JPH04257485A - インク組成物とそれを使用した画像形成方法 - Google Patents

インク組成物とそれを使用した画像形成方法

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JPH04257485A
JPH04257485A JP3040974A JP4097491A JPH04257485A JP H04257485 A JPH04257485 A JP H04257485A JP 3040974 A JP3040974 A JP 3040974A JP 4097491 A JP4097491 A JP 4097491A JP H04257485 A JPH04257485 A JP H04257485A
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JP
Japan
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ink composition
ink
particles
viscosity
image
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Application number
JP3040974A
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English (en)
Inventor
Kakuji Murakami
格二 村上
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04257485A publication Critical patent/JPH04257485A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンピューター、ワードプロセ
ッサー等から出力される画像信号にしたがって画像を記
録するためのプリンター、測定量を図に記録するための
レコーダー、プロッターに用いるためのインク組成物お
よび画像形成方法に関するものである。特に電場を印加
することにより固化し又は粘度の増加を示すインク組成
物およびそれを用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来技術】特定の電気絶縁性液体中に特定の固体粒子
を分散又は懸濁させた液体に外部から電界を印加すると
、液体の粘度が著しく増大したり固化したりする現象が
観察されるが、この現象はウインスロー(Winslo
w)効果として知られている。そして、着色されたこの
ような特性を示す流体を、液滴として被記録材に向けて
飛しょうせしめて画像を形成する装置が特開昭55−1
17663号公報に開示されている。このような装置に
用いるインクは、インクが実用となる速度で飛しょうさ
せるために、1〜7cp程度の粘度を有するものに限ら
れてしまう。電気粘性を示すインク組成物としてこのよ
うな比較的低粘度のものを用いると、インク中の粒子の
沈降や凝集が生じ易くインク供給系やノズル内で詰まり
を生じるという欠点があった。また、印字後の画像を被
記録材に定着せしめるために液媒体に一部または分子全
体が溶解するようなポリマー化合物を添加すると、イン
クが高粘度となってしまい、事実上定着性の劣るインク
しか使用できなかった。米国特許第4,014,693
号(特公昭45−3436号公報)には、前述のインク
を液滴として飛しょうせしめる方法の他に電極によりイ
ンクの流れを制御してインクを液滴として飛しょうさせ
ることなく転写せしめる方法が開示されている。この方
法において、比較的低粘度のインクを用いるとインクに
電場が印加され見かけ上インクが固化した状態にあって
も、インク中の液媒体自体が固化している訳ではないの
で被記録材に液媒体が付着したり吸収されたりして、画
像に地汚れを生じたり、粒子成分だけが印字ヘッド内に
残されて、目詰まりを生じてしまうという問題がある。 従来より知られているウインスロー効果を示す電気粘性
流体は、単に親水性の粒子を絶縁性の液体に分散または
懸濁せしめたものであったので、このような電気粘性流
体をそのまま画像記録用のインクとして用いると先に掲
げた問題を生じる。
【0003】
【目的】本発明の目的は、上記のような問題点を解消し
、粒子が沈降や凝集することなく分散または懸濁性の安
定した、電場により粘度の上昇または固化を示すインク
組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、地
汚れのない画像の得ることのできる電場により粘度の上
昇または固化を示すインク組成物、および電界の制御に
より地汚れのない画像の得ることのできる画像形成方法
を提供することにある。更に他の目的は、小型の印字装
置においても、安定した画像の得られる電場により粘度
の上昇または固化を示すインク組成物および小型の印字
装置においても、安定した画像の得られる画像形成方法
を提供することにある。
【0004】
【構成】本発明の第1は、親水性官能基を有する粒子、
絶縁性液体および着色剤を含み、電界を印加しない状態
における常温(25℃)での粘度が50〜10000c
p、好ましくは200〜3000cpであることを特徴
とする電気粘性効果を示すインク組成物に関する。本発
明の第2は、前記インク組成物に吐出口近傍に設けられ
た電極により画像信号に対応した電界を印加することに
より、該インク組成物の被記録体へ向かう流れを制御し
、インク組成物を液滴として飛しょうさせることなく直
接被記録体へ付着させることを特徴とする画像形成方法
に関する。
【0005】本発明は、従来考えもしなかった常温高粘
度のインク組成物であり、この組成物のもつ電気粘性効
果を利用して、インク組成物を飛しょうさせないで画像
形成をすることにより所期の目的を達成するものである
【0006】本発明に用いることのできる親水性官能基
を有する粒子としては、分子中に−COOM,−SO3
M,−OM,−SM,−(R1,R2,R3)NX,−
(R1,R2,R3)PX(ここにおいてMは水素、ナ
トリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属類、
アンモニウム、ホスホニウム類であり、R1,R2,R
3はそれぞれ水素または置換基を有することができるア
ルキル基であり、Xはハロゲンなどの陰イオンとなりう
る元素または官能基を示している。)などの官能基を有
する粒子である。これらの解離性の官能基の中で、大き
な剪断応力が得られる。合成が容易である、コストが安
い、化学的に安定であるという点で、スルホン酸または
その塩、カルボン酸またはその塩、第1級〜第4級のア
ンモニウム塩のなかから選ばれる少なくとも一種である
ことが好ましい。そのような粒子の代表的な例としては
、スチレンとジビニルベンゼンとを共重合させたものに
上記の官能基を導入したイオン交換樹脂として市販され
ているもの、アクリル酸とN,N−メチレンビスアクリ
ルアミドとの共重合体等のアクリル酸を含む重合体、カ
ルボキシメチルセルロース、セルロース粒子を反応染料
で染着せしめたものなどのセルロースに上記の解離性の
官能基を導入したもの、アクリルアミドとエチレングリ
コールジメタクリレートとの共重合体などのアクリルア
ミド共重合体、酸性染料、直接染料、塩基性染料等の塊
状集合体等が挙げられる。更に親水性の粒子の例を挙げ
れば、小麦粉、コーン・スターチ、変性でん粉などので
ん粉類、セルロース類、シリカゲル、カーボンブラック
、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機化合物類等が挙げられ
る。これらの粒子は必ずしも粒子全体が上記のような親
水性を有する化合物で構成されている必要は無く、例え
ばポリエチレン、スチレンとジビニルベンゼンとを共重
合させた化合物等で構成される粒子の表面近傍に上記の
解離性官能基を有する化合物がコートされたような粒子
も好ましく用いることができる。
【0007】本発明に用いられる着色剤としては、液媒
体に溶解する染料あるいは液媒体に分散する顔料を用い
ることができる。しかしながら、液媒体に溶解する染料
を用いる場合には、印字の際、被記録材へ液媒体が付着
したり吸収されたりする傾向があるので、画像に地汚れ
が発生しやすいという欠点がある。また、電気粘性効果
を生じさせるための粒子の他に着色をするために顔料粒
子を分散せしめると、インク中の固形分が増えるため、
吐出口等での目詰まりが発生したり、電場を印加したと
きの粘度上昇が不十分となるという問題を生じやすい。 従って、本発明に用いる着色剤は、電気粘性効果を発現
せしめるための前述の粒子に化学的または物理的に結合
していることが好ましい。このような着色剤の結合した
粒子を得るには、アニオン性の粒子を用いる場合は、カ
ラー・インデックスにおいて塩基性染料に分類される、
  C.I.ベーシック  イエロー:1,2,11,
13,14,19,21,25,          
                  28,32,3
3,34,35,36  C.I.ベーシック  レッ
ド  :1,2,9,12,13,14,15,18,
                         
