JP3471640B2 - ピラーガーニッシュ - Google Patents
ピラーガーニッシュInfo
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- JP3471640B2 JP3471640B2 JP36943098A JP36943098A JP3471640B2 JP 3471640 B2 JP3471640 B2 JP 3471640B2 JP 36943098 A JP36943098 A JP 36943098A JP 36943098 A JP36943098 A JP 36943098A JP 3471640 B2 JP3471640 B2 JP 3471640B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃吸収体を内蔵
した車両のピラーガーニッシュに係わり、特に、ピラー
ガーニッシュの組立作業を効率よく容易に且つ確実に行
うことができるピラーガーニッシュに関する。
した車両のピラーガーニッシュに係わり、特に、ピラー
ガーニッシュの組立作業を効率よく容易に且つ確実に行
うことができるピラーガーニッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピラーガーニッシュは車両のピラ
ーの室内側を覆って美観を向上させるための内装部品で
あり、例えば樹脂材または同樹脂材に塗装やクロス貼り
等を施したものが利用されている。このピラーガーニッ
シュには、例えば三点式シートベルトの上側支点となる
シートベルトアンカーが昇降可能に設けられる。前記ピ
ラーガーニッシュには前記シートベルトアンカーを昇降
方向に移動させる位置調節用の略長方形の開口部が設け
られ、同開口部には、その美観を向上させるためのスラ
イドプレートが設けられている。この従来のピラーガー
ニッシュの一例が実開平4−83948号公報に開示さ
れている。同公報に開示されたピラーガーニッシュは、
ピラーガーニッシュ本体とガイドプレートとの間にスラ
イドプレートが移動自在に配され、前記ガイドプレート
の長手方向両側に穿孔された取付孔に前記ピラーガーニ
ッシュ本体の裏面に突設された取付用ボスが超音波溶着
加工により固着されている。同取付用ボスには前記ガイ
ドプレートの取付孔の縁部に係止する仮止め用爪が設け
られ、前記ガイドプレートは正確に固着されるようにな
っている。
ーの室内側を覆って美観を向上させるための内装部品で
あり、例えば樹脂材または同樹脂材に塗装やクロス貼り
等を施したものが利用されている。このピラーガーニッ
シュには、例えば三点式シートベルトの上側支点となる
シートベルトアンカーが昇降可能に設けられる。前記ピ
ラーガーニッシュには前記シートベルトアンカーを昇降
方向に移動させる位置調節用の略長方形の開口部が設け
られ、同開口部には、その美観を向上させるためのスラ
イドプレートが設けられている。この従来のピラーガー
ニッシュの一例が実開平4−83948号公報に開示さ
れている。同公報に開示されたピラーガーニッシュは、
ピラーガーニッシュ本体とガイドプレートとの間にスラ
イドプレートが移動自在に配され、前記ガイドプレート
の長手方向両側に穿孔された取付孔に前記ピラーガーニ
ッシュ本体の裏面に突設された取付用ボスが超音波溶着
加工により固着されている。同取付用ボスには前記ガイ
ドプレートの取付孔の縁部に係止する仮止め用爪が設け
られ、前記ガイドプレートは正確に固着されるようにな
っている。
【0003】また、車両が衝突した場合、搭乗者が車室
内にぶつかって衝撃を受ける、所謂二次衝突における安
全性の向上を図るため、例えば特開平10−53075
号公報には、前記ピラーガーニッシュ本体内に衝撃吸収
体を備えたピラーガーニッシュが開示されている。同公
報に開示されたピラーガーニッシュは、センターピラー
から車室内方にエネルギ吸収に必要な所定の間隔をおい
て前記センターピラーを覆うピラーガーニッシュ本体
と、前記センターピラー及び前記ピラーガーニッシュ本
体の間に配される樹脂材からなるエネルギ吸収可能な格
子部材と、前記センターピラーに沿って上下方向に移動
可能なシートベルトアジャスタと一緒に移動する樹脂製
のスライドプレートとを備えている。
内にぶつかって衝撃を受ける、所謂二次衝突における安
全性の向上を図るため、例えば特開平10−53075
号公報には、前記ピラーガーニッシュ本体内に衝撃吸収
体を備えたピラーガーニッシュが開示されている。同公
報に開示されたピラーガーニッシュは、センターピラー
から車室内方にエネルギ吸収に必要な所定の間隔をおい
て前記センターピラーを覆うピラーガーニッシュ本体
と、前記センターピラー及び前記ピラーガーニッシュ本
体の間に配される樹脂材からなるエネルギ吸収可能な格
子部材と、前記センターピラーに沿って上下方向に移動
可能なシートベルトアジャスタと一緒に移動する樹脂製
のスライドプレートとを備えている。
【0004】前記スライドプレートは前記ピラーガーニ
ッシュ本体と前記格子部材との間に移動可能に配され
る。前記格子部材は前記スライドプレートが入る大きさ
の凹部を有しており、同凹部の所定箇所には前記スライ
ドプレートの車体前後及び幅方向のがたつきや隙間を防
止すると共に前記スライドプレートを上下方向に滑らか
に移動させるためのリブが設けられている。前記ピラー
ガーニッシュ本体及び前記格子部材は前記ピラーガーニ
ッシュ本体に前記格子部材を嵌め込むことにより前記ピ
ラーガーニッシュ本体に一体成形された固定フックによ
り固定され、前記スライドプレートは、前記格子部材に
形成された開口から差し込むことにより前記ピラーガー
ニッシュ本体の裏面と前記格子部材の凹部との間に支持
されるようになっている。この構造によれば、前記ピラ
ーガーニッシュ本体及び前記格子部材により前記スライ
