JPH04307414A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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Publication number
JPH04307414A
JPH04307414A JP10210391A JP10210391A JPH04307414A JP H04307414 A JPH04307414 A JP H04307414A JP 10210391 A JP10210391 A JP 10210391A JP 10210391 A JP10210391 A JP 10210391A JP H04307414 A JPH04307414 A JP H04307414A
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JP
Japan
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track
magnetic
head
azimuth
rotating drum
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10210391A
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English (en)
Inventor
Tatsumaro Yamashita
龍麿 山下
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04307414A publication Critical patent/JPH04307414A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラムを使用して
磁気データの再生さらには記録が可能なデータ処理装置
に係り、特に再生動作時に磁気テープ上のトラックに対
するトラッキング制御を不要にしたデータ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図12は、回転ヘッドを使用したデータ
処理装置、例えばオーディオまたはデータの記録再生用
として使用されるDAT方式のテーププレーヤにおいて
、走行する磁気テープのトラックをテープ外面側(磁気
ヘッドとの接触面の逆側)から示している。このデータ
の記録方式はいわゆるヘリカルスキャン方式であり、速
度V(一般のDATの場合8.15mm/sec)にて
走行する磁気テープTに対し、磁気ヘッドがVθ方向に
走査して所定のアジマス角度(Aアジマス)と他のアジ
マス角度(Bアジマス)のトラックが交互に記録されて
いる。通常は、上記のようなトラック上に記録されたデ
ータの再生を行う場合、Aアジマス用の磁気ヘッドとB
アジマス用の磁気ヘッドをトラックに沿ってVθ方向へ
走査させ、しかもそれぞれの磁気ヘッドがトラック上を
正確に走査するようにトラッキング制御している。しか
しながらこのようなトラッキング制御を行うためには、
回転ドラムを駆動するドラムモータのサーボやキャプス
タンモータのサーボなどが必要であり、再生時の回路構
成が複雑になるばかりでなく、テープ走行経路のための
機構部の構造も精密なものが必要になる。
【0003】そこで最近では、再生時に磁気ヘッドをト
ラックに対して正確に走査させるためのトラッキング制
御を不要にしたノントラッキング方式のデータ処理装置
が考えられてきている。これまで考えられているノント
ラッキング方式のデータ処理装置の一例としては、例え
ば直径が15mm程度の小径の回転ドラムに異なるアジ
マス角度の磁気ヘッドを2個設け、磁気テープTをこの
回転ドラムにほぼ180度巻き付けたものが使用される
。そして磁気テープTの走行速度を通常の再生速度Vの
ままとし、回転ドラムの回転速度を倍速(DATの場合
2000rpmの2倍の4000rpm)に設定する。 その結果、図12に示すように、例えばAアジマス用の
磁気ヘッドの走査軌跡は、HAで示すようにトラックを
横断し、しかも同じトラックを複数回走査するようにな
る。Aアジマス用の磁気ヘッドの場合、例えば(a)で
示すトラックが磁気ヘッドHAによって例えば4回走査
される。よってそれぞれの走査の際に再生されたデータ
を寄せ集めて処理することにより、(a)で示すトラッ
クに記録されたデータが再現される。上記のように回転
ドラムを倍速にて回転させる再生方式では、磁気ヘッド
をそれぞれのトラック上を正確に走査させているもので
