JPH09128702A - 磁気テープ再生装置 - Google Patents

磁気テープ再生装置

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Publication number
JPH09128702A
JPH09128702A JP7285897A JP28589795A JPH09128702A JP H09128702 A JPH09128702 A JP H09128702A JP 7285897 A JP7285897 A JP 7285897A JP 28589795 A JP28589795 A JP 28589795A JP H09128702 A JPH09128702 A JP H09128702A
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tape
magnetic tape
speed
reproducing
track
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JP7285897A
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Inventor
Michifumi Inai
道史 稲井
Michifumi Nishida
理史 西田
Soichiro Fujioka
総一郎 藤岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準レートで記録された情報を欠落なしに高
速転送(再生)が可能な磁気テープ再生装置を提供す
る。 【解決手段】 所定数の記録ヘッドが搭載され、所定の
回転数で回転する回転シリンダに所定の傾斜角度で巻き
付けながら所定の速度で磁気テープを走行させて、トラ
ックピッチTPを有するヘリカルトラックを形成しなが
ら情報信号が記録された磁気テープを、前記所定数の2
倍の再生ヘッド102a、102b、103a、103
bが取り付けられ、前記所定の回転数の2倍の回転数で
回転する回転シリンダ101に、前記所定の傾斜角度と
同一の傾斜角度で巻き付けながら前記所定の速度の4倍
のテープ速度で走行させ、前記磁気テープ108に記録
された情報の4倍速転送(再生)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式によって磁気テープ上に記録された情報を、情報の
欠落なしに高速転送(再生)するのに好適なヘッド構成
及び回転シリンダ構成を有する磁気テープ再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9に、情報を欠落なしに転送(再生)
及び記録する場合の、従来の磁気テープ再生装置の構成
を示す。同図において、回転シリンダ101は、半径R
を有し、標準リード角θ=Aを有し、シリンダモータ1
07と直結している。再生ヘッド901a、901b
は、回転シリンダ101の円周上に180度対向して取
り付けられ、それぞれ第1、第2のアジマス角、ヘッド
幅Hwを有する。記録ヘッド104a、104bは、回
転シリンダ101の円周上に180度対向して取り付け
られ、それぞれ第1、第2のアジマス角を有する。磁気
テープ108は、回転シリンダ101の円周上に180
度巻き付けられ、ピンチローラ105とキャプスタンモ
ータ109に直結されたキャプスタン軸106によって
走行・駆動される。
【0003】図9に示した従来の磁気テープ再生装置に
おいて、情報を記録する場合、テープ移送制御手段11
2は、標準テープ速度Vtで磁気テープ108が走行す
るようにキャプスタンモータ109を駆動する。シリン
ダ回転制御手段111は、標準回転速度Vrで回転シリ
ンダ101が回転するようにシリンダモータ107を駆
動する。これにより、回転シリンダ101に取り付けら
れた記録ヘッド104a,104bは、磁気テープ上を
斜めに走査し情報を記録する。
【0004】図2(a)に、磁気テープ上に形成された
トラックパターンを示す。図2(a)において、磁気テ
ープ108にはトラック幅TPを有するヘリカルトラッ
ク201a,201bが形成されている。ヘリカルトラ
ック201aは第1のアジマス角を有しており、ヘリカ
ルトラック201bは第2のアジマス角を有している。
【0005】次に、図9に示した従来の磁気テープ再生
装置において、磁気テープ108に記録された情報を転
送(再生)する場合について述べる。シリンダ回転制御
手段111は、記録時と略同一の回転速度Vrで回転シ
リンダ101を回転させる。テープ移送制御手段112
は、再生ヘッドがヘリカルトラックを走査する際、ヘリ
カルトラックの中央においてヘリカルトラックの中心と
再生ヘッドの中心が一致するようにし、記録時と略同一
のテープ速度Vtで磁気テープ108を走行させる。こ
のとき、ヘリカルトラックと再生ヘッドの走査軌跡の関
係は、模式的に図10に示すようになる。ただし、再生
ヘッド901a,901bはヘッド幅Hw=1.5×T
Pを有している。図10において、走査軌跡1001は
再生ヘッド901aの走査軌跡を示し、走査軌跡100
2は再生ヘッド901bの走査軌跡を示している。再生
ヘッド901a,901bはそれぞれ磁気テープ108
上に同一のアジマス記録されたヘリカルトラック201
a,201bの全域を走査するので、磁気テープ108
に記録された情報を記録時と略同一の標準速度で転送
(再生)する。
【0006】また、特公平3−3308号公報に記載さ
れているように、情報を転送(再生)する際に、記録時
よりも回転シリンダの回転速度を上げたり、ヘッド数を
