JPH04288549A - 感光性平版印刷版の処理方法及び自動現像機 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び自動現像機

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JPH04288549A
JPH04288549A JP1783391A JP1783391A JPH04288549A JP H04288549 A JPH04288549 A JP H04288549A JP 1783391 A JP1783391 A JP 1783391A JP 1783391 A JP1783391 A JP 1783391A JP H04288549 A JPH04288549 A JP H04288549A
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JP
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lithographic printing
photosensitive lithographic
photosensitive
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Application number
JP1783391A
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English (en)
Inventor
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Masabumi Uehara
正文 上原
Akira Nogami
野上 彰
Kazuhiro Shimura
志村 和弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版の処
理方法及び自動現像機に関し、更に詳しくは、同一の自
動現像機でネガ型感光性平版印刷版とポジ型感光性平版
印刷版とを任意の順序で現像処理する方法及び自動現像
機に関し、支持体の両面に感光層を有する感光性平版印
刷版の現像処理にも適した処理方法及び自動現像機に関
する。
【0002】
【従来の技術】露光済みの感光性平版印刷版を多数枚処
理する場合には、自動現像機を用いることが一般的であ
り、同時に用いられる現像液は臭いや環境保全の問題等
から水を主たる溶媒とするアルカリ性現像液が主流とな
っている。
【0003】自動現像機において露光済みの感光性平版
印刷版を処理する場合には、感光性平版印刷版を水平搬
送しながら現像液をシャワー状に吹付けて現像処理する
方法や多量の現像液を収容した現像処理槽に感光性平版
印刷版を湾曲させて搬送しながら浸漬させて現像処理す
る方法が行われている。こうした処理機においては、い
ずれも感光性平版印刷版を1版処理するのに多量の現像
液を準備する必要があった。また、現像液を経済的に利
用する為に循環再利用しており、その間、処理による現
像液劣化に加えて、空気中からの炭酸ガスの吸収による
現像液劣化が起こり、しばしば、劣化した現像液を交換
しなければならず、現像作業の管理が非常に面倒であっ
た。
【0004】また、上記の欠点を改善する目的で、感光
性平版印刷版を多量の循環再使用する現像液で処理する
場合、補充液を補充して現像処理を安定に保つ方法が知
られており、特開昭50−144502号、同55−1
15039号、同58−95349号各公報等に開示さ
れている。しかし、こうした補充方法においても液交換
の頻度は減少するものの液交換の必要があり、また、補
充の精度の問題と感光性平版印刷版間の品種差による補
充のふれは解決できなかった。また、その上に補充装置
を必要とし、補充装置自体が高価であるばかりか、補充
装置の調整、整備等の必要もあった。
【0005】こうした補充方式の煩わしさを除き、現像
液の節約を目的とした方法が、特開昭61−24675
0号公報に記載されている。これは、自動現像機を用い
て、処理される感光性平版印刷版1版毎に水を主たる溶
媒とするアルカリ性現像液を前記感光性平版印刷版1m
2当り70〜700mlの割合でその版面に供給するこ
とを特徴とする感光性平版印刷版の現像処理方法に関す
るものであるが、この方法においても、現像液の供給量
が処理される感光性平版印刷版1m2当り200ml以
下の領域においては、現像液の供給方法によっては現像
液を処理される感光性平版印刷版の版面全体に均一に供
給することが困難な場合があり、現像が均一にできない
という問題があった。また、支持体の両面に感光層を設
けた感光性平版印刷版(以下、「両面版」と云う)を現
