JPH04342555A - 3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルドキシム エチルエ−テル系化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents

3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルドキシム エチルエ−テル系化合物、その製造法およびそれを有効成分とする有害生物防除剤

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JPH04342555A
JPH04342555A JP14552391A JP14552391A JPH04342555A JP H04342555 A JPH04342555 A JP H04342555A JP 14552391 A JP14552391 A JP 14552391A JP 14552391 A JP14552391 A JP 14552391A JP H04342555 A JPH04342555 A JP H04342555A
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Akira Shudo
首藤 晶
Noriyasu Sakamoto
坂本 典保
Hiroshi Kishida
博 岸田
Noritada Matsuo
憲忠 松尾
Hiroaki Fujimoto
藤本 博明
Kimitoshi Umeda
梅田 公利
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−(4−置換
−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルドキシム  
エチルエ−テル系化合物、その製造法およびそれを有効
成分とする有害生物防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまである種のオキシムエーテル誘導
体が有害生物防除効果を有することは、たとえば特開昭
61−72733 号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は、有害生物防除剤の有効成分として必ずしも
常に充分なものであるとはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、よりすぐれた有害生物防除効果を有する化合
物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記の一般式 
 化4で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキ
シ)プロピオンアルドキシム  エチルエ−テル系化合
物が、きわめて高い幼若ホルモン様活性を有することを
見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、一般
式  化4
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、R1 はsec−ブトキシ基、2
−エチルブチル基またはイソブトキシメチル基を表す。 〕で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)
プロピオンアルドキシムエチルエ−テル系化合物(以下
、本発明化合物と記す。)、その製造法およびそれを有
効成分とする有害生物防除剤を提供するものである。
【0007】本発明化合物は、大部分の従来の殺虫剤と
は著しく異なり、昆虫に対してすぐれた幼若ホルモン様
活性を有する。すなわち、成虫への変態の阻害、卵のふ
化の阻害および成虫の不妊化などの作用を示す。この結
果、本発明化合物は、既存の殺虫剤に抵抗性の発達した
害虫類も含めて、種々の害虫、すなわち農林園芸害虫、
貯穀害虫および衛生害虫等に対して、主として、成長調
節剤、不妊化剤、殺卵剤あるいは増殖抑制剤として作用
し、高い防除効果を示す。
【0008】一般式  化4で示される本発明化合物は
、たとえば以下の方法により製造することができる。
【0009】(製造法A)一般式  化5
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、R1 は前記と同じ意味を表す。 〕で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)
プロピオンアルデヒド系化合物とエトキシアミンとを反
応させることによって製造することができる。
【0012】上記反応は、不活性溶媒の存在下または不
存在下、いずれの場合でもよく、酸またはアルカリの存
在下または不存在下のいずれでもよい。
【0013】好適な溶媒としては、水、メタノ−ル、エ
タノ−ル、ベンゼン、トルエン、ピリジン、四塩化炭素
、クロロホルム、エチレンクロリド、塩化メチレン等お
よびこれらの2種以上の混合溶媒があげられる。好適な
酸は、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸であり、好
適なアルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸カリウム等の無機塩基またはトリエチルアミン、ピ
リジン等の有機塩基である。
【0014】反応温度は特に制限されないが、一般に−
30℃ないし反応混合物の沸点の温度、好ましくは室温
ないし100℃の温度である。一般に反応は、0.5〜
24時間で完了する。
【0015】一般式  化5で示される3−(4−置換
−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルデヒド系化合
物とエトキシアミンとのモル比は、普通1:1〜20で
あり、好ましくは1:1.1〜1.2である。
【0016】上記反応において用いられる一般式  化
5で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)
プロピオンアルデヒド系化合物は、該化合物のアセター
ル、ヘミアセタール、水和物等の(反応性)誘導体とし
て反応に用いることもできる。また、エトキシアミンは
、該化合物の塩酸塩、硫酸塩等の塩の形で反応に用いる
こともできる。
【0017】(製造法B)一般式  化6
【0018】
【化6】
【0019】〔式中、R1 は前記と同じ意味を表す。 〕で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)
プロピオンアルドキシム系化合物と一般式  C2H5
−A〔式中、Aはハロゲン原子、メシルオキシ基または
トシルオキシ基を表す。〕で示される化合物とを反応さ
せることによって製造することができる。
【0020】上記反応は、一般には酸結合剤の存在下で
行われる。該反応において用いられる酸結合剤としては
、たとえば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、
水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウ
ムアミド等のアルカリ金属アミド、水酸化ナトリウム等
のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等のアルカリ金属炭酸塩およびトリエチルアミン、ト
リメチルアミン、ピリジン等の有機塩基等があげられる
【0021】このような酸結合剤は、そのまま他の反応
試剤と共に反応系に加えてもよいが、アルカリ金属由来
の上記の酸結合剤を使用する場合には、予め酸結合剤と
一般式  化6で示される3−(4−置換−2−クロロ
フェノキシ)プロピオンアルドキシム系化合物化合物と
を反応させ、該化合物の塩を形成させておいて、これに
一般式  C2H5−Aで示される化合物を反応させる
こともできる。
【0022】上記反応は、不活性有機溶媒中で行なうの
が都合がよく、好適な溶媒としてはメタノ−ル、エタノ
−ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、トル
エン、水等およびこれらの2種以上の2層系混合溶媒が
あげられる。反応溶媒として、水または水と他の有機溶
媒との混合溶媒を用いる場合には、ベンジルトリエチル
アンモニウムクロリドおよびテトラ−n−ブチルアンモ
ニウムブロミド等の相関移動触媒を用いることにより、
効率よく反応が進行させることもできる。
【0023】反応温度は特に制限されるものではないが
、一般に−30℃ないし反応混合物の沸点の温度、好ま
しくは室温ないし100℃の温度である。一般に反応は
、0.5〜24時間で完了する。
【0024】一般式  化6で示される3−(4−置換
−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルドキシム系化
合物または該化合物の塩と一般式  C2H5−Aで示
される化合物とのモル比は、普通1:1〜10であり、
好ましくは1:1.1〜1.5である。
【0025】得られた本発明化合物は必要に応じてカラ
ムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の通常の手段に
より精製することができる。
【0026】なお、本発明化合物にはオキシムに由来す
る幾何異性体が存在するが、これらも本発明に含まれる
ことは言うまでもない。
【0027】本発明化合物の原料となる一般式  化5
で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プ
ロピオンアルデヒド系化合物は、たとえば、J.Che
m.Soc., 3864(1953)、Synth.
 Commun., 7,409(1977)等に記載
の方法に準じて、該化合物のアセタ−ル誘導体から導き
、合成することができる。
【0028】さらに、この一般式  化5で示される3
−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンアル
デヒド系化合物のアセタ−ル誘導体は、たとえば、Te
trahedron Lett. 21  (1973
)等に記載の方法に準じて、一般式  化7
【0029】
【化7】
【0030】〔式中、R1 は前記と同じ意味を表す。 〕で示されるフェノ−ル系化合物と一般式  L−CH
2CH2CH(OR2)OR3〔式中、R2 およびR
3 はそれぞれ独立して炭素原子1〜4個のアルキル基
を表し、R2 とR3は末端で結合することにより、飽
和の5員環または6員環を形成していてもよく、Lはハ
ロゲン原子、メシルオキシ基またはトシルオキシ基を表
す。〕で示される化合物とを反応させ、合成することが
できる。
【0031】なお、一般式  化5で示される3−(4
−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルデヒド
系化合物のアセタ−ル誘導体はエトキシアミンと反応さ
せることにより、直接一般式  化4で示される本発明
化合物へ導くこともできる。
【0032】一般式  化7で示されるフェノ−ル系化
合物は、J.Amer.Chem.Soc., 73,
2723(1951) 、J.Org.Chem.,3
9,1160(1974) 等に記載の方法に準じて、
一般式  化8
【0033】
【化8】
【0034】〔式中、R1 は前記と同じ意味を表す。 〕で示されるフェノ−ル系化合物から合成することがで
きる。なお、この反応において塩素化剤としては、塩素
、次亜塩素酸t−ブチルまたは塩化スルフリル等を用い
ることができる。また、必要に応じて溶媒を使用するこ
とができ、使用し得る溶媒としては、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、四塩化炭素、ベンゼン、酢酸等があげ
られる。ここで用いる溶媒は塩素化剤の種類に応じて使
い分けることは言うまでもない。反応温度としては、−
78℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤(塩化ス
ルフリルなど)の沸点の範囲をとることができるが、−
20℃から反応に使用する溶媒または塩素化剤(塩化ス
ルフリルなど)の沸点までの範囲が望ましい。反応に供
する原料および塩素化剤のモル比は任意に設定できるが
、等モルまたはそれに近い比率で反応を行なうのが有利
である。
【0035】一般式  化6で示される3−(4−置換
−2−クロロフェノキシ)プロピオンアルドキシム系化
合物は、たとえば、Chem. Ber., 40,1
676(1907)等に記載の方法に準じて、一般式 
 化5で示される3−(4−置換−2−クロロフェノキ
シ)プロピオンアルデヒド系化合物とヒドロキシルアミ
ンとを反応させ、合成することができる。
【0036】反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃
縮等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得ることが
できる。必要ならば、クロマトグラフィー、蒸留、再結
晶等の操作によって精製することもできる。
【0037】本発明化合物が効果を発揮する害虫類とし
ては、たとえば下記のものがあげられる。
【0038】半翅目害虫 トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ
、クロスジツマグロヨコバイ、イナズマヨコバイ、チャ
ノシドリヒメヨコバイ、フタテンヒメヨコバイ等のヨコ
バイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ等のアブ
ラムシ類、カメムシ類、タバココナジラミ、オンシツコ
ナジラミ等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイ
ムシ類、キジラミ類等
【0039】鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチュウ)、コブノメイガ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ類
、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、ハ
モグリガ類、ホソガ類、キバガ類、ドクガ類、ウワバ類
