JPH0429991Y2 - - Google Patents
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- JPH0429991Y2 JPH0429991Y2 JP10856786U JP10856786U JPH0429991Y2 JP H0429991 Y2 JPH0429991 Y2 JP H0429991Y2 JP 10856786 U JP10856786 U JP 10856786U JP 10856786 U JP10856786 U JP 10856786U JP H0429991 Y2 JPH0429991 Y2 JP H0429991Y2
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- JP
- Japan
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- bevel gear
- gear
- main shaft
- shaft
- gears
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Links
- 210000000245 forearm Anatomy 0.000 description 18
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 11
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 5
- 210000004247 hand Anatomy 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 210000000707 wrist Anatomy 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野
本考案は、小形化したロボツトの関節に関す
る。
る。
B 考案の概要
本考案は、第一部材と第二部材とを連結するロ
ボツトの関節において、 第一部材に主軸の両端を回転自在に支持すると
ともに、小歯車部と大歯車部とを有する第一歯車
を小歯車部が相互に対向し大歯車部が相互に背中
合せの状態で主軸の両端部に回転自在に設け、双
方の小歯車部と噛み合うとともに第二部材と結合
された第二歯車を主軸に直角かつ回転自在に連結
し、夫々の大歯車部と噛み合う少なくとも一対の
駆動手段を第一部材内に並設することにより、 ロボツトの関節をコンパクトにし、狭い場所で
の作業を可能にしたものである。
ボツトの関節において、 第一部材に主軸の両端を回転自在に支持すると
ともに、小歯車部と大歯車部とを有する第一歯車
を小歯車部が相互に対向し大歯車部が相互に背中
合せの状態で主軸の両端部に回転自在に設け、双
方の小歯車部と噛み合うとともに第二部材と結合
された第二歯車を主軸に直角かつ回転自在に連結
し、夫々の大歯車部と噛み合う少なくとも一対の
駆動手段を第一部材内に並設することにより、 ロボツトの関節をコンパクトにし、狭い場所で
の作業を可能にしたものである。
C 従来の技術
ロボツトの関節に関する機構としては、すでに
色々の機構が提案されている。従来のロボツトの
腕や手先等の駆動手段の代表的なものは、いわゆ
る人間にたとえれば肩やひじに相当する部分に電
動機を設け、チエーンやワイヤ等を介して腕や手
先等を駆動するようにした構造となつている。
色々の機構が提案されている。従来のロボツトの
腕や手先等の駆動手段の代表的なものは、いわゆ
る人間にたとえれば肩やひじに相当する部分に電
動機を設け、チエーンやワイヤ等を介して腕や手
先等を駆動するようにした構造となつている。
しかし、最近では、ロボツト動作時の精度に対
する要求が厳しくなつており、それに応えるべ
く、上記構造のものに代えて、チエーンやワイヤ
等のかわりに、腕や手先等につながる軸やパイプ
等を同心状に配置し、数台の電動機によりそれぞ
れの軸やパイプ等に回転力を伝達するようにした
