JPH0426945A - テープ記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、テープ記録再生装置に関するものである。

［発明の概要］ 本発明は、テープカセットが装着された時点でカウンタ
をゼロリセットするようになされたテブ記録再生装置に
おいて、テープの巻戻操作がなされたときに、カウンタ
値が、ゼロ近辺の値として予め設定された所定値より大
きい値であれば、通常より高速でリールを回転させ、高
速巻戻動作を実行するとともに、この高速巻戻動作中に
カウンタ値がゼロ近辺の所定の値になった時点でリール
回転速度を低下させ、通常の巻戻速度での巻戻動作に切
換わるようにすることにより、テープにダメージを与え
ることなく巻戻時間を短縮化することが容易にできるよ
うにしたものである。

［従来の技術］ ＶＴＲ（ビデオテープレコーダ）、ＤＡＴ（デジタルオ
ーディオテープレコーダ）等の、テープを記録媒体とす
る記録再生装置においては、テプの巻戻を短時間で完了
できることが要請される。

ところが、テープリールを高速で回転させて単純に巻戻
速度を上昇させると、テープトップに達した時点でのテ
ープにかかる衝撃が太き（なり、テープトップ部分（リ
ーダーテープ部分）が破損してしまう恐れがある。

従って、例えば巻戻動作中に、リーダーテープが検出さ
れた時点でリールブレーキをかける機器であるなら、そ
の巻戻速度は、テープトップ到達時に、そのリールブレ
ーキによりテープに過大な衝撃がかからない程度までに
減速できる速度に限られ、それ以上の高速で巻戻を行な
うことはできない。

そこで従来は、このような点を考慮したうえで巻戻時間
を短縮化する技術として、巻戻中に巻取リール及び供給
リールの回転信号（リールＦＧ）やリールハブ径の計測
値を利用してテープ残量を計算し、テープ残量に応じて
リール回転速度を制御するものがあった。

つまり、テープ残量が多いときは高速で巻取リールを回
転させ、残量が少な（なってきたら徐々に回転速度を落
していき、テープトップに到達した時点でテープに過大
な衝撃を与えないようにするものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このようにテープ残量に応じ巻取リール
の回転速度を可変制御するようにすると、リールハブ径
計測及びテープ残量の計算のため等に膨大なソフトウェ
ア手段及びそれに対応したハードウェア手段が必要にな
り、コストダウンや小型化の障害となるという問題点が
あった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明はこのような問題点に夕≦みて、非常に容易に、
より高速の巻戻動作を実現させることを目的とする。

すなわち、テープ装填を検出した時点で表示カウンタ値
をゼロリセットするようになされたテープ記録再生装置
において、テープ走行動作に対応して前記表示カウンタ
に表示されるカウンタ値を増減するのカウンタ表示制御
手段と、リールモタの駆動電圧を変化させることにより
リール回転速度を可変制御することができるリールモー
タ駆動制御手段を備えるようにし、テープ巻戻操作がさ
れた時点に、カウンタ値がゼロ近辺の所定値より大きい
値であればリールモータを通常より高速巻戻回転させる
とともに、カウンタ値がゼロ近辺の所定値になった時点
以後はリールモータを通常速度で回転させて巻戻動作が
行なわれるように構成する。

［作用］ テープ装填を検出した時点、すなわち、電源投入時、或
はテープカセット装填時において、カウンタが必ずゼロ
にリセットされる機器においては、カウンタ値が一度も
ゼロに達しないうちにテブトップに達して巻戻動作が完
了することはない。つまり、巻戻を行なってもカウンタ
がゼロになる以前にテープトップに到達してしまうこと
はありえない。

従って、テープ走行に応じて増減するカウンタ値がゼロ
近辺で設定された所定値に達するまでの間は、高速で巻
戻を行なっても全く問題はない。

［実施例］ 第１図は本発明のテープ記録再生装置の巻戻動作制御系
の一実施例を示したブロック図である。

■は動作制御用マイクロコンピュータ（以下、マイコン
という）であり、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、インターフ
ェース部から構成されている。

２は磁気テープのテープトップ及びテープエンドに形成
されているリーダーテープを検出し、検出情報をマイコ
ン１に供給するリーダーテープ検出部、３は、磁気テー
プ上の斜め方向のトラックに映像信号或は音声信号か記
録される際に同時に長手方向のトラックに形成されたＣ
ＴＬ信号を読み取るＣＴＬ検出部、４はテープカセット
が当該テープ記録再生装置に装填されたことを検出し、
検出情報をマイコン１に供給するカセット検出部である
。

