JPS5814727B2 - キヨウジセイサンカテツノ セイホウ - Google Patents

キヨウジセイサンカテツノ セイホウ

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JPS5814727B2
JPS5814727B2 JP49110781A JP11078174A JPS5814727B2 JP S5814727 B2 JPS5814727 B2 JP S5814727B2 JP 49110781 A JP49110781 A JP 49110781A JP 11078174 A JP11078174 A JP 11078174A JP S5814727 B2 JPS5814727 B2 JP S5814727B2
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JP
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cobalt
iron oxide
magnetic
coercive force
water
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JP49110781A
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笹沢幸司
正木幸一
北本達治
明石五郎
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は強磁性酸化鉄に関し、特に加圧、加熱に対する
安定性、抗磁力の経時変化抗磁力分布が少なく、sp比
、消去特性が改善された強磁性酸化鉄に関するものであ
る。
高密度磁気記録材料の製造には高い抗磁力と秀れた角型
比をもつ磁性材料が必要である。
酸化鉄系磁性粉末の抗磁力をあげるためにはCoを固溶
させることが有効でこの方法としては、特公昭41−6
538号、同41−27719号(米国特許35739
80号)、同42−6113号、同48−10994号
、同48−15759号、同49−4264号、特開昭
47−22707号、同48−1998号、同48−5
1297号、同48−54497号、同48−7609
7号、同48−87397号、同48−101599号
、米国特許3117933号、同3671435号、同
3770500号等が知られている。
しかしながら、どのような方法によって作られたCo含
有磁性酸化鉄においてもCo含有γ−Fe2O3,Co
含有Fe304として磁気テープ等磁気記録体を作成し
た場合、これらの磁気記録体は加圧、加熱に対し不安定
で、記録された情報信号が弱くなるという欠点をもって
いる。
また強磁性酸化鉄中のCo量の不均一に起因する抗磁力
分布の不均一、抗磁力の経時による変化磁気記録体とし
たときの消去特性、sp比の悪化もCo含有酸化鉄の欠
点である。
Coを含有しない磁性酸化鉄の製法として、Crを添加
した空孔の少ないγ−Fe203及びF e 3 04
を得る方法が特開昭49−48999号、同48−
43900号等に記載されているが、これらの方法では
本発明によって得られたベルトライド系磁性酸化鉄の如
き高抗磁力は得られないだめ、高密度記録用に適さない
と云う欠点がある。
加熱:加熱に対し不安定なCo含有磁性酸化鉄の改良は
種々行なわれており、熱安定性については特公昭42−
6113号、特開昭48−27298号、同48−27
299号、同48−76097号等のごとく、coイオ
ンの他に他の金属イオンを添加により改良が進められて
いる。
また、Coの吸着法を改良することにより加熱に対する
安定性を改良している米国特許 3770500号、特開昭48−87397号等も知ら
れている。
しかし、機械的衝撃圧力に対する不安定性の改良、抗磁
力分布の均一化、抗磁力の経時変化、消去特性、sp比
の改善はまだ充分でなく、Co含有酸化鉄の今後の改良
を要する点である。
一方加圧減磁、経時安定性等を改良した強磁性酸化鉄と
してマグネタイト(Fe304)とマグヘマイト(γ−
Fe203)の間のベルトライド化合物FeOx (
1.3 3 <x< 1.5 )が知られており、特公
昭39−10307号、同48−39639号に記載が
ある。
マグネタイトとマグヘマイトは連続固溶系を作りその中
間状態のベルトライド化合物は、FeOXで表わすこと
ができる。
ここでXはで鉄原子の酸化状態をあらわす。
本発明では鉄以外のCo +Cr を固溶せしめたフエ
ライトの酸化度として上述のXと同内容をもつMを次式
で定義する。
鉄以外の金属イオンは、仕込量からもわかるがさらに厳
密に知る必要もあるときは、螢光X線法、原子吸光法、
質量分析法などで知ることができる。
