JPS6137761B2 - - Google Patents

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JPS6137761B2
JPS6137761B2 JP51146260A JP14626076A JPS6137761B2 JP S6137761 B2 JPS6137761 B2 JP S6137761B2 JP 51146260 A JP51146260 A JP 51146260A JP 14626076 A JP14626076 A JP 14626076A JP S6137761 B2 JPS6137761 B2 JP S6137761B2
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JP
Japan
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ferromagnetic metal
metal powder
magnetic
powder
acid
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JP51146260A
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JPS5370397A (en
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Masashi Aonuma
Yasuo Tamai
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6137761B2 publication Critical patent/JPS6137761B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は強磁性金属粉末の製造法及びその粉末
を用いた磁気記録体に関するものであり、特に高
抗磁力を有し、バインダーとの分散性にすぐれた
強磁性金属粉末の製造法及びマスターテープ等の
高抗磁力を有する磁気記録体に関するものであ
る。 従来、磁気記録媒体に使用されてきた強磁性粉
末としては、マグヘマイト、コバルトをドープし
たマグヘマイト、マグネタイト、コバルトをドー
プしたマグネタイト、マグヘマイトとマグネタイ
トのベルトライド化合物、コバルトをドープした
マグヘマイトとマグネタイトのベルトライド化合
物、二酸化クロムなどがあつた。しかしこれらの
強磁性粉末の抗磁力(Hc)および最大残留磁束
密度(Br)等の磁性特性は、いわゆる高密度記
録に使用するには不十分であり、記録波長の短い
信号(およそ2μm以下)、トラツク幅の狭めた
もの(およそ100μm以下)の磁気記録にはあま
り適していなかつた。 最近になり高密度記録に適する特性を備えた強
磁性粉末の開発が盛んになされているが、その対
象となる材料のひとつとして強磁性金属粉末があ
る。 この強磁性金属粉末の製造法としては種々の方
法があるが、特に注目されているものとして下記
の3種の製造法がある。 (1) 強磁性金属の有機酸塩を加熱分解し、還元性
気体で還元する方法〔たとえば、特公昭36−
11412号、同36−22230号、同38−14809号、同
39−3807号、同40−8026号、同40−8027号、同
40−15167号、同40−16899号(対応USP3,
186,829号)、同41−12096号、同41−14818号
(対応USP3,190,748号)、同42−24032号、同
43−3221号、同43−22394号、同43−29268号、
同44−4471号、同44−27942号、同46−38755
号、同47−38417号、同47−41158号、同48−
29280号、特開昭47−38523号、同50−88599号
など〕。 (2) 針状オキシ水酸化物あるいはこれらに他金属
を含有せしめたもの、あるいはこれらのオキシ
水酸化物から得た針状酸化鉄を還元する方法
〔たとえば、特公昭35−3862号、同37−11520
号、同39−20335号、同39−20939号、同46−
24833号、同47−29706号、同47−30477号(対
応USP3,598,568号)、同47−39477号、同48
−24952号、同49−7313号、特開昭46−5057号
(対応USP3,634,063号)、同46−7153号、同
48−79153号、同48−82395号、同49−97738
号、同50−24799号、同51−51796号、同51−
77900号、米国特許3,607,219号、同3,
607,220号、同3,702,270号など〕。 (3) 強磁性を有する金属の塩を含む溶液に還元剤
を加えて還元する方法。〔たとえば、特公昭38
−20520号、同38−26555号、同43−20116号、
同45−9869号、同45−14934号、同47−7820
号、同47−16052号、同47−41718号、同47−
41719号(対応USP3,607,218号)、特開昭47
−1353号(対応USP3,756,866号)、同47−
1363号、同47−42252号、同47−42253号、同48
−44194号、同48−79754号、同48−82396号、
同49−43604号、同49−99004号、同49−41899
号、同50−18345号、同50−19667号、同50−
41097号、同50−41506号、同50−41756号、同
50−72858号、同50−72859号、同50−79800
号、同50−104397号、同50−106198号、米国特
許3,206,338号、同3,494,760号、同3,
535,104号、同3,567,525号、同3,661,
556号、同3,663,318号、同3,669,643
号、同3,672,867号、同3,726,664号な
ど〕。 近年磁気複写に関する研究がなされており、特
にスレーブテープとして抗磁力の高い(約
600Oe)コバルトフエライト系、二酸化クロム系
のテープが使用されようとしている。これらのス
レーブテープ用のマスターテープとしてはより高
いスレーブのすくなくとも2倍の抗磁力が要求さ
れる。強磁性金属粉末の有する高いσsの特徴を
生かし、強磁性金属粉末をマスターテープとして
使用することが期待される。このマスターテープ
としては抗磁力は1300Oe以上、好ましくは
1500Oe以上のものが必要となつている。 一般に強磁性金属粉末は高Hc、高σsが得ら
れることが知られている。しかし、抗磁力が約
1300Oe以上を有する強磁性金属粉末を製造する
ことは困難であつた。より高い抗磁力を得るため
に種々検討されており、例えば特公昭46−24833
号においては酸性腐食水溶液で処理することによ
り抗磁力及び飽和磁化(残留磁化σrで表わして
いる)をそれぞれ高める方法が記載されている。 更に特開昭50−104397号においては、前述(3)項
の強磁性を有する金属の塩を含む溶液に還元剤を
加えて還元する方法で還元剤として水素化ホウ素
化合物を用いて還元する際に金属塩を含む溶液の
PHを3以下として反応を行うことにより、抗磁力
を高くすることができると記載されている。 しかし、いずれの方法においても高い抗磁力を
得るためには収量が減じてしまう。更には磁気記
録体とした場合、バインダー組成と強磁性金属粉
末との相性が狭いため、バインダーが限定されて
しまう。又、磁性層の強度が弱く、記録ヘツド再
生ヘツド、消去ヘツドなどによる磁性層の削れが
大きい傾向にあつた。この為工業的に製造するに
は問題があつた。 本発明の目的は第1に工業的に製造するに適し
た方法を提供することである。 第2に収量を損失することなく高抗磁力