５は操作信号発生部を示し、使用者が機器外筺の操作パ
ネルを操作し、或はリモートコマングーを操作すること
に基すいて操作信号情報をマイコンｌに出力する。使用
者用の操作ボタンとしては例えば、再生（ＰＢ）、早送
り（ＦＦ）、巻戻（ＲＥＷ）、停止（ＳＴ）　、記録（
ＲＥＣ）等、テープ走行関連操作の他に、カウンタリセ
ット操作、カセットイジェクト操作ボタン等が用意され
ている。

６はカウンタ表示のためのデコーダ、７はＨＭＳ（時分
秒）カウンタであり、テープ走行中はＣＴＬ検出部３で
検出されるＣＴＬ信号に基すいて、マイコン１がカウン
トアツプ制御（ＦＦ方向の走行時）或はカウントダウン
制御（ＲＥＷ方向の走行時）を行ない、時分秒のカウン
ト情報をデコーダ６に供給して数値表示用データに変換
させ、８ＭＳカウンタ７において表示させる。

また、カセット検出部４によってテープカセットの装填
が検出された時点で、マイコン１は無条件に８ＭＳカウ
ンタ７のカウント値をゼロにリセットする。電源投入時
も同様である。

８はリールモータ駆動回路、９はリールモータであり、
リールモータ駆動回路８はマイコン１の制御に基すいて
リールモータ９に対して駆動電圧を供給し、リールモー
タ９を所定速度で所定方向に回転駆動させる。リールモ
ータ９の回転速度は、記録・再生時、変速再生時、早送
り時、巻戻時等でそれぞれ異なるが、特に本実施例にお
いては後述するように、巻戻時において、通常の巻戻速
度、及び高速巻戻速度と２段階に変速されるように設定
されている。これらの変速制御はすべてマイコンｌにお
けるソフトウェア手段で達成される。

】０はブレーキプランジャ駆動回路、１１はリルブレー
キであり、マイコン１の制御に従って駆動される。

なお、巻戻動作関連部分以外にも、例えば記録・再生時
のキャプスタン及びリール駆動、早送り動作、ローディ
ング動作等のための各回路ブロック及び機構もマイコン
１によって制御されるが、本発明と直接関係がないため
、その図示を省略する。また、巻取リール及び供給リー
ルで別々にリールモータが設けられている機器に関して
は、上記リールモータ９は巻取リール側のり一ルモータ
に相当する。

本実施例のテープ記録再生装置の巻戻動作制御系は以上
のように構成されるとともに、テープ巻戻動作時にはマ
イコン１において第２図のフロチャートに示す動作が実
行されることにより、巻戻し時間の短縮化を実現するこ
とができる。

使用者が巻戻操作を行ない、操作信号発生部５から巻戻
操作情報がマイコン１に供給されると、マイコン１内に
おいては現在のカウンタ値が、設定された所定値ＰＫ以
下であるか否かが確認されるｆＦｌｏｏ、ＦＩＯＩＩ。

マイコン１内においては予めＯ時Ｏ分Ｏ秒、すなわちカ
ウンタ値がｆｆ’ｏｏ：００二００１の近辺の値として
、その地点から、記録・再生時のテープ速度で３０秒秒
間性した後のテープ地点を示す値であるｆｆ００　：　
００　：　３０．ｊｌというカウンタ値ＰＸが設定され
保持されている。従って、巻戻操作開始時点のカウンタ
値を、このゼロ値近傍の［ｉ’ＯＯ：　００　：　３０
．ｉｌと比較することにより、現在、磁気テープがテー
プトップ付近にある可能性があるか否かを判別すること
ができる。

すなわち、カウンタ値はテープカセット装填時、或は電
源投入時に（ｉ′ｏｏ　：　ｏｏ　：　００．ｉｌにリ
セットされるため、テープトップは、カウンタか「００
：ＯＯ：００ＪＪとなる地点、或は［ｉ’ＯＯ：００：
００．ｉｌを越えて巻戻した地点に必ず存在することに
なる。このため、現在のカウンタ値が［ｉ’ＯＯ：　０
０　：　３０．！Ｉ　ヨリ大キイ値であｈば、磁気テー
プがテープトップ付近にある可能性はないということに
なる。なお、使用者が任意にＨＭＳカウンタ７をゼロリ
セットすることもできるが、この場合も（ｉ′ｏｏ　：
　ｏｏ　：　０ＯＪＩ　ヲ越工ｆｔイ’）チにテープト
ップまで巻き戻されることはあり得ない。

