JPH04316704A - 装飾部品の取付構造 - Google Patents

装飾部品の取付構造

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JPH04316704A
JPH04316704A JP10814291A JP10814291A JPH04316704A JP H04316704 A JPH04316704 A JP H04316704A JP 10814291 A JP10814291 A JP 10814291A JP 10814291 A JP10814291 A JP 10814291A JP H04316704 A JPH04316704 A JP H04316704A
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clip
mounting groove
locking
locking member
mounting
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Toshihiro Mitsuoka
満岡 敏広
Tomoyoshi Onuki
智義 大貫
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Piolax Inc
Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Kato Hatsujo Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被取付部に装飾部品を
クリップを介して取り付ける取付構造の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種取付構造としては、例えば
、実開平1−136045号公報に示すように、被取付
部たる自動車ルーフ上面の巾方向両側に画成される取付
凹溝に対して、装飾部品たるルーフモールをクリップを
介して連続して取り付けるものが存する。
【0003】該従来の取付構造は、具体的には図示しな
いが、上記取付凹溝内に一定の間隔をおいて立設される
T型スタッドと、ルーフモールを保持して該各T型スタ
ッドに固定される合成樹脂製のクリップを用いて、ルー
フモールを取付凹溝に取り付けんとするものである。
【0004】そして、従来の取付構造にあっては、上記
クリップを、T型スタッドに固定される固定部材と、該
固定部材に移動可能に支承される移動部材とで構成して
、前者の固定部材に対しては、その基体の中央部にT型
スタッドの頭部を係着する係着孔を形成すると共に、基
体の両端部に弾性ロック爪を形成し、他方、後者の移動
部材に対しては、その基体の両端部に上記各弾性ロック
爪をスライド可能に係入する逆止列歯付のガイド溝を形
成すると共に、基体の両側部にルーフモールの折曲端部
を係止する係止部を形成し、且つ、基体の一側部側に取
付凹溝の側壁面に当接する位置決め腕を一体に延設する
構成となしている。
【0005】依って、斯る取付構造の下で、ルーフモー
ルを自動車ルーフ上面の取付凹溝に取り付ける場合には
、まず、固定部材側の弾性ロック爪を移動部材側のガイ
ド溝に係入して、両部材を移動可能に連結し、次いで、
各クリップの移動部材の係止部にルーフモールの折曲端
部を夫々係止して、上記係着孔に対するスタッド頭部の
係着状態を得て、固定部材を取付凹溝の底壁面に立設さ
れている各T型スタッドに固定した後、上記ガイド溝に
対する弾性ロック爪のスライドを得て、ルーフモールを
係止する移動部材のみを所定方向に移動して、該移動部
材に延設されている位置決め腕の先端を、取付凹溝の基
準面となる一の側壁面に当接させれば、各移動部材はい
ずれも基準側壁面から等しい距離に移動して、その場に
位置決めされると同時に、これにより、ルーフモールが
取付凹溝に沿って連続して取り付けられる。
【0006】従って、この従来取付構造にあっては、例
え、T型スタッドの溶接位置にバラツキが生じていても
、このバラツキの程度で移動量は異なるが、少なくとも
、各移動部材が基準側壁面から等しい距離に移動して、
その移動位置に沿ってルーフモールを連続して保持する
ことが可能となるので、スタッドの溶接位置のバラツキ
を効率良く吸収して、該バラツキがルーフモールの取付
状態に悪影響を及ぼすことを防止できることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
取付構造は、取付凹溝の底壁面に立設されるT型スタッ
