JPH0428633B2 - - Google Patents

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JPH0428633B2
JPH0428633B2 JP59106156A JP10615684A JPH0428633B2 JP H0428633 B2 JPH0428633 B2 JP H0428633B2 JP 59106156 A JP59106156 A JP 59106156A JP 10615684 A JP10615684 A JP 10615684A JP H0428633 B2 JPH0428633 B2 JP H0428633B2
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Masami Nyuraiin
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Description

【発明の詳細な説明】
目 的 (産業上の利用分野) この発明はコンクリート製品の吊り下げ用係止
具、より詳細にはコンクリート製品を移動させる
とき、同コンクリート製品をクレーン等で吊り下
げるためコンクリート製品内に埋設される吊り下
げ用係止具に関する。 (従来技術) 近年、型枠を使用して量産されるU字溝等のコ
ンクリート製品は大型化の傾向にある。そのた
め、これらのコンクリート製品の運搬、或いは現
場において敷設を行なう場合、同製品に吊り上げ
用ワイヤを巻き付けて機械により同製品を吊り上
げるといつた手段がとられていた。しかし、この
手段においては、コンクリート製品の外表面に前
記ワイヤを掛けるための係止部を設けることは実
際上困難であるため、運搬、設置等の各作業時に
ワイヤがコンクリート製品から外れるという危険
性があつた。 また、コンクリート製品の製造時において、吊
り下げ金具を挿入するための吊り下げ用孔を予め
設けておく手段が提示されたが、この手段におい
ては、コンクリート製品の吊り下げ時において吊
り下げ用孔の一部にのみ過大な応力が集中し、コ
ンクリート製品の弱点である過大な引張力が加わ
つて同孔部が破損し易いという欠陥があつた。 そこで、本出願人は実願昭58−68173号におい
て第6図a〜dに示すような吊り下げ用係止具を
提案した。この係止具は合成樹脂材料にて円筒状
に形成した固定部材21の外周面上に上下一対の
断面H形状をなす移動防止部材26を突出させ、
さらに、同固定部材21はその挿入孔25の長さ
方向全体にわたつてねじ25aを刻設したもので
ある。同固定部材21はコンクリート製品Cの製
造時において、その外端開口部がコンクリート製
品Cの外側面と同一平面上に露出するように予め
埋設され、同開口部21aから挿入孔25内に長
めのボルト33が螺入されるようになつていた。
そして、第6図b,c又はdに示すように固定部
材21から外部に突出したボルト33の基端部に
対してワイヤW等に連結される金具Mを係止する
ことによりコンクリート製品Cはクレーン等のフ
ツクHから横吊り又は垂直吊りされるようになつ
ていた。 しかし、上記の係止具を使用してコンクリート
製品Cを横吊りするときに、作業者の不注意によ
つて、ボルト33が固定部材21の挿入孔25に
対して充分螺入されず、開口部21aの付近にの
み螺入された状態でコンクリート製品Cをクレー
ンから吊り下げると、固定部材21はコンクリー
ト製品Cの重さによつて、ボルト33から離脱し
てコンクリート製品Cが落下する等、事故の原因
となる虞れがあつた。 また、危険度の高い垂直吊りに際しては、安全
を期して、ボルト33を固定部材21の挿入孔2
5内に完全に螺入していたため、作業が煩雑にな
りがちであつた。しかし、実際には、15mmの内径
を有する挿入孔25にボルト33を螺入するとき
は、20mmの長さのねじ25aと螺合すれば約3000
Kgの重さに耐え得るものである。上記のような値
に基づいて、ボルト33を固定部材21の挿入孔
25内に螺入するときその螺入量が必要量に達し
ないときはボルト33が固定部材21から離脱し
て、事故の原因となる。また、挿入孔25の長さ
