JPS63149829A

JPS63149829A - 磁気記録媒体

Info

Publication number: JPS63149829A
Application number: JP29808086A
Authority: JP
Inventors: Eiji Chino; 英治千野; Tadashi Inukai; 忠司犬飼; Hajime Suzuki; 肇鈴木; Seiki Nishihara; 誠喜西原
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1986-12-15
Filing date: 1986-12-15
Publication date: 1988-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体
に関するものである。

（従来技術）磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体において、
最近高密度記録、再生のための高密度化が強く望まれて
いる。そのために磁気記録媒体の磁性層中の磁性粉が高
０度、高密度に均一に分散され、充填される必要がある
。しかし磁性粉の表面は親水性であり、一般の結合剤樹
脂は親油性であってなじみが悪（均一な高濃度分散が困
難である。このことは磁性粉が微か（なればなるほど顕
著となる。分散性の悪さを解決するため高分子鎖中に収
水性基のスルホン酸金屑塩基を導入した結合剤樹脂が提
案されている。さらに磁性粉の表面を親油性にするため
の処理も多く提案されている。

（発明が解決しようとする問題点）磁性粉を高０度に均一分散した塗料を作成し、該塗料を
使用し、高密度に均一に充填された磁性層からなる磁性
層を仔した磁気記録媒体を得るため提案されている結合
剤樹脂に親水性基を導入する技術（例えば、特公昭５８
−４１５Ｅ３５号公報）に代表される結合剤の改良は、
磁性粉の均一分散に関しては効果の大きいものがある、
しかし該改良結合剤樹脂は低５１１＆、たとえば磁性層
中の磁性粉含量として２５９Ａ〜３０％程度のときは充
分な均一分散ができるが、比較的高ｉ５度、たとえば前
記基準で４５瓜量％以上、５０重量％以上になると均一
な分散が無理となって（る。また磁性粉の表面をｇ！油
性とする技術たとえば、シリコン合作化合物で処理する
技術では分散性の悪い結合剤樹脂との組み合わせでは、
効果を発揮するが、高濃度の均一分散という点では不溝
足である。

Ｃ問題点を解決するための手段）本発明は、磁性粉を高濃度に均一分散した磁性塗料を得
、磁性層として磁性粉が高密度にしかも均一に充填され
た高密度磁気記ｔｉ媒体を得るためのものである。

すなわち本発明は、非磁性支持体上に磁性層を設けてな
る磁気記録媒体において、該磁性層が少なくとも、磁性
粉とスルホン酸金屑塩基含「ポリウレタン樹脂およびリ
ン酸エステル系界面活性剤を含むことを特徴とする磁気
記録媒体であり、リン酸エステル系界面活性剤が下記一
般式で表わされることを特徴とする磁気記録媒体（ＲＯ−（ＣＨ，ＣＨ，０）　ｎ）　ｍＰｏ　（０１１
）　１（ただし、Ｒは炭素数８〜３０のアルキル基また
はアルキルアリル基またはアリル基であり、ｎは１〜２
０の数、ｍは１かまたは２、悲は３−ｍである。）であ
る。

本発明において使用されるスルホン酸金属塩基含有ポリ
ウレタンは、特公昭５８−４１５６５号公報に開示され
ているポリウレタンであればよいが、該ポリウレタンの
スルホン酸金属塩基含有量は、１０〜１０００当ｆｆｉ
／１０’ｇポリマー当りであればよいが、好ましくは２
０〜６００当量／１０’ｇポリマー当りである。本発明
においては該ポリウレタン樹脂の１１ｉ！ｔまたは２種
以上を用いてもよいが、さらに該ポリウレタン樹脂が結
合剤樹脂として３０重量％以上含合作ていれば、他の結
合剤樹脂を併用してもよく、他の併用結合剤樹脂として
は、塩ビー酢ビ共重合体、塩ビー塩化ビニリデン共重合
体、塩ピーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テルーアクリロニトリルノ（重合体、アクリル酸エステ
ル−スチレン共重合体、ポリビニールブチラール、ポリ
エステル１ボリウレタ／、セルロースアセテートゾチレ
ート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテ
ート、ニトロセルロース、スチレン−ブタジェノ共重合
体等の１種または２！ｉ以上が挙げられるが、好ましく
は、塩ビー酢ビ共重合体、セルロース誘４体であるが、
特に好ましくはニトロセルロースである。

本発明において使用されるリン酸エステル系界面活性剤
は、（ＲＯ−ＰＯ（ＯＨ）　＊　）で表わされるアルキ
ルリン酸エステル、（ＲＯ（ＣＨ，ＣＨ，Ｏ）　ｎ）　
ｍＰＯ（ＯＨ）　Ｑで表わされるポリオキシエチレンア
ルキル（アリル）エーテルリン酸エステル、およびＮｆ
ｆ己両者の塩等が挙げられるが、好ましくは、（ＲＯ（
ＣＩ−ＣＨ＊　Ｏ）　ｎ）　ｍＰ　Ｏ（ＯＨ）　ｔで表
わされるリン酸エステルである。ただし該式において、
Ｒは、炭素数８〜３０のアルキル基または炭素数８〜３
０のアリル基であり、ｎは１〜２ｏの数、ｍは１かまた
は２の数、愛は３−ｍの数を表わす。

