JPH07210942A - テープ装置 - Google Patents

テープ装置

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Publication number
JPH07210942A
JPH07210942A JP6003831A JP383194A JPH07210942A JP H07210942 A JPH07210942 A JP H07210942A JP 6003831 A JP6003831 A JP 6003831A JP 383194 A JP383194 A JP 383194A JP H07210942 A JPH07210942 A JP H07210942A
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JP
Japan
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tape
tension
thickness
cassette
reel motor
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Application number
JP6003831A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Mitsunabe
哲 三鍋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号の記録・再生可能なテープ装置におい
て、カセットに収納されているテープ厚みを検出し、そ
のテープ厚みに応じて、記録・再生時やテープのローデ
ィング・アンローディング時のテ−プテンションやロー
ディング・アンローディング速度を選択できるので、安
定したヘッドタッチ状態が確保でき、テープダメージも
防ぐことを目的とする。 【構成】 カッセト1に設けたテープ厚み情報を検出す
る検出手段17と、検出したテープ厚みに応じて、リー
ルモータ13の回転トルクやローディングモータの回転
速度を、あらかじめ設定している適正な値にすべく制御
する制御回路を設けることにより、テープダメージのな
い安定したヘッドタッチが確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカセットテープ
レコーダー(以下、VTRと称す)などのテープ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカセットテープには、長時
間化が強く要求されてきている。こういったニーズに応
えるべく、テープフィルムの厚みを薄く(以下、薄手テ
ープと称す)して、その結果テープ長さを長くし、同じ
サイズのカセットに内蔵可能にしている。そこで業務用
テープ装置のように薄手テープ専用のテープ装置が採用
され始めた。また民生分野では、テープダメージがな
く、出力も確保するために、薄手テープと言っても、テ
ープ剛性をある程度確保した厚みのテープが市場に導入
されてきている。
【0003】以下に従来のテープ装置について説明す
る。図5は従来のテープ装置とテープ装置に装着されて
いるカセット40の概略ブロック図を示すものである。
図5に示すように、カセット40には、テープ10を巻
いた2つの供給側リール11、巻取り側リール12が内
蔵されており、テープ装置には両リール11、12を回
転駆動するための供給側リールモータ(以下、Sリール
モータと称す)13と、巻取り側リールモータ(以下、
Tリールモータと称す)14とを設置している。また、
テープ装置には、カセット40内のテープ10を引出し
て、外部に設けた回転ヘッドを搭載したシリンダ18に
添接させるテープポスト群30と、テープ10のテンシ
ョンを検出するためのテンションポスト19とが設けら
れており、テンションポスト19の回動位置情報に基づ
いて、テンション検出回路20がテンションを検出する
ようになっている。テープポスト群30はローディング
モータ31により駆動されている。ローディングモータ
31はローディングモータ制御回路41により、所定の
回転速度になるように制御されている。テンションポス
ト19により検出したテンション値が所定のテンション
になるように、供給側のSリールモータ13は供給側リ
ールモータ制御回路(以下、Sリールモータ制御回路と
称す)42によりトルク制御されている。