を短縮するため、固定部材21の全長を短かくす
れば、コンクリート製品C内における固定部材2
1の引抜き強度が弱まり、固定部材21がコンク
リート製品Cから離脱して、事故を招来する結果
となる。 (解決しようとする問題点) この発明は上述したように、コンクリート製品
自身の弱点を補うとともに、横吊り時においては
作業者の不注意によつてボルト等の吊下金具が固
定部材に浅く螺入されたままで吊上げられて、事
故が起きる事を回避し、また垂直吊りに際しては
固定部材のコンクリート製品内における引抜き強
度を弱めることなく、作業の煩雑さを排除し、か
つ吊下金具が固定部材から離脱する危険を解決し
たものである。 構 成 (問題点を解決するための手段) この発明は上記した問題点を解決するために、
コンクリート製品内に先端を露出させて埋設され
るほぼ円筒状をなす固定部材の最後端部に同固定
部材の軸線方向とほぼ直交するように底面が平面
状の抜止めフランジを突出形成し、前記固定部材
の外周面には同固定部材の軸線方向に沿つて後端
側ほど高くなるように傾斜して延びる移動防止フ
インを突出形成するとともに、同移動防止フイン
と前記抜止めフランジとを前記固定部材の最後端
部において一体的に連結し、前記固定部材の先端
から軸線方向に凹設した金具挿入孔の内周面には
同挿入孔の内端部を含む中途から奥の内周面にの
み雌ねじを螺刻するという手段を採用したもので
ある。 (作用) この発明は上記の手段を採用したことによつ
て、コンクリート製品内への埋設前においては抜
止めフランジの底面を下にして平面上に載置する
と、同フランジの支持作用により吊り下げ用係止
具は固定部材を起立させた状態で並べられる。一
方、コンクリート製品内への埋設後においては最
後端部の抜止めフランジのみならず外周面上の移
動防止フインによつても固定部材の抜止めが図ら
れる。しかも、両者はその一体連結によりお互い
に強度が向上され、コンクリート製品内での欠損
防止が図られる。そして、前記抜止めフランジは
固定部材の最後端部に設けられているため、固定
部材の長さに対応してその抜け止め効果が最大限
に発揮されるとともに、同抜止めフランジの底面
よりも反開口部側には固定部材の後端が突出しな
いため、厚みの薄いコンクリート製品内へもその
厚さ方向へ固定部材を埋設可能である。また、ボ
ルト等の吊下金具は固定部材の金具挿入孔内へ深
く挿入された後に同挿入孔内の雌ねじに螺合され
る。そして、その螺合に伴い吊下金具の先端が金
具挿入孔の内端部まで到達すると垂直吊りに必要
な螺入量が確保される。 実施例 以下、この発明の第1の実施例を第1〜4図に
従つて詳述すると、1は例えばU字溝用ブロツク
B等のコンクリート製品C側板S上端部内に埋設
したほぼ円筒状をなす合成樹脂製の固定部材、1
aは同固定部材1の後端閉塞部のみを残して、長
さ方向(軸線方向)ほぼ全体に渉つて穿設した金
具挿入孔である。前記固定部材1はその先端開口
部2がブロツクBの側板Sの上端面と同一平面上
に露出するとともに、金具挿入孔1aの内周面に
はその中途から奥に同挿入孔1aの内端部まで雌
ねじ3が刻設されている。なお、この雌ねじ3の
長さは後述する試験結果からも明らかなように挿
入孔1aの内径とともに、ブロツクBの重量に従
つて予め設定されるものであるが、本実施例にお
いては金具挿入孔1aの後半部全体に設けたもの
とする。 4は固定部材1の後端に同固定部材1の長さ方
向と直交する方向へ突設した底面が平面状の抜止
めフランジ、5は特に第2図に示すように先端開
口部2外縁後方から抜止めフランジ4へと後端側
ほど高くなるように傾斜しながら連続して延びる
4個の移動防止フインであつて、固定部材1の円
周方向において等間隔を置いて複数個配設されて
いる。なお、移動防止フイン5は固定部材1がブ
ロツクBから離脱したり、ブロツクB内で回動、
ずれ等によつて移動することを防止するものであ
る。 前記抜止めフランジ4と移動防止フイン5と
は、固定部材1の最後端部において一体的に連結
されている。 6は前記固定部材1に外方から螺入した吊下金
具であつて、外端部に設けた環状の係止部7と、
同係止部7から突出する丸棒状の雄ねじ部8とか