ドプレートを支持するため、前記ピラーガーニッシュ本
体に前記スライドプレート支持用の固定フック等を設け
る必要がなく、前記ピラーガーニッシュ本体の成形の複
雑さ、前記ピラーガーニッシュ本体のひずみ等を解消す
ること等ができるという利点を有するものである。
ッシュ本体と前記格子部材との間に移動可能に配され
る。前記格子部材は前記スライドプレートが入る大きさ
の凹部を有しており、同凹部の所定箇所には前記スライ
ドプレートの車体前後及び幅方向のがたつきや隙間を防
止すると共に前記スライドプレートを上下方向に滑らか
に移動させるためのリブが設けられている。前記ピラー
ガーニッシュ本体及び前記格子部材は前記ピラーガーニ
ッシュ本体に前記格子部材を嵌め込むことにより前記ピ
ラーガーニッシュ本体に一体成形された固定フックによ
り固定され、前記スライドプレートは、前記格子部材に
形成された開口から差し込むことにより前記ピラーガー
ニッシュ本体の裏面と前記格子部材の凹部との間に支持
されるようになっている。この構造によれば、前記ピラ
ーガーニッシュ本体及び前記格子部材により前記スライ
ドプレートを支持するため、前記ピラーガーニッシュ本
体に前記スライドプレート支持用の固定フック等を設け
る必要がなく、前記ピラーガーニッシュ本体の成形の複
雑さ、前記ピラーガーニッシュ本体のひずみ等を解消す
ること等ができるという利点を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
10−53075号公報に開示されたピラーガーニッシ
ュにあっては、前記格子部材は衝突安全性を十二分に確
保するために、その取付け強度が大きく設定され、前記
ピラーガーニッシュ本体の裏面のほぼ全面を覆った状態
で前記ピラーガーニッシュ本体内の所定の位置に固定さ
れている。
10−53075号公報に開示されたピラーガーニッシ
ュにあっては、前記格子部材は衝突安全性を十二分に確
保するために、その取付け強度が大きく設定され、前記
ピラーガーニッシュ本体の裏面のほぼ全面を覆った状態
で前記ピラーガーニッシュ本体内の所定の位置に固定さ
れている。
【0006】このため、前記格子部材の背後から前記開
口に差し込むことにより前記格子部材と前記ピラーガー
ニッシュ本体との間の隙間に前記スライドプレートを配
置させようとすると、前記スライドプレートを湾曲させ
た状態で前記隙間に徐々に差し入れる必要があり、前記
格子部材内の奥まった部分に作業者の手を入れて位置を
合わせる困難な作業となる。また、かかる組付作業にあ
っては硬質樹脂材からなるスライドプレートを強い弾力
に抗して差し込むため、前記格子部材及び前記スライド
プレートの損傷等を防止し、前記スライドプレートの動
作及び前記格子部材の衝撃吸収特性等を阻害しないよう
注意する必要があり、前記スライドプレートの組付作業
が正しく行われないときには修正のために分解する困難
な組付作業を必要とする場合もある。
口に差し込むことにより前記格子部材と前記ピラーガー
ニッシュ本体との間の隙間に前記スライドプレートを配
置させようとすると、前記スライドプレートを湾曲させ
た状態で前記隙間に徐々に差し入れる必要があり、前記
格子部材内の奥まった部分に作業者の手を入れて位置を
合わせる困難な作業となる。また、かかる組付作業にあ
っては硬質樹脂材からなるスライドプレートを強い弾力
に抗して差し込むため、前記格子部材及び前記スライド
プレートの損傷等を防止し、前記スライドプレートの動
作及び前記格子部材の衝撃吸収特性等を阻害しないよう
注意する必要があり、前記スライドプレートの組付作業
が正しく行われないときには修正のために分解する困難
な組付作業を必要とする場合もある。
【0007】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その具体的な目的は、衝撃吸収体
を内蔵させるピラーガーニッシュ本体にスライドプレー
トを効率的に、容易に、正確に且つ確実に取り付けるこ
とを可能としたピラーガーニッシュを提供することにあ
る。
なされたものであり、その具体的な目的は、衝撃吸収体
を内蔵させるピラーガーニッシュ本体にスライドプレー
トを効率的に、容易に、正確に且つ確実に取り付けるこ
とを可能としたピラーガーニッシュを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本件請求項
1〜3に記載された各発明により効果的に達成される。
1〜3に記載された各発明により効果的に達成される。
【0009】請求項1に係る発明は、車室側のピラーを
覆うピラーガーニッシュであって、前記ピラーに位置調
節可能に取り付けられるシートベルトアンカーを移動さ
せる位置調節用の開口部を有する略コ字断面状のピラー
ガーニッシュ本体と、同ピラーガーニッシュ本体の裏面
に取り付けられ、前記位置調節用の開口部に対応する開
口部を有する衝撃吸収体と、同衝撃吸収体と前記ピラー
ガーニッシュ本体との間に前記シートベルトアンカーと
共にスライド可能に配され、前記位置調節用の開口部を
塞ぐスライドプレートとを備えてなり、前記衝撃吸収体
の一側端は前記スライドプレートの少なくとも一端を解
放可能に係合保持させる係合保持部を有してなることを
特徴とするピラーガーニッシュにある。
覆うピラーガーニッシュであって、前記ピラーに位置調
節可能に取り付けられるシートベルトアンカーを移動さ
せる位置調節用の開口部を有する略コ字断面状のピラー
ガーニッシュ本体と、同ピラーガーニッシュ本体の裏面
に取り付けられ、前記位置調節用の開口部に対応する開
口部を有する衝撃吸収体と、同衝撃吸収体と前記ピラー
ガーニッシュ本体との間に前記シートベルトアンカーと
共にスライド可能に配され、前記位置調節用の開口部を
塞ぐスライドプレートとを備えてなり、前記衝撃吸収体