【0004】以上のように構成された従来例のテープ装
置の動作について説明する。テープ10をシリンダ18
に添接させるローディング動作時は、ローディングモー
タ制御回路41によりローディングモータ31を定速回
転駆動し、テープポスト群30はカセット40マウス内
から外部に移動し始める。このとき、巻取り側のTリー
ルモータ14は巻取り側リールモータ制御回路(以下、
Tリールモータ制御回路と称す)43によりロックされ
ており、巻取り側リール14からはテープ10は出て行
かず、供給側リール12から出て行く。その時供給側リ
ール11に所定の回転ブレーキトルクを掛け、テープ1
0にバックテンションがかかるべく、Sリールモータ制
御回路42によりSリールモータ13の回転トルクを制
御する。この時の回転トルク値は、テープ10を巻いた
リール半径が巻始めから巻終わりまでの巻径の平均値で
あると仮定して設定している。テープポスト群30が移
動されて、ローディング動作が完了し、定常走行状態に
なると、テンションポスト19が作動し始め、テンショ
ンを検出し始める。Sリールモータ制御回路42によ
り、テンションポスト19とテンション検出回路20が
検出したテンション値が予め設置した値になるようにS
リールモータ13の回転トルクが制御される。その結
果、テープのバックテンションがほぼ一定の値で、テー
プが走行する。
【0005】また、アンローディング時には、ローディ
ング時とは逆方向にローディングモータ31を定速回転
駆動し、テープポスト群30はシリンダ18のテープ添
接位置からカセット40マウス内へ移動し始める。この
とき、Tリールモータ14はTリールモータ制御回路4
3によりロックされており、巻取り側リール12へはテ
ープは巻取られず、供給側リール13に巻取られる。そ
の時供給側リール11に所定の回転巻取りトルクを掛
け、テープ10にテンションがかかるべく、Sリールモ
ータ制御回路42によりSリールモータ13の回転トル
クを制御する。この時の回転トルク値は、テープ10を
巻いたリール半径が巻始めから巻終わりまでの巻径の平
均値であると仮定して設定している。テープポスト群3
0が移動し、アンローディング動作が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成においては、次のような課題が挙げられる。
つまり、標準厚みの標準テープとそれより薄い薄手テー
プとを同一のテープ装置で使用する場合、例えば20μ
m厚みの標準テープと12μm厚みの薄手テープとの剛
性比は約4.6倍ある。従来のテープ装置でのローディ
ング時の回転ブレーキトルク値、アンローディング時で
の回転巻取りトルク値の設定は、テープ10を巻いたリ
ール半径が巻始めから巻終わりまでの巻径の平均値であ
ると仮定して設定しているので、平均値巻径と最大巻径
または最小巻径との比率は、例えばVHSカセット(1
20分)を例にとると、約1.6もあり、その結果テー
プのテンション比は巻径の状態により約1.6倍も変化
する。テープ10の剛性比と巻径差によるテンション比
を考慮すると、そのときどきの状況によりテープ強度の
観点からすると約7.4倍ばらつくことになり、テープ
ダメージの原因となる。また定常走行時では、上述した
ようにテープ10の剛性比は約4.6倍ある。テープと
ヘッドとのヘッドタッチを考慮すると、標準テープでの
出力を確保できるヘッド形状で、薄手テープを標準テー
プと同様のテンションで使用すると、図2の(b)に示
すように中浮き現象が発生し、薄手テープがヘッドギャ
ップに当たらず、出力が確保できなくなってしまう。
【0007】本発明は、上記課題を解決するもので、標
準テープと薄手テープとがテープダメージを発生するこ
となく、かつ容易に安定した記録・再生ができるテープ
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のテープ装置としての第1の手段は、カセット
内に内蔵されているテープの厚みを判別するテープ厚判
別手段と、テープのバックテンションを検出するテンシ
ョン検出手段と、カセット内の供給側リールを回転駆動
する供給側リールモータと、記録もしくは再生時に、テ
ンション検出手段から得られたテンション値が、前記テ
ープ厚判別手段により判別したテープ厚みに応じて、テ
ープのバックテンションをあらかじめ設定していたテン
ション値とほぼ同じになるように、供給リールモータの
