JP2997753B2 - 装飾部品の取付構造 - Google Patents

装飾部品の取付構造

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JP2997753B2
JP2997753B2 JP10814291A JP10814291A JP2997753B2 JP 2997753 B2 JP2997753 B2 JP 2997753B2 JP 10814291 A JP10814291 A JP 10814291A JP 10814291 A JP10814291 A JP 10814291A JP 2997753 B2 JP2997753 B2 JP 2997753B2
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groove
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敏広 満岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被取付部に装飾部品を
クリップを介して取り付ける取付構造の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種取付構造としては、例え
ば、実開平1−136045号公報に示すように、被取
付部たる自動車ルーフ上面の巾方向両側に画成される取
付凹溝に対して、装飾部品たるルーフモールをクリップ
を介して連続して取り付けるものが存する。
【0003】該従来の取付構造は、具体的には図示しな
いが、上記取付凹溝内に一定の間隔をおいて立設される
T型スタッドと、ルーフモールを保持して該各T型スタ
ッドに固定される合成樹脂製のクリップを用いて、ルー
フモールを取付凹溝に取り付けんとするものである。
【0004】そして、従来の取付構造にあっては、上記
クリップを、T型スタッドに固定される固定部材と、該
固定部材に移動可能に支承される移動部材とで構成し
て、前者の固定部材に対しては、その基体の中央部にT
型スタッドの頭部を係着する係着孔を形成すると共に、
基体の両端部に弾性ロック爪を形成し、他方、後者の移
動部材に対しては、その基体の両端部に上記各弾性ロッ
ク爪をスライド可能に係入する逆止列歯付のガイド溝を
形成すると共に、基体の両側部にルーフモールの折曲端
部を係止する係止部を形成し、且つ、基体の一側部側に
取付凹溝の側壁面に当接する位置決め腕を一体に延設す
る構成となしている。
【0005】依って、斯る取付構造の下で、ルーフモー
ルを自動車ルーフ上面の取付凹溝に取り付ける場合に
は、まず、固定部材側の弾性ロック爪を移動部材側のガ
イド溝に係入して、両部材を移動可能に連結し、次い
で、各クリップの移動部材の係止部にルーフモールの折
曲端部を夫々係止して、上記係着孔に対するスタッド頭
部の係着状態を得て、固定部材を取付凹溝の底壁面に立
設されている各T型スタッドに固定した後、上記ガイド
溝に対する弾性ロック爪のスライドを得て、ルーフモー
ルを係止する移動部材のみを所定方向に移動して、該移
動部材に延設されている位置決め腕の先端を、取付凹溝
の基準面となる一の側壁面に当接させれば、各移動部材
はいずれも基準側壁面から等しい距離に移動して、その
場に位置決めされると同時に、これにより、ルーフモー
ルが取付凹溝に沿って連続して取り付けられる。
【0006】従って、この従来取付構造にあっては、例
え、T型スタッドの溶接位置にバラツキが生じていて
も、このバラツキの程度で移動量は異なるが、少なくと
も、各移動部材が基準側壁面から等しい距離に移動し
て、その移動位置に沿ってルーフモールを連続して保持
することが可能となるので、スタッドの溶接位置のバラ
ツキを効率良く吸収して、該バラツキがルーフモールの
取付状態に悪影響を及ぼすことを防止できることとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