はないため、従来のトラッキング制御は不要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
回転ドラムを倍速にて回転させる方式のデータ処理装置
の再生動作には以下に列記する問題がある。 (1)回転ドラムを倍速回転させ、磁気ヘッドと磁気テ
ープの摺動相対速度を速くしているため、ヘッドの磨耗
が生じやすく、寿命の問題が生じるのみならず、回転ド
ラムと磁気テープとの間に形成されるエアーフィルムの
ために磁気ヘッドと磁気テープとの接触が不安定となり
、安定した再生動作ができなくなる。また回転ドラムを
倍速駆動しているため、ドラム駆動モータの消費電力が
高くなり、またドラムの高速回転による磁気テープと磁
気ヘッドの摺動騒音や軸受ノイズが大きくなる。 (2)再生時に、磁気ヘッドと磁気テープとの相対速度
を通常の再生動作の2倍にしているため、再生データの
処理のためのクロック周波数を2倍にしなくてはならず
、処理回路も複雑なものが必要になる。 (3)図12に示す例では、ひとつのトラック(例えば
(a)トラック)を磁気ヘッドHAが複数回(例えば4
回)走査し、しかも磁気ヘッドの1回の走査で複数のト
ラックを横断するため、そのそれぞれの走査において再
生されたデータをトラック毎に整理して再生信号を得る
必要がある。よってこのような倍速ノントラッキング方
式では、トラック上に記録されるデータを細かなブロッ
ク毎に分割しておかないと、再生データの処理ができな
くなり、データを記録する際の処理が非常に複雑なもの
となる。 (4)図12に示すように、正常な磁気テープに正常な
状態で記録されたトラックの傾斜方向をVθとした場合
、高い環境温度に磁気テープを放置して、磁気テープの
幅方向の縮みが生じると、記録されたトラックはγ1方
向へ傾き、また磁気テープの長さ方向の縮みが生じると
トラックはγ2方向へ傾く。倍速によるノントラッキン
グ再生では、トラックに対して時計方向へ傾いた軌跡に
て磁気ヘッドが走査する。したがって、トラックがγ1
方向へ傾いている場合には、あるトラックが磁気ヘッド
に走査される範囲が広がるが、トラックが逆にγ2方向
へ傾斜した場合には、トラックが磁気ヘッドにより走査
される範囲が狭くなり、データ再生の確率が低下するこ
とになる。 (5)従来は、上記のように小径の回転ドラムを使用し
、この回転ドラムに対する磁気テープの巻き付け角度を
大きくしているため、磁気テープの高速走行の際に、テ
ープ走行負荷が大きくなる。よって高速サーチ動作が行
いにくくなる。本発明は上記従来の課題を解決するもの
であり、回転ドラムの回転数を高くすることなく、ノン
トラッキング方式によりデータの再生が可能になり、ま
たトラックに記録されるデータの細分化が不要で、さら
に記録時には記録と同時に再生モニタ(リードアフタラ
イト)が可能となり、また回転ドラムを小径にしなくて
もノントラッキングが可能なデータ処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ処理
装置は、複数の磁気ヘッドを有して回転する回転ドラム
に、磁気テープが所定角度巻き付けられて走行するデー
タ処理装置において、前記回転ドラムには、磁気テープ
への走査方向に対して所定のアジマス角度を有している
第一の組の複数個の磁気ヘッドと、これと異なるアジマ
ス角度を有する第二の組の磁気ヘッドとが設けられてお
り、且つそれぞれの組では、異なる磁気ヘッドが磁気テ
ープ上の同じトラック上を走査でき且つトラック幅方向
に互いにずれた状態で走査するように配置されているこ
とを特徴とするものである。さらに上記手段において、
第一の組の磁気ヘッドを2個で第二の組の磁気ヘッドを
2個とし、第一の組の磁気ヘッドと第二の組の磁気ヘッ
ドを、回転ドラムの回転中心に対してほぼ180度の角
度配置にて設けることが好ましい。
【0006】
【作用】上記手段では、回転ドラムの回転速度をこれま
でのDATなどの再生時の回転速度と同じにする。磁気
テープに対して回転ドラムを回転させると、同じアジマ
ス角度の磁気ヘッドは磁気テープ上の同じトラックを走
査し、しかもそれぞれの磁気ヘッドがトラック幅方向に
ずれた状態で走査するため、磁気ヘッドの走査軌跡がト
ラックに対してずれたとしても、このトラックのデータ
はいずれかの磁気ヘッドにより読むことができる。よっ
て従来のようなトラッキング制御は不要になり、また回
転ドラムの回転数を高くしなくても、ノントラッキング
再生が可能になる。上記第2の手段では、第一の組の磁
気ヘッドと第二の組の磁気ヘッドとが180度の配置に
て設けられている。これは異なるアジマス角度の磁気ヘ