像処理する場合には、下側の面に供給された現像液が垂
れ落ちてしまい、安定した現像ができないという問題が
あった。
【0006】また、搬送される感光性平版印刷版1枚毎
に、その種類に応じた専用現像液又は異種の感光性平版
印刷版を共通に現像し得る共用現像液の新液を供給して
現像することにより、複数種の感光性平版印刷版を、現
像処理部を複数設けた自動現像機を用いたり、現像液を
交換することなしに、かつ現像補充方式を含めた現像液
を循環再使用する方法における現像管理に関する問題が
なく現像処理する技術が知られている(特開昭61−2
48051号、同61−248052号公報)。しかし
、現像液の消費量を少なくすると版面の現像均一性が損
なわれる問題及び両面版の下側面の現像の安定性の問題
は未解決である。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、上記従来の技術の欠点
が改善された感光性平版印刷版の処理方法及び自動現像
機を提供することである。即ち、ネガ型感光性平版印刷
版とポジ型感光性平版印刷版とを同一の自動現像機で経
済的にかつ終始安定に処理することのできる感光性平版
印刷版の処理方法及び自動現像機を提供することであり
、また、両面版の両面を安定して現像処理できる処理方
法及び自動現像機を提供することである。
【0008】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明の処理
方法は、ネガ型感光性平版印刷版とポジ型感光性平版印
刷版とを同一の自動現像機を用いて、任意の順序で搬送
し現像処理する感光性平版印刷版の処理方法において、
処理される感光性平版印刷版1版毎にその種類に応じた
実質的に未使用の専用現像液を専用の供給手段により霧
状にして供給し、現像処理することを特徴とし、本発明
の自動現像機は、現像液を霧状にして処理される感光性
平版印刷版の版面に供給する手段を2系統以上有するこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、処理される感光性平版印刷版
の種類に応じた実質的に未使用の現像液を専用の供給手
段によって供給するので、ネガ型感光性平版印刷版とポ
ジ型感光性平版印刷版とを同一の自動現像機で安定して
処理することができ、更に、現像液を霧状にして供給す
ることによって、版面への現像液の供給の均一性を向上
させ得て、現像液の消費量を減少させることが可能であ
り、また、両面に感光層を有する感光性平版印刷版を水
平状に搬送して現像する場合に、下側面へも上側面と同
様に現像液を付与することができ、それによって両面版
を安定に処理することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、以下の図面で同一構成要素に
は同一符号を付してある。
【0011】第1図は本発明の自動現像機の実施例を示
す概略断面図である。同図において、1は現像を行う現
像部、2は水洗を行う水洗部、3はリンス処理又は不感
脂化処理を行うリンス・ガム部、Sは感光性平版印刷版
の搬送路である。
【0012】現像部1において、4は搬入される感光性
平版印刷版を現像前に所定の温度範囲に加熱するプレヒ
ートローラで、内部に加熱手段を有する少なくとも1つ
のローラを含む1対のローラからなり、加熱手段を有す
るローラとしては、熱伝導率の高い金属(例えば、アル
ミニウム、鉄等)からなる中空パイプの内部に発熱体と
してニクロム線等を埋設し、該金属パイプの外側面をポ
リエチレン、ポリスチレン、テフロン等のプラスチック
シートで被覆した構造のものである。その詳細について
は、特開昭64−80962号公報を参照することがで
きる。
【0013】5、6は搬送ローラ対、7、8は搬送ロー
ラ、9は感光性平版印刷版の版面をこすって現像を促進
するブラシローラ、10はスクイズローラで、これらに
より感光性平版印刷版を水平状に搬送するようになって
いる。
【0014】11a、11bは現像液を霧状にして噴霧
するスプレーノズル、12は霧状の現像液の周囲への飛
散を防止するカバーである。
【0015】搬送ローラ対6、搬送ローラ7、8はスプ
レーノズル11a、11bから版面に供給された現像液
がスクイズされないような構造を有するものを使用する
。これらのローラとして特開昭63−85745号公報
の第2図(b)に記載された串ローラを使用することが
できる。
【0016】霧状の現像液の供給系は、処理される感光
性平版印刷版の種類に応じて2種類の現像液を切り替え
て供給できるように2つの系統から構成されている。第
1の系統(現像液供給系A)は、スプレーノズル11a
から霧状現像液を噴霧する系で、濃縮現像液を入れる濃
