JPH04319527A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH04319527A
JPH04319527A JP8877991A JP8877991A JPH04319527A JP H04319527 A JPH04319527 A JP H04319527A JP 8877991 A JP8877991 A JP 8877991A JP 8877991 A JP8877991 A JP 8877991A JP H04319527 A JPH04319527 A JP H04319527A
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magnetic
drying
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coating liquid
magnetic particles
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Kazunori Komatsu
和則 小松
Mikio Tomaru
美喜男 都丸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体の製造方法
、特に詳細には磁性粒子の配向性および表面平滑性の優
れた磁気記録媒体の製造しうる方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】近時、磁気記録媒体のS/N特性改善が
強く要求され、磁性層を構成する磁性粒子の微粒化、あ
るいは表面平滑性の向上等によってS/N特性を改善す
る試みが広くなされている。
【0003】一般的な磁気記録媒体として従来より、溶
媒により溶解された結合剤中に磁性粒子を分散してなる
磁性塗布液を、非磁性支持体表面に塗布して磁性層を形
成したものが知られている。この種の磁気記録媒体は非
磁性支持体を連続移送しつつ、該支持体の表面に上記磁
性塗布液を塗布し、このようにして形成された塗膜を乾
燥、固化して磁性層とすることによって得られるが、最
近は磁性層の磁気ヒステリシス曲線の角形形状性(角形
性)を高めるために、塗膜が固化する前に該塗膜に対し
て外部磁界を印加して磁性粒子の容易磁化軸を所望方向
に配向させる処理が広く行なわれている。
【0004】上述のような磁場配向処理を行なってから
次に塗膜乾燥がなされるまでの間に、一度配向された磁
性粒子の配向性が乱れる傾向があることが一般に認めら
れているが、その傾向は磁性粒子の粒径が小さいほど高
いことが本発明者らの研究により明らかになっている。 したがって前述したS/N特性改善のための磁性粒子微
粒化は、上記の点から自ずと制限されることになる。
【0005】そこでS/N特性を改善する上で、表面平
滑性を高めることが不可欠となるが、この表面平滑性も
上記磁性粒子の配向性と密接に関わり合っている。すな
わち配向性を与えるために磁場配向処理を行なうと、磁
性粒子が凝集して塗膜が荒れ、表面平滑性が低下するの
である。このような不具合を解消するために、配向限界
によって磁性粒子が磁気的に凝集しない程度に塗膜を予
備乾燥し、その後配向処理をしてから再度乾燥処理を行
なうようにした磁気記録媒体の製造方法(特公昭56−
36496号)も提案されているが、このような方法に
よると磁性粒子の配向性を十分に高めることができない
【0006】そこで磁性粒子の配向性が高く、また表面
平滑性が高い磁気記録媒体を製造するために連続移送さ
れる非磁性支持体の表面に前述したような磁性塗布液を
塗布し、その後磁場配向、乾燥処理を施して磁気記録媒
体を製造する方法において、磁性塗布液を非磁性支持体
表面に塗布した後、予備配向を行なってから予備乾燥し
、次に中間乾燥しつつ本配向を行ない、その後本乾燥す
る方法(特開昭60−76023号公報)も提案されて
いる。しかし、近年、磁気記録媒体において高密度化が
要求され、粒子サイズが小さく比表面積の大きい強磁性
粉末を用い、S/Nや角型比の向上を図っているが、こ
のような強磁性粉末は分散しにくく、従来の方法では十
分その性能を引き出すことができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明の目的
は分散性、配向性を改良し、S/N比、角型比等に優れ
た高特性の磁気記録媒体の製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は連続
移送される非磁性支持体の表面に溶媒により溶解された
結合剤中に磁性粒子を分散してなり、かつ塗布液の全液
に対する前記磁性粒子の重量粒子の重量百分率が20%