鉄原子については2価と3価のものが存在するが、これ
は酸化還元適定などにより、求めることができる。
前記の特公昭3 9 −1 0 3 0 7号及び同4
8−39639号に記載されているベルトライド化合物
は特に加圧減磁、経時変化に対し安定であるが、このも
のの抗磁力は約300〜4 0 0 0eのものしか得
られず、最近要求の強い高密度磁気記録媒体としては不
充分である。
本発明により得られる磁気記録体は抗磁力も高く、角型
比がすぐれ、加圧、加熱による減磁量が少なく、転写特
性、消去率のよい磁気記録媒体であり高密度記録に最適
である。
本発明の目的は第1に加圧、機械的衝撃に対し安定なC
o含有磁性酸化銀を提供することである。
第2に加熱減磁の少ないCo含有磁性酸化鉄を提供する
ことである。
第3に抗磁力の経時による変化の少ないCo含有磁性酸
化鉄を提供することである。
第4に抗磁力分布が優れたCo含有磁性酸化鉄を提供す
ることである。
第5にsp比の優れだCo含有磁性酸化鉄を提供するこ
とである。
第6に消去特性が優れたCo含有磁性酸化鉄を提供する
ことである。
以上の点について検討した結果、F e 304とγ−
Fe203の中間酸化度に調製しだFeOx( 1.3
3 <x< 1.5 0 )にFe原子に対しCoを
1 atomic%以上、Crを0. 3 atomi
c %以上混合し、不活性ガス中で熱処理して得たco
及びCr含有強磁性酸化鉄は、これまでのCo含有磁性
酸化鉄の欠点であった加圧減磁、加熱減磁が少なく抗磁
力の経時変化は極めて少なくさらに抗磁力分布も少なく
sp比、消去特性が優れていることが確認された。
すなわち、本発明は酸化度Xが1.33<X<1.50
である強磁性酸化鉄(FeOx)にFe原子に対して1
atomic %以上のCo及び0,3atomic
%以上のCrを混合し、不活性気圏中で熱処理を行なう
ことを特徴とする強磁性酸化鉄の製法である。
マグネタイトとマグヘマイトの中間酸化状態に調製しだ
FeOxに(i)FeOx表面にCo,Crの水酸化物
を吸着させるか、あるいは(jj)FeOx表面にCo
,Cr 金属を還元析出させ、鉄原子に対しCoを
1 atomic %以上Crを0. 3 at %以
上混合せしめる。
(!)FeOx表面にCo ,Cr水酸化物を吸着させ
るためにはFeOxスラリー(FeOx/水1/100
〜1/5重量比)中に水溶性Co塩およびCr塩を加え
充分混合し、ついで攪拌しながらアルカリ溶液を加え、
水酸化物を形成せしめる。
水溶性コバルト塩は水中でコバルトイオンを供給する化
合物であり、例えばコバルトの無機塩、無機酸塩、有機
酸塩、錯塩等の1〜4価の化合物があり、具体的には塩
化コバルト、硫酸コバルト、硝酸コバルト、臭化コバル
ト、フツ化コバルト、ヨウ化コバルト、過塩素酸コバル
ト、酢酸コバルト、安息香酸コバルト、塩化へキサミン
コバルト、硝酸へキサミンコバルト、硫酸へキサミンコ
バルト、塩化アコペンタミンコバルト、塩化エチレンジ
アミンコバルト、硫酸コハルトアンモニウム、ミョウバ
ン 〔KCo(SC4)2・12H20〕、セシウムへキサ
フロロコバルト、ヘテロポリ酸塩(3K2O・CoO2
・9MoO3・6.5H20)、アルミン酸コバルト、
砒化コバルト、L−アスパラギン酸コバルト、ホウ酸コ
バルト、コバルトカーハイド、カルポニルコバルト、塩
化プラチナコバルト、シクロヘキサンブチルコバルト、
コバルト−2一エチルヘキソエート、フツ化ホウ素コバ
ルト、フツ化ケイ素コバルト、蟻酸コバルト、グルコン
酸コバルト、コバルトグリシン、モリフテン酸コバルト
、乳酸コバルト、ラウリン酸コバルト、ナフテン酸コバ
ルト、窒化コバルト、オレイン酸コバルト、砒酸コバル
ト、ホウ化コバル.ト、クロム酸コバルト、クエン酸コ
バルト、シアン化コバルト、フエロシアン化コバルト、
ヘキサ塩化スズ酸コバルト、シュウ酸コバルト、リン酸
コバルト、亜リン酸コバルト、セレン酸コバルト、亜セ
レン酸コバルト、サルファミン.酸コハルト、チオシア
ン酸コバルト、シュウ酸カリウムコバルト、セレン化コ
バルト、ケイ素酸コバルト、フツ化ケイ素酸コバルト、
スズ酸コバルト、チタン酸コバルト、タングステン酸コ
バルト等である。
これらのうちでもコバルトの塩化物、硫酸塩、硝酸塩、
臭化物、フツ化物、ヨウ化物、過塩素酸塩、酢酸塩、安
息香酸、塩化へキサミン塩、硝酸へキサミン塩、硫酸へ
キサミン塩、塩化アコペンタミン塩、塩化エチレンジア
ミン塩、硫酸アンモニウム塩等が特に適している。
水溶性のクロム塩としては、塩化クロム、臭化クロム、
ヨウ化クロム、チオシアン酸クロム、硫酸クロム、硫酸
クロムカリウム、硫酸クロムアンモニウム、硝酸クロム
、酢酸クロム、シュウ酸クロム、塩化クロミル、弗化ク