ドの溶接位置のバラツキを吸収できると雖も、ルーフモ
ールの取り付けに際しては、T型スタッドの存在を必須
としている関係で、煩雑なスタッドの溶接作業が要求さ
れることは今までと何ら変わらない。
【0008】
【課題を解決するための手段】而して、本発明は、斯る
従来取付構造の課題を有効に解決するために開発された
もので、被取付部に画成された取付凹溝に対して、装飾
部品をクリップを介して取り付ける構造を前提として、
上記クリップを、取付凹溝の底壁面上に設置される基体
と、該基体に移動可能に支承される作動部材と、該作動
部材を移動させてその位置にロックするロック部材とか
ら構成して、クリップ基体側には、装飾部品を係止する
係止部と、上記作動部材を移動可能に支承する支承孔と
、上記ロック部材を該支承孔内に臨ましめる差込孔とを
形成し、作動部材側には、上記取付凹溝の側壁に弾圧接
する弾性アームと、上記支承孔内に挿入されて自身の移
動を促すカム部とを形成し、ロック部材側には、該作動
部材のカム部に当接して作動部材を支承孔から突出移動
させる押圧部を形成する構成を採用した。
【0009】
【作用】依って、本発明にあっては、まず、作動部材を
クリップ基体の支承孔内に差し込んで、該作動部材をク
リップ基体の支承孔内に移動可能に支承した状態を得て
、各クリップを一定の間隔をおいて取付凹溝内に挿入し
た後、差込孔より該支承孔内に臨ましめられたロック部
材を所定方向に動かし、該ロック部材の押圧部を作動部
材のカム部に当接させれば、作動部材が押圧されながら
支承孔から外方に突出移動して、その移動位置にロック
されると同時に、作動部材の弾性アームが対応する取付
凹溝の側壁面に弾圧接する。従って、この取付凹溝の側
壁面に対する弾性アームの弾圧接状態により、クリップ
基体がその位置に直ちに固定されることとなるので、後
は、該クリップ基体の係止部に装飾部品を係止すれば、
装飾部品が被取付部の取付凹溝に確実に取り付けられる
こととなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示する各実施例に基づいて
詳述すれば、いずれの実施例にあっても、従来の如きT
型スタッドを一切使用しないで、クリップのみを使用し
て、装飾部品たるルーフモールを被取付部たる自動車ル
ーフ上面の取付凹溝に取り付けることを特徴とするもの
である。
【0011】まず、第一実施例に係る取付構造を説明す
ると、該第一実施例にあっては、自動車ルーフ上面の巾
方向両側において、ルーフパネル1とサイドパネル2の
重合溶接部に取付凹溝3を画成する点では、従来構造と
同様であるが、異なるところは、図1に示す如く、取付
凹溝3の両側壁3aを互いに開口側に向かって内方に傾
斜させて、該傾斜状両側壁3aの存在を積極的に利用し
て、クリップCをそのまま直に固定する構成となすと共
に、当該クリップCを、取付凹溝3の底壁面上に設置さ
れる合成樹脂製基体10と、該基体10に移動可能に支
承される一対の合成樹脂製作動部材20と、該各作動部
材20を逆方向に移動させてその位置にロックする合成
樹脂製ロック部材30とから構成した点にある。
【0012】これを具体的に説明すると、クリップCの
基体10に関しては、図示する如く、全体を立方体状に
成形して、その両端部にU字状の保持部11を一体に延
設し、該各保持部11の両側上端にルーフモールの折曲
端部を係止する係止部たる係止爪12を一体に形成する
と共に、対向する両側部に上記一対の作動部材20を両
側から段違い状態に支承する貫通孔状の支承孔13を形
成し、且つ、上側部にロック部材30を該支承孔13内
に回転可能に臨ましめる差込孔14を形成する。これに
加えて、この基体10の一側部には、上記ルーフパネル
1とサイドパネル2の重合溶接部をシールするシール材
4との接触を避ける切欠部15を形成するものとする。
【0013】又、一対の作動部材20に関しては、全体
を板体状に成形して、その外側部に上記取付凹溝3の傾
斜状側壁3aに弾圧接する二叉状の弾性アーム21を形
成すると共に、内側部に後述するロック部材30の押圧
腕部が収容される空間Sを画成するカム部たるカム溝2
2を形成し、且つ、一端側に上記基体10の支承孔13
に設けられた突起16に当接する爪部23を一体に形成
する構成となす。尚、該一対の作動部材20に形成され
る各カム溝22は、図示する如く、相互に共働してロッ
ク部材30の押圧腕部を収容する空間Sを画成するため
に、内端側を夫々開口して、その溝周面にストッパー部
24とロック部25と当接部26を夫々設けると共に、
ロック部25の近傍に突起27を一体に付設する。
