JPH04253001A - 赤外線反射ミラー - Google Patents

赤外線反射ミラー

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JPH04253001A
JPH04253001A JP1010291A JP1010291A JPH04253001A JP H04253001 A JPH04253001 A JP H04253001A JP 1010291 A JP1010291 A JP 1010291A JP 1010291 A JP1010291 A JP 1010291A JP H04253001 A JPH04253001 A JP H04253001A
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JP
Japan
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copper
protective film
coated
thickness
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP1010291A
Other languages
English (en)
Inventor
広瀬 孝二
Koji Hirose
清水 俊夫
Toshio Shimizu
衣川 一尚
Kazunao Kinugawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication date
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Publication of JPH04253001A publication Critical patent/JPH04253001A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動焦点カメラの測距
装置などに使用される赤外線反射ミラーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の赤外線反射ミラーとしては、銅材
等の金属材料を鏡面研磨したものや、ガラス基板上に金
をコーティングしたものなどが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属材料を鏡面研磨す
る場合には、通常は高純度金属板のラッピング法が用い
られるが、ラッピングは作業に手間がかかり、非常に高
価なものとなる。また、金属材料に銅材を用いると幾分
コストは低下するが、耐食性の点で問題がある。
【0004】また、ガラス基板上に金をコーティングす
るものは、材料に金を用いるのでやはり高価になる。
【0005】そこで本発明の目的は、反射効率が優れて
おり、しかも耐食性に優れた赤外線反射ミラーを低コス
トで提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の赤外線反射ミラーは、ガラス基板上に銅を
コーティングし、その上に保護膜として低屈折材をコー
ティングしてなるものである。保護膜としては、好まし
くはSiO2 が使用され、そのとき保護膜の厚さは、
耐食性の観点から1.0μm〜5.0μmが適している
。 また銅の接合性を良くするためには、ガラス基板と銅と
の中間に、接合層としてCr,Ni,Ni−Cr,Si
のいずれか1つをコーティングすると良い。銅の耐食性
の一層の向上には、上記の構成の赤外線反射ミラーに2
50℃〜400℃の加熱処理を施すと良い。
【0007】
【実施例】まず、低コスト化を達成するためには、コス
トを押し上げる要因であるラッピングを不要とする構成
が望ましく、このために本発明では、ガラス基板上に金
属を蒸着する構成とした。これはガラス面は十分に平滑
であるので、その上に金属を蒸着するとラッピング作業
を要しないで十分に平滑な金属面が得られるからである
。また蒸着された金属面は、反射効率が優れたものであ
ることが必要であるので、この金属を決めるために、ガ
ラス基板上にアルミニウム,銀,金,銅,ロジウムをそ
れぞれ蒸着して各金属面に波長850nm,5000n
m,10000nmの赤外線をそれぞれ照射し、その反
射率を調べるとともに、その耐食性とコストについても
評価した。その結果を表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】表1に示すように、赤外線反射ミラーとし
て反射率,耐食性,コストの3点を総合的に評価した場
合、蒸着すべき金属として銅が最も優れている。そこで
銅で若干劣っている耐食性を向上するために、銅の上に
低屈折材を保護膜として設けることにした。
【0010】実施例1◆ 図1は本発明の赤外線反射ミラーの一実施例を示す一部
拡大断面図であって、ガラス基板1の表面に、0.02
μmの膜厚のクロムを接合層2としてスパッタリング法
によってコーティングし、その上に連続して0.25μ
mの膜厚の銅を反射層3として同様な方法でコーティン
グし、この銅の上に低屈折材を保護膜4として膜厚1.