ロミル、クロム酸アンモニウム、クロム酸カリウム、ク
ロム酸ナトリウム、クロム酸カルシウム、重クロム酸カ
リウム、重クロム酸ナトリウム、無水クロム酸、テトラ
チオシアナトジアンミンクロム酸アンモニウム{(NH
4)Cr((NCS)4〕(NH3)2・H20}、オ
リオクサラートクロム酸カリウム、K3( Cr (C
204 )3 ) ・3 H20、μ−ヒドロオキソー
アコエンネアアンミンジクロム酸塩化物{ ( C r
2 (OH) (OH2) (NH3)9Ct,}、
ヘキサアンミンクロム塩化物{〔Cr(NH3)6・〕
Cl3・H20}、ヘキサシアノクロム酸カリウム(K
3(Cr(CN)6))などがあり、これらが用いられ
るが、水酸化物を形成せしめるときは、水溶性C r
(!!!)塩を用いることがのぞましい。
アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム等の水酸化アルカリ;水酸化カルシウム
、水酸化バリウム等の水酸化アルカリ土類;水酸化アン
モニウム、アンモニア水およびこれらの混合物等がある
これらアルカリ性物質は水、もしくは水及び水と混和し
うる有機溶剤の混合液等に溶解される。
水酸化アルカリ溶液は、0.001規定以上の濃度の溶
液として使用されることが望ましい。
(jj)FeOx表面にCo,Crの金属を析出させる
ために同様にFeOXスラリー( FeOx/水1/1
00〜1/5重量比)中に水溶性Co塩Cr塩を加え充
分混合し、還元剤を加え、pH温度を設定し反応する。
このとき反応を均一に進行させるため、コバルトメッキ
、クロムメッキの際に使用される錯化剤を併用してよい
pHは各々の還元剤に最適のpHを選び温度は反応促進
のため20〜90℃の範囲で選択する還元剤としてはボ
ロハイドライド(水素化ホウ素)化合物、ヒドラジン及
びその誘導体、次亜リン酸塩等がある。
ボロハイドライド化合物としてはボラン、ボラザン、水
素化ホウ素、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カ
リウム、ジメチルアミノボラン、ジエチルアミノボラン
などの如き水素化ホウ素化合物あるいはその誘導体の一
種もしくは二種以上が使用される。
次亜リン酸塩は次亜リン酸(ホスフイン酸)イオン:〔
PH202〕−を供給する化合物であり、次亜リン酸塩
としては次亜リン酸アンモニウム、次亜リン酸ナトリウ
ム、次亜リン酸マグネシウム、次亜リン酸アルミニウム
、次亜リン酸カリウム、次亜リン酸カルシウム、次亜リ
ン酸マンガン、次亜リン酸鉄、次亜リン酸コバルト、次
亜リン酸ニッケル、次亜リン酸亜鉛、次亜リン酸バリウ
ム、次亜リン酸セリウム、次亜リン酸鉛、次亜リン酸ウ
ラニル等である。
これらのうちでもアンモニウム塩、ナトリウム塩、マグ
ネシウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等が特に適して
いる。
このようにして上記の(i)及び(ii)の方法により
得られたCo及びCrの吸着した磁性酸化鉄を水洗、ろ
過し、乾燥する。
乾燥温度は重量で、40〜80℃が好ましく80℃を超
えると酸化が急速に進行し好ましくは50〜60℃で乾
燥するのがよい。
又、50〜60℃にて減圧下で乾燥するのが最も好まし
く乾燥時間も比較的短かくてすむ。
乾燥する磁性体を磁場配向して成型したのち乾燥し以下
の熱処理をしてもよい。
乾燥したCo及びCrの吸着した磁性酸化鉄は次いで不
活性ガス雰囲気( He + Ne s Ar t K
r +Xe t Rn s N2など)で、200〜5
00℃の範囲で0.5時間以上の熱処理される。
しかし高温で長時間熱処理すると焼結を開始してしまい
好ましくない。
たとえば500℃のとき、1時間以上熱処理すると焼結
を開始し、300〜400℃で0.5〜3時間熱処理す
るのが最も好適であった。
以上のようにして得たCo及びCr含有のベルトライド
系磁性酸化鉄は、これまでのCo含有磁性酸化鉄の欠点
でおった加圧減磁、加熱減磁が少なく、高抗磁力でかつ
抗磁力分布が鋭く、抗磁力の経時変化が極めて少ない。
更に本発明による磁性酸化鉄を用いた磁気記録体はsp
比、消去特性が良好であり、また減磁が少ないこととあ
わせて高密度記録用の媒体としてすぐれたものである。
Coの添加量はO−5 atomic%以上20ato
mic%以下が磁気記録の分野に有効な範囲であるが抗
磁力にして500〜15000eという高密度磁気記録
体(例えばビデオカセット、マスターテープ、磁気カー
ドなど)に使用されるためには、Co量は1〜1 0
atomic係が好ましい。
Crの添加は0. 1 atomic%以上のとき抗磁
力分布の改善、sp比、消去特性に改良が認められたが
Cr量が多いと抗磁力と飽和磁化が劣化し実用上は0.
