JPS63140418A

JPS63140418A - 磁気記録媒体およびその製造方法

Info

Publication number: JPS63140418A
Application number: JP28839786A
Authority: JP
Inventors: Eiji Chino; 英治千野; Tadashi Inukai; 忠司犬飼; Hajime Suzuki; 肇鈴木; Seiki Nishihara; 誠喜西原
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1986-12-02
Filing date: 1986-12-02
Publication date: 1988-06-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体
およびその製造方法に閃するものである。

（従来技術）最近、磁気記録媒体の高密度が強く望まれており、その
ために磁気記録媒体の磁性層中の磁性粉を高濃度に均一
分散し、さらに磁性層中に高密度に充ｆＪ’ｌする必要
がある。しかし、磁性粉の表面は現水性であるため一般
の結合剤樹脂の親油性とはなじみが悪く均一高濃度分散
が困難である。このことは磁性粉が微粒子になる程顕著
となる。この点を解決するため、高分子鎖中に親水性基
のスルホン酸金属塩基を導入した結合剤樹脂が提案され
ている（特公昭５８−４１５６５号公１１１）。さらに
、磁性粉の表面を親油性にするための処理も多く提案さ
れている。

（発明が解決しようとする問題点）磁性粉を均一分散するために提案されている結合剤樹脂
に親水基を導入する技術、たとえば特公昭５８−４１５
６５号公報に記載された樹脂を結合剤樹脂として使用す
る場合には、磁性粉の均一分散は非常に優れているが、
磁性粉を高濃度に分散し磁性層として高密度に磁性粉が
充填されたものを得るには不宿足であった。一方、磁性
粉の表面を親油性にする技術、たとえば、シリコン含有
化合物で前処理した磁性粉を使用する場合は、分散性の
改良は見られるが、高濃度にしかも均一に磁性粉を分散
し、高密度に磁性粉が充填された磁性層を得るには、不
充分であった。

（問題点を解決するための手段）本発明は、磁性粉を高濃度に均一分散した磁性塗料を得
、磁性層として高密度にしかも均一に充填された磁性粉
を含むものを得んとするものである。本発明は、高密度
の磁気記録媒体を提供し、かつその製造方法を提供する
ものである。

すなわち本発明は、非磁性支持体上に磁性層を設けてな
る磁気記録媒体において、該磁性層が結合剤樹脂として
スルホン酸金属塩基含仔ポリウレタン樹脂を含存し、か
つ磁性粉が該粉体表面に炭素数１２〜１８の脂肪酸を保
存する吠態で存在する磁性層であることを特徴とする磁
気記録媒体であり、かかる磁気記録媒体を得るための非
磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気記録媒体の製造
方法において、磁性粉を炭素数が１２〜１８の脂肪酸で
あらかじめ処理して得た処理粉を、スルホン酸金属塩基
金をポリニレタン樹脂を結合剤として含むゆ材中に分散
し、該塗料を塗布し磁性層を形成することを特徴とする
磁気記録媒体の製造方法である。

本発明において使用されるスルホン酸金属塩基金「ポリ
ウレタンは、特公昭５８−４１５８５号公報に開示され
ているボリウレク／であればよい、、該ポリウレタンの
スルホン酸金鴇塩基含イｆ量は、１０〜１０００当量／
１０＠ｇポリマー当り、であればよいが、好ましくは２
０〜６００当量／１０６　ｇポリマー当りである。本発
明においては該ポリウレタン樹脂の１種または２種以上
を用いてもよいが、さらに該ポリウレタン樹、猪が結合
剤樹脂として３０重量％以上含「していれば、他の結合
剤樹脂を併用してもよく、他の併用結合剤樹脂としては
、塩ビー酢ビ共償合体、塩ビー塩化ビニリゾ／共重合体
、塩ビ−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステ
ル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、ポリビニールブチラール、ポリエス
テル、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート
、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート
、ニトロセルロース、スチレンーブクジエン共重合体等
の１種または２種以上が挙げられるが、好ましくは、塩
ビー酢ビ共ｍ合体、セルロース誘４体であるが、特に好
ましくはニトロセルロースである。本発明において使用
される炭素数が１２〜１８の脂肪酸としては、ラウリン
酸、ｎ−）リデシレン酸、ミリスチン酸、ｎ−ペンタデ
シレン酸、バルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸
等の飽和モノカルボン酸、オレイン酸、リノール酸、ス
テアロール酸、リシノール酸等の不飽和脂肪酸が挙げら
れる。

本発明において、磁性粉をあらかじめ炭素数が１２〜１
８の脂肪酸で処理する方法としては下記の方法等が例示
される。

■　磁性粉を炭素数が１２〜１８の脂肪酸の存在下で一
定時間撹拌下で処理し、濾別して莞燥する方法。

■　磁性粉を炭素数が１２〜１８の脂肪酸の存在下で撹
拌分散し濾別して保存し、使用時に濾別して使用する方
法。

■　磁性粉を磁性塗料作成時に、先ず炭素数が１２〜１
８の脂肪酸と溶媒とだけでｍｔ↑分散し、後に他の成分
、接合剤樹脂等を添加して、分散し、塗料を作成する方
法。

これらの方法のうち、■の方法が好ましく適用される。

■の方法によって得られた磁性粉を磁性塗料作成に使用
して、磁性層を作成することにより、本発明の磁性粉が
均一に高密度に充填された磁性層の磁気記録媒体を得る
ことができる。これら炭素数が１２〜１８の脂肪酸の使
用量は、磁性層中に存在するときを基準として、磁性粉
に対して、０．３〜５．０ｆｆｉｆｉｔ％であり、好ま
しくは０５〜３．０重量％である。