現在のカウンタ値が所定値Ｐ、より大きいと判断された
ら、マイコンｌはリールモータ駆動回路８に対して通常
より高い駆動電圧を出力させ、リールモータを高速（例
えば通常の巻戻回転速度の１．５倍程度）で回転させて
、巻戻動作を実行する（Ｆ２Ｏ３）。

マイコン１内では、高速巻戻動作実行中もカウンタ値を
常に所定値Ｐ８と比較しており、カウンタ値がｆｆ’ｏ
Ｏ：　００　：　３０Ｊｌより小さい値になった時点で
、リールモータ駆動回路８の出力を通常の巻戻時の駆動
電圧に切り換えさせ、通常の巻戻速度で巻戻を継続させ
る（Ｆ２Ｏ３）。なお、通常の巻戻速度とは、リーダー
テープが検出された時点でリールブレーキをかけること
により、テープトップに到達した時点で磁気テープに過
大な衝撃を与えることのない程度まで減速できる速度で
ある。

通常巻戻速度で巻戻を継続中にリーダーテープ検出手段
２によって磁気テープのテープトップにあるリーダーテ
ープが検出されると（Ｆ２Ｏ３）、マイコン１は、リー
ルモータ駆動を停止させるとともに、ブレーキプランジ
ャ駆動回路１０を制御してリールブレーキをオンとし、
リール回転に制動をかける（Ｆ２Ｏ３）。すると、リー
ダーテープ部分でリール回転がある程度減速された状態
でテープトップに達し、巻戻が終了する。

マイコン１内において以上のように巻戻動作を制御する
ことにより、巻戻時間を著しく短縮化することができる
とともに、テープトップ到達時点で磁気テープに過大な
衝撃を与えることもない。

しかも、単にＨＭＳカウンタ値を設定値Ｐ８と比較する
のみで、巻戻速度の切換時点を判断しているため、巻戻
速度制御のためにテープ残量計算等を行なう膨大なソフ
トウェアは必要とせず、第２図の動作を実行するための
非常に簡単なソフトプログラムを要するのみである。

なお、この実施例ではテープ走行カウンタとしてはＨＭ
Ｓカウンタを例に揚げたが、テープ走行に対応するカウ
ンタであれば単純な数値カウンタでもよい。また、所定
値ＰＫとしては、３０秒地点に限らず、（ｉ′ｏｏ　：
　ｏｏ　：　００．！Ｉに近い他の値に設定してもよい
。

本発明はテープ状媒体を使用する機器であれば、ＶＴＲ
，ＤＡＴ以外でも各種機器に適用可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明により、巻戻操作がされたと
きのカウンタ値が、設定された所定値より大きい値であ
れば高速でリールを回転させ、カウンタ値がゼロ近辺の
所定の値を越えた時点でリル回転速度を低下させ、通常
の巻戻速度での巻戻動作に切換わるようにすることによ
り、テープにダメージを与えることなく巻戻時間を短縮
化することができるテープ記録再生装置が、膨大なソフ
トウェアによる制御手段を必要とせず容易に実現できる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のテープ記録再生装置の巻戻動作制御系
の一実施例のブロック図、 第２図は本実施例の巻戻制御方式を示すフローチャート
である。 ■はマイコン、２はリーダーテープ検出部、３はＣＴＬ
検出部、４はカセット検出部、５は操作信号発生部、６
はデコーダ、７はＨＭＳカウンタ、８はリールモータ駆
動回路、９はリールモータ、１０はブレーキプランジャ
駆動回路、１１はリールブレーキを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 記録媒体であるテープの装填を検出した時点で表示カウ
   ンタの値がゼロにリセットされるようになされたテープ
   記録再生装置において、 テープ走行動作に対応して前記表示カウンタに表示され
   るカウンタ値を増減するカウンタ表示制御手段と、 リールモータの駆動電圧を変化させることによりリール
   回転速度を可変制御することができるリールモータ駆動
   制御手段を備え、 テープ巻戻操作がされた時点で、前記カウンタ値がゼロ
   近辺の所定値より大きい値であれば前記リールモータを
   高速で回転させて巻戻動作を実行するとともに、前記カ
   ウンタ値がゼロ近辺の所定値になった時点以後は前記リ
   ールモータを通常速度で回転させて巻戻動作が行なわれ
   るようにしたことを特徴とするテープ記録再生装置。