回転トルクを制御する供給側リールモータ制御手段とを
備えたものである。
【0009】また、本発明のテープ装置としての第2の
手段は、カセット内に内蔵されているテープの厚みを判
別するテープ厚判別手段と、テープのバックテンション
を検出するテンション検出手段と、カセット内の供給側
リールを回転駆動する供給側リールモータと、シリンダ
にテープを添接させるテープローディング動作時には、
テンション検出手段から得られたテンション値が、前記
テープ厚判別手段により判別したテープ厚みに応じて、
テープのバックテンションをあらかじめ設定していたテ
ンション値とほぼ同じになるように、前記供給側リール
モータの回転ブレーキトルクを制御する供給側リールモ
ータ制御手段と、前記テープ引出し手段を駆動する駆動
モータと、テープローディング動作時には、前記テープ
厚判別手段により判別したテープ厚みに応じて、前記駆
動モータの回転速度をあらかじめ設定していた回転速度
とほぼ同じになるように、前記駆動モータの回転速度を
制御するモータ制御手段とを備えたものである。
【0010】また、本発明のテープ装置としての第3の
手段は、カセット内に内蔵されているテープの厚みを判
別するテープ厚判別手段と、テープのバックテンション
を検出するテンション検出手段と、カセット内の供給側
リールを回転駆動する供給側リールモータと、シリンダ
に添接させているテープをカセット内に収納するテープ
アンローディング動作時には、テンション検出手段から
得られたテンション値が、前記テープ厚判別手段により
判別したテープ厚みに応じて、テープのテンションをあ
らかじめ設定していたテンション値とほぼ同じになるよ
うに、供給側リールモータの巻取り回転トルクを制御す
る供給側リールモータ制御手段と、前記テープ引出し手
段を駆動する駆動モータと、テープアンローディング動
作時には、前記テープ厚判別手段により判別したテープ
厚みに応じて、前記駆動モータの回転速度をあらかじめ
設定していた回転速度とほぼ同じになるように、前記駆
動モータの回転速度を制御するモータ制御手段とを備え
たものである。
【0011】
【作用】上記第1,第2,第3の手段によって、薄手テ
ープを使用時に、薄手テープであることを検出し、テー
プのローディング時、アンローディング時、定常走行時
に、あらかじめ設定している薄手テープに適したテープ
テンションにすべく、リールモータの回転トルクや回転
ブレーキトルクを制御し、安定したヘッドタッチを確保
できるとともに、テープダメージも防ぐことができ、同
時にローディング時、アンローディング時のテープ引出
し速度を、薄手テープに適したテープテンションに応じ
て速度を遅くして、ローディング時のテープたるみや、
アンローディング時のテープダメージを防ぐことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお従来と同機能のものには同符号
を付してその詳細な説明は省略する。
【0013】(実施例1)図1は本発明の実施例にかか
るテープ装置の概略機能ブロック図を示すものである。
【0014】図1において、テープ10を巻いた2つの
リールがカセット1に内蔵されており、供給側リール1
1および巻取り側リール12を回転駆動するための供給
側リールモータ(以下、Sリールモータと称す)13お
よび巻取り側リールモータ(以下、Tリールモータと称
す)14を設置している。
【0015】テープ10を内蔵しているカセット1に
は、テープ10の厚みを表わすIDホール16が3個設
けられており、テープ装置側には、カセット1のIDホ
ール16に対応した位置にIDホール16が開いている
か、閉じているかを検出するテープ種類検出スイッチ1
7を設けている。テープ厚判別回路24はテープ種類検
出スイッチ17の出力を受けて、IDホール16が閉じ
ている箇所により、そのカセット1に内蔵されているテ
ープ厚みを判別する。
【0016】記録もしくは再生時には図1に示すように
テープ10はシリンダ18に添接して定常走行状態を保
っている。テープ10にはテンションポスト19が当接
しており、テンション検出回路20は、テープ10のテ
ンションを従来と同様にテンションポストの回動位置情
報からLED/PDを利用した光方式手段で検出する。
供給側リールモータ制御回路(以下、Sリールモータ制
御回路と称す)21は、テープ厚判別回路より出力を受
けて、テンションポスト19により検出したテンション
