JPH04267321A - Lcノイズフィルタ - Google Patents

Lcノイズフィルタ

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JPH04267321A
JPH04267321A JP3050600A JP5060091A JPH04267321A JP H04267321 A JPH04267321 A JP H04267321A JP 3050600 A JP3050600 A JP 3050600A JP 5060091 A JP5060091 A JP 5060091A JP H04267321 A JPH04267321 A JP H04267321A
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insulating
conductive
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毅 池田
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    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/40Structural combinations of fixed capacitors with other electric elements, the structure mainly consisting of a capacitor, e.g. RC combinations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/16Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F2017/0093Common mode choke coil
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2847Sheets; Strips
    • H01F2027/2861Coil formed by folding a blank

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層型LC素子、特に複
数の絶縁層が積層された積層体内にインダクタ、キャパ
シタからなるLCの分布定数的回路を形成した分布定数
型積層LC素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発達に伴い、電子回路
は各種分野において幅広く用いられており、従って、こ
れら各電子回路を、外部からのノイズの影響を受けるこ
となく安定して確実に作動させることが望まれる。
【0003】特に、近年では各種高性能の電子機器を多
数使用しているため、ノイズに対する規制も益々激しく
なっている。このため、発生するノイズを確実に除去す
ることができる小型でしかも高性能なノイズフィルタの
開発が望まれる。
【0004】しかし、従来のLCノイズフィルタは、図
21に示すよう、コア1に2組の巻線2,3を巻回し、
これら巻線2,3の両端にコンデンサ4,5をそれぞれ
平行に接続して形成されていた。
【0005】従って、インダクタを構成するコア1およ
び巻線2,3の部分が大きくなり、しかもインダクタと
コンデンサ4,5とが別部材で構成されているため、フ
ィルタ全体が大きくなってしまい、小型軽量化という要
求品質を満足できないという問題があった。
【0006】このような問題を解決するため、特開昭5
6−50507号,特開昭56−144524 号,特
開昭56−142622 号,特開昭63−76313
号にかかる提案が行われている。
【0007】この従来技術、例えば特開昭56−505
07号にかかる複合電子部品では、図22に示すよう、
複数の絶縁体層10a,10b,10c…を積層するこ
とにより積層体を形成する。そして、前記各絶縁体層1
0a,10b…の層間に、1つの層間から次の層間へと
連続して周回する導電パターン12a,12b,12c
を設け、これにより所定のターン数のコイルLを形成す
る。
【0008】また、前記絶縁体層10a,10b,10
c…の層間に、前記周回導電パターン12a,12cと
間隔をあけて導電層14a,14bを配置し、これら導
電層14a,14bと導電パターン12a,12cとの
間にキャパシタンスCを形成する。
【0009】これにより、図23に示すようLおよびC
からなる集中定数型のノイズフィルタを得ることができ
る。
【0010】さらに、この従来技術では、LおよびCが
積層体内に組込まれているため、小型で軽量なLCノイ
ズフィルタとして用いることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】■  しかし、このL
Cフィルタは、コイルを形成する導電パターンの1部1
2a,12cの直線部分に、キャパシタンスを形成する
導電層14a,14bを隣接して設けるだけである。こ
のため、コイルと導電層14との間のキャパシタンスC
が極めて小さく、良好な減衰特性を得ることができない
という問題があった。
【0012】■  また、このLCフィルタは、図23
に示すよう集中定数型のLCフィルタとして形成されて
いる。このため、各種ノイズ、特にスイッチングサージ
等のコモンモードノイズや、リップル分等のノーマルモ
ードノイズを確実に除去できないという問題があった。
【0013】■  また、このLCフィルタは、3端子
型のノーマルモードフィルタとしてしか用いることがで
きず、4端子型のコモンモード型ノイズとして用いるこ
とはできないという問題があった。
【0014】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、十分大きなキャパシ
タンスを有し、侵入するノイズを確実に除去することが
できる小型の積層型LC素子を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、ノーマルモー
ド型のノイズフィルタとしてばかりでなく、必要に応じ
てコモンモード型ノイズフィルタとしても用いることが
できる積層型LC素子を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
、本発明の積層型LC素子は、複数の絶縁層を積層して
形成された積層体と、前記絶縁層の複数の層間に一の層
間から他の層間にかけて互いに電気的に接続された面状
の第1の導電性エレメントを複数個設け、これら面状の
第1の導電性エレメントに、一の層間から他の層間にか
けて連続して周回する通電路を形成するスリットを設け
、所定ターンのコイルとして機能するよう形成された第
1の導体と、前記絶縁層の層間に、前記第1の導電性エ
レメントと絶縁層を介して面対向する面状の第2の導電
性エレメントを設け、前記第1の導体との間にキャパシ
タンスを形成する第2の導体と、を含むことを特徴とす
る。
【0017】
【作用】次に本発明の作用を説明する。
【0018】本発明のLC素子は、複数の絶縁層を積層
して積層体を形成している。
【0019】そして、第1の導体は、その第1の導電性
エレメントが、前記絶縁層の層間に、一の層間から他の
層間にかけて連続して周回するよう設けられている。こ
れにより、第1の導体は、所定のインダクタンスを有す
るコイルとして機能することになる。
【0020】また、第2の導体は、その第2の導電性エ
レメントが、前記絶縁体の層間に設けられている。
【0021】本発明の特徴的なことは、第1および第2