、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫(A
grothis spp.)、ヘリオティス属害虫 (
Heliothis spp.) 、コナガ、イガ、コ
イガ等
【0040】双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、タマバ
エ類、ミバエ類、ミギワバエ類、ショウジョウバエ類、
チョウバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類等
【004
1】鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコネガ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミゾウ
ムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノ
ゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ
類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバ
ンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属 
(Epilach−na spp.)、ヒラタキイムシ
類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類等
【0042】網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
【0043】総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ハ
ナアザミウマ等
【0044】膜翅目害虫 アリ類、カブラハバチ等のハバチ類等
【0045】直翅目害虫 ケラ、バッタ等
【0046】隠翅目害虫 ヒトノミ等
【0047】シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等
【0048】等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 等に効果を発揮する。さらにその中でも、半翅目害虫の
防除により適し、特に稲作物を加害するウンカ類および
ヨコバイ類に対しては特に卓効を示し、すぐれた防除効
果を発揮する。
【0049】他の殺虫剤および/または殺ダニ剤を添加
することにより、本発明化合物の害虫防除は、より多種
の害虫類およびより多様な使用場面への実用的適用が可
能となる。適する添加剤としては、例えばフェニトロチ
オン〔O,O−ジメチル  O−(3−メチル−4−ニ
トロフェニル)ホスホロチオエート〕、フェンチオン〔
O,O−ジメチル  O−〔3−メチル−4−(メチル
チオ)フェニル〕ホスホロチオエート〕、ダイアジノン
〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メチ
ルピリミジル−4−イルホスホロチオエート〕、クロル
ピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリク
ロロ−2−ピリジルホスホロチオエート〕、アセフェー
ト〔O,S−ジメチルアセトホスホラミドチオエート〕
、メチダチオン〔S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ
−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イル
メチル  O,O−ジメチルホスホロジチオエート〕、
エチルチオメトン〔O,O−ジエチル  S−2−エチ
ルチオエチルホスホロジチオエート〕、DDVP〔2,
2−ジクロロビニルジメチルホスフェート〕、スルプロ
ホス〔O−エチル  O−4−(メチルチオ)フェニル
  S−プロピルホスホロジチオエート〕、ジアノホス
〔O−4−シアノフェニル  O,O−ジメチルホスホ
ロチオエート〕、サリチオン〔2−メトキシ−4H−1
,3,2−ベンゾジオキサホスフィリン−2−スルフィ
ド〕、ジメトエート〔O,O−ジメチル−S−(N−メ
チルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート〕、フェ
ントエート〔エチル2−ジメトキシホスフィノチオイル
チオ(フェニル)アセテート〕、マラチオン〔ジエチル
(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネート〕
、トリクロルホン〔ジメチル  2,2,2−トリクロ
ロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート〕、アジンホス
メチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,
3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル  O,O−ジ
メチルホスホロジチオエート〕、モノクロトホス〔ジメ
チル(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイル)
ビニルホスフェート〕等の有機リン系化合物、
【005
0】BPMC〔2−sec −ブチルフェニルメチルカ
ルバメート〕、ベンフラカルブ〔エチル  N−〔2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イ
ルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ〕−N−イソ
プロピル−β−アラニネート〕、プロポキスル〔2−イ
ソプロポキシフェニル  N−メチルカルバメート〕、
カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−7−ベンゾ〔b〕フラニル  N−ジブチルアミノ
チオ−N−メチルカーバメート〕、カルバリル〔1−ナ
フチル−N−メチルカルバメート〕、メソミル〔S−メ
チル−N−〔(メチルカルバモイル)オキシ〕チオアセ
トイミデート〕、エチオフェンカルブ〔2−(エチルチ
オメチル)フェニルメチルカーバメート〕、アルジカル
ブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデ
ヒド  O−メチルカルバモイルオキシム〕、オキサミ
ル〔N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシ
イミノ−2−(メチルチオ)アセタミド〕等のカーバメ
ート系化合物、
【0051】エトフェンプロックス〔2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピル3−フェノキシベン
ジルエーテル〕、フェンバレレート〔(RS)−α−シ
アノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−ク
ロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、エスフェン
