JPH04306130A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動車用ウエザストリッ
プ、特に型成形部を有するウエザストリッブに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】自動車のドアを例にとると、図８に示す
ように、ドアフレーム１の内周に沿ってドアフレーム１
とドアガラス２の外周との間をシールするウエザストリ
ップ（ガラスラン）５が取り付けられている。そして、
コーナ部Ａは、図９に示すように押出成形材５Ａ、５Ｂ
の端末間をコーナ形状に接続する型成形部５Ｃにて形成
されている。

【０００３】ウエザストリップ５は断面ほほＵ字形の外
形を有しており、図９に示すようにドアフレーム２（図
８）の内周側に形成した同じく断面ほぼＵ字形のリテー
ナに嵌め込まれている。

【０００４】押出成形材５Ａ、５Ｂの両側面には、リテ
ーナに係合して、抜け止め作用をなす係合リップ５１が
斜め外方向に伸び出している。この係合リップ５１は押
し出し成形材５Ａ、５Ｂの本体部と一体に押出成形され
る。型成形部５Ｃの両側面にも、上記係合リップ５１と
一連に連なる係合リップ５２が形成されている。

【０００５】押出成形材５Ａ、５Ｂの接続は、型成形部
５Ｃを成形する金型のキャビティの両端に端末が臨むよ
うに押出成形材５Ａ、５Ｂを金型内にセットし、キャビ
ティに型成形材料を注入することにより行われる。この
際、型成形部５Ｃにアンダーカットとなる方向に伸び出
す係合リップを形成することが困難であることから、押
出成形材５Ａ、５Ｂの係合リップ５１の端末５１１を押
出成形材の側面に押付けたつぶし状とし、図８および図
９に示すように、つぶし状とした係合リップ５１の端末
５１１を延長するように型成形部５Ｃの係合リップ５２
を形成していた。従って従来の型成形部５Ｃには、つぶ
し状とした係合リップ５１と同一断面形状の係合リップ
５２が一体成形されている（実開平２−３０７２５号）
。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のウエ
ザストリップでは、ドアガラス２を開閉するに際し、ド
アガラス２がウエザストリップ５から退出し、またこれ
に進入するときにコーナの型成形部５Ｃがドアガラス２
に伴われて移動し、リテーナ３に対しずれたり、あるい
は型成形部５Ｃをリテーナ３に組み付ける時に正確な位
置決めがしにくいという問題があった。

【０００７】そこで、本発明は、型成形部において上記
のずれが生じず、かつ組付け時の位置決めが容易なウエ
ザストリップを提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記したずれ
の発生や位置決めの困難性は、型成形部５Ｃの係合リッ
プ５２がつぶし状リップと同一断面形状であるために側
方への張出しが不足し、リテーナと充分に係合していな
いことに基因するものであることに着目してなされたも
のである。

【０００９】しかして本発明のウエザストリップは、図
１に例示するように、型成形部５Ｃの係合リップ５２を
、押出成形材５Ａ、５Ｂの係合リップ５１との接続部分
５２１ではつぶし状とした係合リップ５１の端末５１１
と、ほぼ同一断面形状に、他の部分５２２ではつぶされ
ていない係合リップ５１とほぼ同一の張り出し形状を有
する断面形状に形成したことを特徴とする。

【００１０】

【実施例】図１に示すウエザストリップ５において、押
出成形材５Ａ、５Ｂの端末は、型成形部５Ｃによりコー
ナ形状に接続せしめてある。

【００１１】押出成形材５Ａ、５Ｂはほぼ同一の断面形
状を有し、断面ほぼＵ字形の本体部の両開口端からはそ
れぞれシールリップ５３が伸び出しており、反対側の側
面端部からはそれぞれ係合リップ５１が伸び出している
。型成形部５Ｃのシールリップ５３を含む本体部は押出
成形材５Ａ、５Ｂのそれとほぼ同一の断面形状を有して
いる。型成形部５Ｃの側面には上記係合リップ５１と接
続し、係合リップ５１の延長方向に延在する係合リップ
５２が形成してある。

【００１２】ウエザストリップ５は図２に示すように、
ドアフレーム１の内側にドアフレーム１と自体により形
成されたリテーナ３に嵌合することにより保持される。 押出成形材５Ａ、５Ｂの係合リップ５１は斜め外方向に
伸び、先端がリテーナ２に係着する長さとしてある。但
し、係合リップ５１の端末部５１１（図１）は押出成形
材５Ａ、５Ｂの側面に押し付けたつぶし状としてある。