らなつている。なお、第1,3図に示すように吊
下金具6はその雄ねじ部8が、ブロツクB内に埋
設された固定部材1内において、雌ねじ3と螺合
して固定部材1に対して固定される。また、第2
図に示すように、ブロツクB外において固定部材
1の係止部7にはワイヤW等が通されクレーンの
フツク等によつて吊り下げられる。 上記のように構成した吊り下げ用係止具を使用
してブロツクBを垂直吊りしたとき、移動防止フ
イン5は固定部材1上において、その長さ方向ほ
ぼ全体及び抜止めフランジ4上に形成されている
ので、ブロツクBの自重、揺れ等の外力による応
力が分散されるうえに、移動防止フイン5は後端
側ほど高くなるようにテーパ状に形成されている
ので、大きな外力が加つても全長で力を受けて欠
損することはなく、固定部材1がブロツクBから
離脱することを防止できる。 また、前記ブロツクBの吊り下げに伴い固定部
材1に対して上方への引き抜き力が作用したとき
には、前記移動防止フイン5と共に抜止めフラン
ジ4によつても固定部材1の抜け止め防止が図ら
れる。 特に、本実施例においては、抜止めフランジ4
が固定部材1の最後端部に設けられているので、
抜止めフランジ4が固定部材1の長手方向の中途
に設けられている場合に比して、固定部材1の抜
け止め効果は極めて優れたものとなつている。 すなわち、固定部材1に引き抜き方向の力が加
わつたときにはブロツクB内において前記抜止め
フランジ4が固定部材1周辺のコンクリート部分
に係止して固定部材1の抜け止め防止が図られる
が、この抜止めフランジ4を固定部材1の最後端
部に設けたことにより、前記引き抜き力に抗する
ためのコンクリート部分の厚さを固定部材1の全
長にわたつて確保することができる。従つて、固
定部材1の長さに対応して、同固定部材1の抜け
止め効果を最大限に発揮することができる。 なお、抜止めフランジ4は単に最後端部に設け
ただけでは、同フランジ4の根元に前記引き抜き
力に基づく剪断力が働いて破壊されるおそれがあ
る。しかし、本実施例では、固定部材1の最後端
部において前記移動防止フイン5と一体的に連結
されているので、お互いに両者4,5間の強度が
補強されブロツクB内で欠損するおそれもほとん
どない。 しかも、本実施例によると、固定部材1の後端
と抜止めフランジ4の底面とが固定部材1の長さ
方向において合致し、前記抜止めフランジ4より
も反開口部2側には固定部材1の後端部が突出し
ていないので、前記固定部材1の長さに対応した
最大限の抜け止め効果を維持しつつ、吊り下げ用
係止具をコンクリート部分の厚さが固定部材1の
長さとほぼ同一程度のブロツクBの側板S内にも
その厚さ方向へ埋設することができる。 そして、更には前記抜止めフランジ4の底面が
固定部材1の後端に合致する構成としたことによ
り、ブロツクB内への埋設前においては前記抜止
めフランジ4の平面状底面を下にして載置するよ
うにすれば、吊り下げ用係止具を固定部材1を起
立させた状態にて平面上に並べることができる。
従つて、ブロツクB内への埋設長さ、即ち、固定
部材1の高さが相違する複数個の吊り下げ用係止
具を各サイズ別に整理して並べておくことができ
るので、埋設前における各サイズ別係止具の商品
保管を一目瞭然の状態にて管理することができ
る。又、前記抜止めフランジ4の平面状底面より
も反開口部2側には固定部材1の後端が突出しな
いシンプルな形状としたので、金型の製作コスト
及びその清掃コスト等を安価にできるという効果
もある。 また、前記移動防止フイン5はコンクリートで
固められているため、固定部材1に吊下金具6を
強く締めつけたとき、固定部材1に回動力が加わ
り、固定部材1が回動して位置ずれするようなこ
とが防止される。 さらに、前記金具挿入孔1aの内周面のうち開
口部2側の前半部には雌ねじ3が形成されていな
いので作業者は吊下金具6の雄ねじ部8を固定部
材1の金具挿入孔1aに深く挿入したのち雌ねじ
3に螺合すればよい。従つて、吊下金具6の雄ね
じ部8を固定部材1の金具挿入孔1a内周面の長
さ方向全体にわたつて螺入する必要はなく、短か
い距離をねじ込めば吊下金具6は固定部材1に取
付けられるため、作業は容易であり、また吊下金
