状況に基づ
き、粉砕ローラが同期して首を振ったり、上下振動する
運動を防止し、振動を起こすことなく広域負荷または多
炭種での運用を可能にするローラミル(具体的には後述
するように加圧フレーム)を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願の第1の発明は、ミルハウジング内下方の水平面内
を回転する回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部
に設けた粉砕リングと、粉砕リングの上表面を構成しリ
ング状U字溝を形成する粉砕レースと、粉砕レース上に
配置された3個の粉砕ローラと、各粉砕ローラをそれぞ
れ回転可能に支持する3個のローラブラケットと、各ロ
ーラブラケットをそれぞれ首振り可能に支持する3組の
ローラピボットとローラピボットとローラブラケットを
介して粉砕ローラを粉砕レース上に加圧し、かつ一体化
された加圧フレームとを設けたローラミルにおいて、加
圧フレームが形成する三角形または各ローラブラケット
上に配置したローラピボットを結んで形成する三角形が
、非等辺三角形を構成することを特徴とするローラミル
に関する。
【0010】第2の発明は、ミルハウジング内下方の水
平面内を回転する回転テーブルと、回転テーブルの上面
外周部に設けられ断面U字形のリング状溝を形成する粉
砕レースと、粉砕レース上に配置された3個の粉砕ロー
ラと、各粉砕ローラをそれぞれ回転可能に支持する3個
のローラブラケットち、各ローラブラケットをそれぞれ
首振り可能に支持する3組のローラピボットと、ローラ
ピボットとローラブラケットを介して粉砕ローラを粉砕
レール上に加圧し、かつ一体化された加圧フレームとを
設けたローラミルにおいて、加圧フレームが形成する三
角形または各ローラブラケット上に配置したローラピボ
ットを結んで形成する三角形における少なくとも1つの
内角の他の内角に対する角度差が1度以上4度以下であ
ることを特徴とするローラミルに関する。
【0011】第3の発明は、前記第1および第2の発明
において、上方からの視図として、各粉砕ローラの回転
中心軸が、加圧フレームの各辺の中央部を直角に交差す
るように構成したことを特徴とするローラミルに関する
【0012】
【作用】本発明で対象とするローラミルは、同一ミル内
の各粉砕ローラを独立にアームにより支持・加圧するタ
イプではなく、3個のアームのない粉砕ローラを1個の
加圧フレームにより上方から一緒に加圧するように首振
り式に支持するタイプである。本発明の特徴は、この加
圧フレーム(枠体)の構造にある。
【0013】粉砕ローラ下の粉層が滑り易く、1つの粉
砕ローラが図9のように横滑り状に首を振りかけても、
本発明になる加圧フレームを用いた場合には、他の粉砕
ローラはその首振りの動きに追従しない。無対策の場合
には、ある1つの粉砕ローラが横滑り状に首振り運動を
すると、粉砕レース上の粉層にその‘痕跡’すなわち粉
層厚みの変化が生じ、テーブルの回転によってそれが他
の粉砕ローラへと次々と伝播する。しかしながら、本発
明になる粉砕ローラの支持方法によれば、横滑りを起こ
した粉砕ローラとテーブルの関係に対して、この粉砕ロ
ーラに隣合う粉砕ローラの回転方向とテーブルの回転接
線方向の関係が異なっているため、横滑りによって生じ
た粉層の変形はキャンセルされてしまう。したがって、
激しい自励振動のきっかけとなる横滑り状の首振り運動
は、他の粉砕ローラヘ伝わることがなく、起こりかけた
振動は瞬時に減衰してしまう。このような作用により、
本発明になる加圧フレームを用いれば、粉砕ローラの滑
りに起因する激しい振動をほぼ根本的に抑制することが
可能になる。
【0014】加圧フレームを、本発明のように非等辺三
角形とする場合には、ミルを空回転させたときの振動・
騒音が問題となる。ミル内に粉砕原料がない空回転時に
は、粉砕ローラと粉砕レースの両粉砕面が直接接触(メ
タルタッチ)する。この場合、本発明のように、3個の
粉砕ローラのうち少なくとも1つ以上の粉砕ローラの回
転方向が、粉砕レースの回転接線方向とずれている場合
、そのずれがたとえわずかであっても従来技術よりは振
動・騒音が拡大する。しかしながらこの振動は、いわゆ
る不釣合回転によって生じる強制振動であり、自励的な
増幅はないし、本発明で問題解決の対象としている自励
振動とは較べものにならないほど微弱である。
【0015】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明する。
【0016】
