JPH04272917A - 防水布 - Google Patents

防水布

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JPH04272917A
JPH04272917A JP3032764A JP3276491A JPH04272917A JP H04272917 A JPH04272917 A JP H04272917A JP 3032764 A JP3032764 A JP 3032764A JP 3276491 A JP3276491 A JP 3276491A JP H04272917 A JPH04272917 A JP H04272917A
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Japan
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monoalkyl ether
polyurethane resin
polyoxyethylene
polyoxyethylene monoalkyl
macromonomer
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Yasuhiro Matsumoto
泰宏 松本
Hideyuki Takeuchi
秀行 竹内
Kanji Shirota
寛治 城田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリウレタン樹脂
の製造方法及び得られたポリウレタン樹脂を主成分とし
てなるポリウレタン樹脂組成物を塗布した防水布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン樹脂は優れた機械強
度、弾性を有していることからコーティング剤、成形材
料、合成皮革、表面処理剤、塗料、フィルムなどに使用
されており、また布に塗布して防水布として使用されて
いる。
【0003】しかし、通常のポリウレタン樹脂を塗布し
た防水布は透湿性が劣るために着用時に蒸れる欠点があ
った。これを解決するためにポリウレタン樹脂溶液を湿
式凝固してマイクロポーラスにする方法が提案されてい
るが、係る方法は加工工程が煩雑である。
【0004】また、ポリウレタン樹脂溶液中に木粉など
の吸湿性の粉末を混合して塗布することが提案されてい
るが、透湿性が不十分であったり、風合いがごわごわし
たりする欠点がある。
【0005】更にまた、ポリウレタン樹脂の主鎖に吸湿
性のあるポリオキシエチレングリコールを共重合する方
法が提案されているが、係るポリウレタン樹脂は吸水性
が大きく、耐久性が劣る問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる欠点を
解決し、透湿性及び耐水性、耐溶剤性などの耐久性が優
れたポリウレタン樹脂の製造方法及びポリウレタン樹脂
組成物を塗布した防水布を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の優れ
た性質を有する新規なポリウレタン樹脂の製造方法及び
ポリウレタン樹脂組成物を塗布した防水布を開発すべく
鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は2つ以上の水酸基及び1つの
メルカプト基を有するメルカプタン系連鎖移動剤の存在
下にポリオキシエチレンモノアルキルエーテルメタクリ
レート及び/若しくはポリオキシエチレンモノアルキル
エーテルアクリレートをラジカル重合させるか又は該ポ
リオキシエチレンモノアルキルエーテルメタクリレート
及び/若しくはポリオキシエチレンモノアルキルエーテ
ルアクリレートと他のラジカル重合性不飽和結合を有す
る単量体とを共重合させて得られるマクロモノマー(A
)と、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル及びポリエステルエーテルポリオールの群から選ばれ
る少なくとも1つのポリオール(B)と有機ポリイソシ
アネート(C)とを必須成分として反応させることを特
徴とするポリウレタン樹脂の製造方法及び得られたポリ
ウレタン樹脂を主成分としてなる組成物を塗布した防水
布である。
【0009】ここで、本発明のマクロモノマーとは片末
端に水酸基を2個以上有するオリゴマーをいう。また上
記ポリウレタン樹脂はウレタン結合の他に尿素結合を有
していてもよい。
【0010】本発明のマクロモノマー(A)の製造に使
用される2つ以上の水酸基及び1つのメルカプト基を有
するメルカプタン系連鎖移動剤としては、例えば、1−
メルカプト−1,1−メタンジオール、1−メルカプト
−1,1−エタンジオール、3−メルカプト−1,2−
プロパンジオール、2−メルカプト−1,2−プロパン
ジオール、2−メルカプト−2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2−メルカプト−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、1−メルカプト−2,2−プロパン
ジオール、2−メルカプトエチル−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2−メルカプトエチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。