(Hc)を有する強磁性金属粉末を提供することで
ある。 第3にバインダーとの分散性のすぐれた高抗磁
力を有する強磁性金属粉末を提供することであ
る。 第4に高抗磁力及び適度なBmを有し、角型比
のすぐれ、かつ耐候性のすぐれた磁気記録体を提
供することである。 第5に磁気複写用マスターテープ(シート)に
適した強磁性金属粉末を提供することである。 すなわち、本発明は上記の目的を達成するもの
であり、下記に示す強磁性金属粉末およびその製
造法とそれを用いた磁気記録体である。 (1) 少なくともFeを含む強磁性金属粉末におい
て、該強磁性金属粉末が超常磁性体を含有し、
1300Oe以上の抗磁力(Hc)および80〜
130emu/gの飽和磁化(σs)を有すること
を特徴とする強磁性金属粉末。 (2) 強磁性金属粉末を温度40〜120℃、相対湿度
60〜90%の雰囲気に接触させることを特徴とす
る1300Oe以上の抗磁力(Hc)および80〜
130emu/gの飽和磁化(σs)を有し、かつ
超常磁性を有する少なくともFeを含む強磁性
金属粉末の製造法。 (3) 非磁性支持体上に強磁性金属粉末とバインダ
ーを主成分とする磁性層を設けた磁気記録体に
おいて前記の強磁性金属粉末が超常磁性体を含
有し、1300Oe以上の抗磁力(Hc)および80〜
130emu/gの飽和磁化(σs)を有し、且
つ、前記磁気記録体が1500〜4000Gaussの最大
残留磁束密度(Br)を有することを特徴とす
る磁気記録体。 本発明でいう超常磁性体は、磁気記録体におい
て転写効果に寄与するといわわれている微細な粒
子をいうのでなく、メスバウアー効果を測定した
ときに超常磁性(Super Paramagnetism)に相
当するピークを与える物質をいう。 近年、γ線の共鳴吸収を利用し、原子核の状態
の研究が進んでいる。メスバウアー効果とよばれ
る現象がこれで、鉄化合物、スズ化合物他で種々
の研究が進んでいる。メスバウアー効果について
さらにくわしくは、以下の書物に記載されてい
る。 Γ H.Frauenfelder著、“The Mossbauer
Effect”、(W.A.Benjamin,NeW York、
1962)。 Γ G.K.Wertheim著、“Mossbauer Effect:
Principles and Applications”(Academic
Press,NeW York,1964)。 Γ 佐野博敏著“メスバウアー分光学”、(講談
社、1972)。 メスバウアースペクトルにおいて超常磁性体
(以下、SPMと略す)のピークはドツプラー速度
Omm/sec付近にあらわれるので通常のピークと
区別することができる。 強磁性金属粉末中のSPMの割合はローレンツ
曲線でメスバウアースペクトルを近似し、スペク
トルを分解し、分解したスペクトルについて強磁
性金属粉末による通常の吸収ピークの面積と
SPMによる吸収ピークの面積とから確認され
る。また飽和磁化(σs)を精密に測定すること
により求められるはずであるが、この場合は非磁
性不純物の影響もあり、本発明の超常磁性成分の
存在と磁気記録体の特性改善の関係はメスバウア
ースペクトルにより、初めてなされたものであ
る。 本発明の強磁性金属粉末には超常磁性を与える
超微細な粒子または部分を生じているものと考え
られ、このSPMの粒子サイズは約100Å以下、好
ましくは10〜100Åである。更に強磁性金属粉末
中のSPMの割合は約3〜30atomic%、好ましく
は5〜15atomic%である。 本発明において強磁性金属粉末とは強磁性を有
する金属または合金の微粉末を意味するものであ
り、その組成は金属分が約70wt.%以上、好まし
くは75wt.%以上であり、残部が水素または酸素
が水、水酸化物、酸化物の状態で約30wt.%以
下、好ましくは25wt.%以下、更に好ましくは1
〜15wt.%を含んでいる。この金属分の内、強磁
性金属は約80wt.%以上、好ましくは85〜100wt.
%であり、強磁性金属は少なくともFeを含むこ
とが必要であり、すなわちFe,Fe−Co,Fe−Ni
またはFe−Co−Niの金属または合金である。強
磁性金属の比率はFeが約50wt.%以上、好ましく
は70〜100wt.%であり、残分の約50wt.%以下、
好ましくは0〜30wt.%がCo,NiまたはCo−Niで
ある。上記の金属分には強磁性金属の他に非磁性
金属(約10wt.%以下、好ましくは0.05〜5wt.
%)および/または非金属原素(約0.1210wt.
%、好ましくは0.1〜5wt.%)を含む場合もあ
る。これらの非磁性金属および非金属原素として
はB,C,N,Al,Si,P,S,Ti,Cr,Mn,
Cu,Zn,Mo,Pd,Ag,Sn,Sb,Ba,La,Cl,
Sm,W,Pbなどが使用され、これらは2種以上
を同時に含む場合もある。 上記の本発明の強磁性金属粉末の粒子サイズは
短径が1000Å以下、好ましくは150〜800Å、軸比
(すなわち、ネツクレス状に連鎖した粒子の長さ
との比率)が3以上、好ましくは5〜20であるこ
とが好ましい。磁気特性は飽和磁化(σs)が80
〜130emu/g(Hm=10KOeで測定した値であ
り、抗磁力(Hc)は1300Oe以上である。 以上説明した本発明の強磁性金属粉末は磁気記
録体としてはマスターテープ、永久磁気記録体な
どに使用され、他の用途としては永久磁石などに
も使用可能である。 本発明の強磁性金属粉末の製造法は前述の(1),
(2)および(3)の方法によつて得られた強磁性金属粉
末を用いて、この強磁性金属粉末を温度40〜120
℃、相対湿度60〜90%RHの雰囲気に接触させる
こと(以下、この方法をウエツトサーモ処理と呼
ぶ)を特徴とするものである。 前述の(1),(2)および(3)の方法を具体的に説明す
ると、方法(1)は強磁性金属の有機酸塩を約150〜
500℃の温度の酸化性雰囲気中で加熱分解し、次
いで還元性雰囲気中で約200〜500℃の温度で還元
することにより強磁性金属粉末を製造する方法で
ある。ここで酸化性雰囲気とは空気または酸素ガ
スであり、還元性雰囲気とは水素ガスである。
又、強磁性金属の有機酸塩としてはシユウ酸鉄、
シユウ酸コバルト、シユウ酸ニツケル、フタル酸
鉄、フタル酸コバルト、フタル酸ニツケルなどが
使用される。 方法(2)は針状オキシ水酸化物(主に鉄)、鉄以
外の金属を含む針状オキシ水酸化鉄、これらの針
状オキシ水酸化鉄から得た針状酸化鉄または鉄以
外の金属を含む針状酸化鉄などを還元性雰囲気中
で約200〜500℃、好ましくは340〜450℃で還元す
ることにより強磁性金属粉末を製造する方法であ
る。ここで還元性雰囲気とは水素ガスである。
又、針状オキシ水酸化鉄としてはゲーサイト
(goethite,α−FeOOH)、β−FeOOH、レピド
クロサイト(lepidocrocite,γ−FeOOH)など
が、これらから得た針状酸化鉄としてはヘマタイ
ト(hematite,α−Fe2O3)、マグヘマイト
(maghemite,γ−Fe2O3)、マグネタイト
(magnetite Fe3O4)、マグヘマイトとマグネタイ
トのベルトライド酸化鉄(Berthollide iron
oxide,FeOx、1.33<x<1.50)、ブスタイト
(Wustite,FeO)などが、鉄以外の金属として
はCo,Ni,Cr,Mn,Si,Ti,Ag,Biなどが使
用される。特にCoを3〜40wt.%、好ましくは3
〜20wt.%含む強磁性金属粉末は抗磁力を高める
ために有好であり、本発明に使用するのに適して
いる。 方法(3)は強磁性を有する金属の塩を含む溶液に
還元剤を加え湿式還元(液相還元)を行なうこと
により強磁性金属粉末を製造する方法であり、還