の導電性エレメントを面状に形成し、両者を絶縁層を介
して面対抗するよう構成することにより、両者の間に十
分大きなキャパシタンスを形成することにある。
【0022】これにより、本発明によれば、第1の導体
は、インダクタとして機能すると共に、第2の導体との
間に十分大きなキャパシタンスを形成することができる
【0023】さらに、第1の導体は、第2の導体との間
で、キャパシタンスを分布定数的に形成するものと推測
される。従って、本発明の積層型LC素子は、分布定数
タイプのLCフィルタとして機能し、従来の集中定数タ
イプのLCフィルタに比べ、比較的広い帯域にわたり良
好な減衰特性を得ることができ、各種ノイズをリンギン
グ等を伴うことなく除去することができる。特に、本発
明の積層型LC素子は、分布定数回路のL成分,C成分
が有効に機能し、各種ノイズを有効に除去することがで
きる。
【0024】さらに、本発明の積層型LC素子は、第2
の導体に接地端子を設け、第1の導体の両端に入出力端
子を設けることによりノーマルモード型のLCノイズフ
ィルタとして用いることができる。
【0025】さらに、本発明の積層型LC素子は、前記
第1および第2の導体の両端に入出力端子を設けること
により、コモンモード型のLCノイズフィルタとして用
いることもできる。
【0026】
【実施例】次に、発明の好適な実施例を図面に基づき詳
細に説明する。
【0027】第1実施例   本実施例のLC素子は、交互に逆向きに折り畳んで
積層される複数の折畳み部を有する絶縁シートを用い積
層体を形成したことを特徴とする。以下、本実施例の好
適な具体例を詳細に説明する。
【0028】第1の具体例   図1および図2には、本発明を3端子ノーマルモー
ド型LCノイズフィルタに適用した場合の好適な一例が
示されている。
【0029】実施例のLCノイズフィルタを製造する場
合には、まず図1に示す第1の絶縁シート20を形成す
る。この第1の絶縁シート20は、折り畳んで積層され
る複数の折畳み部が絶縁層22−1,22−2…22−
7として形成され、これら絶縁層22−1,22−2…
22−7は、折曲げ部24を介して連続的に配列するよ
う形成されている。前記各折曲げ部24には、その折曲
げを容易にするために予めミシン目が形成されている。 なお、前記各絶縁層22、すなわち折曲げ部は正方形状
に形成されているが、折り畳んだ場合に互いに積層され
るならば、その形状は任意に形成することができる。
【0030】そして、この第1の絶縁シート20の表面
20a側に、第1の導体40を設ける。
【0031】前記第1の導体40は、連続的に配列され
た各絶縁層22−1,22−2…22−7の表面20a
側に連続して設けられ、面状に形成された複数の第1の
導電性エレメント42−1,42−2…42−7を含む
。そして、各導電性エレメント42−1,42−2…4
2−7に、第1の絶縁シート20を交互にしかも逆向き
に折り畳んで積層したときに、所定ターン数(実施例で
は3.5ターン)のコイルを形成するよう所定のスリッ
トパターン46を形成する。実施例では、Y字型のスリ
ットパターン46を交互に逆向きに形成し、これにより
矢印Aで示す通電路を形成している(図1参照)。この
前記第1の導体40の両端には入出力リード44a,4
4bが設けられている。
【0032】また、前記第2の導体60は、第1の絶縁
シート20の各絶縁層22−1,22−2…22−7の
裏面側に面状に形成された複数の第2の導電性エレメン
ト62−1,62−2…62−7を含む。これにより、
各導電性エレメント62−1,62−2…62−7は、
絶縁層22−1,22−1…22−7を介し第1の導体
40の各導電性エレメント42−1,42−2…42−
7と面対向し、両者の間に十分大きなキャパシタンスを
分布定数的に形成することになる。この第2の導体60
の一端側には、接地リード64が設けられている。
【0033】実施例において、これら各第2の導電性エ
レメント62−1,62−2…62−7にも、前記第1
の導電性エレメント42−1,42−2…42−7と同
様なY字形状をしたスリットパターン66が形成されて
いる。なお、第1の導体40のY字形状をしたスリット
パターン46と、第2の導体60のY字形状をしたスリ
ットパターン66とは相対向するよう配置されている。
【0034】これにおいて、前記第1の導体40および
第2の導体60は、印刷、エッチング、メッキなど各種
の方法により第1の絶縁シート20の両面に被覆形成す
ることができ、また、これ以外にも図1に示すパターン
形状の導電板を第1の絶縁シート20上に貼り付けるな
ど、任意の手法により形成することもできる。
【0035】次に、第1の導体40および第2の導体6
0の表面に図示しない絶縁層を被覆形成する。なお、絶
縁層を被覆形成する代わりに、第1の絶縁シート20と
同様な構成の第2の絶縁シートおよび第3の絶縁シート
を用意し、第1および第2の絶縁シート間に第1の導体
40を挾むようにして積層接着し、第1および第3の絶
縁シート間に第2の導体60れを挾むようにして積層接
着してもよい。なお、実施例の説明を簡単なものとする
ために、以下の説明は第2,第3の絶縁シートを用いな
い場合を例にとり行う。
【0036】次に、その両面に第1および第2の導体4
0,60が被覆形成された第1の絶縁シート20を、図
2(A)に示すように、折曲げ部24を介してジグザグ
状に折り曲げ、各絶縁層22−1,22−2…22−7
を積層する。これにより、図2(B)に示す積層体10
0が形成される。
【0037】このとき、各絶縁層22−1,22−2…
22−7の絶縁層間26−1,26−2…26−7は、
絶縁性の接着剤などを用いて接着することが好ましい。
【0038】そして、図2(B)に示す積層体100か
ら外部に突出した幅広のリード44a,44bおよび6
4を、図中矢印方向へ順次折り畳み、同図(C)に示す
LC素子を形成する。このとき、折り畳んだ各リード4
4a,44b,64は、積層体本体に対し、絶縁性の接
着剤などを用いて接着固定することが好ましい。なお、
このとき外部に突出するリード44a,44b,64の
表面は、良好な通電状態が得られるよう、絶縁層を被覆
しないよう形成する必要がある。
【0039】次に、図2(D)に示すよう、積層体の表
面を表面処理し、その表面に前記各リード44a,44
b,64と電気的に接続された入出力端子48a,48
b、接地端子68を形成する。
【0040】このようにすることにより、本実施例によ
れば小型のSMD(サーフェス・マウント・デバイス)
タイプのLC素子を得ることができ、近年自動化の進む
回路の組立てを行う上で極めて好適なものとなる。
【0041】なお、実施例のLC素子は、各端子48a
,48b,64を直接回路基板に半田付け接続するばか
りでなく、必要に応じてこれら各端子を接続用のピン構
造に形成してもよい。
【0042】図3(A)には、本実施例にかかるLC素
子の等価回路図が示されている。
【0043】実施例のLC素子において、Y字型スリッ
トパターン46が設けられた各面状の第1の導電性エレ
メント42−1,42−2…42−7は、絶縁層22の
一の層間から他の層間にかけて連続して周回し、これに
より第1の導体40が所定ターン数(実施例では3.5
ターン)のコイルを形成し、インダクタンスL1をもっ
たインダクタとして機能することになる。同様に、スリ
ットパターン66が設けられた第2の導体60も、所定
ターン数(実施例では3.5ターン)のコイルを形成し
、インダクタンスL2をもったインダクタとして機能す
ることになる。
【0044】さらに、本実施例では第1の導体40と第