【0011】本発明のマクロモノマー(A)の製造に使
用されるポリオキシエチレンモノアルキルエーテルメタ
クリレート及び/又はポリオキシエチレンモノアルキル
エーテルアクリレートのポリオキシエチレン鎖の長さは
オキシエチレン単位として好ましくは2ないし200個
、より好ましくは4ないし100個である。ポリオキシ
エチレン鎖が短くなると透湿性が低下し、長くなると機
械的強度が低下する傾向がある。アルコキシ基は炭素原
子の数が1ないし4個のオキシアルキル基が一般的であ
る。
【0012】またポリオキシエチレンモノアルキルエー
テルメタクリレート及び/又はポリオキシエチレンモノ
アルキルエーテルアクリレートはオキシプロピレン結合
、オキシブチレン結合、オキシスチレン結合などを含有
していてもよい。
【0013】本発明のマクロモノマー(A)はポリオキ
シエチレンモノアルキルエーテルメタクリレート及び/
又はポリオキシエチレンモノアルキルエーテルアクリレ
ート以外のラジカル重合性不飽和結合を有する単量体を
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルメタクリレー
ト及び/又はポリオキシエチレンモノアルキルエーテル
アクリレートと共重合して得られたものでもよい。
【0014】ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル
メタクリレート及び/又はポリオキシエチレンモノアル
キルエーテルアクリレート以外のラジカル重合性不飽和
結合を有する単量体としては、例えばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、オクチ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、オクチルメタクリレ
ートなどのアルキルアクリレート及び/又はメタクリレ
ート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレ
ン、酢酸ビニルなどが挙げられる。また、グリシジルメ
タクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レートあるいはその塩、メタクロイルオキシエチルアシ
ッドホスフェートあるいはその塩、スチレンスルホン酸
あるいはその塩、パーフルオロオクチルエチルメタクリ
レート、ジメチルポリシロキシルプロピルメタクリレー
トなどが挙げられる。
【0015】本発明のマクロモノマーは公知のいずれの
重合方法でも製造されるが、これをポリウレタン樹脂原
料として使用することから、溶液重合法が好ましい。溶
液重合する際の溶媒としては、例えばトルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、蟻酸メチル、蟻酸エチル、酢
酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メ
チルエチルケトンメチルイソブチルケトンなどのケトン
類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ルなどのアルコール類、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなど
のエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルア
セテートなどのエーテルエステル類などが挙げられる。
【0016】溶液重合する際の重合触媒としては、例え
ばラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、3,5,5−トリメチルヘキサイルパーオキサイド
、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−
エチルヘキシルパーオキシカーボネート、ジ−2−エト
キシエチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパー
オキシビバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエ
ートなどの有機過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバ
レロニトリル、4,4’−アゾビス−4−シアノバレリ
ン酸などのアゾ化合物などが挙げられる。
【0017】前記した2つ以上の水酸基及び1つのメル
カプト基を有するメルカプタン系連鎖移動剤、有機溶剤
、重合開始剤、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテ
ルメタクリレート及び/又はポリオキシエチレンモノア
ルキルエーテルアクリレート、ポリオキシエチレンモノ
アルキルエーテルメタクリレート及び/又はポリオキシ
エチレンモノアルキルエーテルアクリレート以外のラジ
カル重合性不飽和結合を有する単量体などは一括して重
合系に添加してもよいし、重合中に分割して添加しても
よい。重合は通常35ないし150℃の温度で攪拌しな
がら行われる。
【0018】本発明のマクロモノマーの分子量は特に限
定されないが、好ましくは500ないし20000であ
る。本発明のポリオール(B)に使用されるポリエステ
ルポリオールとしては、例えばエチレングリコール、1
