JP4010696B2 - ワイヤハーネス用クランプの固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネスの布設経路に配備されている被取付部材のフランジ部にワイヤハーネスを配設固定するワイヤハーネス用クランプの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ワイヤハーネスの布設経路に配備されている被取付部材のフランジ部にワイヤハーネスを配設固定するワイヤハーネス用クランプの固定構造としては、種々のものが提案されている。
例えば、図13に示した従来のワイヤーハーネス用クランプの固定構造は、特開平7−99719号公報等に開示されたものであり、自動車のワイヤハーネスの布設経路に配備されているインストルメントパネルやボディ等の被取付部材1のフランジ部2に、ワイヤハーネス3に取り付けたワイヤハーネス用クランプ4を固定するものである。
【0003】
前記ワイヤハーネス用クランプ4は、フランジ部2を差し込むと該フランジ部2をその板厚方向から挟持する2片が対向してなるU字状の挟着部9と、ワイヤハーネス3をフランジ部2の端縁2aに沿って保持する板状のハーネス保持部11とを備える。該ハーネス保持部11の長手方向中央部には、係止突起が形成されており、挟着部9の係止孔に挿入係止されて一体とされる。
そして、ハーネス保持部11の長手方向に沿って添わされたワイヤハーネス3は、絶縁テープで該ハーネス保持部11の長手方向両端部に捲着される。
【0004】
合成樹脂製である挟着部9の内面には、該挟着部9と同様にU字状とされた金属製のクリップ8が設けられている。該クリップ8の一対の弾性挟持片6,7には、これら一対の弾性挟持片6,7間に差し込まれたフランジ部2の表面に食い込んでフランジ部2の抜けを防止する先端が鋭角な係止爪6a,7aが切り起こされている。
【0005】
ところで、一般にワイヤハーネス3は多数の分岐部を持ち、布設経路上で各分岐部等が不用意に動かないように、布設経路上の複数箇所で前記ワイヤハーネス用クランプ4による固定を行う。その際のワイヤハーネス用クランプ4による固定位置は、車両のワイヤハーネス3の布設経路上におけるフランジ部2の存在位置やワイヤハーネス3を接続する相手補機の取り付け位置等に合わせて、予め設定される。そして、ワイヤハーネス3は、予め設定した布設経路上の固定位置に合わせて、ワイヤハーネス用クランプ4を取り付けた状態で出荷される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実際のワイヤハーネス3の布設作業時には、ワイヤハーネス3自体の製造上の寸法公差や、ワイヤハーネス3の接続先となる相手補機の取り付け位置のズレ等のために、前記ワイヤハーネス用クランプ4による固定位置が予め想定した位置からワイヤハーネス3の長さ方向に僅かにずれることが少なくない。
そして、固定位置のズレの大きさによっては、フランジ部2に固定したワイヤハーネス用クランプ4の位置修正が望まれる場合も生じる。
【0007】
しかしながら、前述した従来のワイヤハーネス用クランプ4の固定構造では、一旦フランジ部2に固定したワイヤハーネス用クランプ4は、係止爪6a,7aがフランジ部2に食い込んでいるため、固定位置を修正するべくワイヤハーネス用クランプ4を移動させることが困難である。
そこで、ワイヤハーネス3に無理な張力が作用したり、あるいは布設したワイヤハーネス3に不要な弛みが生じる虞があった。
【0008】
また、一旦フランジ部2に固定したワイヤハーネス用クランプ4を無理に移動させようとすると、フランジ部2に食い込んでいる係止爪6a,7aがフランジ部2を破損して、最悪の場合には、ワイヤハーネス用クランプ4の再取り付けができなくなったり、ワイヤハーネス用クランプ4の取り付けにガタつきが発生する虞があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、固定位置のズレを吸収できると同時に、固定したワイヤハーネス用クランプにガタつきが発生することがない良好な固定を行うことのできるワイヤハーネス用クランプの固定構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、ワイヤハーネスに添え付けられるハーネス保持部と、被取付部材のフランジ部に挟着