JPH04278948A - 感光材料の処理方法及び処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は感光材料を自動現像機を
用いて現像処理する方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、感光材料、例えば、感光性平版印
刷版を自動現像機を用いて多数枚処理する場合には、感
光性平版印刷版を水平搬送しながら現像液をスプレー状
に吹き付けて現像処理する方法や、多量の現像液を収容
した現像処理槽に感光性平版印刷版を湾曲させて搬送し
ながら浸漬させて現像処理する方法が行われている。こ
のような処理方法では現像液は繰り返し使用され、処理
による現像液の疲労及び空気中の炭酸ガスの吸収による
現像液の疲労を補償するため、補充方式が一般に使用さ
れている。しかし、補充方式には、補充の管理及び現像
液の交換（交換の頻度は減少するが）が必要であり、ま
た補充精度の問題と感光性平版印刷版の品種差による補
充のふれを解決するのが困難であった。

【０００３】一方、これらの問題を解決する方法として
、未使用の現像液（新液現像液）を、処理の度毎に、２
枚の板材から形成されたスリットから感光性平版印刷版
に塗布する方法が特開昭６２−２３８５６４号公報等に
よって知られており、また、新液現像液の充満された上
下２つの案内板で形成された間隙内に感光性平版印刷版
を通過させる方法も知られている（特開昭６２−２８８
８４５号公報）。しかし、前者には両面処理ができない
問題があり、後者には感光性平版印刷版が案内板に付着
しやすく、搬送性に難点がある。

【０００４】

【発明の目的】従って、本発明の目的は、第１に、両面
処理が可能な感光材料の処理方法及び処理装置を提供す
ることであり、第２に、上下２つの案内板の間に充満さ
れた現像液中に感光材料を通過させて現像処理する方法
において、感光材料の搬送性が改良される感光材料の処
理方法及び処理装置を提供することであり、第３に、常
に現像処理を安定に保ち得る感光材料の処理方法及び処
理装置を提供することであり、第４に、現像液管理が容
易で、液交換の不要な感光材料の処理方法及び処理装置
を提供することであり、第５に、補充装置、補充液の不
要な、安価な感光材料の処理方法及び処理装置を提供す
ることであり、第６に、少量の現像液を用いても常に均
一な仕上がりを得ることができる感光材料の処理方法及
び処理装置を提供することである。

【０００５】

【発明の構成】本発明の上記第１及び第２の目的は、下
記（１）の処理方法及び下記（３）の処理装置によって
達成され、上記第１〜第６の目的は下記（２）の処理方
法及び下記（４）の処理装置によって達成される。

【０００６】（１）自動現像機を用いて、感光材料の搬
送路に近接して上下に互いに微小距離をおいて配置され
た上側案内板と下側案内板の間隙に充満された現像液の
中に感光材料を通過させて処理する方法において、該上
側案内板と該下側案内板との間に搬送ガイドを設け、感
光材料の該上側案内板と該下側案内板と貼り付きを防止
するようにした感光材料の処理方法。 （２）上側案内板と下側案内板との間隙に実質的に未使
用の現像液を供給する上記（１）記載の処理方法。

【０００７】（３）感光材料を水平状に搬送する手段、
該手段による搬送路を挟んで上下に微小間隔をおいて配
置された上側案内板及び下側案内板、並びに該上側案内
板と該下側案内板との間に搬送ガイドを有する感光材料
の処理装置。 （４）感光材料を水平状に搬送する手段、該手段による
搬送路を挟んで上下に微小間隔をおいて配置された上側
案内板及び下側案内板、該上側案内板と該下側案内板と
の間に実質的に未使用の現像液を満たす手段、並びに該
上側案内板と該下側案内板との間に搬送ガイドを有する
感光材料の処理装置。以下、図面に示す実施態様に基づ
いて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明で、同
一構成要素には同一符号を付し再度の説明を省略するこ
とがある。