バレレート〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル(S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチル
ブチレート〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−シ
アノ−3−フェノキシベンジル  2,2,3,3−テ
トラメチルシクロプロパンカルボキシレート〕、シペル
メトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)−3−(
2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシレート〕、ペルメトリン〔3−フェノ
キシベンジル(1RS,3RS)−(1RS,3RS)
−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−メチルシ
クロプロパンカルボキシレート〕、シハロトリン〔(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(Z)−(
1RS,3RS)−3−(2−クロロ−3,3,3−ト
リフルオロプロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシレート〕、デルタメトリン〔(S)−α
−シアノ−m−フェノキシベンジル(1R,3R)−3
(2,2−ジブロモビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート〕、シクロプロトリン〔(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−
2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シク
ロプロパンカルボキシレ−ト〕等のピレスロイド化合物
【0052】ブプロフェジン〔2−tert−ブチルイ
ミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5−
トリアジアジナン−4−オン〕等のチアジアジン誘導体
、イミダクロプリド〔1−(6−クロロ−3−ピリジル
メチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンア
ミン〕等のニトロイミダゾリン誘導体、カルタップ〔S
,S′−(2−ジメチルアミノトリメチレン)ビス(チ
オカーバメート)〕、チオシクラム〔N,N−ジメチル
−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン〕、ベンス
ルタップ〔S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレン
ジ(ベンゼンチオサルフォネート)〕等のネライストキ
シン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,9,10
,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9a−
ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジ
オキサチエピンオキサイド〕、γ−BHC〔1,2,3
,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン〕等の塩素
化炭化水素化合物、クロルフルアブロン〔1−〔3,5
−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチ
ルピリジン−2−イルオキシ)フェニル〕−3−(2,
6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフルベンズロ
ン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア
〕、フルフェノクスロン〔1−〔4−(2−クロロ−4
−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェ
ニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア
〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、アミトラズ
〔N,N′〔(メチルイミノ)ジメチリジン〕ジ−2,
4−キシリジン〕、クロルジメホルム〔N′−(4−ク
ロロ−2−メチルフェニル)−N,N−ジメチルメタニ
ミダミド〕等のホルムアミジン誘導体等があげられる。
【0053】本発明化合物を殺虫剤の有効成分として用
いる場合は、他の何らの成分も加えず、そのまま使用し
てもよいが、通常は、固体担体、液体担体、ガス状担体
、餌等と混合し、必要あれば界面活性剤、その他の製剤
用補助剤を添加して、油剤、乳剤、水和剤、水中懸濁剤
・水中乳濁剤等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾー
ル、自己燃焼型燻煙剤・化学反応型燻煙剤・多孔セラミ
ック板燻煙剤等の加熱燻煙剤、ULV剤、毒餌等に製剤
して使用する。
【0054】これらの製剤には、有効成分として本発明
化合物を、通常、重量比で0.001 %〜95%含有
する。 製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘
土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベ
ントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類
、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、
硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学
肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末あ
るいは粒状物等があげられ、液体担体としては、たとえ
ば水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭
化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキ
サン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(
酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニト
リル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプ
ロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド類(N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリ
クロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルスルホキシド
、大豆油、綿実油等の植物油等があげられ、ガス状担体
、すなわち噴射剤としては、たとえばフロンガス、ブタ
ンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル、
炭酸ガス等があげられる。
【0055】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0056】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤としては
、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、
アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リ
グニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子
(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸類等)等があげられ、安定剤としては、たと
えばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,
6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、
BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノー
ルと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと
の混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸また
はそのエステル等があげられる。
【0057】自己燃焼型燻煙剤の基材としては、たとえ
ば硝酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、
ニトロセルローズ、エチルセルローズ、木粉などの燃焼
発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、重クロ
ム酸塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウム
などの酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃
剤、硅藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があ
げられる。化学反応型燻煙剤の基材としては、たとえば
アルカリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、
酸化カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性
白土などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天
然繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。
【0058】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸
化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の
誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料
等があげられる。
【0059】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜1
5%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、
保護コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、
0〜1.0%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆
剤、安定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌剤
、防黴剤等)を含む水中で微小に分散させることによっ
て得られる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しない
油を用いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護コ
ロイドとしては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム類
、セルロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用い
られる。チクソトロピー性を付与する化合物としては、
たとえばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリ
ケート、キサンタンガム、ポリアクリル酸等があげられ
る。
【0060】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤、
殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤
、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混合して
、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0061】本発明化合物を農業用有害生物防除剤とし
て用いる場合、その施用量は、通常、10アールあたり
、0.001gから500gであり、好ましくは0.1
gから500gであり、乳剤、水和剤、フロアブル剤等
を水で希釈して用いる場合は、その施用濃度は通常、0
.0001ppm 〜1000ppm であり、粒剤、
粉剤等は何ら希釈することなく製剤のままで施用する。 また、防疫用有害生物防除剤として用いる場合には、乳
剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常、水で0.000
1ppm 〜10000ppmに希釈して施用し、油剤
、エアゾール、燻煙剤、ULV剤、毒餌等についてはそ
のまま施用する。
【0062】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類
、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にかか
わることなく増加させたり、減少させたりすることがで
きる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例および試験例
により、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。まず、本発明化合物の
製造例を示す。
【0064】製造例1  (製造法A)による3−(4
−sec −ブトキシ−2−クロロフェノキシ)プロピ
オンアルドキシム  エチルエ−テルの製造法3−(4
−sec −ブトキシ−2−クロロフェノキシ)プロピ