3〜1 5 atomic%が好ましい。
Co及びCrを添加されたベルトライド系磁性酸化鉄は
FeOxでその酸化度をあらわすとき1.33以上1.
50以下、好ましくは1.35以上1.48以下が良い
が、特に1.36以上1.44以下のときさらに好まし
く、これを用いて作ったCo及びMn含有のベルトライ
ド系磁性酸化鉄は加圧、加熱減磁が少なく、抗磁力の経
時による変化も少なく、sp比、消去特性が改善された
以上の方法により得られた本発明の強磁性酸化鉄はバイ
ンダーと分散し、有機溶媒を用いて基体(支持体)上に
塗布、乾燥し、磁性層を形成し磁気記録体とする。
磁性塗料の製法に関しては特公昭4 3 −1 8 6
号、47−28043号、47−28045号、47−
28046号、47−28048号、47−31445
号等の公報にくわしく述べられている。
これらに記載されている磁気塗料は強磁性体粉末、バイ
ンダー、塗布溶媒を主成分とし、この他に分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加剤も含む場合もある。
使用されるバインダーとしては従来公知の熱可塑性樹脂
、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂やこれらの混合物が使用
される。
熱可塑性樹脂として軟化温度が150℃以下、平均分子
量が10000〜200000、重合度が約200〜2
000程度のもので、例えば塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステルアクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸エステル塩化ビニリデ
ン、共1重合体、アクリル酸エステルスチレン共重合体
、メタクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体、メ
タクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリ
ル酸エステルスチレン共重合体、ウレタンエラストマー
、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共
重合体、ブタジエンアクリロニトリル共重合体、ポリア
ミド樹脂、ポリビニルプチラール、セルロース誘導体(
セルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースプロピ
オネート、ニトロセルロース等)、スチレンブタジエン
共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテルア
クリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴ
ム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使用される
これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、39−
12528号、39−19282号、40−5349号
、40−20907号、41−9463号、41−14
059号、41−16985号、42−6428号、4
2一11621号、43−4623号、43−1520
6号、44−2889号、44−17947号、44−
18232号、45−14020号、45−14500
号、47−18573号、47−22063号、47−
22064号、47−22068号、47−22069
号、47−22070号、48−27886号、米国特
許3144352号;同3419420号;同3499
789号;同3713887号に記載されている。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状態では
200000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に添加
することにより、縮合、付加等の反応により分子量は無
限大のものとなる。
又、これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間
に軟化又は溶融しないものが好ましい。
具体的には例エばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキ
ツド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、エポキ
シーポリアミド樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソ
シアネートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重
合体とジイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエ
ステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子量
ジオール/トリフエニルメタントリイソシアネートの混
合物、ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等であるこれ
らの樹脂の例示は特公昭39−8103号、40−97
79号、41−7192号、41−8016号、41−
14275号、42−18179号、43−12081
号、44−28023号、45−14501号、45−
24902号、46−13103号、47−22065
号、4 7 −2 2 0 6 6号、47−2206
7号、47−22072号、47一22073号、47
−28045号、47−28048号、47−2892