以下である磁性塗布液を塗布し、このようにして形成さ
れた磁性塗膜に磁場配向しながら乾燥を行なうことを特
徴とする磁気記録媒体の製造方法によって達成できる。 又好ましくは本発明の上記目的は前記結合剤のうち、少
なくとも1種の結合剤が−SO3 M基、−OSO3 
M基、−PO3 M基、−OPO3 M基のうち少なく
とも1種を含む結合剤を用いることを特徴とする磁気記
録媒体の製造方法によって達成できる。
【0009】すなわち本発明の磁気記録媒体の製造方法
は磁性粒子を磁性塗布液の全液に対して重量百分率で2
0%以下という希釈した状態で分散、希釈することによ
り、良好な分散状態が得られ、かつ、その良好な分散状
態が戻らないように配向磁場をかけながら乾燥すること
により、極めて分散性の優れた磁気記録媒体が得られる
。この時単に希釈した状態で分散したものよりも、結合
剤として−SO3 M、−OSO3 M、−PO3 M
2 、−OPO3 M2 の如き極性基を含有した塩化
ビニル系樹脂やポリウレタン樹脂を用いることにより、
希釈した効果と相乗して、更に良好な分散性が得られる
。又磁場中乾燥と組合せることにより得られた良好な分
散液をそのままの状態で乾燥、固化するのに役立つ。
【0010】すなわち、磁性塗布液中の磁性粒子の重量
百分率を20%以下にすることにより、磁性塗布液中の
磁性粒子同士の物理的距離を大きくし、磁性粒子を動き
やすくすることが可能となる。この状態の磁性塗布液を
支持体上に塗布した後、磁性塗布液が乾燥する前に配向
磁場を印加することによりその印加磁場方向への磁性塗
布液中の磁性粒子の配向が容易となる。しかしながら、
この状態の磁性塗布液中の磁性粒子は印加磁場方向に揃
いやすいと同時に、ひとたびこの磁場から離れると逆に
磁性粒子の磁気力によりせっかく配向された磁性粒子が
ばらばらになってしまう。そこで磁場を印加しながら磁
性粒子を配向した状態で磁性粒子が動きにくくなる状態
まで乾燥することにより、前述の配向の乱れ現象を防止
し、配向性の優れた状態を最後まで維持することが可能
となり、S/N比、角型比等に優れた高特性の磁気記録
媒体を製造することができる。次に、図面を参照して本
発明をさらに詳細に説明する。図1は本発明の磁気記録
媒体の製造方法を実施する装置の一例を示すものである
【0011】(図1)
【0012】長尺、帯状の非磁性支持体1は送出しロー
ル2から送り出され、連続移送されて巻取りロール3に
巻き取られる。連続移送される非磁性支持体1の表面(
図中上表面)に近接する位置には、一例として塗布ヘッ
ド4が配置され、該塗布ヘッド4により支持体1の表面
に磁性塗布液5が塗布される。この磁性塗布液5は、溶
媒により溶解された結合剤(バインダー)中に磁性粒子
を分散させてなるものであり、この磁性塗布液5が塗布
されて支持体1表面上には塗膜15が層成される。
【0013】上記塗布ヘッド4から支持体移送方向下流
側に向けて順に、予備配向磁石6、予備乾燥手段7、中
間乾燥手段8、本乾燥手段9が配設され、中間乾燥手段
8の外側には本配向磁石10が設けられている。非磁性
支持体1は塗膜15が未乾燥のまま上記予備配向磁石6
の近傍を通過し、このとき該予備配向磁石6によって、
塗膜15中の磁性粒子が所望方向に配向される。この予
備配向磁石6としては単極永久磁石、二極対向永久磁石
、四極対向永久磁石、あるいは電磁石等が使用されうる
。そしてこの予備配向磁石6は一般に、平均磁束密度3
00〜5000G、望ましくは1000〜4000G程
度のものが好適に使用される。
【0014】次に非磁性支持体1は、該支持体1の表面
に乾燥風を供給する予備乾燥手段7内に送られ前記乾燥
手段7において予備乾燥され、引き続き中間乾燥手段8
により中間乾燥されつつ本配向磁石10により本配向処
理され、最後に本乾燥手段9により本乾燥され、支持体
1上の塗膜15が固化されて磁性層とされた磁気テープ
が完成する。本発明の乾燥は前記中間乾燥であり配向は
前記本配向である。従って前記予備乾燥、予備配向、本
乾燥はせず、すべて前記中間乾燥と本配向のみでもかま
わない。
【0015】上記予備乾燥においては、塗膜15中の残
留溶媒を、塗膜前の磁性塗布液中の溶媒量の50〜95
%まで乾燥させ、中間乾燥においては5〜70%まで乾
燥させ、最後の本乾燥において5%以下まで乾燥させる
のが好ましい。予備乾燥において上記範囲を超えて乾燥
させると、塗膜15の粘度が大きくなる結果本配向磁石
10による磁性粒子配向が困難になり、完成した磁気記
録媒体の配向角形性が低下し電磁変換特性が劣化する不
具合が発生する。予備乾燥における乾燥が上記範囲まで
達していないと、本配向磁石10による本配向が、塗膜
15の余りに低粘度の状態から行なわれるので、塗膜1
5中の磁性粒子が凝集しやすく、磁気記録媒体の表面平