2の導体60とが、面状に相対向することになるため、
両者の間には第1の絶縁シート20を介して大容量のキ
ャパシタンスを得ることができ、しかもこのキャパシタ
ンスは、両導体40,60間に分布定数的に形成される
ものと推定される。
【0045】このように、実施例のLC素子は、図3(
A)に示すような等価回路の3端子LCノイズフィルタ
として機能することになり、特に前記第1および第2の
導体40,60の間に十分大きなキャパシタンスCが分
布定数的に形れるものと推定されるため、従来の集中定
数型のフィルタにはない優れた減衰特性を発揮すること
ができる。
【0046】さらに、実施例のノイズフィルタによれば
、第1および第2の導体40,60にY字型スリットパ
ターン46が形成され、これが積層体100の表面側か
ら裏面側にかけてコイルとして機能する第1および第2
の導体40,60の中央部における磁路を形成すること
になる。すなわち、前記Y字型スリットパターン46を
設けることにより、コイルとして機能する第1および第
2の導体40,60の磁路は、導体により塞がれること
が防止され、第1および第2の導体40,60を絶縁層
22を介し面対向させた場合でも、インダクタンスの低
下が生じることがない。
【0047】従って、本実施例のLCノイズフィルタは
、第1および第2の導体によって形成されるインダクタ
ンスL1,L2と、両者の間に分布定数的に形成される
大きなキャパシタンスCとをもつことになり、優れた減
衰特性を発揮可能であることが理解される。
【0048】また、実施例のように、一方の導体60を
接地したノーマルモード型フィルタについて、本発明者
はさらに検討を進めた。この結果、接地導体として機能
する第2の導体60を通電用のインダクタとして機能す
る第1の導体40のどの位置に対向させるかがフィルタ
の減衰特性に大きな影響を与えることを見出した。
【0049】すなわち、第2の導体60は、第1の導体
40の全部と対向するように形成するばかりではなく、
必要に応じその一部と対向するように形成してもよい。 この場合、第2の導体60を第1の導体40の入出力端
子48a,48bと電気回路的に近い位置に配置するこ
とにより、優れた減衰特性が得られることを確認した。
【0050】また、第2の導体60の接地端子66をど
のように形成するかについて検討した。この結果、いず
れか一方の入出力端子48a,48bと電気回路的に近
い位置に接地端子68を配置することにより、良好な減
衰特性を得られることを確認した。
【0051】第2の具体例   また、前記具体例では、第1および第2の導体40
,60の各導電性エレメント42,62上にY字型をし
たスリットパターン66を形成したが、本発明はこれに
限らず、必要に応じて任意のスリットパターンを用いる
ことができる。
【0052】図4,図5には、前記各導電性エレメント
42,62にV字型のスリットパターン46,66を形
成した場合の一例が示されている。ここにおいて、図4
は、異なる導電パターンを用いて形成されたLCノイズ
フィルタの分解説明図であり、図5(A),(B),(
C),(D)は、図4に示すLCノイズフィルタの製造
手順を示す説明図である。
【0053】この場合にも、前記実施例と同様、第1の
絶縁シート20の両面にV字型スリットパターン46,
66が交互に逆向きに形成された第1および第2の導体
40,60を形成し、これを図5(A)に示すようにジ
グザグ状に折り曲げ、同図(B)〜(D)に示すよう積
層型LCノイズフィルタとして形成することができる。
【0054】また、これ以外にも図6に示すよう第1の
導体40上にI字型のスリットパターン46を交互に逆
向きに設け、同様に図示しない第2の導体のI字型のス
リットパターンを交互に逆向きに設けてもよい。このよ
うにしても、前記具体例と同様にして、良好な特性をも
った積層型LCノイズフィルタを得ることができる。
【0055】また、前記各実施例では、第1および第2
の導体40,60に、同じスリットパターン46,66
を相対向するよう形成する場合を例にとり説明したが、
本発明はこれに限らず、これらスリットパターン46,
66を異なる形状にしてもよい。
【0056】図7には、このような具体例が示され、第
1の導体40上にはY字型のスリットパターン46が交
互に逆向きに設けられ、第2の導体60には、前記Y字
型のスリットパターン46と相対向するよう円形のスリ
ットパターン66が設けられている。このように形成さ
れた第1および第2の導体40,60を、第1の絶縁シ
ート20の両側に設け、これを積層して積層体100を
形成した場合でも、第1の導体40はコイルとして機能
し、このコイルの中央に積層体100の表面から裏面に
かけて前記各スリットパターン46,66を貫通する磁
路が形成されることになる。従って、第1の導体40の
インダクタンスを低下させることなく、十分大きなキャ
パシタンスCをもった3端子ノーマルモード型のノイズ
フィルタを得ることができる。
【0057】また、この場合に、通電路として機能する
第1の導体40のインダクタンスの低下を考慮しなくて
もいい場合には、スリットパターン66を有しない第2
の導体60を用いることもできる。
【0058】第3具体例   図8、図9(A)には、本発明の好適な第4具体例
が示されている。なお、前記各具体例と対応する部材に
は同一符号を付しその説明は省略する。
【0059】本具体例のLCノイズフィルタは、前記各
具体例と同様ノーマルモード型LCノイズフィルタであ
る。
【0060】本具体例の特徴は、接地導体として機能す
る第2の導体60を複数に分割し、各分割区間を接地し
分割接地導体60−1,60−2,60−3,60−4
を形成したことにある。そして、各分割接地導体60−
1,60−2,60−3,60−4には接地リード64
−1,64−2,64−3,64−4が設けられている
【0061】なお、第1及び第2の導体40,60が被
覆された絶縁シート20を、前記具体例と同様に折り曲
げて積層体を形成した際、これら各接地リード64−1
,64−2,64−3,64−4は、相互に接続され最
終的に一つの接地端子68となるよう形成される。
【0062】このようにして形成されるLCノイズフィ
ルタでは、各分割接地導体60−1,60−2…60−
4の自己インダクタンスLが小さいため、第1の導体4
0との間で分布定数的に形成されるキャパシタンスをそ
のままLCフィルタのキャパシタンスとして用いること
ができるため、より大きなキャパシタンスを得ることが
できる。
【0063】本発明者は、さらに検討を進めたところ、
前記分割接地導体60−1,60−2…60−4を、イ
ンダクタとして機能する第1の導体40のどの位置に対
向させるかがノイズフィルタの減衰特性に大きな影響を
与えることを見出だした。そして、本具体例のように、
分割接地導体60−1,60−4を第1の導体40の入
出力端子と電気回路的に近い位置に配置することにより
、優れた減衰特性が得られることを確認した。
【0064】また、前記各分割接地導体60−1,60
−2…60−4の接地リード64−1,64−2…64
−4をどのように形成するかについて検討した。この結
果、一方の入出力端子48a(リード44a)と電気回
路的に近い箇所に位置する分割接地導体60−1,60
−2は、入出力端子48a(リード44a)と電気回路
的に近い方に接地リード64−1,64−2を位置させ
ることが好ましく、また他の分割接地導体60−3,6
0−4はそれぞれ他方の入出力端子48b(リード44
b)と電気回路的に近い位置に接地リード64−3,6
4−4を配置することが好ましいことを確認した。
【0065】このようにすることにより、本具体例のL