される一対の挟持片を備えた挟着部とを有するワイヤハーネス用クランプの固定構造であって、前記フランジ部には、前記挟着部の挟持片を前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めするものであって、前記挟持片に設けられた係止突起を係止する凹部からなる抜け止め用係合部が設けられると共に、前記挟着部には、前記フランジ部の端縁に沿う方向に弾性変形可能な可撓片が突設されており、また、前記可撓片が挿通可能な逆三角形状の空所を前記端縁の端縁長手方向に沿って開口し、該空所が一番窄まる内奥部で該可撓片の先端を保持する可撓片保持部が設けられており、前記挟着部が抜け止め用係合部に係合した際、前記フランジ部に設けられた前記可撓片保持部が前記可撓片の先端部を保持することによって、前記ワイヤハーネス用クランプが、前記フランジ部の端縁に沿って変位可能に弾性支持されることを特徴とするワイヤハーネス用クランプの固定構造により達成される。
【0011】
上記構成によれば、ワイヤハーネスに取り付けたワイヤハーネス用クランプは、被取付部材のフランジ部に挟着部を挟着すると、フランジ部に設けた抜け止め用係合部によって、挟持片が前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めされると共に、前記挟着部に突設した可撓片の先端部がフランジ部に設けた可撓片保持部に保持される。
【0012】
そこで、前記フランジ部に挟着されたワイヤハーネス用クランプは、挟着部の挟持片がフランジ部の抜け止め用係合部に係合した状態では、前記可撓片の先端部がフランジ部の可撓片保持部に保持されており、該フランジ部に抜け止めされるが、可撓片の可撓範囲ではフランジ部の端縁に沿って移動が可能である。
従って、ワイヤハーネス自体の製造上の寸法公差やワイヤハーネスの接続先となる相手補機の取り付け位置のズレ等のために発生する上記ワイヤハーネス用クランプの固定位置のズレは、フランジ部の端縁に沿う方向への移動によって吸収することができる。
【0013】
更に、ワイヤハーネス用クランプがフランジ部の端縁に沿う方向へ移動する際には、その移動量に応じて、先端部をフランジ部の可撓片保持部に保持された可撓片が弾性変形し、復帰方向に弾性力を付与するため、固定したワイヤハーネス用クランプにガタつきが発生することがない。
【0014】
又、本発明の上記目的は、ワイヤハーネスに添え付けられるハーネス保持部と、被取付部材のフランジ部に挟着される一対の挟持片を備えた挟着部とを有するワイヤハーネス用クランプの固定構造であって、前記フランジ部には、前記挟着部の挟持片の先端内側に突設された一対の突起が係合し、前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めする凹部からなる抜け止め用係合部が設けられると共に、該フランジ部の端縁に沿う方向に弾性変形可能な可撓片が突設されており、前記突起が抜け止め用係合部である前記凹部に係合した際、前記突起により構成された可撓片保持部が前記可撓片の先端部を保持することによって、前記ワイヤハーネス用クランプが、前記フランジ部の端縁に沿って変位可能に弾性支持されることを特徴とするワイヤハーネス用クランプの固定構造により達成される。
【0015】
上記構成によれば、ワイヤハーネスに取り付けたワイヤハーネス用クランプは、被取付部材のフランジ部に挟着部を挟着すると、フランジ部に設けた抜け止め用係合部によって、挟持片が前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めされると共に、前記フランジ部に突設した可撓片の先端部が挟着部に設けた可撓片保持部に保持される。
【0016】
そこで、前記フランジ部に挟着されたワイヤハーネス用クランプは、挟着部の挟持片がフランジ部の抜け止め用係合部に係合した状態では、挟着部の可撓片保持部が前記可撓片の先端部を保持しており、該フランジ部に抜け止めされるが、可撓片の可撓範囲ではフランジ部の端縁に沿って移動が可能である。
従って、ワイヤハーネス自体の製造上の寸法公差やワイヤハーネスの接続先となる相手補機の取り付け位置のズレ等のために発生する上記ワイヤハーネス用クランプの固定位置のズレは、フランジ部の端縁に沿う方向への移動によって吸収することができる。
【0017】
