JP2000024393A - ドラム式衣類乾燥機 - Google Patents

ドラム式衣類乾燥機

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JP2000024393A
JP2000024393A JP11177764A JP17776499A JP2000024393A JP 2000024393 A JP2000024393 A JP 2000024393A JP 11177764 A JP11177764 A JP 11177764A JP 17776499 A JP17776499 A JP 17776499A JP 2000024393 A JP2000024393 A JP 2000024393A
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啓二 曳野
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憲一 大越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルターの目詰まりを防止するドラム式衣類
乾燥機を提供する。 【解決手段】綿塵侵入防止用フィルターを、ドラム温風
入口に対して所定の間隔をもって平行に、かつ近接させ
て設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム式衣類乾燥
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドラム式乾燥機においては、ドラ
ム内の衣類を乾燥中に衣類から発生する綿塵が、ドラム
温風入口より侵入して発熱装置に堆積し、発熱装置の温
度上昇等によって、この綿塵が焼損,発煙する原因とな
ったり、また、発熱装置が半導体ヒータの場合は、この
綿塵が通風路の抵抗を増大し、発熱量を低下させる原因
になっていた。特に、ドラム温風出口に一般に設けられ
ている綿塵捕集フィルターが目詰まりしてくるとドラム
内の風圧がアップし、発熱装置に堆積しやすくなる。
【0003】このために、実用新案登録第1,449,656 号
(実公昭56ー54960 号)に示すように、発熱装置とドラ
ム温風入口間にフィルターを設けてあるが、発熱装置部
への堆積は防止できても、フィルターに堆積するのは防
止できず、通風路の抵抗増大を抑えることができなかっ
た。
【0004】また、他に従来の実施例で示すごとく、発
熱装置とドラム温風入口間に設けたフィルターをドラム
温風入口に密接させて設けたものもあるが、ドラム内の
綿塵が侵入する量を押える効果はあるものの、一旦侵入
した綿塵は、発熱装置とドラム温風入口間から出ること
ができず、徐々に堆積するのは、避けようもなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、発熱
装置部への綿塵の堆積を押さえることは、可能であって
も、通風路への堆積は防止できず、これが、半導体ヒー
タの時は、発熱量の低下につながる要因となっていた。
【0006】また、ドラム温風入口に密接に設けると綿
塵侵入の絶対量は、減らせても、長時間の使用では、通
風路内に堆積する欠点を有していた。
【0007】本発明は、フィルターが目詰まりするのを
防止した安全なドラム式衣類乾燥機を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、衣類が収納されるドラムと、前記ドラム内に送風す
る送風ファンと、前記ドラム内に送風される空気を加熱
する発熱装置と、前記ドラム及び前記送風ファンを回転
自在に駆動するモータとを備えるドラム式衣類乾燥機に
おいて、前記ドラムを回転自在に支持し、かつ前記ドラ
ムの一部を担うドラムサポートを有し、前記ドラムサポ
ートには、前記ドラムの内側に臨む部位に多数の孔から
なるドラム温風入口を形成し、前記ドラム温風入口の温
風の上流側には前記発熱装置を設置し、前記発熱装置と
前記ドラム温風入口との間に備える綿塵侵入防止用フィ
ルターは、前記ドラム温風入口に対して所定の間隔をも
って設置したことを特徴とする。
【0009】衣類がドラム下に落下する際に綿塵が一時
的に温風入口から入っても、綿塵侵入防止用フィルター
が、ドラム温風入口に対して所定の間隔をもって設置さ
れているため、綿塵が再び出やすくなり、フィルターが
目詰まりしにくくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
説明する。
【0011】1は、外枠で、前面には、衣類投入口2
が、またこの衣類投入口を塞ぐドア3が設けてある。
【0012】4は、衣類を回転撹拌するドラムで、外枠
1上部に配されたモータ5によってドラムベルト6を介
して駆動される。ドラム前部7は、ドラムサポート8,
ドラム後部9は、外枠1に支持された後部支持板10に
よってドラム4は、回転支持される。
【0013】ドラムサポート8には、ドラム温風入口1
1(通常3〜5mmの穴)が、また、ドラム後部9には、
ドラム温風出口12が設けてあり、ドラム後部9後方に
設けてある送風ファン13によって、ファンケーシング
14,中間ダクト15,前部ダクト16によって循環通
風路17が形成されている。中間ダクト15下部には、
除湿水を導く排水口18がある。
【0014】送風ファン13は、ファンベルト19を介
してモータ5によって駆動される。ファンケーシング1
4は、外枠1後部の開口部20をカバーする裏蓋21と
風路板22で、冷却通風路23を形成している。
【0015】24は冷却通風路入口、25は冷却通風路
出口である。
【0016】送風ファン13は、波形羽根で構成され、
片面は、循環通風路17の循環用送風ファン、一方の面
は冷却通風路23内の冷却用送風ファンの機能をもつと
ともに、この両面の温度差で、循環通風路17の温風を
冷却,凝縮させ排水口18に導く熱交換器の機能も合わ
せてもつ。
【0017】ファンケーシング14には、循環通風路1
7と冷却通風路を仕切る仕切板が設けてある。
【0018】循環通風路17内のドラム温風出口12に