元剤としては水素化ホウ素ナトリウム、ジエチル
アミノボランなどの水素化ホウ素化合物およびそ
の誘導体、ホスフイン酸(次亜リン酸)イオンを
含む酸および塩、ヒドラジンとその誘導体、その
他の水素化物などが使用される。得られた強磁性
金属粉末中には還元剤として水素化ホウ素化合物
またはホスフイン酸イオンを用いた場合は、それ
ぞれ0.1〜10wt.%のBまたはPを含んでいること
が特徴である。強磁性を有する金属の塩としては
Fe,Fe−Co,Fe−Ni,またはFe−Co−Niの塩
を生成分として含み、磁気特性、酸化安定性など
の改良のため微量の前記方法(1)および(2)で述べた
他の添加金属または元素の塩を必要に応じて含ん
だものであり、具体的にはこれらの金属の硫酸
塩、塩化物、硝酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、スルフア
ミン酸塩、ピロリン酸塩などである。 特に還元剤として水素化ホウ素化合物を用いた
ものが好ましい。強磁性を有する金属の塩を含む
溶液のPHは水素化ホウ素化合物の場合は5以下が
ホスフイン酸イオンの場合は8〜12が好ましく、
強磁性金属イオン濃度は0.002〜2モル/特に
好ましくは0.01〜1.0モル/である。その他の
金属イオン濃度は強磁性金属イオン濃度の0〜15
モル%、好ましくは0〜8モル%加えるのが良
い。還元剤として用いる水素化ホウ素化合物の濃
度は0.0002〜10モル/の範囲内が望ましく特に
反応を還元剤/金属イオンのモル比が0.1〜5の
範囲内が良い。又、反応時に磁界を印加し、粒子
を連鎖状結合させ形状による異方性を持たせるこ
とが好ましい。反応温度は水素化ホウ素化合物を
還元剤とした場合は65℃以下、好ましくは10〜40
℃が良く、ホスフイン酸の場合は65〜90℃が良
い。 金属塩溶液には上記成分の他に、必要に応じて
錯化剤、PH緩衡剤、PH調節剤などが加えられる。
これらの添加剤はPH緩衡剤及び鎖化剤としての蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、アクリ
ル酸、トリメチル酢酸、安息香酸、クロル酢酸等
のモノカルボン酸又はその塩;または錯化剤とし
て蓚酸、琥珀酸、マロン酸、マレイン酸、イタコ
ン酸、p−フタル酸等のジカルボン酸およびその
塩;グリコール酸、乳酸、サリチル酸、酒石酸、
くえん酸などのオキシカルボン酸およびその塩;
さらにPH調整剤およびPH緩衡剤としてほう酸、炭
酸、亜硫酸等、またPH調整剤としてはその他の無
機酸、有機酸、アンモニウム、水酸化アルカリな
どが用いられる。しかし上記各添加剤とも個々の
作用があるだけでなく相互作用も有している。例
えばある化合物は錯化剤として働らくがPH緩衡剤
としても働らくというようにその添加剤の作用は
限定されるものではない。 本発明は上述の方法(1)〜(3)により得られた強磁
性金属粉末を用いて処理する方法であるが、前述
のウエツトサーモ処理を行う前に強磁性金属粉末
が疎水化処理されていることは本発明の効果を得
るに特に有効である。 強磁性金属粉末の疎水化処理については公知な
方法例えば特開昭49−97738号、特開昭51−33758
号、特開昭51−63494号等に示される方法で行え
ば良い。すなわち、水または有機溶媒中で界面活
性剤で処理する方法であり、界面活性剤としては
種々のものが使用できるが、脂肪酸またはその塩
が良く、特にオレイン酸、オレイン酸ナトリウム
などが使い易いため好ましい。ウエツトサーモ処
理を行う前の前述の方法(1)〜(3)による強磁性金属
粉末は、Hc1200Oe以上、σs90emu/g以上ある
ことが好ましい。又、これらの強磁性金属粉末は
少なくとも鉄を含んでいることが有効である。更
にウエツトサーモを行う前には強磁性金属粉末は
乾燥していることが好ましいが湿つた状態でも構
わない。 ウエツトサーモ処理は、通常の粉体を乾燥する
方法で行うことができる。方法の一例としては
「最新 粉粒体プロセス技術集成<基礎技術編
>」147〜154頁〔(株)産業技術センター発行〕に示
されている乾燥方法がある。ウエツトサーモ処理
時間は5分以上好ましくは20分以上で、100℃以
下で処理する時は特に1hr以上が好ましい。それ
以下ではHcを高める効果が薄いことが判つた。 本発明は適度な温度と湿気(水分)が必要であ
ることが判明した。温度が高くても、湿気がない
とHcを高める効果が少いことが判つた。 又、湿気が充分あつても低温では効果の表われ
方が遅く、処理時間が長くなつてしまう。温度は
40℃以上、相対湿度で60%以上あれば効果的であ
る。雰囲気は特に限定されないが、空気中もしく
は不活性雰囲気(窒素ガスまたはHe,Ne,Ar,
Kr,Xe,Rn等の希ガス)中で充分効果が得られ
る。実用的には温度40〜120℃(好ましくは60〜
90℃)、相対湿度60〜90%(好ましくは80〜90
%)がよい。 ウエツトサーモ処理を行うことにより、驚くべ
きことに抗磁力は約5〜30%増加することが判つ
た。又、σsは約2〜50%低下することが判つ
た。この傾向は粒径が小さいほど著しいことが判
つた。一般に強磁性金属粉末は高いσsを有して
いることが特徴であるがσsが130emu/g以上
有する場合、バインダーへの分散性が悪くテープ
化(磁気記録体を得る)すると表面性が悪くな
り、高感度が得難く、かつノイズが大きくなるこ
とが判つた。本発明はこの知見からもσsを適度
にコントロールできるため非常に有効であるとい
える。 又σsの低下は疎水化処理を行つておけばσs
の大巾な低下を押えることができることが判つ
た。 本発明のウエツトサーモ処理により得られた強
磁性金属粉末はHc1300Oe以上、σs80〜
130emu/gであることが特徴である。 ウエツトサーモ処理により得られた強磁性金属
粉末は水分を含んでいるので乾燥することが好ま
しい。ウエツトサーモ処理と乾燥を連続的に行う
ことも可能である。乾燥は大気中、不活性ガス中
(N2,He等のガス中)、真空(減圧状態)中いず
れでも構わないが安全性を考慮して大気中は避け
た方がよい。 しかして得られた強磁性金属粉末は通常の方法
でバインダーと混合分散されテープ化される。バ
インダーとは広い範囲にわたつて相性がよい為有
利である。 本発明のウエツトサーモ処理により得られた強
磁性金属粉末につきメスバウアー効果を測定した
ところ全く予期せぬことに超常磁性体(Super
Paramagnetic Material)に相当するピークが存
在しており、ウエツトサーモ処理前の強磁性金属
粉末からは超常磁性体に相当するピークは認めら
れなかつた。理由は定かではないが、本発明は、
超常磁性体を含有する強磁性金属粉末を製造する
ことにより、高抗磁力を有するものができること
が判つた。 すなわち本発明はHc1300Oe以上、σs80〜
130emu/gの特性を有し超常磁性体を含有する
強磁性金属粉末を提供する。 本発明により得られた強磁性金属粉末を用いて
得られた磁気記録体はHc1300Oe以上であり、Br
は1500〜4000Gauss(特に好ましくは2000〜
3500Gauss)の範囲にある場合にマスターテープ
としてすぐれた電磁変換特性を有していることが
判つた。Brが1500Gauss以下ではフエライトを用
いた磁気記録体でも可能であり、強磁性金属粉末
のメリツトが無い。又Brが4000Gauss以上になる
と磁性層中のバインダー量が少なくなり表面性、
分散性が悪くなり、ノイズの増大、磁性層のケズ
レ等が生じ好ましくない。本発明により得られた
磁気記録体は耐候性にもすぐれていることが判つ
た。 本発明の磁気記録体は非磁性支持体上に本発明
の強磁性金属粉末、結合剤および必要に応じて