【０００８】第１図は本発明に係る処理装置の実施例を
有する自動現像機の例を示す概略断面図である。同図に
おいて、１は現像部、２は水洗部、３はリンス処理又は
不感脂化処理を行うリンス／ガム部、Ｓは感光材料の搬
送路である。

【０００９】４は搬入される感光材料を現像前に所定の
温度範囲に加熱するプレヒートローラで、内部に加熱手
段を有する少なくとも１つのローラを含む１対のローラ
からなり、加熱手段を有するローラとしては、熱伝導率
の高い金属（例えば、アルミニウム、鉄等）からなる中
空パイプの内部に発熱体としてニクロム線等を埋設し、
該金属パイプの外側面をポリエチレン、ポリスチレン、
テフロン等のプラスチックシートで被覆したものを使用
することができる。その詳細については、特開昭６４−
８０９６２号公報を参照することができる。５は搬入ロ
ーラ、６ａ、６ｂ、６ｃはスクイズローラで、感光材料
を水平状に搬送するように構成されている。７は感光材
料の搬入及び搬送方向長さを検知して図示しない制御機
構により後述する本装置の作動を制御するための光セン
サである。

【００１０】現像部１において、９は現像液を入れる現
像液タンク、１０は定量ポンプ、１１は現像液の温度を
所定の範囲に調節するサーモスタット付のヒータである
。１２は現像液ガイドで、上側案内板１３、上側案内板
１３の搬送路Ｓの側に設けたコロからなる搬送ガイド１
４、下側案内板１５、下側案内板１５の搬送路Ｓの側に
設けた搬送幅に亙る周面を有するコロからなる搬送ガイ
ド１６から主としてなっている。該コロは搬送幅に亙る
周面を有している。 上側案内板１３と下側案内板１５は搬送路Ｓを挟んでそ
れぞれの内側面が微小距離をおいて搬送路Ｓに平行に設
けることが好ましいが、搬送方向に対して若干平行から
ずらして（例えば、水平面に対して搬送方向へ５゜以下
の傾斜で下がる等）配置してもよい。１７はブラシロー
ラ、１８は廃液タンクである。　　第２図は、第１図の
、現像液ガイド１２を搬送方向から見た部分正面図であ
る。搬送ガイド１４、１６として使用するコロの直径は
通常１〜７ｍｍが好ましく、搬送ガイド１４、１６の間
隔は１５ｍｍ以下が適当であり、２〜１５ｍｍ、特に３
〜１０ｍｍが好ましい。コロの感光材料との接触部の材
質としてステンレス鋼、硬質塩化ビニル、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリ
スチレン等のプラスチックを使用することができる。

【００１１】第３図は、コロの形状の別の例を示す現像
液ガイド１２ａを搬送方向から見た部分断面図で、搬送
ガイド１４ａ、１６ａのコロは幅の狭いコロを搬送幅方
向に等間隔に配設したものである。搬送ガイドとして用
いるコロの周面には適宜に現像液を保持する溝等を設け
ることができる。

【００１２】第４図（イ）は搬送ガイドの別の例を示す
断面図で、１２ｂは現像液ガイド、１３は上側案内板、
１５は下側案内板、１４ａ、１６ａは搬送ガイドである
。第４図（ロ）は搬送ガイド１６ａを設けた下側案内板
１５を搬送路Ｓの側から見た平面図で、上側案内板１３
の搬送路Ｓ側の面も同様の構造を有している。搬送ガイ
ド１４ｂ、１６ｂは、上側案内板１３、下側案内板１５
の各搬送路Ｓに対する面にひも状部材を搬送方向に平行
方向に等間隔で張り付けた形状のものである。該ひも状
部材としては幅３〜２０ｍｍ、厚さ０．３〜２ｍｍ程度
のテフロン又はステンレス鋼からなる偏平なひも状部材
を好ましく使用することができる。この種搬送ガイドは
ひも状部材の張り付けによらないで形成させてもよい。