値があらかじめ設定しているテープ厚みに応じた所定の
テンション、すなわちテープ厚みが標準であればテンシ
ョン値を標準値に、テープ厚みが標準より1ランク薄け
れば1ランク低いテンション値に、テープ厚みが標準よ
り2ランク薄ければ2ランク低いテンション値になるよ
うに、供給側のSリールモータ13の回転トルクを制御
する。
【0017】また、巻取り側リールモータ制御回路(以
下、Tリールモータ制御回路と称す)22は、従来のテ
ープ装置と同様に、テープ移送を行っているキャプスタ
ン23の回転数と巻取り側リールの回転数とから巻取り
側リールの巻径を算出し、巻取りテープテンションが所
定の値にすべくTリールモータ14の回転トルクを制御
する。
【0018】以上のように構成されたテープ装置につい
て、その動作を説明する。記録もしくは再生時には、図
1に示すように、テープ10は定常走行している。図1
のカセット1はテープ厚みが標準より1ランク薄いテー
プが内蔵されているので、3つのIDホール16の内、
中央のIDホール16が閉じられている。テープ検出ス
イッチは中央のIDホール16が閉じていることを検出
し、テープ厚判別回路24にその情報を送る。その情報
を受けたテープ厚判別回路24は、カセット1に内蔵さ
れているテープの厚みが1ランク薄いテープであること
を判断し、その情報をSリールモータ制御回路21とT
リールモータ制御回路22とに送る。その情報を受けた
Sリールモータ制御回路21は、テープ10のテンショ
ンを1ランク低いテンションにすべく、Sリールモータ
13の回転トルクを制御する。Tリールモータ14はT
リールモータ制御回路22により、所定のテンションで
移送されてきたテープ10を巻取る。
【0019】図2の(a)、(c)は本実施例における
回転ヘッド27と標準テープ25、薄手テープ26との
接触状態を、回転ヘッド27の移動方向に垂直な面から
見た接触状態図である。上記動作の結果、標準テープ2
5でヘッドタッチを確保した場合、従来のテープ装置で
は同じ回転ヘッド27で同じテンション条件のために、
薄手テープ26を走行させると、従来のテープ装置では
図2の(b)に示すように、うな薄手テープ26の回転
ヘッド27に対する中浮き現象が発生していたが、本実
施例のテープ装置では、図2の(c)に示すように、薄
手テープ26の回転ヘッド27に対する中浮き現象がな
くなり、安定したヘッドタッチ状態を確保することがで
きる。
【0020】以上のように本実施例によれば、テープ厚
みを判別し、記録・再生時にそのテープ厚みに応じた適
正なテープバックテンションを維持することにより、安
定したヘッドタッチ状態を確保することができる。
【0021】なお、テープ厚みを判別するためのカセッ
ト1構成としては、IDホール16の代わりに、カセッ
ト1にメモリICを設け、メモリICの中にテープ厚み
情報を記録し、その情報を、テープ装置側に設けた端子
より読み取ることもできる。また、メモリICの代わり
に、単なる電気的な抵抗を設け、その抵抗値を検出する
ことによりテープ厚みを検出することもできる。
【0022】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。なお、第1の
実施例と同一である点の詳細な説明は省略する。
【0023】図3は本発明の第2の実施例を示すテープ
装置の概略機能ブロック図を示すものである。図3にお
いて、テープポスト群30はカセット1のマウス内とカ
セット1の外部に設けた回転ヘッド27を搭載したシリ
ンダ18に添接させる位置とに往復可能に設置してい
る。テンションポスト19は、カセッ1がテープ装置に
装着されていない時は、図3に示すカセット1のマウス
内に位置するところで係止部材33より係止固定されて
いる。カセット15が装着され、かつローディング動作
ボタン(図示せず)が押されると、ローディングモータ
31が回転し、係止部材33が駆動されてテンションポ
ストの係止が解除され、テープ10のテンション検出が
可能になる。テープポスト群30は、ローディングモー
タ31に連結されており、ローディングモータ31が係
止部材33を駆動後、さらに回転することにより、テー
プポスト群30はテープ10のローディング、アンロー
ディング動作を行う。ローディングモータ制御回路32
は、テープ厚判別回路24より出力を受けて、あらかじ
め設定しているテープローディング速度、言い替えれば
テープ厚みに応じた所定のローディングモータ31の回