滑性が劣ってS/Nの低下をみる。またこの場合には、
予備乾燥における乾燥負荷が高くなるから、中間乾燥手
段8および本配向磁石10の全長が長くなるという不具
合も生じる。
【0016】前記の非磁性支持体1の素材としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類;ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン類;セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート、セルロースアセテート
ブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等の
セルロース誘導体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等のビニル系樹脂;ポリカーボネート、ポリイミド、
ポリアミドイミド等のプラスチックの他に用途に応じて
アルミニウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非磁
性合金などの非磁性金属類;ガラス、陶器、磁気などの
セラミック類;紙、バライタまたはポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−ブテン共重合体などの炭素数2
〜10のα−ポリオレフィン類を塗布またはラミネート
した紙などの紙類も使用できる。これらの非磁性支持体
は使用目的に応じて透明あるいは不透明であっても良い
【0017】又、非磁性支持体の形態はフィルム、テー
プ、シート、ディスク、カード、ドラム等いずれでも良
く、形態に応じて種々の材料が必要に応じて選択される
。これらの非磁性支持体の厚みはフィルム、テープ、シ
ート状の場合は約1〜50μm程度、好ましくは1〜3
0μmである。又、ディスク、カード状の場合は0.5
〜10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状とし、
使用するレコーダーに応じてその型は決められる。
【0018】前記の磁性粒子としては強磁性酸化鉄、強
磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末などが使用できる。 上記の強磁性酸化鉄は一般式FeOxで示した場合のx
値が1.33≦x≦1.50の範囲にある強磁性酸化鉄
、すなわち、マグヘマイト(γ−Fe2 O3 ,x=
1.50)、マグネタイト(Fe3 O4 ,x=1.
33)及びこれらのベルトライド化合物(FeOx,1
.33<x<1.50)である。
【0019】これらの強磁性酸化鉄には2価の金属が添
加されていても良い。2価の金属としてはCr,Mn,
Co,Ni,Cu,Znなどがあり、上記酸化鉄に対し
て0〜10atomic%の範囲で添加される。上記の
強磁性二酸化クロムはCrO2 およびこれにNa,K
,Ti,V,Mn,Fe,Co,Ni,Tc,Ru,S
n,Ce,Pbなどの金属、P,Sb,Teなどの半導
体、またはこれらの金属の酸化物を0〜20wt%添加
したCrO2が使用される。上記の強磁性酸化鉄および
強磁性二酸化クロムの針状比は2/1〜20/1程度、
好ましくは5/1以上、平均長は0.2〜2.0μm程
度の範囲が有効である。
【0020】上記の強磁性合金粉末は金属分が75wt
%以上であり、金属分の80wt%またはそれ以上が少
なくとも一種の強磁性金属(すなわち、Fe,Co,N
i,Fe−Co,Fe−Ni,またはCo−Ni−Fe
)であり、金属分の20wt%またはそれ以下、好まし
くは0.5〜5wt%がAl,Si,S,Sc,Ti,
V,Cr,Mn,Cu,Zn,Y,Mo,Rh,Pd,
Ag,Sn,Sb,Te,Ba,Ta,W,Re,Au
,Hy,Pb,Bi,La,Ce,Pr,Nd,B,P
などの組成を有するものであり、少量の水、水酸化物ま
たは酸化物を含む場合もある。更に磁性粉を束ねたもの
として特開昭57−124404号公報に記載されたも
のが使われる場合もある。
【0021】本発明に使用される結合剤(バインダー)
としては従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反
応型樹脂やこれらの混合物が使用される。結合剤の例と
しては、塩化ビニル系共重合体(共重合モノマーとして
は酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエ
ステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸プロピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステア
リル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のア
ルキル(メタ)アクリレート、塩化ビニリデンなどは溶
剤溶解性を上げる効果があり好ましい。OH基含有の共
重合モノマーとしてビニルアルコール、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート
、ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
システアリル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアリルエー
テル、ヒドロキシプロピルアリルエーテル、ヒドロキシ
ブチルアリルエーテル等はポリイソシアネート化合物や
エポキシ化合物と結合して力学強度が向上し好ましい。 その他マレイン酸、(メタ)アクリル酸、アクリロニト
リル、エチレン、スチレンなど必要に応じて共重合でき
る。);ポリメチルメタクリレートに代表されるアクリ
ル系樹脂(共重合モノマーとしては上記塩化ビニル系共
重合体に用いられるものと同様のものが挙げられる。)
;ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレートなどの繊維素系
樹脂;ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル
ポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポ
リエーテルエステルポリウレタン樹脂、ポリカーボネー
トポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル
樹脂、各種ゴム系樹脂等を挙げることができる。
【0022】これらの中で好ましいものは塩化ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂、繊維素系樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂である。分散
性・耐久性を更に高めるために以上列挙の結合剤分子中
に、極性基〔−COOM、−SO3 M、−SO4 M
、−PO3 M2 、−OPO2 M2 、アミノ基、
アンモニウム塩基、−OH、−SH、エポキシ基(但し
、Mは水素原子、アルカリ金属またはアンモニウムを示
し、一つの基の中に複数のMがあるときは互いに同じで
も異なっていてもよい)〕を導入したものが好ましい。
【0023】極性基の含有量としては−COOM、−S
O3 M、−SO4 M、PO3 M2 、−OPO3
 M2 アミノ基、アンモニウム塩基の場合はポリマー
1グラム当り10−7〜10−3当量が好ましく、さら
には0.5×10−5〜60×10−5当量が好ましい
範囲である。−OH、−SH、エポキシ基の場合は5×
10−5〜200×10−5当量が好ましい。この範囲
より少ないと効果が少なく、多すぎると溶剤溶解性が悪
くなり分散性は低下する。
【0024】これらの結合剤の好ましい分子量は重量平
均分子量で1万〜10万、さらに好ましくは2万〜6万
である。
【0025】これら極性基含有の結合剤として特に好ま
しくは、■OH基を分子内に3個以上と極性基を0.5
×10−5eq/g〜60×10−5eq/g有するポ
リウレタン樹脂、■OH基を5×10−5〜200×1
0−5eq/g及びエポキシ基を0.5×10−5〜1
00×10−5eq/g及び極性基を0.5×10−5
〜60×10−5eq/g含み重合度が200〜600
である塩化ビニル系あるいはアクリル系樹脂が挙げられ
る。
【0026】強磁性粒子及び前述の結合剤、分散剤、潤
滑剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤、溶剤等は
混練されて磁性塗布液5とされる。混練にあたっては、
磁性粒子及び上述の各成分は全て同時に、あるいは個々
の順次に混練機に投入される。たとえばまた分散剤を含
む溶媒中に磁性粒子を加え所定の時間混練をつづけて磁
性塗布液5とする方法などがある。
【0027】磁性塗布液5の混練分散にあたっては各種
の混練機が使用される。例えば二本ロールミル、三本ロ
ールミル、ボールミル、ペブルミル、トロンミル、サン
ドグライダー、Szegvari  アトライター、高
速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミ
ル、ディスパー、ニーダー、高速ミキサー、ホモジナイ
ザー、超音波分散機などである。
【0028】混練分散に関する技術は、T.C.PAT
TON著の“ Paint Folw and Pig