は、循環通風路17内に綿塵が入らないように綿塵捕集
フィルター26が配設、また、前部ダクト16とドラム
温風入口11には、発熱装置27が配設されている。
【0019】発熱装置27は、半導体ヒータを使用した
場合の実施例で、28は半導体ヒータでヒータ支持ベー
ス29に給電板30,31を介して絶縁材32,ねじ3
3に固定され、発熱装置27を形成する。
【0020】発熱装置27とドラム温風入口11との間
の循環通風路17内には、綿塵侵入防止用のフィルター
34が設けてあるが、従来例では、ドラム温風入口11
に密接して、本実施例では、間隙Aを持たせて配設して
ある。このフィルターは、通常30〜50メッシュ程度
の金網が使用されている。
【0021】次に動作について説明するとドラム4内に
投入された衣類は、モータ5によって撹拌回転されて、
発熱装置27によって加熱された温風がドラム温風入口
11よりドラム4内に送られ、衣類の中の水分を奪い、
ドラム温風出口により循環通風路17内に送られる。
【0022】この時、送風ファン13によって、冷却通
風路23に送り込まれた冷風によって、送風ファン13
の両面に温度差が生じ、温風が冷却,凝縮される。
【0023】凝縮された水は、循環通風路17内を通っ
て、排水口18より機外に排水される。冷却,凝縮され
た温風は、中間ダクト15,前部ダクト16を通り、再
び、発熱装置27に送り込まれ、再加熱されてドラム4
に送られ、乾燥行程が継続される。
【0024】この乾燥行程中、衣類の落下衝撃による風
圧等で衣類付着した綿塵や乾燥中に生じた綿塵が、ドラ
ム温風入口より発熱装置27に侵入する。
【0025】この侵入する形態としては、衣類の落下
の衝撃による風圧で、風の流れに抗じて侵入する。
【0026】この形態は、綿塵捕集フィルター26が目
詰まりして来る程ドラム4内の風圧が上昇するため、侵
入しやすくなる。
【0027】ドラム4内の衣類が、ドラム温風入口1
1に当接することによって綿塵が無理矢理発熱装置27
に押しこまれる。
【0028】従来の実施例では、風圧による侵入に対し
ては、フィルター34の目が小さいため、綿塵が侵入し
にくいが、布の当接によってフィルター面をこすられて
侵入した綿塵は、発熱装置27に入ったら出ることがで
きず徐々に堆積される(図4)。
【0029】本実施例では、フィルター34とドラム温
風入口11間に間隙Aを設けたことによって、風圧によ
る侵入に対しては、フィルター34の目が小さいため従
来の実施例と同等の効果がある。
【0030】そして、布の当接によって侵入した綿塵
は、ドラム温風入口11より侵入するが、フィルター3
4に直接布が当接することがなく、風圧による侵入と同
じようにフィルター34面の堆積にとどまる。つまり、
間隙Aに堆積する(図2)。この部に堆積した綿塵は、
ドラム温風入口11に近いため、離れていると滞流し堆
積しやすくなる。循環通風路17内の送風ファン13の
風圧によって、運転中に再度、ドラム温風入口11を通
ってドラム内に戻される。
【0031】このことの繰り返しが行われるため、発熱
装置27とドラム温風入口11の間のしかも、フィルタ
ー34面に一時的に綿塵が堆積されることは有っても、
継続的堆積,発熱装置27への堆積を防ぐことができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、衣類が
収納されるドラムと、前記ドラム内に送風する送風ファ
ンと、前記ドラム内に送風される空気を加熱する発熱装
置と、前記ドラム及び前記送風ファンを回転自在に駆動
するモータとを備えるドラム式衣類乾燥機において、前
記ドラムを回転自在に支持し、かつ前記ドラムの一部を
担うドラムサポートを有し、前記ドラムサポートには、
前記ドラムの内側に臨む部位に多数の孔からなるドラム
温風入口を形成し、前記ドラム温風入口の温風の上流側
には前記発熱装置を設置し、前記発熱装置と前記ドラム
温風入口との間に備える綿塵侵入防止用フィルターは、
前記ドラム温風入口に対して所定の間隔をもって設置し
たことを特徴とするドラム式衣類乾燥機にある。
【0033】この構成によれば、ドラムの回転によって
衣類が持ち上げられ、その後ドラム下方に落下する際の
衝撃によって綿塵が一時的に温風入口から入っても、綿
塵侵入防止用フィルターが、ドラム温風入口に対して所
定の間隔をもって設置されているため、ヒータからの温
風によって、綿塵が再びドラム温風入口から出やすくな
り、フィルターが目詰まりしにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部縦断面図である。
【図2】綿塵が一時的に堆積した状態を示す縦断面図で
ある。
【図3】従来の実施例を示す要部縦断面図である。
【図4】綿塵が堆積した状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の一実施例の全体図である。
【符号の説明】
4…ドラム、5…モータ、11…ドラム温風入口、13
…送風ファン、27…発熱装置、34…フィルター。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類が収納されるドラムと、前記ドラム内
    に送風する送風ファンと、前記ドラム内に送風される空
    気を加熱する発熱装置と、前記ドラム及び前記送風ファ
    ンを回転自在に駆動するモータとを備えるドラム式衣類
    乾燥機において、 前記ドラムを回転自在に支持し、かつ前記ドラムの一部
    を担うドラムサポートを有し、前記ドラムサポートに
    は、前記ドラムの内側に臨む部位に多数の孔からなるド
    ラム温風入口を形成し、前記ドラム温風入口の温風の上
    流側には前記発熱装置を設置し、前記発熱装置と前記ド
    ラム温風入口との間に備える綿塵侵入防止用フィルター
    は、前記ドラム温風入口に対して所定の間隔をもって設
    置したことを特徴とするドラム式衣類乾燥機。
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