JPH0424974B2 - - Google Patents

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JPH0424974B2
JPH0424974B2 JP59273799A JP27379984A JPH0424974B2 JP H0424974 B2 JPH0424974 B2 JP H0424974B2 JP 59273799 A JP59273799 A JP 59273799A JP 27379984 A JP27379984 A JP 27379984A JP H0424974 B2 JPH0424974 B2 JP H0424974B2
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JP
Japan
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emulsion
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aqueous phase
oil
acid ester
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JP59273799A
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English (en)
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JPS61152236A (ja
Inventor
Yasuyuki Takahashi
Toshiro Yoshida
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication date
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  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、W/O/W型乳化性粉末製品の製造
法に関するものである。 更に詳細には、本発明は、水又は水相に添加し
たとき、W/O/W型エマルジヨンを形成するよ
うにされてなるW/O/W型乳化性粉末製品の製
造法に関するものである。 一般に、複合エマルジヨンは、W/O/W型ま
たはO/W/O型油脂組成物として知られている
が、皮フ等への接触感がきわめてなめらかなとこ
ろから、化粧品、医薬品、飲食品等に多くの用途
が期待されているものである。特に、飲食品用と
しては、W/O/W型複合エマルジヨンが少い脂
肪量にかかわらず豊かな脂肪感をもたせることが
できるために、低カロリー食品等の用途にきわめ
て有用である。 従来、W/O/W型油脂組成物の調製には、最
初の一次乳化において、ソルビタンモノオレート
等のスパン系乳化剤を対油10%以上用いて乳化
し、次いで二次乳化することが行なわれていた。 しかしながら、対油10%以上もの乳化剤を使用
した場合、乳化剤の味が強く感じられるようにな
つて、好ましくなく、特に食品用としては一般に
使用できるものではなかつたのである。 本発明者ら、先に、特に食品用に有用なW/
O/W型複合エマルジヨンを求めて研究したとこ
ろ、乳化剤として親油性ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルを使用することによつて、すぐれたW/
O/W型複合エマルジヨンを製造することができ
た。(特開昭59−173131号など) 本発明者らは、更に研究を勧め、W/O/W型
複合エマルジヨンを粉末化することを試みた結
果、乳化剤としてグリセリン不飽和脂肪酸エステ
ル又は親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルを用
いれば、W/O/W型乳化性粉末製品が得られる
ことを知つた。 本発明は、この知見から完成されたもので、乳
化剤としてグリセリン不飽和脂肪酸エステル及
び/又は親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルを
使用して乳化し、かつその外水相に賦形剤を含有
させたW/O/W型複合エマルジヨンを乾燥する
ことを特徴とするW/O/W型乳化性粉末製品の
製造法である。 本発明においては、使用する乳化剤に特色を有
するものであり、グリセリン不飽和脂肪酸エステ
ル又は親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルもし
くはこれらの混合物が使用される。 グリセリン不飽和脂肪酸エステルとしては、モ
ノエルシン、ジエルシン、モノリノレイン、ジリ
ノレインの一種もしくは二種以上の混合物があげ
られる。 また、親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと
しては次のものが例示される。 (HLB) テトラグリセリンモノステアレート 8 〃 トリステアレート 4 〃 ペンタステアレート 2 〃 モノオレート 8 〃 ペンタオレート 2 〃 縮合リシノレイン酸エステル
− ヘキサグリセリントリステアレート 7 デカグリセインデカオレート 3 〃 ペンタステアレート 4 〃 ペンタオレート 4 〃 縮合リシノレイン酸エステル