取付構造は、取付凹溝の底壁面に立設されるT型スタッ
ドの溶接位置のバラツキを吸収できると雖も、ルーフモ
ールの取り付けに際しては、T型スタッドの存在を必須
としている関係で、煩雑なスタッドの溶接作業が要求さ
れることは今までと何ら変わらない。
【0008】
【課題を解決するための手段】 而して、本発明は、斯
る従来取付構造の課題を有効に解決するために開発され
たもので、被取付部に画成された取付凹溝に対して、装
飾部品をクリップを介して取り付ける構造を前提とし
て、上記クリップを、取付凹溝の底壁面上に設置される
基体と、該基体に移動可能に支承される作動部材と、該
作動部材を移動させてその位置にロックするロック部材
とから構成して、クリップ基体側には、装飾部品を係止
する係止部と、上記作動部材を取付凹溝の底壁面に対し
略平行移動可能に支承する支承孔と、上記ロック部材を
該支承孔内に臨ましめる差込孔とを形成し、作動部材側
には、上記取付凹溝の側壁に弾圧接する弾性アームと、
上記支承孔内に挿入されて自身の移動を促すカム部とを
形成し、ロック部材側には、該作動部材のカム部に当接
して作動部材を支承孔から突出移動させる押圧部を形成
する構成を採用した。
【0009】
【作用】依って、本発明にあっては、まず、作動部材を
クリップ基体の支承孔内に差し込んで、該作動部材をク
リップ基体の支承孔内に移動可能に支承した状態を得
て、各クリップを一定の間隔をおいて取付凹溝内に挿入
した後、差込孔より該支承孔内に臨ましめられたロック
部材を所定方向に動かし、該ロック部材の押圧部を作動
部材のカム部に当接させれば、作動部材が押圧されなが
ら支承孔から外方に突出移動して、その移動位置にロッ
クされると同時に、作動部材の弾性アームが対応する取
付凹溝の側壁面に弾圧接する。従って、この取付凹溝の
側壁面に対する弾性アームの弾圧接状態により、クリッ
プ基体がその位置に直ちに固定されることとなるので、
後は、該クリップ基体の係止部に装飾部品を係止すれ
ば、装飾部品が被取付部の取付凹溝に確実に取り付けら
れることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示する各実施例に基づいて
詳述すれば、いずれの実施例にあっても、従来の如きT
型スタッドを一切使用しないで、クリップのみを使用し
て、装飾部品たるルーフモールを被取付部たる自動車ル
ーフ上面の取付凹溝に取り付けることを特徴とするもの
である。
【0011】まず、第一実施例に係る取付構造を説明す
ると、該第一実施例にあっては、自動車ルーフ上面の巾
方向両側において、ルーフパネル1とサイドパネル2の
重合溶接部に取付凹溝3を画成する点では、従来構造と
同様であるが、異なるところは、図1に示す如く、取付
凹溝3の両側壁3aを互いに開口側に向かって内方に傾
斜させて、該傾斜状両側壁3aの存在を積極的に利用し
て、クリップCをそのまま直に固定する構成となすと共
に、当該クリップCを、取付凹溝3の底壁面上に設置さ
れる合成樹脂製基体10と、該基体10に移動可能に支
承される一対の合成樹脂製作動部材20と、該各作動部
材20を逆方向に移動させてその位置にロックする合成
樹脂製ロック部材30とから構成した点にある。
【0012】 これを具体的に説明すると、クリップC
の基体10に関しては、図示する如く、全体を立方体状
に成形して、その両端部にU字状の保持部11を一体に
延設し、該各保持部11の両側上端にルーフモールの折
曲端部を係止する係止部たる係止爪12を一体に形成す
ると共に、対向する両側部に上記一対の作動部材20を
両側から段違い状態で取付凹溝3の底壁面に対し略平行
移動可能に支承する貫通孔状の支承孔13を形成し、且
つ、上側部にロック部材30を該支承孔13内に回転可
能に臨ましめる差込孔14を形成する。これに加えて、
この基体10の一側部には、上記ルーフパネル1とサイ