ッドが回転ドラムの対称位置に設けられていることであ
り、記録動作では、異なるアジマス角度の磁気ヘッドが
磁気テープを交互に走査して記録が行われることになる
。しかもこの場合には、一つの磁気ヘッドが記録動作し
た後に同じアジマス角度の他の磁気ヘッドが記録後のト
ラックを走査することになるため、後から走査する磁気
ヘッドを再生モードにしておくことにより、記録された
データのモニタすなわちリードアフタライト動作が可能
になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明する
。図1は本発明によるデータ処理装置の回転ドラムと磁
気テープとの接触状態を示す平面図、図2はその回路構
成図、図3は回転ドラムと磁気ヘッドとの摺動状態を磁
気テープの記録面と逆の側から示す正面図(図1のII
I矢視図)、図4は回転ドラム上の磁気ヘッドの配置を
示す説明図である。図3に示すように、回転ヘッド装置
1は、固定ドラム2と回転ドラム3とが同軸に位置して
いる。回転ドラム3はドラムモータにより回転駆動され
る。図1に示すように、この実施例における回転ドラム
3の直径は30mmであり、回転数nは2000rpm
である。また磁気テープTの回転ヘッド装置1への巻き
付け角度は約90度である。また磁気テープTは図示し
ないキャプスタンの回転数などにより定速走行するが、
このときの走行速度Vは8.15mm/secである。
【0008】図1に示すように、回転ドラム3には4個
の磁気ヘッドA1,A2,B3,B4が、回転中心に対
して90度の角度配置にて搭載されている。図3ならび
に図4にそれぞれの磁気ヘッドのギャップG1からG4
のアジマス角度を示しているが、第一の組の磁気ヘッド
A1とA2は同じアジマス角度(以下「Aアジマス」と
呼ぶ)であり、第二の組の磁気ヘッドB3とB4は同じ
アジマス角度で且つ第一の組の磁気ヘッドと異なる向き
のアジマス角度(以下「Bアジマス」と呼ぶ)である。 そして、回転ドラム3の回転により、磁気テープTに対
し磁気ヘッドがA1,A2,B3,B4の順に順次走査
する。図3は回転ヘッド装置1と磁気テープTとの接触
状態を図1のIII矢視方向から示している。各磁気ヘ
ッドは磁気テープTをヘリカル走査するが、図3では各
磁気ヘッドの配置基準線をαにて示している。そして図
4では、配置基準線αに対する各磁気ヘッドの並び状態
を展開して示している。
【0009】この実施例では、それぞれの磁気ヘッドA
1,A2,B3,B4のギャップ長Hwを全て同じもの
としている。同じAアジマスのギャップG1とG2を有
する磁気ヘッドA1とA2とでは、A2がA1よりも配
置基準線αからδだけドラム軸下方向にずれて配置され
ており、また同じBアジマスのギャップG3とG4を有
する磁気ヘッドB3とB4では、B4がB3よりも配置
基準線αからδだけ下にずれて配置されている。よって
A1とB3は配置基準線αに対して同じ高さ位置であり
、またA2とB4も配置基準線αに対して同じ高さ位置
である。図5は磁気テープTに記録されるデータのAア
ジマスのトラックとBアジマスのトラックを示している
が、直径30mmの回転ドラムが2000rpmの回転
数にて回転し、この回転ドラムに90度の角度にて巻か
れた磁気テープが8.15mm/secの速度にて走行
すると、回転ドラム上にて180度の角度にて配置され
たAアジマスの磁気ヘッドとBアジマスの磁気ヘッドと
で記録されるトラックのピッチTpは13.6μmとな
る。
【0010】よって図1、図3ならびに図5に示した実
施例では、例えば磁気ヘッドA1がAアジマスのトラッ
ク(a)を走査すると、磁気ヘッドB3がこれに隣接す
るBアジマスのトラック(b)を走査する。ここでA2
の磁気ヘッドは配置基準線αに対してδだけ下方向にず
れている。このずれ量δを選択することにより、図5に
示すように、磁気ヘッドA1が磁気テープのAアジマス
のトラック(a)を走査した後に磁気ヘッドA2が同じ
Aアジマスのトラック(a)に対してδ1だけずれた位
置を走査するようになる。さらに磁気ヘッドA2がトラ
ック(a)を走査した直後に、その隣りのBアジマスの
トラック(b)を磁気ヘッドB3が走査し、次に同じト
ラック(b)に対してδ1だけずれた位置を磁気ヘッド
B4が走査する。
【0011】上記の走査において、同じアジマス角度の
磁気ヘッドA1とA2について着目すると、図6に示す
ように、Aアジマスのトラックを磁気ヘッドA1とA2
が連続して走査することになるが、両者の走査時のトラ
ック幅方向のずれをδ1とし、重なり部の幅をV0とす