更に、ワイヤハーネス用クランプがフランジ部の端縁に沿う方向へ移動する際には、その移動量に応じて、先端部を挟着部の可撓片保持部に挟持された可撓片が弾性変形し、復帰方向に弾性力を付与するため、固定したワイヤハーネス用クランプにガタつきが発生することがない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係るワイヤハーネス用クランプの固定構造の一実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス用クランプの固定構造を示す全体斜視図、図2は図1に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図、図3は図1に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の分解斜視図、図4は図3に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図、図5は図3に示したワイヤハーネス用クランプの側面図、図6は図1に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の作用を説明する縦断面図である。
【0019】
本第1実施形態のワイヤハーネス用クランプの固定構造は、図1及び図2に示したように、自動車のワイヤハーネスの布設経路に配備されているインストルメントパネルやボディ等の被取付部材21のフランジ部22に、ワイヤハーネス3に取り付けたワイヤハーネス用クランプ31を固定するものである。
前記ワイヤハーネス用クランプ31は、図3乃至図5に示したように、ワイヤハーネス3に添え付けられるハーネス保持部37と、被取付部材21のフランジ部22に挟着される一対の挟持片32,33を備えた挟着部35とを合成樹脂により一体成形したものである。
【0020】
前記挟着部35を構成する一対の挟持片32,33の挟持部となる先端内側には、後述するフランジ部22の抜け止め用係合部である凹部44に係止される係止突起41が突設されている。
更に、前記挟着部35の基部には、前記フランジ部22の端縁22aに沿う方向に弾性変形可能な可撓片40が、前記挟持片32,33と平行に突設されている。
【0021】
前記ハーネス保持部37は、ワイヤハーネス3に添え付けられる細長い板状で、前記挟持片32に沿って一体成形されており、該ハーネス保持部37の長手方向に沿って添わされたワイヤハーネス3は、絶縁テープ42で該ハーネス保持部37の長手方向両端部に捲着される。
前記挟着部35の基部には、図1乃至図4に示したように、成形用の窓39が貫通している。この窓39は、前記挟持片32,33の先端内側に突設される係止突起41や可撓片40の成形を容易にし、ワイヤハーネス用クランプ31の一体成形を可能とする。
【0022】
前記ワイヤハーネス用クランプ31が固定されるフランジ部22には、該フランジ部22の厚み方向に凹設された凹部44が、前記挟着部35の挟持片32,33を該フランジ部22の端縁22aに沿って移動可能に抜け止めする抜け止め用係合部として形成されている。
尚、本実施形態においては、前記凹部44がフランジ部22の厚み方向に貫通し、長手方向に沿って延びる略矩形状の開口として構成されているが、前記凹部44は、各挟持片32,33の先端内側に突設された係止突起41が嵌入し、端縁22aに沿って移動可能に抜け止めできる窪みであれば良い。
【0023】
更に、フランジ部22には、前記挟持片32,33の係止突起41が凹部44に係合した際、前記挟着部35の可撓片40の先端部を保持する可撓片保持部46が設けられている。
前記可撓片保持部46は、図2及び図4に示したように、前記可撓片40が挿通可能な逆三角形状の空所47を前記端縁22aの端縁長手方向に沿って開口し、該空所47が一番窄まる内奥部(逆三角形状の頂部)で該可撓片40の先端を保持する構造とされている。
【0024】
次に、上記ワイヤハーネス用クランプ31を被取付部材21のフランジ部22に取り付ける際の作用を説明する。
先ず、ワイヤハーネス3に取り付けたワイヤハーネス用クランプ31は、被取付部材21のフランジ部22を挟着部35の一対の挟持片32,33間に所定量だけ差し込んだ状態とされる。
【0025】
この際、各係止突起41の先端に形成されたテーパ面が端縁22aの各角部に案内され、一対の挟持片32,33が互いに離間する方向に撓み変形されるので、各係止突起41は前記凹部44内に嵌入することができる。
