JPH0432433Y2 - - Google Patents

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JPH0432433Y2
JPH0432433Y2 JP1987055886U JP5588687U JPH0432433Y2 JP H0432433 Y2 JPH0432433 Y2 JP H0432433Y2 JP 1987055886 U JP1987055886 U JP 1987055886U JP 5588687 U JP5588687 U JP 5588687U JP H0432433 Y2 JPH0432433 Y2 JP H0432433Y2
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【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野: 本考案は、建築における手摺笠木と柱との連結
金具の改良に関するものである。
ロ 従来の技術: 手摺笠木と柱とを連結する場合、従来の方法
は、まず構造物の取付場所に、ドリルにより多数
の取付孔を穿孔し、この取付孔に膨張アンカー
(エキスパンシヨンアンカー)を打ち込んで取付
ボルトを設置するか、または、可塑性体で造つた
膨張プラグ(エキスパンシヨンプラグ)を取付孔
に押入した後、金物を膨張プラグにねじ込むか、
のいずれかの方法が用いられていた。
また、2枚の挟み板を構造物に取り付け、その
挟み板の上に傾斜板を載置し、さらにその傾斜板
の上に笠木を載せて、笠木の上に立てた手摺支柱
を長い通しボルトで傾斜板に締め付けて、支柱を
立てることも行われていた。(実開昭60−124435
号公報)。
ハ 考案の目的(又は考案が解決しようとする問
題点): 膨張アンカーまたは膨張プラグなど、膨張系の
固定具を用いてする従来の方法は、穿孔の内壁が
側方に極めて大きな膨圧力を受けるため、穿孔の
直径や使用鋲螺の直径が不適当なとき、または施
工が乱暴なときには、構造物に亀裂が入つたり、
甚だしい場合には構造物の一部が欠け落ちたりす
る欠点があつた。
また、従来の取付金具では、構造物に多数のア
ンカー孔を穿孔しなければならないので、その手
間が大きいだけでなく、特に構造物が発泡コンク
リート(ALC)の場合には膨張プラグの保持力
が弱く、また多数の穿孔を施すとALC構造物の
全体の強度が低下する、と言う欠点があつた。
また、2枚の挟み板を構造物に取り付け、その
挟み板の上に傾斜板を載置し、さらにその傾斜板
の上に笠木を載せて、笠木の上に立てた手摺支柱
を長い通しボルトで傾斜板に締め付けて支柱を立
てたものは、ナツトが正しく水平に熔着されてお
らないことが原因で、通しボルトの螺着が困難、
または不能になることがあり、かつ、通しボルト
が長いためと、支柱下端の「斜め切り」の角度を
笠木の傾斜角度と一致させることが難しいため、
支柱がぐらつき易い、と言う欠点があつた。
また、この構造の金具は、巾木にあらかじめ特
異な形状の円孔を設けているので、その円孔の位
置以外では支柱が立てられない、と言う欠点もあ
つた。
本考案は、以上のような欠点を除去して、構造
が簡単で、取付が容易、支柱のぐらつきが無く、
かつ取付位置を現場で自由に選んで施工できるよ
うな、使い勝手のよい連結金具を安価に提供しよ
うとするものである。
ニ 考案の構成(又は問題点を解決するための手
段): 本考案の手摺笠木と柱との連結金具は、次のよ
うに構成されている。
2個のL型挟み金で構造物を挟み、調節ボルト
を挟み金と構造物とに通して、挟み金を構造物に
固定し、 L型挟み金の上に摺動および固定可能な基板を
載せ、 基板上に熔着固定された傾斜板の裏面に頭部を
固定され、かつ、傾斜板の上方に突出した柱受ボ
ルトに笠木、座板、柱受金をその順序に貫通して
重ね、 柱受固定ナツトを柱受ボルトに螺入して、柱受
金を傾斜板に螺着固定し、 しかる後、柱下端を柱受金に外嵌合して、柱止