Cノイズフィルタは、図9に示す等価回路で表されるこ
ととなり、良好な減衰特性をもったノーマルモード型の
フィルタとして機能することになる。
【0066】第5具体例   図3(B)には、本発明の好適な第5具体例が示さ
れている。
【0067】前記各具体例のLCノイズフィルタは、ノ
ーマルモード型ノイズフィルタであるが、本具体例の特
徴は、コモンモード型のLCノイズフィルタを形成した
ことにある。
【0068】すなわち、本具体例のLCノイズフィルタ
では、第1の導体40の両端ばかりでなく、第2の導体
60の両端にも入出力端子68a,68bを設けたこと
を特徴とする。
【0069】これにより具体例の第1及び第2の導体4
0,60は、それぞれL1,L2のインダクタ導体とし
て機能し、これら両導体40,60の間には大きなキャ
パシタンスCが分布定数的に形成される。
【0070】これにより、本具体例のLCノイズフィル
タは、良好な減衰特性をもった4端子コモンモード型L
Cノイズフィルタとして機能することになる。
【0071】第6具体例   図10、図11には本発明の好適な第6具体例が示
されている。なお、前記第1〜第5具体例と対応する部
材には同一符号を付しその説明は省略する。
【0072】図10に示すよう、実施例のLCノイズフ
ィルタは、同じ構造の第1の絶縁シート20−1および
第2の絶縁シート20−2を用意する。そして、第1の
絶縁シート20−1の表面20aに、前記実施例と同様
第1の導体40を被覆形成し、第2の絶縁体シート20
−2の表面20−2aにも前記第1の導体40と同様な
パターンの第3の導体70を被覆形成する。ここで、7
2−1,72−2…は、第3の導電性エレメント、74
a,74bは入出力リード、76はスリットパターン、
78A,78Bは入出力端子をそれぞれ表している。
【0073】そして、両絶縁シート20−1,20−2
の間に、接地導体として機能する第2の導体60をサン
ドイッチ状に挾んだ状態で、両者を張り合せる。
【0074】そして、このようにして張り合せられた第
1および第2のシート20−1,20−2を、前記各実
施例と同様にジクザク状に折畳み、積層体を形成し、さ
らに前記具体例と同様な手順でSMDタイプのフィルタ
を形成する。。
【0075】図12には、このようにして形成されたコ
モンモード型LCノイズフィルタの等価回路図が示され
ている。同図に示すよう、実施例の第1及び第3の導体
40,70は、それぞれL1,L3のインダクタ導体と
して機能し、これら両インダクタ導体40,70と第2
の導体60との間にはキャパシタンスCが分布定数的に
形成される。
【0076】これにより、本実施例のLCノイズフィル
タは、良好な減衰特性をもったコモンモード型LCノイ
ズフィルタとして機能することになる。
【0077】他の具体例   なお、本実施例は、前記具体例に限定されるもので
はなく、これ以外に各種の変形実施が可能である。
【0078】例えば、前記各具体例では、インダクタ導
体として機能する各導体の表面に絶縁層を被覆形成する
場合を例にとより説明したが、本発明はこれに限らず、
これら各インダクタ導体40,60を被覆するよう、導
体絶縁シートを各絶縁シート20−1,20−2に積層
してもよい。この場合に用いる導体絶縁シートは、前記
絶縁シート20と同様の構造のものを用いることが好ま
しい。
【0079】また、本発明において、前記絶縁シートの
材料として電磁波吸収発熱体を使用することにより、さ
らに高周波帯の性能を上げることができる。
【0080】また、前記各具体例のLCノイズフィルタ
は、第1の絶縁シート20として連続した1枚のシート
状に形成したものを用いた。すなわち、第1の絶縁シー
ト20を例にとると、その各絶縁層22−1,22−2
…22−8は、それぞれミシン目が設けられた折り曲部
を介して連続的な1枚のシートとして形成されていた。
【0081】しかし、これら各絶縁層22−1,22−
2…22−8は、必要に応じ分離形成してもよい。この
場合には、導電板を前記第1具体例と同様なパターンで
打ち抜いて形成された第1および第2の導体40,60
を用いる。そして、第1および第2の導体40,60を
、第1の絶縁シート20の各絶縁層22−1,22−2
…22−8に両面に張付け固定する。これにより、第1
の絶縁シート20の絶縁層22−1,22−2…22−
8は、第1の導体40,60により相互に連結されるた
め、このように形成された第1の絶縁シート20を、前
記第1実施例と同様に交互に、しかも逆向きにジグザク
状に折畳んで積層体として形成することにより、前記第
1実施例と同様なLCノイズフィルタを形成することが
できる。
【0082】なお、この場合には、第1の導体40の表
面に絶縁膜を被覆形成しておき、これら第1および第2
の導体40,60が、絶縁層22−1,22−2…22
−8の隙間で短絡することがないよう形成することが好
ましい。
【0083】第2実施例   次に、本発明の好適な第2実施例を詳細に説明する
【0084】本実施例の特徴は、前記積層体100を複
数の絶縁板を絶縁層として積層することにより形成した
ことにある。
【0085】すなわち、前記実施例では、絶縁シート2
0を交互に折り畳んで積層することにより積層体100
を形成したが、本実施例では、これに代え複数の絶縁板
を順次積層することにより積層体を形成することを特徴
とするものである。
【0086】以下、本実施例の具体例を詳細に説明する
【0087】第1の具体例   図12,図13には、本実施例の好適な具体例が示
されている。ここにおいて、図12は、積層型LC素子
の分解斜視図、図13(A),(B)は、図12に示す
積層型LC素子を組立て順序の斜視説明図である。
【0088】実施例のLC素子は、複数の絶縁板32−
1,32−2…を積層して形成された積層体100と、
前記各絶縁板32の層間34−1,34−3,34−5
…に設けられ所定ターン数のコイルを形成する第1の導
体40と、前記絶縁板32の他の層間36−2,36−
4,36−6…に絶縁板32を介して前記第1の導体4
0と対向するよう設けられた第2の導体60とを有する
【0089】前記各絶縁板32は、必要に応じて各種絶
縁材料を用いて形成すればよい。この絶縁材料としては
、例えばセラミックス、プラスチックスおよび各種合成
樹脂などが考えられるが、実施例ではセラミックスを用
いて形成されている。
【0090】そして、最上層の絶縁板32−1および最
下層の絶縁板32−15の表面には、第1の導体40の
リード44−a,44−bと、第2の導体60のリード
64とが被覆形成されている。
【0091】前記第1の導体40は、前記絶縁板32の
層間34−1,34−3…34−13において、一の層
間から他の層間にかけて連続して周回する複数の第1の
導電性エレメント42−1,42−2…42−7から構
成されている。
【0092】また、前記第2の導体60は、前記絶縁板
32の層間36−2,36−4…,36−14において
、一の層間から他の層間にかけて連続して周回する複数
の第2の導電性エレメント62−1,62−2…62−
7から構成されている。
【0093】ここにおいて特徴的なことは、前記第1お
よび第2の導電性エレメント42,62が、絶縁板32
を介して相対向する面形状に形成され、両者の間に比較
的容量の大きなキャパシタンスをほぼ連続的に形成した
ことにある。
【0094】すなわち、本実施例では、面対向するこれ
ら第1および第2の導電性エレメント42,62に、前
記第1実施例と同様に所定のスリットパターン46,6
6を形成し、面上に形成されたこれら各導電性エレメン
ト42,62が、一の層間から他の層間にかけて連続し