,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレ
ングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノール、グリセリン、トリメチロールプロパン
、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール、ペンタ
エリスリトリオール、ソルビトール、メチルグリコシド
などの多価アルコールの1種又は2種以上とコハク酸、
アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、トリメリット酸、無水フタル酸、無水テト
ラヒドロフタル酸、無水グルタル酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの多塩基酸
あるいは酸無水物の1種又は2種以上との縮合物などが
挙げられる。また、前記ポリオールを開始剤とするγ−
ブチロラクトン、ε−カプロラクトンなどの開環重合物
も挙げられる。更にまた、ポリ(ヘキサメチレンカーボ
ネート)ジオールなどのポリ炭酸エステルジオールも挙
げられる。
【0019】本発明のポリオール(B)に使用されるポ
リエーテルポリオールとしては、前記多価アルコール及
びポリアミンの1種又は2種以上を開始剤とするエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサ
イド、スチレンオキサイド、テトラヒドロフランなどの
単独あるいは2種以上の開環重合物などが挙げられる。
【0020】本発明のポリオール(B)に使用されるポ
リエステルエーテルポリオールとしては、前記ポリエス
テルポリオールの1種または2種以上を開始剤とするエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイド、テトラヒドロフランな
どの単独あるいは2種以上の開環重合物などが挙げられ
る。
【0021】本発明に使用されるポリオール(B)の分
子量は特に限定されないが、通常は500ないし500
0である。本発明に使用されるポリオール(B)にポリ
オキシエチレン鎖を含む場合は、ポリオール(B)中の
該ポリオキシエチレン鎖を10重量%以下にすることが
好ましい。
【0022】本発明に使用される有機ポリイソシアネー
ト(C)としては、例えばトリレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソ
シアネート、フェニレンジイソシアネートなどの芳香族
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
、テトラメチルキシリレンイソシアネートなどの脂肪族
あるいは脂環族ジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイ
ソシネート、カルボジイミド基を有するポリイソシアネ
ート、アロファネート基を有するポリイソシアネート、
イソシアヌレート基を有するポリイソシアネートなどが
挙げられる。
【0023】本発明のポリウレタン組成物はポリエステ
ルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリエーテルポリオール以外にイソシアネート基と反応
する基を2個以上有する低分子化合物を併用することが
できる。
【0024】イソシアネート基と反応する基を2個以上
有する低分子化合物としては、例えばエチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−
ブチレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール、
ペンタエリストリオール、ソルビトール、メチルグリコ
シドなどのポリオール、エチレンジアミン、1,3−プ
ロピレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ヒドラジン、ピペラジン、N,N
’−ジアミノピペラジン、2−メチルピペラジン、4,
4’ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジア
ミン、ジアミノベンゼン、ジフェニルメタンジアミン、
メチレンビスジクロロアニリンなどのポリアミンの1種
又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0025】本発明のポリウレタン樹脂はポリオキシエ
チレンモノアルキルエーテルメタクリレート及び/又は
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルアクリレート
を好ましくは10ないし80重量%、より好ましくは2
0ないし60重量%含有する。ポリオキシエチレン鎖の
含有量が少なくなると透湿性が低下し、多くなると機械
的強度が低下する傾向がある。
【0026】本発明のポリウレタン組成物の分子量は特
に限定されない。本発明のポリウレタン組成物の分子量
が低い場合は、例えばポリイソシアネートなどの硬化剤
で架橋して使用することができる。あるいは、分子量が
高い場合は架橋することなく使用することもできる。
【0027】本発明のポリウレタン樹脂は、マクロモノ
マー(A)、ポリオール(B)、有機ポリイソシアネー