縮現像液タンク40a、濃縮現像液を希釈する水を入れ
る希釈水タンク41、濃縮現像液と水とを混合して使用
液とする現像液ミキシングタンク42a、定量ポンプ4
3a、43c、現像液ミキシングタンク42aで混合さ
れ使用液となった現像液を入れる現像液供給タンク44
a、定量ポンプ48aから主としてなる現像液を送る系
と、空気あるいは窒素等の気体をフィルタするエアフィ
ルタ51、コンプレッサ52、エアタンク53、電磁弁
54から主としてなる気体を圧送する系から構成されて
いる(以降の図面を含めて*nと*n(nは正の整数を
表す)はそれぞれパイプで接続されている)。
【0017】第2の系(現像液供給系B)はスプレーノ
ズル11bから霧状現像液を噴霧する系で、現像液供給
系Aと同様の構成を有し、その一部は現像液供給系Aと
共通である。現像液供給系Bは、濃縮現像液を入れる濃
縮現像液タンク40b、濃縮現像液を希釈する水を入れ
る希釈水タンク41(現像液供給系Aと共通)、濃縮現
像液と水とを混合して現像に使用する現像液とする現像
液ミキシングタンク42b、定量ポンプ43b、43d
、現像液ミキシングタンク42bで混合され使用液とな
った現像液を入れる現像液供給タンク44b、定量ポン
プ48bから主としてなる現像液を送る系と、エアフィ
ルタ51、コンプレッサ52、エアタンク53(これら
は現像液供給系Aと共通)、電磁弁54bから主として
構成される気体を圧送する系からなっている。
【0018】スプレーノズル11a、11bへ気体を圧
送する系は、稼働時にはエアタンク53内の気体の圧力
が所定の範囲を維持するようコンプレッサの作動が制御
される。スプレーノズル11a、11bへ供給される現
像液及び/又は気体は図示しない温度調整機構により所
定の温度範囲に温度が調整されるように構成されている
【0019】上記2系統の現像液供給系の切り替えは、
マニュアルで切り替えても、また搬入される感光性平版
印刷版の種類を検知して切り替わるように構成してもよ
い。水洗部2、リンス・ガム部材3において、5は搬送
ローラ対、10a、10bはスクイズローラ、21は水
洗水を入れる水洗水タンク、31はリンス液又は不感脂
化液(ガム液)を入れるリンス・ガム液タンク、22、
32はシャワーノズル、24、34はポンプである。
【0020】次に、図示の装置の制御関係について述べ
る。70は感光材料の搬入及び搬送方向長さを検知して
図示しない制御機構により後述する本装置の作動を制御
するための光センサである。該制御機構は、光センサ7
0の検出信号に基づき、感光材料の搬入及び感光性平版
印刷版の搬送方向長さを検出し、プレヒートローラ4、
搬送ローラ対5、6、搬送ローラ7、8、ブラシローラ
9、スクイズローラ10、10a、10b、定量ポンプ
43a、43c、48a、電磁弁54a、(又は定量ポ
ンプ43b、43d、48b、電磁弁54b)、ポンプ
24、34が、それぞれ所定のタイミングで、かつ感光
性平版印刷版の搬送方向長さに応じた作動時間で作動す
るように構成されている。
【0021】次に、第1図を参照して本発明方法及び同
図に示す装置の動作を説明する。
【0022】まず、感光性平版印刷版が装置の図上左端
から挿入されると、光センサ70の検出信号に基づき、
感光性平版印刷版の搬入及び感光性平版印刷版の搬送長
さが検知され、図示しない制御装置によりプレヒートロ
ーラ4、搬送ローラ対5、6、搬送ローラ7、8、スク
イズローラ10、10a、10bが作動し、感光性平版
印刷版が図上右方向へ水平状に搬送される。また、現像
液供給系の切り替えに基づいて、所定のタイミングで、
定量ポンプ43a、43c、48a、電磁弁54a(又
は定量ポンプ43b、43d、48b、電磁弁54b)
が作動し、霧状の現像液がスプレーノズル11a(又は
11b)から搬送中の感光性平版印刷版の上下両面へ供
給される。感光性平版印刷版は版面に現像液を保持して
搬送され、ブラシローラ9で版面が摩擦され、スクイズ
ローラ10でスクイズされて現像を終了する。次いで、
感光性平版印刷版は水洗部2リンス・ガム部3へ搬送さ
れそれぞれの処理が施される。
【0023】第2図は本発明の自動現像機の第2の実施
例を示す概略断面図である。同図に示す自動現像機は、
水洗部以降は第1図と同じであり、図示を省略してある
。第2図に示す自動現像機も2系統の現像液供給系を有
しており、第1の系統は、スプレーノズル11aへ送る
現像液を入れる現像液供給タンク45a内の上部空間部
分にスプレーノズル11aへ送る気体の供給系から気体
を吹き込むようになっている。46aは気体吹込みパイ
プである。また、現像液供給タンク45aからスプレー
ノズル11aへ現像液を送るパイプ47aは、その現像