て周回するように形成したことにある。
【0095】これにより、第1および第2の導体40,
60は、それぞれ所定ターン数のコイルとして機能する
と共に、これら第1および第2の導体40,60の間に
は絶縁板32を介しキャパシタンスCがほぼ連続的に形
成され、しかもこのキャパシタンスCは第1および第2
の導体40,60の間に分布定数的に形成されるものと
推定される。
【0096】ここにおいて、実施例の第1,第2の導電
性エレメント44,54は、例えば印刷、蒸着、メッキ
等の手法を用いて絶縁板32の両面に互いに相対向する
よう被覆形成されている。そして、絶縁板32−1の表
面に形成されたリード44aは、スルーホール33を介
して絶縁板32−2上に設けられた第1の導電性エレメ
ント42−1に接続されている。同様に最下層の絶縁板
32−15上に設けられた他方のリード44bは、スル
ーホール33を介して絶縁板32−8上に形成された第
1の導電性エレメント42−7に接続されている。また
、最上層の絶縁板32−1上に形成された接地用のリー
ド64は、絶縁板32−1,32−2上に形成されたス
ルーホール33を介し、絶縁板32−2の裏面側に設け
られた第2の導電性エレメント52−1に接続されてい
る。そして、各絶縁板32−2,32−4…上に設けら
れた第1および第2導電性エレメント42,62は、こ
れら各絶縁板32−2,32−3,32−4,32−5
…上に設けられたスルーホール33を介して一の層間3
4から他の層間34にかけて周回するよう電気的に接続
されている。
【0097】そして、後述するよう前記各絶縁板32−
1,32−2…を積層して形成された図13(A)に示
す積層体100に、図13(B)に示すよう所定の表面
処理を施した後、各リード44a,44b,64に電気
的に接続された端子48a,48b,68を形成する。
【0098】これにより、実施例の積層型LC素子にお
いて、前記第1の導体40は、その両端が入出力端子4
8a,48bに接続され、所定のインダクタンスL1 
を持ったコイルとして機能することになる。同様に、前
記第2の導体60は、その一端が端子68に接続され、
所定のインダクタンスL2 を持ったコイルとして機能
することになる。
【0099】特に、本発明によれば、面状に形成された
第1および第2の導体性エレメント42,62が、絶縁
板32を介して面対向している。従って、従来の積層型
LC素子に比べ、十分大きなキャパシタンスCを得るこ
とができ、しかも、前述したように、これら第1,第2
の導体40,60の間には、キャパシタンスCがほぼ連
続的にしかも分布定数的に形成されるものと推定される
【0100】従って、本発明の積層型LC素子は、従来
の集中定数型LC素子にはない優れた特性を発揮するこ
とができ、この積層型LC素子を、LCノイズフィルタ
として用いることにより、広帯域にわたって優れた減衰
特性を発揮することができる。
【0101】また、本実施例の導電性エレメント42,
62は、例えば図14に示すように立体的に配置されて
いる。このとき、例えば第1の導電性エレメント42−
1を例にとると、この導電性エレメント42−2は、絶
縁板32−3を介して第2の導電性エレメント62−1
と対向してキャパシタンスを形成するばかりでなく、そ
の下方に位置する第2の導電性エレメント62−2との
間でもキャパシタンスを形成している。このように各導
電性エレメント42は、その上下両側に位置する第2の
導電性エレメント62との間でキャパシタンスを形成す
ることになるため、両者の間には限られた空間内にて十
分大きなキャパシタンスCを得ることができ、この結果
より良好な特性を持った積層型LC素子となることが理
解されよう。
【0102】また、このLC素子のキャパシタンスCを
より大きくするには、図15に示すよう絶縁板32の表
面にエッジング等により凹凸を設けることが好ましい。 このように形成された絶縁板32の表面に導電性エレメ
ント42,62を被覆することにより、両導電性エレメ
ント42,62は広い面積で相対向することになる。こ
れにより、同じ大きさのLC素子でも、さらに大きなキ
ャパシタンスCを得ることが可能となる。
【0103】以上説明したように、本発明によれば、大
きなキャパシタンスCが分布定数的に形成されたLC素
子を得ることができ、しかも素子自体を大型化すること
なく、そのキャパシタンスCを必要に応じて大きな値に
設定することができ、従来の積層型LC素子にはない優
れた特性を発揮することが可能となる。
【0104】特に、本発明をノイズフィルタに適用した
場合には、広帯域にわたって優れた減衰特性を発揮し、
従来の集中定数型LC素子に比べ優れたノイズ除去効果
を得ることができる。
【0105】また、本実施例の積層型LC素子は、ノー
マルモード型LCノイズフィルタとしてもコモンモード
型LCノイズフィルタとしても用いることができる。
【0106】すなわち、本実施例の積層型LC素子は、
図3(A)に示すよう端子68を接地することにより、
LおよびCが分布定数的に形成されたノーマルモード型
LCノイズフィルタとして用いることができる。
【0107】また、図3(B)に示すよう、前記第2の
導体60の両端に端子68a,68bを形成し、入出力
端子として用いることにより実施例の積層型LC素子は
、両導電体の間に分布定数的にキャパシタンスが形成さ
れた4端子コモンモード型LCノイズフィルタとしても
用いることができる。
【0108】図13には、本実施例の積層型LC素子を
3端子ノーマルモード型ノイズフィルタとして形成した
場合の一例が示されている。
【0109】この場合には、図12に示す絶縁板32を
積層固定して、図13(A)に示す積層体100を形成
する。その後、この積層体100の表面および裏面側に
形成された入出力リード44a,44bを入出力端子4
8a,48bとして機能するよう導電材を被覆形成する
。同様に、リード64も1つの接地端子68として機能
するよう導電材を被覆形成する。
【0110】これにより、積層体100の外周面に2個
の入出力端子48a,48bと、1個の接地端子68と
が設けられた3端子型のノイズフィルタとして形成され
る。しかもこのノイズフィルタは、SMDタイプ(サー
フェス・マウント・ディバイス)の素子として形成され
るため、その取扱が極めて容易なものとなる。
【0111】また、前記第2実施例では、回路各部の接
続にスルーホール33を用いた場合を例にとり説明した
。しかし、スルーホール33の代わりに導電キャップを
用いてもよく、また導電性のメッキ、導電パターンの印
刷や塗付等により形成された導電パターンを用いてもよ
い。またスルーホール33、導電キャップ、メッキ等の
導電パターンなどを任意に組み合わせて用いてもよい。
【0112】また、前記実施例では、図13に示すよう
積層体100の外周面全域にわたって端子48a,48
b,58を被覆形成した場合を例にとり説明したが、こ
の端子パターンは必要に応じて任意に形成することがで
きる。
【0113】また、前記実施例では、本発明の積層型L
C素子をSMDタイプの素子として形成した場合を例に
とり説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図16
に示すよう、前記各端子48a,48b,58をピン構
造としたディスクリートタイプの素子として形成するこ
ともできる。なお、同図(a)〜(d)には、ピン構造
端子48a,48b,58の取付け手順の一例が示され
ている。
【0114】また、これら第1および第2の導体40,
60のパターンは任意に設定でき、例えば図12に示す
パターンに代え、例えば図17,図18に示すようなV