転速度、すなわちテープ厚みが標準であれば回転速度を
標準値に、テープ厚みが標準より1ランク薄ければ1ラ
ンク低い回転速度に、テープ厚みが標準より2ランク薄
ければ2ランク低い回転速度になるように、ローディン
グモータ31の回転速度を制御する。またSリールモー
タ制御回路21は、テープ厚判別回路24より出力を受
けて、テンションポスト19により検出したテンション
値があらかじめ設定しているテープ厚みに応じた所定の
テンション、すなわちテープ厚みが標準であればテンシ
ョン値を標準値に、テープ厚みが標準より1ランク薄け
れば1ランク低いテンション値に、テープ厚みが標準よ
り2ランク薄ければ2ランク低いテンション値になるよ
うに、供給側のSリールモータ13の回転トルクを制御
する。このときの各テンションは、第1の実施例で規定
した記録・再生時の各テンション値とは異なる。
【0024】以上のように構成されたテープ装置につい
て、その動作を説明する。図3に示すカセット1はテー
プ厚みが標準より2ランク薄いテープが内蔵されている
ので、3つのIDホール16の内、左側のIDホール1
6が閉じられている。ローディング時には、テープ検出
スイッチ17は左側のIDホール16が閉じれれている
ことを検出し、テープ厚判別回路24にその情報を送
る。その情報を受けたテープ厚判別回路24は、カセッ
ト1に内蔵されているテープの厚みが2ランク薄いテー
プであること判断し、その情報をローディングモータ制
御回路32とSリールモータ制御回路21とTリールモ
ータ制御回路22に送る。その情報を受けたローディン
グモータ制御回路32は、ローディング動作ボタンが押
されることにより、ローディングモータ31の回転速度
を2ランク低い回転速度にすべく、ローディングモータ
31の回転速度を制御しつつ、ローディングモータ31
を回転駆動させ、まず係止部材33を駆動してテンショ
ンポスト19の係止を解除し、さらに回転駆動してテー
プポスト群30の移動を開始する。このときTリールモ
ータ14は従来例と同様にTリールモータ制御回路22
により、回転がロックされているので、テープ10は巻
取り側リールからは引き出されない。同時にテープ10
の厚み情報を受けたSリールモータ制御回路21は、テ
ープ10のテンションを2ランク低いテンションにすべ
く、Sリールモータ13の回転トルクを制御する。その
状態でローディング動作が行われ、その結果、従来のテ
ープ装置で発生していた薄手テープ26のローディング
中に発生していたテープダメージがなくなる。またロー
ディング中のバックテンションを単に下げると、標準テ
ープ時と同じローディング速度では、ローディング完了
時にテープリールやリールモータの慣性によりテープ1
0がたるむ現象が発生し、テープダメージにつながるの
で、テープローディング速度も同時に下げることによ
り、テープダメージの無いローディング動作ができる。
【0025】以上のように本実施例によれば、テープ厚
みを判別し、ローディング時にそのテープ厚みに応じた
適正なテープバックテンションとローディング速度を維
持することにより、テープダメージの無い安定したロー
ディング動作を確保することができる。
【0026】図4は、他の実施例におけるテープ装置の
概略ブロック図である。図4に示すように、巻取り側に
同様のTテンションポスト35およびそのTテンション
検出回路36とを設け、その情報をTリールモータ制御
回路22に送り、供給側と同様にTリールモータ14の
回転トルクを制御してもよい。
【0027】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお第2の実施
例と同一である点の詳細な説明は省略する。
【0028】本発明の第3の実施例を示すテープ装置の
概略機能ブロック図は第2の実施例と同様であるが、各
ブロックの機能が第2の実施例とは異なるので、図2を
利用して説明する。
【0029】図3に示すテープ装置の構成と異なる点
は、ローディングモータ制御回路32は、テープ厚判別
回路24より出力を受けて、あらかじめ設定しているテ
ープローディング速度、言い替えればテープ厚みに応じ
た所定のローディングモータ31の回転速度、すなわち
テープ厚みが標準であれば回転速度を標準値に、テープ
厚みが標準より1ランク薄ければ1ランク低い回転速度
に、テープ厚みが標準より2ランク薄ければ2ランク低
い回転速度になるように、ローディングモータ31の回