液供給タンク45a内の下部に開口を有しており、気体
吹込みパイプ46aから吹込まれた気体の圧力によって
現像液がパイプ47aを通ってスプレーノズル11aに
押し出されるようになっている。48aは電磁弁である
。第2の系統も第1の系統と同じ構成を有し、スプレー
ノズル11bへ送る現像液を入れる現像液供給タンク4
5b内の上部空間部分に、スプレーノズル11bへ送る
気体の供給系から気体を吹き込むようになっている。4
6bは気体吹込みパイプである。 また、現像液供給タンク45bからスプレーノズル11
bへ現像液を送るパイプ47bは、その現像液供給タン
ク45b内の下部に開口を有しており、気体吹込みパイ
プ46bから吹込まれた気体の圧力によって現像液がパ
イプ47bを通ってスプレーノズル11bに押し出され
るようになっている。48bは電磁弁である。このよう
な構造に対応して、気体を送る系は、エアータンク53
の後に、第1の系統へ気体を送る電磁開閉弁55aとそ
の後に流量調節弁56a、56b、第2の系統へ気体を
送る電磁開閉弁55bとその後に流量調節弁56c、5
6dを有している。
【0024】第3図は本発明の自動現像機の第3の実施
例を示す概略断面図である。同図に示す自動現像機も水
洗部以降は第1図と同じであり、図示を省略してある。 同図に示す装置は、現像液をエアゾール方式で噴霧する
ものである。即ち、現像液は噴射剤(液化ガス)と相互
に溶解した形態(以下、「エアゾール現像液」という)
で圧力容器48a、48bに密封されており、電磁弁5
4a、54bを開くことにより、ヒータ60a、60b
で所定の温度に調節され、スプレーノズル13a、13
bから噴射される。噴射されたエアゾール現像液中の液
化状態にある噴射剤は大気中に放出される際に気化蒸発
が行われ、このために溶解されていた現像液が霧化され
る。
【0025】第4図(イ)、(ロ)は、現像液を霧状に
する手段として使用されるスプレーノズルの先端部例を
示す部分断面図である。(イ)は内部混合式、(ロ)は
外部混合式の例を示したもので、本発明にはどちらも使
用できるが、先端部の目詰まりが起こりにくいという点
から外部混合式を用いることが好ましい。
【0026】噴霧手段として公知のエアゾール方式の噴
霧器を用いる例を第5図に示す。同図は公知のエアゾー
ル方式の噴霧器の例を示す断面図で、70は圧力容器、
71はエアゾール現像液、72はステム穴、73はバル
ブ、74はスタンドパイプ、75は撹拌球である。
【0027】エアゾール方式に使用する噴射剤は、適当
な飽和蒸気圧を有すると共に、現像液及び容器に対して
反応性がないこと、更に現像液に対して相溶性がすぐれ
ていることが必要である。噴射剤としては、フロン11
、フロン12、塩化ビニルモノマー、プロパン、ブタン
、メチルエーテル等一般に使用されるものを使用するこ
とができる。噴射剤はエアゾール現像液の30〜50容
量%含有させることが好ましい。
【0028】本発明方法において、使用する自動現像機
は、搬入される感光性平版印刷版の版種を識別する手段
を有することが好ましい。該手段としては、ネガ型とポ
ジ型との感光層の分光反射率の差異を光センサを使用し
て判別する方法、自動現像機の感光性平版印刷版の插入
位置に搬送幅方向に複数のセンサを設け、感光性平版印
刷版の插入位置によって判別する方法、感光性平版印刷
版に予め識別記号を設け、その識別記号を光学的に読み
取って判別する方法等がある。
【0029】本発明方法において、現像前に感光性平版
印刷版を予め加熱(プレヒート)することが好ましい。 霧状現像液による現像液は、従来の多量の現像液を循環
再使用する方法や比較的少量の非霧状現像液を供給する
方法と比較して、搬入される感光材料の温度の影響を受
け易いので、プレヒートにより感光性平版印刷版の温度
を現像前に予め適温に調整しておくことが現像安定性に
対して特に有効である。さらにまた、本発明方法は特に
両面版を処理に有効である。
【0030】本発明において、現像液を霧状にする手段
として使用するスプレーノズルは取り外して洗浄するこ
とができる構造にすることが好ましい。また、スプレー
ノズルへの供給系は、気体のみの空吹きが可能である構
成、及び水のみを供給できる構成とすることが好ましい
【0031】本発明において、実質的に未使用の現像液
とは、未使用の現像液と同等の現像能力を有する現像液
を意味し、全く未使用の現像液の外、未使用現像液にそ
の現像能力を低下させない範囲内で使用された現像液を
混合して使用することも可能であり、例えば、一度感光
性平版印刷版に供給した現像液を未使用液に混合して使
用する等の手段をとることもできるが、全量未使用液を
使用することが好ましい。
【0032】本発明において、霧状の現像液の粒径は5