ると(図の実施例ではV0をほぼトラックピッチに等し
くしている)、磁気ヘッドA1とA2により走査できる
トラック横断方向の幅寸法Wは(W=Hw+δ1=V0
+2・δ1)となる。すなわちA1とA2の磁気ヘッド
によりWの幅の読み取りのが可能になる。Aアジマスの
トラックの両側部にはBトラックが隣接し、さらにその
両側にAアジマスのトラックが隣接しているため、Aア
ジマスのトラックどうしをクロストークしないための前
記Wの最大値は3×Tp(トラックピッチ;13.6μ
m)未満である。したがって、Aアジマスのトラックと
磁気ヘッドとのずれが前記Wの範囲内であれば、磁気ヘ
ッドがトラックを正確に走査しなくてもデータの再生は
可能になる。よって従来のトラッキング制御は不要であ
る。
【0012】上記の各寸法であるが、例えば磁気ヘッド
A1とA2の磁気テープに対する走査時の重なり部分の
幅寸法V0をトラックピッチTpと同じ値の13.6μ
mとし、磁気ヘッドの幅寸法Hwを22μmとした場合
、前記Wは{13.6+2×(22−13.6)}=3
0.4μmとなる。よってトラックと磁気ヘッドとの角
度ずれが生じた場合、その角度ずれによるトラック幅の
実質的な膨らみが30.4μm以内であれば、トラッキ
ング制御しなくても再生が可能である。この場合の読み
取りが可能な範囲での、磁気ヘッドとトラックとの幅方
向のずれ量の許容度は、{(30.4−13.6)/1
3.6}×100=123.5(%)である。なお上記
一連のことはBアジマスの磁気ヘッドB3とB4におい
ても同じである。
【0013】次に上記実施例のデータ処理装置の電気処
理部の構成を図2により説明する。図1に示すように9
0度巻かれた磁気テープTに対しA1とA2の磁気ヘッ
ドが同時に走査することがないため、共通のロータリト
ランス4の一次側巻線に対して磁気ヘッドA1とA2を
直列に接続することができる。同様にB3とB4の磁気
ヘッドも同時に磁気テープを走査しないため、共通のロ
ータリトランス5の一次側巻線に直列に接続することが
できる。また符号6はヘッド切換スイッチである。さら
に7は記録・再生アンプ、8は信号処理部である。
【0014】次に再生動作について説明する。図5に示
すように、AアジマスとBアジマスのトラックにデータ
が記録されている磁気テープの再生を行う場合、全ての
磁気ヘッドA1,A2,B3,B4を全て再生用として
使用し、回転ドラム3の2000rpmの回転により、
A1,A2,B3,B4の順で磁気テープを走査する。 このときの磁気テープTの走行速度Vは8.15mm/
secである。また理想的な磁気ヘッドの回転位相とし
ては、図6に示す磁気ヘッドA1とA2の走査時での重
なり部V0の中心位置OがAアジマスのトラックの中心
位置にあり、また磁気ヘッドB3とB4の重なり部の中
心位置がBアジマスのトラックの中心位置となるように
タイミング設定あるいは処理設定することが好ましい。
【0015】図7(イ)に示すように、ヘッド切換スイ
ッチ6は、ドラム駆動モータに設けられたPG(パルス
ジェネレータ)からの出力を基準として、回転ドラム3
の180度ごとにA側とB側に切換えられる。ヘッドか
らの再生出力は図7(ロ)に示すようになる。すなわち
ヘッド切換スイッチ6がA側に切換えられている180
度の回転角度の間において、まず最初の90度の角度で
は、磁気ヘッドA1が磁気テープTのAアジマスのトラ
ックを走査し、次の90度では磁気ヘッドA2が同じア
ジマス角度のトラックを走査する。よって回転ドラムの
180度の回転の間にA1とA2の磁気ヘッドから同じ
トラックの再生出力が出る。次の180度の回転ではヘ
ッド切換スイッチ6がB側へ切換えられ、その最初の9
0度の回転では、磁気ヘッドB3から出力が得られ、次
の90度では同じBアジマスのトラックをB4ヘッドが
走査して、同じトラックからの再生出力が得られる。A
1ヘッドとA2ヘッドは同じトラックを走査し、B3ヘ
ッドとB4ヘッドは同じトラックを走査するため、図7
(ハ)では、信号処理部8によりデータの選択または合
成が行われ、図7(ニ)に示すように、90度間欠のA
側の再生信号とB側の再生信号が得られる。
【0016】上記において説明した図7(ロ)の再生出
力は、図6に示すA1ヘッドとA2ヘッドの走査時での
重なり部V0が、ちょうどAアジマスのトラック上を移
動した場合である。このときにはA1ヘッドとA2ヘッ
ドが共にAアジマスのトラックを100%走査するため
、図7(ロ)におけるA1とA2の磁気ヘッドからの再
生出力はまったく同じであり、またB3とB4の磁気ヘ
ッドからの再生出力もまったく同じである。しかしなが