種々の添加剤からなる組成物を有機溶剤を用いて
混練分散した磁性塗布液を塗布、乾燥することに
よつて磁性層を形成したものである。 本発明に使用する磁性塗料の製法に関しては特
公昭35−15号、39−26794号、43−186号、47−
28043号、47−28045号、47−28046号、47−28048
号、47−31445号、48−11162号、48−21331号、
48−33683号、ソ連特許明細書308,033号等の公
報等にくわしく述べられている。これらに記載さ
れている磁性塗布液は強磁性体粉末、バインダ
ー、塗布溶媒を主成分とし、この他に分散剤、潤
滑剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を含む場合
もある。 本発明に使用されるバインダーとしては従来公
知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂
やこれらの混合物が使用される。 熱可塑性樹脂として軟化温度が150℃以下、平
均分子量が10,000〜200,000、重合度が約200〜
2000程度のもので、例えば塩化ビニル酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニルアクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステルアクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸
エステルスチレン共重合体、メタクリル酸エステ
ルアクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エス
テル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エス
テルスチレン共重合体、ウレタンエラストマー、
ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリ
ル共重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合
体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セ
ルロース誘導体(セルロースアセテートブチレー
ト、セルロースダイアセテート、セルローストリ
アセテート、セルロースプロピオネート、ニトロ
セルロース等)、スチレンブタジエン共重合体、
ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、各種の合成ゴム
系の熱可塑性樹脂(ポリブタジエン、ポリクロロ
プレン、ポリイソプレン、スチレンブタジエン共
重合体など)及びこれらの混合物等が使用され
る。 これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、39−
12528号、39−19282号、40−5349号、40−20907
号、41−9463号、41−14059号、41−16985号、42
−6428号、42−11621号、43−4623号、43−15206
号、44−2889号、44−17947号、44−18232号、45
−14020号、45−14500号、47−18573号、47−
22063号、47−22064号、47−22068号、47−22069
号、47−22070号、48−27886号、米国特許3,
144,352号;同3,419,420号;同3,499,789
号;同3,713,887号に記載されている。 熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の
状態では200,000以下の分子量であり、塗布、乾
燥後に添加することにより、縮合、付加等の反応
により分子量は無限大のものとなる。又、これら
の樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間に軟
化又は溶融しないものが好ましい。具体的には例
えばフエノール・ホルマリン−ノボラツク樹脂、
フエノール・ホルマリン−レゾール樹脂、フエノ
ール・フルフラール樹脂、キシレン・ホルムアル
デヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾性油変
性アルキツド樹脂、石炭酸樹脂変性アルキツド樹
脂、マレイン酸樹脂変性アルキツド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤(ポリ
アミン、酸無水物、ポリアミド樹脂、その他)、
末端イソシアネートポリエステル湿気硬化型樹
脂、末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型
樹脂、ポリイソシアネートプレポリマー(ジイソ
シアネートと低分子量トリオールとを反応させて
得た1分子内に3ケ以上のイソシアネート基を有
する化合物、ジイソシアネートのトリマー及びテ
トラマー)、ポリイソシアネートプレポリマーと
活性水素を有する樹脂(ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、アクリル酸共重合
体、マレイン酸共重合体、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体、パラヒドロキシスチレ
ン共重合体、その他)、及びこれらの混合物等で
ある。 これらの樹脂の例示は特公昭39−8103号、40−
9779号、41−7192号、41−8016号、41−14275
号、42−18179号、43−12081号、44−28023号、
45−14501号、45−24902号、46−13103号、47−
22065号、47−22066号、47−22067号、47−22072
号、47−22073号、47−28045号、47−28048号、
47−28922号、米国特許3,144,353号;同3,
320,090号;同3,437,510号;同3,597,273
号;同3,781,210号;同3,781,211号に記載
されている。 これらの結合剤の単独又は組合わされたものが
使われ、他に添加剤が加えられる。強磁性粉末と
結合剤との混合割合は重量比で強磁性粉末100重
量部に対して結合剤8〜400重量部、好ましくは
10〜200重量部、更に好ましくは10〜100重量部の
範囲で使用される。 磁気記録層には、前記のバインダー、強磁性微
粉末の他に添加剤として分散剤、潤滑剤、研摩
剤、帯電防止剤等が加えられてもよい。 分散剤としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜18個
の脂肪酸(R1COOH、R1は炭素数11〜17個のア
ルキルまたはアルケニル基);前記の脂肪酸のア
ルカリ金属(Li,Na,K等)またはアルカリ土
類金属(Mg,Ca,Ba)から成る金属石鹸;前記
の脂肪酸エステルの弗素を含有した化合物;前記
の脂肪酸のアミド;ポリアルキレンオキサイドア
ルキルリン酸エステル;レシチン;トリアルキル
ポリオレフインオキシ第四アンモニウム塩(アル
キルは炭素数1〜5個、オレフインはエチレン、
プロピレンなど);等が使用される。この他に炭
素数12以上の高級アルコール、およびこれらの他
に硫酸エステル等も使用可能である。これらの分
散剤は結合剤100重量部に対して0.5〜20重量部の
範囲で添加される。これらについては特公昭39−
28369号、同44−17945号、同48−7441号、同48−
15001号、同48−15002号、同48−16363号、同50
−4121号、米国特許3,387,993号;同3,