具6の雄ねじ部8は前記金具挿入孔1aの内端部
まで螺入されると、ブロツクBを垂直吊りするの
に必要な長さだけ金具挿入孔1aの雌ねじ3と螺
合するためブロツクBの重さによつて吊下金具6
が固定部材1から離脱することはない。 このように構成した係止具の強度試験を行つた
ところ、 固定部材1の雌ねじ3の引張強度については、
【表】 また、ブロツクB内における固定部材1の引抜
き強度については、
【表】 という結果を得、重いブロツクBを垂直吊りした
ときでも充分に耐え得るものであることが証明さ
れた。 なお、上記の構成において、吊下げ用係止具は
ブロツクBを垂直吊りする場合に限定して説明し
たが、固定部材1を、その開口部2がブロツクB
の側板Sの側面に露出するように埋設してブロツ
クBを横吊りにすることも可能である。 横吊り時においても吊下金具6の雄ねじ部8は
固定部材1の金具挿入孔1a内へまず深く挿入さ
れた後に雌ねじ3と螺合される。すなわち、吊下
金具6は金具挿入孔1a内において前記雌ねじ3
が形成されていない開口部2側の前半部も含めて
ブロツクBを横吊り支持するのに充分な量だけ挿
入量が確保される。そのため、前記雌ねじ3に対
する雄ねじ部8の螺入量が浅いような場合でも横
吊り時においてブロツクBは落下することなく、
安全確実に吊下げ支持される。 さて、ここでブロツクB内に固定部材1を埋設
する方法を述べる。 9は第4図に示すように、ブロツクBの製造過
程において型枠Fの外側に配置したボルト状の密
閉部材であつて、周方向においてほぼ反対方向へ
突出する一対の円柱状ハンドル10を有する頭部
11と、同頭部11の内側面から突出する雄ねじ
部12より成つている。また、型枠Fの側板の所
望位置には、型枠Fの内側に配置した前記固定部
材1の金具挿入孔1aとほぼ同径の連通孔Aが透
設され、この連通孔Aを通して密閉部材9の雄ね
じ部12が固定部材1の雌ねじ3に螺入されるも
のである。 さて、前記固定部材1をブロツクB内に埋設す
るには固定部材1の開口部2と密閉部材9内端と
を、型枠Fの連通孔Aを通して互いに合致させた
のち、固定部材1の移動防止フイン5を回して両
部材1,9を組みつけ、第5図に示すように密閉
部材9のハンドル10を強く締めつけ、固定部材
1の外端面を型枠Fの連通孔A周縁部に密着させ
て、型枠F内にセメントを流し込む。固定部材1
の外端面は型枠Fに対して気密的に接触している
のでセメントが開口部2に漏入するおそれはな
い。 セメントが固まつたのち、密閉部材9を固定部
材1から螺退させ、外側の型枠Fを取り外す。す
ると、ブロツクBの表面には固定部材1の外端が
面一に露出して開口しているため吊下金具6の雄
ねじ部8を固定部材1の雌ねじ3に螺合させれば
吊下金具6が固定部材1に強固に装着される。ま
た、取り外しも吊下金具6の雄ねじ部8を固定部
材1の雌ねじ3から螺退するだけでよく、着脱作
業は非常に簡単である。 また、第5図a〜dはこの発明の第2の実施例
を示すものである。 すなわち、第5図aは移動防止フイン5を固定
部材1の先端開口部2からやや後端寄りの位置か
ら抜け止めフランジ4へと延びるように形成し、
さらに移動防止フイン5の長さ方向ほぼ中央に段
差部5aを設けて、係止具の使用時にブロツクB
内における固定部材1の一層大きな抜け止め効果
を図つたものである。 また、第5図bに示す移動防止用フイン5を順
に説明すると、固定部材1の開口部2の外周縁を
半径方向にやや突出させて突出端2aとし、その
突出端2aから抜け止めフランジ4へと傾斜して
延びるように移動防止フイン5を形成したもので
ある。このように構成すれば、固定部材1に吊下
金具6の回動力が加わつたときに、移動防止フイ
ン5の位置ずれ防止効果は一層大きなものとな
る。 さらに第5図cは固定部材1の回動部外周縁か
ら抜け止めフランジ4へと傾斜して延びる移動防
止フイン5を示し、また第5図dは固定部材1の
後半部に設けた台形状の移動防止フイン5を示す
ものである。 効 果 以上詳述したようにこの発明によれば、コンク
リート製品内への埋設前においては、固定部材の
後端部に同固定部材の軸線方向と直交するように