   22,23,27,29,32,34,35, 
                         
  36,37,38,39,40  C.I.ベーシ
ック  ブルー  :1,3,5,7,9,19,21
,24,25,                  
          28,29,40,41,44,
45,47,                   
         54,58,59,60,64,6
5,66,                    
        67,68  C.I.ベーシック 
 ブラック:2,8のごとき染料がもちいられ、粒子が
カチオン性であれば、カラー・インデックスで直接染料
、酸性染料、食用染料に分類される、   C.I.アシッド  イエロー  :7,23,4
2,44,79,142  C.I.アシッド  レッ
ド    :8,13,14,18,26,27,35
,                        
    37,42,52,82,87,89,92,
                         
   97,106,111,114,115,   
                         
134,186,249,254,289  C.I.
アシッド  ブルー    :9,29,45,890
,92,249  C.I.アシッド  ブラツク  
:1,2,7,24,26,94  C.I.フード 
 イエロー    :3,4  C.I.フード  レ
ッド      :7,9,14  C.I.フード 
 ブラック    :2  C.I.ダイレクト  イ
エロー:1,12,24,26,33,44,50, 
                         
  865,142,144  C.I.ダイレクト 
 レッド  :1,4,9,13,17,20,28,
31,                      
      39,80,81,83,89,225,
227  C.I.ダイレクト  オレンジ:26,2
9,62,102  C.I.ダイレクト  ブルー 
 :1,2,6,15,22,25,71,76,  
                         