470,021号等に記載がある。 潤滑剤としてはグラフアイトなどの導電性微粉
末;二硫化モリブデン、二硫化タングステンなど
の無機微粉末;ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレン塩化ビニル共重合体、ポリテトラフ
ルオロエチレンなどのプラスチツク微粉末;α−
オレフイン重合物;常温で液状の不飽和脂肪族炭
化水素(n−オレフイン二重結合が末端の炭素に
結合した化合物、炭素数約20);炭素数12〜20個
の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜12個の一価のアル
コールから成る脂肪酸エステル類などが使用でき
る。これらの潤滑剤は結合剤100重量部に対して
0.2〜20重量部の範囲で添加される。これらにつ
いては特公昭41−18064、43−23889号、同46−
40461号、同47−15621号、同47−18482号、同47
−28043号、同47−32001号、同50−5042号、米国
特許3,470,021号;同3,492,235号;同3,
497,411号;同3,523,086号;同3,625,760
号;同3,630,772号;同3,642,539号;
“IBM Technical Disclosure Bulletin”Vol.9,
No.7,Page779(1966年12月);
“ELEKTRONIK”1961年、No.12,Page380等に
記載されている。 研摩剤としては一般に使用される材料で溶融ア
ルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム、
人造コランダム、ダイアモンド、人造ダイアモン
ド、ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと
磁鉄鉱)等が使用される。これらの研摩剤はモー
ス硬度が5以上であり、平均粒径が0.05〜5μm
の大きさのものが所用され、特に好ましくは0.1
〜2μmである。これらの研摩剤は結合剤100重
量部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加され
る。これらについては特公昭47−18572号、同48
−15003号、同48−15004号(米国特許3,617,
378号)、同49−39402号、同50−9401号、米国特
許3,007,807号;同3,041,196号;同3,
293,066号;同3,630,910号;同3,687,725
号;英国特許1,145,349号;西ドイツ特許
(DT−PS)853,211号;同1,101,000号に記
載されている。 帯電防止剤としてはカーボンブラツク、カーボ
ンブラツクグラフトポリマーなどの導電性微粉
末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレン
オキサイド系、グリセリン系、グリシトール系な
どのノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン
類、第4級アンモニウム塩類、ピリジンその他の
複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム類など
のカチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン
酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の
酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、
アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸ま
たは燐酸エステル類等の両性活性剤などが使用さ
れる。 上記の導電性微粉末は結合剤100重量部に対し
て0.2〜20重量部が、界面活性剤は0.1〜10重量部
の範囲で添加される。 これら帯電防止剤として使用し得る導電性微粉
末および界面活性剤化合物例の一部は特公昭46−
22726号、同47−24881号、同47−26882号、同48
−15440号、同48−26761号、米国特許2,271,
623号、同2,240,472号、同2,288,226号、
同2,676,122号、同2,676,924号、同2,
676,975号、同2,691,566号、同2,727,860
号、同2,730,498号、同2,742,379号、同
2,739,891号、同3,068,101号、同3,
158,484号、同3,201,253号、同3,210,191
号、同3,294,540号、同3,415,649号、同
3,441,413号、同3,442,654号、同3,
475,174号、同3,545,974号、西ドイツ特許公
開(OLS)1,942,665号、英国特許1,077,
317号、同1,198,450号等をはじめ、小田良平
他著「界面活性剤の合成とその応用」(槙書店
1964年版);A.M.シユワルツ&J.W.ペイリ著
「サーフエス アクテイヴ エージエンツ」(イン
ターサイエンス・パブリケーシヨン・インコーポ
レテイド1958年版);J.P.シスリー著「エンサイ
クロペデイア オブ サーフエスアクテイヴ エ
ージエンツ、第2巻」(ケミカルパブリツシユカ
ンパニー1964年版);「界面活性剤便覧」第6刷
(産業図書株式会社、昭和41年12月20日)などの
成書に記載されている。 これらの界面活性剤は単独または混合して添加
してもよい。これらは帯電防止剤として用いられ
るものであるが、時としてその他の目的、たとえ
ば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助
剤として適用される場合もある。 本発明の磁気記録層の形成は上記の組成で有機
溶媒に溶解し、混練、分散し、それぞれの塗布溶
液として、非磁性支持体上に塗布、乾燥する。こ
の磁性層を塗布後、乾燥するまでの間にそれぞれ
の磁性層中の磁性粉末を配向する処理を行なうこ
ともでき、又、乾燥後にそれぞれの磁性層の表面
平滑化処理を行なうこともできる。 この非磁性支持体の素材としてはポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート等のポリエステル類、ポリプロピレン等の
ポリオレフイン類、セルローストリアセテート、
セルロースダイアセテート等のセルロース誘導
体、ポリカーボネートなどのプラスチツク、
Cu,Al,Znなどの非磁性金属、ガラス、磁器、
陶器等のセラミツクなどが使用される。 又、非磁性支持体の形態はフイルム、テープ、
シート、デイスク、カード、ドラム等いずれでも
良く、形態に応じて種々の材料が必要に応じて選
択される。 これらの非磁性支持体の厚みはフイルム、テー
プ、シート状の場合は約2〜50μm程度好ましく
は3〜25μmである。又、デイスク、カード状の
場合は0.5〜10mm程度であり、ドラム状の場合は
円筒状とし、使用するレコーダーに応じその型は
決められる。 上記の非磁性支持体は、フイルム、テープ、シ
ート、薄型フレキシブルテイスク等の可撓性支持
体の場合は帯電防止、転写防止、ワウフラツター
の防止等の目的で、磁性層を設けた側の反対の面
がいわゆるバツクコート(backcoat)されてい
てもよい。 バツクコートに関しては、例えば米国特許2,
804,401号、同3,293,066号、同3,617,378
号、同3,062,676号、同3,734,772号、同
3,476,596号、同2,643,048号、同2,
803,556号、同2,887,462号、同2,923,642