また、前記挟着部35の可撓片40は、先端部が空所47内の斜面に案内された後、前記可撓片保持部46に挿通されて保持される。
【0026】
そこで、前記フランジ部22に挟着されたワイヤハーネス用クランプ31は、図6に示したように、挟着部35の挟持片32,33がフランジ部22の凹部44に係合した状態では、前記可撓片40の先端部がフランジ部22の可撓片保持部46に保持されており、矢印(ロ)方向の動きは規制されて該フランジ部22に抜け止めされるが、可撓片40の可撓範囲ではフランジ部22の端縁22aに沿った矢印(イ)方向への移動が可能である。
【0027】
従って、ワイヤハーネス3自体の製造上の寸法公差やワイヤハーネス3の接続先となる相手補機の取り付け位置のズレ等のために発生する上記ワイヤハーネス用クランプ31の固定位置のズレは、フランジ部22の端縁22aに沿う矢印(イ)方向への移動によって吸収することができる。
更に、ワイヤハーネス用クランプ31がフランジ部22の端縁22aに沿う方向へ移動する際には、その移動量に応じて、先端部をフランジ部22の可撓片保持部46に挟持された可撓片40が弾性変形し、復帰方向に弾性力を付与するため、固定したワイヤハーネス用クランプ31にガタつきが発生することがない。
【0028】
なお、上記実施形態では、挟持片32,33の内側先端に係止突起41を設け、係止突起41を係止するフランジ部22の抜け止め用係合部を凹部44としたが、逆に、挟持片32,33をフランジ部22の側縁22aに沿う方向に幅広に形成して該挟持片32,33の内側先端に長溝を設け、抜け止め用係合部を該長溝に変位可能に嵌入される突起としても良い。
【0029】
図7は本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス用クランプの固定構造を示す全体斜視図、図8は図7に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図、図9は図7に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の分解斜視図、図10は図9に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図、図11は図9に示したワイヤハーネス用クランプの側面図、図12は図7に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の作用を説明する縦断面図である。
【0030】
本第2実施形態のワイヤハーネス用クランプ51の固定構造は、図7及び図8に示したように、自動車のワイヤハーネスの布設経路に配備されているインストルメントパネルやボディ等の被取付部材61のフランジ部62に、ワイヤハーネス3に取り付けたワイヤハーネス用クランプ51を固定するものである。
前記ワイヤハーネス用クランプ51は、図9乃至図11に示したように、ワイヤハーネス3に添え付けられるハーネス保持部57と、被取付部材61のフランジ部62に挟着される一対の挟持片52,53を備えた挟着部55とを合成樹脂により一体成形したものである。
【0031】
前記挟着部55を構成する一対の挟持片52,53の挟持部となる先端内側には、後述するフランジ部62の抜け止め用係合部である凹部74に係止される一対の係止突起71,71が突設されている。
そして、各挟持片52,53の幅方向に並ぶこれら係止突起71,71の隙間が、後述するフランジ部62の可撓片70の先端部を保持可能な可撓片保持部76として構成されている。
【0032】
前記ハーネス保持部57は、ワイヤハーネス3に添え付けられる細長い板状で、前記挟持片52に沿って一体成形されており、該ハーネス保持部57の長手方向に沿って添わされたワイヤハーネス3は、絶縁テープ42で該ハーネス保持部57の長手方向両端部に捲着される。
前記挟着部55の基部には、図7乃至図10に示したように、成形用の窓59が貫通している。この窓59は、前記挟持片52,53の先端内側に突設される係止突起71,71の成形を容易にし、ワイヤハーネス用クランプ51の一体成形を可能とする。
【0033】