【0014】更に、ロック部材30に対しては、拡大頭
部31を有するピン体状に成形して、その対向する側面
に互いに逆方向に張り出す押圧部たる一対の押圧腕部3
2を一体に形成すると共に、下端部に上記基体10の支
承孔13の底面に穿設された止着孔17に回転可能に係
着される弾性脚部33を一体に形成する。
【0015】従って、第一実施例のクリップCにあって
は、クリップ基体10の支承孔13内に、両側から一対
の作動部材20を段違い状態に差し込む一方、基体10
の差込孔14からロック部材30を差し込んで、該ロッ
ク部材30の弾性脚部33を止着孔17に回転可能に係
着すると、対向する作動部材20の各カム溝22により
画成される空間S内にロック部材30の押圧腕部32が
収容されて、図2に示す如く、一対の作動部材20がク
リップ基体10に対向して移動可能に支承されることと
なる。
【0016】依って、斯る構成の基体10と作動部材2
0とロック部材30とから成るクリップCを用いて、ル
ーフモールMを取付凹溝3に連続して取り付ける場合に
は、まず、既述した如く、一対の作動部材20をロック
部材30を介してクリップ基体10の支承孔13内に移
動可能に支承する訳であるが、この最初の時点では、図
3に示す如く、一対の作動部材20を支承孔13内に最
大限差し込んで、各自のカム溝22により略楕円状の狭
い空間Sを画成すれば、該狭い空間S内に入り込んでい
るロック部材30の一対の押圧腕部32に各カム溝22
のストッパー部24が当接するので、これにより、一対
の作動部材20は抜け外れることなく、支承孔13内に
最大限差し込まれた状態をもって支承される。
【0017】そこで、斯る一対の作動部材20の支承状
態を得た後は、各クリップCを一定の間隔をおいて取付
凹溝3内に挿入して、各クリップC毎で、ロック部材3
0の拡大頭部31に形成されている溝34内にドライバ
ー等の先端を差し込んで、ロック部材30を所定方向に
回転すると、図4に示す如く、該ロック部材30の各押
圧腕部32が同方向に回転して、一対の作動部材20の
カム溝22の溝周面に摺接して、上記狭い空間Sを徐々
に押し広げながら、各作動部材20を夫々外方に同期し
て押圧移動させて、各押圧腕部32がカム溝22のロッ
ク部25と当接部26に至ると、図5に示す如く、一対
の作動部材20が最大限外方に突出した状態をもって、
その位置に確実にロックされることとなる。
【0018】尚、この時点では、各作動部材20の爪部
23が支承孔13の突起16に当接して、作動部材20
がそれ以上外方に突出することが阻止されると共に、各
押圧腕部32がロック部25に至る直前において、既述
した突起27を乗り越えることとなるので、この時に、
カチットと言う音を伴う節度感により、作業の完了が容
易に認識できるばかりか、各押圧腕部32の逆回転を阻
止することとなる。
【0019】すると、例え、取付凹溝3の溝巾に寸法誤
差等が生じていても、図6に示す如く、各作動部材20
の弾性アーム21が、寸法誤差等を効率良く吸収しなが
ら、対応する取付凹溝3の傾斜状側壁3a面に弾圧接し
て、係止爪12を有するクリップ基体10を取付凹溝3
の底壁面上にセンタリングして設置すると同時に、取付
凹溝3の傾斜状両側壁3a面に対する各弾性アーム21
の弾圧接状態により、T型スタッドや両面接着テープ等
を一切を用いずとも、基体10がそのセンタリング位置
に確実に固定されることとなる。
【0020】従って、後は、図7に示す如く、クリップ
基体10の保持部11に形成された係止爪12にルーフ
モールMの折曲端部Maを係止すれば、ルーフモールM
が常に取付凹溝3の中心線上に沿って取り付けられるこ
ととなるので、従来と比較すると、ルーフモールMの取
付状態は頗る良好となって、外観上の見栄えが害される
心配が全くなくなる。
【0021】尚、上記の説明は、一対の作動部材20を
支承孔13内に最大限差し込んだ状態に支承して、クリ
ップCを取付凹溝3内に挿入した後に、該各作動部材2
0をロック部材30を介して外方に最大限突出させたも
のであるが、これに限定されるものではなく、予め、一
対の作動部材20を最大限外方に突出させた状態にロッ
クしておいて、その状態のまま、クリップCを取付凹溝
3内に挿入しても、同様な作用効果が得られることは言
うまでもない。但し、上記の如く、一対の作動部材20
を支承孔13内に最大限差し込んだ状態に支承して、ク
リップCを取付凹溝3内に挿入する構成となせば、両側
壁3aが互いに開口側に向かって内方に傾斜する取付凹
溝3に対しては、該取付凹溝3の壁面を傷つけることな