【００１３】第５図、第６図は、搬送ガイドを案内板と
一体に形成した例を示す、下側案内板兼搬送ガイドを搬
送方向から見た一部正面図である。第５図に示す例は、
下側案内板兼搬送ガイドをなまこ板型としたもので、１
６ｃは案内板兼搬送ガイドである。波型の波のピッチは
１〜２０ｍｍ、波の高さは０．５〜６ｍｍが適当である
。第６図に示す例は、下側案内板の搬送路Ｓに対する面
に搬送方向に平行な多数の細かい溝を設けて搬送ガイド
としている。１６ｄが案内板兼搬送ガイドである。

【００１４】本発明の装置において、搬送ガイドは、案
内板に感光材料が張り付くのを防止すための機能を有す
るものであればよく、前記のほか、案内面にメッシュシ
ートを配設してもよい。搬送ガイドとしてコロ等の回転
部材を用いる方法及び前記のようなひも状部材を用いる
方法が好ましい。本発明において、上側案内板と下側案
内板とで異なる構造の搬送ガイドを使用してもよく、ま
た、搬送路の片側のみに搬送ガイドを設けてもよい。

【００１５】水洗部２において、２０は水洗水を入れる
水タンク、２１は感光材料の上下両面に水洗水を供給す
る水供給スリット、２２は定量ポンプ、２３、２４は感
光材料の搬送をガイドし、かつ供給された水洗水を感光
材料の表面に保持させる感光材料ガイド板である。感光
材料ガイド板２３、２４の感光材料に対向する面にはコ
ロを設けたり、ナイロン単糸等を植設する等、搬送抵抗
を低減させる手段を適用することが好ましい。感光材料
ガイド２３と２４との間隔は通常５〜２０ｍｍ程度が適
当である。２５は廃液タンクである。

【００１６】リンス／ガム部３において、３０はリンス
液又は不感脂化液を入れるリンス／ガム液タンク、３１
は送液ポンプ、３２、３３はスプレーノズル、３４は感
光材料の搬送をガイドし、かつ供給されたリンス液又は
不感脂化液を感光材料の下面に保持させる感光材料ガイ
ド板で、その上側面は感光材料ガイド２４と同様に搬送
抵抗を低減する手段を適用することが好ましい。３５は
廃液タンクである。

【００１７】上記装置において、制御機構は、光センサ
７の検出信号に基づき、感光材料の搬入及び感光材料の
搬送方向長さを検出し、プレヒートローラ４、搬入ロー
ラ５、スクイズローラ６ａ〜６ｃ、定量ポンプ１０、２
２、ブラシローラ１７、送液ポンプ３１が、それぞれ所
定のタイミングで、かつ感光材料の搬送方向長さに応じ
た作動時間で作動するように構成されている。また、定
量ポンプ１０の送液量は、上側案内板１３と下側案内板
１５との間隙の現像液の現像性が実質的に一定に維持さ
れるのに必要な量が現像液タンク９から該間隙に送り込
まれるようにする。

【００１８】次に、第１図を参照して本発明方法及び同
図に示す装置の動作を説明する。

【００１９】まず、感光材料が装置の図上左端から処理
すべき面を上にして挿入されると、光センサ７の検出信
号に基づき、感光材料の搬入及び感光材料の搬送長さが
検知され、図示しない制御装置によりプレヒートローラ
４、搬送ローラ５、絞りローラ６ａ〜６ｃ、ブラシロー
ラ１７が作動し、感光材料が図上右方向へ水平状に搬送
される。また、同時に、定量ポンプ１０が検知された搬
送長さに応じた時間作動し、上側案内板１３と下側案内
板１４とで形成される間隙部に現像液が送られ、該間隙
部が現像液で充満され、感光材料は適宜なタイミングで
現像液で充満された該間隙部へ搬入され、感光材料の上
下両面が現像液に接触し、現像が行われる。次いで、感
光材料はブラシローラ１７で版面が摩擦され、スクイズ
ローラ６ａで現像液がスクイズされて現像を終わる。ス
クイズされた現像液は廃液タンク１８へ収容される。