00μm以下であることが好ましく、より好ましくは5
0〜300μmである。現像液の供給量は、感光層1m
2当たり10〜200mlの範囲であることが好ましく
、より好ましくは50〜150mlである。本発明は、
現像液を霧状にして感光層へ供給するので、現像液をそ
のまま塗布する従来の方法と比べて版面への現像液の付
与の均一性を向上することができるので、上記のような
比較的少量の現像液の付与で均一な現像が可能である。 ただし、現像液供給量が感光層1m2当たり10mlよ
り少ないと現像性能の維持が困難になったり、現像ムラ
を生じやすくなるので、10ml/m2以上であること
が望ましい。現像液温、現像時間、物理的現像促進操作
(ブラシやローラによるこすり、シャワーによる現像液
の版面への噴射等)等は、現像液を霧状で付与すること
によって特に変更する必要はなく通常の条件を適用する
ことができる。
【0033】本発明が適用される感光性平版印刷版及び
現像液には、例えば陽極酸化処理されたアルミニウム支
持体上に感光成分としてジアゾ化合物を用いた感光層を
有するネガ型感光性平版印刷版とその現像液、同じく感
光成分としてo−キノンジアジド化合物を用いたポジ型
感光性平版印刷版とその現像液、上記のような支持体上
に光導電性層を設け電子写真方式によってトナー画像を
形成した後、溶出処理によって非画像部の該光導電性層
を除去しうる平版印刷材料とその現像液等が包含され、
現像液には、ケイ酸アルカリ、有機溶剤、界面活性剤、
無機還元剤、キレート剤等を含有する水を主たる溶媒と
するpH12〜13.5の現像液が包含される。更に具
体的には、例えば特開昭62−175757号公報第5
頁左下欄第18行〜第7頁右上欄第11行に記載されて
いるような感光性平版印刷版とその現像液、例えば特開
昭62−24263号、同62−24264号、同62
−25761号、同62−35351号、同62−73
271号、同62−75535号、同62−89060
号、同62−125357号、同62−133460号
、同62−159148号、同62−168160号、
同62−175757号、同62−175758号、同
63−200154号、同63−205658号各公報
に記載されているような感光性平版印刷版とその現像液
、例えば特開昭58−25477号公報に記載されてい
るような電子写真方式の感光性平版印刷版とその現像液
が包含される。
【0034】さらにまた、例えば特開平1−14904
3号、特開平1−150142号、特開平1−1541
57号、特開平1−154158号等に記載されたよう
な、基板上に感光層及びインキ反撥層としてシリコーン
層を積層した構成を有するもの及びその現像液が包含さ
れる。
【0035】以下、本発明方法を実施例によって更に具
体的に示す。
【0036】実施例1 厚さ0.24mmのJIS−1050アルミニウム板を
2%の水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、脱脂処理を
行った後に、その表裏両面を希硝酸溶液中で電気化学的
に粗面化し、よく洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸化
処理を行って2.5g/m2の酸化皮膜を上記アルミニ
ウム板の表裏両面上に形成させた。このように処理され
たアルミニウム板を水洗、乾燥後、その表裏両面に下記
組成の感光液をそれぞれ乾燥重量2.5g/m2となる
ように塗布し、乾燥してポジ型感光性平版印刷版を得た
【0037】 (感光液)   ピロガロールアセトン樹脂のナフトキノン−1,2
−ジアジド(2)−5−スルホン酸エステル(特公昭4
3−28403号公報の実施例1に記載の方法で合成し
たもの)                     
                         
          … …1重量部m,p−クレゾー
ル−ホルムアルデデヒド樹脂            
       … …2重量部tert−ブチルフェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂            
  … …0.3重量部オイルブルー♯603(商品名
オリエント化学工業                
                        (
株)製、染料)  … …0.03重量部クリスタルバ
イオレット(B.A.S.F社製,染料)      
       … …0.03重量部エチレングリコー
ルモノエチルエーテル               
     … …20重量部こうして得られたポジ型感
光性平版印刷版を多数枚用意し、透明ポジティブフィル