設けた底面平面状の抜止めフランジの支持作用に
より、吊り下げ用係止具を平面上へその固定部材
を起立させた状態で並べておけるので、埋設前に
おける吊り下げ用係止具の商品管理を各サイズ別
に容易に行うことができるとともに、吊り下げ用
係止具は抜止めフランジの底面が固定部材の後端
に合致して抜止めフランジよりも反開口部側には
固定部材の後端部が突出しないシンプルな形状で
あるので、前記吊り下げ用係止具を成型するため
の金型の製造コスト及びその清掃コスト等を低く
抑えることができる。一方、コンクリート製品内
への埋設後においては、金具挿入孔の内端部を含
む中途から奥の内周面にのみ雌ねじを設けたこと
により、特に、垂直吊りをする場合における吊下
金具の着脱時間の短縮化と垂直吊りに必要な螺合
量の確保を容易かつ確実に実現することができ
る。そして、前記吊下げ時に作用する引き抜き力
に対しては抜止めフランジに加えて移動防止フイ
ンによつても抜け止め効果を発揮させることがで
きるとともに、この抜止めフランジと移動防止フ
インとを固定部材の後端部において一体的に連結
したことによりお互いの強度を向上させることが
でき、前記引き抜き力によりコンクリート製品内
で欠損するおそれをほとんどなくすことができ
る。しかも、前記抜止めフランジは固定部材の最
後端部に設けられているので、該フランジが固定
部材の長さ方向の中途に設けられている場合とは
異なり、固定部材の長さに対応して同固定部材の
抜け止め効果を最大限に発揮できるとともに、こ
の抜止めフランジよりも反開口部側には固定部材
の後端部が突出していないため、前記固定部材の
長さに対応した最大限の抜け止め効果を維持しつ
つコンクリート部分の厚さが固定部材の長さとほ
ぼ同一程度のコンクリート製品内にもその厚さ方
向へ固定部材を埋設することができる。また、横
吊りをする場合においても、吊下金具は金具挿入
孔内の中途まで挿入されてから同挿入孔内周面奥
の雌ねじに螺合されることとなり、同挿入孔内に
おいて前記雌ねじが形成されていない開口部側の
前半部も含めて横吊り支持するのに充分な量だけ
挿入量が確保されるので、前記雌ねじに対する螺
入量が浅いような場合でも横吊り時にはコンクリ
ート製品を落下させることなく、安全確実に吊下
げ支持することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の吊り下げ用係止具を示す断
面図、第2図は吊り下げ用係止具の使用状態を示
す正面図、第3図は吊り下げ用係止具の一部破断
斜視図、第4図は固定部材を型枠に装着し、かつ
ブロツク内に埋設した状態を示す断面図、第5図
a〜dはそれぞれ第2の実施例を示す斜視図、第
6図a〜dはそれぞれ本出願人が先に提案した吊
下げ用係止具を示す斜視図、正面図、使用状態を
示す正面図及び別の使用状態を示す正面図であ
る。 固定部材……1、金具挿入孔……1a、雌ねじ
……3、移動防止フイン……5、コンクリート製
品……C。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コンクリート製品C内に先端を露出させて埋
    設されるほぼ円筒状をなす固定部材1の最後端部
    に同固定部材1の軸線方向とほぼ直交するように
    底面が平面状の抜止めフランジ4を突出形成し、
    前記固定部材1の外周面には同固定部材1の軸線
    方向に沿つて後端側ほど高くなるように傾斜して
    延びる移動防止フイン5を突出形成するととも
    に、同移動防止フイン5と前記抜止めフランジ4
    とを前記固定部材1の最後端部において一体的に
    連結し、前記固定部材1の先端から軸線方向に凹
    設した金具挿入孔1aの内周面には同挿入孔1a
    の内端部を含む中途から奥の内周面にのみ雌ねじ
    3を螺刻したことを特徴とするコンクリート製品
    の吊り下げ用係止具。
JP10615684A 1984-05-24 1984-05-24 吊り下げ用係止具 Granted JPS60248590A (ja)

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