の一側端は前記スライドプレートの少なくとも一端を解
放可能に係合保持させる係合保持部を有してなることを
特徴とするピラーガーニッシュにある。
【0010】請求項1に係る発明によれば、位置調節可
能なシートベルトアンカー用の開口部を塞ぐスライドプ
レートの少なくとも一端を前記衝撃吸収体の一側端に解
放可能に係合保持することが可能であるため、前記スラ
イドプレートと前記衝撃吸収体とを一緒に前記ピラーガ
ーニッシュ本体に組み立てることが可能となる。かかる
構成によれば、前記衝撃吸収体に前記スライドプレート
が位置決めされ、この組み立てられた前記スライドプレ
ート及び前記衝撃吸収体を前記ピラーガーニッシュ本体
に組み合わせるため、実質的に前記衝撃吸収体と前記ピ
ラーガーニッシュ本体との二部品の組立作業となり、効
率的に、容易に且つ正確に組立作業を行うことができる
ことに加えて、組立て不良による修正作業等を回避する
ことができる。
能なシートベルトアンカー用の開口部を塞ぐスライドプ
レートの少なくとも一端を前記衝撃吸収体の一側端に解
放可能に係合保持することが可能であるため、前記スラ
イドプレートと前記衝撃吸収体とを一緒に前記ピラーガ
ーニッシュ本体に組み立てることが可能となる。かかる
構成によれば、前記衝撃吸収体に前記スライドプレート
が位置決めされ、この組み立てられた前記スライドプレ
ート及び前記衝撃吸収体を前記ピラーガーニッシュ本体
に組み合わせるため、実質的に前記衝撃吸収体と前記ピ
ラーガーニッシュ本体との二部品の組立作業となり、効
率的に、容易に且つ正確に組立作業を行うことができる
ことに加えて、組立て不良による修正作業等を回避する
ことができる。
【0011】請求項2に係る発明にあっては、前記構成
に加えて、前記衝撃吸収体は、前記ピラーガーニッシュ
本体と同一方向に湾曲され、前記スライドプレートを案
内する案内凹状部を有してなり、前記スライドプレート
は平板材から構成され、同スライドプレートの他端が前
記案内凹状部に弾接されている。かかる構成によれば、
前記スライドプレートの一端は前記衝撃吸収体の一側端
に解放可能に係合保持され、その他端は前記スライドプ
レートの弾性を利用して前記案内凹状部内に弾接されて
いるため、前記衝撃吸収体の案内凹状部に前記スライド
プレートを位置決めすることが可能となり、前記スライ
ドプレートの動作や前記衝撃吸収体のエネルギー吸収特
性を阻害することなく前記スライドプレートを前記案内
凹状部内に収容することができる。
に加えて、前記衝撃吸収体は、前記ピラーガーニッシュ
本体と同一方向に湾曲され、前記スライドプレートを案
内する案内凹状部を有してなり、前記スライドプレート
は平板材から構成され、同スライドプレートの他端が前
記案内凹状部に弾接されている。かかる構成によれば、
前記スライドプレートの一端は前記衝撃吸収体の一側端
に解放可能に係合保持され、その他端は前記スライドプ
レートの弾性を利用して前記案内凹状部内に弾接されて
いるため、前記衝撃吸収体の案内凹状部に前記スライド
プレートを位置決めすることが可能となり、前記スライ
ドプレートの動作や前記衝撃吸収体のエネルギー吸収特
性を阻害することなく前記スライドプレートを前記案内
凹状部内に収容することができる。
【0012】請求項3に係る発明にあっては、上記各構
成に加えて、前記ピラーガーニッシュ本体の裏面に前記
衝撃吸収体及び前記スライドプレートの組み立てと同時
に前記衝撃吸収体と前記スライドプレートとの係合を解
放する解放手段を有していることを規定している。かか
る発明にあっては、前記ピラーガーニッシュ本体の裏面
に前記衝撃吸収体を組み立てるとき、又はピラーガーニ
ッシュを車体のピラーに取り付けるときに、その組み立
てと同時に前記衝撃吸収体と前記スライドプレートとの
係合を解放することが可能となり、係合を解除する作業
を要することなく作業効率を向上させることができる。
成に加えて、前記ピラーガーニッシュ本体の裏面に前記
衝撃吸収体及び前記スライドプレートの組み立てと同時
に前記衝撃吸収体と前記スライドプレートとの係合を解
放する解放手段を有していることを規定している。かか
る発明にあっては、前記ピラーガーニッシュ本体の裏面
に前記衝撃吸収体を組み立てるとき、又はピラーガーニ
ッシュを車体のピラーに取り付けるときに、その組み立
てと同時に前記衝撃吸収体と前記スライドプレートとの
係合を解放することが可能となり、係合を解除する作業
を要することなく作業効率を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜
図5は、本発明の代表的な第1の実施例を示すもので、
図1はピラーガーニッシュを概略的に示す分解斜視図、
図2は衝撃吸収体及びスライドプレートの要部を概略的
に示す分解斜視図、図3は衝撃吸収体の一部を切り欠い
た部分斜視図、図4は衝撃吸収体及びスライドプレート
の組立状態を概略的に示す斜視図であり、図5はピラー
ガーニッシュの組立状態を概略的に示す断面図である。
について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜
図5は、本発明の代表的な第1の実施例を示すもので、
図1はピラーガーニッシュを概略的に示す分解斜視図、
図2は衝撃吸収体及びスライドプレートの要部を概略的
に示す分解斜視図、図3は衝撃吸収体の一部を切り欠い
た部分斜視図、図4は衝撃吸収体及びスライドプレート
の組立状態を概略的に示す斜視図であり、図5はピラー
ガーニッシュの組立状態を概略的に示す断面図である。
【0014】これらの図において、符号10は本発明の
ピラーガーニッシュであり、ピラーガーニッシュ本体1
1と同ピラーガーニッシュ本体11及び衝撃吸収体30
の間に図示せぬシートベルトアンカー位置調節用の開口
部14を塞ぐスライドプレート20とを備えている。前