号、同2,997,451号、同3,007,892号、同
3,041,196号、同3,115,420号、同3,
166,688号、同3,761,311号等に示されてい
る。 本発明の磁性合金粉末及び前述のバインダー、
分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、溶剤等は
混練されて磁性塗布液とされる。 混練にあたつては、磁性粉末及び上述の各成分
は全で同時に、あるいは個々順次に混練機に投入
される。たとえばまず分散剤を含む溶剤中に磁性
粉末を加え所定の時間混練をつづけて磁性塗料と
する方法などがある。 磁性塗布液の混練分散にあたつては各種の混練
機が使用される。例えば二本ロールミル、三本ロ
ールミル、ボールミル、ペブルミル、トロンミ
ル、サンドグライダー、Szegvariアトライタ
ー、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、
高速度衝撃ミル、デイスパー、ニーダー、高速ミ
キサー、ホモジナイザー、超音波分散機などであ
る。 混練分散に関する技術は、T.C.PATTON著の
“Paint Flow and Pigment Dispersion”(1964
年、John Wiley & Sons社発行)に述べられ
ている。又、米国特許第2,581,414号、同2,
855,156号にも述べられている。 支持体上へ前記の磁気記録層を塗布する方法と
してはエアードクターコート、ブレードコート、
エアナイフコート、スクイズコート、含浸コー
ト、リバースロールコート、トランスフアーロー
ルコート、クラビヤコート、キスコート、キヤス
トコート、スプレイコート等が利用でき、その他
の方法も可能であり、これらの具体的説明は朝倉
書店発行の「コーテイング工学」253頁〜277頁
(昭和46.3.20発行)に詳細に記載されている。 本発明の磁気記録体は非磁性支持体上に上記の
塗布法によつて磁性層を塗布、乾燥する。又、こ
の工程を繰り返して連続塗布操作により2層また
は2層以上の磁性層を設けても良い。又、特開昭
48−98803号〔西ドイツ公開特許(DT−OS)
2,309,159号〕、同48−99233号〔西ドイツ公告
特許(DT−AS)2,309,158号〕等に記載され
た如く、多層同時塗布法によつて同時に2層また
は2層以上の磁性層を設けても良い。 塗布の際に使用する有機溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系;メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等の
アルコール系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエ
ーテル等のエステル系;エーテル、グリコールジ
メチルエーテル、グリコールモノエチルエーテ
ル、ジオキサン等のグリコールエーテル系;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等のタール系(芳香族
炭化水素);メチレンクロライド、エチレンクロ
ライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンク
ロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化
水素等のものが使用できる。 この様な方法により、支持体上に塗布された磁
性層は必要により前記のように層中の磁性粉末を
配向させる処理を施したのち、形成した磁性層を
乾燥する。又必要により表面平滑化加工を施した
り、所望の形状に裁断したりして、本発明の磁気
記録体を製造する。特に本発明に於ては磁気記録
層の表面平滑化処理をほどこすと、表面が平滑
で、且つ耐摩耗性にすぐれた磁気記録体が得られ
ることが判明した。 この場合、配向磁場は交流または直流で約500
〜2000ガウス程度である。磁性層の乾燥温度は約
50〜120℃程度、好ましくは70〜100℃、特に好ま
しくは80〜90℃で、空気流量は1〜5K/m2
好ましくは2〜3K/m2で乾燥時間は約30秒〜
10分間程度、好ましくは1〜5分である。 磁性体の配向方向は、その用途により定められ
る。即ち、サウンドテープ、小型ビデオテープ、
メモリーテープなどの場合にはテープの長さ方向
に平行であり、放送用ビデオテープなどの場合に
は長さ方向に対して、30゜乃至90゜の傾きをもつ
て配向される。 磁性粉末の配向方法は下記の特許中にも述べら
れている。 例えば米国特許1,949,840号;2,796,359
号;3,001,891号;3,172,776号;3,
416,949号;3,473,960号;3,681,138号;
特公昭32−3427号;39−28368号;40−23624号;
40−23625号;41−13181号;48−13043号;48−
39722号などである。 又、西ドイツ特許公告(DT−AS)1,190,
985号に記載された如く、上層と下層の配向を異
なつた方向に行なつても良い。 前記のそれぞれの磁性層の乾燥前の塗膜の平滑
化処理としては、マグネツトスムーザー、スムー
ズニングコイル、スムーズニングブレード、スム
ーズニングブランケツト等の方法が必要に応じて
使用される。これらは特公昭47−38802号、英国
特許1,191,424号、特公昭48−11336号、特開
昭49−53631号等に示されている。 前記のそれぞれの磁性層の乾燥後の表面平滑化
処理はカレンダリングなどによつて行なわれる。 カレンダリングの場合はメタルロールとコツト
ンロールまたは合成樹脂(たとえばナイロン)ロ
ールなどの2本のロールの間を通すスーパーカレ
ンダー法によつて行なうのが好ましい。スーパー
カレンダーの条件は約25〜100Kg/cm、好ましく
は30〜80Kg/cmのロール間圧力で、約35〜100
℃、好ましくは40〜80℃の温度で、5〜120m/
minの処理速度で行なうのが好ましい。温度及び
圧力がこれらの上限以上になると磁性層および非
磁性支持体に悪影響がある。又、処理速度が約5
mg/min以下だと表面平滑化の効果が得られな
く、約120m/min以上だと処理操作が困難とな
る。 これらの表面平滑化処理については米国特許
2,688,567号;同2,998,325号;同3,
783,023号;西独公開特許(DT−OS)2,
405,222号;特開昭49−53631号、同50−10337号
などに記載されている。 以上に説明した本発明の磁気記録体は、Brが
1500〜4000Gauss(好ましくは2000〜
3500Gauss)の範囲で超常磁性体を含有する強磁
性金属粉末を用いたものであり、少なくとも鉄を
含有していることが好ましい。マスター用として
はHcを1300Oe以上有することを特徴としてい
る。 以上に説明した本発明の効果および利点を下記
に示す。 本発明の強磁性金属粉末は耐候性、が優れ、バ
インダーとの相性が良いため巾広く使用でき、分
散性が良好であり、磁気特性が安定しており、更
にSPMを含み高抗磁力(Hcが1300Oe以上)であ
る。又、常温で安定であり非発火性であるが、こ
れに対して前述の方法(1)〜(3)による本発明のウエ
ツトサーモ処理されてない強磁性金属粉末は発火
性であり、常温で安定とは認められない。 本発明のウエツトサーモ処理を含んだ工程によ
る強磁性金属粉末の製造法は工業的なスケールで
製造するのに有利であり、収量を損失することな
く耐候性が優れ、SPMを含み高抗磁力を有する
上記の効果および利点を有した強磁性金属粉末の
製造法を提供することができる。 本発明の磁気記録体は耐候性が優れ、強固な磁