く、クリップCを容易に挿入することができるばかりか
、クリップC自体を取付凹溝3の所定位置に簡単に移動
できる利点がある。
【0022】又、第一実施例にあっては、クリップ基体
10の支承孔13内に一対の作動部材20を上下段違い
状態に支承する構成となしたものであるが、図8に示す
如く、斯る各作動部材20の対向面に凹段部28を夫々
設けて、該各凹段部28同士を合致させることにより、
支承孔13に支承された各作動部材20の弾性アーム2
1を、同一平面上に位置させるように構成することも実
施に応じ任意である。特に、このように構成すれば、左
右の弾性アーム21が同一位置で取付凹溝3の傾斜状側
壁3aに均等に弾圧接することが可能となるので、より
確実な基体10のセンタリング作用と、より強固な基体
10の固定作用が得られることとなる。
【0023】次に、第二実施例に係る取付構造を説明す
ると、該第二実施例のものは、上記第一実施例の構成を
そのまま前提とするが、特徴とするところは、図9に示
す如く、一対の作動部材20の各カム溝22の溝周面に
鋸歯状の列歯29を形成する一方、対応する各押圧腕部
32の先端に該列歯29と咬合する咬合爪35を設けて
、該各カム溝22側の列歯29と押圧腕部32側の咬合
爪35とを任意個所で適宜咬合させ得る構成となした点
にある。従って、この第二実施例にあっては、一対の作
動部材20側の弾性アーム21の働きで、クリップ基体
10を取付凹溝3の中心位置に自動的にセンタリングし
て、クリップ基体10をその位置に確実に固定できると
共に、ルーフモールMを常に取付凹溝3の中心線上に沿
って取り付けることが可能となることは勿論であるが、
上記列歯29と咬合爪35の咬合状態により、一対の作
動部材20を中間の任意位置にも確実にロックすること
が可能となるので、同一クリップCを溝巾の異なる取付
凹溝3に対しても汎用に利用できることとなる。
【0024】更に、第三実施例に係る取付構造を説明す
ると、該第三実施例にあっては、図10に示す如く、ク
リップCの基体40を全体を立方体状に成形する点では
、上記第一実施例と同様であるが、異なるところは、そ
の上面両側に直接ルーフモールMの折曲端部Maを係止
する係止部たる係止爪41を一体に形成すると共に、対
向する両側部に一対の作動部材50を対向して移動可能
に支承する支承孔42を形成し、且つ、別の側部にロッ
ク部材60を該支承孔42内に臨ましめる差込孔43を
形成した点である。尚、基体40の一側部には、第一実
施例と同様に、ルーフパネル1とサイドパネル2の重合
溶接部をシールするシール材4との接触を避ける切欠部
44を形成するものとする。
【0025】又、一対の作動部材50についても、全体
を板体状に成形して、その外側部に取付凹溝3の傾斜状
側壁3aに弾圧接する二叉状の弾性アーム51を形成す
る点では、第一実施例と同様であるが、異なるところは
、内側部に後述するロック部材60のストッパー部を嵌
入する突起52a付の嵌入溝52を傾斜する状態に形成
し、該嵌入溝52の上縁側に嵌入溝52と同一傾斜角度
をもつカム部たる斜辺部53を形成した点である。
【0026】ロック部材60に対しては、第一実施例と
は全く相違して、全体を横L字状に成形して、その水平
部の両側に上記各作動部材50の斜辺部53と接触して
各作動部材の移動を案内する押圧部たる一対のガイド斜
辺部61を形成すると共に、両側先端部に上記嵌入溝5
2内に嵌入する一対のストッパー部62を一体に形成し
、且つ、立上り部の先端にクリップ基体40の段部45
に係止するロック爪63を形成している。
【0027】従って、この第三実施例のクリップCにあ
っては、クリップ基体40の支承孔42内に、両側から
一対の作動部材50を対向する状態に差し込む一方、基
体40の差込孔43から支承孔42内にロック部材60
の先端部を差し込んで、該ロック部材60のストッパー
部62を対応する作動部材50の嵌入溝52内に嵌入す
れば、一対の作動部材50を支承孔42内に抜け外れる
ことなく最大限内方に差し込まれた状態に支承できると
共に、ロック部材60を支承孔42内に更に差し込んで
、該ロック部材60のロック爪63を基体40の段部4
5に係止すると、図11・図12に示す如く、ロック部
材60の各ストッパー部62が対応する作動部材50の
嵌入溝52内を移動すると同時に、各作動部材50の斜
辺部53とロック部材60のガイド斜辺部61とが夫々
接触して、一対の作動部材50を夫々同期して外方に移
動させながら、該各作動部材50を最大限外方に突出し
た位置にロックできることとなる。
【0028】依って、第三実施例のクリップCを用いて