ドパネル2の重合溶接部をシールするシール材4との接
触を避ける切欠部15を形成するものとする。
【0013】又、一対の作動部材20に関しては、全体
を板体状に成形して、その外側部に上記取付凹溝3の傾
斜状側壁3aに弾圧接する二叉状の弾性アーム21を形
成すると共に、内側部に後述するロック部材30の押圧
腕部が収容される空間Sを画成するカム部たるカム溝2
2を形成し、且つ、一端側に上記基体10の支承孔13
に設けられた突起16に当接する爪部23を一体に形成
する構成となす。尚、該一対の作動部材20に形成され
る各カム溝22は、図示する如く、相互に共働してロッ
ク部材30の押圧腕部を収容する空間Sを画成するため
に、内端側を夫々開口して、その溝周面にストッパー部
24とロック部25と当接部26を夫々設けると共に、
ロック部25の近傍に突起27を一体に付設する。
【0014】更に、ロック部材30に対しては、拡大頭
部31を有するピン体状に成形して、その対向する側面
に互いに逆方向に張り出す押圧部たる一対の押圧腕部3
2を一体に形成すると共に、下端部に上記基体10の支
承孔13の底面に穿設された止着孔17に回転可能に係
着される弾性脚部33を一体に形成する。
【0015】従って、第一実施例のクリップCにあって
は、クリップ基体10の支承孔13内に、両側から一対
の作動部材20を段違い状態に差し込む一方、基体10
の差込孔14からロック部材30を差し込んで、該ロッ
ク部材30の弾性脚部33を止着孔17に回転可能に係
着すると、対向する作動部材20の各カム溝22により
画成される空間S内にロック部材30の押圧腕部32が
収容されて、図2に示す如く、一対の作動部材20がク
リップ基体10に対向して移動可能に支承されることと
なる。
【0016】依って、斯る構成の基体10と作動部材2
0とロック部材30とから成るクリップCを用いて、ル
ーフモールMを取付凹溝3に連続して取り付ける場合に
は、まず、既述した如く、一対の作動部材20をロック
部材30を介してクリップ基体10の支承孔13内に移
動可能に支承する訳であるが、この最初の時点では、図
3に示す如く、一対の作動部材20を支承孔13内に最
大限差し込んで、各自のカム溝22により略楕円状の狭
い空間Sを画成すれば、該狭い空間S内に入り込んでい
るロック部材30の一対の押圧腕部32に各カム溝22
のストッパー部24が当接するので、これにより、一対
の作動部材20は抜け外れることなく、支承孔13内に
最大限差し込まれた状態をもって支承される。
【0017】そこで、斯る一対の作動部材20の支承状
態を得た後は、各クリップCを一定の間隔をおいて取付
凹溝3内に挿入して、各クリップC毎で、ロック部材3
0の拡大頭部31に形成されている溝34内にドライバ
ー等の先端を差し込んで、ロック部材30を所定方向に
回転すると、図4に示す如く、該ロック部材30の各押
圧腕部32が同方向に回転して、一対の作動部材20の
カム溝22の溝周面に摺接して、上記狭い空間Sを徐々
に押し広げながら、各作動部材20を夫々外方に同期し
て押圧移動させて、各押圧腕部32がカム溝22のロッ
ク部25と当接部26に至ると、図5に示す如く、一対
の作動部材20が最大限外方に突出した状態をもって、
その位置に確実にロックされることとなる。
【0018】尚、この時点では、各作動部材20の爪部
23が支承孔13の突起16に当接して、作動部材20
がそれ以上外方に突出することが阻止されると共に、各
押圧腕部32がロック部25に至る直前において、既述
した突起27を乗り越えることとなるので、この時に、
カチットと言う音を伴う節度感により、作業の完了が容
易に認識できるばかりか、各押圧腕部32の逆回転を阻
止することとなる。
【0019】すると、例え、取付凹溝3の溝巾に寸法誤
差等が生じていても、図6に示す如く、各作動部材20
の弾性アーム21が、寸法誤差等を効率良く吸収しなが
ら、対応する取付凹溝3の傾斜状側壁3a面に弾圧接し