【００２０】次いで、感光材料は水洗部２において、水
供給スリット２１から水洗水が供給され、供給された水
洗水は感光材料と感光材料ガイド２３、２４とで形成さ
れる間隙に保持されて水洗が行われた後、スクイズロー
ラ６ｂでスクイズされて水洗工程を終了し、リンス／ガ
ム部３へ送られる。

【００２１】リンス／ガム部３では、リンス／ガム液タ
ンク３０から送液ポンプ３１で送られたリンス液又は不
感脂化液がスプレーノズル３２、３３から感光材料面に
施された後、スクイズローラ６ｃでスクイズされてリン
ス処理又は不感脂化処理を終わる。

【００２２】本発明において、上側案内板と下側案内板
との間隙に供給する現像液を実質的に未使用の現像液と
することにより、前記本発明の第１及び第２の目的のほ
かに第３〜第６の目的を充足することが可能である。こ
こで、実質的に未使用の現像液とは、未使用の現像液と
同等の現像能力を有する現像液を意味し、全く未使用の
現像液の外、未使用現像液にその現像能力を低下させな
い範囲内で使用された現像液を混合して使用することも
可能であり、例えば、一度感光材料に供給した現像液を
未使用液に混合して使用する等の手段をとることもでき
るが、全量未使用液を使用することが好ましい。

【００２３】上側案内板と下側案内板との間隙に供給す
る現像液の量は感光層面積１ｍ２当たり１ｌ以下である
ことが好ましく、より好ましくは４００ｍｌ以下である
。一方、現像液供給量を感光層１ｍ２当たり５０ｍｌ以
上とすることが現像性能の維持及び現像ムラ防止の点か
ら好ましい。現像条件は、現像液の温度は２５〜３５℃
、現像時間は５〜９０秒、特に１０〜６０秒がより好ま
しい。現像液は温度を調整してから現像部へ供給するこ
とが好ましい。

【００２４】本発明の処理装置には、現像部へ搬入され
る感光材料の温度が調整されるように、現像部に加熱手
段あるいは前記のように現像に先立って予め感光材料を
加熱する手段のいずれかを設けることが現像性能の安定
化のために好ましい。

【００２５】本発明において、上下２つの案内板の間隙
への現像液の供給は、感光材料が該間隙に搬入されると
同時か又は少し前から行われることが好ましく、特に後
者がより好ましい。

【００２６】本発明において、上下２つの案内板の間隙
部での処理の後半又は該間隙部での処理後に、現像液の
存在下で現像処理する面に物理的な現像促進操作を施す
ことが好ましい。該現像促進操作として、ブラシやロー
ラによるこすり、シャワーによる現像液の版面への噴射
等が挙げられる。

【００２７】本発明が適用される感光材料には、例えば
陽極酸化処理されたアルミニウム支持体上に感光成分と
してジアゾ化合物を用いた感光層を有するネガ型感光性
平版印刷版、同じく感光成分としてｏ−キノンジアジド
化合物を用いたポジ型感光性平版印刷版、上記のような
支持体上に光導電性層を設け電子写真方式によってトナ
ー画像を形成した後、溶出処理によって非画像部の該光
導電性層を除去しうる平版印刷材料等が包含され、現像
液には、ケイ酸アルカリ、有機溶剤、界面活性剤、無機
還元剤、キレート剤等を含有する水を主たる溶媒とする
ｐＨ１２〜１３．５の現像液が包含される。

