JPH04302410A - セラミックインダクタの製造方法 - Google Patents
セラミックインダクタの製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
インダクタの製造方法に関する。
ダクタは大別してシート法あるいはスラリービルト法に
よって製造されている。
た図3に見られるように、セラミックス磁性体材料から
なるスラリーをドクターブレード法等によりシート形成
を行い、所定の大きさに打ち抜いてグリーンシート1(
同図(a))を作製する。
ーホール2を開けたシートに内部導体コイル3を印刷す
る(同図(b)参照、I〜Jはコイルパターンを示す)
。
ルパターンがコイル状に接続するように積み重ねて積層
体4とし、この積層体を熱圧着して一体化した後、切断
して個々のチップ5に分離する(同図(c)および(d
)参照)。
本焼成して焼成体6(同図(e))とする。さらに焼成
の終わったチップに外部電極端子7を塗布、焼き付けて
チップインダクタとして完成する(同図(f))。
スフィルム上にセラミック磁性体ペーストを所定の厚さ
になるまでスクリーン印刷してシート状に形成し、その
上にコイルとなる内部導体ペーストを印刷し、前記内部
コイルの一部を覆ってセラミック磁性体ペーストを印刷
し、この作業を繰り返して積層コイルを形成する。チッ
プサイズに合せての切断、チップ焼成および外部電極端
子の焼き付けなど、その後の工程は前記シート法と同様
である。
タの製造方法では、シート化工程、穴開け工程、印刷工
程、積層工程などの複雑な工程を必要とし、また各工程
に必要な設備も高精度で高価なものであった。このため
生産性を高めるのが困難で、したがって生産コストも高
いという課題があった。
刷および積層など複雑な諸工程を必要とする従来の製造
工程に対して、これらの諸工程を集約あるいは置き換え
ることのできる新規な製造方法を見出し、もって生産性
を高めたセラミックインダクタの製造方法を提供するこ
とにある。
達成すべく特に製造工程の大幅な簡略化に取り組み、食
品関係あるいは窯業関係で利用されている押出成形法に
着目して研究を進め、磁性体材料であるフェライトスラ
リーを押出成形する一方、導体ペーストを内蔵する押出
ノズルを、上記フェライトスラリー押出ノズルの軸心よ
り偏心して回転させながら該導体ペーストを押し出すよ
うにすれば、フェライトスラリー中に導体ペーストがコ
イル状に内蔵されたインダクタ用素体が、前述のような
複雑な諸工程を経ることなく、一挙に成形できることを
見出し、本発明に到達した。
内部に導体コイルが周回し、該コイルの始端と終端とが
上記磁性体の端面に設けられたそれぞれ別の外部電極端
子に接続しているセラミックインダクタの製造方法にお
いて、フェライトスラリーおよび導体ペーストを用意し
、フェライトスラリーを押出成形する第1のノズルと、
第1のノズルの内側に設けられ第1のノズルと軸心を共
有し、かつノズル先端部が該軸心よりも偏心している第
2のノズルとを有する押出成形機において、第1のノズ
ルからフェライトスラリーを押し出すと同時に、第2の
ノズルをその回転機構により回転させながら導体ペース
トを第2のノズルからコイル状にフェライトスラリー中
に押し出し、その際、フェライトスラリーと導体ペース
トの押出量の比率および第2のノズルの回転数を調整し
て該フェライトスラリー中に内蔵されるコイルのピッチ
を調整した成形体を得た後、得られた成形体を所望の寸
法に切断してチップ素子とし、該素子を焼成した後、素
子の端面に外部電極端子を塗布、焼き付けることを特徴
とするセラミックインダクタの製造方法を提供するもの
である。
では、特に押出成形機を用いる点に特色がある。押出成
形機は食品関係、窯業関係では最も一般的な製造機であ
り、図4の模式図により窯業用の押出成形機を例にその
原理を説明すると次の通りである。
り、ホッパー8より押し込まれ、この坏土は主モーター
9および振動モーター10により駆動され回転する第1
のスクリューシャフト11によって第1の部屋を連続に
搬送され、モーター12によって駆動される第2のスク
リューシャフト13が収容されていて真空ポンプ14で
減圧されている第2の部屋に送られる。第2の部屋の先
端は細く絞られてノズルとなっており、坏土はノズルか
ら矢印方向に押し出されて成形されるが、ノズルの形状
によって成形体は柱状、平板状あるいは円柱状となる。
成形機の基本的な構成を示す模式側面図、図6は図5の
丸で囲んだ部分を拡大した側断面図であり、これらの図
を参照し、図4の従来の押出成形機と対比して、本発明
における成形方法の構成および特徴について説明する。
れたフェライトスラリー15はそのノズルから押し出さ
れる。一方、モーター12のギア19によって回転する
Agペースト押出機18から加圧供給されたAgペース
ト17が押し出されるノズルは押出パイプの軸心に対し
て偏心して形成されている。
7は、その回転機構により、フェライト押出機16のノ
ズル部においてフェライトスラリー15中に偏心して回
転するノズルによってコイル状に押し出されることにな
る。なお、20はシーリングである。
リューシャフトに相当する部分を空洞にしてAgペース
トを収容し加圧して先端から放出するものであり、しか
もその先端ノズルを偏心してAgペーストを放出する点
に特徴がある。
られる多色成形、すなわち外側と内側とを別な色または
物で構成した押出成形法は知られており、いずれも成形
物のどの位置でも断面は同一であったが、本発明により
成形されたものは切断位置によって常に断面状態を異に
している。
同時に押し出し、しかも上記のような偏心回転機構によ
りフェライト材料中にコイル状の内部電極材料が内蔵さ