ムを密着させて2kWのメタルハライドランプで70c
mの距離から60秒間露光を行った。
【0038】一方、厚さ0.24mmのJIS−105
0アルミニウム板を20%リン酸ナトリウム水溶液に浸
漬して脱脂し、その表裏両面を希塩酸溶液中で電気化学
的に粗面化し、よく洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸
化処理を行って1.5g/m2の酸化皮膜を上記アルミ
ニウム板の表裏両面に形成させた。このように処理され
たアルミニウム板を、さらにメタケイ酸ナトリウム水溶
液中に浸漬して封孔処理を行い、水洗、乾燥した後に、
その表裏両面に下記組成の感光液をそれぞれ乾燥重量2
.0g/m2となるように塗布し、乾燥してネガ型感光
性平版印刷版を得た。
【0039】 (感光液) p−ジアゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒドと
の                        
縮合物のヘキサフルオロ燐酸塩    … …1重量部
N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド共重
合体        (特公昭57−43890号公報
の実施例1に記載のもの)  … …10重量部ビクト
リア・ピュアー・ブルーBOH(商品名、      
                    保土谷化学
工業(株)製、染料)  … …0.2重量部エチレン
グリコールモノメチルエーテル           
         … …100重量部こうして得られ
たネガ型感光性平版印刷版を多数枚用意し、透明ネガテ
ィブフィルムを密着させて2kWのメタルハライドラン
プで70cmの距離から30秒間露光を行った。
【0040】第1図に示す自動現像機の濃縮現像液タン
ク40aにSDN−21(コニカ(株)製、ネガ型感光
性平版印刷版用現像液)を仕込み、現像液ミキシングタ
ンク42aにおいて水で4倍に希釈された後、定量ポン
プ48aによってスプレーノズル11aに送られ、そこ
でエアータンク53より送られた圧縮空気によって霧状
にされ、感光性平版印刷版面に供給されるようにした。 また、濃縮現像液タンク40bにSDP−12(コニカ
(株)製、ポジ型感光性平版印刷版用現像液)を仕込み
、現像液ミキシングタンク42bにおいて水で6倍に希
釈された後、定量ポンプ48bによってスプレーノズル
11bに送られ、そこでエアータンク53より送られた
圧縮空気によって霧状にされ、感光性平版印刷版に供給
されるようにした。また、霧状にされた現像液の粒径が
100μmとなるようにスプレーノズルを選択した。
【0041】水洗水タンク21に水を15l、リンス・
ガム液タンク31にSGW−2(コニカ(株)製、ガム
液)を水で2倍に希釈したものを10l仕込んだ。
【0042】プレヒートローラ4の温度を40℃に、現
像液温をスプレーノズル11a,11b内部において2
7℃になるように、図示されていないヒータにより調節
した。また、現像時間が20秒間になるように感光性平
版印刷版の搬送速度を調節した。
【0043】現像液はネガ型感光性平版印刷版を処理す
る際にはSDN−21が供給され、ポジ型感光性平版印
刷版を処理する際にはSDP−12が供給されるように
した。また、現像液供の供給量は処理される感光性平版
印刷版の感光層1m2当り100mlとした。
【0044】このような条件で前述のポジ型感光性平版
印刷版およびネガ型感光性平版印刷版の1003mm×
800mmのものを1枚ずつ交互に多数枚処理した所、
表裏面共に均一に現像処理された高品質な印刷版が得ら
れた。
【0045】実施例2 第2図に示す自動現像機を用いて実施例1と同様の実験
を行った。実施例1と同様の結果が得られた。
【0046】実施例3 第3図に示す自動現像機において、圧力容器48aに、
エアゾール現像液としてSDN−21を水で4倍に希釈
したものに噴射剤としてフロン11を30容量%添加し
たものを入れ、圧力容器48bに、エアゾール現像液と
してSDP−12を水で6倍に希釈したものにフロン1
1を30容量%添加したものを入れた。
【0047】プレヒートローラ1の温度を40℃に調節
し、現像液温がノズル13a,13b内部において27
℃になるようにヒータ60a,60bの温度を調節した
。また、現像時間が20秒間になるように感光性平版印
刷版の搬送速度を調節した。
【0048】現像液はネガ型感光性平版印刷版を処理す
る際にはSDN−21が供給され、ポジ型感光性平版印
刷版を処理する際にはSDP−12が供給されるように
した。現像液の供給量は処理される感光性平版印刷版の
感光層1m2当り100mlとした。また、霧状にされ
