JPH044890Y2 - - Google Patents

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JPH044890Y2
JPH044890Y2 JP1985114373U JP11437385U JPH044890Y2 JP H044890 Y2 JPH044890 Y2 JP H044890Y2 JP 1985114373 U JP1985114373 U JP 1985114373U JP 11437385 U JP11437385 U JP 11437385U JP H044890 Y2 JPH044890 Y2 JP H044890Y2
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wedge member
glass
mounting frame
flocked
restrainer
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JP1985114373U
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車のドアに昇降自由に装備され
る窓ガラスの振れを止めるための抑え装置に関す
る。
[従来の技術] 自動車のドアに昇降自由に装備される窓ガラス
は昇降動を容易にすることから多少融通性をもつ
てドア内部に収められているが、ドアとの間に完
全な空隙が出来る程に離れると振動によつて騒音
を発し、またガラス自体の保護にも好ましくな
い。
そこで従来はドアの内部パネル、更に詳しくは
インナーパネル若しくはアウターパネルに窓ガラ
スの面に接触する抑え具を装備してドアとガラス
の間を埋め、ガラスの振れを抑えてエンジンの振
動或は走行からの振動でガラスがビリ付くのを防
止するものとして例えば、実開昭58−161079号公
報の考案が提案されており、また抑え具とガラス
との間隙を調整する調整手段を備えた振動防止装
置が実公昭53−6901号公報で提案されている。
[考案が解決しようとする問題点] 前者抑え具はガラスに対して多少の融通性をも
つて弾力的に接触し、且昇降動時にガラス面を傷
付けないため柔軟性のある素材、一般的には植毛
したブラジ状の部分を備え、この部分でガラスを
押圧するようにしているが、この抑え具は植毛の
弾性の範囲でガラスとドアとの間の空隙を吸収
し、ガタ付きを防止できるものとなつているが、
この吸収幅はもともと植毛の弾性の範囲の小さな
ものであるため製造時に生ずる全ての誤差を吸収
するまでには至らず、このため従来は抑え具装着
時に個々のドアにつきそれぞれ当り加減を調整し
ながら最終的止付け作業を行わなければならなか
つた。
一方、後者はこの欠点を改善するものである
が、間隙の調整作業が厄介であると同時に専用の
工具とこの工具を使用するための設備、つまり作
業様の孔をガラスやインナーパネルに予じめ設け
ておく必要があつた。
本考案は、この様な従来の実情に鑑み、これら
を改善すべく考案されたもので、特に本考案は従
来抑え具の装着時にドアの内部パネルとガラスと
の間隔を個々に計りその都度調整しながら固定し
ていた不都合や調整作業の煩わしさに鑑みより簡
単な作業によつて且つ迅速に個々に異る間隙を調
整し抑え具の装着が行えるようにしたことにあ
る。
[問題を解決するための手段] 即ち、本考案は上記問題を解決するため、ドア
の内部パネルに装着枠を備え、この装着枠に表面
に植毛部を有した抑え具本体を嵌付け状態に装着
せしめ、他方内部パネルと該抑え具本体の背後と
の間に先端が薄く、後端が厚くなるよう厚みを変
化させた板状の楔部材を挿入し、抑え具の背後を
支えると共に、この抑え具本体の植毛部がガラス
面から離れるほどに内部パネルとガラスとの間に
空隙がある場合に上記楔部材を押入れて抑え具本
体をこの空隙に相当する分迫り出させ植毛部をガ
ラス面に接触させるようにした自動車のドアの昇
降窓ガラスの抑え装置を提供することにある。
この考案に係るガラス抑え装置は上記内部パネ
ルの装着部に抑え具本体を楔部材と共に挿入し装
着することによつてこの抑え具本体表面に備える
植毛部をガラス表面に接触できるようにして、通
常時は抑え具本体の背面に楔部材を移動可能に止
め付けておき、規定の寸法に製造されたドアにお
いては装着部に嵌付け装着するだけで所定の装着
が行えるようにし、この装着において植毛部の接
触が得られないとき上記楔部材を押入れ抑え具本
体を迫り出させるようにすると一層作業性が向上
し、効果を高めることができる。
次に本考案を図示する実施例に基づき説明し、
その特徴とするところを詳述する。
[実施例] 第1図は本考案装置の一例を示す分解状態の正
面図で、第2図は装着状態の正面図、第3図は上
図の−線に沿つた縦断側面図である。
図中1はドアの内部パネル2の表面に溶接した
門形に形成してなる装着枠で、3は抑え具本体、