ら、上記実施例では、例えばAアジマスのトラックが図
6に示すWの幅内であれば、磁気ヘッドとトラックとに
ずれがあっても再生は可能である。図8はこのような場
合のヘッド軌跡を示している。
【0017】図8では、例えば磁気テープが周囲温度の
上昇により幅方向に縮んで、データが記録されているト
ラックの傾斜角度が磁気ヘッドの走行軌跡に対して、γ
1だけ時計方向へ倒れている場合を示している。なお同
図中の破線が正規のトラック角度を示している。この倒
れの結果、例えばAアジマスのトラックが図6に示すW
の幅内であれば、A1とA2のヘッドにより再生が可能
になる。すなわちA1とA2の磁気ヘッドは、図8に示
すようにいずれかがAアジマスのトラックを走査してい
るため、トラックのデータの再生は可能である。この場
合のA1ヘッドとA2ヘッドの再生出力は、図9(ロ)
のようになり、このA1ヘッドとA2ヘッドの出力を選
択または合成することにより図9(ハ)に示すようなほ
ぼ完全なデータを取出すことができる。Bアジマスのト
ラックに対するB3とB4のヘッドからの出力も同じで
ある。
【0018】なお、例えば磁気テープの長さ方向の縮み
により、トラックがヘッド軌跡に対し反時計方向(図1
2のγ2方向)へ倒れていても、その倒れによりトラッ
クが図6のWの幅内に入っている限り、データの再生出
力は得られる。なお、テープの縮みによるトラックの倒
れでなく、キャプスタン位相のずれなどによる磁気ヘッ
ドのトラックからの外れやトラックの蛇行などに対して
も、ノントラッキングにてデータの再生が可能になる。 またこの実施例では、磁気ヘッドの走査軌跡とトラック
との間にずれがあったとしても、2つの磁気ヘッドA1
とA2またはB3とB4の磁気ヘッドにより同じトラッ
クを走査しているため、図12に示す倍速再生の従来例
のようにひとつのトラックに記録されているデータを細
分化する必要はない。上記実施例では、図9(ハ)に示
すような選択または合成による再生データの作成が可能
であるため、ひとつのトラックのデータの分割数は少な
くてよく、例えば2分割程度で十分である。よって図1
2に示す従来例よりもデータ処理が簡単である。
【0019】次に上記実施例のデータ処理装置を使用し
た記録動作について、図10を参照して説明する。図1
に示す実施例において、記録動作を行う場合には、磁気
ヘッドA1とB3を記録用として使用する。この場合、
磁気ヘッドA2とB4を再生用として使用して記録同時
モニタを行うことができる。記録動作では、再生モード
と同様に、直径30mmの回転ドラム3が2000rp
mにて回転し、磁気テープTが90度の巻き付け角度に
てV=8.15mm/secの速度で走行する。その結
果、A1とB3のヘッドが交互にAアジマスのトラック
とBアジマスのトラックを記録していく。図6に示した
ように、この実施例では、磁気ヘッドのトラック幅方向
の幅寸法HwがトラックピッチTpよりも大きくなって
おり、よって図10に示すように、B3のヘッドにより
書き込まれたBアジマスのトラックに対しA1の磁気ヘ
ッドがオーバーライトして、結果的にトラックピッチT
pが13.6μmとなるように各トラックが記録される
。そして磁気ヘッドA1により記録されたAアジマスの
トラックがその直後に、磁気ヘッドA2により走査され
る。同様にB3の磁気ヘッドにより記録されたBアジマ
スのトラックがその直後に磁気ヘッドB4により走査さ
れる。よってA2ヘッドとB4ヘッドを再生モードにす
ることにより、記録されたデータの同時モニタが可能に
なる。
【0020】ここで図6に示すように、同じアジマス角
度の磁気ヘッドが磁気テープを走査するときの重なり部
V0の幅寸法をトラックピッチTp以上に設定しておく
ことにより、記録後のトラックをA2とB4の磁気ヘッ
ドが100%走査して再生できることになる。なお、本
発明の実施例は上記のものに限られるものではない。図
11は、本発明の第2実施例を示している。この実施例
では、直径30mmの回転ドラム3に180度配置にて
コンビネーションヘッドを設けている。一方のコンビネ
ーションヘッドはA1とA2の磁気ヘッドから構成され
ているが、このA1とA2の磁気ヘッドは、磁気テープ
のトラックに対し、図6において示したのと同じ位置関
係にて走査する。他方のコンビネーションヘッドはB3
とB4の磁気ヘッドからなり、この両磁気ヘッドの磁気
テープに対する走査配置も図6と同じ関係にある。この
図11に示す実施例においても、再生時にノントラッキ
ング動作でき、また図10に示した記録同時モニタも可
能である。
【0021】なお、図11に示す実施例において、回転