オンアルデヒド1.00gをピリジン20mlに溶解し
、氷冷下で攪拌しながら、エトキシアミン塩酸塩0.4
6gを10分間要して添加した。完了後室温で1晩攪拌
した後、反応液を水に投じてトルエンで抽出した。抽出
液を十分に水洗した後、濃縮し、残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーに付し、0.88gの目的とする3−(
4−sec −ブトキシ−2−クロロフェノキシ)プロ
ピオンアルドキシム  エチルエ−テル(以下、化合物
(1)とする。)を無色油状物として得た(収率75%
、nD 20.1  1.5112) 。
【0065】製造例2  (製造法A)による3−〔2
−クロロ−4−(2−エチルブチル)フェノキシ〕プロ
ピオンアルドキシム  エチルエ−テルの製造法3−〔
2−クロロ−4−(2−エチルブチル)フェノキシ〕プ
ロピオンアルデヒド1.00gをピリジン20mlに溶
解し、氷冷下で攪拌しながら、エトキシアミン塩酸塩0
.44gを10分間要して添加する。完了後室温で1晩
攪拌した後、反応液を水に投じてトルエンで抽出する。 抽出液を十分に水洗した後、濃縮し、残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーに付し、目的とする3−〔2−クロ
ロ−4−(2−エチルブチル)フェノキシ〕プロピオン
アルドキシム  エチルエ−テル(以下、化合物(2)
とする。)を得る。
【0066】製造例3  (製造法B)による化合物(
1)の製造法 3−(4−sec −ブトキシ−2−クロロフェノキシ
)プロピオンアルドキシム1.00gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド  20mlに溶解し、氷冷下で攪拌し
ながら水素化ナトリウム(純度60%)0.16gを添
加した。 完了後2時間攪拌を続行した後、ヨウ化エチル0.63
gを滴下した。滴下完了後、室温にて1晩攪拌した後、
反応液を水に投じてトルエンで抽出した。抽出液を水洗
後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、0.68gの目的とする化合物(1)を無色
油状物として得た(収率62%)。
【0067】製造例4  (製造法B)による3−(2
−クロロ−4−イソブトキシメチルフェノキシ)プロピ
オンアルドキシム  エチルエ−テルの製造法3−(2
−クロロ−4−イソブトキシメチルフェノキシ)プロピ
オンアルドキシム1.00gをN,N−ジメチルホルム
アミド  20mlに溶解し、氷冷下で攪拌しながら水
素化ナトリウム(純度60%)0.15gを添加する。 完了後2時間攪拌を続行した後、ヨウ化エチル0.60
gを滴下する。滴下完了後、室温にて1晩攪拌した後、
反応液を水に投じてトルエンで抽出する。抽出液を水洗
後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、目的とする3−(2−クロロ−4−イソブト
キシメチルフェノキシ)プロピオンアルドキシムエチル
エ−テル(以下、化合物(3)とする。)を得る。次に
製剤例を示す。なお、部は重量部を表し、本発明化合物
は、前記の化合物番号で表す。
【0068】製剤例1  乳剤 本発明化合物(1)〜(3)の各々10部を、キシレン
35部およびジメチルホルムアミド35部に溶解し、こ
れにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14
部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を
加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0069】製剤例2  水和剤 本発明化合物(1)〜(3)の各々20部を、ラウリル
硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪素土54部
を混合した中に加え、ジュースミキサーで攪拌混合して
20%水和剤を得る。
【0070】製剤例3  粒剤 本発明化合物(1)5部に、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およびクレー6
0部を加え、充分攪拌混合する。次いでこれらの混合物
に適量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通
風乾燥して5%粒剤を得る。
【0071】製剤例4  粉剤 本発明化合物(1)0.3部に、合成含水酸化珪素微粉
末1部、凝集剤として商品名  ドリレスB(三共社製
)1部、クレー7.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジ
ュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカッ
トクレー90部を加えて、袋混合し、粉剤を得る。
【0072】製剤例5  粉剤 本発明化合物(1)0.3部、有機リン系化合物として
フェニトロチオン2部、合成含水酸化珪素微粉末3部、
凝集剤として商品名  ドリレスB(三共社製)1部、
クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジュースミ
キサーで攪拌混合する。得られた混合物にカットクレー
90部を加え、袋混合し、粉剤を得る。
【0073】製剤例6  粉剤 本発明化合物(1)0.3部、カーバメート系化合物と
してBPMC(O−sec−ブチルフェニル  N−メ
チルカーバメート)2部、合成含水酸化珪素微粉末3部
、凝集剤として商品名  ドリレスB(三共社製)1部
、クレー3.7部を乳鉢でよく混合した後に、ジュース
ミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカットクレ
ー90部を加え、袋混合し、粉剤を得る。
【0074】製剤例7  粉剤 本発明化合物(1)〜(3)の各々1部を適当量のアセ
トンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、P
AP0.3部およびクレー93.7部を加え、ジュース
ミキサーで攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して各々の
1%粉剤を得る。
【0075】製剤例8  フロアブル剤本発明化合物(
1)10部を、ポリビニルアルコール6部を含む水溶液
40部中に加え、ミキサーで攪拌し、分散剤を得る。こ
の中に、キサンタンガム0.05部およびアルミニウム
マグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を
加え、さらに、プロピレングリコール10部を加えて緩
やかに攪拌混合して10%水中乳濁剤を得る。
【0076】製剤例9  油剤 本発明化合物(1)〜(3)の各々0.1部をキシレン
5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭
灯油89.9部に混合して0.1%油剤を得る。
【0077】製剤例10  油性エアゾール本発明化合
物(1)〜(3)の各々0.1部、テトラメスリン0.