て、係止爪12を有するクリップ基体10を取付凹溝3
の底壁面上にセンタリングして設置すると同時に、取付
凹溝3の傾斜状両側壁3a面に対する各弾性アーム21
の弾圧接状態により、T型スタッドや両面接着テープ等
を一切を用いずとも、基体10がそのセンタリング位置
に確実に固定されることとなる。
【0020】従って、後は、図7に示す如く、クリップ
基体10の保持部11に形成された係止爪12にルーフ
モールMの折曲端部Maを係止すれば、ルーフモールM
が常に取付凹溝3の中心線上に沿って取り付けられるこ
ととなるので、従来と比較すると、ルーフモールMの取
付状態は頗る良好となって、外観上の見栄えが害される
心配が全くなくなる。
【0021】尚、上記の説明は、一対の作動部材20を
支承孔13内に最大限差し込んだ状態に支承して、クリ
ップCを取付凹溝3内に挿入した後に、該各作動部材2
0をロック部材30を介して外方に最大限突出させたも
のであるが、これに限定されるものではなく、予め、一
対の作動部材20を最大限外方に突出させた状態にロッ
クしておいて、その状態のまま、クリップCを取付凹溝
3内に挿入しても、同様な作用効果が得られることは言
うまでもない。但し、上記の如く、一対の作動部材20
を支承孔13内に最大限差し込んだ状態に支承して、ク
リップCを取付凹溝3内に挿入する構成となせば、両側
壁3aが互いに開口側に向かって内方に傾斜する取付凹
溝3に対しては、該取付凹溝3の壁面を傷つけることな
く、クリップCを容易に挿入することができるばかり
か、クリップC自体を取付凹溝3の所定位置に簡単に移
動できる利点がある。
【0022】 又、第一実施例にあっては、クリップ基
体10の支承孔13内に一対の作動部材20を上下段違
い状態に支承する構成となしたものであるが、図8に示
す如く、斯る各作動部材20の対向面に凹段部28を夫
々設けて、該各凹段部28同士を合致させることによ
り、支承孔13に支承された各作動部材20の弾性アー
ム21を、同一平面上に位置させるように構成すること
も実施に応じ任意である。 特に、このように構成すれ
ば、左右の弾性アーム21が同一位置で取付凹溝3の傾
斜状側壁3aに均等に弾圧接することが可能となるの
で、より確実な基体10のセンタリング作用と、より強
固な基体10の固定作用が得られることとなる。その
上、いずれにしても、上記支承孔13が一対の作動部材
20を取付凹溝3の底壁面に対し略平行移動可能に支承
する関係で、ロック部材30の押圧腕部32が作動部材
20のカム溝22に当接する際には、作動部材20を支
承孔13から外方に且つ底壁面に対して略平行に突出移
動させることができ、取付凹溝3の両側壁3aを必ずし
も開口側に向かって内方に傾斜させなくとも、作動部材
20の一方若しくは両方が取付凹溝3の開口側に浮き上
がる恐れがなくなるので、係止爪12を有するクリップ
基体10を取付凹溝3のセンタリング位置に確実に固定
することが可能となる。
【0023】次に、第二実施例に係る取付構造を説明す
ると、該第二実施例のものは、上記第一実施例の構成を
そのまま前提とするが、特徴とするところは、図9に示
す如く、一対の作動部材20の各カム溝22の溝周面に
鋸歯状の列歯29を形成する一方、対応する各押圧腕部
32の先端に該列歯29と咬合する咬合爪35を設け
て、該各カム溝22側の列歯29と押圧腕部32側の咬
合爪35とを任意個所で適宜咬合させ得る構成となした
点にある。従って、この第二実施例にあっては、一対の
作動部材20側の弾性アーム21の働きで、クリップ基
体10を取付凹溝3の中心位置に自動的にセンタリング
して、クリップ基体10をその位置に確実に固定できる
と共に、ルーフモールMを常に取付凹溝3の中心線上に
沿って取り付けることが可能となることは勿論である
が、上記列歯29と咬合爪35の咬合状態により、一対
の作動部材20を中間の任意位置にも確実にロックする
ことが可能となるので、同一クリップCを溝巾の異なる