字型,I字型のスリットパターン46,66を採用する
こともできる。
【0115】また、本実施例のように、絶縁板32とし
てセラミックスを用いる場合には、グリーンシート焼成
することにより絶縁板32を形成することができる。す
なわち、誘電体原料,焼結補助剤,バインダー等を含ん
だ未焼成の可撓性の高い薄板(これをグリーンシートと
いう)を作成する。そして、このグリーンシートに、例
えば図12に示すような各導電パターンを印刷し、さら
に必要箇所にスルーホール等を形成する。そして、これ
を図12の積層順序にしたがって順次積み重ね、さらに
絶縁と補強のために、内部電極を印刷していないシート
を両外側に複数積み重ねる。この積層シートを一定温度
,湿度,圧力の下で一体成形し、モノシリックになった
ものを切断し、生チップとする。さらに、この生チップ
を、所定温度で焼成し、さらに焼成後のチップの端子が
露出している外面に、図12に示すよう導電パターンを
塗布し、高温で焼き付ける。このようにして、積層セラ
ミックスチップコンデンサの製造手法を用いて、本実施
例の積層型LC素子を形成することができる。
【0116】第3実施例   次に本発明の積層型LC素子の好適な第3実施例を
説明する。
【0117】前記実施例のLC素子は、絶縁層として絶
縁板を用いたが、本実施例では、絶縁薄膜または絶縁厚
膜を絶縁層として用いたことを特徴とする。これにより
、膜成形技術を用いて積層型LC素子を形成することが
可能となる。
【0118】以下本実施例の好適な具体例を詳細に説明
する。
【0119】第1具体例   図19,図20には、薄膜形成技術を用いた、この
積層型LC素子の製造工程の好適な一例が示されている
【0120】実施例のLC素子は、まず図19(a)に
示すよう、絶縁性基板80の裏面側から側面にかけて補
助リード部44aを被覆形成すると共に、基板80の表
面には、前記補助リード部44aから連続するI字型ス
リットパターン46をもつ面状の第1の導電性エレメン
ト42−1を被覆形成する。
【0121】次に、図19(b)に示すよう、絶縁性基
板80の表面に、第1の導電性エレメント42−1の端
部が露出するよう絶縁薄膜200−1を被覆形成する。
【0122】次に、図19(c)に示すよう、絶縁性基
板80の裏面側から側面にかけて補助リード部64を被
覆形成すると共に、前記絶縁薄膜200−1上に、前記
補助リード部64から連続し、しかも絶縁薄膜200−
1を介し第1の導電性エレメント42−1と面対向する
面状の第2の導電性エレメント62−1を被覆形成する
。なお、この第2の導電性エレメントを62−1にも、
前記スリットパターン46と相対向するI字型のスリッ
トパターン66を設ける。
【0123】次に、図19(d)に示すよう、各導電性
エレメント42−1,62−1の端部が露出するよう絶
縁薄膜200−2を被覆形成する。
【0124】次に、図19(e)に示すよう、この絶縁
薄膜200−2上に露出した第1の導電性エレメント4
2−1の端部と電気的に接続された面状の第1の導電性
エレメント42−2を被覆形成する。この第1の導電性
エレメント42−2上にも、第1の導電性エレメント4
2−1と逆向きにI字型スリットパターン46を設ける
。これにより、第1の導電性エレメント42−1,42
−2は、一の層間から他の層間にかけて連続して周回す
る通電路を形成することになる。
【0125】次に、図19(f)に示すよう、第1の導
電性エレメント42−2,第2の導電性エレメント62
−1の端部が露出するよう絶縁薄膜200−3を被覆形
成し、次に図19(g)に示すよう、この絶縁薄膜20
0−3上に第2の導電性エレメント62−2を、第1の
導電性エレメント42−2と面対向するよう面状に被覆
形成する。
【0126】このような薄膜形成工程と、エレメント形
成工程とを、図19(h)〜(l),図20(m)〜(
t)に示すよう繰り返し行い積層体100を形成する。
【0127】このとき、図20(g)の工程において、
基板80の側面および表面にかけて第1の導電性エレメ
ント42−5から連続する補助リード部44bを被覆形
成する。
【0128】そして、図20(u)に示す最終工程にお
いて、この積層体100の表面に、前記補助リード部4
4a,44b,64と電気的に接続された端子48a,
48b,68を被覆形成する。
【0129】これにより、本実施例によれば、前記図3
(A)に示すようなLおよびCからなる分布定数型の等
価回路をもった3端子型LC素子を得ることができる。 従って、本実施例のLC素子を、例えばノイズフィルタ
として用いることにより、広帯域にわたり良好な減衰特
性を発揮することができる。
【0130】また、本実施例では第2の導体60の一端
側にのみ端子68を設け、これを接地端子として用いる
場合を、例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、
図3(B)に示すよう、第2の導体60の両端に端子6
8a,68bを設け、4端子型のLC素子として形成し
てもよい。この場合には、第1および第2の導体40,
60の各端子をそれぞれ入出力端子として用い、各導電
体間に分布定数的に形成されたキャパシタンスをもつコ
モンモード型のLCノイズフィルタとして用いることが
できる。
【0131】また、前記第1および第2の導体40,6
0のパターンはこれに限らず、必要に応じ各種パターン
を採用すればよい。
【0132】なお、本実施例の積層型LC素子は、各種
薄膜成形技術、例えば蒸着法,スパッタ法,イオンプレ
ーティング法,気相成長法等を用いて容易に形成するこ
とができる。
【0133】例えば、本実施例の積層型LC素子をスパ
ッタ法を用いて形成する場合には、ゲートで仕切られた
複数の真空チャンバーを用意し、各真空チャンバー内に
アルゴンガスを封入しておく。そして、各真空チャンバ
ー内に絶縁薄膜200や、導電性エレメント42,62
の材料に対応した母材を用いて形成されたターゲットを
設ける。そして、前記各チャンバー内において各ターゲ
ットは、基板80と対向するように位置させる。ターゲ
ットと基板80の間には、パターンを特定するマスクが
設けられている。
【0134】前記ターゲットには、マイナス電極を介し
て負の直流電圧が印加され、また基板80には、接地電
極が接続されている。そして、高周波電圧を、前記マイ
ナス電極と接地電極との間に印加することにより、ター
ゲットは正イオン化されたガスの衝撃を受けてその原子
または分子を放出し、これが基板80へ向けてスパッタ
され薄膜状に付着する。このときのスパッタパターンは
、マスクパターンにより定められる。
【0135】従って、基板80上に絶縁薄膜200を被
覆形成する薄膜成形工程に対応した真空チャンバーと、
導電性エレメント42,62を被覆形成するエレメント
形成工程用のチャンバーとを設けておき、薄膜形成工程
と、エレメント形成工程とを交互に繰返して行うことに
より、実施例の積層型LC素子を簡単に形成することが
できる。
【0136】なお、このような薄膜成形技術に形成され
た本発明の積層型LC素子は、前記第1,2実施例のも
のに比べてより小型でかつ軽量なものとすることができ
る。
【0137】他の具体例   また、前記第1,第2実施例においては、前記第1
実施例と同様、接地導体として機能する第2の導体60
を複数に分割し、各分割間を接地し分割接地導体を形成
してもよい。
【0138】また、前記第1,第2実施例のLCノイズ
フィルタは、必要に応じ前記第1実施例と同様、図11
に示すよう通電導体として機能する第1および第3の導
体40,70と、接地導体として機能する第2の導体6
0とをもつよう形成することもできる。