4はこの抑え具本体の背後に挿入される楔部材で
ある。
抑え具本体3は板状をなし、その中央部に鍔5
を備え、この鍔を境に先端に向けて先に係止爪6
a,7aを有した櫛歯状の係止片6,7を備え、
後端には植毛布8を取付けるための台9を備えて
いる。
係止片6,7は長さを違えて交互に配置してあ
り、それぞれの先端から突出す係止爪6a,7a
を背面側に向け後述する楔部材4の係合溝に係合
できるようにしてある。そして、この係止片の両
側には並行して一対の腕10,10を延設し、こ
の腕の先端部から側方に沿つて前記装着枠1に係
止するための弾性係止片11,11を各延設して
いる。
台9は表面を凸弧面に形成し、植毛した植毛布
8を巻付けてこれを突出すようにしている。
上記植毛布8は一端を台9の背面に植設する爪
12に掛止め、台の表面に巻き回して他端を押え
板13の間に通し固定するようにしてあり、この
取付けによつて押え具本体の表面に植毛部14を
形成する。
図中15は上記台9の両側部から背面方向に垂
設する腕16,16の各先端から並行状に延設し
た保持係止片で、この係止片の間を通して前記楔
部材4が添えられる。
楔部材4は内部パネル2に添わせる背面4aに
対して表面4bを傾斜面とする板状に形成してあ
り、肉の薄い先端部から肉の厚い後端部に至る途
中の表面4bには横向きに並行する複数の係合溝
17……を列設している。そして、先端部中央に
は押え具本体の先端部に掛止めるフツク状の爪1
8を設け、また左右側面の略中央部には前記保持
係止片15を掛止める凹部19を設けている。
この実施例において抑え具本体3と楔部材4は
熱可塑性の合成樹脂を素材に個々に成形し、抑え
具本体にあつては更に別体に成形した植毛布8を
台9に巻付け、同じく別体に成形した押え板13
を嵌付けることによつて植毛部14を形成するよ
うにしている。
この様に構成された本考案装置は、先ず抑え具
本体の背面に沿つて楔部材4を添わせ、肉薄の先
端部に備える爪18を係止片7の先端に掛止め、
更に両側面に設けた凹部19に保持係止片15を
掛止めて一つに組合せておき、この組合せ状態に
おいて抑え具本体を装着枠1に対し内部パネル2
の面に沿つて先端部を鍔5が当接するまで突き入
れ、その両側に設ける弾性係止片11を掛止めて
装着を完了する。
この場合、図示するように装着枠1は楔部材の
先端部を抱えた抑え具本体の厚み分より背を高く
形成して第3図に示した如く係止片6,7の上面
と装着枠1内面との間に間隙20が出来るように
する。
上記装着完了状態において、通常はこの抑え具
本体の植毛部14がガラス21に接面し、弾力的
に押圧する関係が得られるが、製造或は組立上の
誤差によつて内部パネル2からガラス21が離れ
た状態で収る場合には植毛部14がガラス表面か
ら離れて押えが作用せずガタを生ずることにな
る。
この場合、本考案では先端の爪18並びに両側
面の凹部19に保持係止片15を掛止めていた楔
部材4をこれら係止手段にかまわずその後端部を
図示の矢符方向に押入れると、その表面4bの傾
斜面によつて抑え具本体3を迫り上げられるの
で、離れた植毛部14をガラス面に簡単に押付け
ることができる。
第4,5図はこの楔部材4の押入れによつて内
部パネル2から離れて収まるガラス21に植毛部
14を押圧させた状態を示したもので、装着枠1
に対して抑え具本体の迫り上りは前記間隙20に
よつて吸収されることになる。そして、このとき
楔部材4は係合溝17に係合する抑え具本体の係
止片6,7をパチパチと交互に押上げながら進ま
せ、本体3を所定の位置に迫り上げたところでい
ずれかの係止片の爪を係合溝に噛ませて移動を停
止させる。
尚、楔部材4の押込みを容易にするため係合溝
17は上方の縁に勾配を付け、またこれに合せて
各係止片の爪6a,7aも内側の面を傾斜面にし
て滑り上りが容易になるようにしてある。
また、本実施例において長さの異る二種の係止
片6,7を用意したのは小さな間隔で楔部材の係
合溝17に係合し抑え具本体の迫り上げを微調整
するためで、これらの係止片6,7は交互に係合
溝17に係合することになる。ちなみに第4,5
図においては短い係止片6の爪6aが係合し、他
方の係止片は非係合状態となる。
[考案の効果] 本考案は上記実施例につき説明した如く構成さ
れるもので、ドアに対する取付けは内部パネル2
に設けておく装着枠1に楔部材4を抱えた状態の
抑え具本体3を嵌付ける如く挿入すれば取付が完
了し、前述従来例に比較して極めて作業性に優れ
ると共に、これによつて直ちに抑え具本体に備え
た植毛部14をガラス21の面に接触させること
ができる利点がある。
そして、本考案においては上述の装着作業によ
つてなお植毛部の接触が得られなかつた場合には
内部パネル2の表面に沿つて上記楔部材4を単に
押し入れ抑え具本体を迫り上げれば直ちに適正な
接触状態が得られることになる。
勿論、この迫り上げは楔部材4の表面の傾斜度
によつて自由に調整できるものであるから製造上