性層を有しており、高感度、低ノイズであり、マ
スターテープとした場合は磁場転写、加熱転写、
高速転写などに適しており、保存中の経時変化に
よつてもプリント・スルー(print−through)の
ない良好な磁気記録体を提供することができる。 以下に本発明を実施例および比較例により更に
具体的に説明する。ここに示す成分、割合、操作
順序等は、本発明の精神から逸脱しない範囲にお
いて変更しうるものであることは本業界に携わる
ものにとつては容易に理解されることである。 従つて、本発明は、下記の実施例に制限される
べきではない。 尚、以下の実施例及び比較例において部はすべ
て重量部を示す。 実施例 1 コバルトを吸着したゲーサイト(α−
FeOOH)を700℃、2時間の熱処理してFe−Co
系針状酸化物とし、ついで360℃の温度で水素還
元を3時間行い強磁性金属粉末を得た(トルエン
中に取出した)。組成はFe:70.9重量%、Co:
17.4重量%であつた。残部には金属酸化物、金属
水酸化物、水分等の型でH,O及び不可避不純物
が含まれているものと推定される。粒子サイズは
平均長軸0.2μm、平均軸比8/1であつた。この粉
末をS−1とする。 S−1,2Kgをステンレス製バツトに厚さ約5
mmになるようにひろげてのせた。60℃、90%RH
に保持されている恒温恒湿槽内に上記バツトにの
せたS−1をそのままセツトし、3日間放置し
た。のちロータリーエバポレーター中で120℃で
真空乾燥して強磁性金属粉末を得た。この粉末を
P−1とする。 粉末(P−1)300部に酢酸ブチル1200部とオ
レイン酸ナトリウム15部を加えて40℃で2時間撹
拌を行ない、粉末表面にオレイン酸塩を吸着させ
たのち、下記の ポリエステルポリウレタン(分子量約3万)
30部 不乾性油変性アルキツド樹脂 35部 ジメチルポリシロキサン(重合度:約60)2部 を加え、ボールミルに入れ10時間混練したのち、
トリイソシアネート化合物(商品名日本ポリウレ
タン社製コロネートL)を22部加え、1時間高速
セン断分散して磁性塗料とした。 この塗料を厚さ25μmのポリエチレンテレフタ
レートフイルムの片面に磁場を印加しつつ乾燥厚
さ3ミクロンになる様に塗工し、加熱乾燥した。
かくして得た広巾の磁気ウエブをスーパーカレン
ダー処理し1/2インチ巾になるようにスリツトし
て磁気テープを得た。得られたテープの表面性は
極めて良好であつた。これを試料T−1とする。 実施例 2 実施例1で得たS−1粉末を用いて疎水化処理
を行つた。S−1粉末100部(別にトルエン100部
を含有している)を0.05wt・%のオレイン酸およ
び0.1wt・%のオレイン酸ナトリウムのトルエン
分散液1000部中に加え、30分間デイスパーした。
溶液を分離したのち、アセトンで洗浄して乾燥し
た。この粉末をS−2とする。 粉末(S−2)2Kgをステンレス製バツトにと
り実施例1と同様な方法によりウエツトサーモ処
理を行つた。処理時間は7日間であつた。得られ
た粉末をP−2とする。 次にこの粉末(P−2)300部に酢酸ブチル
1200部を加えて40℃で2時間撹拌を行つた。 その後、下記の ポリエステルポリウレタン (分子量約3万) 30部 不乾性油変性アルキツド樹脂 35部 シリコーンオイル 2部 を加えボールミルに入れ10時間混練したのちトリ
イソシアネート化合物(商品名、日本ポリウレタ
ン社製コロネートL)を22部加え、1時間高速セ
ン断分散して磁性塗料とした。 この磁性塗料を用いて実施例1と同様にしてテ
ープ化した。得られたテープの表面性は極めて良
好であつた。このテープを試料T−2とする。 なお、S−2粉末の特性は以下の通りであつ
た。組成はFe65.6重量%、Co16.1重量%であつ
た。残部はオレイン酸ナトリウムの吸着分とH,
O及び不可避不純物が含まれているものと推定さ
れる。 比較例1及び2 実施例1で得たS−1および実施例2で得たS
−2の粉末を使用して、それぞれについて実施例
1と同様な方法により磁性塗料を得、次いで1/2
インチ巾の磁気テープを得た。それぞれCT−1
およびCT−2とする。テープの表面性はCT−1
はT−1に比べ、CT−2はT−2に比べ劣つて
いた。 実施例 3 鉄、コバルトおよびクロムの硫酸塩の水溶液と
水素化ホウ素ナトリウムの水溶液とを直流磁界中
で反応させて強磁性金属粉末を析出させ、充分水
洗後オレイン酸ナトリウムでその表面を処理して
Fe−Co−Cr−B系の強磁性金属粉末を得た。収
率は95%であつた。この粉末をS−3とする。 組成はFe:59.7重量%、Co:19.9重量%、
Cr:1.2重量%、B:2.0重量%であつた。残部に
はH,O、脂肪酸塩、不可避不純物等が含まれて
いるものと推定される。粒子サイズは平均直径が
250Å平均長軸は約0.15μ(粒子が平均6個連鎖
した長さ)である。 このS−3粒子を実施例1と同様な方法により
ウエツトサーモ処理を行つた。処理時間は1日間
であつた。得られた粉末をP−3とする。 次いで下記の組成で磁性塗料を調製した。
【表】 上記の組成物をボールミルに入れて20時間混
練、分散した後、トリイソシアネート化合物、
(バイエルA.G.社製、商品名デスモジユールL−
75、1モルのトリメチロールプロパンと3モルの
トリレンジイソシアネートの付加物、分子量:約
560)を18部加え、1時間高速セン断分散し、平
均孔径1μmのフイルターで過し、磁性塗料を
調製した。この磁性塗料を厚さ22μm、表面粗さ
0.1μm以下のポリエチレンテレフタレートフイ
ルムに乾燥厚3μmになる様に塗工し、末乾の内
に2500ガウスの直流磁場で磁場配向処理をして
110℃で2分間乾燥した。乾燥した後プラスチツ
クロールを使用したスーパーカレンダーロールに
より磁性層の表面処理を行ない、1/2インチ巾に
スリツトして磁気テープを得た。テープの表面性
は極めて良好であつた。このテープをT−3とす
る。 比較例 3 実施例3において得たS−3粒子をそのまま用
いて実施例3と同様な方法により、1/2インチ巾
の磁気テープを得た。これをCT−3とする。テ
ープの表面性は良好であるが、T−3と比較する
とT−3のテープの表面性の方が更に良好であつ
た。 以上に示した実施例1〜3および比較例1〜3
で得られた各試料の緒特性を測定し下記の第1表
および第2表に示す。
【表】
【表】
【表】 上記の第1表および第2表より以下のことが判
明した。 (i) :ウエツトサーモ処理によりHcが確実に上
昇する。 (ii) :SQがよくなる。(粉末及び磁気記録体共) (iii) :σsが低下する。 (iv) :Brが4000Gauss以上有する比較例(Hcは
低目であるが)ではビデオ出力が逆に低くな
る。(表面性及び分散性が劣つている。) (v) :ヘツド詰りは本発明による磁気記録体は著
しく改善される。 (vi) :本発明による磁気記録体は減磁が改善され
る。(磁気記録体の耐候性がすぐれている) (vii) :粉末の抗磁力を磁気記録体においても保つ
ている。 (viii) :Brが4000Gauss以上では分散性が悪くな
り、磁気記録体の表面性が悪くなる。 又、強磁性金属粉末P−1,S−1,P−3お
よびS−3についてメスバウアー・スペクトル
(Mo¨ssbauer Spectrum)を測定し、それぞれ第
1図〜第4図に示す。測定で使用した線源(γ−
ray Source)は57Co(20millicurie)であり、デ
イテクター(ditector)はNaI(単結晶)デイテ
クターである。メスバウアー効果の測定装置は
AME−30型(Elscint Ltd.製、イスラエル)
を、波高分析器(pulse height analyzer)はNS
−710型(Northern Scientific Inc.製、U.S.A.)
