JPH04348799A - 衣類乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、衣類乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来衣類乾燥機器は、洗濯中に投入され
るソフトに仕上げる布処理剤に含まれるしわ防止や静電
気防止剤により、洗濯物の仕上げ処理を行なうことが通
常である。しかし、仕上げ処理後に乾燥機で乾燥すると
、ドラムを回転し衣類を乾燥中に繊維の種類等で静電気
発生量は異なるが、再び静電気を発生させてしまう。

【０００３】そのため、例えば特開昭６４−３２８９６
号公報によると、ドラム内に於て乾燥が進み被乾燥物に
静電気が発生してくると、その被乾燥物とコロナ放電誘
発手段との間て、コロナ放電を発生させ、被乾燥物の静
電気を除去することが示されている。

【０００４】しかしながらコロナ放電の方法では乾燥後
にドラムから被乾燥物を取り出す時や、複数の衣類をそ
れぞれ引き離すときに、再び静電気が発生し完全に静電
気を除去することは難しかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる欠点を
解消するもので、使用者に静電気の発生状況を認識させ
て、静電気の除去を促すものである。

【０００６】また、本発明は、静電気防止剤を合理的に
使用し衣類乾燥機使用時の乾燥衣類に静電気を滞留させ
ないようにするものである。

【０００７】また、本発明は、静電気発生時のみ液体の
静電気防止剤を噴霧し、静電気防止剤を経済的に噴霧す
るものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、被乾燥物を収
納し乾燥する乾燥室の壁面に静電気検知手段の少なくと
もアンテナ部分を装着し、静電気検知結果に基づきラン
プ等で静電気発生を知らせる報知手段を設けたものであ
る。

【０００９】また本発明は、被乾燥物を収納し乾燥する
乾燥室の壁面に静電気検知手段の少なくともアンテナ部
分を装着し、前記乾燥室の壁面に、乾燥機の作動温度範
囲内温度で軟化する静電気防止剤を網目状の袋に収容し
て取着し、静電気検知手段の静電気検知結果に基づき、
静電気防止剤の取替え時期をランプ等で表示する報知手
段を設けたものである。

【００１０】また本発明は、前記報知手段に代えて、静
電気検知結果に基づき、液体の静電気防止剤を噴霧する
自動投入装置を設けたものである。

【００１１】

【作用】斯かる構成により、衣類が静電気を放電した時
に発生するノイズをアンテナでキャッチし、静電気の発
生状況を報知する。

【００１２】また、静電気の発生を検知して、静電気防
止剤の消耗度合いを知り、静電気防止剤の補充取替え時
期をランプ等で知らせる。

【００１３】また、静電気の発生を検知し、その検知結
果に基づき静電気防止剤が必要な場合に自動的に噴霧す
る。

【００１４】

【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づき詳述す
るが、この発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。

【００１５】図１に基づいて説明すると、１は衣類乾燥
機の金属製の機枠で、前後部の開口縁に金属や樹脂製の
前面板２及び後面板３を止着し、前面板２に形成した衣
類出入口４には、扉５を設けている。６は機枠１内の前
部に位置し、機枠１及び前面板２に止着された金属製の
環状の支持盤、７は機枠１内の後部に配置された金属製
の仕切板である。ここで、仕切り板７は機枠１の両側部
に架設され、中心部から放射状に複数個の通気口８を有
している。

【００１６】１０は樹脂で成形されたドラムで、前面開
口縁をドラム支持盤６の外周縁にフエルト１１を介して
回転自在に嵌合している。また、このドラム１０は後面
の中心部に軸受けを有し、ここを支軸９の前端に回転自
在に挿着し、ボルト及びワッシャにより抜け止めをして
いる。更に、このドラム１０の後面には多数の透孔ある
いは放射状のスリットからなる熱気出口１２を有してい
る。

【００１７】１３はドラム支持盤６の下部に形成された
熱気入口１４を、仕切板７の通気口８に連通させる循環
路で、ドラム支持盤６に固着されたＬ字型のダクト１５
と、仕切板７の後面に気密に止着された円筒状の循環ケ
−シング１６とから成る。ダクト１５には、正抵抗温度
特性を有するハニカム状のヒ−タ１７を設けており、底
部には機外に突出するドレン孔１８を垂設している。循
環ケ−シング１６は、下向きの循環管１９を一体形成し
、これを上記ダクト１５に機枠１の内底部で連結させて
いる。２０は扉の開閉を検知するスイッチである。

【００１８】２１は循環ケ−シング１６の後面側に連続
するように止着された冷却ケ−シングで、後面板３との
間で冷却路２２を形成している。２３は後面板３の下方
部に設けられた冷気出口である。

【００１９】２４は循環ケ−シング１６と冷却ケ−シン
グ２１の間に配設された熱交換型の両面フアンで、支軸
９の後部にメタルを介して回転自在に軸支されている。 ２５、２５はこのフアン２４に連設された回転伝達用プ
−リである。