【0139】また、前記第1,第2実施例では、第1,
第2の導体40,60を、例えば絶縁板32,基板80
上に被覆形成したり、また絶縁薄膜200上に被覆形成
した場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限らず
、例えば導電板を前記各第1,第2の導電性エメント4
2,62の形状に打抜き形成し、これを既に焼結した絶
縁板32や、基板80,絶縁薄膜200上に取付け固定
してもよい。
【0140】次に、絶縁板32として、チタン酸バリウ
ム(BaTiO3 )を用い、しかもこの絶縁板32に
導電性エレメントを構成するよう打ち抜き形成された銅
板を取付け、積層するプロセスを簡単に説明する。
【0141】この場合には、まず方形薄板状のチタン酸
バリウムを、空気雰囲気中において、1250℃〜13
50℃の温度で、約2時間焼成し絶縁板30を形成する
【0142】次に、この絶縁板32と、所定の導電パタ
ーンに打ち抜き形成された銅板とを、例えば図12に示
すように積層し、この積層体を、その両側から所定の圧
力で挾み込む。そして、この積層体を、所定の中性雰囲
気(還元雰囲気)中において、銅の融点温度以下で、か
つ1100℃以下の温度で焼成する。
【0143】これにおいて、前記中性雰囲気としては、
窒素に2〜100ppm の酸素をドーピングした雰囲
気を設定することが好ましい。また、前記1100℃以
下の温度に設定する理由は、1100℃以上の温度でチ
タン酸バリウムを焼成すると、反応によりこのチタン酸
バリウムが半導体となってしまうからである。実施例で
は950〜1000℃の温度で前記積層体を所定時間焼
成する。
【0144】このとき、チタン酸バリウムにより形成さ
れた絶縁板32と、銅板との間には、例えばパイロクロ
ア等の低融点化合物が形成され、これにより銅板と絶縁
板32とが良好に接着されることになる。
【0145】このときの反応は、前記中性雰囲気中にド
ーピングする酸素量が多くなるほど良くなるが、酸素の
ドーピング量を多くすると、端子として機能する銅板表
面も酸化され、半田の乗りが悪くなる。このため、酸素
のドーピング量が多い中性雰囲気中で焼成されたLC素
子は、次に所定の還元雰囲気中においてさらにもう一度
焼成してやることが好ましい。
【0146】このようにすることにより、絶縁板32と
してチタン酸バリウムを用い、しかも導電性エレメント
42,62として銅板を打ち抜き形成したものを用いた
場合でも、積層型LC素子を良好に形成することができ
る。
【0147】なお、チタン酸バリウムの代りに熱可塑性
プラスチックを用いることもできるが、この場合にはチ
タン酸バリウムに比べ経年変化が大きく、耐久性に劣る
ものと推定される。
【0148】また、前記第3実施例では、絶縁薄膜20
0を、薄膜成形技術により形成する場合を例にとり説明
したが、本発明はこれに限らず、必要に応じこれ以外の
手法、例えば絶縁シート等を用いて形成することもでき
る。
【0149】また、前記各実施例では第1,第2の導体
40,60のインダクタンスを大きくする場合には、例
えば各導電性エレメント42,62,64を、例えばF
e等の通電磁性体を用いて形成したり、またこれら各導
電性エレメント42,62上に磁性体を接着または粉体
塗装してもよい。また、絶縁板32,絶縁薄膜200内
に磁性体を混合させる等の手法を用いることにより、そ
のインタダンスLを増加させることもできる。
【0150】また、これ以外にも、積層体100の中央
に磁芯挿通孔を設け、この積層体100の表面を磁性材
料で粉体塗装しあるいは磁性容器内に収納することによ
り、挿通孔を介し積層体100の周囲を通る開磁路また
は閉磁路を形成してもよい。
【0151】また、必要に応じ、前記第1,第2の導体
40,60の長さを異なる値に設定し、例えば第1の導
体40を第2の導体60より長く形成し、そのインダク
タンスLを大きく設定することも可能である。
【0152】また、これ以外に、例えば前記各絶縁層の
厚さを薄くすることによっても、また電解コンデンサ方
式を採用し導電体をポーラス構造にすることによっても
、キャパシタンスを増加させることができる。
【0153】また、前記各実施例においては、絶縁層と
して用いられる絶縁板32や絶縁薄膜200を、例えば
セラミックスやプラスチック等の絶縁材料を用いて形成
する場合を例にとり説明したが、必要に応じて絶縁材料
として電磁波吸収発熱体を用いることにより、ノイズフ
ィルタとしての高周波帯域における性能を高めることが
できる。
【0154】また、前記各実施例においては、本発明の
積層型LC素子をフィルタ、特にノイズフィルタとして
用いた場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限ら
ず、これ以外の用途、例えば各種フィルタとしても、ま
たサージ吸収用のバリスタ等としても用いることができ
る。
【0155】また、前記第3実施例においては、薄膜形
成技術を用いた場合を例にとり説明したが、必要に応じ
て厚膜形成技術を用い、本発明のLC素子を形成しても
よい。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の絶縁層を積層することにより積層体を形成すると
共に、第1の導体を、前記各絶縁層の層間に1つの層間
から他の層間にかけて連続して周回させ、所定ターン数
のコイルとして機能させると共に、第2の導体を、前記
第1の導体と絶縁層を介して相対向するよう、絶縁層の
層間に設けるという新規な構成を採用することにより、
絶縁層を介して相対向する第1および第2の導体間に十
分大きなキャパシタンスを形成することができ、小型で
良好な性能を有し、しかも安価な積層型LC素子を得る
ことができる。
【0157】特に、本発明によれば、第1および第2の
導電性エレメントを面形状に形成し、これら両導電性エ
レメントを絶縁層を介し面対向させることにより、両者
の間に大きなキャパシタンスを得ることができ、しかも
このキャパシタンスは、第1および第2の導体間に分布
定数的に形成されるものと推定される。これにより、従
来の集中定数型ノイズフィルタに比べ、侵入する各種ノ
イズを確実に減衰除去できる優れた減衰特性をもったL
Cノイズフィルタとして用いることができる。
【0158】さらに本発明によれば、前記第1および第
2の導体の双方を通電導体として用いることにより、コ
モンモード型ノイズフィルタとして用いることができ、
また第2の導体を接地することにより、ノーマルモード
型のノイズフィルタとして用いることができるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は、本発明が適用された3端子ノーマルモー
ド型LCノイズフィルタの分解説明図である。
【図2】図は、図1に示すノイズフィルタの製造手順を
示す説明図であり、同図(A)は両面に第1および第2
の導体が設けられた第1の絶縁シートを蛇腹状に形成し
た場合の説明図、同図(B)は同図(A)に示す絶縁シ
ートを積層した状態の説明図、同図(C)は接続リード
を積層体に貼り付けた状態の説明図、同図(D)は積層
体に端子を設けて形成された最終製品としてのLCノイ
ズフィルタの説明図である。
【図3】同図(A)は、図1,図2に示す3端子型LC
ノイズフィルタの等価回路図、同図(B)は図1,図2
に示すノイズフィルタを4端子型のフィルタとして形成
した場合の等価回路図である。
【図4】図は、異なる導電パターンを用いて形成された
LCノイズフィルタの分解説明図である。
【図5】同図(A),(B),(C),(D)は、図4