【００２８】更に具体的には、例えば特開昭６２−１７
５７５７号公報第５頁左下欄第１８行〜第７頁右上欄第
１１行に記載されているような感光性平版印刷版、例え
ば特開昭６２−２４２６３号、同６２−２４２６４号、
同６２−２５７６１号、同６２−３５３５１号、同６２
−７３２７１号、同６２−７５５３５号、同６２−８９
０６０号、同６２−１２５３５７号、同６２−１３３４
６０号、同６２−１５９１４８号、同６２−１６８１６
０号、同６２−１７５７５７号、同６２−１７５７５８
号、同６３−２００１５４号、同６３−２０５６５８号
各公報に記載されているような感光性平版印刷版とその
現像液、例えば特開昭５８−２５４７７号公報に記載さ
れているような電子写真方式の感光性平版印刷版が包含
される。

【００２９】さらにまた、例えば特開平１−１４９０４
３号、特開平１−１５０１４２号、特開平１−１５４１
５７号、特開平１−１５４１５８号等に記載されたよう
な、基板上に感光層及びインキ反撥層としてシリコーン
層を積層した構成を有するもの及びその現像液が包含さ
れる。

【００３０】

【作用】本発明は、感光材料を水平状に搬送し、この搬
送路を挟む上下２つの案内板の間隙に現像液を満たし、
該間隙に感光材料を通過させて現像する現像処理方法に
おいて、案内板の案内面に感光材料が張り付くことを防
止する手段を設けたので、感光材料の搬送性が改善され
る。

【００３１】

【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。

【００３２】実施例１ 第１図に示す処理装置を使用し、現像液タンク９に下記
組成のネガ・ポジ共通現像液（使用液）を入れ、現像液
の供給量を感光性平版印刷版１ｍ２当たり３５０ｍｌ（
感光層１ｍ２に対しては１７５ｍｌ）の割合で上側案内
板１３と下側案内板１５との間隙部へ送った。現像温度
は２７℃、現像時間は２０秒とした。水洗部２における
水洗水の供給量を感光性平版印刷版１ｍ２当たり４００
ｍｌ（感光層１ｍ２当たり２００ｍｌ）とした。リンス
／ガム部３では不感脂化処理を施し、下記組成の不感脂
化剤の新液を感光層１ｍ２当たり５０ｍｌ供給しスクイ
ズした。

【００３３】 現像液（ネガ・ポジ共通） 　　　　　　　　　　イオン交換水　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
９００部　　　　　　　　　　ケイ酸カリウム　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　３２部　　　　　　　　　　亜硫酸カリウム　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　２０部　　　　　　　　　　水酸化カリ
ウム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１８部　　　　　　　　　　ｐ−
ｔ−ブチル安息香酸　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　１２部　　　　　　　　　
　プロピレングリコールモノフェニルエーテル　　　　
　　　２部　　　　　　　　　　ＥＤＴＡ　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　２部　　　　　　　　　　エ
マルゲン１４７（花王製）　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　０．４部不感脂化剤 　　　　　　　　　　デキストリン　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２５０部　　　　　　　　　　メチルセルロース　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　６．５部　　　　　　　　　　（信越化学製メトロ
ーズＳＭ−５０）　　　　　　　　　　　パイオニンＡ
−４４Ｂ（竹本油脂製）　　　　　　　　　　　　　　
　８部　　　　　　　　　　　アラビアガム　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　７部　　　　　　　　　　　８５％リン酸　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　３部　　　　　　　　　　　水　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　１０００部感光性平版
印刷版としては下記ネガ型感光性平版印刷版及びポジ型
感光性平版印刷版を使用した。

【００３４】厚さ０．２４ｍｍのＪＩＳ−１０５０アル
ミニウム板を２％の水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し
、脱脂処理を行った後に、希硝酸溶液中にて電気化学的
に粗面化し、よく洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸化
処理を行って２．５ｇ／ｍ２の酸化皮膜を上記アルミニ
ウム板表面上に形成させた。このように処理されたアル
ミニウム板を水洗、乾燥後、下記組成の感光液を片面当
たり乾燥重量１．５ｇ／ｍ２となるように両面に塗布し
、乾燥してポジ型感光性平版印刷版を得た。