【００２０】２６は機枠１の内底部に配設されたモ−タ
で、アイドラプ−リを含むプ−リ２７及びベルト２８に
より上記ドラム１０を低速回転すると共に、上記フアン
２４をプ−リ２５、２５及びベルト２８を介して高速回
転する。

【００２１】２９は熱気出口１２と通気口８間をシ−ル
するシール材、３０は上記後面板３の中央膨出部に設け
られた冷気入口である。３１はドラム１０の後面の熱気
出口１２を覆うように内方から着脱自在に取付けられた
フイルタ−装置である。

【００２２】そして、３２、３３、３４は第１、第２、
第３感熱手段としての第１、第２、第３サ−ミスタであ
り、第１サ−ミスタ３２は仕切板７の裏面に位置してド
ラム出口１２での排気温度を測定し、第２サ−ミスタ３
３はダクト１５内に位置して熱交換、除湿後で且つ、再
加熱前の排気温度を測定し、第３サ−ミスタ３４はダク
ト１５内の熱気入口１４の近傍に位置して再加熱後の排
気温度を測定し、この測定デ−タをヒ−タ１７やフイル
タ−３１の目づまり検知に利用する。

【００２３】３５は液体の静電気発生防止剤を、所定量
の静電気が発生したときに、ドラム１０内に噴霧する自
動投入装置である。

【００２４】３６は静電気発生防止装置で、図２及び図
３に基づいて説明する。３７は乾燥作動温度範囲内で軟
化する固形の静電気防止剤を入れた袋、３９は前記袋３
７を収容するケ−ス、４０は前記ケ−ス３９をドラム１
０の周壁４１にネジ４２で取付けるためのボス、４３は
前記袋３７を押さえるための網枠で、取付けフック４４
とネット３８が一体的に成形されていて、前記ケ−ス３
９に着脱自在に取付けてある。

【００２５】図６はマイコンと入出力回路のブロック図
を示し、４６は制御の中心となるマイクロコンピュ−タ
で、電源回路４９、外部からの割り込み回路５０、リセ
ット回路５１、電源変換回路５２を介する乾燥機の温度
センサ−５３，５４，５５及びリセット回路５６、静電
気検知手段５９、キ−入力装置６０、マイコンのクロッ
ク信号を出す発振回路６１、所定時間を経過すると回路
を断つオ−トパワ−オフスイッチ６２からのそれぞれの
情報が入力される。

【００２６】前記の各入力信号に基づき前記マイクロコ
ンピュ−タ４６から出力される。その出力信号は、設定
事項や使用状況を知らせる表示装置４７、負荷駆動回路
５７のモ−タ２６、ヒ−タ１７、及び静電電気防止剤自
動投入装置３５、乾燥工程終了やキ−入力状況等を知ら
せる報知ブザ−５８を駆動制御する。

【００２７】前記静電気検知手段５９を図４で説明する
。４５は扉５に取付けたアンテナで、静電気発生時のノ
イズをキャッチする。このアンテナ４５は被覆されたシ
−ルド線部４８を数ミリ脱皮して（約１０ミリも脱皮す
ると充分に機能をなす）、扉５にシ−ルド線の被覆部４
８を固着してあり、静電気発生状況を検知する静電気検
知手段５９の一部を構成する。

【００２８】前記アンテナ４５は乾燥室の非回転部に取
付けると配線処理の都合がよいので、支持盤６の適所に
取付けても良い。

【００２９】Ｒ１は検知回路の電流制限用の抵抗、Ｒ２
，Ｒ３はコンパレ−タＱ１，Ｑ２，Ｑ３に入力される電
圧の分圧用抵抗、Ｒ４，Ｒ５，Ｒ６，Ｒ７，Ｒ８，Ｒ９
は前記各コンパレ−タの基準電圧を作る抵抗、ＶＲ１は
静電気量の大小を表示するＬＥＤのＬ１，Ｌ２，Ｌ３の
点灯感度調整用の可変抵抗器である。Ｒ１０，Ｒ１１，
Ｒ１２はＬＥＤの電流制限用の抵抗、Ｔ１はアンテナ４
５でキャッチした静電気信号を増幅するトランジスタ−
、Ｄ１は前記トランジスタ−Ｔ１への過電圧，逆電圧を
保護する定電圧ダイオ−ド、Ｃ１は各ＬＥＤの点灯を一
定時間保持させるためのコンデンサ−である。

【００３０】アンテナ４５に入った静電気発生時のノイ
ズがトランジスタ−Ｔ１で増幅され、入力された静電気
の強さに応じて、ＬＥＤのＬ１，Ｌ２，Ｌ３は表１の如
く点灯する。点灯数が多くなるほど静電気量が強くなる
ことを示す。このＬＥＤに換えブザ−により報知し、音
色を変えて静電気の強さを表現してもよい。このように
、静電気の発生状況を知り静電気発生防止剤３７の補充
取替え時期を案内するものである。