め小ねじにより柱下端を柱受金に螺着するように
した、ものである。
図について本案の構成を説明すると、1は基
板、2は挟み金、3は柱受け金、4は構造物、5
は柱、である。
基板1は第2図に見られるとうり長方形の平板
で、その四隅に夫々傾斜板の傾斜方向に平行した
長孔6が設けられ、長孔6は基板1の長手方向に
長く、夫々側縁7に平行している。
基板1の上には傾斜板8が熔着9固定され、傾
斜板8の中央には柱受ボルト10が固定されてい
る。
該柱受ボルト10は傾斜板8の下面より上面に
貫通して、該傾斜板8の下面にボルト10の頭部
を固定されている。
挟み金2は断面L形に曲折された金属板で、曲
折位置に近い上面11両側に止めボルト12が上
方に突設されている。
また、挟み金2は内挟み金13と外挟み金14
との2個に分かれ、同形同大に造られている。
内挟み金13の前面15にはボルト孔16が設
けられ、外挟み金14の後面17にはボルト18
と回転止め片19とが設けられている。
調節ボルト20は雌ねじを切つた雌ボルト21
に雄ねじを切つた雄ボルト22を螺合したもの
で、雌ボルト21の外端は非円形頭部23に造ら
れて、回転止め片19に係合して雌ボルト21の
回転を阻止している。
従つて、挟み金2で構造物4を挟み、調節ボル
ト20で締め付けると、挟み金2は構造物4に強
固に固定される。
次に、柱受金3は、第1図及び第3図に示した
ように、断面ほぼコの字形の不等辺形に曲折され
た金物で、その底面24は傾斜板8と同じ角度に
傾斜しており、その内壁25と外壁26とは頂辺
が水平になるように直立している。
底面24の中央にはボルト孔27が設けてあ
る。
28は柱受固定ナツト、29は座板、30は笠
木、31は止めナツト、である。
ホ 作用: 本考案は上記のように構成されており、次のよ
うに取付けて使用する。
まず、構造物4上の柱10の取付位置に、調節
ボルト20を通すための孔を水平に穿孔する。次
に、内外の挟み金13,14を構造物4に当て、
調節ボルト20をボルト孔16,18に挿通し、
雄ボルト22を螺廻して挟み金13,14を構造
物4に固定する。
次いで、挟み金13,14の止めボルト12を
基板1の長孔6に入れて基板1を挟み金2の上に
置き、止めナツト31で基板1を挟み金2に螺着
固定する。
次に、笠木30の柱受けボルト10を通すべき
位置に、所要の大きさの孔を開けて、この孔に柱
受けボルト10を通しながら、笠木30を傾斜板
8上に置き、その上に座板29と柱受金3とを重
ね、貫通突出した柱受ボルト10に柱受固定ナツ
ト28を螺着して、柱受金3を傾斜板8に堅く螺
着固定する。
次に、柱5の下端を柱受金3にかぶせて柱5を
立て、柱5の下端を柱受金3に固定して、作業を
終わる。この際、柱5の下端を柱受金3に小ねじ
を用いて螺着しても良い。
以上の取付において、挟み金2が内外2個1
3,14に分割されており、かつ、調節ボルト2
0は螺着に際してその長さを調節できるので、構
造物4の巾(Wおよびw)に合わせて挟み金2を
確実に取り付けることができる。また、基板1を
180度回転して取り付けることにより、笠木30
の傾斜方向を内外どちらにも自由に振り変えるこ
とができる。
なお、座板29は笠木30と柱受金3の底面2
4との間に介在して、笠木30と底面24とのな
じみを良くして、柱受金3のがたつきを減少させ
る。
ヘ 実施例: 図には本案の1実施例を示した。
柱受ボルト10を傾斜板8に固定するには、熔
着9、螺着、接着などいずれの方法でも良いが、
熔着9が最も確実である。
また、外挟み金14の後面17に回転止め片1
9を設ける代わりに、該面に回転止め片19と同
形の凹所を設けてもよいし、またプレス機により
当該部分に突起を設けることにより、雌ボルト2
1の回動を阻止するようにしてもよい。
ト 考案の効果: 従来の取付方法のように多数の取付孔を穿孔
して膨張アンカーや膨張プラグを用いなくても
よいので、現場に於ける取付手間が少なくてす
むだけでなく、構造物4を損傷することもな
い。