記ピラーガーニッシュ本体11はタルク入りポリプロピ
レン樹脂材等からなる。同ピラーガーニッシュ本体11
は平板部12及びその長手方向に沿って相対向する側壁
部13がそれぞれ形成され、その断面が略コ字断面状の
開断面構造をもつ長尺部材からなっている。
ピラーガーニッシュであり、ピラーガーニッシュ本体1
1と同ピラーガーニッシュ本体11及び衝撃吸収体30
の間に図示せぬシートベルトアンカー位置調節用の開口
部14を塞ぐスライドプレート20とを備えている。前
記ピラーガーニッシュ本体11はタルク入りポリプロピ
レン樹脂材等からなる。同ピラーガーニッシュ本体11
は平板部12及びその長手方向に沿って相対向する側壁
部13がそれぞれ形成され、その断面が略コ字断面状の
開断面構造をもつ長尺部材からなっている。
【0015】前記ピラーガーニッシュ本体11の平板部
12には、図示せぬ車体のピラーに位置調節可能に取り
付けられるシートベルトアンカーを移動させる位置調節
用の略長方形状の開口部14が形成されている。前記ピ
ラーガーニッシュ本体11の平板部12の全体は長手方
向の一端から他端にかけて裏面方向に向かって緩やかに
湾曲された湾曲形状に構成され、その側壁部13全体
は、その長手方向の一端から他端にかけて相対向する方
向に向かって緩やかに湾曲された湾曲形状に構成されて
いる。前記ピラーガーニッシュ本体11の平板部12
は、その裏面の長手方向両端部に衝撃吸収体用の取付ボ
ス15がそれぞれ立設され、その側壁部13の対向面そ
れぞれには3個の短尺の衝撃吸収体用の取付爪16が所
定の間隔をもって突設されている。
12には、図示せぬ車体のピラーに位置調節可能に取り
付けられるシートベルトアンカーを移動させる位置調節
用の略長方形状の開口部14が形成されている。前記ピ
ラーガーニッシュ本体11の平板部12の全体は長手方
向の一端から他端にかけて裏面方向に向かって緩やかに
湾曲された湾曲形状に構成され、その側壁部13全体
は、その長手方向の一端から他端にかけて相対向する方
向に向かって緩やかに湾曲された湾曲形状に構成されて
いる。前記ピラーガーニッシュ本体11の平板部12
は、その裏面の長手方向両端部に衝撃吸収体用の取付ボ
ス15がそれぞれ立設され、その側壁部13の対向面そ
れぞれには3個の短尺の衝撃吸収体用の取付爪16が所
定の間隔をもって突設されている。
【0016】本発明におけるピラーガーニッシュ10に
あっては、前記ピラーガーニッシュ本体11の裏面には
衝撃吸収体30が設けられる。同衝撃吸収体30はポリ
プロピレン樹脂材等を射出成形することにより一体に形
成され、前記ピラーガーニッシュ本体11と同一方向に
湾曲されている。図1に示すように、前記衝撃吸収体3
0は平板部31と、同平板部31の長手方向の一端から
他端にわたって裏面方向に突出された箱状の側壁部32
とから構成されている。前記衝撃吸収体30の平板部3
1中央には、前記ピラーガーニッシュ本体11の開口部
14の設置位置に対応するシートベルトアンカー挿通用
の略長方形状の開口部33が形成されている。
あっては、前記ピラーガーニッシュ本体11の裏面には
衝撃吸収体30が設けられる。同衝撃吸収体30はポリ
プロピレン樹脂材等を射出成形することにより一体に形
成され、前記ピラーガーニッシュ本体11と同一方向に
湾曲されている。図1に示すように、前記衝撃吸収体3
0は平板部31と、同平板部31の長手方向の一端から
他端にわたって裏面方向に突出された箱状の側壁部32
とから構成されている。前記衝撃吸収体30の平板部3
1中央には、前記ピラーガーニッシュ本体11の開口部
14の設置位置に対応するシートベルトアンカー挿通用
の略長方形状の開口部33が形成されている。
【0017】前記箱状側壁部32の内部は裏面方向に開
口され、その内部には衝撃が加わった際に塑性変形する
ことにより衝撃を吸収する複数の衝撃吸収用のリブ34
…,34が備えられている。同複数の衝撃吸収用リブ3
4は前記箱状側壁部32の長手方向に所定の間隔で平行
に配され、各衝撃吸収用リブ34の端縁部は段差をもつ
階段状に形成されている。各箱状側壁部32の外側端縁
には前記ピラーガーニッシュ本体11の衝撃吸収体用取
付爪16の設置位置間隔と等しく3個の切欠き部35
…,35がそれぞれ設けられ、前記ピラーガーニッシュ
本体11及び前記衝撃吸収体30の装着時に前記切欠き
部35は前記衝撃吸収体用取付爪16に係止されるよう
になっている。
口され、その内部には衝撃が加わった際に塑性変形する
ことにより衝撃を吸収する複数の衝撃吸収用のリブ34
…,34が備えられている。同複数の衝撃吸収用リブ3
4は前記箱状側壁部32の長手方向に所定の間隔で平行
に配され、各衝撃吸収用リブ34の端縁部は段差をもつ
階段状に形成されている。各箱状側壁部32の外側端縁
には前記ピラーガーニッシュ本体11の衝撃吸収体用取
付爪16の設置位置間隔と等しく3個の切欠き部35
…,35がそれぞれ設けられ、前記ピラーガーニッシュ
本体11及び前記衝撃吸収体30の装着時に前記切欠き
部35は前記衝撃吸収体用取付爪16に係止されるよう
になっている。
【0018】図4に示すように、前記衝撃吸収体30の
表面には前記ピラーガーニッシュ本体11の位置調節用
開口部14を塞ぐスライドプレート20の移動を案内す
る案内凹状部36である凹溝が形成されている。図5に
示すように、前記案内凹状部36は前記ピラーガーニッ
シュ本体11の裏面と前記衝撃吸収体30の表面との間
に前記スライドプレート20の摺動空間を構成するよう
になっている。図示例によれば、前記衝撃吸収体30の
一側端は前記案内凹状部36の長手方向の端縁部の一側
部から突設された細長矩形板状の係合保持部37を有し
ている。同係合保持部37は前記案内凹状部36と同一
方向に延在しており、図2及び図3に示すように、前記