このリン酸エステル系界面活性剤の使用方法は■磁性粉
をあらかじめ、リン酸エステル系界面活性剤の存在下で
撹拌分散し、濾別乾燥して、後磁性塗料作成時に使用す
る方法。■磁性塗料を作成するとき他の磁性層構成成分
と共に分散し、使用する方法。■磁性塗料を作成すると
きに、溶謀と磁性粉とリン酸エステル系界面活性剤だけ
を分散し、後他の磁性Ｂ構成成分を添加して分散する方
法。等が例示できるが、■の方法が特に好ましい。■の
方法が好ましい理由は明白ではないが磁性粉の表面に該
リン酸エステル系界面活性剤が付着（吸着）されて、磁
性層中においても、該リン酸エステル系界面活性剤が磁
性層全体にくらべて、磁性層表面により高濃度に存在し
ており、その結果、均一分散が可能となっていると考え
られる。このリン酸エステル系界面活性剤の磁気記録媒
体における磁性層中の合作量は、磁性粉に対して０．３
〜４．０重量％であり好ましくは０．５〜３．０重量％
である。０．３重量未膚では、効果が乏しく、４．０重
量％を超える毒のときは、表面への余分なしみ出しが起
り好ましくない。

本発明においては、本発明の目的を損なわない限り、脂
肪酸エステル、ブチルセロソルブの脂肪酸エステル等の
潤滑剤、硫酸エステル等の界面活性剤、エポキシ化合物
、ポリイソシアネート化合物等の架橋剤、アルミナ、α
−Ｆｅ＊Ｏｓ等の微粉の研磨剤、ケッチェンブラック等
のカーボン粉等の導電性付与剤等を併用してもよい。

本発明に用いられる磁性粉は、スピネル構造を仔するγ
−Ｆ　ｅ＠、　Ｏｓ　、Ｃｒ　Ｏｔ　、コバルトフェラ
イト、コバルト吸着酸化鉄、強磁性Ｆｅ−Ｃ。

−Ｎ　ｉ系合金、または六方晶バリウムフェライト等の
微粉末である。

本発明は、これらの磁性粉が、磁性層構成全成分中３０
重量％以上、好ましくは４０重量％以上、さらに好まし
くは４５重量％含まれる吠面の磁性層の磁気記録媒体お
よびその製造方において、好適に効果が大きく使用でき
る。

本発明に使用できる非磁性支持体としては、ポリエステ
ル（特にポリエチレンテレフタレートが主成分のポリエ
ステル）、ポリフェニレンスルフイツト等のポリマー単
独または、これらポリマーに繊維状、粉粒状の補強材、
充填材を添加したものからのテープ、フィルム、シート
等が挙げられる。

以下実施例により具体的に本発明を説明するが本発明は
実施例により制限されるものではない。

（実施例）〔実施例−１〕の３成分をホモミキサー中で３０分間混合し、磁性粉（
Ｃｏ吸替ｒ−Ｆｅｔ０３）を濾別後、６Ｏ℃で３時間真
空乾燥した。得られた磁性粉を処理粉ｐ−ｔとする。次
に処理粉Ｐ−１と以下の成分をボ、−ルミルで７２２時
間混分散した後、インシアネート化合物としてコロネー
トしく日本ポリウレタン■製のインシアネート）１２ｇ
を固形分として添加し、さらに１時間混合して磁性塗料
を得た。

得られた磁性塗料を厚さ７５μｍのポリエチレンテレツ
クレートフィルム上に、忙燥厚さ約２゜０μｍになるよ
うに塗布、屹燥後、表面処理を施し、６０℃で７２時間
処理した。次いで３．５インチ直径の円板に打ち抜き、
フロッピーデスクを得て評価した。

結果（評価）を表−■に示す。

〔実施例２〜７、比較例１〜４〕表−１に示す組成で実施例−１と同様に処理して磁性粉
の各処理粉を得て、該各処理粉を用いて表−Ｈの組成で
（表記のないものは実施例と同じ）混合分散し実施例−
１と同様にして３．５インチフロッピーディスクを得た
。各々、得られたフロッピーディスクの評価結果を表−
■に示した。

以　　下　　余　　白表−Ｉ（ｇ表示）空白部は０を示す。

ただし、リン酸エステルＡは実施例−１に用いたリン酸
エステルのｎが２〜５の混合物で他は実の構造式で表わ
され、ｎが３〜８の混合物である、（ＯＩＩ）、の構造
式で表わされ、ｎが３〜Ｂの混合物である。

またリン酸エステルを全（使用しないで同様に処理した
磁性粉をＰ−０とした。

以　　下　　余　　白（発明の効果）実施例、比較例からもわかるように、磁性粉末を高濃度
に均一に分散し、優れた高密度磁気記録媒体を得るため
に、スルホ／酸金届塩基含有ボリウレタ／とす／Ｗｔエ
ステルの併用が必要である。

ずなわち本発明のスルホン酸金属塩基含有ポリウレタン
とリン酸エステルを併用して磁性粉を分散することで磁
性粉が５０重量％以上磁性層に含まれるような高濃度塗
料においても、均一に分散ができ、その結果として、磁
性層空隙率の少ない（すなわち高密度に磁性粉が充填さ
れている）、しかも均一な（すなわちグロス％の高い）
等の優れた特性の磁性層の磁気記録媒体が得られ、該磁
気記録媒体はＢｒ、角型比とも高（、耐久性に優れた磁
気記録媒体である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）非磁性支持体上に磁性層を設けてなる磁気記録媒
体において、該磁性層が少くとも、磁性粉とスルホン酸
金属塩基含有ポリウレタン樹脂およびリン酸エステル系
界面活性剤を含むことを特徴とする磁気記録媒体。
（２）リン酸エステル系界面活性剤が下記一般式で表わ
されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁
気記録媒体。〔ＲＯ（ＣＨ＿２ＣＨ＿２Ｏ）ｎ〕ｍＰＯ（ＯＨ）ｌ（
ただし、Ｒは炭素数８〜３０のアルキル基またはアルキ
ルアリル基またはアリル基であり、ｎは１〜２０の数、
ｍは１かまたは２、ｌは３−ｍである。）