JPH0429334B2 - - Google Patents

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JPH0429334B2
JPH0429334B2 JP58227499A JP22749983A JPH0429334B2 JP H0429334 B2 JPH0429334 B2 JP H0429334B2 JP 58227499 A JP58227499 A JP 58227499A JP 22749983 A JP22749983 A JP 22749983A JP H0429334 B2 JPH0429334 B2 JP H0429334B2
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roe
fish
seaweed
product
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Edible Seaweed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、数ノ子バラ卵、シシヤモ卵、トビ魚
卵等の魚卵類と、昆布、若布、浅草のり等の海藻
類からなる層状接着物の製造法に関するものであ
る。
近年、食生活の多様嗜好と高級化に伴い数ノ子
や子持ち昆布の需要が伸びているが、これらは、
供給が伴わないため、甚だ高価な食品群に列挙さ
れるに至り、一般庶民には縁遠い嗜好食品であ
る。
本発明者等は、水産資源不足の折から、従来余
り利用化が進められていない魚卵の利用加工に着
目し鋭意検討する中で、各種の魚卵の利用法の一
環として大衆性を持ち安価で天然子持ち昆布の風
味、テクスチヤーを有する層状からなる加工品の
製造法を創案し、本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明は、魚卵類に凍結乾燥した魚肉蛋
白質を加えて混練した混練物と、細切り又はミン
チ状に処理を施した海藻類に凍結乾燥した魚肉蛋
白質を加えて混練した混練物とを、それぞれが層
状を形成するように接着成形して層状品を得る第
一工程と、第一工程で得られた層状品をポリエチ
レン製袋等の袋に入れ該袋中を真空脱気し坐り工
程を行う第二工程と、第二工程を経た層状品を除
袋し塩蔵して層状品中の凍結乾燥した魚肉蛋白質
を塩変性させる第三工程とからなることを特徴と
する魚卵類と海藻類の層状接着物の製造法を提供
するものである。
以下に本発明の魚卵類と海藻類の層状接着物の
製造法について詳述する。
本発明において用いられる魚卵類としては、例
えば数ノ子バラ卵、シシヤモ卵、トビ魚卵等を挙
げることができる。
また、本発明において用いられる海藻類として
は、各種の海藻類、例えば昆布、若布、浅草のり
等を挙げることができる。
本発明において、上記魚卵類又は上記海藻類と
混練される凍結乾燥した魚肉蛋白質としては、例
えば、無塩の生又は凍結魚肉すり身を径10mm程度
に切断し、これを供給熱を40℃以下で凍結乾燥
し、乾燥物をなるべく低い温度のもとで微粉砕し
て得られる凍結乾燥粉末すり身等を挙げることが
できる。
而して、本発明を実施するには、先ず、第一工
程において、魚卵類と凍結乾燥した魚肉蛋白質の
混練物(以下、魚卵混練物という)及び細切り又
はミンチ状に処理を施した海藻類と凍結乾燥した
魚肉蛋白質の混練物(以下、海藻混練物という)
をそれぞれ造り、これらの混練物をそれぞれが層
状に形成するように接着成形して層状品を得る。
上記魚卵混練物を造る場合、魚卵類を、凍結乾
燥した魚肉蛋白質と混練する前に、予め数回に渡
り換水、洗浄を行つた後、脱水機にて軽く脱水を
行い水分を75〜85%に均等脱水し、次いで、この
魚卵類100重量部に、炭酸水素ナトリウム等のア
ルカリ塩類0.15〜0.3重量部程度及びポリ燐酸ソ
ーダ、ピロ燐酸ソーダ等の燐酸塩0.1〜0.5重量部
程度を加えミキサー等にて混和してそのpHを6.5
〜7.2に調整して置くことが好ましい。
また、凍結乾燥した魚肉蛋白質の魚卵類への添
加量は魚卵類100重量部に対して3〜6重量部程
度が適当である。
魚卵類と凍結乾燥した魚肉蛋白質との混練り処
理は、魚卵類と凍結乾燥した魚肉蛋白質をミキサ
ー等にて均一にミキシングした後、これに魚卵類
100重量部に対して食塩2〜6重量部を加えて更
に均一にミキシングすることにより行うことがで
きる。
また、上記海藻混練物を造る場合、海藻類を細
切り又はミンチ状にするには、例えば、海藻類を
単品又は複数に混合し、チヨツパー目皿1〜3mm
等を通すことにより行うことができる。
また、凍結乾燥した魚肉蛋白質の海藻類への添