【実施例】図1の全体構成図に示すように、粉砕ローラ
4は、そのローラシャフト6の先端が、粉砕ローラ4に
後方および上方からおおいかぶさるような構造体である
ローラブラケット7に支持されている。このローラブラ
ケット7の上方には、ピボットボックス8が装着されて
おり、ここに粉砕ローラ4の首振り動作の支軸となるロ
ーラピボット9が、ローラ回転軸5を挟んで左右対象に
(具体的には、後述する図2または図3のような上方か
らの視図参照)設けられている。このローラピボット9
へは、加圧用スプリング11により圧力が加えられた三
角形の加圧フレーム10(これも図2または図3参照)
によって上方から荷重が付与される。3個の粉砕ローラ
4はともに、回転テーブル3の中心軸21へ向けて、や
や傾くようにして、一体構造の加圧フレーム10に支持
される。従来技術におけるローラミルでは、上方から見
る全体構造として正三角形の加圧フレームが用いられて
きたが、本実施例では、この加圧フレームを非正三角形
の構造とする。図2は、図1のローラミルの粉砕部を上
方から見た図であり、三角形の加圧フレーム210にお
ける各角度を57.4°、61.3°および61.3°
としたものである。すなわち、この加圧フレーム210
の形状は、正三角形がわずかに歪んだ二等辺三角形であ
る。各粉砕ローラ204は、その回転中心軸205が、
加圧フレーム210を構成する各辺の中心を直角に交差
する(上方からの視図上おいて)ように、ローラピボッ
ト209とローラブラケット207を介して、加圧フレ
ーム210に支持されている。この場合、ローラ回転中
心軸205の交点(結合点)は、テーブルの回転軸22
1からわずかにずれる。
【0017】このようなローラミルにおいて、ミル上部
の中心軸上にある原料供給管(センターシュート)2か
ら原料1が供給され、ミルの下部で回転する回転テーブ
ル3上に落下する。回転テーブル3上の被粉砕原料には
遠心力が働き、回転テーブル3の外周にある粉砕リング
17へ送給されて、この粉砕リング17の上面に刻設さ
れた断面が略円弧状の粉砕レース18上で、粉砕ローラ
4により圧縮粉砕される。粉砕されて生成した粉粒体は
、スロートベーン14の間を貫通してミル内へ吹込まれ
る熱風13により乾燥されながらミル上方へと輸送され
る。かなり粗い粒子は、重力により回転テーブル3上に
落下し、粉砕部で再粉砕される(1次分級)。この1次
分級部を貫通した粒子群は、回転分級機22によって遠
心分級される(2次分級)。比較的粗い粒子は、遠心力
でハウジング16の内壁へ飛ばされ、重力により落下し
再粉砕される。細かな粒子は、回転分級機22の羽根の
間を貫通し、製品微粉として製品微粉排出ダクト24か
ら排出される。石炭の場合は、微粉炭バーナへ直接送ら
れるか(熱風21が燃焼用1次空気となる)もしくは貯
蔵ビンへ回収される。
【0018】図3は本発明の他の実施例を示すもので、
加圧フレーム310が構成する三角形の各角度が全て2
°ずつ異なる非等辺三角形となるように構成したもので
ある。この図では、ローラピボットと粉砕ローラは省略
している。基本的な構造は前記図2の実施例と同様であ
り、ローラ回転中心軸305は、各辺の中心を各辺に対
し直角に交差するように通る。ただしこの例では、各粉
砕ローラのローラ回転中心軸305の回転テーブル上に
おける交点(結合点)は存在しない。図に示すように、
各ローラ回転中心軸305は、テーブル回転軸321を
真ん中に囲むようにして小さな三角形をつくる。このよ
うな三角形の辺の長さまたは角度の偏差には最適範囲が
存在する。すなわち小さすぎると(例えば1°未満)、
3個の粉砕ローラは同位相運動をし易く効果は乏しい。 これに対し、大きくしすぎると(例えば5°以上)粉砕
ローラと粉砕リングの回転方向の食い違いが大きすぎて
、動力が異常に大きくなったり、または不釣合回転に起
因する強制振動が激しくなる可能性がある。
【0019】次に、前記本発明の実施例を従来技術と比
較しながら述べる。図4は、ミル内における石炭ホール
ドアップ量に対する振動の振幅の変化をまとめ、本発明
の実施例と従来技術における振動特性を比較したもので
ある。縦軸の振幅δ0Cは、メタルタッチ(石炭の全く
ない空回転)時の振幅δ0C* で割られて無次元化さ
れている。一方、横軸のホールドアップ量Wも、ミルが
定格給炭量で運用されたときのホールドアップ量W* 
で割られて無次元表記されている。なお、この試験結果
は、振動を起こし易い石炭を粉砕したときに得られたも
のである。従来技術では、低負荷域(W/W* ≒0.