ment Dispersion”(1964年、Jo
hn Wiley & Sons 社発行)に述べられ
ている。又、米国特許第2,581,414号明細書、
同2,855,156号明細書にも述べられている。
【0029】分散及び塗布溶媒に使用する有機溶媒とし
ては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系;酢酸メチル
、酢酸エチル、酢酸プチル、乳酸エチル、酢酸グリコー
ルモノエチルエーテル等のエステル系;エーテル、グリ
コールジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテ
ル、ジオキサン等のグリコールエーテル系;ベンゼン、
トルエン、キシレン等のタール系(芳香族炭化水素);
メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素
、クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベ
ンゼン等の塩素化炭化水素等のものが選択して使用でき
る。
【0030】支持体上へ前記の磁性塗布液5を塗布する
方法としては前述のような塗布ヘッド4を用いる他に、
エアードクターコート、ブレードコート、エアナイフコ
ート、スクイズコート、含浸コート、リバースロールコ
ート、トランスファーロールコート、グラビヤコート、
キスコート、スピンコート等が利用でき、その他の方法
も可能であり、これらの具体的説明は朝倉書店発行の「
コーティング工学」253頁〜277頁(昭和46.3
.20発行)に詳細に記載されている。
【0031】又、重層磁気記録媒体の場合は非磁性支持
体1上に上記の塗布法によって磁性塗布液5を塗布、乾
燥し、この工程を繰り返して連続塗布操作により2層以
上の磁性層を設けたものである。又、特開昭48−98
803号(西ドイツ特許DT−OS2,309,159
号)、同48−99233号(西ドイツ特許DT−AS
2,309,158号)等に記載された如く、多層同時
塗布法によって同時に2層以上の磁性層を設けても良い
。磁性層の厚味は乾燥厚味で約0.5〜6μmの範囲と
なるように塗布する。重層の場合は合計で上記の範囲と
される。又、この乾燥厚味は磁気記録媒体の用途、形状
、規格などにより決められる。
【0032】前記の塗膜15の乾燥前の表面平滑化処理
としてはマグネットスムーザー、スムーズニングコイル
、スムーズニングブレート、スムーズニングブランケッ
ト等の方法が必要に応じて使用される。これらは、特公
昭47−38802号、英国特許1,191,424号
、特公昭48−11336号、特開昭49−53631
号、同50−112005号、同51−77303号等
に示されている。
【0033】乾燥後の塗膜15表面のカレンダリング処
理はメタルロールとコットンロール、または合成樹脂(
たとえばナイロン、ポリウレタンなど)ロール、あるい
はメタルロールとメタルロールなどの2本のロールの間
を通すスーパーカレンダー法によって行なうのが好まし
い。スーパーカレンダーの条件は約25〜500kg/
cmのロール間圧力で、約35〜150℃の温度で、5
〜200m/min の処理速度で行なうのが好ましい
。温度及び圧力がこれらの上限以上になると磁性層およ
び非磁性支持体1に悪影響がある。又、処理速度が約5
m/min 以下だと表面平滑化の効果が得られなく、
約200m/min 以上だと処理操作が困難となる。
【0034】これらの表面平滑化処理については米国特
許第2,688,567号明細書;同2,998,32
5号明細書;同3,783,023号明細書;西独公開
特許(OLS)2,405,222号明細書;特開昭4
9−53631号公報、同50−10337号公報、同
50−99506号公報、同51−92606号公報、
同51−102049号公報、同51−103404号
公報、特公昭52−17404号公報などに記載されて
いる。
【0035】
【実施例】次に以上説明した各材料から特性のものを選
択使用し、第1図の装置を用いた本発明方法により磁気
記録材料を製造する実施例について詳しく説明する。尚
実施例中「部」との表示はすべて「重量部」を表わす。
【0036】磁性塗布液処方   組成A     強磁性粉末(Co含有γ−Fe2 O3 ) 
                     100部
    リン酸含有塩化ビニル共重合体(重合度400
)                12部    ポ
リウレタン(Mn=12万)            
                      8部 
   α−Al2 O3              
                         