【００１３】型成形部５Ｃの係合リップ５２は、係合リ
ップ５１の端末５１１と接続する部分５２１では、図１
および図３に示すように、上記つぶし状とした係合リッ
プ５１の端末５１１を延長する断面形状としてある。そ
して更に延在する部分５２２では、図４に示すように外
側面がつぶされていない係合リップ５１（図２）の一般
部のそれと同一形状で斜め外方向に張り出し、上記外側
面と本体部の側面との間が埋められた山型の断面形状と
してある。この係合リップ５２は、型成形部５Ｃを型成
形するときに同時に一体成形される。

【００１４】しかして本実施例のウエザストリップ５の
型成形部５Ｃでは、係合リップ５２が、押出成形材５Ａ
、５Ｂの係合リップ５１と同様に充分に張り出して先端
がリテーナ３と係着して保持力を有する。

【００１５】図５ないし図７は本発明の他の実施例を示
すもので、ウエザストリップの押出成形材６Ａは自動車
のセンタピラー７のフロント側で、センタピラー７に固
定されたリテーナ３により保持されており、フロントド
アガラス２の後縁が当接する。この押出成形材６Ａの上
端は、自動車ボデーのドア開口のルーフサイド部に沿っ
て取付ける他の押出成形材（図略）の後端とコーナ形状
の型成形部６Ｃにて接続されている。この押出成形材６
Ａには、その基部の一端にリテーナ３と係合する係合リ
ップ６１が形成してあり、型成形部６Ｃにも係合リップ
６１の延長位置に係合リップ６２が形成してある。

【００１６】本発明はこの種のウエザストリップにも適
用される。即ち、押出成形材６Ａの係合リップ６１の上
端末部はつぶし形状としてあり、型成形部６Ｃの係合リ
ップ６２は、つぶし状の係合リップ６１との接続部６２
１では、図６に示すように同様のつぶし形状に成形して
あり、延在部６２２は、図７に示すようにつぶされてい
ない状態の係合リップ６１と同様に張り出した形状とし
てある。

【００１７】

【発明の効果】しかして本発明のウエザストリップの型
成形部は、リテーナに係着して保持力を有する係合リッ
プを形成したことにより、リテーナへの組付け時にしっ
かりと位置決めすることができるとともに、ドアガラス
開閉時に位置ずれが生じることがない。本発明は組付け
時に正確に位置決めしにくく、かつドアガラス開閉によ
りずれが生じやすいウエザストリップの型成形コーナ部
に適用して特に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるウエザストリップの要部斜視図で
ある。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】図１のＩＩＩ　−ＩＩＩ　線断面図である。

【図４】図１のＩＶ−ＩＶ線断面図である。

【図５】本発明による他のウエザストリップの押出成形
材の断面図である。

【図６】上記他のウエザストリップの型成形部の押出成
形材との接続部の断面図である。

【図７】上記他のウエザストリップの型成形部の一般部
の断面図である。

【図８】ウエザストリップが装着された自動車ドアの正
面図である。

【図９】従来のウエザストリップの図１対応図である。

【符号の説明】

１　　ドアフレーム ２　　ドアガラス ３　　リテーナ ５、６　　ウエザストリップ ５Ａ、５Ｂ、６Ａ　　押出成形材 ５Ｃ、６Ｃ　　型成形部 ５１、６１　　押出成形材の係合リップ５２、６２　　
型成形部の係合リップ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　押出成形材を型成形にて接続してなる
   ウエザストリップであって、押出成形材および型成形部
   の側面に、斜め外方向に伸びウエザストリップを保持す
   るリテーナと係合する係合リップを一連に形成した自動
   車用ウエザストリップにおいて、型成形部の係合リップ
   を、押出成形材の係合リップの端末との接続部部分では
   、側面へ押しつぶした押出成形材の係合リップの端末と
   ほぼ同一の断面形状に形成し、他の部分では、押出成形
   材の係合リップの一般部の外形とほぼ同一で側面との間
   の隙間が埋められた断面形状に形成したことを特徴とす
   る自動車用ウエザストリップ。