増加させて、磁気テープに記録された情報を転送(再
生)する方式もあるが、その転送(再生)速度は記録時
と略同一の標準速度であり、記録時と変わるものではな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の磁気テープ再生装置によれば、記録時と略同一の標準
速度よりも速い速度で、磁気テープ上の情報を欠落なし
に転送することができないという問題点があった。例え
ば、磁気テープ上の情報を他のテープに転送してダビン
グする場合や、編集装置に対して情報を転送する場合
や、他の高速な記憶媒体に転送する場合に、従来の早送
り再生では駒落としによる情報の欠落が伴うという問題
があり、全ての情報を転送するには標準速度で行うほか
なかった。
【0008】本発明は、磁気テープ上に記録された情報
を転送(再生)する時間を短縮し、情報の欠落なしに高
速転送(再生)及び記録するに好適なヘッド構成及び回
転シリンダ構成を有する磁気テープ再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、所定数の磁気記録ヘッドが搭載された所定の
回転数で回転する回転シリンダに所定の傾斜角度で所定
の巻付け角度となるよう巻き付け、磁気テープを所定の
速度で走行させ、トラックピッチTPを有するヘリカル
トラックを形成して情報を記録するヘリカル走査型磁気
記録装置によって前記情報が記録された前記磁気テープ
を再生するヘリカル走査型の再生装置であって、前記ヘ
リカル走査型磁気記録装置の回転シリンダと同一の半径
を有し、前記所定数のm倍(mは自然数)の個数の磁気
再生ヘッドが取り付けられた回転シリンダと、前記所定
の回転数のn倍(nは実数)の回転数で回転シリンダを
回転させる回転制御手段と、前記所定の巻付け角度で巻
き付けながら前記所定の速度のN倍(Nは、N=n×m
を満たす実数)のテープ速度でテープを走行させる移送
制御手段とを備える。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、所定数の磁気
記録ヘッドが搭載された所定の回転数で回転する回転シ
リンダに所定の傾斜角度で所定の巻付け角度となるよう
巻き付け、磁気テープを所定の速度で走行させ、トラッ
クピッチTPを有するヘリカルトラックを形成して情報
を記録するヘリカル走査型磁気記録装置によって前記情
報が記録された前記磁気テープを再生するヘリカル走査
型の再生装置であって、前記ヘリカル走査型磁気記録装
置の回転シリンダと同一の半径を有し、前記所定数のm
倍(mは自然数)の個数の磁気再生ヘッドが取り付けら
れた回転シリンダと、前記所定の回転数のn倍(nは実
数)の回転数で回転シリンダを回転させる回転制御手段
と、前記所定の巻付け角度で巻き付けながら前記所定の
速度のN倍(Nは、N=n×mを満たす実数)のテープ
速度でテープを走行させる移送制御手段とを備えること
を特徴とする磁気テープ再生装置。
【0011】この構成では、回転シリンダの磁気再生ヘ
ッド数がm倍、回転制御手段による回転シリンダの回転
数がn倍、移送制御手段によるテープ走行速度がN倍に
なる。その結果、磁気再生ヘッドが全てのヘリカルトラ
ックを走査するので、情報を欠落させることなくN倍の
高速再生(転送)を行う。請求項2の発明は、請求項1
記載の磁気テープ再生装置において回転シリンダへのテ
ープ巻き付けの傾斜角度は、前記所定の傾斜角度と同一
であり、前記磁気再生ヘッドは、ヘリカルトラックのト
ラック幅方向に可動な可動素子と一体となって回転シリ
ンダに取り付けられ、前記磁気テープ再生装置は、さら
に前記磁気再生ヘッドによる前記磁気テープの走査軌跡
の中心線と、前記ヘリカルトラックの中心線が一致する
ように前記可動素子を駆動する可動素子制御手段を備え
る。
【0012】この構成では、可動素子制御手段が、ヘリ
カルトラックの一方の端部から他方の端部まで、磁気再
生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの中心線とを一
致するように可動素子を駆動する。これによりヘリカル
トラックの全域に渡って再生エンベロープの劣化を生じ
させない。請求項3の発明は、請求項1記載の磁気テー
プ再生装置において前記実数N、実数n、自然数mは、
ヘリカルトラックに対する磁気再生ヘッドの走査軌跡の
誤差によって生じる再生エンベロープレベルの低下が、
本装置の許容範囲内となるように定められる。
【0013】請求項4の発明は、請求項3記載の磁気テ
ープ再生装置において前記磁気テープ再生装置は、前記
再生エンベロープの6dB低下までを前記許容範囲と
し、前記実数N、実数nは、ヘリカルトラックのトラッ
クピッチをTP、再生ヘッド幅をTPBとすると、次式を
満たす。 n≧N・TP/(TP+TPB) 請求項5の発明は、請求項1記載の磁気テープ再生装置
において、回転シリンダへのテープ巻き付けの傾斜角度
は、ヘリカルトラックに対する磁気再生ヘッドの走査軌
跡の誤差によって生じる再生エンベロープレベルの低下
が、本装置の許容範囲内となるように定められる。
【0014】請求項6の発明は、所定数の磁気記録ヘッ
ドが搭載された所定の回転数で回転する回転シリンダ
に、所定の傾斜角度で所定の巻付け角度となるよう巻き
付けながら磁気テープを所定の速度で走行させて、トラ
ックピッチTPを有するヘリカルトラックを形成しなが
ら情報信号を記録するヘリカル走査型磁気記録装置によ
り前記情報信号が記録された前記磁気テープを再生する
ヘリカル走査型の再生装置であって、前記ヘリカル走査
型磁気記録装置の回転シリンダのk(kは自然数)倍の
半径を有し、前記所定数のk×m倍(mは自然数)の磁
気再生ヘッドが取り付けられた回転シリンダと、前記所
定の回転数のn/k倍(nは実数)の回転数で回転シリ
ンダを回転させる回転制御手段と、前記所定の巻付け角
度の1/k倍の巻き付け角度で巻き付けながら前記所定
の速度のN倍(Nは、N=n×mを満たす実数)のテー
プ速度でテープを走行させる移送制御手段とを備える。
【0015】この構成では、回転シリンダの磁気再生ヘ
ッド数がk×m倍、回転制御手段による回転シリンダの
回転数がn/k倍、移送制御手段によるテープ走行速度
がN倍になる。その結果、磁気再生ヘッドが全てのヘリ
カルトラックを走査することができるので、情報を欠落
させることなくN倍の高速再生(転送)を行う。以下本
発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る磁気テープ再生装置の主要部の構成を示すブロック図
である。本磁気テープ再生装置は、回転シリンダ10
1、ピンチローラ105、キャプスタン軸106、シリ
ンダモータ107、キャプスタンモータ109、回転速
度指令発生手段110、シリンダ回転制御手段111、
テープ移送制御手段112、テープ速度指令発生手段1
13を有する。この構成は、磁気テープ記録装置又は従
来の磁気テープ再生装置に対して、回転シリンダの半径
Rを変更しないで、かつテープ走行のための機構系をそ
のまま用いて、回転シリンダ101に備えられた磁気再
生ヘッド数をm倍、回転シリンダの回転速度をn倍、テ
ープ走行速度をN倍にすることによりN倍速再生を実現
している。以下の説明では、m=2、n=2、N=4で
ある場合を具体的に説明する。同図の構成要素のうち従
来例の図9と同一機能を有する構成要素には同一の符号
を記し、説明を省略する。
【0017】図1において、回転シリンダ101は、従
来例と同様、半径Rを有し標準リード角θ=Aを有し、
シリンダモータ107に直結され、その円周上に磁気テ
ープ108が180度巻き付けられる。また回転シリン
ダ101は、従来例と異なり、再生ヘッド数が従来の2
倍つまり4個になっている。回転シリンダ101におい
て記録ヘッド104a、104bは、回転シリンダ10
1の円周上に180度対向して取り付けられ、それぞれ
第1、第2のアジマス角を有する。
【0018】再生ヘッド102a,103aは、回転シ
リンダ101の円周上に180度対向して取り付けら
れ、それぞれ第1のアジマス角を有しヘッド幅Hw=
1.5×TPを有する。再生ヘッド102b,103b
は、回転シリンダ101の円周上に180度対向して、
再生ヘッド102a,103aに隣接して取り付けら
れ、それぞれ第2のアジマス角を有しヘッド幅Hw=
1.5×TPを有する。これらの再生ヘッドは、標準速
度では再生ヘッド102a、102bの2つから情報が
転送され、4倍速では再生ヘッド102a、102b、
103a、103bの4つから情報が転送される。
【0019】回転速度指令発生手段110は、記録時お
よび標準速度の再生時には標準回転速度Vrを、高速再
生時には標準回転速度の2倍すなわち2×Vrを、回転
速度指令としてシリンダ回転制御手段111に出力す
る。シリンダ回転制御手段111は、回転速度指令発生
手段110からの回転速度指令に応じて、回転速度V
r、又は2×Vrで回転シリンダ101を回転させる。
【0020】テープ移送制御手段112は、テープ速度
指令発生手段113からのテープ速度指令に応じて、テ
ープ速度Vt、又は4×Vtで磁気テープ108が走行す
るようにキャプスタンモータ109を駆動する。テープ
速度指令発生手段113は、記録時および標準速度の再
生時には標準テープ速度Vtを、高速再生時には標準テ
ープ速度Vtの4倍すなわち4×Vtをテープ速度指令と
してテープ移送制御手段112に出力する 次に、N倍速再生を実現するための、N、n、mのとり
うる範囲について説明する。
【0021】結論から示すと、回転シリンダの半径R、
機構系の大きさを変更しないで、回転シリンダの回転数
をn倍に、再生ヘッド数をm倍に、テープ速度をN(N
=n×m)倍にすることにより、N倍速の高速再生をす
るには、(数1)(表1)を満たすように実数n及び自
然数mを用いればよい。
【0022】
【数1】 ただし、TP、TPBは、それぞれ図2(b)に示すよう
にトラックピッチ、再生ヘッド幅である。また、本磁気
テープ再生装置では、再生信号を許容範囲内で確保する
ためトラック幅の2分の1以上を読み出す必要があり、
再生エンベロープの6dB低下までが許容範囲であるも
のとしている。
【0023】(数1)中、再生ヘッド幅TPBは、実際に
はトラックピッチTPの3倍以上にはできない。隣接ト
ラックの情報を誤再生することが起こりうるからであ
る。(数1)とTPB≦3TPとを合わせて考えると、現
実的な(m、n)の組み合わせは、倍速数N毎に(1、
N)(2、N/2)(3、N/3)の3通りしかないこ
とになる。(表1)に、N=2、3、4、5、6、…の
場合の(m、n)の具体的な組み合わせを示す。
【0024】
【表1】 上記実施の形態では、(表1)におけるN=4、(m、
n)=(2、2)の場合の構成例を示している。上記
(数1)について理論的根拠を以下に説明する。図2
(b)に示すようにトラックピッチをTPとすれば、ス
キャン角ずれによる最大オフトラックは、(数2)のよ
うになる。
【0025】
【数2】 この最大オフトラックは、トラックの中心線と再生ヘッ
ドの走行軌跡とがテープ幅方向のトラックの一端におい
て一致している場合に、他端において生じる最大のオフ
トラックを表す。実際には、再生ヘッドの中心がトラッ
クのセンタを追跡するようトラッキング制御が掛けられ
るので、オフトラックは最大オフトラックの1/2の範
囲内に収まる。したがって、オフトラックは、(数3)
のようになる。
【0026】
【数3】 このときの再生トラック幅Wは、(数4)のようにな
る。
【0027】
【数4】 また、再生信号を許容範囲内で確保するには、トラック
の2分の1以上を読み出す必要があり、(数5)を満た
す必要がある。この場合、本磁気テープ再生装置では、
再生エンベロープの6dB低下までを許容範囲としてい
る。
【0028】
【数5】 したがって(数3)と(数4)とから(数6)が得られ
る。
【0029】
【数6】 (数6)により上記(数1)が得られる。以上のように
構成された本実施の形態の磁気テープ記録再生装置につ
いて、(1)情報を記録する場合、(2)標準速度で転送(再
生)する場合、(3)4倍速で転送(再生)する場合に分
けてその動作を説明する。
【0030】(1) 情報を磁気テープ108に記録する
際の動作を説明する。テープ速度指令発生手段113は
標準テープ速度Vtをテープ速度指令としてテープ移送
制御手段112に出力する。テープ移送制御手段112
は、このテープ速度指令を受けて、標準テープ速度Vt
で磁気テープ108が走行するようキャプスタンモータ
109を駆動する。一方、回転速度指令発生手段110
は、標準回転速度Vrを回転速度指令としてシリンダ回
転制御手段111に出力する。シリンダ回転制御手段1
11は、この回転速度指令を受けて、標準回転速度Vr
で回転シリンダ101が回転するようシリンダモータ1
07を駆動する。これにより、従来例と同様に、図2
(a)に示したトラックパターンを磁気テープ上に形成
し情報を記録する。
【0031】(2) 磁気テープ108に記録された情報
を標準速度で転送(再生)する際の動作を説明する。再
生ヘッド102a,102bの1組だけを使用する。シ
リンダ回転制御手段111は、従来例と同様、記録時と
同一の標準回転速度Vrで回転シリンダ101を回転さ
せる。テープ移送制御手段112は、記録時と同一の標
準テープ速度Vtで磁気テープ108を走行させる。
【0032】標準速度で転送(再生)する際の再生ヘッ
ドの走査軌跡と磁気テープ108上に形成されたヘリカ
ルトラックの関係は、模式的に図3に示すようになる。
図3において、走査軌跡301(実線)、302(破
線)は、それぞれ再生ヘッド102a、102bの走査
軌跡を示している。走査軌跡301,302の中心線
は、それぞれヘリカルトラック201a,201bの中
心線と略一致しているので、再生ヘッド102a、10
2bは、それぞれ同一アジマス記録されたヘリカルトラ
ック201a、201bの全域を走査することになり、
磁気テープ108に記録された情報を標準速度で転送
(再生)する。
【0033】(3) 磁気テープ108に記録された情報
を4倍速転送(再生)する際の動作を説明する。回転速
度指令発生手段110は標準回転速度の2倍すなわち2
×Vrを回転速度指令としてシリンダ回転制御手段11
1に出力する。シリンダ回転制御手段111は、回転速
度指令発生手段110から入力指令される回転速度2×
Vrで回転シリンダ101を回転させる。
【0034】一方、テープ速度指令発生手段113は標
準テープ速度Vtの4倍すなわち4×Vtをテープ速度指
令としてテープ移送制御手段112に出力する。テープ
移送制御手段112は、テープ速度指令発生手段から入
力指令されるテープ速度4×Vtのテープ速度で磁気テ
ープ108を走行させる。その結果、再生ヘッドがヘリ
カルトラックを走査する際、ヘリカルトラックの中央に
おいてヘリカルトラックの中心と再生ヘッドの中心が略
一致する。
【0035】4倍速転送(再生)する際の再生ヘッドの
走査軌跡とヘリカルトラックの関係は、模式的に図4に
示すようになる。図4において、走査軌跡401、40
2、403、404は、それぞれ再生ヘッド102a,
102b,103a,103bの走査軌跡を示してい
る。再生ヘッド102a,102b,103a,103
bが、それぞれ同一アジマス記録されたヘリカルトラッ
ク201a,201b,201a,201bの中央を走
査するとき、再生ヘッドの中心とヘリカルトラックの中
心は一致している。
【0036】しかし、ヘリカルトラックの始終端におい
て、再生ヘッドの中心とヘリカルトラックの中心はd=
P/2ずれる。従って、本実施の形態で4倍速転送を
行うにあたり、再生ヘッドがヘリカルトラックを走査す
る際、再生ヘッドはヘリカルトラックのトラック幅TP
の内少なくとも3×TP/4を走査することができる。
このとき、ヘリカルトラックの始終端において再生エン
ベロープレベルも3/4に低下するが、この程度のエン
ベロープレベル変化は、機器の許容範囲内である。
【0037】従って、磁気テープ108に記録された情
報を欠落なしに4倍速転送(再生)することが可能であ
る。なお、本実施の形態で、磁気テープに記録された情
報の転送(再生)速度を標準のN=4倍、再生ヘッド搭
載数を標準のm=2倍、回転シリンダの回転数を標準の
n=2倍、再生ヘッドのヘッド幅をHw=1.5×TP
としているのは、実施の形態を説明する上で分かりやす
くするためのものであり、本実施の形態ではこの場合に
限定されず、再生エンベロープが6dBダウンまでを許
容範囲とした場合には、上記(数1)(表1)を満たす
限り種々の変更が可能である。
【0038】また、回転シリンダの標準回転速度Vrが
高い場合、回転シリンダの回転速度を上げることは、回
転シリンダの機構上の問題により、困難である。そこ
で、回転シリンダの半径をk×R(kは自然数)とし、
再生ヘッドの搭載数を標準のk×m倍とし、回転シリン
ダの回転速度を標準のn/k倍とし、磁気テープの回転
シリンダ巻き付け角を180/k度とすれば、回転シリ
ンダの回転速度を低く設定できるので、回転シリンダの
標準回転速度が高い場合にも、N=n×m倍速の高速転
送(再生)が可能である。
【0039】以上説明したように、本実施の形態の構成
によればN倍速転送(再生)する際、テープ走行系の変
更なしに、従来のN=n×m倍速の転送(再生)するこ
とができる。ただし、ヘリカルトラックの始終端におい
て、再生ヘッドの中心とヘリカルトラックの中心にズレ
が生じてしまう。そのため、情報転送(再生)の信頼性
を考慮すると、ヘリカルトラックの中心線と再生ヘッド
の走査軌跡の中心線を略一致させ、再生ヘッドがヘリカ
ルトラックの全域を走査することが望ましい。
【0040】(実施の形態2)図5は、本発明の第2の
実施の形態における磁気テープ再生装置のブロック図で
ある。本磁気テープ再生装置は、第1の実施の形態に対
して、回転シリンダ101の代わりに回転シリンダ20
1を備え、新たに可動素子501、可動素子502、可
動素子制御手段503が追加された構成となっている。
同図の構成要素の内、第1の実施の形態と同一の構成要
素には、と同一の符号を記している。以下、同じ点は説
明を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0041】図5において、回転シリンダ201は、第
1の実施の形態に対して、再生ヘッド102a、bが可
動素子501に、再生ヘッド103a、bが可動素子5
02に取り付けられている点が異なる。すなわち、第1
のアジマス角を有しヘッド幅Hw=1.5×TPを有す
る再生ヘッド102aと第2のアジマス角を有しヘッド
幅Hw=1.5×TPを有する再生ヘッド102bは可
動素子501上に隣接して取り付けられている。第1の
アジマス角を有しヘッド幅Hw=1.5×TPを有する
再生ヘッド103aと第2のアジマス角を有しヘッド幅
Hw=1.5×TPを有する再生ヘッド103bは可動
素子502上に隣接して取り付けられている。
【0042】可動素子501,502は、回転シリンダ
201上に180度対向して取り付けられていて、ヘリ
カルトラックの幅方向に±TP/2の範囲で揺動する。
可動素子そのものについては、トラッキング制御の精度
を向上させる技術として「家庭用ディジタルVTRにお
ける可動ヘッド機構」(森 一夫 その他、テレビジョ
ン学会誌Vol.46,No.6,pp766-772)に説明されているの
で、ここでは省略する可動素子制御手段503は、可動
素子501,502をヘリカルトラックの幅方向に駆動
し、ヘリカルトラックの始終端における再生ヘッドの中
心とヘリカルトラックの中心のズレを補正する。図6に
可動素子制御手段503による可動素子の駆動特性を示
す。同図のように、ヘリカルトラックの中央において
は、可動素子の駆動量が0であり、ヘリカルトラックの
始端、終端では、駆動量がそれぞれ+TP/2、−TP
2となる。
【0043】以上のように構成された本実施の形態の磁
気テープ記録再生装置について、(2.1)情報を記録する
場合、(2.2)標準速度で転送(再生)する場合、(2.3)4
倍速で転送(再生)する場合に分けてその動作を説明す
る。 (2.1) 情報を磁気テープ108に記録する場合。 従来例と同様に、テープ移送制御手段112は、標準テ
ープ速度Vrで磁気テープ108が走行するようにキャ
プスタンモータ109を駆動する。シリンダ回転制御手
段111は、標準回転速度Vrで回転シリンダ201が
回転するようシリンダモータを駆動する。これにより、
従来例と同様に、図2(a)に示したトラックパターン
を磁気テープ108上に形成し情報を記録する。
【0044】(2.2)標準速度で転送(再生)する場合。 この場合、可動素子501上に取り付けられた再生ヘッ
ド102a,103bの1組だけを使用する。可動素子
制御手段503は初期値「0」の一定値を出力してお
り、可動素子501,502は動かず再生ヘッド102
a,103bも初期取り付け位置で固定された状態とな
る。シリンダ回転制御手段111は、従来例と同様、記
録時と同一の標準回転速度Vrで回転シリンダ201を
回転させる。テープ移送制御手段112は、従来例と同
様、記録時と同一の標準テープ速度Vtで磁気テープ1
08を走行させる。このとき、再生ヘッド102a,1
02bの走査軌跡と磁気テープ108上に形成されたヘ
リカルトラックの関係は、実施の形態1の場合と同様、
図3に示したようになり、磁気テープ108に記録され
た情報を標準速度で転送(再生)する。
【0045】(2.3)4倍速で転送(再生)する場合 回転速度指令発生手段110は、標準回転速度Vrの2
倍すなわち2×Vrを回転速度指令としてシリンダ回転
制御手段111に出力する。シリンダ回転制御手段11
1は、回転速度指令発生手段110から入力指令される
回転速度2×Vrで回転シリンダ201を回転させる。
テープ速度指令発生手段113は、標準テープ速度Vt
の4倍すなわち4×Vtをテープ速度指令として、テー
プ移送制御手段112に出力する。テープ移送制御手段
112は、再生ヘッドがヘリカルトラックを走査する
際、ヘリカルトラックの中央においてヘリカルトラック
の中心と再生ヘッドの中心が略一致するようにし、テー
プ速度指令発生手段113から入力指令されるテープ速
度4×Vtのテープ速度で磁気テープ108を走行させ
る。
【0046】ここで、仮に、可動素子制御手段503が
初期値「0」を一定値として出力し、再生ヘッド102
a,102b,103a,103bが初期取り付け位置
で固定された状態を想定すれば、再生ヘッドの走査軌跡
とヘリカルトラックの関係は、実施の形態1と同様、図
4に示すようになり、ヘリカルトラックの中央において
再生ヘッドの中心とヘリカルトラックの中心は略一致す
るが、ヘリカルトラックの始終端において再生ヘッドの
中心とヘリカルトラックの中心はd=TP/2だけずれ
てしまう。
【0047】そこで、実施には、4倍速転送(再生)す
る際に可動素子制御手段503は図6に示したように、
可動素子501,502をヘリカルトラックの幅方向に
駆動し、ヘリカルトラックの始終端における再生ヘッド
の中心とヘリカルトラックの中心のズレを補正する。こ
のとき、再生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの関
係は、模式的に図7に示すようになる。図7において、
走査軌跡701,702,703,704はそれぞれ、
再生ヘッド102a,102b,103a,103bの
走査軌跡を示している。再生ヘッドの走査軌跡の中心線
とヘリカルトラックの中心線は一致している。従って、
本実施の形態で4倍速転送(再生)を行うにあたり、再
生ヘッドがヘリカルトラックを走査する際、再生ヘッド
はヘリカルトラックの全域を走査することができるの
で、磁気テープ108に記録された情報を欠落なしに4
倍速転送(再生)することが可能である。
【0048】以上説明したように、本実施の形態の構成
によればN倍転送(再生)する際、テープ走行系の変更
なしに、再生ヘッドはヘリカルトラックの全域を走査す
ることができるため、N倍速転送が実現できる。なお、
本実施の形態で、磁気テープに記録された情報の転送
(再生)速度を標準のN=4倍、再生ヘッド搭載数を標
準のm=2倍、再生ヘッドのヘッド幅をHw=1.5×
P、回転シリンダの回転数を標準のn=2倍としてい
るのは、実施の形態を説明する上で分かりやすくするた
めのものであり、本実施の形態ではこの場合に限定され
ず種々の変更が可能である。
【0049】また、回転シリンダの半径Rが小さい場
合、回転シリンダにヘッドの可動素子を複数個取り付け
ることは、回転シリンダのスペースの問題上、困難であ
る。そこで、回転シリンダの半径をk×R(kは自然
数)とし、再生ヘッドの搭載数を標準のk×m倍とし、
回転シリンダの回転速度を標準のn/k倍とし、磁気テ
ープの回転シリンダ巻き付け角を180/k度とすれ
ば、回転シリンダの半径を大きくできるため、回転シリ
ンダにおける可動素子取り付けスペースの確保が容易に
なる。
【0050】(実施の形態3)図8は本発明の第3の実
施の形態における磁気テープ再生記録装置のブロック図
である。本実施の形態の構成要素のうち、第1の実施の
形態と同一の機能を有する構成要素には、同一の符号を
記し、以下異なる点を中心に説明する。同図において回
転シリンダ802は、第1の実施の形態に対してリード
角θ=Bを有する点と、記録ヘッド801a、801b
が追加された点が異なる。
【0051】記録ヘッド801a、801bは、回転シ
リンダ801の円周上に180度対向して、記録ヘッド
104b,104aに同図のように隣接して取り付けら
れ、それぞれ第1、第2のアジマス角を有する。回転シ
リンダ802が有するリード角θ=Bについて説明して
おく。仮に、回転シリンダ802が有するリード角θが
θ=A(標準リード角)のままであるとすれば、回転シ
リンダ802の構成は、第1の実施の形態における回転
シリンダ101と同一となるため、4倍速転送(再生)
する際の再生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの関
係は、第1の実施の形態と同様、図4に示すようにな
り、ヘリカルトラックの始終端において再生ヘッドの中
心とヘリカルトラックの中心はd=TP/2だけずれ
る。そこで、回転シリンダ802は、ヘリカルトラック
の始終端における再生ヘッドの中心とヘリカルトラック
の中心とのズレをなくすよう、回転シリンダ802が有
するリード角θをθ=Bとしている。
【0052】以上のように構成された本実施の形態につ
いて、その動作を(3.1)磁気テープ108に情報を4倍
速転送(記録)する場合、(3.2)磁気テープ108に記
録された情報を4倍速転送(再生)する場合に分けて説
明する。 (3.1)磁気テープ108に情報を4倍速転送(記録)す
る場合。 回転速度指令発生手段110は、標準回転速度Vrの2
倍すなわち2×Vrを回転速度指令としてシリンダ回転
制御手段111に出力する。シリンダ回転制御手段11
1は、回転速度指令発生手段110から入力指令される
回転速度2×Vrで回転シリンダ101を回転させる。
テープ速度指令発生手段113は、標準テープ速度Vt
の4倍すなわち4×Vtをテープ速度指令として、テー
プ移送制御手段112に出力する。テープ移送制御手段
112は、テープ速度指令発生手段113から入力指令
されるテープ速度4×Vtで磁気テープ108が走行す
るようにキャプスタンモータ109を駆動する。また、
回転シリンダ802が有するリード角θはθ=Bである
ため、図2(a)に示したトラックパターンを磁気テー
プ108上に形成しながら、4倍速で情報を記録する。 (3.2)磁気テープ108に記録された情報を4倍速転送
(再生)する場合 回転速度指令発生手段110は、標準回転速度Vrの2
倍すなわち2×Vrを回転速度指令としてシリンダ回転
制御手段111に出力する。シリンダ回転制御手段11
1は、回転速度指令発生手段110から入力指令される
回転速度2×Vrで回転シリンダ802を回転させる。
テープ速度指令発生手段113は、標準テープ速度Vt
の4倍すなわち4×Vtをテープ速度指令として、テー
プ移送制御手段112に出力する。テープ移送制御手段
112は、再生ヘッドがヘリカルトラックを走査する
際、ヘリカルトラックの中央においてヘリカルトラック
の中心と再生ヘッドの中心が略一致するようにし、テー
プ速度指令発生手段113から入力指令されるテープ速
度4×Vtのテープ速度で磁気テープ108を走行させ
る。
【0053】また、回転シリンダ802が有するリード
角θはθ=Bであるため、再生ヘッドの走査軌跡とヘリ
カルトラックの関係は、図7で示したようになり、再生
ヘッドの走査軌跡の中心線とヘリカルトラックの中心線
は一致する。従って、本実施の形態で4倍速転送(再
生)を行うにあたり、再生ヘッドはヘリカルトラックの
全域を走査できるので、磁気テープ108に記録された
情報を欠落なしに4倍速転送(再生)することが可能で
ある。
【0054】なお、本実施の形態で、磁気テープに記録
された情報の転送(再生)速度を標準のN=4倍、再生
ヘッド及び記録ヘッドの搭載数を標準のm=2倍、回転
シリンダの回転数を標準のn=2倍、再生ヘッドのヘッ
ド幅をHw=1.5×TPとしているのは、実施の形態
を説明する上で分かりやすくするためのものであり、本
実施の形態ではこの場合に限定されず、種々の変更が可
能である。
【0055】以上説明したように、本実施の形態の構成
によればN倍転送(再生)する際、再生ヘッドはヘリカ
ルトラックの全域を走査することができるため、N倍速
転送(再生)及び記録が実現できる。また、回転シリン
ダのリード角が標準リード角からの変更が大きいほど、
テープ走行系の変更も大きくなる。そこで、再生ヘッド
の走査軌跡とヘリカルトラックのズレによって生じる再
生エンベロープレベルの低下が少なくとも機器の許容範
囲内に収まるように、再生ヘッド幅、回転シリンダのリ
ード角及び回転速度、テープ速度を選択すれば、記録は
できないが再生専用機としてテープ走行系の変更を緩和
することができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転シリンダ
の磁気再生ヘッド数がm倍、回転制御手段による回転シ
リンダの回転数がn倍、移送制御手段によるテープ走行
速度がN倍になる。その結果、磁気再生ヘッドが全ての
ヘリカルトラックを走査することができるので、情報を
欠落させることなくN倍の高速再生(転送)を行うとい
う効果がある。加えて、既存の磁気テープ再生装置の機
構系を利用することができるので、より安いコストで情
報を欠落させることなくN倍の高速再生(転送)を実現
する磁気テープ再生装置を提供できるという効果があ
る。
【0057】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、可動素子制御手段が、ヘリカルトラックの一
方の端部から他方の端部まで、磁気再生ヘッドの走査軌
跡とヘリカルトラックの中心線とが一致するように可動
素子を駆動するので、ヘリカルトラックの全域に渡って
再生エンベロープの劣化を生じさせないという効果があ
る。
【0058】請求項3の発明は、請求項1と同じ効果が
ある。請求項4の発明は、前記再生エンベロープの6d
B低下までを前記許容範囲とした場合の磁気テープ再生
装置について、請求項3と同じ効果がある。請求項5の
発明は、請求項1記載の効果に加えて、磁気テープ再生
装置において、回転シリンダへのテープ巻き付けの傾斜
角度は、ヘリカルトラックに対する磁気再生ヘッドの走
査軌跡の誤差によって生じる再生エンベロープレベルの
低下が、本装置の許容範囲内となるように定められるの
で、より安いコストで情報を欠落させることなくN倍の
高速再生(転送)を実現する磁気テープ再生装置を提供
できるという効果がある。
【0059】請求項6の発明は、回転シリンダの磁気再
生ヘッド数がk×m倍、回転制御手段による回転シリン
ダの回転数がn/k倍、移送制御手段によるテープ走行
速度がN倍になる。その結果、磁気再生ヘッドが全ての
ヘリカルトラックを走査することができるので、情報を
欠落させることなくN倍の高速再生(転送)を行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における磁気テープ
再生装置のブロック図である。
【図2】(a)磁気テープ上のヘリカルトラックのパタ
ーンを示す図である。 (b)トラックピッチと再生ヘッド幅を示す図である。
【図3】再生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの位
置関係を示す模式図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における4倍速再生
時の再生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの位置関
係を示す模式図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における磁気テープ
再生装置のブロック図である。
【図6】可動素子制御手段による可動素子の駆動パター
ンを示すパターン図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における4倍速再生
時の再生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの位置関
係を示す模式図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における磁気テープ
再生装置のブロック図である。
【図9】従来例の磁気テープ再生装置のブロック図であ
る。
【図10】従来例の磁気テープ再生装置における標準再
生時の再生ヘッドの走査軌跡とヘリカルトラックの位置
関係を示す模式図である。
【符号の説明】
101 回転シリンダ 102a,103a、901a 第1のアジマス角を有
する再生ヘッド 102b,103b、902b 第2のアジマス角を有
する再生ヘッド 104a、801a 第1のアジマス角を有する記録ヘ
ッド 104b,801b 第2のアジマス角を有する記録ヘ
ッド 105 ピンチローラ 106 キャプスタン軸 107 シリンダモータ 108 磁気テープ 109 キャプスタンモータ 110 回転速度指令発生手段 111 シリンダ回転制御手段 112 テープ移送制御手段 113 テープ速度指令発生手段 201a 第1のアジマス記録されたヘリカルトラック 201b 第2のアジマス記録されたヘリカルトラック 301、401、403、701、703 第1のアジ
マス角を有する再生ヘッドの走査軌跡 302、402、404、702、704 第2のアジ
マス角を有する再生ヘッドの走査軌跡 402 第2のアジマス角を有する再生ヘッドの走査軌
跡 404 第2のアジマス角を有する再生ヘッドの走査軌
跡 501、502 可動素子 503 可動素子制御手段 802 回転シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の磁気記録ヘッドが搭載された所
    定の回転数で回転する回転シリンダに所定の傾斜角度で
    所定の巻付け角度となるよう巻き付け、磁気テープを所
    定の速度で走行させ、トラックピッチTPを有するヘリ
    カルトラックを形成して情報を記録するヘリカル走査型
    磁気記録装置によって前記情報が記録された前記磁気テ
    ープを再生するヘリカル走査型の再生装置であって、 前記ヘリカル走査型磁気記録装置の回転シリンダと同一
    の半径を有し、前記所定数のm倍(mは自然数)の個数
    の磁気再生ヘッドが取り付けられた回転シリンダと、 前記所定の回転数のn倍(nは実数)の回転数で回転シ
    リンダを回転させる回転制御手段と、 前記所定の巻付け角度で巻き付けながら前記所定の速度
    のN倍(Nは、N=n×mを満たす実数)のテープ速度
    でテープを走行させる移送制御手段とを備えることを特
    徴とする磁気テープ再生装置。
  2. 【請求項2】 回転シリンダへのテープ巻き付けの傾斜
    角度は、前記所定の傾斜角度と同一であり、 前記磁気再生ヘッドは、ヘリカルトラックのトラック幅
    方向に可動な可動素子と一体となって回転シリンダに取
    り付けられ、 前記磁気テープ再生装置は、さらに前記磁気再生ヘッド
    による前記磁気テープの走査軌跡の中心線と、前記ヘリ
    カルトラックの中心線が一致するように前記可動素子を
    駆動する可動素子制御手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の磁気テープ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記実数N、実数n、自然数mは、ヘリ
    カルトラックに対する磁気再生ヘッドの走査軌跡の誤差
    によって生じる再生エンベロープレベルの低下が、本装
    置の許容範囲内となるように定められることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気テープ再生装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気テープ再生装置は、前記再生エ
    ンベロープの6dB低下までを前記許容範囲とし、 前記実数N、実数nは、ヘリカルトラックのトラックピ
    ッチをTP、再生ヘッド幅をTPBとすると、次式を満た
    す n≧N・TP/(TP+TPB) ことを特徴とする請求項3記載の磁気テープ再生装置。
  5. 【請求項5】 回転シリンダへのテープ巻き付けの傾斜
    角度は、ヘリカルトラックに対する磁気再生ヘッドの走
    査軌跡の誤差によって生じる再生エンベロープレベルの
    低下が、本装置の許容範囲内となるように定められるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気テープ再生装置。
  6. 【請求項6】 所定数の磁気記録ヘッドが搭載された所
    定の回転数で回転する回転シリンダに、所定の傾斜角度
    で所定の巻付け角度となるよう巻き付けながら磁気テー
    プを所定の速度で走行させて、トラックピッチTPを有
    するヘリカルトラックを形成しながら情報信号を記録す
    るヘリカル走査型磁気記録装置により前記情報信号が記
    録された前記磁気テープを再生するヘリカル走査型の再
    生装置であって、 前記ヘリカル走査型磁気記録装置の回転シリンダのk
    (kは自然数)倍の半径を有し、前記所定数のk×m倍
    (mは自然数)の磁気再生ヘッドが取り付けられた回転
    シリンダと、 前記所定の回転数のn/k倍(nは実数)の回転数で回
    転シリンダを回転させる回転制御手段と、 前記所定の巻付け角度の1/k倍の巻き付け角度で巻き
    付けながら前記所定の速度のN倍(Nは、N=n×mを
    満たす実数)のテープ速度でテープを走行させる移送制
    御手段とを備えることを特徴とする磁気テープ再生装
    置。
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