【００３１】

【表１】

【００３２】而して、キ−入力装置６０により乾燥動作
の開始が指示されると、マイクロコンピュ−タ４６はモ
−タ２６、ヒ−タ１７への通電を行い乾燥工程の実行を
開始する。モ−タ２６が両面ファ２４を回転駆動して発
生する風はヒ−タ１７により加熱されて温風となり、ド
ラム１０内へ供給されて衣類を乾燥させる。衣類から水
分を奪った風は排気口１２から排出されて再びヒ−タ１
７で加熱されドラム１０に入り再び両面ファン２４に至
る。両面ファン２４は冷気入口３０から吸い込んだ冷却
風と熱交換を行って、衣類から奪った水分を凝縮して水
滴とする。かかる水滴は両面ファン２４の回転により周
囲に飛ばされ、循環管１９を通ってドレン孔１８から機
外に排出される。

【００３３】マイクロコンピュ−タ４６は、温度センサ
−５３，５４からの情報により終了を判別する動作を行
いつつ乾燥工程を実行する。

【００３４】乾燥が進み乾燥率が略９０％以上になると
、洗濯物から静電気が発生しはじめ、静電気発生時のノ
イズをアンテナ４５でキャッチする。静電気発生量は衣
類の種類により異なるが、所定の静電気量になるとその
量に合わせて静電気発生を表示装置４７（ＬＥＤランプ
）やブザ−５８により報知をする。

【００３５】また、第２の実施例として、上記のように
乾燥が進み、所定の乾燥作動温度に到達してくると、静
電気発生防止装置３６に取付けられた袋３７に収めた静
電気防止剤が軟化し、袋３７から静電気防止剤がにじみ
ででくる。この状態で乾燥運転を繰り返している間に、
袋３７に入れた静電気防止剤がなくなってくると、静電
気発生時のノイズをアンテナ４５でキャッチして、静電
気発生状況を表示装置４７やブザ−５８により報知する
。使用者は、これにより袋３７に詰められた静電気防止
剤の消耗度合いを知ることができる。

【００３６】図５は上記のような回路動作原理をもとに
、第３の実施例を示したもので、静電気検知手段５９に
より所定量の静電気量を検出し、マイコン４６に入力さ
れると、マイコン４６からの出力に基づき、液体の静電
気防止剤を噴霧する自動投入装置３５が始動し、静電気
を発生したときのみ洗濯物に所定時間の噴霧を行うもの
である。

【００３７】

【発明の効果】本発明の衣類乾燥機にあっては、衣類が
静電気を放電した時に発生するノイズをアンテナでキャ
ッチし、静電気の発生状況を検知し報知するので、使用
者に静電気の除去を促すことができる。

【００３８】また、請求項２の衣類乾燥機にあっては、
静電気の発生を検知して、静電気防止剤の消耗度合いを
知り、静電気防止剤の補充取替え時期をランプ等で知ら
せるので、洗濯物に静電気が滞留することを防止できる
。

【００３９】また、請求項２の衣類乾燥機にあっては、
静電気の発生を検知し、その検知結果に基づき静電気防
止剤が必要な場合に自動的に噴霧するので、静電気防止
剤を経済的に使用することができる。

【００４０】従って、静電気発生による弊害、即ち乾燥
衣類同士の吸着や静電気による不快感等をなくすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を採用した乾燥機の構成を示す側断面図
。

【図２】同じく静電気防止剤をドラムに取付けた部分斜
視図。

【図３】同じく図２のＡ−Ａ断面図。

【図４】本発明の第１と第２実施例の静電気検出手段を
示す電気回路図。

【図５】本発明の第３実施例の静電気検出手段を示す電
気回路図。

【図６】マイコンと入出力回路のブロック図。

【符号の説明】

５　　　　　　扉 ６　　　　　　ドラム支持盤 １０　　　　ドラム ３５　　　　自動投入装置 ３７　　　　袋 ３９　　　　ケ−ス ４５　　　　アンテナ ４７　　　　表示装置（ランプ） ５９　　　　静電気検知手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　被乾燥物を収納し乾燥する乾燥室の壁
   面に静電気検知手段の少なくともアンテナ部分を装着し
   、静電気検知結果に基づきランプ等で静電気発生を知ら
   せる報知手段を設けたことを特徴とする衣類乾燥機。
2. 【請求項２】　　被乾燥物を収納し乾燥する乾燥室の壁
   面に静電気検知手段の少なくともアンテナ部分を装着し
   、前記乾燥室の壁面に、乾燥機の作動温度範囲内温度で
   軟化する静電気防止剤を網目状の袋に収容して取着し、
   静電気検知手段の静電気検知結果に基づき、静電気防止
   剤の取替え時期をランプ等で表示する報知手段を設けた
   ことを特徴とする衣類乾燥機。
3. 【請求項３】　　前記報知手段に代えて、静電気検知結
   果に基づき、液体の静電気防止剤を噴霧する自動投入装
   置を設けたことを特徴とする請求項１に記載の衣類乾燥
   機。