取付凹溝3に対しても汎用に利用できることとなる。
【0024】更に、第三実施例に係る取付構造を説明す
ると、該第三実施例にあっては、図10に示す如く、ク
リップCの基体40を全体を立方体状に成形する点で
は、上記第一実施例と同様であるが、異なるところは、
その上面両側に直接ルーフモールMの折曲端部Maを係
止する係止部たる係止爪41を一体に形成すると共に、
対向する両側部に一対の作動部材50を対向して移動可
能に支承する支承孔42を形成し、且つ、別の側部にロ
ック部材60を該支承孔42内に臨ましめる差込孔43
を形成した点である。尚、基体40の一側部には、第一
実施例と同様に、ルーフパネル1とサイドパネル2の重
合溶接部をシールするシール材4との接触を避ける切欠
部44を形成するものとする。
【0025】又、一対の作動部材50についても、全体
を板体状に成形して、その外側部に取付凹溝3の傾斜状
側壁3aに弾圧接する二叉状の弾性アーム51を形成す
る点では、第一実施例と同様であるが、異なるところ
は、内側部に後述するロック部材60のストッパー部を
嵌入する突起52a付の嵌入溝52を傾斜する状態に形
成し、該嵌入溝52の上縁側に嵌入溝52と同一傾斜角
度をもつカム部たる斜辺部53を形成した点である。
【0026】ロック部材60に対しては、第一実施例と
は全く相違して、全体を横L字状に成形して、その水平
部の両側に上記各作動部材50の斜辺部53と接触して
各作動部材の移動を案内する押圧部たる一対のガイド斜
辺部61を形成すると共に、両側先端部に上記嵌入溝5
2内に嵌入する一対のストッパー部62を一体に形成
し、且つ、立上り部の先端にクリップ基体40の段部4
5に係止するロック爪63を形成している。
【0027】従って、この第三実施例のクリップCにあ
っては、クリップ基体40の支承孔42内に、両側から
一対の作動部材50を対向する状態に差し込む一方、基
体40の差込孔43から支承孔42内にロック部材60
の先端部を差し込んで、該ロック部材60のストッパー
部62を対応する作動部材50の嵌入溝52内に嵌入す
れば、一対の作動部材50を支承孔42内に抜け外れる
ことなく最大限内方に差し込まれた状態に支承できると
共に、ロック部材60を支承孔42内に更に差し込ん
で、該ロック部材60のロック爪63を基体40の段部
45に係止すると、図11・図12に示す如く、ロック
部材60の各ストッパー部62が対応する作動部材50
の嵌入溝52内を移動すると同時に、各作動部材50の
斜辺部53とロック部材60のガイド斜辺部61とが夫
々接触して、一対の作動部材50を夫々同期して外方に
移動させながら、該各作動部材50を最大限外方に突出
した位置にロックできることとなる。
【0028】依って、第三実施例のクリップCを用い
て、ルーフモールMを取付凹溝3に連続して取り付ける
場合には、まず、一対の作動部材50をクリップ基体4
0の支承孔42内に対向して差し込む一方、基体40の
差込孔43から支承孔42内にロック部材60を差し込
んで、ロック部材60の各ストッパー部62が対応する
作動部材50の嵌入溝52内に嵌入する状態を得て、各
作動部材50を最大限内方に差し込んだ状態に支承した
後、各クリップCを一定の間隔をおいて取付凹溝3内に
挿入して、ロック部材60を更に支承孔42内に差し込
んで、一対の作動部材50を外方に同期して移動させな
がら、ロック部材60のロック爪63を基体40の段部
45に係止すると、クリップC毎で、各作動部材50が
最大限外方に突出した位置に確実にロックされることと
なる。
【0029】すると、例え、取付凹溝3の溝巾に寸法誤
差等が生じていても、図13に示す如く、各作動部材5
0の弾性アーム51が、該寸法誤差等を吸収しながら、
対応する取付凹溝3の傾斜状側壁3a面に弾圧接して、
係止爪41を有するクリップ基体40を取付凹溝3の底
壁面上に自動的にセンタリングして設置すると同時に、
取付凹溝3の傾斜状両側壁3a面に対する各弾性アーム