た現像液の粒径が100μmとなるようにノズル13a
,13bを選択した。
【0049】このような条件でポジ型感光性平版印刷版
ST−0117(コニカ(株)製)およびネガ型感光性
平版印刷版SWN(コニカ(株)製)の1003mm×
800mmのものを1枚ずつ交互に多数枚処理した所、
版全面が均一に現像処理された高品質な印刷版が得られ
た。
【0050】比較例1 第6図(イ)に示す自動現像機の濃縮現像液タンク40
aにSDN−21を仕込み、現像液ミキシングタンク4
2aにおいて水で4倍に希釈され、現像液供給ノズル1
00によって液状のまま感光性平版印刷版面上に供給さ
れるようにした。第6図(ロ)は第6図(イ)中の現像
液供給ノズル100,101の断面である。また、濃縮
現像液タンク44bにSDP−12を仕込み、現像液ミ
キシングタンク42bにおいて水で6倍に希釈され、現
像液供給ノズル100b,101bによって液状のまま
感光性平版印刷版面上に供給されるようにした。
【0051】プレヒートローラ4の温度を40℃に、現
像液温を現像液供給ノズル内部において27℃になるよ
うに図示されていないヒータによって調節した。また、
現像時間が20秒間になるように感光性平版印刷版の搬
送速度を調節した。
【0052】現像液の供給量を処理される感光性平版印
刷版の感光層1m2当り100ml/m2とし、実施例
1と同様に前述のポジ型感光性平版印刷版およびネガ型
感光平版印刷版の1003mm×800mmのものを1
枚ずつ交互に多数枚現像処理、水洗処理及びガム液処理
を行った所、全ての版に部分的に現像不良を生じた。
【0053】比較例2 現像液の供給量を処理される感光性平版印刷版1m2当
り200ml/m2とした以外は比較例1と同様の実験
を行った。 結果は感光性平版印刷版の裏面に供給された現像液が垂
れ落ちてしまい、全面を均一に現像処理することができ
なかった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ネガ型感光性平版印刷
版とポジ型感光性平版印刷版とを同一の自動現像機で経
済的にかつ終始安定に処理することができ、また、両面
に感光層を有する感光性平版印刷版の両面を安定して現
像処理することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本発明の自動現像機の例を
示す概略断面図、第4図(イ)、(ロ)はスプレーノズ
ルの例を示す部分断面図、第5図はエアゾール方式の噴
霧器の例を示す断面図、第6図は比較例に使用した自動
現像機の概略断面図及びその要部の断面図である。
【符号の説明】
1‥現像部 2‥水洗部 3‥リンス/ガム部 4‥プレヒートローラ 11a、11b、13a、13b‥スプレーノズル44
a、44b、45a、45b‥現像液供給タンク48a
、48b‥圧力容器 52‥コンプレッサ 53‥エアタンク 5‥現像液供給スリット 40a‥濃縮現像液タンク 41‥希釈水タンク 44a、44b‥現像液供給タンク 52‥エアタンク 53‥コンプレッサ S‥搬送路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネガ型感光性平版印刷版とポジ型感光性平
    版印刷版とを同一の自動現像機を用いて、任意の順序で
    搬送し現像処理する感光性平版印刷版の処理方法におい
    て、処理される感光性平版印刷版1版毎にその種類に応
    じた実質的に未使用の専用現像液を専用の供給手段によ
    り霧状にして供給し、現像処理することを特徴とする感
    光性平版印刷版の処理方法。
  2. 【請求項2】  霧状にされた現像液の粒径が500μ
    m以下であることを特徴とする請求項1記載の処理方法
  3. 【請求項3】  現像液の供給量が10〜200ml/
    m2であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の処理方法。
  4. 【請求項4】  現像液を霧状にして処理される感光性
    平版印刷版の版面に供給する手段を2系統以上有するこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版の自動現像機。
  5. 【請求項5】  現像液を霧状にする手段がスプレーノ
    ズルであることを特徴とする請求項4記載の自動現像機
  6. 【請求項6】  現像液を霧状にする手段が現像液をエ
    アゾール方式で噴霧するものであることを特徴とする請
    求項4記載の自動現像機。
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