2号、米国特許3144353号;同3320090号
;同3437510号;同3597273号;同378
1210号;同3781211号に記載されている。
これらの結合剤の単独又は組合わされたものが使われ、
他に添加剤が加えられる。
強磁性粉末と結合剤との混合割合は重量比で強磁性粉末
100重量部に対して結合剤10〜400重量部、好ま
しくは30〜200重量部の範囲で使用される。
磁気記録層には、前記のバインダー、強磁性微粉末の他
に添加剤として分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等
が加えられてもよい。
分散剤としてはカプリル酸、カブリン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロ
ール酸等の炭素数12〜18個の脂肪酸(R1COOH
,R1は炭素数11〜17個のアルキル基);前記の脂
肪酸のアルカリ金属( L is Na y K等)ま
たはアルカリ土類金属( Mg t Ca t Ba
)から成る金属石鹸;レシチン等が使用される。
この他に炭素数12以上の高級アルコール、およびこれ
らの他に硫酸エステル等も使用可能である。
これらの分散剤は結合剤100重量部に対して1〜20
重量部の範囲で添加される。
潤滑剤としてはシリコンオイル、グラファイト、二硫化
モリブデン、二硫化タングステン、炭素数12〜16個
の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜12個の一価のアルコー
ルから成る脂肪酸エステル類炭素数17個以上の一塩基
性脂肪酸と該脂肪酸の炭素数と合計して炭素数が21〜
23個と成る一価のアルコールから成る脂肪酸エステル
等が使用できる。
これらの潤滑剤は結合剤100重量部に対して0.2〜
20重量部の範囲で添加される。
これらについては特公昭43−23889号公報、特願
昭42−28647号、特願昭43−81543号等の
明細書、米国特許3470021号;同3492235
号;同3497411号;同3523086号;同36
25760号;同3630772号;同3634253
号;同3642539号;同3687725号; =−
I BMTechnical Disclosure
Bulletin bnVol. 9 ,A7 .P
age779(1966年12月);tdELEKTR
ONIK ” 1 9 6 1年、No12,Page
3 8 0等に記載されている。
研磨剤としては一般に使用される材料で溶融アルミナ、
炭化ケイ素酸化クロム、コランダム、人造コランダム、
ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザクロ石、エメリー
(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用される。
これらの研磨剤は平均粒子径が0.05〜5μの大きさ
のものが使用され、特に好ましくは0.1〜2μである
これらの研磨剤は結合剤100重量部に対して7〜20
重量部の範囲で添加される。
これらについては特願昭48−2 6 7 4 9号明
細書、米国特許3007807号;同3041196号
;同3293066号;同3630910号;同368
7725号;英国特許1145349号;西ドイツ特許
(DT−PS)853211号に記載されている。
帯電防止剤としてサポニンなどの天然界面活性剤;アル
キレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系な
どのノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4
級アンモニウム塩類、ピリジンその他の複素環類、ホス
ホニウム又はスルホニウム類などのカチオン界面活性剤
;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐
酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;ア
ミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫
酸または燐酸エステル類等の両性活性剤などが使用され
る。
これら帯電防止剤として使用し得る界面活性剤化合物例
の一部は米国特許2271623号、同2240472
号、同2288226号、同2676122号、同26
76924号、同2676975号、同2691566
号、同2727860号、同2730498号、同27
42379号、同2739891号、同3068101
号、同3158484号、同3201253号、同32
10191号、同3294540号、同3415649
号、同3441413号、同3442654号、同34
75174号、同3545974号、西ドイツ特許公開
(OLS)1942665号、英国特許1077317
号、同1198450号等をはじめ、小田良平他著「界
面活性剤の合成とその応用」(槙書店1964年版);
A.W. ペイリ著「サーフエス アクティブ エー
ジエンツ」(インターサイエンスパブリケーションイン
コーポレイテッド1958年版);T.P. シスリ
ー著[エンサイクロペディア オブ サーフエスアクテ
イヴ エージエンツ、第2巻」(ケミカルパプリツシュ
カンパニー1964年版);「界面活性剤便覧」第6刷
(産業図書株式会社、昭和41年12月20日)などの
成書に記載されている。
これらの界面活性剤は単独または混合して添加してもよ
い。
これらは帯電防止剤として用いられるものであるが、時
としてその他の目的、たとえば分散、磁気特性の改良、
潤滑性の改良、塗布助剤として適用される場合もある。
磁気記録層の形成は上記の組成で有機溶媒に溶解し、塗