、ルーフモールMを取付凹溝3に連続して取り付ける場
合には、まず、一対の作動部材50をクリップ基体40
の支承孔42内に対向して差し込む一方、基体40の差
込孔43から支承孔42内にロック部材60を差し込ん
で、ロック部材60の各ストッパー部62が対応する作
動部材50の嵌入溝52内に嵌入する状態を得て、各作
動部材50を最大限内方に差し込んだ状態に支承した後
、各クリップCを一定の間隔をおいて取付凹溝3内に挿
入して、ロック部材60を更に支承孔42内に差し込ん
で、一対の作動部材50を外方に同期して移動させなが
ら、ロック部材60のロック爪63を基体40の段部4
5に係止すると、クリップC毎で、各作動部材50が最
大限外方に突出した位置に確実にロックされることとな
る。
【0029】すると、例え、取付凹溝3の溝巾に寸法誤
差等が生じていても、図13に示す如く、各作動部材5
0の弾性アーム51が、該寸法誤差等を吸収しながら、
対応する取付凹溝3の傾斜状側壁3a面に弾圧接して、
係止爪41を有するクリップ基体40を取付凹溝3の底
壁面上に自動的にセンタリングして設置すると同時に、
取付凹溝3の傾斜状両側壁3a面に対する各弾性アーム
51の弾圧接状態により、T型スタッドや両面接着テー
プ等を用いずとも、基体40がそのセンタリングされた
位置に確実に固定されることとなる。
【0030】従って、後は、図14に示す如く、クリッ
プ基体40の係止爪41にルーフモールMの折曲端部M
aを係止すれば、ルーフモールMが常に取付凹溝3の中
心線上に沿って取り付けられることとなるので、第一実
施例の場合と同様、ルーフモールMの取付状態は頗る良
好となって、外観上の見栄えが害される心配が全くなく
なる。
【0031】尚、上記の説明は、一対の作動部材50を
支承孔42内に最大限差し込んだ状態に支承して、クリ
ップCを取付凹溝3内に挿入した後に、該各作動部材5
0をロック部材60を介して外方に最大限突出させたも
のであるが、第三実施例のものも、予め、一対の作動部
材50をロック部材60を介して最大限外方に突出させ
た状態にロックしておいて、その状態のまま、クリップ
Cを取付凹溝3内に挿入しても、同様な作用効果が得ら
れることは言うまでもない。但し、一対の作動部材50
を支承孔42内に最大限差し込んだ状態に支承して、ク
リップCを取付凹溝3内に挿入する構成となせば、第一
実施例の場合と同様に、両側壁3aが互いに開口側に向
かって内方に傾斜する取付凹溝3に対しては、該取付凹
溝3の壁面を傷つけることなく、クリップCを容易に挿
入することが可能となるばかりか、クリップC自体を取
付凹溝3の所定位置に簡単に移動できる利点がある。
【0032】又、第四実施例に係る取付構造を説明する
と、該第四実施例のものは、上記第三実施例の構成をそ
のまま前提とするが、特徴とするところは、図15に示
す如く、一対の作動部材50のカム部たる各斜辺部53
に鋸歯状の列歯54を設ける一方、ロック部材60の押
圧部たる各ガイド斜辺部61にも同様な鋸歯状の列歯6
4を設けて、該両列歯54・64同士を相互に咬合させ
る構成となした点にある。
【0033】従って、この第四実施例にあっても、一対
の作動部材50の弾性アーム51の働きで、クリップ基
体40を取付凹溝3の中心位置に自動的にセンタリング
して、クリップ基体40をその位置に確実に固定できる
と共に、ルーフモールMを常に取付凹溝3の中心線上に
沿って取り付けることが可能となることは勿論であるが
、上記列歯54と列歯64の咬合により、一対の作動部
材50を中間の任意位置にも確実にロックすることが可
能となるので、同一クリップCを溝巾の異なる取付凹溝
3にも汎用に利用できることとなる。
【0034】尚、上記いずれの実施例においても、セン
タリング作用の必要がない場合には、クリップ基体10
・40の一側面を取付凹溝3の一の側壁3aに当接させ
て、該一の側壁3a側を取付基準となす一方、作動部材
20・50については、他の側壁3a側に移動するもの
を1個だけ使用するように構成することも、実施に応じ
可能である。又、取付凹溝3の両側壁3aは、必ずしも
全長に亘り、開口側に向かって内方に傾斜させなくとも
、開口側に向かって外方に傾斜させておいて、クリップ
Cを固定する部分の両側壁3aのみを平行又は内方に傾
斜しても良い。更には、以上の各実施例は、ルーフモー
ルを例に挙げて説明したものであるが、本発明はこれに
限定されるものではなく、カーペット・キッキングプレ
ート・ウインドウモール・車室内トリム・フィニッシャ
等の装飾部品で、被取付部側に取付凹溝が画成できるも