係合保持部37の先端部には階段状の段部37aを介し
て略三角形状の取付座37bが形成されている。同取付
座37bには前記ピラーガーニッシュ本体11の取付ボ
ス15に挿入固定するための取付孔37cが穿設されて
いる。
表面には前記ピラーガーニッシュ本体11の位置調節用
開口部14を塞ぐスライドプレート20の移動を案内す
る案内凹状部36である凹溝が形成されている。図5に
示すように、前記案内凹状部36は前記ピラーガーニッ
シュ本体11の裏面と前記衝撃吸収体30の表面との間
に前記スライドプレート20の摺動空間を構成するよう
になっている。図示例によれば、前記衝撃吸収体30の
一側端は前記案内凹状部36の長手方向の端縁部の一側
部から突設された細長矩形板状の係合保持部37を有し
ている。同係合保持部37は前記案内凹状部36と同一
方向に延在しており、図2及び図3に示すように、前記
係合保持部37の先端部には階段状の段部37aを介し
て略三角形状の取付座37bが形成されている。同取付
座37bには前記ピラーガーニッシュ本体11の取付ボ
ス15に挿入固定するための取付孔37cが穿設されて
いる。
【0019】本実施例によれば、前記係合保持部37に
は、その段部37aの下端部に沿ってスリット孔37d
が形成され、同スリット孔37dに囲まれた略T字状の
係合部37eが前記段部37aの垂直方向に形成されて
いる。同係合部37eは前記取付座37bの後端縁部か
ら突設された略台形状の係合受部37fと一体に形成さ
れる。同係合受部37f及び前記係合部37eはスライ
ドプレート20の動きを抑え、同スライドプレート20
の落下を阻止すると共に同スライドプレート20を一時
的に係合保持するようになっている。更に、図示例のご
とく前記衝撃吸収体30の他側端は前記案内凹状部36
から表面方向に前記係合保持部37の取付座37bの設
定高さと等しく突設された略U字状の段付取付部38が
形成され、同段付取付部38には、前記係合保持部37
の取付座37bと同様に前記ピラーガーニッシュ本体1
1の取付ボス15に挿入固定する取付孔38aが穿設さ
れている。前記衝撃吸収体30の各取付孔37c及び3
8aと前記ピラーガーニッシュ本体11の各取付ボス1
5,15とは図示せぬスピードナット又は熱カシメ等に
より固定されるようになっている。
は、その段部37aの下端部に沿ってスリット孔37d
が形成され、同スリット孔37dに囲まれた略T字状の
係合部37eが前記段部37aの垂直方向に形成されて
いる。同係合部37eは前記取付座37bの後端縁部か
ら突設された略台形状の係合受部37fと一体に形成さ
れる。同係合受部37f及び前記係合部37eはスライ
ドプレート20の動きを抑え、同スライドプレート20
の落下を阻止すると共に同スライドプレート20を一時
的に係合保持するようになっている。更に、図示例のご
とく前記衝撃吸収体30の他側端は前記案内凹状部36
から表面方向に前記係合保持部37の取付座37bの設
定高さと等しく突設された略U字状の段付取付部38が
形成され、同段付取付部38には、前記係合保持部37
の取付座37bと同様に前記ピラーガーニッシュ本体1
1の取付ボス15に挿入固定する取付孔38aが穿設さ
れている。前記衝撃吸収体30の各取付孔37c及び3
8aと前記ピラーガーニッシュ本体11の各取付ボス1
5,15とは図示せぬスピードナット又は熱カシメ等に
より固定されるようになっている。
【0020】前記スライドプレート20はオレフィン系
エラストマーからなり、前記衝撃吸収体30の案内凹状
部36と前記ピラーガーニッシュ本体11の裏面との間
に摺動可能に配される。前記スライドプレート20は略
長方形状の平板部21の長手方向両側の端部に前記衝撃
吸収体30の案内凹状部36及び前記ピラーガーニッシ
ュ本体11の裏面を摺動するための摺動リブ22,22
をそれぞれ有しており、断面略H字状をなしている。前
記スライドプレート20の中央には前記衝撃吸収体30
の開口部33の設置位置に対応するシートベルトアンカ
ー挿通用の略円形状の開口部23が形成されている。
エラストマーからなり、前記衝撃吸収体30の案内凹状
部36と前記ピラーガーニッシュ本体11の裏面との間
に摺動可能に配される。前記スライドプレート20は略
長方形状の平板部21の長手方向両側の端部に前記衝撃
吸収体30の案内凹状部36及び前記ピラーガーニッシ
ュ本体11の裏面を摺動するための摺動リブ22,22
をそれぞれ有しており、断面略H字状をなしている。前
記スライドプレート20の中央には前記衝撃吸収体30
の開口部33の設置位置に対応するシートベルトアンカ
ー挿通用の略円形状の開口部23が形成されている。
【0021】図示例によれば、前記スライドプレート2
0の長手方向の一端側縁部には前記係合保持部37の略
T字状係合部37eの設定位置間隔と等しく係合切欠部
24が設けられている。同係合切欠部24の開口端縁に
は内側方向に向かう一対の係止爪24a,24aが設け
られている。同係止爪24a,24aの離間距離は前記
略T字状係合部37eの最大幅の部位の幅寸法より小さ
く、その最小幅の部位の幅寸法以上としてある。前記係
合保持部37の細長矩形状の板面に沿って前記スライド
プレート20をスライドさせ、同スライドプレート20
の係合切欠部24を前記係合保持部37の係合受部37
fと前記細長矩形状の板面との間に挿入することによ
り、前記係合切欠部24の係止爪24a,24aは前記
係合保持部37の略T字状係合部37eの最大幅の部位
を乗り越えて係合するようになっている。
0の長手方向の一端側縁部には前記係合保持部37の略
T字状係合部37eの設定位置間隔と等しく係合切欠部
24が設けられている。同係合切欠部24の開口端縁に
は内側方向に向かう一対の係止爪24a,24aが設け
られている。同係止爪24a,24aの離間距離は前記