を使用した。メスバウアー・スペクトルは図面か
らも判明するように複数の吸収ピークから成り、
縦軸はカウント数、横軸は速度(mm/sce)を示
す。 第1図および第3図は本発明の強磁性金属粉末
P−1およびPP−3、第2図および第4図は比
較サンプルS−1およびS−3のメスバウアー・
スペクトルを示すチヤートである。 第1図の7および第3図の47は超常磁性を示
すピークであり第1図の1〜6および第3図の4
1〜46は金属鉄を示すピークである。第1図か
ら強磁性金属粉末P−1の超常磁性成分は12%、
第3図から強磁性金属粉末P−3の超常磁性成分
は8.4%であることが判明した。 一方、第2図では31〜36の、第4図では5
1〜56の金属鉄を示すピークしか認められな
く、強磁性金属粉末S−1およびS−3は超常磁
性成分を含まないことが判明した。 又、磁気テープについてもメスバウアー・スペ
クトルにより同様な結果が得られた。 以上の結果から超常磁性成分を含むことによ
り、前記第1表、第2表に示す如く、本発明の強
磁性金属粉末および磁気記録体の磁性特性が改良
されることが確認され、本発明の製法および条件
が超常磁性成分を含ませるために有効であること
が確認された。 実施例 4 鉄、コバルト、ニツケル、バリウムの塩化物の
水溶液と蓚酸の水溶液とを混合撹拌し、微細な針
状を呈した蓚酸塩を沈殿させ、充分水洗を行い蓚
酸塩粒子を得た。次いでこの蓚酸塩粒子をまず
360℃の窒素気流中で分解し、更に水素気流中で
還元して針状の強磁性金属粉末を得た。これをト
ルエン中に取り出した。この粉末をS−4とす
る。第3表に磁気特性を示す。組成はFe:
65.0wt・%、Co:9.5wt・%、Ni:6.9wt・%、
B:3.5wt・%の他に残部として酸化物、水酸化
物および水分としてH,Oおよび不可避不純物が
含まれているものと推定される。粒子サイズは平
均長軸が0.22μm、平均軸比が7の微粉末であつ
た。 上記のS−4粉末を実施例1と同様にウエツト
サーモ処理を行ない強磁性金属粉末を得た。この
粉末をP−4とする。磁気特性を第3表に示す。 上記のP−4粉末を用いて実施例1と同様な方
法によりビデオテープを作成した。このテープの
表面性は良好であつた。このテープをT−4とす
る。 比較例 4 実施例4で得たS−4粉末を用いて実施例1と
同様な方法によりビデオテープを得た。テープの
表面性はT−4と比較するとやや劣つていた。こ
のテープをCT−4とする。 以上に示した実施例4および比較例4で得られ
た各試料の諸特性を測定し下記の第3表および第
4表に示す。
【表】
【表】 以上のサンプルP−4、C−4の強磁性金属粉
末、サンプルT−4、CT−4のビデオテープに
ついてメスバウアースペクトルを測定したとこ
ろ、S−4の粉末、CT−4のテープは第2図と
同様なメスバウアースペクトルであり、超常磁性
に相当するピークは存在しなかつた。又P−4の
粉末及びT−4のテープは第1図と同様のメスバ
ウアースペクトルであり、超常磁性ピークが存在
した。Hcが1000Oe以下の強磁性金属粉末におい
ても本発明の効果が得られることが第3表、第4
表及びメスバウアースペクトルより確認された。 以上の結果より、本発明の磁気記録体は耐候性
および角型比がすぐれており、ビデオ出力が高
く、M.N.、およびヘツド詰りが少く、表面性が
良好であることが確認された。 実施例 5 鉄、コバルトおよびクロムの硫酸塩の水溶液を
調整し、硫酸でPH1.5とし、水素化ホウ素ナトリ
ウムの水溶液とを直流磁界中で反応させて強磁性
金属粉末を析出させ、充分に水洗後オレイン酸ナ
トリウムでその表面を処理したのち、真空乾燥に
よりFe−Co−Cr−B系の強磁性金属粉末を得
た。(トルエン中に取出した)。なお収率は約40%
であつた。この粉末を試料S−5とする。組成は
Fe58.8重量%、Co20.2重量%、Cr0.6重量%、
B2.0重量%であつた。残部には、H,O,脂肪酸
塩、不可避不純物などが含まれているものと推定
される。粒子サイズは平均直径が22CÅ、平均長
軸は約0.15μm(粒子が約7個連鎖した長さ)で
ある。磁気特性はHc:1300Oe、SQ:49、σs:
120emu/gであつた。 このS−5粒子を実施例1と同様な方法により
ウエツトサーモ処理を行つた。処理期間は2日間
であつた。得られた粉末試料をP−5とする。 磁気特性はHc:1560Oe、SQ:0.50、σs:
104emu/gであつた。実施例3と同様な方法に
よりビデオテープを得た。このテープの表面性は
良好であつた。このテープを試料T−5とする。 比較例 5 S−5粉末を用いて実施例1と同様な方法によ
りビデオテープを得た。このテープの表面性はT
−5に較べやや劣つていた。 このテープを試料CT−5とする。 実施例5及び比較例4の諸特性を第5表に示
す。
【表】 サンプルS−5、P−5の粉末及びサンプルT
−5、CT−5のテープのメスバウアースペクト
ルを測定したところS−5粉末及びCT−5テー
プは第4図と同様なメスバウアースペクトルであ
り、超常磁性に相当するピークは存在しなかつ
た。又P−7粉末及びT−9テープは第3図と同
様のメスバウアースペクトルで超常磁性ピークが
存在した。 比較例 6 実施例2におけるS−2粉末を60℃ライサーモ
に3日間保存したのち取出して、諸特性を測定し
てみた。 磁気特性はHc:1270Oe、SQ:0.46、σs:
140emu/gであり、処理前後の差はほとんどみ
とめられなかつた。又、メスバウアースペクトル
を測定したところ第2図と同様なメスバウアース
ペクトルで超常磁性に相当するピークは存在しな
かつた。 以上の実施例1〜5、および比較例1〜6によ
り本発明の目的および効果が確認された。 次に本発明の好ましい実施態様を列挙する。 (i) 特許請求の範囲1において粒子サイズが短径
150〜1000Åで軸比が3〜20である超常磁性体
を含有した強磁性金属粉末。 (ii) 特許請求の範囲1において粒子サイズが短径
200〜800Åで軸比が5〜10であり、粒子の少な
くとも70wt・%以上が金属分である超常磁性
体を含有した強磁性金属粉末。 (iii) 特許請求の範囲1において表面が疎水化処理
された超常磁性体を含有した強磁性金属粉末。 (iv) 特許請求の範囲2の製造法により製造された
特許請求の範囲1の超常磁性体を含有した強磁
性金属粉末。 (v) 特許請求の範囲2において温度60〜90℃、相
対湿度80〜90%RHの雰囲気中で処理する超常
磁性体を含有した強磁性金属粉末の製造法。 (vi) 特許請求の範囲2において疎水化された強磁
性金属粉末を使用した超常磁性体を含有した強
磁性金属粉末の製造法。 (vii) 態様(ii)および(vi)において疎水化がオレイン

およびオレイン酸ナトリウムの少なくとも一種
によつて処理された超常磁性体を含有した強磁
性金属粉末およびその製造法。 (viii) 特許請求の範囲3において最大残留磁束密度
(Br)が2000〜3500Gaussである磁気記録体。 (ix) 特許請求の範囲3においてマスター用テープ
とした磁気記録体。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図は本発明による強磁性金属粉
末の室温におけるメスバウアースペクトルを示す
グラフであり、ピーク1〜6及び41〜46は
Feに相当するピークを、7及び47は超常磁性
を示すピークである。第2図及び第4図は通常の
方法により製造された強磁性金属粉末の室温にお
けるメスバウアースペクトルを示すグラフであ
り、ピーク31〜37及び51〜56はFeを示
すピークである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくともFeを含む強磁性金属粉末におい
    て、該強磁性金属粉末が超常磁性体を含有し、
    1300Oe以上の抗磁力(Hc)および80〜130emu/
    gの飽和磁化(σs)を有することを特徴とする
    強磁性金属粉末。 2 強磁性金属粉末を温度40〜120℃、相対湿度
    60〜90%の雰囲気に接触させることを特徴とする
    1300Oe以上の抗磁力(Hc)および80〜130emu/
    gの飽和磁化(σs)を有し、かつ超常磁性体を
    有する、少なくともFeを含む強磁性金属粉末の
    製造法。 3 非磁性支持体上に少なくともFeを含む強磁
    性金属粉末とバインダーを主成分とする磁性層を
    設けた磁気記録体において、前記の強磁性金属粉
    末が超常磁性体を含有し、1300Oe以上の抗磁力
    (Hc)および80〜130emu/gの飽和磁化(σ
    s)を有し、且つ、前記磁気記録体が1500〜
    4000Gaussの最大残留磁束密度(Br)を有するこ
    とを特徴とする磁気記録体。
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