2部、d−フェノスリン0.1部、トリクロロエタン1
0部および脱臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾー
ル容器に充填し、バルブ部分を取り付けた後、該バルブ
部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)30部を加圧充填
して油性エアゾールを得る。
【0078】製剤例11  水性エアゾール本発明化合
物(1)〜(3)の各々0.2部、d−アレスリン0.
2部、d−フェノスリン0.2部、キシレン5部、脱臭
灯油3.4部および乳化剤{アトモス300(アトラス
ケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、
純水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を
取り付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス
)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
【0079】製剤例12  燻煙剤 本発明化合物(1)〜(3)の各々100mgを適量の
アセトンに溶解し、4.0cm x4.0cm 、厚さ
1.2cm の多孔セラミック板に含浸させて加熱燻煙
剤を得る。
【0080】次に本発明化合物が、有害生物防除剤の有
効成分として有用であることを試験例により示す。なお
、本発明化合物は(1)〜(3)の化合物番号で示し、
比較対照に用いた化合物は化合物記号とともに下記に示
す。 化合物記号(A)      4−sec −ブトキシ
フェノキシアセトアルドキシムエチルエ−テル    
        特開昭61−72733号公報に記載
の化合物
【0081】試験例1  トビイロウンカ幼虫
に対する変態阻害作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、ポリエチレンカップ植えのイネ苗に
、20ml/2ポットの割合で散布した。風乾後、ポッ
トあたりトビイロウンカ3令幼虫を10頭放飼し、10
日後に羽化阻害率を求めた。その結果、本発明化合物(
1)は供試濃度5ppmおよび0.05ppmで100
%羽化を阻害した。一方、化合物(A)は供試濃度5p
pmで5%の羽化阻害率であった。
【0082】試験例2  トビイロウンカに対する増殖
抑制作用 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤を、水で所
定濃度に希釈して、鉢(1/5000a)植えのイネ苗
(丈約20cm)に、40ml/2ポットの割合で散布
した。風乾後、ポットを金網ケージで覆い、ポットあた
りトビイロウンカ成虫を5雄5雌放虫し、温室内に放置
した。約3週間後に、次世代の生存若虫数を調査し、増
殖抑制率を求めた。その結果、本発明化合物(1)は供
試濃度100ppmで99%増殖を抑制した。一方、化
合物(A)は供試濃度100ppmで0%の増殖抑制率
であった。
【0083】
【発明の効果】本発明化合物は、半翅目害虫、鱗翅目害
虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、網翅目害虫、総翅目害虫
、直翅目害虫、膜翅目害虫、隠翅目害虫、シラミ目害虫
、等翅目害虫等に対し、優れた防除効力を有し、有害生
物防除剤として種々の用途に供し得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式  化1 【化1】 〔式中、R1 はsec−ブトキシ基、2−エチルブチ
    ル基またはイソブトキシメチル基を表す。〕で示される
    3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンア
    ルドキシムエチルエ−テル系化合物。
  2. 【請求項2】一般式  化2 【化2】 〔式中、R1 はsec−ブトキシ基、2−エチルブチ
    ル基またはイソブトキシメチル基を表す。〕で示される
    3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンア
    ルデヒド系化合物とエトキシアミンとを反応させること
    を特徴とする請求項1記載の3−(4−置換−2−クロ
    ロフェノキシ)プロピオンアルドキシム  エチルエ−
    テル系化合物の製造法。
  3. 【請求項3】一般式  化3 【化3】 〔式中、R1 はsec−ブトキシ基、2−エチルブチ
    ル基またはイソブトキシメチル基を表す。〕で示される
    3−(4−置換−2−クロロフェノキシ)プロピオンア
    ルドキシム系化合物と一般式  C2H5−A〔式中、
    Aはハロゲン原子、メシルオキシ基またはトシルオキシ
    基を表す。〕で示される化合物とを反応させることを特
    徴とする請求項1記載の3−(4−置換−2−クロロフ
    ェノキシ)プロピオンアルドキシム  エチルエ−テル
    系化合物の製造法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の3−(4−置換−2−クロ
    ロフェノキシ)プロピオンアルドキシム  エチルエ−
    テル系化合物を有効成分として含有することを特徴とす
    る有害生物防除剤。
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