25)で著しく振幅が大きいのに対し、本発明の実施例
では加圧フレームによって粉砕ローラを支持した場合に
は、振幅の大幅低減が可能であることが確認された。こ
のような効果は、粉砕ローラごとに粉層上に作用するね
じり方向の剪断力が異なるため、粉砕ローラの同位相首
振り運動を未然に防げたためと考えられる。本発明の実
施例におけるローラミルでも、W/W* ≒0.25で
振幅がやや大きくなるが、これは強制振動の1タイプで
ある。本発明の実施例では、メタルタッチするときの振
幅が従来技術よりもやや大きい。これは、本発明になる
加圧フレームを用いた粉砕ローラの支持構成が原因とな
るランダム荷重変動、つまり強制振動的な不釣合振動の
ためと考えられる。
【0020】次に粉砕特性について述べる。図5は、給
炭量に対する粉砕動力の関係をまとめたものである。横
軸の給炭量Qc は定格運用時の給炭量Qc * で、
また縦軸の粉砕動力Pは、従来技術の定格運用条件Qc
 =Qc * における粉砕動力P* によって、とも
に割られて無次元表記されている。一般に、給炭量Qc
 が減少すれば粉砕動力も低下する。高負荷運用時つま
りQc /Qc * >1.0では、本実施例になるロ
ーラミルと従来式ローラミルにおける違いはほとんどな
い。しかし、Qc /Qc * ≦1.0になると従来
技術の粉砕動力が実施例よりもやや低く、その差はQc
 /Qc * が減少するほど次第に拡大する傾向があ
る。このような粉砕動力の特性は、実施例における粉砕
ローラと粉砕レースの回転方向の微小な「不整合」に起
因するものと考えられる。この動力の増加(従来技術に
対する)は、効率の低下には結びつかず、おそらく粉砕
ローラ下の圧縮粉層に対する剪断力が増加したものであ
る。
【0021】以上のような推察は、図6に示す微粉粒度
の特性からも裏付けられる。ちなみに、Qc /Qc 
* ≦1.0では、本発明の実施例のほうが微粉粒度が
細かく、低負荷になるほど従来技術に対する差は大きく
なっていく。この傾向は、図5に示された粉砕動力特性
とよく対応しているといえる。低負荷運用域では、微粉
炭燃焼バーナにおいて石炭濃度が低下し、安定な着火・
保炎が難しくなりがちである。この問題の解決に対して
も、実施例になるローラミルで得られるような低負荷域
における微粉粒度特性は有利である。図6の横軸は、図
5と同様に無次元給炭量Qc /Qc * として表わ
されている。縦軸の微粉粒度q/q* は、従来技術に
おいてQc =Qc * とした条件下における微粉粒
度q* を基準として相対値として表現されている。
【0022】本発明を具体化した場合、粉砕ローラの粉
砕面と粉層(または粉砕レース面と粉層)には、微小な
ねじり力が作用(これが、粉砕ローラの同位相運動の抑
制による振動防止や、粉砕能力の向上に寄与しているわ
けだが)するため、粉砕ローラの摩耗が危惧されるが特
に支障はないと判断される。図7は、本発明になる加圧
フレームに装着された3個の粉砕ローラの平均摩耗量と
、従来技術におけるそれを比較したものである。本発明
の実施例のほうが従来技術よりもわずかに摩耗量は多い
ものの、その差は約4%であり、有意差として判断でき
るか疑わしい程度にすぎない。
【0023】本発明を具体化した構造のローラ加圧用フ
レームを搭載するローラミルは、石炭焚ボイラ用のミル
に限らず、 (i)同じ固体燃料であるオイルコークス用のミル(i
i)脱硫用の石灰石を微粉砕するためのミル(iii)
鉄鋼スラグや非鉄精錬スラグを微粉砕するミル(iV)
セメントクリンカを微粉砕するセメント仕上げ用のミル (V)各種化学製品の原料を微粉砕するミルにもほぼそ
のまま適用することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明を実施することにより、被粉砕物
上における粉砕ローラの滑りに起因するミルの振動を低
減することができる。特に、低負荷時のミルの振動の振
幅を大幅に小さくできる。また、被粉砕物の粒度を高め
、微細粒径の微粉が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるローラミルの縦断面概要図
である。
【図2】および
【図3】本発明を適用した粉砕ローラとその加圧フレー
ムの平面図である。
【図4】本発明と従来技術によるローラミルの振動比較
図である。
【図5】本発明と従来技術によるローラミルの粉砕動力
比較図である。
【図6】本発明と従来技術による微粉粒度の比較図であ
る。
【図7】本発明と従来技術によるローラの摩耗量の比較
図である。
【図8】、
【図9】および
【図10】従来技術の問題点説明図である。
【図11】従来技術におけるローラ用加圧フレームの構
造図である。
【図12】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…原料、2…原料供給管、3…回転テーブル、4…粉
砕ローラ、5…ローラ回転軸、7…ローラブラケット、
8…ピボットボックス、9…ローラピボット、10…加
圧フレーム、11…加圧用スプリング、12…スプリン
グフレーム、13…熱風、14…スロートベーン、16
…ハウジング、17…粉砕リング、18…粉砕レース、
19…被粉砕物、20…圧縮粉層、21…中心軸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ミルハウジング内下方の水平面内を回
    転する回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部に設