布溶液として支持体上に塗布する。
支持体は厚み5〜50μm程度、好ましくは10〜40
μm程度が良く、素材としてはポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6一ナフタレート等のポリエ
ステル類、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、セル
ローストリアセテート、セルロースダイアセテート等の
セルロース誘導体、ポリカーボネート等が使用される。
上記の支持体は、帯電防止、転写防止等の目的で、磁性
層を設けた側の反対の面がいわゆるバツクコート( b
ackcoat)されていてもよい。
バツクコートに関しては、例えば米国特許280440
1号、同3293066号、同3617378号、同3
062676号、同3734772号、同347659
6号、同2643048号、同2803556号、同2
887462号、同2923642号、同299745
1号、同3007892号、同3041196号、同3
115420号、同3166688号等に示されている
又、支持体の形態はテープ、シート、カード、ディスク
、ドラム等いずれでも良く、形態に応じて種々の材料が
必要に応じて選択される。
支持体上へ前記の磁気記録層を塗布する方法としてはエ
アードクターコート、グレードコート、エアナイフコー
ト、スクイズコート、含浸コート、リバースロールコー
ト、トランスファーロールコート、グラビアコート、キ
スコート、キャストコート、スプレイコート等が利用出
来、その他の方2法も可能であり、これらの具体的説明
は朝倉書店発行の「コーティング工学」253頁〜27
7頁(昭和46.3.20発行)に詳細に記載されてい
る。
塗布の際に使用する有機溶媒としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン系;メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等のアルコール系;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸グリコール、
モノエチルエーテル等のエステル系;エーテル、グリコ
ールジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテル
、ジオキサン等のグリコールエーテル系;ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等のタール系(芳香族炭化水素);メ
チレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、
クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベン
ゼン等の塩素化炭化水素等のものが使用できる。
この様な方法により、支持体上に塗布された磁性層は必
要により層中の磁性粉末を配向させる処理を施したのち
、形成した磁性層を乾燥する。
又必要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状に
裁断したりして、本発明の磁気記録体を製造する。
この場合、配向磁場は交流または直流で約500〜20
00ガウス程度であり、乾燥温度は約50〜100℃程
度、乾燥時間は約3〜10分間程度である。
本発明の強磁性酸化鉄は下記の効果及び利点を有するも
のである。
1)本発明によるCo及びCr含有の磁性酸化鉄は従来
使用されていたCo含有γ一Fe203、Co含有Fe
3O4に比較し、著しく加圧減磁量が少なく、これを用
いた磁気記録体は、情報信号を安定に記録保存しうる。
ii)本発明によるCo及びCr含有の磁性酸化鉄は加
熱減磁量が極めて少なく、本発明による磁性体をたとえ
ばビデオカセットに用いた場合ヘッドとの接触による温
度上昇に対しても記録された情報信号は安定である。
111)本発明によるCo及びCr含有の磁性酸化鉄は
、酸化度を調整することにより抗磁力の経時変化を促進
し、これを用いた磁気記録体には何らの抗磁力の経時変
化を生ぜしめないようにできる。
1■)本発明によるCo及びCr含有の磁性酸化鉄は従
来使用されていたCo含有γ〜Fe2O3Co−含有F
e304に比較し抗磁力分布が均一で高密磁気記録体の
製造に好適である。
■)本発明によるCo及びCr含有の磁性酸化鉄を用い
た磁気記録体は転写特性、消去特性が優れている。
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。
ここに示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において変更しうるものであることは
本業界に携わるものにとっては容易に理解されることで
ある。
従って、本発明は、下記の実施例に制限されるべきでは
ない。
尚、以下の実施例において抗磁力分布の均一性はB−H
カーブの徴分波形をとり、その半値幅(△He)よりそ
の程度をしらべたものである。
実施例 1 10kgのゲータイト(α−FeOOH)を空気中40
0℃で脱水し、ヘマタイト(a−Fe203)とし、次
いで水素気流中、350℃で還元し、マグネタイト(F
e304 )を得た。
室温まで冷却後、低い酸素分圧でFe304の表面層を
ゆるやかに酸化し、安定化したのちとり出した。
抗磁力は3850e,飽和磁化は84.3emu/?、
酸化度Xは1.3 3 5 ( FeOx)なるFe3
04を得た。
このFe304 2 0 0gをシャーレーにとり、6
0℃の恒温槽中に0.5日(1−2)、1日(1−3)
、3日(1−4)、7日(1−5)、15日(1−6)
保持し、酸化を進行させた(処理しないサンプルを1−
1とする)。