傾斜板に柱受ボルトを固定した効果。
傾斜板8の裏面から表面に柱受ボルト10を
貫通して、傾斜板8の裏面に該ボルト10の頭
部を固定したので、同じ場所にナツトを水平に
溶接固定した従来の構造に較べて、柱の取付作
業が極めて容易である。
即ち、本案の構成であれば、柱受固定ナツト
28を柱受ボルト10に螺入緊締する際、ボル
トの縁端に締付工具が容易に届くので、締付作
業が容易かつ確実に実施できる。
長いボルトを用いない利点。
柱の中心を垂直に貫通した長い通しボルトを
用いて、ボルトの両端をナツトで締め付けて柱
を立てる従来の構造では、たとえ柱下端を完全
に巾木の上面に密着させても、ボルトが長いた
めに構造的に柱がぐらつき易い。
本案では、柱5下端を柱受金3にかぶせてあ
り、更に、所要に応じて、小ねじで柱下端と柱
受金3とを螺着固定してもよいので、従来の構
成の柱のようなぐらつきが無い。
柱5下端の切断処理が容易。
柱5下端の切断は一般に建築現場で行うが、
切断の角度が笠木30の傾斜角度と一致しない
ときは、柱5の前壁の下端、または柱5の後壁
の下端、が1本の線状に笠木30の面に接触す
るだけになるので、それが原因で柱5がぐらつ
く。
本案では、柱5の下端は小ねじにより柱受金
3に螺着固定することもできるので、傾斜角度
が少々一致しない場合でも、それが為に柱5が
ぐらつくことは無い。
従つて、現場での作業能率がよい、と言う特
徴がある。
柱の取付位置を自由に選択できる。
本案の構成では、柱5の設置位置が決まれ
ば、その位置に相当する笠木30上に、柱受ボ
ルト10の通る円孔を唯1個開けるだけで、取
付作業ができる。また、円孔を開ける作業は現
場で容易に行えるので、作業性が良い、と言う
特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本案金具の側面図で要部を断面で示
したもの、第2図は、基板と挟み金とを示した平
面図、第3図は、同じく右側面図、第4図は、説
明のための組立図で、笠木を除いたもの、であ
る。 図において、1……基板、2……挟み板、3…
…柱受金具、4……構造物、8……傾斜板、10
……柱受ボルト、12……止めボルト、13……
内挟み金、14……外挟み金、19……回転止め
片、20……調節ボルト、28……柱受固定ナツ
ト、30……笠木、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 建築における手摺笠木と柱との連結金具におい
    て、 中央に傾斜板8を載置固定し、4隅に夫々傾斜
    板8の傾斜方向に平行した長孔6をを有する基板
    1と、 該傾斜板8の中央に、傾斜板8の下面より上面
    に貫通して、該傾斜板8の下面に頭部を固定され
    た柱受ボルト10と、 上面に突出した止めボルト12を該基板1の長
    孔6に嵌合し、上面を該基板1の下面に接して摺
    動可能に保持した2個のL型挟み金2と、 構造物4を貫通して該挟み金2を連結保持する
    調節ボルト20と、 傾斜板8に螺着脱可能な、断面ほぼコの字形
    で、その底面24が傾斜板8と同じ角度に傾斜し
    た柱受金具3と、 より成る、手摺笠木と柱との連結金具。
JP1987055886U 1987-04-13 1987-04-13 Expired JPH0432433Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124435U (ja) * 1984-01-31 1985-08-22 株式会社 サンレ−ル 手摺りの取付装置
JPS60172940U (ja) * 1984-04-24 1985-11-15 株式会社日本アルミ 手摺

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JPS63200034U (ja) 1988-12-22

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