或は組立上予想される誤差の範囲に合せて楔部材
を設計すればよく、広い範囲での対応ができると
共に、ガラスに対する押圧力も自由に調節するこ
とができる。
そして、特に本考案における装置は装着枠に抑
え具本体を挿入し装着した時点で組立が完了する
一方、ドア全体の組立完了時にガラスとの空隙が
あつた場合、この段階で単に楔部材の後端を押圧
する操作でこれを調整できることから特別の工具
も、またそのための設備も必要とせず極めて簡便
に実施使用できる利点がある。
尚、前記実施例では抑え具本体に植毛部14を
形成するに当つて植毛布8を掛止める方法によつ
たが、これに限定されないことは言うまでもな
い。また、抑え具本体3に楔部材4を抱き合せ保
持係止片15によつて保持するようにしたが、抱
き合せ手段は楔部材の押込み時にその妨げとなら
ない係止手段ならばよく前記実施例のものに限ら
れるものではない。
更に、楔部材4の押込み量を必要な段階で停止
安定させるため、楔部材の表面に係合溝17を列
設し、押え具本体には係止片6,7を設けたが、
上記係合溝を楔部材の側面部に設け、係止片6,
7に代つて保持係合片15をこれに係合させるこ
とによつて押込み量を確定させてもよく、これら
の変更は実施者の選択に委ねることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示したもので、第1
図は分解状態の正面図、第2図は装着状態の正面
図、第3図は上図−線に沿つて断面とした側
面図、第4図は装着後楔部材を押入れた状態の正
面図、第5図は上図−線に沿つて断面とした
側面図である。 1……装着枠、2……内部パネル、3……抑え
具本体、4……楔部材、14……植毛部、21…
…ガラス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ガラスに対面するドアの内部パネルの表面に設
    けられる門形装着枠と、該装着枠に押込み自由に
    嵌め込み装着される抑え具本体と、前記内部パネ
    ルの表面と抑え具本体との間に割込み挿入される
    楔部材とを有し、前記抑え具本体は前記ガラスに
    対面させて植毛部を備えると共に楔部材に係合す
    る係止片を備え、前記装着枠に対してその内面と
    の間に間隙を設けて嵌め付け、また前記楔部材は
    前記装着枠に対する押し込み側先端部を肉薄に
    し、これより徐々に後端部に向けて肉厚に形成し
    て表面を傾斜面とすると共に、該傾斜面に傾斜方
    向に対して直交する向きに複数の並行する係合溝
    を列設し、該係合溝に前記抑え具本体の係止片を
    係脱自由に係合させてなり、該楔部材の後端部を
    押圧することにより前記抑え具本体を迫り上げ前
    記植毛部をガラスに押当てられるようにしたこと
    を特徴とする自動車のドアの昇降窓ガラスの抑え
    装置。
JP1985114373U 1985-07-25 1985-07-25 Expired JPH044890Y2 (ja)

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JP1985114373U JPH044890Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

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JP1985114373U JPH044890Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

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JPS6222113U JPS6222113U (ja) 1987-02-10
JPH044890Y2 true JPH044890Y2 (ja) 1992-02-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2505975Y2 (ja) * 1989-07-21 1996-08-07 本田技研工業株式会社 ドアガラスの支持装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS536901U (ja) * 1976-07-05 1978-01-21

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JPS536901U (ja) * 1976-07-05 1978-01-21

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JPS6222113U (ja) 1987-02-10

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