転速度を制御することである。このときの各速度は、第
2の実施例で規定したローディング時の各速度とは同一
である必要はない。
【0030】またSリールモータ制御回路21は、テー
プ厚判別回路24より出力を受けて、テンションポスト
19により検出したテンション値があらかじめ設定して
いるテープ厚みに応じた所定のテンション、すなわちテ
ープ厚みが標準であればテンション値を標準値に、テー
プ厚みが標準より1ランク薄ければ1ランク低いテンシ
ョン値に、テープ厚みが標準より2ランク薄ければ2ラ
ンク低いテンション値になるように、供給側のSリール
モータ13の回転巻取りトルクを制御する。このときの
各テンションは、第1の実施例および第2の実施例で規
定した各テンション値と同一である必要はない。
【0031】以上のように構成されたテープ装置につい
て、その動作を説明する。アンローディング時には、図
3に示すように、最初はシリンダ18にテープが添接さ
れている。図3のカセット15はテープ厚みが標準より
2ランク薄いテープ10が内蔵されているので、3つの
IDホール16の内、左側のIDホール16が閉じられ
ている。テープ検出スイッチは左側のIDホール16が
閉じられていることを検出し、テープ厚判別回路24に
その情報を送る。その情報を受けたテープ厚判別回路2
4は、カセット1に内蔵されているテープ10の厚みが
2ランク薄いテープであること判断し、その情報をロー
ディングモータ制御回路32とSリールモータ制御回路
21とTリールモータ制御回路22に送る。その情報を
受けたローディングモータ制御回路32は、ローディン
グモータ31の回転速度を2ランク低い回転速度にすべ
く、ローディングモータ31の回転速度を制御する。こ
のときTリールモータ14は従来例と同様にTリールモ
ータ制御回路22により、回転がロックされているの
で、テープ10は巻取り側リールからは引き出されな
い。同時にテープ10の厚み情報を受けたSリールモー
タ制御回路21は、テープ10のテンションを2ランク
低いテンションにすべく、Sリールモータ13の巻取り
トルクを制御する。その結果、従来のテープ装置で発生
していた薄手テープ26のアンローディング中に発生し
ていたテープダメージがなくなる。
【0032】以上のように本実施例によれば、テープ厚
みを判別し、アンローディング時にそのテープ厚みに応
じた適正なテープ10の巻取りテンションとローディン
グ速度を維持することにより、テープダメージの無い安
定したアンローディング動作を確保することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本実施例によれば、テープ
厚みを判別し、記録・再生時にそのテープ厚みに応じた
適正なテープバックテンションを維持することにより、
安定したヘッドタッチ状態を確保することができ、ロー
ディング時にはそのテープ厚みに応じた適正なテープバ
ックテンションとローディング速度を維持することによ
り、テープたるみもなく、テープダメージのない安定し
たローディング動作を確保することができ、さらにはア
ンローディング時にそのテープ厚みに応じた適正なテー
プの巻取りテンションとローディング速度を維持するこ
とにより、テープダメージのない安定したアンローディ
ング動作を確保することができる優れたテープ装置を実
現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるテープ装置の概
略ブロック図
【図2】(a)は本発明の第1の実施例における回転ヘ
ッドと標準テープの接触状態図 (b)は従来の回転ヘッドと薄手テープの接触状態図 (c)は本発明の第1の実施例における回転ヘッドと薄
手テープの接触状態図
【図3】本発明の第2の実施例、第3の実施例における
テープ装置の概略ブロック図
【図4】本発明の他の実施例におけるテープ装置の概略
ブロック図
【図5】従来のテープ装置の概略ブロック図
【符号の説明】
1 カセット 10 テープ 11 供給側リール 12 巻取り側リール 13 供給側リールモータ 14 巻取り側リールモータ 16 IDホール 17 テープ検出スイッチ 19 テンションポスト 20 テンション検出回路 21 供給側リールモータ制御回路 22 巻取り側リールモータ制御回路 24 テープ厚判別回路 30 テープポスト群 31 ローディングモータ 32 ローディングモータ制御回路 33 係止部材 35 巻取り側テンションポスト 36 巻取り側テンション検出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープをカセット内から外部に引出し