抗磁力、飽和磁化酸化度を表1に示す。
上記のFeOx 各々について200グを水2lに分
散し、スラリー化し、これに15.3gのCoSO4・
7H20及び32.7gのCr (NO3)3・9H2
0を水500mlに溶かした液を加え、10分間攪拌し
た。
これに15.6gのNaOHを水500mlに溶かした
液を徐々に加え、加え終ってから30分さらに攪拌しつ
づけた。
水洗、沢過し、50℃で乾燥し、その後螢光X線法でC
o及びCr量をしらべだ。
Co及びCrは、測定誤差内で仕込量すべてが吸着され
ていた。
窒素雰囲気中で350℃、1時間の熱処理を行ない、室
温に冷却後、取り出し、磁気特性を調べた。
その結果を表1に示す。このようにして得だCo,Cr
含有磁性酸化鉄の抗磁力は、経時によりほとんど変化せ
ず、約40日で飽和した。
表1に45日後の抗磁力をあわせて示す。
尚、表1中においてHeは抗磁力(単位:Oe).σS
は飽和磁化(単位:emu/f?)、Xは酸化度(Fe
Ox)、△HeはB −Hカーブの微分波形の半値幅で
抗磁力分布の均一性を示し、Mは酸化度(Co ,Cr
含有ベルトライド酸化鉄)を示す。
(表2〜表5においても同様である) 実施例 2 実施例1で作った原料(マグネタイト)を60℃の恒温
槽中に48時間保ち酸化を進めた。
Heが3930e、飽和磁化が8 1. 5 emu/
?、酸化度Xが1.40の磁性酸化鉄を得た。
表2に示す添加量のCoSO4 ・7H20,Cr(N
O3)3・9H20、及びNaOHを用い実施例1と同
様の処理を行った。
結果を表2に示す。実施例 3 実施例1で作った原料(マグネタイト)を60℃の恒温
槽中に72hr保ち酸化を進めた。
Heが3900e,飽和磁化が8 0. 8 emu/
y% 酸化度Xが1.43の磁性酸化鉄(FeOx)
を得た。
この酸化鉄200グを水2tに分散しスラリー化し、1
5.3gのCoS04・7H20及び32.7gのCr
(NO3)3・9H20 を水500mlに溶かした液
を加え、攪拌した。
これに還元剤を加え酸化鉄上にCo及びCrを析出させ
、水洗、乾燥させた。
その後窒素雰囲気中で350℃にて1時間熱処理を行な
った。
結果を表3に示す。実施例 4 実施例1の出発原料(マグネタイト)を60℃の恒温槽
中に48時間保持し、酸化度を進行させた。
Hcが3900e、酸化度Xが1.42の磁性酸化鉄(
FeOx)を得た。
この酸化鉄200グを水2lに分散し、スラリー化し、
15.3PのCoSO4・7H20及び32.7gのC
r(N03)3・9H20を水500mlに溶かした液
を加え攪拌した。
15.6PのNaOH を水500mlに溶かした液を
スラリーに徐々に加えた後、30分間攪拌しデカンテー
ションをくり返し、水洗した。
磁性酸化鉄として602のスラリーをとり、これに増粘
剤としてカルボキシメチルセルロースを3%添加し、粘
度を高め、8000eの磁場中にて配向後50℃でゆっ
くり乾燥し、ブロックを得た。
ブロックを電気炉中におさめ窒素雰囲気中で350℃、
1時間の熱処理を行ない、5℃/ m inの速度で冷
却した。
螢光X線法でCo及びCr量をしらべたところCoが2
.0 atomic % Crが3.O atomi
c %であった。
〔磁気的性質)(4−1) He 567 Q6 △He 140 0e σB 80.6 emu/S’M
1.41 上記1〜4の実施例でCo塩、Cr塩として硫酸塩を用
いた例が記述されているが、他の塩、硝酸塩塩化物等で
もよいことはいうまでもない。
またアルカリとしてアンモニア水KOH等NaOH 以
外のアルカリを使用してもよいことはいうまでもないこ
とである。
比較例 1 実施例1の出発原料(マグネタイト)を60℃恒温槽中
に48時間保持し、Heが3900eσSが8 0.
5 emu/P、酸化度Xが1.41の磁性酸化鉄(F
eOx)を得た。
この酸化鉄200gを水2lに分散し、スラリー化し1
5.4gのCoSO4・7H20を水500mlに溶か
した液を加え、10分間攪拌した。
4.42のNaOHを水500mlに溶かした液を徐々
に加え、加え終ってから30分間攪拌しつづけた。
水洗沖過し、60℃で乾燥し、その後窒素雰囲気で35
0℃/hrの熱処理を行ない、冷却後とり出した。
螢光X線法によりCo量を調べるとCoは2.0 at
omic%であった。
〔磁気特性〕(比−1) He 573 0e △He 181 0e aS7 9.4 emu/S’ M 1.42 45日後のHe 5 8 2 Q6比較例 2 比較例1と同じ磁性酸化鉄(マグネタイト)200gを
水2lに分散し、スラリー化し、30gのCoSO4・
7H20を水500−に溶かし、スラリーに加え10分
間攪拌した。
8.52のNaOHを水500−に溶かし、徐々にスラ
リーに加え、加え終ってから30分間攪拌しつづけた。
水洗、沖過し、60℃で乾燥した。この酸化鉄(Co含
有マグネタイト)を300℃にて空気中で2時間熱処理
し、Co含有γ一F e 2 0 3を得た。
螢光X線法によりCo量を調べると、Coは、4.0
atomic %であった。
〔磁気特性〕(比−2) He 605 0e △Hc 187 0e aS7 2.O emu/r 実施例 5 (以下、部はすべて重量部を示す)実施例
1 ,2 ,3 .4及び比較例1 ,2で得た磁性酸
化鉄16種の各々300部に対し、下記の組成物をボー
ルミルで充分に混練した。
塩化ビニル・酢酸ビニル(87 : 13)共重合体 40部 エポキシ樹脂 30部シリコーン油
(ジメチルポリシロ キサン) 5部トルエンスル
ホン酸エチルアミド 7部酢酸エチル
250部メチルエチルケトン 250
部上記組成物に20部のデイスモジュールL−75(商
品名.バイエル社製ポリイソシアネート化合物)を加え
、均一に混合、分散し、磁性塗料とした。
この塗料をポリエチレンテレフタレートフイルム(厚さ