0μmのSiO2 を同様な方法でコーティングしてい
る。
【0011】保護膜4の膜厚によっては、可視光域での
反射光の干渉が起こるので、膜厚を種々に変化させて観
察した。この結果、膜厚0.1μmまでは干渉色は現れ
ないが、膜厚0.15μmでは420nmに干渉のピー
クが現れ、結果として干渉色として紫色が確認され、好
ましくない。膜厚0.3μmでは440nmに干渉のピ
ークが現れ、結果として干渉色として紫色が確認される
。膜厚0.6μmでは410nmと510nmに干渉の
ピークが現れ、結果として干渉色は薄くなるが、色むら
として確認される。
【0012】図2(A),(B)に保護膜4が膜厚1.
0μm及び1.5μmの場合の波長ー反射率特性を示し
ているが、この膜厚になると干渉のピークが次第に小刻
みとなり、結果として干渉色が確認されなくなる。
【0013】さらに、保護膜4の膜厚と腐食率との関係
を調べるために、膜厚を0.1μm,0.15μm,0
.3μm,0.45μm,1.5μmに変化させた複数
の反射ミラーを形成し、それぞれを塩化第2鉄エッチン
グ液中に5分間浸漬する腐食試験を行なった。その結果
を図3に実線で示している。腐食率は保護膜4を設けな
い場合の腐食面積を100とした場合の本発明における
ものの腐食面積比率である。すなわち、膜厚0.1μm
では腐食率23.5%、0.15μmでは腐食率6.5
%、0.3μmでは腐食率1.8%、0.45μmでは
腐食率0.9%、1.5μmでは腐食率0.1%であり
、このように膜厚0.1μmに対し、膜厚1.0μmで
は200倍程度の耐食性を示している。
【0014】したがって、干渉色が確認されず、かつ耐
食性の良好な膜厚として、1.0μm以上の膜厚にする
のが望ましい。しかし、膜厚を5.0μm以上にすると
、保護膜4の内部応力が接合層2の接合強度より強くな
って、銅3とガラス基板1との間で剥離が起こりやすく
なることが判った。このことから膜厚は1.0μm〜5
.0μmが望ましい。なお、赤外線域での反射率は、保
護膜4であるSiO2の膜厚には殆ど影響されない。
【0015】実施例2◆ 実施例1において、腐食試験に用いたと同様な種々の膜
厚の保護膜4を形成した各反射ミラーを、300℃で1
時間の加熱処理を施した。その結果図3に点線で示して
いるように、膜厚0.1μmでは腐食率2.4%、0.
15μmでは腐食率0.6%、0.3μmでは腐食率0
.3%、0.45μm以上では腐食率0.1%であった
。すなわち、この加熱処理によって、耐食性が10倍程
度も著しく向上した。しかし加熱温度が400℃を超え
ると、銅3とガラス基板1との間の接合層2のCrが銅
3中に拡散し、ガラス基板1との密着性が急激に低下し
、また銅3中にCrが拡散するために反射率も低下する
ことが判った。このことから加熱温度は250℃〜40
0℃が適している。
【0016】他の例として、接合層2として、Crに代
えてNi,Ni−Cr,Siなどのいずれか1つを用い
ることも可能である。
【0017】
【発明の効果】このように本発明の赤外線反射ミラーは
、ガラス基板上に銅をコーティングしているので、ラッ
ピング作業が不要となり、低コストで製造でき、しかも
反射効率が優れている。また銅の上に保護膜として低屈
折材をコーティングしているので、耐食性に優れている
【0018】ガラス基板と銅との中間に、接合層として
Cr,Ni,Ni−Cr,Siのいずれか1つをコーテ
ィングしておけば、両者の密着性を高め、安定した品質
のものが得られる。
【0019】さらに、250℃〜400℃の加熱処理を
施せば、耐食性の一層の向上が達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す拡大断面図
【図2】波
長ー反射率特性図
【図3】保護膜の膜厚と銅の腐食率との間の関係図
【符号の説明】
1  ガラス基板 2  接合層 3  銅 4  保護膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ガラス基板上に銅をコーティングし、
    その上に保護膜として低屈折材をコーティングしてなる
    赤外線反射ミラー。
  2. 【請求項2】  請求項1において、保護膜としてSi
    O2 を用いたことを特徴とする赤外線反射ミラー。
  3. 【請求項3】  請求項2において、保護膜の膜厚を1
    .0μm〜5.0μmとしたことを特徴とする赤外線反
    射ミラー。
  4. 【請求項4】  請求項1において、ガラス基板と銅と
    の中間に、接合層としてCr,Ni,Ni−Cr,Si
    のいずれか1つをコーティングした赤外線反射ミラー。
  5. 【請求項5】  請求項1乃至請求項4の赤外線用反射
    ミラーに、250℃〜400℃の加熱処理を施したこと
    を特徴とする赤外線反射ミラー。
JP1010291A 1991-01-30 1991-01-30 赤外線反射ミラー Pending JPH04253001A (ja)

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