51の弾圧接状態により、T型スタッドや両面接着テー
プ等を用いずとも、基体40がそのセンタリングされた
位置に確実に固定されることとなる。
【0030】従って、後は、図14に示す如く、クリッ
プ基体40の係止爪41にルーフモールMの折曲端部M
aを係止すれば、ルーフモールMが常に取付凹溝3の中
心線上に沿って取り付けられることとなるので、第一実
施例の場合と同様、ルーフモールMの取付状態は頗る良
好となって、外観上の見栄えが害される心配が全くなく
なる。
【0031】尚、上記の説明は、一対の作動部材50を
支承孔42内に最大限差し込んだ状態に支承して、クリ
ップCを取付凹溝3内に挿入した後に、該各作動部材5
0をロック部材60を介して外方に最大限突出させたも
のであるが、第三実施例のものも、予め、一対の作動部
材50をロック部材60を介して最大限外方に突出させ
た状態にロックしておいて、その状態のまま、クリップ
Cを取付凹溝3内に挿入しても、同様な作用効果が得ら
れることは言うまでもない。但し、一対の作動部材50
を支承孔42内に最大限差し込んだ状態に支承して、ク
リップCを取付凹溝3内に挿入する構成となせば、第一
実施例の場合と同様に、両側壁3aが互いに開口側に向
かって内方に傾斜する取付凹溝3に対しては、該取付凹
溝3の壁面を傷つけることなく、クリップCを容易に挿
入することが可能となるばかりか、クリップC自体を取
付凹溝3の所定位置に簡単に移動できる利点がある。
【0032】又、第四実施例に係る取付構造を説明する
と、該第四実施例のものは、上記第三実施例の構成をそ
のまま前提とするが、特徴とするところは、図15に示
す如く、一対の作動部材50のカム部たる各斜辺部53
に鋸歯状の列歯54を設ける一方、ロック部材60の押
圧部たる各ガイド斜辺部61にも同様な鋸歯状の列歯6
4を設けて、該両列歯54・64同士を相互に咬合させ
る構成となした点にある。
【0033】従って、この第四実施例にあっても、一対
の作動部材50の弾性アーム51の働きで、クリップ基
体40を取付凹溝3の中心位置に自動的にセンタリング
して、クリップ基体40をその位置に確実に固定できる
と共に、ルーフモールMを常に取付凹溝3の中心線上に
沿って取り付けることが可能となることは勿論である
が、上記列歯54と列歯64の咬合により、一対の作動
部材50を中間の任意位置にも確実にロックすることが
可能となるので、同一クリップCを溝巾の異なる取付凹
溝3にも汎用に利用できることとなる。
【0034】尚、上記いずれの実施例においても、セン
タリング作用の必要がない場合には、クリップ基体10
・40の一側面を取付凹溝3の一の側壁3aに当接させ
て、該一の側壁3a側を取付基準となす一方、作動部材
20・50については、他の側壁3a側に移動するもの
を1個だけ使用するように構成することも、実施に応じ
可能である。又、取付凹溝3の両側壁3aは、必ずしも
全長に亘り、開口側に向かって内方に傾斜させなくと
も、開口側に向かって外方に傾斜させておいて、クリッ
プCを固定する部分の両側壁3aのみを平行又は内方に
傾斜しても良い。更には、以上の各実施例は、ルーフモ
ールを例に挙げて説明したものであるが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、カーペット・キッキングプ
レート・ウインドウモール・車室内トリム・フィニッシ
ャ等の装飾部品で、被取付部側に取付凹溝が画成できる
ものであれば、容易に実施応用できることは言うまでも
ないが、この場合には、徒に不必要な取付用の孔等を設
けなくて良いので、防水・防音効果等が期待できること
となる。
【0035】
【発明の効果】 以上の如く、本発明の取付構造にあっ
ては、上記構成の採用により、T型スタッド等を用いず
とも、クリップを取付凹溝に確実に固定することが可能
となるので、T型スタッドの煩雑な溶接作業が全く不要
となった。又、実施例で説明した如く、作動部材を支承