.25μ)の上に乾燥厚さが10μとなるように塗布し
、10000eで磁場配向し、乾燥後スリットし、磁気
テープを得た。
このようにして得た磁気テープを減磁試験機にかけ、3
00回走行後の加圧減磁量を測定した。
表4第8欄に結果を示す。
磁気テープを飽和し、室温で、磁束密度を測定し、サン
プルを沸トウ水中に20分間漬け、室温まで冷却後、磁
束密度を測定し、加熱減磁量を測定した。
表4第9欄に結果を示す。SP比は、JIS−C−55
42 1971により測定し、その結果を表4第10欄
に示す。
消去率は、標準入力レベル+10dBで記録しDN−3
42R−1(DENON[F]、日本コロムビア製)を
用い、消去電流0.5Aにて測定した。
この結果を表4第11欄に示す。
以上の結果から下記の事実が判明した。
従来Co含有磁性酸化鉄は主として、co含有γ−Fe
203(M中1.5)を用いているが、これはFe30
4からγ−Fe203への変化が早く、酸化度をコント
ロールすることが困難で、かつ、このものが安定して製
造でき、磁気特性が安定している利点があった。
しかし、co含有γ一Fe203は加圧減磁が30〜5
0%におよび、まだ、加熱減磁も15〜20%と大きく
、記録された情報信号が弱くなっていく。
また、Co含有Fe304も機械的圧力衝撃による加
圧減磁量ぱ、表4の結果よりも判明することだが、30
〜40%で、Co含有γ−Fe203と大差はない。
しかしながら、加熱減磁はCo含有γ−Fe203 と
比較し大きく改善された。
表4より、さらにベルトライド磁性酸化鉄の酸化度と加
圧減磁量を検討すると、M=1.35からM=1.48
のものは加圧減磁量が少ないが、とりわけM=1.36
〜1.44の範囲のベルトライド磁性酸化鉄を用いたも
のは少なく、好ましい。
次に、酸化度と抗磁力の経時変化を検討すると、M=1
.35〜1.48のものは少なく、数Oe程度である。
抗磁力の均一性をあらわすと考えられる△Heは、co
添加したものよりもCo及びCrを添加したものは、約
30〜400e改善されている。
本発明による強磁性酸化鉄を使用した磁気記録体は、C
o含有磁性酸化鉄を用いたテープと比較し、sp比で2
〜5 dB ,消去率で15〜20dB改善された。
この結果は△Heの改善とも対応している。
これらの改善には、co,Cr及びFeの何らかの相互
作用によると考えられるが、co及びFeが一定でCr
量を変化したとき、Feに対し、0. 1 atomi
c %のCrを添加したときにも改善のきざしかうかが
える。
中間酸化状態にある、Co含有磁性酸化鉄は、加圧減磁
が大いに改善されたが、これに、Crを加えることによ
り、さらに改善された。
また△He,SP比、消去特性もCoの他に、Crを加
えることにより、改善されており、co及びCr含有磁
性酸化鉄を用いて作った磁気テープは、減磁に対して安
定でSP、消去がすぐれた磁気テープである。
表4からもわかるように飽和磁化も大きく感度、周波数
特性SN比とも非常に優れた磁気テープを作ることがで
きだ。
比較例 3 実施例1の磁性酸化鉄Aを60℃の恒温槽中に48時間
保持し、抗磁力He 3910e,飽和磁化a s
8 0. 5 emu/P、酸化度x=1.41の磁性
酸化鉄を得た。
この磁性酸化鉄2002を水2lに分散しスラリー化し
た。
スラリーに硝酸クロム水溶液(Cr(NO3)3・9H
20、 32.7g+水500rnl)を加え10分間
攪拌した後水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 10
.8g+水500ml)を徐々に加えて、加え終ってか
ら30分間攪拌した。
水洗沖過し、60℃で乾燥した後窒素雰囲気中で350
℃1時間熱処理を行ない冷却後空気中に取り出した。
こうして得たCr含有磁性酸化鉄の磁気特性はHe 3
8 5 0e , a s 7 8.4 emu/
g、△Hc1200e, 酸化度=1.41であった。
ここでCo−Crの相乗効果について、 この比較例3
及び前記の実施例1、比較例1についてまとめだ。
すなわちCoとCrを含む本願発明の場合(実施例1、
サンプル1−4)、Coのみの場合(比較例ILCrの
みの場合(比較例3)CoもCrも含まない場合(実施
例1、サンプル1−4の原料について抗磁力Hc、抗磁
力分布△Hc、さらには、抗磁力が大になるにつれて、
抗磁力分布が犬になることに鑑み、規格化して比較する
ため、△He/HeO値を求め表5を作成した。
これは抗磁力は大きいほど良く、一方抗磁力分布はテー
プ特性における消去率に密接に関連し小さいものほど良
い。
従って相対値である△He/HeO値が小さいほど良好
な特性を示すことになる。
この表5より明らかな如く、実施例1は抗磁力Heが高
く、かつ△Hc/Hco値も非常に小さく良好な値が得
られている。
これはCoのみの場合はHeは大きいが、それに伴って
△He も犬になり△Hc/Hcも大きい。
一方Crのみの場合は△Heは小さいが、Hcが小さい
だめ、△He/Heは非常に大きな値を示している。
従ってこれら単品で変性した場合の結果から、本願発明
のようなHeが大きく、かつ、△Hc/Hcが小さいと
いう結果を予測することは極めて困難であり、CoとM
nを組み合せて使用したことによる顕著な相乗効果であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化度Xが1.3 3<X<1.50である強磁性
    酸化鉄(FeOx)に、Fe原子に対してlatomi
    c係以上のCo及び0. 3 atomic%以上のC
    rを混合し、不活性気圏中で熱処理を行なうことを特徴
    とする強磁性酸化鉄の製法。
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