ト(C)を必須成分として反応させて製造される。その
反応順序は特に限定されるものではなく、例えばマクロ
モノマー(A)、ポリオール(B)及びイソシアネート
基と反応する基を2個以上有する低分子化合物(D)の
混合物に有機ポリイソシアネート(C)を加えて反応さ
せても、マクロモノマー(A)及びポリオール(B)の
混合物に有機ポリイソシアネート(C)を加えて反応さ
せて得られたプレポリマーにイソシアネート基と反応す
る基を2個以上有する低分子化合物(D)を加え反応さ
せても、マクロモノマー(A)に有機ポリイソシアネー
ト(C)を加えて反応させて得られたプレポリマーにポ
リオール(B)及びイソシアネート基と反応する基を2
個以上有する低分子化合物(D)を加えて反応させても
よい。反応性二重結合を有する単量体(A)、ポリオー
ル(B)、イソシアネート基と反応する基を2個以上有
する低分子化合物及び/又は有機ポリイソシアネート(
C)を分割して加えてもよい。
【0028】マクロモノマー(A)、ポリオール(B)
及びイソシアネート基と反応する基を2個以上有する低
分子化合物と有機ポリイソシアネート(C)の比は特に
制限されるものではないが、通常イソシアネート基と反
応する基の合計とイソシアネート基との比率は2:1〜
1:2、好ましくは1.2:1〜1:1.2の割合で行
われる。
【0029】マクロモノマー(A)、ポリオール(B)
、有機ポリイソシアネート(C)を必須成分とする反応
は無溶媒下、有機溶媒中又は水中のいずれでも行うこと
ができるが、通常は有機溶媒中20〜150℃、好まし
くは30〜100℃で行われる。
【0030】有機溶媒としては、例えば酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン類、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテルなどのエーテル類、エチレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテートなどのエーテルエステル類
などの1種または2種以上の混合物が挙げられる。これ
らの有機溶媒は反応の最初、途中、最後および任意の段
階で加えることができる。
【0031】本発明のポリウレタン樹脂の製造に際して
、必要に応じて第三級アミン系触媒及び/又は有機金属
系触媒などを反応の最初及び/又は途中に使用して反応
を促進することができる。
【0032】また必要に応じてメタノール、エタノール
、プロパノールなどのアルコール、及び/又はジメチル
アミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチル
アミンなどのアミン化合物を反応の最初、途中及び/又
は最後に加えて、得られるポリウレタン樹脂の分子量を
調整することができる。
【0033】本発明で得られたポリウレタン樹脂に、必
要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤
、染料、顔料、充填剤などを添加することによってポリ
ウレタン樹脂組成物を得ることができる。
【0034】本発明の防水布はこの得られたポリウレタ
ン樹脂組成物を布に塗布することにより得られる。塗布
する方法としては、例えば直接布にドクターナイフコー
ター、ロールコーターなどで塗布する方法の他に、離型
性を有する支持体上にポリウレタン樹脂組成物の皮膜を
形成し、該皮膜を布と接着することによっても得られる
【0035】本発明に使用される布としては、例えばセ
ルロース、ポリエステル、ナイロンなどの天然あるいは
合成繊維の編織布が挙げられる。
【0036】
【実施例】次に実施例を示すが、本発明はこれらの実施
例により限定されるものではない。文中、「部」は重量
基準である。
【0037】尚、ポリウレタン樹脂皮膜の作製法、透湿
性及び耐水性、耐溶剤性の試験法は次の通りである。 〈ポリウレタン樹脂皮膜の作製法〉ポリウレタン樹脂溶
液を離型紙上に流延し80℃で30分間乾燥した後、1
20℃で5分間熱処理し、更に約20℃、相対湿度約6
0%の雰囲気中に3日間放置して約30ミクロンの皮膜
を作製した。
【0038】〈透湿性試験〉上記の方法で作製した皮膜
をJIS  Z−0208に従って測定した。 〈耐水性(水膨潤度)試験〉上記の方法で作製した皮膜
を約25℃の水中に1時間浸漬し、湿潤状態での皮膜の
面積増大率α(%)を次式により求めた。
【0039】α=(A−A0)×100÷A0但し、A
は水中浸漬後の表面積、A0は水中浸漬前の表面積であ
る。 〈耐溶剤性(パークレン膨潤度)試験〉上記の方法で作
製した皮膜を約25℃のパークロロエチレン中に1時間
浸漬し、湿潤状態での皮膜の面積増大率β(%)を次式
により求めた。
【0040】β=(A’−A0)×100÷A0但し、
A’はパークロロエチレン中浸漬後の表面積、A0はパ
ークロロエチレン中浸漬前の表面積である。
【0041】実施例1 分子量2000のポリオキシエチレンモノメチルエーテ
ルメタクリレートをラジカル重合させたマクロモノマー
(チオグリセリンの存在下に分子量500のポリオキシ
エチレンモノメチルエーテルメタクリレートを重合した
片末端にジオール基を有するマクロモノマー)200部
、分子量2000のポリブチレンアジペートジオール2
00部、ブチレングリコール36部、ジフェニルメタン
ジイソシアネート154部、ジメチルホルムアミド13