 79,86,87,90,98,163,     
                       16
5,202  C.I.ダイレクト  ブラック:19
,22,32,38,51,56,71,      
                      74,
75,77,154,168のごとき染料が用いられる
。さらに、粒子の活性の官能基と反応させて共有結合を
形成できる染料としては、カラー・インデックスで反応
染料に分類される、  C.I.リアクティブ・イエロ
ー:1,5,11,13,14,20,21,    
                         
 22,25,40,47,51,55,65,   
                         
  67  C.I.リアクティブ・レッド  :1,
14,17,25,26,32,37,       
                       44
,46,55,60,66,74,79,      
                        9
6,97  C.I.リアクティブ・ブルー  :1,
2,7,14,15,23,32,35,      
                        3
8,41,63,80,95  C.I.リアクティブ
・ブラツク:3,4,7,11,12,17のごとき染
料が用いられる。また、シリコーン・オイルやアルカン
類等のように染料の溶解力が弱い液媒体を用いる場合や
、粒子に吸着力の強いものを選択すれば、カラー・イン
デックスでオイル染料、分散染料に分類される染料も用
いることができる。顔料そのものが親水性基を有するも
のであれば、電気粘性効果を生じせしめるための粒子と
着色剤とが別のものである必要はない。
【0008】次に本発明に用いられる電気絶縁性の液体
としては、従来、ウインスロー(Winslow)効果
を示す電気粘性流体に用いられてきた液体が、そのまま
用いられる。そのような液体の例としては、フタル酸ジ
オクチル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジエチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニ
ル、フタル酸ジ−2エチルヘキシル、フタル酸ジトリデ
シル、フタル酸ブチルベンジル、トリメリット酸トリオ
クチル、トリメリット酸トリデシル等の芳香族カルボン
酸エステル類、セバチン酸ブチル、オレイン酸ブチル、
ステアリン酸ブチル、アジピン酸ジブチル、エチレング
リコール酸マブチルフタリル、エチレングリコール酸メ
チルフタリル、ブチルグリコール酸メチルフタリル、モ
ノアセチン、ジアセチン、トリアセチン、植物油などの
脂肪族カルボン酸エステル類、変性又は未変性のポリメ
チルシロキサンであるシリコーン油類、ドデカン、2,
2,3−トリメチルペンタン、ヘキサデカン、リグロイ
ン、精製された灯油類等の脂肪族炭化水素類、アルキル
ナフタレン、水素化トリフェニル、ジフェニルメタン、
モノエチルジフェニル、トリエチルジフェニル、ジエチ
ルジフェニル、ジフェニル、ターフェニル、1,4−ジ
フェニルベンゼン、フェニルキシリルエタン、トルエン
、キシレン等のアルキル置換の芳香族炭化水素類、アル
キル置換のビフェニル類、トリクロロエチレン、テトラ
クロロエチレン、ブロモナフタレン等のハロゲン置換の
、脂肪族、芳香族炭化水素類、アニソール、フェネトー
ル、メトキシトルエン、ジフェニルエーテル、ベラロー
ル等のエーテル類、ホスファゼン類を挙げることができ
る。
【0009】本発明に規定する範囲の粘度のインク組成
物を得るには、液媒体として粘度の高いものを使用する
、粒子の粒径を細かくする、インク中の粒子の比率を高
くする、増粘剤を添加する方法等が挙げられる。これら
増粘剤としては比較的高分子量の化合物が挙げられ、こ
れらの化合物は液媒体に溶解させるか、粒子に化合物の
一部が吸着され、またその一部が液媒体に溶解した形で
添加することができる。これらの高分子量の増粘剤の例
を挙げれば、ポリアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸2
−エチルヘキシル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸メチル等のポリアクリル酸エステル類、ポリメタク
リル酸ブチル、ポリメタクリル酸2−エチルヘキシル、
ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル等の
ポリメタクリル酸エステル類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、石油樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ス
チレン・メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル、
酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート
、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレンオキサイド
、エチレンオキサイド・プロピレンオキサイド共重合体
等がある。高分子量の化合物を添加すると得られた画像
の定着性が著しく向上する点で好ましいが、添加により
インク吐出口の目詰まりが生じやすくなり、添加する場
合には、沸点が高く印字休止時にも蒸発を生じない液媒
体を選択する、吐出口をふさぐキャップを設けることに
より液媒体の蒸発を防ぐなどなんらかの対策が必要とな
る。
【0010】印字時に電界が印加されていて増粘又は固
化した状態のインクに被記録材が接触しても、インク中
の液媒体が被記録材に付着したり吸収されたりしないた
めには、インクの粘性が高いばかりでなくある程度の弾
性を持っていることが好ましい。この目的のためにはゲ
ル化剤を添加することが好ましい。このようなゲル化剤
の例として、ナフテン酸アルミニウム、ナフテン酸コバ
ルトなどのナフテン酸の多価金属類、ステアリン酸アル
ミニウム、ラウリン酸コバルト、オレイン酸アルミニウ
ム等の高級アルキル又は高級アルケン脂肪酸の多価金属
塩、アルミニウム−ジ−n−ブトキシ−モノ−エチルア
セトアセテート、アルミニウム−ジ−iso−プロポキ
シド−モノ−エチルアセトアセテート等のアルミニウム
アルコキシドの誘導体、N−ラウロイル−L−グルタミ
ン酸−α,γ−ジ−n−ブチルアミド、ジカプロイルリ
ジンラウリルアミド、ラウロイルフェニルアラニンアミ
ド、ラウロイルグルタミン酸ステアリルアミド、ジカプ
ロイルリジンラウリルエステル、ジカプロイルリジンア
ミン塩、ラウロイルバリンブチルアミド、ラウロイルフ
ェニルアラニンラウリルアミド等のアシルアミノ酸誘導
体類、12−ヒドロキシステアリン酸、ジベンジリデン
ソルビトール等が挙げられる。これらのゲル化剤は、使
用する液媒体の種類、増粘剤、ゲル化剤と液媒体との相
溶性や所望の粘弾性により、その種類および添加量が適
宜選択されて用いられる。このようにしてインクの粘弾
性が調整されるが、インクの粘性が50cpより小さい
と、インク中の粒子の沈降、凝集の防止が困難となった
り、印字時に地汚れが発生してしまったり、非画像部に
おけるインクの液媒体が被記録剤に吸収されてしまい、
安定した画像の記録ができなくなるといった問題を生じ
る。 また、10000cpを越えるとインクを印字ヘッドに
供給するのが困難となるため、印字のためにインクを吐
出するための圧力を高くすることが必要となったり、画
像がかすれてしまったりするため好ましくない。
【0011】以上の材料の他に、本発明のインクには目
的に応じて適宜、種々の添加物を加えることができる。 例えば、粒子中に水分又は親水性液体を含有させること
により、電界の印加により得られる粘性の変化量を大き
くすることができる(いいかえれば、電界印加時の粘度
変化を大きくすることができる)が、そのような親水性
液体の例として、エタノール、メタノール、プロパノー
ル等の一価アルコール類、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の
多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、
テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコール
のエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−
ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の複
素環式化合物、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミン等のアミン類等を挙げる
ことができる。これらの各成分は単独の化合物で形成さ
れていても良いが、目的により数種の化合物を混合して
用いることもできる。
【0012】
【実施例】実施例1 スチレン                     
   93.8部ジビニルベンゼン         
         3.5部アルキルベンゼンスルホン
酸        2.5部過硫酸カリウム     
               0.2部を300部の
純水に加えて撹拌した後、更に撹拌を続けながら加熱を
行ない架橋されたスチレンの重合体を得た。 架橋重合体にパラホルムアルデヒドおよび塩化水素を反
応させてクロルメチル化ポリスチレンとした後、ジメチ
ルアミンと反応させて、第三級のアミノ基を有する重合
体粒子を得た。この重合体を水酸化ナトリウムの水溶液
で洗浄した後、更に、純水で洗浄し、C.I.アシッド
・レッド35の水溶液に浸漬して着色した後、重合体粒
子の懸濁液をスプレー・ドライ法により乾燥した。得ら
れた粒子を下記の処方で調合し、ボールミルを用いて均
一になるように混合し記録用インクを得た。     着色粒子                 
                   20.0部 
   トリメリット酸トリデシル          
          45.0部    精製灯油  
                         