略T字状係合部37eの最大幅の部位の幅寸法より小さ
く、その最小幅の部位の幅寸法以上としてある。前記係
合保持部37の細長矩形状の板面に沿って前記スライド
プレート20をスライドさせ、同スライドプレート20
の係合切欠部24を前記係合保持部37の係合受部37
fと前記細長矩形状の板面との間に挿入することによ
り、前記係合切欠部24の係止爪24a,24aは前記
係合保持部37の略T字状係合部37eの最大幅の部位
を乗り越えて係合するようになっている。
【0022】図4に示すように、前記衝撃吸収体30の
案内凹状部36は前記スライドプレート20に対して反
った湾曲形状をなしている。前記スライドプレート20
は平坦な形状をなしている。このため、前記スライドプ
レート20の一端が前記係合保持部37に係合した状態
で同スライドプレート20の他端が弾性を利用して前記
案内凹状部36内に弾接され、同スライドプレート20
は一時的に係合保持される。かかる構成によれば、前記
衝撃吸収体30の案内凹状部36に前記スライドプレー
ト20を位置決めすることが可能となり、前記スライド
プレート20の動作や前記衝撃吸収体30のエネルギー
吸収特性を阻害することなく前記スライドプレート20
を前記案内凹状部36内に容易に且つ正確に収容するこ
とが可能となる。
案内凹状部36は前記スライドプレート20に対して反
った湾曲形状をなしている。前記スライドプレート20
は平坦な形状をなしている。このため、前記スライドプ
レート20の一端が前記係合保持部37に係合した状態
で同スライドプレート20の他端が弾性を利用して前記
案内凹状部36内に弾接され、同スライドプレート20
は一時的に係合保持される。かかる構成によれば、前記
衝撃吸収体30の案内凹状部36に前記スライドプレー
ト20を位置決めすることが可能となり、前記スライド
プレート20の動作や前記衝撃吸収体30のエネルギー
吸収特性を阻害することなく前記スライドプレート20
を前記案内凹状部36内に容易に且つ正確に収容するこ
とが可能となる。
【0023】上記のごとく構成された本発明のピラーガ
ーニッシュ10を組み立てるときは、前記係合保持部3
7の細長矩形状の板面に沿って前記スライドプレート2
0を摺動させ、同スライドプレート20の係合切欠部2
4を前記係合保持部37の係合受部37fと前記細長矩
形状の板面との間に挿入する。そして前記係合切欠部2
4の係止爪24a,24aが前記係合保持部37の略T
字状係合部37eの最大幅の部位を乗り越えたとき前記
係合切欠部24は前記係合保持部37に係合する。次い
で前記衝撃吸収体30の案内凹状部36に前記スライド
プレート20を弾接させる。これにより前記衝撃吸収体
30及び前記スライドプレート20が組み立てられる。
ーニッシュ10を組み立てるときは、前記係合保持部3
7の細長矩形状の板面に沿って前記スライドプレート2
0を摺動させ、同スライドプレート20の係合切欠部2
4を前記係合保持部37の係合受部37fと前記細長矩
形状の板面との間に挿入する。そして前記係合切欠部2
4の係止爪24a,24aが前記係合保持部37の略T
字状係合部37eの最大幅の部位を乗り越えたとき前記
係合切欠部24は前記係合保持部37に係合する。次い
で前記衝撃吸収体30の案内凹状部36に前記スライド
プレート20を弾接させる。これにより前記衝撃吸収体
30及び前記スライドプレート20が組み立てられる。
【0024】そして、前記ピラーガーニッシュ本体11
の各取付ボス15,15に前記衝撃吸収体30の各取付
孔37c,38aを挿入して押し込み、押し込むことに
より前記ピラーガーニッシュ本体11の取付爪16に前
記衝撃吸収体30の切欠き部35を嵌着させる。次い
で、前記ピラーガーニッシュ本体11の開口部14から
前記スライドプレート20を手で移動させることにより
前記係合保持部37から前記スライドプレート20を解
放する。前記ピラーガーニッシュ本体11の各取付ボス
15,15に図示せぬスピードナットを嵌着させるか、
又は各取付ボス15,15を熱カシメすることによりピ
ラーガーニッシュ10の組み立てが完了する。
の各取付ボス15,15に前記衝撃吸収体30の各取付
孔37c,38aを挿入して押し込み、押し込むことに
より前記ピラーガーニッシュ本体11の取付爪16に前
記衝撃吸収体30の切欠き部35を嵌着させる。次い
で、前記ピラーガーニッシュ本体11の開口部14から
前記スライドプレート20を手で移動させることにより
前記係合保持部37から前記スライドプレート20を解
放する。前記ピラーガーニッシュ本体11の各取付ボス
15,15に図示せぬスピードナットを嵌着させるか、
又は各取付ボス15,15を熱カシメすることによりピ
ラーガーニッシュ10の組み立てが完了する。
【0025】図6を参照すると、本発明の代表的な第2
の実施例であるピラーガーニッシュ本体及びスライドプ
レートの要部が示されている。なお、図6において上記
実施例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付
し、前記衝撃吸収体の図示を省略する。従って、これら
の部材に関する詳細な説明は省略する。
の実施例であるピラーガーニッシュ本体及びスライドプ
レートの要部が示されている。なお、図6において上記
実施例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付
し、前記衝撃吸収体の図示を省略する。従って、これら
の部材に関する詳細な説明は省略する。
【0026】上記実施例では作業者の手で前記衝撃吸収
体30の係合保持部37と前記スライドプレート20の
係合切欠部24との係合を解放していたものを、この第
2の実施例では、前記ピラーガーニッシュ本体11の裏
面に前記衝撃吸収体30及び前記スライドプレート20