67部を混合し80℃で反応して樹脂濃度30%、粘度
520ポイズのポリウレタン溶液を得た。この皮膜は透
湿度3900mg/m2・24hrで、水膨潤度および
パークレン膨潤度はそれぞれ7.2%および26.1%
であった。
【0042】実施例2 実施例1に使用した片末端にジオール基を有するマクロ
モノマー200部に分子量2000のポリブチレンアジ
ペートジオール200部およびトルエン234部を混合
し、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート104部
およびオクチル酸第一スズ0.03部を加えて100℃
で反応した後、トルエン404部、イソプロパノール6
38部およびイソホロンジアミン43部の混合溶液に加
えて樹脂濃度30%、粘度 350ポイズのポリウレタ
ン溶液を得た。この皮膜は透湿度4200mg/m2・
24hrで、水膨潤度およびパークレン膨潤度はそれぞ
れ5.4%および34%であった。
【0043】実施例3 実施例1に使用した片末端にジオール基を有するマクロ
モノマー218部、分子量2000のポリブチレンアジ
ペートジオール218部、ブチレングリコール9部、ト
リレンジイソシアネート(2,4−と2,6−の異性体
比が80対20)54部、メチルエチルケトン250部
およびトルエン250部を混合し、オクチル酸第一スズ
0.03部を加えて80℃で反応して樹脂濃度50%、
粘度760ポイズのポリウレタン溶液を得た。このポリ
ウレタン溶液100部にクリスボンNX(大日本インキ
化学工業株式会社製ポリイソシアネート系架橋剤、イソ
シアネート基含有量約13%)8部およびクリスボン 
 アクセル  HM3部を混合して皮膜を作成した。
【0044】この皮膜は透湿度5060mg/m2・2
4hrで、水膨潤度およびパークレン膨潤度はそれぞれ
3.8%および36.1%であった。 実施例4 実施例1で得たポリウレタン樹脂溶液100部にジメチ
ルホルムアミド40部およびダイラック  Lカラー(
大日本インキ化学工業株式会社製着色剤)20部を加え
、均一にし、離型紙上に固形分膜厚が0.01mmにな
るように塗布し、90℃で3分間乾燥した。その上に、
実施例3で得たポリウレタン樹脂溶液100部にクリス
ボン  NX8部、クリスボン  アクセル  HM3
部、メチルエチルケトン30部およびジメチルホルムア
ミド10部の混合液を固形分膜厚が0.02mmになる
ように塗布し、120℃で1分間乾燥して、直ちにナイ
ロントリコット編布を圧着して、更に120℃で3分間
熱処理した。次いで、離型紙を剥離し、シリコーン系撥
水剤で処理して防水布を得た。この防水布は風合いが柔
軟で、耐水圧2000mm水柱以上、撥水度100点、
透湿度4200mg/m2・24hrであった。この防
水布をJIS  L−1042  F−1法に準じた水
洗濯を5回繰り返しても、外観損傷は全くなかった。ま
た、JIS  L−0874に準じたドライクリーニン
グを5回繰り返しても、外観損傷は全くなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明ポリウレタン樹脂及びこの樹脂を
主成分としたポリウレタン樹脂組成物は透湿性及び耐水
性、耐溶剤性に優れており、これを塗布した防水布は透
湿性、耐久性に優れているので、防水布として有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つ以上の水酸基及び1つのメルカプト基
    を有するメルカプタン系連鎖移動剤の存在下にポリオキ
    シエチレンモノアルキルエーテルメタクリレート及び/
    若しくはポリオキシエチレンモノアルキルエーテルアク
    リレートをラジカル重合させるか又は該ポリオキシエチ
    レンモノアルキルエーテルメタクリレート及び/若しく
    はポリオキシエチレンモノアルキルエーテルアクリレー
    トと他のラジカル重合性不飽和結合を有する単量体とを
    共重合させて得られるマクロモノマー(A)と、ポリエ
    ステルポリオール、ポリエーテルポリオール及びポリエ
    ステルエーテルポリオールの群から選ばれる少なくとも
    1つのポリオール(B)と有機ポリイソシアネート(C
    )とを必須成分として反応させることを特徴とするポリ
    ウレタン樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル
    メタクリレート及び/若しくはポリオキシエチレンモノ
    アルキルエーテルアクリレートのポリオキシエチレン鎖
    のオキシエチレン単位が2ないし200個であることを
    特徴とする請求項1記載のポリウレタン樹脂の製造方法
  3. 【請求項3】ポリウレタン樹脂に対しポリオキシエチレ
    ンモノアルキルエーテルメタクリレート及び/若しくは
    ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルアクリレート
    を10ないし80重量%含有する請求項1記載のポリウ
    レタン樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1記載のポリウレ
    タン樹脂を主成分としてなるポリウレタン樹脂組成物を
    塗布してなる防水布。
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