         10.0部    オレイン酸オク
チル                       
     5.0部    シリコンオイル     
                         
7.0部    アジピン酸ジブチル        
                  8.5部   
 ラウロイルフェニルアラニンラウリルアミド    
0.5部このインクの粘度を測定した結果、粘度は53
5cpであった。このインクを図1に示した装置に充填
して、画像の記録を行った。1は印字ヘッド、2は吐出
孔、3は電極、4はインク組成物、5はローラ、6は被
記録体、7は画像である。吐出孔2は45×40μmで
あり、ライン上に16個/mmの間隔で設けられている
。各吐出孔2の両側には電極3,3が設けられており、
これらの電極3,3に印加する電圧を制御することによ
りインクの流れが制御されて画像が形成される。インク
に静圧として0.12kgf/cm2を印加し、駆動電
圧180vで印字を行ったところ地汚れのない鮮明な画
像7が得られた。なお、前記着色粒子20部と高粘度(
200cp)のシリコーンオイル80部とからなる高粘
度インクを用いても、ほゞ同様の結果が得られた。 比較例1 ラウロイルフェニルアラニンラウリルアミドを除いた以
外は実施例1のインクと同一の処方のインクを準備した
。このインクの粘度は46cpであった。水柱で約7m
mの静圧を印加した以外は実施例1と同様に印字を行っ
たところ地肌汚れを生じた。
【0013】実施例2 実施例1で合成した粒子を用いて下記処方の流体を実施
例1と同様にして得た。     実施例1で合成した着色粒子        
          20.0部    エチレングリ
コール                      
      0.5部    シリコンオイル    
                         