を組み立てるとき前記衝撃吸収体30の係合保持部37
と前記スライドプレート20の係合切欠部24との係合
を解放する解放手段を有している。図6に示すように、
前記ピラーガーニッシュ本体11の裏面側の平板部12
には略三角状の突出片17が突設され、前記スライドプ
レート20の長手方向の端縁部には前記略三角状の突出
片17の設定位置間隔と等しくスリット25が形成され
ている。前記略三角状の突出片17及び前記スリット2
5により前記解放手段が構成される。
体30の係合保持部37と前記スライドプレート20の
係合切欠部24との係合を解放していたものを、この第
2の実施例では、前記ピラーガーニッシュ本体11の裏
面に前記衝撃吸収体30及び前記スライドプレート20
を組み立てるとき前記衝撃吸収体30の係合保持部37
と前記スライドプレート20の係合切欠部24との係合
を解放する解放手段を有している。図6に示すように、
前記ピラーガーニッシュ本体11の裏面側の平板部12
には略三角状の突出片17が突設され、前記スライドプ
レート20の長手方向の端縁部には前記略三角状の突出
片17の設定位置間隔と等しくスリット25が形成され
ている。前記略三角状の突出片17及び前記スリット2
5により前記解放手段が構成される。
【0027】前記ピラーガーニッシュ本体11に前記衝
撃吸収体30を組付けると、前記スライドプレート20
のスリット25は前記突出片17に挿入され、同突出片
17の斜面により次第に図示した矢印A方向に押され
る。これにより、前記衝撃吸収体30の係合保持部37
と前記スライドプレート20の係合切欠部24との係合
が外れ、前記スライドプレート20は前記衝撃吸収体3
0の案内凹状部36に載置されて摺動自在となる。かか
る構成によれば、前記ピラーガーニッシュ本体11の裏
面に前記衝撃吸収体30を組み立てるとき、又はピラー
ガーニッシュ11を図示せぬ車体のピラーに取り付ける
ときに、その組み立てと同時に前記衝撃吸収体30と前
記スライドプレート20との係合を解放することが可能
となり、係合を解除する作業を要することなく作業効率
を向上させることができる。
撃吸収体30を組付けると、前記スライドプレート20
のスリット25は前記突出片17に挿入され、同突出片
17の斜面により次第に図示した矢印A方向に押され
る。これにより、前記衝撃吸収体30の係合保持部37
と前記スライドプレート20の係合切欠部24との係合
が外れ、前記スライドプレート20は前記衝撃吸収体3
0の案内凹状部36に載置されて摺動自在となる。かか
る構成によれば、前記ピラーガーニッシュ本体11の裏
面に前記衝撃吸収体30を組み立てるとき、又はピラー
ガーニッシュ11を図示せぬ車体のピラーに取り付ける
ときに、その組み立てと同時に前記衝撃吸収体30と前
記スライドプレート20との係合を解放することが可能
となり、係合を解除する作業を要することなく作業効率
を向上させることができる。
【0028】以上の説明からも明らかなように、本発明
に係るピラーガーニッシュによれば、スライドプレート
の少なくとも一端を前記衝撃吸収体の一側端に解放可能
に係合保持することが可能となるため、前記スライドプ
レートと前記衝撃吸収体とを一緒に前記ピラーガーニッ
シュ本体に組み立てることができる。このとき、前記ス
ライドプレートの一端は前記衝撃吸収体の一側端に解放
可能に係合保持され、その他端は前記スライドプレート
の弾性を利用して前記案内凹状部内に弾接されているた
め、前記衝撃吸収体に前記スライドプレートが位置決め
され、容易に且つ正確に組立作業を行うことができると
共に、組み立て不良による修正作業等を回避することが
できる。
に係るピラーガーニッシュによれば、スライドプレート
の少なくとも一端を前記衝撃吸収体の一側端に解放可能
に係合保持することが可能となるため、前記スライドプ
レートと前記衝撃吸収体とを一緒に前記ピラーガーニッ
シュ本体に組み立てることができる。このとき、前記ス
ライドプレートの一端は前記衝撃吸収体の一側端に解放
可能に係合保持され、その他端は前記スライドプレート
の弾性を利用して前記案内凹状部内に弾接されているた
め、前記衝撃吸収体に前記スライドプレートが位置決め
され、容易に且つ正確に組立作業を行うことができると
共に、組み立て不良による修正作業等を回避することが
できる。
【0029】また、前記衝撃吸収体の案内凹状部に前記
スライドプレートを位置決めすることが可能であるた
め、前記スライドプレートの動作や前記衝撃吸収体のエ
ネルギー吸収特性を阻害することなく前記スライドプレ
ートを前記案内凹状部内に収容することができる。前記
ピラーガーニッシュ本体の裏面に前記衝撃吸収体を組み
立てるとき、またはピラーガーニッシュを車体のピラー
に取り付けるときに、その組み立てと同時に前記衝撃吸
収体と前記スライドプレートとの係合を解放することも
可能であり、前記衝撃吸収体と前記ピラーガーニッシュ
本体との二部品の組立作業となり、作業効率を向上させ
ることができる。なお、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、それらの実施例から当業者が容易に変
更可能な技術的範囲をも当然に包含するものである。
スライドプレートを位置決めすることが可能であるた
め、前記スライドプレートの動作や前記衝撃吸収体のエ
ネルギー吸収特性を阻害することなく前記スライドプレ
ートを前記案内凹状部内に収容することができる。前記
ピラーガーニッシュ本体の裏面に前記衝撃吸収体を組み
立てるとき、またはピラーガーニッシュを車体のピラー
に取り付けるときに、その組み立てと同時に前記衝撃吸
収体と前記スライドプレートとの係合を解放することも
可能であり、前記衝撃吸収体と前記ピラーガーニッシュ
本体との二部品の組立作業となり、作業効率を向上させ