【００３５】 感光性塗布液組成 ナフトキノン−（１，２）−ジアジド−（２）−５−ス
ルホン酸クロライドとピロガロール・アセトン樹脂との
エステル化合物（特開昭６０−１４３３４５号公報合成
例２に記載された化合物）　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２重量部フェ
ノールとｍ−，ｐ−混合クレゾールとホルムアルデヒド
との共重縮合樹脂（合成時のフェノール、ｍ−クレゾー
ル及びｐ−クレゾールの各々の仕込みモル比が２０：４
８：３２、重量平均分子量Ｍｗ＝７４００、数平均分子
量Ｍｎ＝１４００）　　　　　６．５重量部ｐ−ｔｅｒ
ｔ−オクチルフェノールとホルムアルデヒドより合成さ
れたノボラック樹脂とナフトキノン−（１，２）−ジア
ジド−（２）−５−スルホン酸クロライドとのエステル
化合物（縮合率：５０モル％、Ｍｗ＝１７００）　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　０．１重量部ビク
トリア・ピュア・ブルーＢＯＨ（保土ケ谷化学（株）製
）　　　　　０．０８重量部エチルセロソルブ８０重量
部メチルセロソルブ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　２０重量部こうして得られたポジ型感光性平版
印刷版を多数枚用意し、透明ポジティブフィルム及び感
度測定用ステップタブレット（イーストマン・コダック
社製Ｎｏ．２、濃度差０．１５ずつ２１段階のグレース
ケール）を密着して、２ｋＷメタルハライドランプ（岩
崎電気（株）製　アイドルフィン２０００）を光源とし
て８．０ｍＷ／ｃｍ２の条件で、７０ｃｍの距離から６
０秒間露光を行った。

【００３６】更に、厚さ０．２４ｍｍのＪＩＳ−１０５
０アルミニウム板を２０％リン酸ナトリウム水溶液に浸
漬して脱脂し、希塩酸溶液中で電気化学的に粗面化し、
よく洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸化処理を行って
１．５ｇ／ｍ２の酸化皮膜を上記アルミニウム板表面上
に形成させた。このように処理されたアルミニウム板を
さらにメタ珪酸ナトリウム水溶液中に浸漬して封孔処理
を行い、水洗、乾燥した後に、下記組成の感光液を片面
当たり乾燥重量１．５ｇ／ｍ２となるように両面に塗布
し、乾燥してネガ型感光性平版印刷版を得た。

【００３７】 感光液組成 ｐ−ジアジゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒド
との縮合物のヘキサフルオロリン酸塩　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１重量部Ｎ−（４
−ヒドロキシフェニル）メタクリルアミド共重合体（特
公昭５７−４３８９０号の実施例１に記載のもの）　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　１０重量部ビクトリア・
ピュア・ブルー・ＢＯＨ（保土谷化学工業（株）製、染
料）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．２重量部エチレングリコ
ールモノメチルエーテル　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　１００重量部こうして得られたネガ
型感光性平版印刷版を多数枚用意し、透明ネガティブフ
ィルム及び感度測定用ステップタブレット（イーストマ
ン・コダック社製Ｎｏ．２、濃度差０．１５ずつ２１段
階のグレースケール）を密着して、２ｋＷメタルハライ
ドランプ（岩崎電機（株）製　アイドルフィン２０００
）を光源として８．０ｍｗ／ｃｍ２の条件で、７０ｃｍ
の距離から３０秒間露光を行なった。

【００３８】上記条件で、画像露光したネガ型及びポジ
型の感光性平版印刷版をランダムに合計５００枚処理し
た。その結果、総ての版で良好な印刷物が得られた。

【００３９】実施例２ 搬送ガイドを第４図（イ）、（ロ）に示すものに交換し
、水洗部２における水洗水を循環再使用する構成とした
外は第１図に示す処理装置を使用し、現像温度を３０℃
、供給する現像液量を感光性平版印刷版１ｍ２当たり３
００ｍｌ（感光層１ｍ２当たり１５０ｌ）とし、循環再
使用する水洗水の量を１８ｌとし、感光性平版印刷版の
処理枚数を４００枚とした外は実施例１と同様の実験を
行った。その結果、総ての版で良好な印刷物が得られた
。