加量は海藻類100重量部に対して3〜6重量部程
度が適当である。
細切り又はミンチ状に処理を施した海藻類と凍
結乾燥した魚肉蛋白質との混練り処理は、該海藻
類と凍結乾燥した魚肉蛋白質をミキサー等にて均
一にミキシングした後、これに海藻類100重量部
に対して食塩2〜4重量部を加えて更に均一にミ
キシングすることにより行うことができる。
上記魚卵混練物と上記海藻混練物とをそれぞれ
が層状を形成するように接着成形する方法として
は、例えば、魚卵混練物を押出し成形機に移しノ
ズルより受板上に板状に押し出し、この上面に海
藻混練物をゴムヘラ等により塗布した後、更にこ
の上に魚卵混練物を押し出す方法、或いは魚卵混
練物と海藻混練物の何れもそれぞれ2機の押出し
成形機に移し、ノズルより受板上に、例えば魚卵
混練物を板状に押し出し、その上に海藻混練物を
同型に押し出し、更にその上に魚卵混練物を同型
に押し出すというように魚卵混練物と海藻混練物
を交互に押し出して層状に重ねる方法等を挙げる
ことができる。
本発明の方法により得られる、上記魚卵混練物
と上記海藻混練物との層状品は、通常、海藻混練
物の層を真中にしてその上下に魚卵混練物の層を
重ねた3層構造にするのが適当であるが、所望に
よつては5層、7層等に更に重ねることも可能で
ある。
次に第二工程において、第一工程で得られた層
状品をポリエチレン製袋等の袋に入れ該袋中を真
空脱気し坐り工程を行う。
上記の真空脱気は、真空度760mmHg Vac下に
袋中が完全に脱気されるように行い、坐り工程
は、上記の真空脱気により袋中で圧着された状態
となつた層状品を、そのままの状態で、10〜20℃
で3時間以上置くことにより行う。
上記脱気が不充分であると、前記の混練物を造
る際に魚肉蛋白質(結着剤)に含まれた気泡が残
り、総体的に層状品を構成する混練物の緻密さを
失う。
また、上記坐りが不充分であると、塩戻し又は
味付けを行つた時点で各層が充分に相互に結着し
た層状品が得られず、溶液で崩壊し形状を失う。
然る後、第三工程において、第二工程を経た層
状品を除袋し、該層状品に対して15〜20重量%の
食塩を散塩して塩蔵し、層状品中の凍結乾燥した
魚肉蛋白質を完全に塩変性させる。
この塩蔵は、5〜10℃の温度条件下で6時間以
上行うことが好ましい。
このように層状品を塩蔵することにより、層状
品中の凍結乾燥した魚肉蛋白質を完全に塩変性さ
せることができ、その結果本発明に係る魚卵類と
海藻類の層状接着物が得られる。
上記塩蔵が不充分で層状品中の凍結乾燥した魚
肉蛋白質を完全に塩変性させることができない
と、強固に結着した層状品を得ることができな
い。
上述のようにして製造された魚卵類と海藻類の
層状接着物は、脱塩しても接着面が物理的に剥離
することがなく、天然子持ち昆布と同様にそのま
ま或いは調理して食することができるものであ
る。
叙上の如く、本発明は、シシヤモ卵等のように
従来余り利用化が進められていない魚卵類を利用
して天然子持ち昆布の風味、テクスチヤーを有
し、且つ脱塩しても接着面が物理的に剥離するこ
とがなく、天然子持ち昆布と同様にそのまま或い
は調理して食することができる、魚卵類と海藻類
の層状接着物を安価且つ安定的に製造し提供する
ことができ、水産資源不足の折から食品界におい
て非常に大きな意義を有するものである。
以下に本発明の実施例を挙げる。
実施例 1 数ノ子バラ卵30重量部及びシシヤモ卵70重量部
を数回に渡り換水、洗浄を行つた後、脱水機にて
その水分を75%にまで脱水した。これに炭酸水素
ナトリウム0.2重量部及び燐酸塩(ポリ燐酸ソー
ダ50%とピロ燐酸ソーダ50%の混合物)0.25重量
部を加えミキサーにて混和した後、凍結乾燥した
魚肉蛋白質4重量部を加えて均一に混和し、更に
食塩3重量部を加えて混練り処理を施して魚卵混
練物を得た。また、昆布50重量部及び若布50重量
部をチヨツパー目皿1mmを通して挽き海藻類とし
た。これに凍結乾燥した魚肉蛋白質4重量部を加
えミキサーにて混和した後、更に食塩3重量部を
加えて均一に混練り処理を施して海藻混練物を得
た。
上記魚卵混練物及び上記海藻混練物をそれぞれ
2機の押出し成形機に移し、ノズルより受板上
に、最初に魚卵混練物を巾200mm、厚さ3mm、長
さ500mmの板状に押し出し、この上に海藻混練物
を巾200mm、厚さ2mm、長さ500mmの板状に押し出
し、更にこの上に魚卵混練物を巾200mm、厚さ3
mm、長さ500mmの板状に押し出して層状品を得た。
次いで、この層状品をポリエチレン製袋に入れ、
真空度760mmHg Vac下に完全に袋中の脱気を行
い、この脱気により袋中で圧着された状態となつ
た層状品を、そのままの状態で、5℃で5時間坐
り工程を行つた。次いで、除袋して層状品に食塩