    て、回転ヘッドを搭載したシリンダに添接させるテープ
    引出し手段を有し、テープを定常速度で走行させて、信
    号の記録もしくは再生を行うテープ装置であって、カセ
    ット内に内蔵されているテープの厚みを判別するテープ
    厚判別手段と、テープのバックテンションを検出するテ
    ンション検出手段と、カセット内の供給側リールを回転
    駆動する供給側リールモータと、記録もしくは再生時
    に、テンション検出手段から得られたテンション値が、
    前記テープ厚判別手段により判別したテープ厚みに応じ
    て、テープのバックテンションをあらかじめ設定してい
    たテンション値とほぼ同じになるように、供給リールモ
    ータの回転トルクを制御する供給側リールモータ制御手
    段とを備えたテープ装置。
  2. 【請求項2】 テープをカセット内から外部に引出し
    て、回転ヘッドを搭載したシリンダに添接させるテープ
    引出し手段を有し、テープを定常速度で走行させて、信
    号の記録もしくは再生を行うテープ装置であって、カセ
    ット内に内蔵されているテープの厚みを判別するテープ
    厚判別手段と、テープのバックテンションを検出するテ
    ンション検出手段と、カセット内の供給側リールを回転
    駆動する供給側リールモータと、シリンダにテープを添
    接させるテープローディング動作時には、テンション検
    出手段から得られたテンション値が、前記テープ厚判別
    手段により判別したテープ厚みに応じて、テープのバッ
    クテンションをあらかじめ設定していたテンション値と
    ほぼ同じになるように、前記供給側リールモータの回転
    ブレーキトルクを制御する供給側リールモータ制御手段
    と、前記テープ引出し手段を駆動する駆動モータと、テ
    ープローディング動作時には、前記テープ厚判別手段に
    より判別したテープ厚みに応じて、前記駆動モータの回
    転速度をあらかじめ設定していた回転速度とほぼ同じに
    なるように、前記駆動モータの回転速度を制御するモー
    タ制御手段とを備えたテープ装置。
  3. 【請求項3】 テープをカセット内から外部に引出し
    て、回転ヘッドを搭載したシリンダに添接させるテープ
    引出し手段を有し、テープを定常速度で走行させて、信
    号の記録もしくは再生を行うテープ装置であって、カセ
    ット内に内蔵されているテープの厚みを判別するテープ
    厚判別手段と、テープのバックテンションを検出するテ
    ンション検出手段と、カセット内の供給側リールを回転
    駆動する供給側リールモータと、シリンダに添接させて
    いるテープをカセット内に収納するテープアンローディ
    ング動作時には、テンション検出手段から得られたテン
    ション値が、前記テープ厚判別手段により判別したテー
    プ厚みに応じて、テープのテンションをあらかじめ設定
    していたテンション値とほぼ同じになるように、供給側
    リールモータの巻取り回転トルクを制御する供給側リー
    ルモータ制御手段と、前記テープ引出し手段を駆動する
    駆動モータと、テープアンローディング動作時には、前
    記テープ厚判別手段により判別したテープ厚みに応じ
    て、前記駆動モータの回転速度をあらかじめ設定してい
    た回転速度とほぼ同じになるように、前記駆動モータの
    回転速度を制御するモータ制御手段とを備えたテープ装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462134B1 (ko) * 1999-08-31 2004-12-17 산요덴키가부시키가이샤 카세트 테이프 레코더

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462134B1 (ko) * 1999-08-31 2004-12-17 산요덴키가부시키가이샤 카세트 테이프 레코더

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