【００４０】比較例 搬送ガイド１４、１６を取り除き、上側案内板１３と下
側案内板１５の間隔を適宜調整した外は実施例１と同様
の実験を行った。その結果、処理した５００枚のうち、
上側案内板１３又は下側案内板１５に張り付いて搬送不
良になった枚数は約５％であった。

【００４１】

【発明の効果】本発明によれば、下記■及び■の効果が
得られる。

【００４２】■感光材料を水平状に搬送し、この搬送路
を挟んで上下２つの案内板を設け、該案内板の間隙に現
像液を満たし、該間隙に感光材料を通過させて現像する
現像処理方法において、感光材料の搬送性が改善される
。

【００４３】■両面処理が可能である。

【００４４】さらに、供給する現像液を実質的に未使用
の現像液とすることにより下記■の効果を併せて得るこ
とができる。

【００４５】■現像処理の安定性が良好で、現像液管理
が容易であり、現像液の交換が不要で、補充装置及び補
充液が不要で、これらにより処理装置のコスト及び処理
コストが安く、比較的少量の現像液消費量で常に均一な
仕上がりが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る処理装置の例を有する自動現像機
の例を示す概略断面図、第２図は第１図中の要部の部分
正面図、第３図は搬送ガイドの他の例を示す部分正面図
、第４図（イ）、（ロ）は搬送ガイドの他の例を示す断
面図及び平面図、第５図、第６図は案内板兼搬送ガイド
の例を示す部分断面図である。

【符号の説明】

１‥現像部 ２‥水洗部 ３‥リンス／ガム部 ４‥プレヒートローラ ９‥現像液タンク １３‥上側案内板 １４、１４ａ、１４ｂ、１６、１６ａ、１６ｂ‥搬送ガ
イド １５‥下側案内板 １６ｃ、１６ｄ‥案内板兼搬送ガイド Ｓ‥搬送路

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　自動現像機を用いて、感光材料の搬送
   路に近接して上下に互いに微小距離をおいて配置された
   上側案内板と下側案内板の間隙に充満された現像液の中
   に感光材料を通過させて処理する方法において、該上側
   案内板と該下側案内板との間に搬送ガイドを設け、感光
   材料の該上側案内板と該下側案内板と貼り付きを防止す
   るようにしたことを特徴とする感光材料の処理方法。
2. 【請求項２】　　自動現像機を用いて、感光材料の搬送
   路に近接して上下に互いに微小距離をおいて配置された
   上側案内板と下側案内板の間隙に充満された現像液の中
   に感光材料を通過させて処理する方法において、該間隙
   に実質的に未使用の現像液を供給し、かつ該上側案内板
   と該下側案内板との間に搬送ガイドを設け、感光材料の
   該上側案内板と該下側案内板と貼り付きを防止するよう
   にしたことを特徴とする感光材料の処理方法。
3. 【請求項３】　　感光材料を水平状に搬送する手段、該
   手段による搬送路を挟んで上下に微小間隔で配置された
   上側案内板及び下側案内板、該上側案内板と該下側案内
   板との間に現像液を満たす手段、並びに該上側案内板と
   該下側案内板との間に搬送ガイドを有することを特徴と
   する感光材料の処理装置。
4. 【請求項４】　　感光材料を水平状に搬送する手段、該
   手段による搬送路を挟んで上下に微小間隔で配置された
   上側案内板及び下側案内板、該上側案内板と該下側案内
   板との間に実質的に未使用の現像液を供給する手段、並
   びに該上側案内板と該下側案内板との間に搬送ガイドを
   有することを特徴とする感光材料の処理装置。