 35.2部    フタル酸ジオクチル      
                    27.0部
    精製灯油                 
                   15.0部 
   ポリメタクリル酸ブチル           
             1.5部    ラウリン
酸コバルト                    
        0.8部得られたインクの粘度は46
3cpであった。このインクを実施例1と同様に図1に
示した装置に充填して、画像の記録を行った結果、地汚
れのない鮮明な画像が得られた。 比較例2 ラウリン酸コバルトを除いた以外は実施例2のインクと
同一処方のインクを用意した。このインクの処方は48
cpであった。水柱で約7mmの静水圧をインクに印加
した以外は実施例1と同様に印字を行ったところ、地汚
れのある画像しか得られなかった。
【0014】実施例3、比較例3 実施例1において合成したポリスチレン−ジビニルベン
ゼンの架橋重合体に発煙硫酸を作用させてスルホン化を
行った。純粋で洗浄後、C.I.ベーシック・ブルー2
4の水溶液に浸漬し、再度純粋で洗浄し、水酸化ナトリ
ウム水溶液に浸漬、洗浄して、カウンター・イオンとし
て染料とナトリウム・イオンとを持つ粒子を作った。粒
子を乾燥した後、以下の試験に用いた。     合成した着色粒子             
               20.0部    エ
チレングリコール                 
           0.2部    シリコンオイ
ル                        
      30.0部    トリメリット酸トリデ
シル                      6
.5部    フタル酸ジオクチル         
                 27.0部   
 精製灯油                    
                15.0部    
ポリメタクリル酸ブチル              
          0.5部    N−ラウロイル
−L−グルタミン酸−α,γ−           
                   ジ−ブチルア
ミド    0.8部以上処方のインクにおけるN−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ジ−ブチルアミ
ドの添加量を変化してインクの粘度を変化させたインク
を準備して実施例1と同様に印字を行った。その結果、
粘度範囲が50cp以下では地肌汚れの画像しか得られ
ないこと、50〜10000cp、特に200〜300
0cpのインクで良好な画像が得られることが判った。
【0015】
【効果】(1) 請求項1に対する作用効果本発明によ
るインク組成物は、電気粘性効果を示しかつその粘度が
50〜10000cpに調整されるので、印字された画
像の地肌汚れを生じにくく、インク自体の沈降安定性に
優れ、インクを被記録体に向けて飛しょうさせることな
く、直接被記録体に付着させる記録方法に適している。 (2) 請求項2に対する作用効果 粘度上昇剤としてゲル化剤を用いているので、粘度を上
げる効果ばかりではなくインクに適度な弾性を付与する
ことができる。この効果により画像の地肌汚れを無くす
ことができる。 (3) 請求項3に対する作用効果 インクを被記録体に向けて飛しょうさせることなく、直
接被記録体に付着させ、かつ従来の電気粘性流体に比較
して高い粘度のインク組成物を用いているので、地肌汚
れの無い高品位の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用した装置の概略図である

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  親水性官能基を有する粒子、絶縁性液
    体および着色剤を含み、電界を印加しない状態における
    常温(25℃)での粘度が50〜10000cpである
    ことを特徴とする電気粘性効果を示すインク組成物。
  2. 【請求項2】  粘度上昇剤として、インク組成物全体
    の20重量%以下のゲル化剤を添加したことを特徴とす
    る請求項1記載のインク組成物。
  3. 【請求項3】  親水性官能基を有する粒子、絶縁性液
    体、着色剤を含み、電界を印加しない状態における常温
    (25℃)での粘度が50〜10000cpである電気
    粘性効果を示すインク組成物に、吐出口近傍に設けられ
    た電極により画像信号に対応した電界を印加することに
    より、該インク組成物の被記録体への流れを制御しイン
    ク組成物を液滴として飛しょうさせることなく直接被記
    録体へ付着させることを特徴とする画像形成方法。
JP3040974A 1991-02-12 1991-02-12 インク組成物とそれを使用した画像形成方法 Pending JPH04257485A (ja)

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