ドラム3の直径を30mm以外のもの、例えば20mm
のものとし、磁気テープの巻き付け角度を90度以外(
20mmの回転ドラムに対しては135度)に設定して
もよい。ただし、高速サーチのことを考慮すると、回転
ドラムの直径が小さくなるにしたがって磁気テープの巻
き付け角度βが大きくなり、テープの走行負荷が高くな
るため、高速サーチ時のテープ速度を速くするのに限界
が生じる。よって高速サーチのテープ速度を高めるため
には、直径30mmの回転ドラムに磁気テープを90度
の角度にて巻き付けるのが望ましい。さらに図1の実施
例では、磁気ヘッドが反時計回り方向にA1,A2,B
3,B4の順に配置されているが、図1と同じ直径30
mmの回転ドラムにおいて、磁気ヘッドを反時計回りに
A1,B3,A2,B4の順に配置し、Aアジマスの磁
気ヘッドとBアジマスの磁気ヘッドが共に180度の配
置角度となるように構成してもよい。この場合において
もA1とA2の磁気ヘッドの走査時の重なり状態が図6
の関係になることが必要である。B3とB4の磁気ヘッ
ドにおいても同じである。ただし、同じアジマス角度の
磁気ヘッドが180度配置となっているため、図10に
示すような記録動作はできず、再生専用機となる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、回転ドラ
ムを高速回転させることなく、従来のDATなどの再生
モードと同じ回転速度によりノントラッキング再生が可
能になる。よって高速回転による騒音や磁気ヘッドの磨
耗の防止、さらには磁気ヘッドと磁気テープとの接触状
態の安定化も図ることができる。またひとつのトラック
に記録されているデータの細分化も不要になり、また再
生時のクロック周波数も高くする必要がなく、よってデ
ータ処理が簡単である。また請求項2に記載した発明で
は、ノントラッキング再生のみでなく、記録同時モニタ
動作も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ処理装置の第1実施例における
回転ヘッド装置と磁気テープとの関係を示す平面図、

図2】図1に示す実施例の回路構成を示す回路ブロック
図、
【図3】図1に示す実施例の磁気テープに対する磁気ヘ
ッドの走査状態を示すものであり、図1のIII矢視正
面図、
【図4】図3に示す配置基準線αに対する各磁気ヘッド
の位置を示す展開説明図、
【図5】各磁気ヘッドのテープ走査状態を示す図3と同
じ方向から見た説明図、
【図6】同じアジマス角度の磁気ヘッドの位置関係を示
す説明図、
【図7】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)はそれぞれ、図1に
示す実施例における再生動作の信号処理を示す線図、

図8】磁気ヘッドとテープとラックとの位置ずれが生じ
た状態を示す説明図、
【図9】(イ)(ロ)(ハ)は、図8に示す走査状態の
ときの再生動作を示す出力信号の線図、
【図10】図1
の実施例において記録同時モニタ動作を示す説明図、
【図11】本発明の第2実施例を示す回転ドラムの説明
図、
【図12】従来のノントラッキング再生における磁気テ
ープのヘッド軌跡の説明図、
【符号の説明】
1  回転ヘッド装置 3  回転ドラム A1,A2  第一の組の磁気ヘッド B3,B4  第二の組の磁気ヘッド T  磁気テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の磁気ヘッドを有して回転する回
    転ドラムに、磁気テープが所定角度巻き付けられて走行
    するデータ処理装置において、前記回転ドラムには、磁
    気テープへの走査方向に対して所定のアジマス角度を有
    している第一の組の複数個の磁気ヘッドと、これと異な
    るアジマス角度を有する第二の組の磁気ヘッドとが設け
    られており、且つそれぞれの組では、異なる磁気ヘッド
    が磁気テープ上の同じトラック上を走査でき且つトラッ
    ク幅方向に互いにずれた状態で走査するように配置され
    ていることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】  第一の組の磁気ヘッドは2個で第二の
    組の磁気ヘッドは2個設けられており、第一の組の磁気
    ヘッドと第二の組の磁気ヘッドが、回転ドラムの回転中
    心に対してほぼ180度の角度配置にて設けられている
    請求項1記載のデータ処理装置。
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