のであれば、容易に実施応用できることは言うまでもな
いが、この場合には、徒に不必要な取付用の孔等を設け
なくて良いので、防水・防音効果等が期待できることと
なる。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、本発明の取付構造にあって
は、上記構成の採用により、T型スタッド等を用いずと
も、クリップを取付凹溝に確実に固定することが可能と
なるので、T型スタッドの煩雑な溶接作業が全く不要と
なった。又、実施例で説明した如く、作動部材を支承孔
内に最大限差し込んだ状態をもって、各クリップを取付
凹溝内に挿入すれば、取付凹溝の壁面を傷つけることな
く、クリップを簡単に取付凹溝内に挿入することが可能
となるので、作業性が頗る良好となると共に、クリップ
自体を取付凹溝の所定位置に簡単に移動することも可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る取付構造を示す要部
分解斜視図である。
【図2】クリップの組み立て状態を示す斜視図である。
【図3】作動部材とロック部材の最初の関係を説明する
要部断面図である。
【図4】作動部材とロック部材の中間の関係を説明する
要部断面図である。
【図5】作動部材とロック部材のロック関係を説明する
要部断面図である。
【図6】クリップを取付凹溝内にセンタリングして固定
した状態を示す要部断面図である。
【図7】ルーフモール(装飾部品)を取付凹溝内に取り
付けた状態を示す要部断面図である。
【図8】第一実施例の変形をクリップを取付凹溝内に固
定した状態をもって示す要部断面図である。
【図9】第二実施例の取付構造に供されるクリップを示
す要部断面図である。
【図10】第三実施例に係る取付構造を示す要部分解斜
視図である。
【図11】クリップの組み立て状態を示す斜視図である
【図12】同組み立て状態の横断面図である。
【図13】クリップを取付凹溝内にセンタリングして固
定した状態を示す要部断面図である。
【図14】ルーフモール(装飾部品)を取付凹溝内に取
り付けた状態を示す要部断面図である。
【図15】第四実施例の取付構造に供されるクリップを
示す横断面図である。
【符号の説明】
C  クリップ M  ルーフモール(装飾部品) 3  取付凹溝 3a  同側壁 10  基体 12  係止爪(係止部) 13  支承孔 14  差込孔 20  作動部材 21  弾性アーム 22  カム溝(カム部) 30  ロック部材 32  押圧腕部(押圧部) 40  基体 41  係止爪(係止部) 42  支承孔 43  差込孔 50  作動部材 51  弾性アーム 53  斜辺部(カム部) 60  ロック部材 61  ガイド斜辺部(押圧部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被取付部に画成された取付凹溝に対し
    て、装飾部品をクリップを介して取り付ける構造におい
    て、上記クリップを、取付凹溝の底壁面上に設置される
    基体と、該基体に移動可能に支承される作動部材と、該
    作動部材を移動させてその位置にロックするロック部材
    とから構成して、クリップ基体側には、装飾部品を係止
    する係止部と、上記作動部材を移動可能に支承する支承
    孔と、上記ロック部材を該支承孔内に臨ましめる差込孔
    とを形成し、作動部材側には、上記取付凹溝の側壁に弾
    圧接する弾性アームと、上記支承孔内に挿入されて自身
    の移動を促すカム部とを形成し、ロック部材側には、該
    作動部材のカム部に当接して作動部材を支承孔から突出
    移動させる押圧部を形成したことを特徴とする装飾部品
    の取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011072994A1 (de) * 2009-12-18 2011-06-23 A. Raymond Et Cie Vorrichtung zum fixieren eines gegenstandes in einer vertiefung
JP2016074364A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 スズキ株式会社 車体構造
CN108349444A (zh) * 2015-08-26 2018-07-31 库博标准汽车配件有限公司 端帽夹锁

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