れたフェライトの成形品が得られるので、これを定尺に
切断するだけで内部電極が入ったチップ型のフェライト
成形品を得ることができる。
押出部の模式断面図、図2はその正面図、図7(a)な
いし(e)は本実施例における製造工程を説明するため
の模式側面図または斜視図、図8は本発明方法により製
造されたチップインダクタの透視斜視図であり、これら
を参照して以下説明する。
、NiO20モル%、ZnO20モル%、CuO10モ
ル%の組成からなるフェライト材料をメチルセルロース
をバインダーとして含むビヒクルと混合し、よく混練し
、フェライトのスラリーを得た。 (2) Ag粉末とメチルセルロースをバインダーとし
て含むビヒクルを混合しAgペーストを得た。 (3) 次いで、図1に示す押出部をもつ押出成形機を
用いて、フェライトスラリー15とAgペースト17を
それぞれフェライトスラリー用ノズル21とAgペース
ト用ノズル22から同時に押し出し成形した。この時、
Agペースト用ノズル22は回転機構により回転し、A
gペースト17はらせん状にフェライトスラリー15内
に押し出される。 (4) 押し出された柱状の成形体23は乾燥後、定寸
法の個々のチップ5に切断し、さらに 900℃で2時
間焼成して焼成体6とした。 (5) 個々の焼成体6にAgを主体とする外部電極端
子7を塗布、焼き付けして完成品とした。すなわち、図
8の透視斜視図に見られるように、内部導体コイル3が
らせん状に配置された角形チップインダクタが製造され
た。
クタンス値は、フェライトスラリーとAgペーストの押
出量の比率とAgペースト押出部の回転数を調整して導
体コイルのらせんのピッチを変化させることにより容易
に任意の値に調整することができる。
×2(mm)のチップに対して、らせんのピッチを変え
ることによりターン数1から20までの内部導体コイル
パターンを有するチップを作製することができた。
形から丸形に変えた以外は実施例1と全く同じ要領で押
出成形を行い、円柱形状のチップインダクタを得た。
れば、従来の製造方法におけるシート化、穴開け、印刷
、積層圧着の諸工程を押出成形工程のみで置き換えられ
るので、チップインダクタの生産性の大幅な向上および
コストダウンが実現できる。
機の押出部の模式断面図である。
斜視図であって、同図(a)ないし(f)はグリーンシ
ート、内部導体パターン、積層体、チップ、焼成体およ
び完成品を示す。
本的構成を示す側面図である。
ある。
ための模式側面図または斜視図であって、同図(a)な
いし(e)は押し出された成形体、成形体の切断、チッ
プ、焼成体および完成品を示す。
タの透視斜視図である。
ーター 13 第2のスクリューシャフト14 真
空ポンプ 15 フェライトスラリー 16 フェライトスラリー押出機17 A
gペースト 18 Agペースト押出機 19 ギヤ 20 シーリング 21 フェライトスラリー用ノズル22
Agペースト用ノズル 23 柱状の成形体
Claims (1)
- 【請求項1】 フェライト磁性体の内部に導体コイル
が周回し、該コイルの始端と終端とが上記磁性体の端面
に設けられたそれぞれ別の外部電極端子に接続している
セラミックインダクタの製造方法において、フェライト
スラリーおよび導体ペーストを用意し、フェライトスラ
リーを押出成形する第1のノズルと、第1のノズルの内
側に設けられ第1のノズルと軸心を共有し、かつノズル
先端部が該軸心よりも偏心している第2のノズルとを有
する押出成形機において、第1のノズルからフェライト
スラリーを押し出すと同時に、第2のノズルをその回転
機構により回転させながら導体ペーストを第2のノズル
からコイル状にフェライトスラリー中に押し出し、その
際、フェライトスラリーと導体ペーストの押出量の比率
および第2のノズルの回転数を調整して該フェライトス
ラリー中に内蔵されるコイルのピッチを調整した成形体
を得た後、得られた成形体を所望の寸法に切断してチッ
プ素子とし、該素子を焼成した後、素子の端面に外部電
極端子を塗布、焼き付けることを特徴とするセラミック
インダクタの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP9272391A Expired - Fee Related JPH081870B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | セラミックインダクタの製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081870B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0774024A (ja) * | 1993-06-08 | 1995-03-17 | Boam R & D Co Ltd | フェライト磁性体チップインダクター及びその製造方法 |
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CN114551074A (zh) * | 2022-01-05 | 2022-05-27 | 深圳市信维通信股份有限公司 | 一种电感制作方法 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP9272391A patent/JPH081870B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114551074B (zh) * | 2022-01-05 | 2023-08-11 | 深圳市信维通信股份有限公司 | 一种电感制作方法 |
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