          5部    ステアリン酸   
                         
                      2部 
   ステアリン酸ブチル             
                         
      2部    シクロヘキサノン     
                         
              98部    メチルエ
チルケトン                    
                      98部
    ポリイソシアネート(磁性粉末重量百分率:3
0.0%)          8部  組成B     強磁性金属粉末              
                         
     100部    スルホン酸含有塩化ビニル
共重合体(重合度400)            1
3部    ポリウレタン(Mn=12万)     
                         
    9部    α−Al2 O3       
                         
                 5部    ステ
アリン酸                     
                         
    3部    ステアリン酸ブチル      
                         
             2部    メチルエチル
ケトン                      
                    96部  
  シクロヘキサノン               
                         
    96部    ポリイソシアネート(磁性粉末
重量百分率:30.0%)          9部

0037】実施例1 磁性液組成Aの組成物を、混練後サンドグライダーにて
分散した。この磁性分散液(磁性粉末重量百分率:30
.0%)およびこの磁性分散液に有機溶剤(メチルエチ
ルケトン:シクロヘキサノン=1:1)をそれぞれ67
部(磁性粉末重量百分率:25.0%)、102部(磁
性粉末重量百分率:23.0%)、167部(磁性粉末
重量百分率:20.0%)、334部(磁性粉末重量百
分率:15.0%)、667部((磁性粉末重量百分率
:10.0%)および1667部(磁性粉末重量百分率
:10.0%)加えた磁性塗布液5を作製し、厚さ14
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)支持体1
上にこの磁性塗布液5を乾燥厚みが4μmとなるように
塗布し、この後2極対向永久磁石6からなる磁場強度3
500Gauss の磁界によって支持体移送方向に予
備配向処理した後、予備乾燥(7)し磁場強度800G
auss のソレノイドコイル磁界10中で乾燥8させ
、更に本乾燥した後巻き取りロール3に巻き取った。そ
の後所定幅に裁断して磁気テープを作り、これらのテー
プの角型比を測定した。
【0038】比較例1 実施例1においてソレノイドコイルを取り去り、2極対
向磁石のみで配向処理した以外は実施例1と同様の方法
にて磁気テープを作製し、これらのテープの角型比を測
定した。
【0039】実施例2 磁性液組成Bの組成物を、混練後サンドグラインダーに
て分散した。この磁性分散液(磁性粉末重量百分率:3
0.0%)およびこの分散液に有機溶剤(メチルエチル
ケトン:シクロヘキサノン=1:1)をそれぞれ67部
(磁性粉末重量百分率:25.0%)、102部(磁性
粉末重量百分率:23.0%)、167部(磁性粉末重
量百分率:20.0%)、334部(磁性粉末百分率:
15.0%)、667部(磁性粉末重量百分率:10.
0%)および1667部(磁性粉末重量百分率10.0
%)加えた磁性塗布液5を作製し、厚さ14μmのポリ
エチレンテレフタレート(PET)支持体上にこの磁性
液を乾燥厚みが4μmとなるように塗布し、この後2極
対向永久磁石6からなる磁場強度4500Gauss 
の磁界によって支持体移送方向に予備配向した後、磁場
強度1000Gauss のソレノイドコイル磁界10
中で乾燥8させ、巻き取りロール3に巻き取った。その
後支持体を所定幅に裁断して磁気テープを作り、これら
のテープの角型比を測定した。図1における予備乾燥手
段7と本乾燥手段9は省略した。
【0040】比較例2 実施例2においてソレノイドコイルを取り去り、2極対
向磁石のみで配向処理した以外は実施例1と同様の方法
にて磁気テープを作製し、これらのテープの角型比を測
定した。以上の実施例および比較例で作製した磁気テー
プの角型比の測定は全て東英工業(株)製の振動試料型
磁力計を用いて行った。以下に、角型比測定結果を示す
。 磁性粒子重量百分率(%)    30      2
5     20      15       10
     5        実施例1       
     0.874   0.882   0.92
4   0.926   0.927  0.926 
     比較例1            0.85
6   0.861   0.869   0.864
   0.862  0.861      実施例2
            0.851   0.867
   0.910   0.912   0.913 
 0.913      比較例2         
   0.826   0.839   0.859 
  0.854   0.851  0.849
【00
41】以上の結果から明らかな様に、本実施例により製
造された磁気テープは、良好な角型比を示し、感度・S
/N比等の磁気特性が良好であった。一方磁性粒子の重
量百分率が30%や25%の従来の磁性塗布液の濃度の
ものや磁場中で乾燥していないサンプルは本発明の効果
が得られなかった。
【0042】
【発明の効果】本発明は磁気記録媒体の製造工程におい
て、磁性液を全磁性液に対する磁性粒子の重量百分率が
20%以下になる様に調製し、支持体上に塗布後磁場中
で乾燥させることにより、磁性液中に強磁性粉末が均一
に分散された磁性液を供給でき、また配向性に優れS/
N比、角型比等に優れた高特性の磁気記録媒体を製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の一例を示す概略図
である。 1…非磁性支持体 4…塗布ヘッド 5…磁性塗布液 6…予備配向磁石 7…予備乾燥手段 8…中間乾燥手段 9…本乾燥手段 10…本配向磁石 15…塗膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  連続移送される非磁性支持体の表面に
    溶媒により溶解された結合剤中に磁性粒子を分散してな
    り、かつ塗布液の全液に対する前記磁性粒子の重量百分
    率が20%以下である磁性塗布液を塗布し、このように
    して形成された磁性塗膜に磁場配向しながら乾燥を行な
    うことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記結合剤のうち、少なくとも1種の
    結合剤が−SO3 M基、−OSO3 M基、−PO3
     M基、−OPO3M基のうち少なくとも1種を含む結
    合剤を用いることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
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