前記ワイヤハーネス用クランプ51が固定されるフランジ部62には、該フランジ部52の厚み方向に貫通され、長手方向に沿って延びる略矩形状の開口として構成された凹部74が、前記挟着部55の挟持片52,53を該フランジ部62の端縁62aに沿って移動可能に抜け止めする抜け止め用係合部として形成されている。
【0034】
更に、フランジ部62には、端縁62a側からフランジ部62の基部側に向かって垂設され、該フランジ部62の端縁62aに沿う方向に弾性変形可能な可撓片70が形成されている。
即ち、図8及び図10に示したように、フランジ部62内には前記凹部74に連通する略矩形状の空所77が形成されており、前記可撓片70はこの空所77の端縁22a側の内壁面から垂設されている。
【0035】
そして、前記係止突起71,71が凹部74に係合された際は、これら係止突起71,71により構成された可撓片保持部76が前記可撓片70の先端部を保持することができる。
尚、本実施形態の場合、被取付部材61のフランジ部62の基部には、成形用の窓75が貫通形成されている。この窓75は、前記凹部74、前記可撓片70及び空所77の成形を容易にするもので、被取付部材61とフランジ部62との一体成形を可能とする。
【0036】
次に、上記ワイヤハーネス用クランプ51を被取付部材61のフランジ部62に取り付ける際の作用を説明する。
先ず、ワイヤハーネス3に取り付けたワイヤハーネス用クランプ51は、被取付部材61のフランジ部62を挟着部55の一対の挟持片52,53間に所定量だけ差し込んだ状態とされる。
【0037】
この際、各係止突起71の先端に形成されたテーパ面が端縁62aの各角部に案内され、一対の挟持片52,53が互いに離間する方向に撓み変形されるので、各係止突起71は前記凹部74内に嵌入することができる。
そして、前記フランジ部62に挟着されたワイヤハーネス用クランプ51は、図12に示したように、挟着部55の挟持片52,53がフランジ部62の凹部74に係合した状態では、前記挟持片52,53の先端内側に形成された可撓片保持部76が前記フランジ部62に突設した可撓片70の先端部を保持しており、矢印(ロ)方向の動きは規制されて該フランジ部62に抜け止めされるが、可撓片70の可撓範囲ではフランジ部62の端縁62aに沿った矢印(イ)方向への移動が可能である。
【0038】
従って、ワイヤハーネス3自体の製造上の寸法公差やワイヤハーネス3の接続先となる相手補機の取り付け位置のズレ等のために発生する上記ワイヤハーネス用クランプ51の固定位置のズレは、フランジ部62の端縁62aに沿う矢印(イ)方向への移動によって吸収することができる。
更に、ワイヤハーネス用クランプ51がフランジ部62の端縁62aに沿う方向へ移動する際には、その移動量に応じて、先端部を前記挟持片52,53の各可撓片保持部76に挟持された可撓片70が弾性変形し、復帰方向に弾性力を付与するため、固定したワイヤハーネス用クランプ51にガタつきが発生することがない。
尚、本発明のハーネス保持部や挟持片等の構成は、上記各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
本発明のワイヤハーネス用クランプの固定構造によれば、ワイヤハーネスに取り付けたワイヤハーネス用クランプは、被取付部材のフランジ部に挟着部を挟着すると、フランジ部に設けた抜け止め用係合部によって、挟持片が前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めされると共に、前記挟着部又は前記フランジ部に突設した可撓片の先端部がフランジ部又は挟着部に設けた可撓片保持部に保持される。
【0040】
そこで、前記フランジ部に挟着されたワイヤハーネス用クランプは、挟着部の挟持片がフランジ部の抜け止め用係合部に係合した状態では、前記可撓片の先端部が前記可撓片保持部に保持されており、該フランジ部に抜け止めされるが、可撓片の可撓範囲ではフランジ部の端縁に沿って移動が可能である。
従って、ワイヤハーネス自体の製造上の寸法公差やワイヤハーネスの接続先となる相手補機の取り付け位置のズレ等のために発生する上記ワイヤハーネス用クランプの固定位置のズレは、フランジ部の端縁に沿う方向への移動によって吸収することができる。
【0041】
更に、ワイヤハーネス用クランプがフランジ部の端縁に沿う方向へ移動する際には、その移動量に応じて、先端部を前記可撓片保持部に保持された可撓片が弾性変形し、復帰方向に弾性力を付与するため、固定したワイヤハーネス用クランプにガタつきが発生することがない。