孔内に最大限差し込んだ状態をもって、各クリップを取
付凹溝内に挿入すれば、取付凹溝の壁面を傷つけること
なく、クリップを簡単に取付凹溝内に挿入することが可
能となるので、作業性が頗る良好となると共に、クリッ
プ自体を取付凹溝の所定位置に簡単に移動することも可
能となる。その上、クリップ基体側の支承孔が作動部材
を取付凹溝の底壁面に対し略平行移動可能に支承する関
係で、ロック部材の押圧部が作動部材のカム部に当接す
る際には、作動部材を支承孔から外方に且つ底壁面に対
し略平行に突出移動させることができ、取付凹溝の両側
壁を必ずしも開口側に向かって内方に傾斜させなくと
も、作動部材が取付凹溝の開口側に浮き上がる恐れがな
くなるので、装飾部品の係止部を有するクリップ基体を
取付凹溝の所望の位置に確実に固定することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る取付構造を示す要部
分解斜視図である。
【図2】クリップの組み立て状態を示す斜視図である。
【図3】作動部材とロック部材の最初の関係を説明する
要部断面図である。
【図4】作動部材とロック部材の中間の関係を説明する
要部断面図である。
【図5】作動部材とロック部材のロック関係を説明する
要部断面図である。
【図6】クリップを取付凹溝内にセンタリングして固定
した状態を示す要部断面図である。
【図7】ルーフモール(装飾部品)を取付凹溝内に取り
付けた状態を示す要部断面図である。
【図8】第一実施例の変形をクリップを取付凹溝内に固
定した状態をもって示す要部断面図である。
【図9】第二実施例の取付構造に供されるクリップを示
す要部断面図である。
【図10】第三実施例に係る取付構造を示す要部分解斜視
図である。
【図11】クリップの組み立て状態を示す斜視図である。
【図12】同組み立て状態の横断面図である。
【図13】クリップを取付凹溝内にセンタリングして固定
した状態を示す要部断面図である。
【図14】ルーフモール(装飾部品)を取付凹溝内に取り
付けた状態を示す要部断面図である。
【図15】第四実施例の取付構造に供されるクリップを示
す横断面図である。
【符号の説明】
C クリップ M ルーフモール(装飾部品) 3 取付凹溝 3a 同側壁 10 基体 12 係止爪(係止部) 13 支承孔 14 差込孔 20 作動部材 21 弾性アーム 22 カム溝(カム部) 30 ロック部材 32 押圧腕部(押圧部) 40 基体 41 係止爪(係止部) 42 支承孔 43 差込孔 50 作動部材 51 弾性アーム 53 斜辺部(カム部) 60 ロック部材 61 ガイド斜辺部(押圧部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/12 B60R 13/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部に画成された取付凹溝に対し
    て、装飾部品をクリップを介して取り付ける構造におい
    て、上記クリップを、取付凹溝の底壁面上に設置される
    基体と、該基体に移動可能に支承される作動部材と、該
    作動部材を移動させてその位置にロックするロック部材
    とから構成して、クリップ基体側には、装飾部品を係止
    する係止部と、上記作動部材を取付凹溝の底壁面に対し
    略平行移動可能に支承する支承孔と、上記ロック部材を
    該支承孔内に臨ましめる差込孔とを形成し、作動部材側
    には、上記取付凹溝の側壁に弾圧接する弾性アームと、
    上記支承孔内に挿入されて自身の移動を促すカム部とを
    形成し、ロック部材側には、該作動部材のカム部に当接
    して作動部材を支承孔から突出移動させる押圧部を形成
    したことを特徴とする装飾部品の取付構造。
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