ることができる。なお、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、それらの実施例から当業者が容易に変
更可能な技術的範囲をも当然に包含するものである。
【図1】本発明の代表的な第1実施例であるピラーガー
ニッシュを概略的に示す分解斜視図である。
ニッシュを概略的に示す分解斜視図である。
【図2】本発明の衝撃吸収体及びスライドプレートの要
部を概略的に示す分解斜視図である。
部を概略的に示す分解斜視図である。
【図3】本発明の衝撃吸収体の一部を切り欠いた部分斜
視図である。
視図である。
【図4】本発明の衝撃吸収体及びスライドプレートの組
立状態を概略的に示す斜視図である。
立状態を概略的に示す斜視図である。
【図5】本発明のピラーガーニッシュの組立状態を概略
的に示す断面図である。
的に示す断面図である。
【図6】本発明の代表的な第2実施例であるピラーガー
ニッシュ本体及びスライドプレートの要部を概略的に示
す分解斜視図である。
ニッシュ本体及びスライドプレートの要部を概略的に示
す分解斜視図である。
10 ピラーガーニッシュ
11 ピラーガーニッシュ本体
12,21,31 平板部
13 側壁部
14,23,33 開口部
15 取付ボス
16 取付爪
17 突出片
20 スライドプレート
22 摺動リブ
24 係合切欠部
24a 係止爪
25 スリット
30 衝撃吸収体
32 箱状の側壁部
34 衝撃吸収用リブ
35 切欠き部
36 案内凹状部
37 係合保持部
37a 段部
37b 取付座
37c,38a 取付孔
37d スリット孔
37e 係合部
37f 係合受部
38 段付取付部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60R 21/04
B60R 13/02
B60R 22/24
Claims (3)
- 【請求項1】 車室側のピラーを覆うピラーガーニッシ
ュであって、 前記ピラーに位置調節可能に取り付けられるシートベル
トアンカーを移動させる位置調節用の開口部を有する略
コ字断面状のピラーガーニッシュ本体と、 同ピラーガーニッシュ本体の裏面に取り付けられ、前記
位置調節用の開口部に対応する開口部を有する衝撃吸収
体と、 同衝撃吸収体と前記ピラーガーニッシュ本体との間に前
記シートベルトアンカーと共にスライド可能に配され、
前記位置調節用の開口部を塞ぐスライドプレートとを備
えてなり、 前記衝撃吸収体の一側端は前記スライドプレートの少な
くとも一端を解放可能に係合保持させる係合保持部を有
してなることを特徴とするピラーガーニッシュ。 - 【請求項2】 前記衝撃吸収体は、前記ピラーガーニッ
シュ本体と同一方向に湾曲され、前記スライドプレート
を案内する案内凹状部を有してなり、前記スライドプレ
ートは平板材から構成され、同スライドプレートの他端
が前記案内凹状部に弾接されてなる請求項1記載のピラ
ーガーニッシュ。 - 【請求項3】 前記ピラーガーニッシュ本体の裏面に前
記衝撃吸収体及び前記スライドプレートの組み立てと同
時に前記衝撃吸収体と前記スライドプレートとの係合を
解放する解放手段を有してなる請求項1または2記載の
ピラーガーニッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36943098A JP3471640B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ピラーガーニッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36943098A JP3471640B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ピラーガーニッシュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190794A JP2000190794A (ja) | 2000-07-11 |
JP3471640B2 true JP3471640B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=18494401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36943098A Expired - Fee Related JP3471640B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ピラーガーニッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3471640B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4683917B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2011-05-18 | 日本プラスト株式会社 | 樹脂部品の位置決め溶着構造 |
DE102011051716A1 (de) * | 2011-07-11 | 2013-01-17 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Kraftfahrzeug |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP36943098A patent/JP3471640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000190794A (ja) | 2000-07-11 |
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