− 本発明においては、まず、油脂に乳化剤が対油
0.1〜5%、好ましくは0.7〜2.5%、更に好ましく
は1.0〜2.3%添加、混合される。油脂としてはい
かなるものでもよいが、硬化油を用いる場合は、
加温して溶融して使用される。 また、この油脂には乳化作用及び/又は乳化安
定作用を有する物質を添加しておいてもよく、そ
の場合、乳化させるとき水だけを混合して乳化さ
せることもできるのである。 本発明においては、別に、内水相となる水又は
乳化作用及び/又は乳化安定作用を有する物質を
含む水相が用意される。 また、本発明においては、外水相に賦形剤を含
有させる必要がある。 賦形剤とは乾燥したとき皮膜を形するもので、
被膜形成剤ともいわれているが、具体的には、ゼ
ラチン、ポリビニールピロリドン、メチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール、シユガーエステ
ル、レシチン、親水性のポリグリセリン脂肪酸エ
ステルなどの親水性乳化剤、脱脂乳、ナトリウム
カゼイネート、カゼイン分解物、大豆たんぱく
質、大豆たんぱく質の分解物、ゼラチン、糖たん
ぱく質などのたんぱく質または複合たんぱく質、
澱粉、デキストリン、ガム質などの高分子多糖
類、などがある。 また、その他、目的に応じて、着色料、呈味料
等が添加される。この水相は乳化が良好に行なわ
れるように、50〜80℃程度に加温されているのが
よい。 本発明においては、油脂にグリセリン不飽和脂
肪酸エステル又は/及び親油性ポリグリセリン脂
肪酸エステルを添加する際、必要に応じてシユガ
ーエステル、レシチン、親水性のポリグリセリン
脂肪酸エステルなどの親水性乳化剤、更には、ナ
トリウムカゼイネート、澱粉、デキストリン、ガ
ム質などの乳化作用及び/又は乳化安定作用を有
する物質を添加しておいてもよく、また、これら
物質は油脂と水相の両方に添加しておいてもよい
ものである。 本発明において、乳化する方法としては、W/
O/W型複合エマルジヨンが生成されるならば、
いかなる方法でもよいが、例示すれば、次の1〜
3の方法がある。 1 水又は水相に油相を添加混合し、O/W型エ
マルジヨンを形成させ、撹拌することによつて
転相させて得られたW/O型エマルジヨンを、
賦形剤を含む水相に添加して行なわれる。 2 水又は水相を油相に添加、撹拌し、得られた
W/O型エマルジヨンを、賦形剤を含む水相に
添加して行なわれる。 3 油相に、賦形剤を含む水相を添加混合し、
W/O型エマルジヨンを転相させることにより
行なわれる。 また、油脂と水相(内水相と外水相)の量は目
的に応じて適宜の量でよいが、油脂:水4:1〜
1:4程度がよい。 W/O/W型複合エマルジヨンの製造時におけ
る撹拌は、ホモミキサーで例えば3000〜8000rpm
程度の強力なものが好ましい。また、ホモジナイ
ザー等の乳化機、ボテター等の撹拌装置でもよ
い。また、この場合乳化を良くするためにそれぞ
れ50〜80℃に加温しておいてもよい。 ここに得られるエマルジヨンを顕微鏡下600倍
程度で観察すると、外水相中の油滴の中に1〜6
個の水滴がみられ、また水相中の油滴の中に大き
な水滴があり、更にその中に1〜7個の油滴がみ
られるなど複雑多種なエマルジヨンを形成してい
るのがわかる。 本発明においては、ここに得られるW/O/W
型複合エマルジヨンを乾燥すればよい。乾燥とし
ては、熱風乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、ドラム乾
燥などいずれの乾燥方法をも採用することができ
る。 乾燥によつて、外水相の水分を蒸発し、賦形剤
は油相を被覆して被覆を形成する。また、乾燥に
よつても、乾燥皮膜内のW/O型が破壊されるこ
とはない。 得られた粉末製品は、水にもどしたとき、よく
分散し、W/O/W型複合エマルジヨンを形成す
ることができる。 従つて、本発明で得たW/O/W型乳化性粉末
製品は、食品、医薬、化粧等の用途に有効に利用
することができる。 次に本発明の試験例及び実施例を示す。 なおW/O/W型生成率の測定は油化学26(10)
655(1977)に記載されている松本らの方法に従つ
た。 試験例 1 70℃の大豆硬化油3600gに乳化剤としてポリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステル又はソルビ
タンモノオレート(スパン80)を、対油0.5〜10
%(変量)添加し、混合した。 これに、70℃の水900gを逐次添加し、ホモミ
キサーで撹拌(104rpm)し、W/O型エマルジ
ヨンを得た。 次いでシユガーエステル50g、脱脂乳剤3500g
を溶かした水11950gを70℃にし、これに70℃に
した前記W/O型エマルジヨンを添加し、ホモミ
キサーを用いて低速撹拌(103rpm5分間)した
後、ホモゲナイザーで均質化(50Kg/cm)を行な
い、W/O/W型乳化油脂組成物を得た。 このW/O/W型乳化油脂組成物の一部を採取
し、W/O/W型複合エマルジヨンの生成率を調
べた。 さらに前記W/O/W型乳化油脂組成物を、入
口温度120℃、出口温度75℃で熱風乾燥して粉末
状のサンプルを得た。 得られた各サンプルについて、水に溶解して復
元したW/O/W型複合エマルジヨンの生成率を
みた。以上の生成率の結果は、第1図に示され
る。ここでaはポリグリセリン縮合リシノレイン
酸エステルを用いたW/O/W型乳化油脂組成物
の場合、Aはその粉末の場合、bはスパン80を用
いたW/O/W型乳化油脂組成物の場合、Bはそ
の粉末の場合を示している。 第1図から明らかなように、ポリグリセリン縮
合リシノレイン酸エステルを用いた方が、粉末化
したときの生成率の低下が少なく水に溶解して復
元したときのW/O/W型複合エマルジヨンの生
成率はスパン80に比較して著しく高かつた。 試験例 2 試験例1の方法と同様の処理において、ポリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステルを他の各種
乳化剤にかえ、すべて対油2%の添加で、それぞ
れW/O/W型複合エマルジヨンの粉末を製造
し、それぞれW/O/W型複合エマルジヨンの時
点での生成率、粉末を水で溶解した時点での復元
率、粉末で20℃で1ケ月保存後の生成率を調べ
た。その結果は、表1に示される。
【表】 表1から明らかなように、グリセリン不飽和脂
肪酸エステルを用いた場合、水に溶解して復元し
たときのW/O/W型複合エマルジヨンの生成率
は、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
を用いた場合よりやや低い程度で有効であること
が分る。 実施例 1 70℃の大豆硬化油3510gにポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステル45g及びグリセリンモノ
エルシン酸エステル45gを添加し、混合した。こ
れを、70℃の水900gに逐次添加し、ホモミキサ
ーで104rpmで撹拌し、途中で転相させW/O型
エマルジヨンを得た。 次いでこれを70℃に保持したまま、ナトリウム
カゼイネート400g、蔗糖3200gを溶かして70℃
に加温しておいた水11900gに添加し、ホモミキ
サーを用いて低速撹拌(103rpm5分間)した後、
ホモゲナイザーで均質化(50Kg/cm2)を行ない、
W/O/W型乳化油脂組成物を得た。 このW/O/W型乳化油脂組成物の入口温度
120℃、出口温度75℃で熱風噴霧乾燥してW/
O/W型乳化性粉末製品を得た。 得られたW/O/W型乳化性粉末製品は常温で
保存した後も、水に溶解した場合、W/O/W型
複合エマルジヨンの生成率は高かつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は試験例1で各乳化剤の濃度をかえて調
製したW/O/W型乳化油脂組成物(液状:点
線)又はこれを粉末化したもの(粉末状:実線)
を水でもどしたときのW/O/W型複合エマルジ
ヨンの生成率を示す図である。 a,A……テトラグリセリン縮合リシノレイン
酸エステル、b,B……スパン80。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乳化剤としてグリセリン不飽和脂肪酸エステ
    ル及び/又は親油性ポリグリセリン脂肪酸エステ
    ルを使用して乳化し、かつその外水相に賦形剤を
    含有させたW/O/W型複合エマルジヨンを乾燥
    することを特徴とするW/O/W型乳化性粉末製
    品の製造法。 2 W/O/W型複合エマルジヨンの製造が、水
    又は水相に油相を添加混合し、O/W型エマルジ
    ヨンを形成させ、撹拌することによつて転相させ
    て得られたW/O型エマルジヨンを、賦形剤を含
    む水相に添加して行なわれることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 W/O/W型複合エマルジヨンの製造が、水
    又は水相を油相に添加、撹拌し、得られたW/O
    型エマルジヨンを、賦形剤を含む水相に添加して
    行なわれることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。 4 W/O/W型複合エマルジヨンの製造が、油
    相に、賦形剤を含む水相を添加混合し、W/O型
    エマルジヨンを転相させることにより行なわれる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製
    造法。 5 グリセリン不飽和脂肪酸エステルが、モノエ
    ルシン、ジエルシン、モノリノレイン、ジリノレ
    インの一種もしくは二種以上であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1〜4項記載の製造法。
JP59273799A 1984-12-27 1984-12-27 W/o/w型乳化性粉末製品の製造法 Granted JPS61152236A (ja)

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JP4038585B2 (ja) * 2002-06-03 2008-01-30 宮崎県 固体脂マイクロカプセルおよびその製造方法
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JP4627513B2 (ja) * 2006-04-27 2011-02-09 ミヨシ油脂株式会社 粉末油脂

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