に示すLCノイズフィルタの製造手順を示す説明図であ
る。
【図6】同図(A),(B),(C),(D)は、異な
る導電パターンを用いたLCノイズフィルタの製造手順
を示す説明図である。
【図7】同図は、接地導体として用いられる第2の導体
に異なるスリットパターンを形成したLCノイズフィル
タの分解説明図である。
【図8】同図は、接地導体として機能する第2の導体を
、複数の分割接地導体として形成した場合のLCノイズ
フィルタの分解説明図である。
【図9】同図は、図8に示す分割接地型LCノイズフィ
ルタの等価回路図である。
【図10】図は、2つの通電導体と、1つの接地導体か
らなるLCノイズフィルタの分解説明図である。
【図11】同図は、図10に示すLCノイズフィルタの
等価回路図である。
【図12】本発明の積層型LC素子の好適な第2実施例
の分解斜視図である。
【図13】図(A),(B)は、図12に示す積層型L
C素子を組立て順序の斜視説明図である。
【図14】図12,13に示す各導電性エレメントの立
体配置の説明図である。
【図15】基板表面に凹凸を設けその上に導電性エレメ
ント被覆形成することにより、導電性エレメントの実効
被覆面積を大きくとる場合の説明図である。
【図16】図(a)〜(d)は、ディスクリートタイプ
に形成された積層型LC素子の一例を示す説明図である
【図17】図は、図13とは異なるスリットパターンを
用いて形成された積層型LC素子の一例を示す分解斜視
図である。
【図18】図は、図12,17とは異なるスリットパタ
ーンを用いて形成されたLC素子の分解斜視図である。
【図19】図(a)〜(l)は、基板上に薄膜形成技術
を用いて導電性エレメントおよび絶縁薄膜を被覆形成し
て形成された積層型LC素子の製造工程を示す説明図で
ある。
【図20】図(m)〜(u)は、基板上に薄膜形成技術
を用いて導電性エレメントおよび絶縁薄膜を被覆形成し
て形成された積層型LC素子の製造工程を示す説明図で
ある。
【図21】従来の一般的なLCノイズフィルタの一例を
示す説明図である。
【図22】図(a)〜(f)は、従来の積層型LC素子
の製造工程の一例を示す説明図である。
【図23】図22に示すLC素子の等価回路図である。
【符号の説明】
20  第1の絶縁シート 22  絶縁層 24  折曲げ部 26  層間 32  絶縁板 36  層間 40  第1の導体 42  第1の導電性エレメント 48a,48b  入出力端子 60  第2の導体 62  第2の導電性エレメント 68  接地端子 70  第3の導体 80  基板 100  積層体 200  絶縁薄膜                
                      IK0
12101

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  複数の絶縁層を積層して形成された積
    層体と、前記絶縁層の複数の層間に一の層間から他の層
    間にかけて互いに電気的に接続された面状の第1の導電
    性エレメントを複数個設け、これら面状の第1の導電性
    エレメントに、一の層間から他の層間にかけて連続して
    周回する通電路を形成するスリットを設け、所定ターン
    のコイルとして機能するよう形成された第1の導体と、
    前記絶縁層の層間に、前記第1の導電性エレメントと絶
    縁層を介して面対向する面状の第2の導電性エレメント
    を設け、前記第1の導体との間にキャパシタンスを形成
    する第2の導体と、を含むことを特徴とする積層型LC
    素子。 【請求項2】  請求項1において、前記第2の導体は
    、前記絶縁層の複数の層間に一の層間から他の層間にか
    けて電気的に接続される複数の第2の導電性エレメント
    を含むことを特徴とする積層型LC素子。 【請求項3】  請求項1,2のいずれかにおいて、前
    記第2の導電性エレメントには、絶縁層を介し相対向す
    る第1の導電性エレメントとほぼ同じ形状となるよう通
    電路形成用のスリットが設けられたことを特徴とする積
    層型LC素子。 【請求項4】  請求項1〜3のいずれかにおいて、前
    記第2の導体は、接地されるキャパシタ導体として形成
    され、前記第1の導体は、その両端に入出力端子が設け
    られたインダクタ導体として形成され、ノーマルモード
    型のLCノイズフィルタとして用いられることを特徴と
    する積層型LC素子。 【請求項5】  請求項1〜3のいずれかにおいて、前
    記第1および第2の導体は、その両端に入出力端子が設
    けられたインダクタ導体として形成され、コモンモード
    型のLCノイズフィルタとして用いられることを特徴と
    する積層型LC素子。 【請求項6】  請求項1〜3のいずれかにおいて、前
    記絶縁層の複数の層間に一の層間から他の層間にかけて
    電気的に接続される面状の第3の導電性エレメントを複
    数個設け、これら面状の第3の導電性エレメントに、一
    の層間から他の層間にかけて連続して周回する通電路を
    形成するスリットを設け、所定ターン数のコイルとして
    機能するよう形成された第3の導体を含み、前記第2の
    導体は、接地されるキャパシタ導体として形成され、前
    記第1および第3の導体は、その両端に入出力端子が設
    けられたインダクタ導体として形成され、LCノイズフ
    ィルタとして用いられることを特徴とする積層型LC素
    子。 【請求項7】  請求項1〜6のいずれかにおいて、前
    記積層体は、交互に逆向きに折り畳んで積層される複数
    の折畳み部を有する第1の絶縁シートを含み、各折畳み
    部は絶縁層として機能するよう形成され、前記各第1の
    導電性エレメントは、前記各折畳み部の片面側に、各折
    畳み部を交互に逆向きに折畳んで積層するとき所定ター
    ン数のコイルを形成するよう設けられ、前記各第2の導
    電性エレメントは、前記各折畳み部の他面側に、前記各
    第1の導電性エレメントとほぼ面対向するよう設けられ
    たことを特徴とする積層型LC素子。 【請求項8】  請求項7において、前記絶縁シートは
    、各折畳み部が折曲げ部を介して連続する1枚のシート
    として形成されたことを特徴とする積層型LC素子。 【請求項9】  請求項7において、前記絶縁シートは
    、各折畳み部が分離形成され、各折畳み部にまたがって
    設けられた前記各導体により各折畳み部は相互に連結さ
    れることを特徴とする積層型LC素子。 【請求項10】  請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記積層体は、複数の絶縁板を絶縁層として積層したこ
    とを特徴とする積層型LC素子。 【請求項11】  請求項1〜4,6〜12のいずれか
    において、前記積層体は、導電性エレメント露出部が設
    けられた絶縁膜が絶縁層として積層され、前記第1及び
    第2の導電性エレメントは、前記露出部を介して次の層
    間の第1および第2の導電性エレメントへ接続されるこ
    とを特徴とする積層型LC素子。 【請求項13】  請求項1〜12のいずれかにおいて
    、前記第2の導体は、分割接地されたことを特徴とする
    積層型LC素子。 【請求項14】  請求項1〜13のいずれかの積層型
    LC素子を用いたことを特徴とする電子機器。
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