ものが考えられている。
する要求が厳しくなつており、それに応えるべ
く、上記構造のものに代えて、チエーンやワイヤ
等のかわりに、腕や手先等につながる軸やパイプ
等を同心状に配置し、数台の電動機によりそれぞ
れの軸やパイプ等に回転力を伝達するようにした
ものが考えられている。
第4図に示すのは従来のロボツトの関節の断面
図である。図中、1はロボツトの前腕(先端部の
み示す)で、連結部材2がその軸部3でもつて軸
受4を介して前腕1に回転自在に連結されてい
る。前腕1内には、先端にかさ歯車5を有し後端
が減速機等を介して電動機に連結されるパイプ状
の第2駆動軸6が軸受7を介して回転可能に支持
され、その内側には、先端にかさ歯車8を有し後
端が減速機等を介して電動機に連結される第1駆
動軸9が軸受10を介して回転可能に支持されて
いる。軸部3間には軸11が軸受12を介して回
転自在に支持され、この軸11には、かさ歯車5
と噛み合うかさ歯車13が軸受14を介して回転
自在に支持され、又かさ歯車8を噛み合うかさ歯
車15が軸受20を介して回転自在に支持されて
いる。一方、連結部材2には、かさ歯車13、か
さ歯車15と噛み合うかさ歯車16、かさ歯車1
7を一体に有する被動軸18が軸受19を介して
連結部材2内に回転自在に支持されている。被動
軸18の先端部は図示しないロボツトのハンドに
連結される。
図である。図中、1はロボツトの前腕(先端部の
み示す)で、連結部材2がその軸部3でもつて軸
受4を介して前腕1に回転自在に連結されてい
る。前腕1内には、先端にかさ歯車5を有し後端
が減速機等を介して電動機に連結されるパイプ状
の第2駆動軸6が軸受7を介して回転可能に支持
され、その内側には、先端にかさ歯車8を有し後
端が減速機等を介して電動機に連結される第1駆
動軸9が軸受10を介して回転可能に支持されて
いる。軸部3間には軸11が軸受12を介して回
転自在に支持され、この軸11には、かさ歯車5
と噛み合うかさ歯車13が軸受14を介して回転
自在に支持され、又かさ歯車8を噛み合うかさ歯
車15が軸受20を介して回転自在に支持されて
いる。一方、連結部材2には、かさ歯車13、か
さ歯車15と噛み合うかさ歯車16、かさ歯車1
7を一体に有する被動軸18が軸受19を介して
連結部材2内に回転自在に支持されている。被動
軸18の先端部は図示しないロボツトのハンドに
連結される。
第2駆動軸6を矢印a方向へ回転させると共に
第1駆動軸9も同じ方向へ同じ角速度で回転させ
ると、かさ歯車5と噛みかさ歯車13は矢印c方
向へ回転し、かさ歯車16には矢印e方向へ回転
させようとする力が作用し、一方、第1駆動軸9
と一体のかさ歯車8も矢印a方向へ回転し、かさ
歯車15は矢印d方向へ回転し、それと噛み合う
かさ歯車17にはやはり矢印e方向へ回転させよ
うとする力が作用し、結局被動軸18は矢印e方
向へ回転することになる。
第1駆動軸9も同じ方向へ同じ角速度で回転させ
ると、かさ歯車5と噛みかさ歯車13は矢印c方
向へ回転し、かさ歯車16には矢印e方向へ回転
させようとする力が作用し、一方、第1駆動軸9
と一体のかさ歯車8も矢印a方向へ回転し、かさ
歯車15は矢印d方向へ回転し、それと噛み合う
かさ歯車17にはやはり矢印e方向へ回転させよ
うとする力が作用し、結局被動軸18は矢印e方
向へ回転することになる。
第2駆動軸6を矢印a方向へ回転させ、これと
同時に第1駆動軸9を矢印b方向へ同じ角速度で
回転させると、前述と同様の経路により、かさ歯
車5は矢印a方向へかさ歯車13は矢印c方向へ
回転し、かさ歯車16には矢印e方向へ回転させ
ようとする力が作用し、一方第1駆動軸9の矢印
b方向への回転によりかさ歯車8は矢印b方向に
回転し、かさ歯車8と噛み合うかさ歯車15は矢
印c方向に回転し、それと噛み合うかさ歯車17
には一体のかさ歯車16にかかる回転力の方向と
逆の方向(矢印f方向)に回転させようとする力
が作用する。従つて、被動軸18には互いに逆方
向へ回転させようとする力が作用することから回
転せず、軸11上のかさ歯車13とかさ歯車15
とが同方向(矢印c方向)へ回転する。つまり、
連結部材2と共に被動軸18に結合した図示しな
いハンドが軸11を中心として旋回することにな
る。
同時に第1駆動軸9を矢印b方向へ同じ角速度で
回転させると、前述と同様の経路により、かさ歯
車5は矢印a方向へかさ歯車13は矢印c方向へ
回転し、かさ歯車16には矢印e方向へ回転させ
ようとする力が作用し、一方第1駆動軸9の矢印
b方向への回転によりかさ歯車8は矢印b方向に
回転し、かさ歯車8と噛み合うかさ歯車15は矢
印c方向に回転し、それと噛み合うかさ歯車17
には一体のかさ歯車16にかかる回転力の方向と
逆の方向(矢印f方向)に回転させようとする力
が作用する。従つて、被動軸18には互いに逆方
向へ回転させようとする力が作用することから回
転せず、軸11上のかさ歯車13とかさ歯車15
とが同方向(矢印c方向)へ回転する。つまり、
連結部材2と共に被動軸18に結合した図示しな
いハンドが軸11を中心として旋回することにな
る。
D 考案が解決しようとする問題点
ところがこのようにロボツトの関節に差動歯車
機構を用いると関節部の寸法が大きくなり、前記
のようにロボツトの関節を手首に適用すると狭い
ところへハンドを差し込んで作業をする場合は不
都合である。
機構を用いると関節部の寸法が大きくなり、前記
のようにロボツトの関節を手首に適用すると狭い
ところへハンドを差し込んで作業をする場合は不
都合である。
そこで本考案は斯かる欠点を解消し、コンパク
トなロボツトの関節を提供することを目的とす
る。
トなロボツトの関節を提供することを目的とす
る。
E 問題点を解決するための手段
斯かる目的を達成するため、本考案はロボツト
の関節を以下のように構成している。
の関節を以下のように構成している。
ロボツトの関節が第一部材と第二部材との連結
によつて構成されるものとし、第一部材内に主軸
を設けるとともにその両端を回転自在に支持す
る。この主軸の両端部に小歯車部と大歯車部とを
有する一対の第一歯車を回転自在に設け、小歯車
部は相互に対向し、大歯車部は相互に背中合せと
なる状態にする。そして、双方の小歯車部と噛み
合う第二歯車を、その軸心が主軸と直角な状態で
主軸の略中央に回転自在に連結し、第二歯車には
第二部材を結合する。一方、夫々の大歯車部と噛
み合う少なくとも一対の駆動手段を第一部材内に
並設する。
によつて構成されるものとし、第一部材内に主軸
を設けるとともにその両端を回転自在に支持す
る。この主軸の両端部に小歯車部と大歯車部とを
有する一対の第一歯車を回転自在に設け、小歯車
部は相互に対向し、大歯車部は相互に背中合せと
なる状態にする。そして、双方の小歯車部と噛み
合う第二歯車を、その軸心が主軸と直角な状態で
主軸の略中央に回転自在に連結し、第二歯車には
第二部材を結合する。一方、夫々の大歯車部と噛
み合う少なくとも一対の駆動手段を第一部材内に
並設する。
F 作用
まず、第一部材に対して第二部材を回転する場
合について説明する。この場合は、一対の駆動手
段の出力軸を同一方向へ回転させる。すると、一
対の第一歯車の夫々が相互に反対方向へ回転し、
第一歯車の小歯車部の双方と噛み合う第二歯車が
主軸のまわりを公転することなく主軸と直角な軸
心のまわりを自転する。第二歯車は第二部材と結
合されているので、第二部材が第一部材に対して
回転することになる。
合について説明する。この場合は、一対の駆動手
段の出力軸を同一方向へ回転させる。すると、一
対の第一歯車の夫々が相互に反対方向へ回転し、
第一歯車の小歯車部の双方と噛み合う第二歯車が
主軸のまわりを公転することなく主軸と直角な軸
心のまわりを自転する。第二歯車は第二部材と結
合されているので、第二部材が第一部材に対して
回転することになる。
次に、第一部材に対して第二部材を旋回する場
合について説明する。この場合は、一対の駆動手
段の出力軸を相互に反対方向へ回転させる。する
と、一対の第一歯車が同一方向へ回転することに
なつて第二歯車を相互に反対方向へ自転させる力
が働く。そのため、第二歯車は主軸と直角な軸心
のまわりに自転することはなく、第二歯車と一対
の第一歯車とが一体となつて主軸のまわりを回転
することとなり、第一部材に対しては第二部材が
旋回することになる。
合について説明する。この場合は、一対の駆動手
段の出力軸を相互に反対方向へ回転させる。する
と、一対の第一歯車が同一方向へ回転することに
なつて第二歯車を相互に反対方向へ自転させる力
が働く。そのため、第二歯車は主軸と直角な軸心
のまわりに自転することはなく、第二歯車と一対
の第一歯車とが一体となつて主軸のまわりを回転
することとなり、第一部材に対しては第二部材が
旋回することになる。
このほか、一対の駆動手段の回転方向が同一で
も相対速度が異なると第一部材に対して第二部材
の旋回運動が伴ない、一対の駆動手段の回転方向
が反対でも相対速度が異なると第一部材に対して
第二部材の回転運動が伴なう。
も相対速度が異なると第一部材に対して第二部材
の旋回運動が伴ない、一対の駆動手段の回転方向
が反対でも相対速度が異なると第一部材に対して
第二部材の回転運動が伴なう。
G 実施例
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
本考案によるロボツトの関節の外観図を第3図
に示し、第3図における部の断面図を第1図に
示し、第1図の−矢視図中を第2図に示す。
第1図のように第一部材としての前腕21の端部
に主軸22の両端が夫々軸受23を介して回転自
在に支持されている。この主軸22の両端部には
一対の第一傘歯車24aと24bとが軸受25,
33を介して回転自在に具えられている。第一傘
歯車24aと24bは、共に大傘歯車26と小傘
歯車27とをボルト結合した同一形状の歯車であ
る。主軸22の中央には主軸22と直角な連結軸
28の一端が軸受29を介して回転自在に嵌め込
まれ、連結軸28の他端は第二傘歯車30の軸心
に嵌め込まれている。第二傘歯車30は第一傘歯
車24a及び24bの双方の小傘歯車27と噛み
合つており、出力軸39と一体化されている。出
力軸39には、ボルト31を介して第二部材とし
てのハンドを取り付けるための補助部材32が結
合されている。
に示し、第3図における部の断面図を第1図に
示し、第1図の−矢視図中を第2図に示す。
第1図のように第一部材としての前腕21の端部
に主軸22の両端が夫々軸受23を介して回転自
在に支持されている。この主軸22の両端部には
一対の第一傘歯車24aと24bとが軸受25,
33を介して回転自在に具えられている。第一傘
歯車24aと24bは、共に大傘歯車26と小傘
歯車27とをボルト結合した同一形状の歯車であ
る。主軸22の中央には主軸22と直角な連結軸
28の一端が軸受29を介して回転自在に嵌め込
まれ、連結軸28の他端は第二傘歯車30の軸心
に嵌め込まれている。第二傘歯車30は第一傘歯
車24a及び24bの双方の小傘歯車27と噛み
合つており、出力軸39と一体化されている。出
力軸39には、ボルト31を介して第二部材とし
てのハンドを取り付けるための補助部材32が結
合されている。
ここで、第一傘歯車24a,24bについて説
明するが、共に同一形状なので、第一傘歯車24
aについて説明する。第一傘歯車24aは、歯面
が相互に反対方向を向いた大傘歯車26と小傘歯
車27とをボルト結合したものであり、大傘歯車
26の歯が小傘歯車27の歯が位置する平面と略
同一平面上に位置するように配置されている。そ
して第一傘歯車24aと24bとは小傘歯車27
どうしが相互に対向するとともに大傘歯車26ど
うしが相互に背中合せとなつた状態とされてい
る。このようにしたのは大傘歯車26の歯をでき
るだけ前腕21の中央寄りに配置して関節を小形
化するためである。
明するが、共に同一形状なので、第一傘歯車24
aについて説明する。第一傘歯車24aは、歯面
が相互に反対方向を向いた大傘歯車26と小傘歯
車27とをボルト結合したものであり、大傘歯車
26の歯が小傘歯車27の歯が位置する平面と略
同一平面上に位置するように配置されている。そ
して第一傘歯車24aと24bとは小傘歯車27
どうしが相互に対向するとともに大傘歯車26ど
うしが相互に背中合せとなつた状態とされてい
る。このようにしたのは大傘歯車26の歯をでき
るだけ前腕21の中央寄りに配置して関節を小形
化するためである。
前記前腕21内には第3図に示すように駆動手
段34a、減速機36aと駆動手段34b、減速
機36bとが並列に収納され、減速機36aの出
力軸には第一傘歯車4aの大傘歯車26と噛み合
う傘歯車35aが取り付けられる一方、減速機3
6bの出力軸には第一傘歯車4bの大傘歯車26
と噛み合う傘歯車35bが取り付けられている。
これらの減速機36a,36bは、本実施例では
バツクラツシユのない減速機構によつて構成され
ている。なお、37a,37bは速度センサ、3
8a,38bは回転角検出センサである。
段34a、減速機36aと駆動手段34b、減速
機36bとが並列に収納され、減速機36aの出
力軸には第一傘歯車4aの大傘歯車26と噛み合
う傘歯車35aが取り付けられる一方、減速機3
6bの出力軸には第一傘歯車4bの大傘歯車26
と噛み合う傘歯車35bが取り付けられている。
これらの減速機36a,36bは、本実施例では
バツクラツシユのない減速機構によつて構成され
ている。なお、37a,37bは速度センサ、3
8a,38bは回転角検出センサである。
出力軸39は主軸22を中心として回動するた
め、出力軸39が回動しうるように前腕21には
溝40が形成されている。そして、溝40から前
腕21内へゴミ等が侵入しないようにするため、
主軸22の中央に形成された大径部22aには円
盤41が嵌め込まれ、ボルト42によつて固定さ
れている。円盤41は第2図に示す形状であり、
主軸22を通す孔41aと第二傘歯車30のはい
り込む切欠部41bと出力軸39のはいり込む切
欠部41cとが形成されている。切欠部41cの
内面は出力軸39の外周面に沿うアール(破線で
示す)が形成されている。円盤41にはリング状
の第一ホルダ43と第二ホルダ44がボルト45
等を介して取り付けられ、第一ホルダ43と第二
ホルダ44との間に挾んだ軸受45を介して出力
軸39が回転自在に支持されている。
め、出力軸39が回動しうるように前腕21には
溝40が形成されている。そして、溝40から前
腕21内へゴミ等が侵入しないようにするため、
主軸22の中央に形成された大径部22aには円
盤41が嵌め込まれ、ボルト42によつて固定さ
れている。円盤41は第2図に示す形状であり、
主軸22を通す孔41aと第二傘歯車30のはい
り込む切欠部41bと出力軸39のはいり込む切
欠部41cとが形成されている。切欠部41cの
内面は出力軸39の外周面に沿うアール(破線で
示す)が形成されている。円盤41にはリング状
の第一ホルダ43と第二ホルダ44がボルト45
等を介して取り付けられ、第一ホルダ43と第二
ホルダ44との間に挾んだ軸受45を介して出力
軸39が回転自在に支持されている。
次に、斯かるロボツトの関節についての作用を
説明する。
説明する。
まず、前腕21に対して出力軸39を回転する
場合について説明する。この場合は減速機36a
と36bとの出力軸を同一方向へ回転させる。す
ると、第一傘歯車24aと24bとが相互に反対
方向へ回転し、その結果、第二傘歯車30が連結
軸28を中心として自転する。つまり、前腕21
に対して出力軸39つまり図示しないハンドが回
転することになる。この場合、減速機36aと3
6bとの出力軸の回転数が相対的に異なると、第
二傘歯車30は連結軸28のまわりを自転するだ
けでなく主軸22のまわりを公転し、前腕21に
対する出力軸39の回転に旋回が伴なう。
場合について説明する。この場合は減速機36a
と36bとの出力軸を同一方向へ回転させる。す
ると、第一傘歯車24aと24bとが相互に反対
方向へ回転し、その結果、第二傘歯車30が連結
軸28を中心として自転する。つまり、前腕21
に対して出力軸39つまり図示しないハンドが回
転することになる。この場合、減速機36aと3
6bとの出力軸の回転数が相対的に異なると、第
二傘歯車30は連結軸28のまわりを自転するだ
けでなく主軸22のまわりを公転し、前腕21に
対する出力軸39の回転に旋回が伴なう。
次に、前腕21に対して出力軸39を旋回する
場合について説明する。この場合は減速機36a
と36bとの出力軸を相互に反対方向へ回転させ
る。すると、第一傘歯車24aと24bとが同一
方向へ回転し、第一傘歯車24aと24bとが同
一方向へ回転すると第二傘歯車30はいずれの方
向へも回転できないので、出力軸39と第二傘歯
車30と第一傘歯車24a,24bが一体となつ
て主軸22のまわりを回転する。つまり、前腕2
1に対して出力軸39が旋回することになる。こ
の場合においても、減速機36aと36bとの出
力軸の回転数が相互に異なると、第二傘歯車30
は主軸22のまわりを公転するだけでなく連結軸
28のまわりを自転し、前腕21に対する出力軸
39の旋回に回転が伴なう。
場合について説明する。この場合は減速機36a
と36bとの出力軸を相互に反対方向へ回転させ
る。すると、第一傘歯車24aと24bとが同一
方向へ回転し、第一傘歯車24aと24bとが同
一方向へ回転すると第二傘歯車30はいずれの方
向へも回転できないので、出力軸39と第二傘歯
車30と第一傘歯車24a,24bが一体となつ
て主軸22のまわりを回転する。つまり、前腕2
1に対して出力軸39が旋回することになる。こ
の場合においても、減速機36aと36bとの出
力軸の回転数が相互に異なると、第二傘歯車30
は主軸22のまわりを公転するだけでなく連結軸
28のまわりを自転し、前腕21に対する出力軸
39の旋回に回転が伴なう。
出力軸39が主軸22を中心として旋回する際
には主軸22に固定した円盤41が回動すること
になる。出力軸39が回動する範囲である溝40
内には円盤41が嵌まり込んで回動するので、前
腕21の内部へゴミ等が侵入しない。また、双方
の大傘歯車26の歯ができる限り前腕21の中央
寄りに位置するとともに歯面が相互に背中合せと
なつているので、傘歯車35a,35bは前腕2
1に対する中央寄りで噛み合うこととなり、小傘
歯車27の外側の空間が埋められて小形化されて
いる。
には主軸22に固定した円盤41が回動すること
になる。出力軸39が回動する範囲である溝40
内には円盤41が嵌まり込んで回動するので、前
腕21の内部へゴミ等が侵入しない。また、双方
の大傘歯車26の歯ができる限り前腕21の中央
寄りに位置するとともに歯面が相互に背中合せと
なつているので、傘歯車35a,35bは前腕2
1に対する中央寄りで噛み合うこととなり、小傘
歯車27の外側の空間が埋められて小形化されて
いる。
なお、本実施例ではすべての歯車を傘歯車とし
て傘歯車どうしの噛み合せとなつているが、これ
に限るものではなくフエースギヤとピニオンギヤ
との噛み合せ等にすることもできる。また、手首
としてではなく他の関節として用いることもでき
る。
て傘歯車どうしの噛み合せとなつているが、これ
に限るものではなくフエースギヤとピニオンギヤ
との噛み合せ等にすることもできる。また、手首
としてではなく他の関節として用いることもでき
る。
H 考案の効果
以上説明したように本考案のロボツトの関節に
よれば、差動歯車機構と関節近傍に並設した複数
の駆動手段とによつて構成したので、複数の駆動
手段の回転方向の選択によつてロボツトの関節の
回転、旋回の2自由度の動作をさせることができ
る。それゆえ、第二部材は複数の駆動手段によつ
て駆動されることになり、個々の駆動手段は小
形、小出力のものでも十分なことから一自由度ご
とに単一の駆動源を用いた場合よりも駆動手段の
占めるスペースが小さくできる。また、動力伝達
機構が簡単なので、部品数も少なく第一部材、第
二部材内の小さなスペースに部品を十分に収納で
き、駆動源を関節近傍に配置できて応答性が良
い。
よれば、差動歯車機構と関節近傍に並設した複数
の駆動手段とによつて構成したので、複数の駆動
手段の回転方向の選択によつてロボツトの関節の
回転、旋回の2自由度の動作をさせることができ
る。それゆえ、第二部材は複数の駆動手段によつ
て駆動されることになり、個々の駆動手段は小
形、小出力のものでも十分なことから一自由度ご