を散塩して5℃で12時間塩蔵し、層状品中の凍結
乾燥した魚肉蛋白質を完全に塩変性させて970Kg
の製品を得た。
この製品は、子持ち昆布の風味、テクスチヤー
を有し、且つ脱塩して接着面が物理的に剥離する
ことのないものであつた。
実施例 2 実施例1で用いた魚卵類と同様に処理して水分
を80%にした、シシヤモ卵70重量部及びトビ魚卵
30重量部に、炭酸水素ナトリウム0.25重量部及び
燐酸塩(ポリ燐酸ソーダ50%とピロ燐酸ソーダ50
%の混合物)0.2重量部を加えミキサーにて混和
した後、凍結乾燥した魚肉蛋白質3重量部を加え
て均一に混和し、更に食塩5重量部を加えて混練
り処理を施して魚卵混練物を得た。また、若布
100重量部をチヨツパー目皿2mmを通して挽き若
布とした。これに凍結乾燥した魚肉蛋白質4重量
部を加えミキサーで混和した後、更に食塩3重量
部を加えて均一に混練り処理を施して海藻混練物
を得た。
上記魚卵混練物を押出し成形機に移し、ノズル
より受板上に巾200mm、厚さ3mm、長さ500mmの板
状に押し出し、次いで、この上面全体に海藻混練
物をゴムヘラにて厚さ2mmに塗布し、更にこの上
に魚卵混練物を巾200mm、厚さ3mm、長さ500mmの
板状に押し出して層状品を得た。次いで、この層
状品をポリエチレン製袋に入れ、真空度760mmHg
Vac下に完全に袋中の脱気を行い、この脱気によ
り袋中で圧着された状態となつた層状品を、その
ままの状態で、10℃で3時間坐り工程を行つた。
次いで、除袋して層状品に食塩を散塩して5℃で
15時間塩蔵し、層状品中の凍結乾燥した魚肉蛋白
質を完全に塩変性させて930Kgの製品を得た。
この製品は、実施例1で得られた製品と同様、
子持ち昆布の風味、テクスチヤーを有し、且つ脱
塩しても接着面が物理的に剥離することのないも
のであつた。
実施例 3 魚卵類としてシシヤモ卵100重量部のみ及び海
藻類として若布100重量部のみを用いた以外は実
施例1と同様にして製品を得た。
この製品は、実施例1で得られた製品と同様、
子持ち昆布の風味、テクスチヤーを有し、且つ脱
塩しても接着面が物理的に剥離することのないも
のであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 魚卵類に凍結乾燥した魚肉蛋白質を加えて混
    練した混練物と、細切り又はミンチ状に処理を施
    した海藻類に凍結乾燥した魚肉蛋白質を加えて混
    練した混練物とを、それぞれ層状を形成するよう
    に接着成形して層状品を得る第一工程と、第一工
    程で得られた層状品をポリエチレン製袋等の袋に
    入れ該袋中を真空脱気し坐り工程を行う第二工程
    と、第二工程を経た層状品を除袋し塩蔵して層状
    品中の凍結乾燥した魚肉蛋白質を塩変性させる第
    三工程とからなることを特徴とする魚卵類と海藻
    類の層状接着物の製造法。
JP58227499A 1983-12-01 1983-12-01 魚卵類と海藻類の層状接着物の製造法 Granted JPS60120966A (ja)

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JP58227499A JPS60120966A (ja) 1983-12-01 1983-12-01 魚卵類と海藻類の層状接着物の製造法

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JPS60120966A JPS60120966A (ja) 1985-06-28
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JPS63279768A (ja) * 1987-04-02 1988-11-16 Kaneshime Shokuhin Kk 数の子を使用した食品の製法
US5510133A (en) * 1994-11-21 1996-04-23 Keeping And Mackay Limited (K. & M.) Process for preparing foodstuffs based on reformed and cured herring roe
CN102630737A (zh) * 2012-05-08 2012-08-15 厦门东海洋水产品有限公司 飞鱼籽真空冷冻干燥方法

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JPS60120966A (ja) 1985-06-28

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