本発明においては、本発明の目的を損なわない限り、脂
肪酸エステル、ブチルセロソルブの脂肪酸エステル等の
潤滑剤、リン酸エステル等の界面活性剤、エポキシ化合
物、ポリイソシアネート化合物等の架橋剤、アルミナ、
α−ＦＱ＊Ｏｓ′！Ｆの微粉の研出剤、ケラチェ／ブラ
ック等のカーボン粉等の４電性付与剤等を併用してもよ
い。

本発明に用いられる磁性粉は、スピネル構造を有する７
−Ｆｅｗ　ｏｓ　、Ｃｒｏｗ　、コバルトフェライト、
コバルト吸着酸化鉄、強磁性Ｆｅ−Ｃ。

−Ｎｉ系合金、または六方晶バリウムフェライト等の微
粉末である。

本発明は、これらの磁性粉が磁性層構成全成分中３０重
量％以上、好ましくは４０重量％以上、さらに好ましく
は４５ｉ［（量％以上含まれる状態の磁性層の磁気記録
媒体およびその製造法において、好適に効果が大きく使
用できる。

本発明に使用できる非磁性支持体としては、ポリエステ
ル（特にエチレンテレフタレートが主成分のポリエステ
ル）、ポリフェニレンスルフィド等のポリマー単独また
は、これ等ポリマーに繊維状、粉粒状の補強材、充填材
を添加したものからのテープ、フィルム、シート等が挙
げられる。

（作　用）炭素数１２〜１８の脂肪酸が磁性粉の表面に付着等によ
り存在するとき、特定のポリウレタンを結合材として使
用すれば、均一に分散された高濃度の磁性粉からなる磁
性層が得られ、結果として高密度、高出力の耐久性に優
れた磁気記録媒体が得られることが判った。この作用は
、不明の点もあるが本来その分子内スルホン酸金属塩基
のため、磁性粉となじみがよく分散性に優れている本発
明に使用のポリウレタン樹脂は、個々の磁性粉の表面を
過大な体積で被覆しているものと考えられる。このため
ある濃度以上に磁性粉を充填しようとしたときには、そ
の優れた分散性が障害となっていると考えられる。炭素
数１２〜１８の脂肪酸で処理された磁性粉においては、
良好な分散性と高充填が同時に膚足される。磁性粉と結
合材との表面の親和性のバランスが付与されているもの
と考えられる。

（実施例）〔実施例−１〕をホモミキサー中で３０分間混合し、磁性粉を濾別後、
６０℃で３時間真空朝燥した。得られた磁性粉を処理粉
Ｍ−１とする。

次に処理粉Ｍ−１と以下成分をボールミルで、７２２時
間混分散した後、インシアネート化合物としてコロネー
トしく日本ポリウレタン（１１ｉ！５）１２ｇを固形分
として添加して更に１時間混合して、磁性塗料を得た。

得られた磁性塗料を厚さ７５μｍのポリエチレンテレフ
タレートフィルムに莞燥厚さ２．０μｍになるように塗
布、乾燥後、表面処理を施し、６０℃で７２時間処理し
た。

次いで、３．５インチ直径の円板に打ち抜き、フロッピ
ーディスクを得て評価した。結果を表−■に示す。

〔実施例２〜１０、比較例１〜５〕表−■に示す組成で実施例−１に同様に処理して磁性粉
の各処理粉を得、該各処理粉を用いて、表−■の組成で
混合分散し実施例−１と同様にして３．５インチフロッ
ピーディスクを得た。各々得られたフロッピーディスク
の評価を行い表−■に示した。

表−Ｉ（ｇ）空白部は０を示す。

以　　下　　余　　白表−■（重量部表示）（表−■に示す以外のものは実施例−１に同様にして処
理した。）本ニッポラ７２３０４：日本ポリウレタン■
のスルホン酸金属塩基を含まないポリウレタン樹脂。

家このときのバルミチン酸の添加は、他成分と同時に添
加したものである。

友空白部は０を示す。

表　　−■ 本磁性層空８ｉ率：高分子論文集　３７．４９−５Ｅ３
　（１９８０）に記載された方法による未カレンダー品
の値。

末耐久性：５０’Ｃ，８０％ＲＨの環境下で、ＦＤＤで
１トラック連続走行させて、出力が初期出力の７５％以
下になった時点、またはＦＤＤが停止した時点で示した
。

（発明の効果）本発明の特定の脂肪酸（炭素数１２〜１８の脂肪ａ）を
磁性粉の表面に保「せしめた磁性粉を使用して、かつス
ルホン酸金属塩基を含仔するポリウレタン樹脂を結合剤
として用いたときには、実施例からも解るように、磁性
粉が磁性層中に５５重量％以上含まれる場合においても
、磁性層空隙率の少ない（すなわち高密度に磁性粉が充
填されている）しかも均一な（すなわちグロス％の大き
い）、磁性層が得られ、その結果Ｂ　ｒ　ｓ角型比とも
高い、耐久性の優れた磁気記録媒体が得られる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）非磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気記録媒
体において、該磁性層が結合剤樹脂としてスルホン酸金
属塩基含有ポリウレタン樹脂を含有し、かつ磁性粉が該
粉体表面に炭素数１２〜１８の脂肪酸を保有する状態で
存在する磁性層であることを特徴とする磁気記録媒体。
（２）非磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気記録媒
体の製造方法において、磁性粉を炭素数が１２〜１８の
脂肪酸であらかじめ処理して得た処理粉を、スルホン酸
金属塩基含有ポリウレタン樹脂を結合剤として含む塗料
中に分散し、該塗料を塗布し磁性層を形成することを特
徴とする磁気記録媒体の製造方法。