とに単一の駆動源を用いた場合よりも駆動手段の
占めるスペースが小さくできる。また、動力伝達
機構が簡単なので、部品数も少なく第一部材、第
二部材内の小さなスペースに部品を十分に収納で
き、駆動源を関節近傍に配置できて応答性が良
い。
更に、第一歯車における双方の大歯車の歯面を
相互に背中合せにしたので、大歯車の歯を第一部
材の中央寄りにもつてくることができ、関節が小
形化される。
相互に背中合せにしたので、大歯車の歯を第一部
材の中央寄りにもつてくることができ、関節が小
形化される。
第1図〜第3図は本考案によるロボツトの関節
に係り、第1図は第3図の部の拡大図、第2図
は第1図の−矢視図、第3図は一部破断して
示す外観図、第4図は従来のロボツトの関節の断
面図である。 21……前腕、22……主軸、24a,24b
……第一傘歯車、26……大傘歯車、27……小
傘歯車、30……第二傘歯車、34a,34b…
…駆動手段。
に係り、第1図は第3図の部の拡大図、第2図
は第1図の−矢視図、第3図は一部破断して
示す外観図、第4図は従来のロボツトの関節の断
面図である。 21……前腕、22……主軸、24a,24b
……第一傘歯車、26……大傘歯車、27……小
傘歯車、30……第二傘歯車、34a,34b…
…駆動手段。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 第一部材と第二部材との連結部としてのロボツ
トの関節において、 前記第一部材に主軸の両端を回転自在に支持し
て設け、小歯車部と大歯車部とを有する一対の第
一歯車を小歯車部が相互に対向し大歯車部が相互
に背中合せの状態で前記主軸の両端部に回転自在
に設け、双方の前記小歯車部と噛み合うとともに
前記第二部材と結合された第二歯車を該第二歯車
の軸心が前記主軸と直角な状態で前記主軸の略中
央に回転自在に連結し、夫々の前記大歯車部と噛
み合う少なくとも一対の駆動手段を前記第一部材
内に並設したことを特徴とするロボツトの関節。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10856786U JPH0429991Y2 (ja) | 1986-07-15 | 1986-07-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10856786U JPH0429991Y2 (ja) | 1986-07-15 | 1986-07-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6317789U JPS6317789U (ja) | 1988-02-05 |
JPH0429991Y2 true JPH0429991Y2 (ja) | 1992-07-20 |
Family
ID=30985879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10856786U Expired JPH0429991Y2 (ja) | 1986-07-15 | 1986-07-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0429991Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH088191Y2 (ja) * | 1989-07-19 | 1996-03-06 | ミサワホーム株式会社 | 住宅用柱 |
JP2512170B2 (ja) * | 1989-10-12 | 1996-07-03 | ミサワホーム株式会社 | 柱用パネルの取付方法 |
-
1986
- 1986-07-15 JP JP10856786U patent/JPH0429991Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6317789U (ja) | 1988-02-05 |
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