    けた粉砕リングと、粉砕リングの上表面を構成しリング
    状U字溝を形成する粉砕レースと、粉砕レース上に配置
    された3個の粉砕ローラと、各粉砕ローラをそれぞれ回
    転可能に支持する3個のローラブラケットと、各ローラ
    ブラケットをそれぞれ首振り可能に支持する3組のロー
    ラピボットとローラピボットとローラブラケットを介し
    て粉砕ローラを粉砕レース上に加圧し、かつ一体化され
    た加圧フレームとを設けたローラミルにおいて、加圧フ
    レームが形成する三角形または各ローラブラケット上に
    配置したローラピボットを結んで形成する三角形が、非
    等辺三角形を構成することを特徴とするローラミル。
  2. 【請求項2】  ミルハウジング内下方の水平面内を回
    転する回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部に設
    けられ断面U字形のリング状溝を形成する粉砕レースと
    、粉砕レース上に配置された3個の粉砕ローラと、各粉
    砕ローラをそれぞれ回転可能に支持する3個のローラブ
    ラケットと、各ローラブラケットをそれぞれ首振り可能
    に支持する3組のローラピボットと、ローラピボットと
    ローラブラケットを介して粉砕ローラを粉砕レール上に
    加圧し、かつ一体化された加圧フレームとを設けたロー
    ラミルにおいて、加圧フレームが形成する三角形または
    各ローラブラケット上に配置したローラピボットを結ん
    で形成する三角形における少なくとも1つの内角の他の
    内角に対する角度差が1度以上4度以下であることを特
    徴とするローラミル。
  3. 【請求項3】  請求項1および2において、上方から
    の視図として、各粉砕ローラの回転中心軸が、加圧フレ
    ームの各辺の中央部を直角に交差するように構成したこ
    とを特徴とするローラミル。
JP03073172A 1991-04-05 1991-04-05 ローラミル Expired - Fee Related JP3096077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03073172A JP3096077B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 ローラミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03073172A JP3096077B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 ローラミル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04310244A true JPH04310244A (ja) 1992-11-02
JP3096077B2 JP3096077B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=13510462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03073172A Expired - Fee Related JP3096077B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 ローラミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3096077B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3096077B2 (ja) 2000-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04310244A (ja) ローラミル
JP3115444B2 (ja) ローラミル
JP3096779B2 (ja) ローラミル
JP3067812B2 (ja) ローラミル装置
JPH06226129A (ja) 粉砕装置
JP3096071B2 (ja) ローラミル
JP3655347B2 (ja) ローラミル
JPH0386255A (ja) 微粉炭生成用竪形ローラミル
JP3115446B2 (ja) 竪型ローラミル
JPH07222933A (ja) 粉砕用ローラミルおよびそれを用いた低振動粉砕処理方法
JP3270202B2 (ja) ローラミルおよびその粉砕方法
JPH06198206A (ja) ローラミル
JPH04260454A (ja) ローラミルのローラブラケツト装置
JPH04371241A (ja) ローラミルのローラ支持装置
JPH0947679A (ja) ローラミル及びその運転方法
JP3346842B2 (ja) ローラミル
JP2941024B2 (ja) ローラミル
JPH04371240A (ja) ローラミルのローラアーム支軸装置
JP3112591B2 (ja) 粉砕装置
JPH0919643A (ja) ローラミル
JPH0699093A (ja) ローラミルおよびローラミルによる粉砕方法
JPH03193142A (ja) 竪形ミル
JPH08155317A (ja) ローラミル
JPH08155319A (ja) ローラミル
JPH05104009A (ja) ローラミル

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees