JP2803926B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2803926B2 JP3258335A JP25833591A JP2803926B2 JP 2803926 B2 JP2803926 B2 JP 2803926B2 JP 3258335 A JP3258335 A JP 3258335A JP 25833591 A JP25833591 A JP 25833591A JP 2803926 B2 JP2803926 B2 JP 2803926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ヘッド式の磁気記
録再生装置に係り、特に一対の磁気ヘッドを備えた回転
ヘッド装置を用いて磁気データの記録とそのデータの再
生を連続して行い、記録されたデータのモニターを直ち
に行うことができるようにした磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】回転ヘッド装置を使用した磁気記録再生
装置により例えばコンピュータ用のデータなどのように
信頼性が要求されるデータの記録を行う場合には、記録
したデータを直ちに再生してエラーチェックを行うリー
ドアフターライト動作が行われる。従来のリードアフタ
ーライト動作を行う磁気記録再生装置としては、図7に
示すような4ヘッド方式の回転ヘッド装置1が使用され
ている。この回転ヘッド装置1は、その回転ドラム1a
に、所定のアジマス角にてデータを記録する記録ヘッド
A1とそのアジマス角のデータの再生を行う再生ヘッド
A2と、これとは異なるアジマス角にてデータを記録す
る記録ヘッドB1と、その記録データの再生を行う再生
ヘッドB2の4つの磁気ヘッドが設けられている。また
磁気テープTは、この回転ヘッド装置1に対して巻き付
けられて走行する。
【0003】回転ドラム1aの直径が30mmで回転数
nが2000rpmであり、且つ磁気テープTの回転ド
ラム1aに対する巻き付け角度が90度で、磁気テープ
Tの走行速度Vが8.15mm/secである場合、図
8に示すように13.6μm幅のトラックにてデータが
記録される。
【0004】図8は、図7の装置において、磁気ヘッド
の走査を磁気テープTの記録面側から示したものであ
る。磁気テープTは回転ヘッド装置1に対してヘリカル
に巻かれ、磁気ヘッドA1からB2のそれぞれは磁気テ
ープTの記録面を斜めに走査することになる。このと
き、まず記録ヘッドA1によりトラック(a)に対する
記録が行われ、記録ヘッドB1により隣接するトラック
(b)の記録が行われる。次に再生ヘッドA2により既
に記録されたトラック(a)の記録内容が再生され、さ
らに再生ヘッドB2により既に記録されたトラック
(b)の記録内容が再生される。再生ヘッドA2ならび
に再生ヘッドB2により再生されたデータはチェック処
理部にてエラーチェックが行われ、そのエラー訂正レー
トなどに基づいてトラック(a)と(b)に記録された
データが適正なものであるか否かの判断が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7ならびに図8に示
したように、磁気テープにデータを記録しその記録した
データの再生を直ちに行うリードアフターライト動作を
行うためには、これまで回転ドラム1aに一対の記録ヘ
ッドと一対の再生ヘッドの合計4個のヘッドを備えてい
たため、回転ヘッド装置1の構造が複雑でまた価格も高
いものとなっている。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、最少の磁気ヘッドを備えた回転ヘッド装置を使用
して、磁気テープへのデータの記録と再生を行えるよう
にした磁気記録再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気記録再
生装置は、互いに異なるアジマス角の磁気ギャップを有
し、回転軸方向へのずれ量が設定されている対をなす磁
気ヘッドを備えて標準回転数のn倍(nは偶数)で回転
する回転ヘッド装置と、この回転ヘッド装置に巻かれた
磁気テープを走行させるテープ走行機構とを備え、前記
一方の磁気ヘッドが2回磁気テープを走査するときの最
初の走査において記録動作が、2回目の走査により記録
されたデータの再生が行われ、このデータの再生の後に
他方の磁気ヘッドが2回磁気テープを走査するときの最
初の走査において前記一方の磁気ヘッドにより記録され
たトラックに続いてデータが記録され、この同じ磁気ヘ
ッドの2回目の走査により記録されたデータの再生が行
なわれ、且つ前記対を成す磁気ヘッドの回転軸方向への
ずれ量が、記録トラックのトラックピッチの{1−(3
/n)}倍であることを特徴とするものである。回転ヘ
ッド装置の回転数を標準回転数のn倍にした時、一方の
磁気ヘッドが2回磁気テープを走査するときの最初の走
査と2回目の走査は、トラック幅方向に標準トラック幅
(13.6μm)の2×1/n=2/n倍だけずれて行
われる。2回目の走査とその後の他方の磁気ヘッドが記
録動作を行う走査は、トラック幅方向に標準トラックピ
ッチの1/n倍だけずれて行われる。従って、対をなす
磁気ヘッドに回転軸方向へのずれ量が設定されていない
とトラックピッチは標準トラックピッチの3/n倍にな
ってしまう。そこで、本発明は従来製品と互換性をとる
ために、対を成す磁気ヘッドの回転軸方向へのずれ量を
記録トラックのトラックピッチの{1−(3/n)}倍
に設定した。例えば、回転ヘッドの回転数を標準回転数
の4倍にしたときのずれ量は標準トラックピッチの1/
4倍である。回転数を2倍にしたときのずれ量は標準ト
ラックピッチの−1/2倍である。マイナス符号はずら
す方向が逆方向であることを示している。
【0008】
【作用】上記手段では、記録再生兼用の2つの磁気ヘッ
ドを備えた回転ヘッド装置により磁気テープに対するデ
ータの記録と再生すなわちリードアフターライト動作が
できるようになる。すなわち回転ドラムが2回転して一
方の磁気ヘッドが2回磁気テープを走査する最初の走査
において磁気テープにデータの記録が行われ、次の2回
目の走査により記録されたデータの再生が行われる。な
おこの間他方の磁気ヘッドは記録または再生動作を行わ
ない。そして前記2回の走査によりひとつのトラックの
記録と再生が行われた後に、回転ドラムが2回回転する
ときに他方の磁気ヘッドにより前記記録トラックに続く
トラックにデータが記録され、同じ磁気ヘッドの2回目
の走査により記録されたデータの再生が行われる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1から図3は本発明による磁気記録再生装置の第1実
施例を示すものであり、図1は回転ヘッド装置と磁気テ
ープの走行系を示す平面図、図2は回転ドラムとこれに
巻き付けられて走行する磁気テープを示す正面図、図3
は磁気テープに対するデータの記録トラックを示す説明
図である。図1と図2に示す回転ヘッド装置10は、固
定ドラム10bとこの固定ドラム10bと同軸にて回転
する回転ドラム10aとこの回転ドラム10aを駆動す
るモータとから構成されている。
【0010】回転ドラム10aでは、2つの磁気ヘッド
AとBが180度の配置角度にて設けられている。この
両磁気ヘッドAとBはそれぞれ記録・再生兼用ヘッドで
あり、互いに異なるアジマス角の磁気ギャップを有して
いる。図2に示すように、両磁気ヘッドAとBは回転ド
ラム10aの回転方向に並んでいるが、両磁気ヘッドA
とBは互いに回転軸O−O方向へのずれ量が設定されて
いる。この実施例では、磁気ヘッドBが磁気ヘッドAよ
りも回転ドラム上端側へ3.4μm(記録すべきトラッ
ク13.6μmの1/4)だけずれて配置されている。
この磁気ヘッドAとBのギャップ幅(磁気テープを走査
する方向に対する磁気ギャップの横幅)Wは、記録され
るトラック(例えば図3に示す(a))の幅寸法(1
3.6μm)よりも十分に大きな寸法に形成されてい
る。
【0011】磁気テープTは、ローディングポスト11
と12により、回転ヘッド装置10に対して約90度の
角度にて巻き付けられ、キャプスタン13とピンチロー
ラ14とにより挟持され、キャプスタン13の回転数に
応じて速度Vにて走行する。記録処理部15ならびに再
生処理部16と、各磁気ヘッドA,Bとは、スイッチS
W1とSW2とにより切換えられる。なお固定ドラム1
0bと回転ドラム10aとの間はロータリトランスによ
り信号の授受が行われる。
【0012】次に上記第1実施例による磁気記録再生装
置の動作について説明する。ここで、回転ドラム10a
の直径を30mm、磁気テープTの巻き付け角度を90
度、磁気テープTの走行速度Vを8.15mm/sec
とする(いずれも図7の従来例と同じ)。ただし、回転
ドラム10aの回転数nは8000rpmで、図7に示
す従来例の4倍である。この条件により、図3に示すよ
うに、磁気テープTには13.6μmのトラック幅Wt
にてデータが記録され、図7に示す装置との互換性をと
ることができるようになる。
【0013】図3は、この場合における磁気テープTの
記録面へのデータの記録と再生状態を示すものであり、
この図は磁気テープの記録面を回転ドラム10a側(図
1のIII方向)から示している。8000rpmにて
回転する回転ドラム10aが2回転するごとに、スイッ
チSW2がa2またはb2側に切換えられる。そしてス
イッチa2またはb2側のいずれかに切換えられている
状態で、回転ドラム10aの1回転ごとにスイッチSW
1がrとp側に交互に切換えられる。図3では、スイッ
チSW2がa2側に切換えられているときの1回転目に
おける磁気ヘッドAの走査軌跡をA(1)で示し、2回
目に走査する磁気ヘッドAの走査軌跡をA(2)で示
す。同様にスイッチSW2がb2側に切換えられている
状態での1回転目に磁気テープTを走査する磁気ヘッド
Bの走査軌跡をB(1)で示し、同じ磁気ヘッドBの2
回転目の走査軌跡をB(2)で示している。
【0014】スイッチSW2がa2側に切換えられてい
るままの状態で、回転ドラム10aが2回転するが、こ
のときの1回転目ではスイッチSW1がr側に切換えら
れ、磁気ヘッドAの軌跡A(1)により図3において
(a)で示すトラックが記録される。このときに記録さ
れる(a)トラックの記録領域幅は、磁気ヘッドAの幅
寸法Wと同じでWrであり、これは本来のトラック幅
(13.6μm)よりも十分に広くなる。次の2回転目
では、スイッチSW1がp側に切換えられ、2回転目で
は磁気ヘッドAが再生モードとなる。
【0015】この第1実施例と図7、図8に示した従来
例とを比較すると、磁気テープTの走行速度Vは同じで
あり、この実施例では回転ドラム10aの回転数が4倍
である。よって同じ磁気ヘッドが磁気テープTを走査す
るときのトラック幅方向の間隔は、図8では(13.6
×2)μmであるのに対し、この実施例では、同じAヘ
ッドが磁気テープTを走査するときの軌跡A(1)とA
(2)とのトラック幅方向の間隔は(13.6/2=
6.8)μmである。すなわち、スイッチSW1がa2
側に切換えられている状態での最初の1回転で記録モー
ドにより磁気ヘッドAがトラック(a)を記録した後、
2回転目で、再生モードによる同じ磁気ヘッドAが6.
8μmだけずれた軌跡A(2)にて磁気テープTを走査
する。よってこのとき磁気ヘッドAがトラック(a)の
記録領域を走査する幅寸法Wpは(Wr−6.8)μm
である。このオーバラップ分の磁気ギャップにより、ト
ラック(a)に記録されたデータが磁気ヘッドAで再生
され、再生処理部16によりエラーチェックが行われ、
トラック(a)に記録されたデータのモニターならびに
チェックが行われる。
【0016】磁気ヘッドAがA(2)の軌跡にて磁気テ
ープTを走査した直後にスイッチSW2がb2側に切換
えられ、その後に磁気ヘッドBが磁気テープTを2回走
査する間は磁気ヘッドBのみが機能する。そして最初の
磁気ヘッドBの走査軌跡B(1)では、スイッチSW1
がr側に切換えられ、磁気ヘッドBにより次のトラック
(b)が記録される。磁気ヘッドAと磁気ヘッドBは1
80度の配置角度であるため、磁気ヘッドAとBとの回
転軸O−O方向のずれ量を図2に示す値に設定しておく
ことにより、磁気ヘッドBの走査軌跡B(1)は前記ト
ラック(a)に対しトラック幅方向へ13.6μmだけ
間隔を開けて走査する。すなわちトラック(a)は1
3.6μmの幅寸法を残して磁気ヘッドBにより重ね書
きされ、トラック幅Wt=13.6μmの記録トラック
が残る。次の回転では、スイッチSW2がb2側のまま
で且つスイッチSW1がp側に切換えられ、再生モード
となった同じ磁気ヘッドBがトラック(b)に対し6.
8μmだけずれて磁気テープを走査し(走査軌跡B
(2))、トラック(b)と重なっている領域において
磁気ヘッドBの磁気ギャップによりトラック(b)のデ
ータが再生され、トラック(b)に記録されたデータの
モニターとチェックが行われる。
【0017】上記動作、すなわち回転ドラム10aの回
転により各ヘッドAとBが2回磁気テープTを走査する
毎にスイッチSW2の切換え、さらにその中間にて磁気
ヘッドAまたはBの1回の走査ごとにスイッチSW1の
切換えを行うことにより、13.6μm幅の記録トラッ
クが磁気テープTに形成される。ここで図7とこの実施
例とを比較すると、この実施例では回転ドラム10aの
回転数が4倍であるため、磁気ヘッドAまたはBにより
記録を行うときのクロック周波数を図7の従来例の4倍
にすることにより、この実施例により記録されたデータ
と図7の従来例により記録されたデータとが互換性を有
するようになる。
【0018】また図1から図3に示す実施例において、
回転ドラム10aの回転数を4000rpm(上記実施
例の1/2)とし、磁気テープTの走行速度を(8.1
5/2)mm/secにしても、図3と同じトラックに
て記録ならびに再生を行うことが可能である。
【0019】次に図4から図6までは本発明の第2実施
例を示している。図4は第2実施例における回転ドラム
の正面図、図5は磁気テープの記録面側から見た磁気ヘ
ッドの走査状態を示す説明図、図6は磁気ヘッドの走査
タイミングの説明図である。この実施例における回転ヘ
ッド装置10の回転ドラム10aは、図1から図3に示
した実施例と同様に180度の配置間隔の記録・再生兼
用ヘッドAとB(AとBは異なるアジマス角の磁気ギャ
ップを有している)を備えている。ただしこの実施例で
は、図4に示すように、回転ドラム10aの回転方向に
並ぶ磁気ヘッドAとBとが回転軸O−O方向に異なる高
さとなっており、磁気ヘッドBが磁気ヘッドAよりも固
定ドラム10b方向へ6.8μmだけずれた位置に配置
されている。
【0020】またこの第2実施例では、回転ドラム10
aの直径は30mm、磁気テープTの走行速度Vは8.
15mm/secで、いずれも第1実施例と同じである
が、回転ドラム10aの回転数は、4000rpmで、
第1実施例の1/2で図7に示す従来例の2倍である。
また各磁気ヘッドAに対するスイッチング動作は図1の
第1実施例と同じであり、回転ドラム10aの2回転ず
つでスイッチSW2がa2側とb2側に交互に切換えら
れ、さらに回転ドラム10aの1回転ごとにスイッチS
W1がr側とp側に切換えられる。
【0021】次にこの第2実施例の動作を説明する。図
5と図6においては、図1に示すスイッチSW2がa2
側に切換えられているときの1回転目における磁気ヘッ
ドAの走査軌跡をA(1)で示し、2回目に走査する磁
気ヘッドAの走査軌跡をA(2)で示す。同様にスイッ
チSW2がb2側に切換えられている状態での1回転目
に磁気テープTを走査する磁気ヘッドBの走査軌跡をB
(1)で示し、2回転目の走査軌跡をB(2)で示す。
【0022】図1に示すスイッチSW2がa2側に切換
えられている1回転目ではスイッチSW1がr側に切換
えられ、磁気ヘッドAは記録モードである。速度Vで走
行する磁気テープTに対し、磁気ヘッドAの1回転目の
走査軌跡A(1)によりWrの幅のトラック(a)が記
録される。スイッチSW2がa2側に切換えられた状態
の2回転目ではスイッチSW1がp側に切換えられ、磁
気ヘッドAは再生モードとなる。磁気テープTの走行速
度Vは図7の従来例と同じで且つ回転ドラム10aの回
転数は図7の従来例の2倍であるから、同じ磁気ヘッド
Aが磁気テープTを走査する軌跡A(1)とA(2)の
トラック方向の幅は図7の従来例の1/2の13.6μ
mである。磁気ヘッドA(ならびにB)のギャップ幅寸
法Wはトラック幅寸法13.6μmよりも十分に大きい
ため、軌跡A(2)にて走行する磁気ヘッドAの磁気ギ
ャップによりトラック(a)の一部分が軌跡A(2)に
より走査され、磁気ヘッドAはWp=(Wr−13.
6)μmの幅にて既に記録されたトラック(a)を走査
し、トラック(a)の記録データが再生され、記録デー
タのモニターとチェックとが行われる。
【0023】次に磁気ヘッドAが軌跡A(1)を走査し
終わった後に図1に示すスイッチSW2がb2側に切換
えられ、これは磁気ヘッドBが磁気テープTを2回走査
する間継続される。そしてスイッチSW2がb2側に切
換えられた最初の磁気ヘッドBの走査時にはスイッチS
W1がr側に切換えられて磁気ヘッドBが記録モードに
なる。そしてこの磁気ヘッドBの走査軌跡B(1)は、
磁気ヘッドAの走査軌跡A(1)に対しトラック幅方向
に13.6μmだけ間隔を開けた位置、すなわち再生モ
ードの磁気ヘッドAの走査軌跡A(2)と同じ位置とな
る。
【0024】すなわち回転ドラム10aが4000rp
mにて回転したとき、同じ磁気ヘッドAは回転ドラム1
0aの360度の回転ごとに13.6μmの間隔を開け
て、磁気テープを走査する。このとき磁気ヘッドAと磁
気ヘッドBに回転軸O−O方向のずれがない場合には、
磁気ヘッドAに対して180度の角度にて配置された磁
気ヘッドBは、磁気ヘッドAの走査軌跡の中間の軌跡を
通過する。よってこの第2実施例では、図4に示すよう
に、13.6μmの1/2の寸法だけ、磁気ヘッドBを
軸O−Oに沿って固定ドラム側にずらし、これにより記
録モードの磁気ヘッドBの走査軌跡B(1)が再生モー
ドであった磁気ヘッドAの走査軌跡A(2)と一致する
ようになる。この軌跡B(1)によりトラック(a)と
重なっている部分にて磁気ヘッドBにより重ね記録す
る。そして次に磁気ヘッドBが磁気テープを走査すると
きには、スイッチSW1をp側に切換えて磁気ヘッドB
を再生モードとし、トラック(b)を走査軌跡B(2)
にて磁気ヘッドが走査し、トラック(b)の記録内容の
モニターとチェックとが行われる。
【0025】このように、第2実施例では、回転ドラム
10aの回転数が従来例の2倍で且つ第1実施例の1/
2にて、13.6μmのトラック幅にて記録が行われ、
且つ記録されたデータのモニターとチェックが可能にな
る。なお記録データのクロック周波数を図7の従来例の
2倍にすれば、図7に示した従来例および図1の第1実
施例のそれぞれの装置により記録したテープとの間で互
換性を保つことができるようになる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2ヘッド
の回転ヘッド装置を用いてデータの記録とモニターがで
きるようになる。よってコンピュータ用のデータの記録
の信頼性を高め、あるいは記録した音楽情報などを直ち
に再生するDAT装置などを低価格にて制作できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による磁気記録再生装置の
回転ヘッド装置ならびに磁気テープの走行経路などを示
す構造図、
【図2】第1実施例において、磁気テープに対する磁気
ヘッドの走査状態を示す正面図、
【図3】第1実施例において、磁気テープに対する磁気
ヘッドの走査状態を磁気テープの記録面側から示す説明
図、
【図4】本発明の第2実施例による磁気記録再生装置の
磁気テープに対する磁気ヘッドの走査状態を示す正面
図、
【図5】第2実施例において、磁気テープに対する磁気
ヘッドの走査状態を示す説明図、
【図6】第2実施例において各磁気ヘッドが磁気テープ
を走査するタイミングを示す説明図、
【図7】従来の4ヘッド方式の磁気記録再生装置の回転
ヘッド装置と磁気テープの走査状態を示す平面図、
【図8】従来の4ヘッドによる磁気テープの走査状態を
磁気テープの記録面側から示す説明図、
【符号の説明】
A,B 磁気ヘッド T 磁気テープ 10 回転ヘッド装置 10a 回転ドラム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なるアジマス角の磁気ギャップ
    有し、回転軸方向へのずれ量が設定されている対をな
    す磁気ヘッドを備えて標準回転数のn倍(nは偶数)で
    回転する回転ヘッド装置と、この回転ヘッド装置に巻か
    れた磁気テープを走行させるテープ走行機構とを備え、
    前記一方の磁気ヘッドが2回磁気テープを走査するとき
    の最初の走査において記録動作が、2回目の走査により
    記録されたデータの再生が行われ、このデータの再生の
    後に他方の磁気ヘッドが2回磁気テープを走査するとき
    の最初の走査において前記一方の磁気ヘッドにより記録
    されたトラックに続いてデータが記録され、この同じ磁
    気ヘッドの2回目の走査により記録されたデータの再生
    が行なわれ、且つ前記対を成す磁気ヘッドの回転軸方向
    へのずれ量が、記録トラックのトラックピッチの{1−
    (3/n)}倍であることを特徴とする磁気記録再生装
    置。
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