従って、固定位置のズレを吸収できると同時に、固定したワイヤハーネス用クランプにガタつきが発生することがない良好な固定を行うことのできるワイヤハーネス用クランプの固定構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス用クランプの固定構造を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図である。
【図3】図1に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の分解斜視図である。
【図4】図3に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図である。
【図5】図3に示したワイヤハーネス用クランプの側面図である。
【図6】図1に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の作用を説明する縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス用クランプの固定構造を示す全体斜視図である。
【図8】図7に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図である。
【図9】図7に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の分解斜視図である。
【図10】図9に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の断面図である。
【図11】図9に示したワイヤハーネス用クランプの側面図である。
【図12】図7に示したワイヤハーネス用クランプの固定構造の作用を説明する縦断面図である。
【図13】従来のワイヤハーネス用クランプの固定構造の横断面図である。
【符号の説明】
3 ワイヤハーネス
21 被取付部材
22 フランジ部
31 ワイヤハーネス用クランプ
32,33 挟持片
35 挟着部
37 ハーネス保持部
40 可撓片
41 係止突起
44 凹部
46 可撓片保持部
47 空所

Claims (2)

  1. ワイヤハーネスに添え付けられるハーネス保持部と、被取付部材のフランジ部に挟着される一対の挟持片を備えた挟着部とを有するワイヤハーネス用クランプの固定構造であって、
    前記フランジ部には、前記挟着部の挟持片を前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めするものであって、前記挟持片に設けられた係止突起を係止する凹部からなる抜け止め用係合部が設けられると共に、
    前記挟着部には、前記フランジ部の端縁に沿う方向に弾性変形可能な可撓片が突設されており、
    また、前記可撓片が挿通可能な逆三角形状の空所を前記端縁の端縁長手方向に沿って開口し、該空所が一番窄まる内奥部で該可撓片の先端を保持する可撓片保持部が設けられており、
    前記挟着部が抜け止め用係合部に係合した際、前記フランジ部に設けられた前記可撓片保持部が前記可撓片の先端部を保持することによって、前記ワイヤハーネス用クランプが、前記フランジ部の端縁に沿って変位可能に弾性支持される
    ことを特徴とするワイヤハーネス用クランプの固定構造。
  2. ワイヤハーネスに添え付けられるハーネス保持部と、被取付部材のフランジ部に挟着される一対の挟持片を備えた挟着部とを有するワイヤハーネス用クランプの固定構造であって、
    前記フランジ部には、前記挟着部の挟持片の先端内側に突設された一対の突起が係合し、前記フランジ部の端縁に沿って移動可能に抜け止めする凹部からなる抜け止め用係合部が設けられると共に、
    該フランジ部の端縁に沿う方向に弾性変形可能な可撓片が突設されており、
    前記突起が抜け止め用係合部である前記凹部に係合した際、前記突起により構成された可撓片保持部が前記可撓片の先端部を保持することによって、前記ワイヤハーネス用クランプが、前記フランジ部の端縁に沿って変位可能に弾性支持される
    ことを特徴とするワイヤハーネス用クランプの固定構造。
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