JPS6236647B2 - - Google Patents

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JPS6236647B2
JPS6236647B2 JP58123163A JP12316383A JPS6236647B2 JP S6236647 B2 JPS6236647 B2 JP S6236647B2 JP 58123163 A JP58123163 A JP 58123163A JP 12316383 A JP12316383 A JP 12316383A JP S6236647 B2 JPS6236647 B2 JP S6236647B2
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JP
Japan
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emulsion
oil
aqueous phase
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type
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Application number
JP58123163A
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English (en)
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JPS6016548A (ja
Inventor
Yasuyuki Takahashi
Toshiro Yoshida
Takeshi Takahashi
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meiji Milk Products Co Ltd filed Critical Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication of JPS6016548A publication Critical patent/JPS6016548A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は栄養強化されたクリームとその製造法
に関するものである。 更に詳細には、本発明は、低脂肪で低カロリー
とされ、かつ栄養強化されたクリームとその製造
他に関するものである。 近年、栄養強化のためにホイツプクリーム、コ
ーヒークリーム等のエマルジヨンにカルシウムや
ビタミン、アミノ酸等を添加することが考えられ
るようになつて来たが、従来のこれらエマルジヨ
ンは普通O/W型をなしており、これにカルシウ
ムを添加すれば添加されているカゼイン等の蛋白
と凝集反応を起して製品劣化をまねいたり、また
ビタミンB2やアミノ酸を添加するとホイツプク
リーム等の表面が黄色などに着色して好ましくな
いなどの欠点がみられた。 また、最近になつて、低カロリー食品を指向す
る消費者の好みから、食品用クリームから脂肪含
量を低下させる試みがなされるようになつたので
ある。 しかし、食品用クリームの脂肪含量をあまりさ
げると、物性に変化を来たし、所期の目的を達成
することができなくなるおそれがある。 そこで、W/O/W型エマルジヨンの調整も行
なわれた(特公昭55−23087)が、最初の一次乳
化において、ソルビタンモノオレート等のスパン
系乳化剤を対油10%以上用いて乳化し、次いで二
乳化することが行なわれている。 しかしながら、対油10%以上もの乳化剤を使用
した場合、乳化剤の味が強く感じられるようにな
つて、好ましくなく、特に食品用としては一般に
使用できるものではなかつたのである。 そこで、本発明者らは、低脂肪で、かつ、栄養
強化できるエマルジヨンを求めて研究した結果、
乳化剤としてポリグリセリン縮合リシノレイン酸
エステルを用いて栄養料をW/O/W型エマルジ
ヨンの最初の水相に含有せしめることによつて解
決することができたのである。 本発明の第1は、栄養料含有水相/油相/水相
型エマルジヨンからなる栄養強化クリームに関す
るものである。 更に、本発明においては、まずW/O/W型複
合エマルジヨンにするによつて、真の脂肪率は20
%であつても、見掛けの脂肪率は40%までとな
り、実際には脂肪含量は20%であるが、脂肪40%
の状態のエマルジヨンを製造することができるよ
うになるのである。例えば、従来の脂肪率40%の
ホイツプクリームの品質を本発明では脂肪率20%
で達成できるのである。 そして、本発明においては、W/O/W型の最
初の水相が油脂中に栄養料が含有させられる。栄
養料としては、塩化カルシウム、炭酸カルシウ
ム、燐酸カルシウム等の強化用カルシウム、ビタ
ミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンC
などのビタミン、リジンなどのアミノ酸などがあ
げられる。 栄養料を含有させて水相とし、これを油相と混
合、攪拌して油中水型エマルジヨンとし、このエ
マルジヨンを別に調整した水相と混合攪拌し、安
定したW/O/W型エマルジヨンを得る。 ここに得られるエマルジヨンにおいて、最初の
水相に添加した栄養料は後の水相に移行すること
なく、別々の水相として安定に存在するので、エ
マルジヨン自体、栄養強化され、かつ長期間安定
するものである。 本発明の第2は、栄養料を含有する水相と、ポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを添加
した油脂を混合し、得られたW/O型エマルジヨ
ンを、水又は乳化作用及び/又は乳化安定作用を
有する物質を含む水相と混合することを特徴とす
る低脂肪栄養強化クリームの製造法である。 ここに得られるエマルジヨンはきわめて微細
で、かつ、安定性に優れた複合乳化型油脂組成物
である。 従来、栄養強化クリームとしてW/O/W型エ
マルジヨンが製造されたことはない。 本発明においては、乳化剤として、ポリグリセ
リン縮合リシノレイン酸エステルを使用すること
によつて多くの問題を解決することができたので
ある。 本発明で使用するポリグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステルは次式(I)で示される。 ここでn=2〜12、R1、R2、R3は水素又は次
式(II)の縮合リシノレイン酸を示すが、R1
R2、R3のうち少くとも一つは次式(II)の縮合
リシノレイン酸を示す。 ここでm=2〜10を示す。 本発明ではここに一般式で示されるポリグリセ
リン縮合リシノレイン酸エステルから適宜選択し
た1種又は2種以上の混合物が使用される。 本発明においては、まず、油脂にポリグリセリ
ン縮合リシノレイン酸エステルが対油0.1〜5
%、好ましくは0.7〜2.5%、更に好ましくは1.0〜
2.3%添加、混合される。また、油分が少い場合
は、対油5〜30%添加、混合してもよい。 乳化剤としては、その他にグリセリンモノ脂肪
酸エステル、グリセリンジ脂肪酸エステル等の一
般的な乳化剤を混合使用することもできる。 油脂としてはいかなるものでもよいが、硬化油
を用いる場合は、加温して溶融して使用される。 別に、水を用意し、これにカルシウムなどの栄
養料が添加され、更には各種添加物、添加料等を
混合してもよく、また加温しておいてもよい。こ
の水相とポリグリセリン縮合リシノレイン酸エス
テルを添加した油脂は添加混合される。また、油
脂と水相の量は目的に応じて適宜の量でよいが、
次に転相させるために油脂:水相=3:1〜1:
3程度がよい。 ここで、得られた混合物は、W/O型になつて
いなければ、ホモミキサーによつて十分攪拌する
ことによつてW/O型に転相させられる。この攪
拌によつてきわめて微細でなめらかな乳化物を得
ることができ、油中の水相に各種添加物を封じ込
むことができるものである。この際の攪拌は、ホ
モミキサーで例えば3000〜8000rpm程度の強力な
ものが好ましい。また、ホモジナイザー等の乳化
機、ボテター等の攪拌装置でもよい。また、この
W/O型油脂組成物は後の乳化を良くするために
50〜80℃に加温しておくとよい。 別に、水又は乳化作用及び/又は乳化安定作用
を有する物質を含む水相を用意する。 本発明において使用される乳化作用及び/又は
乳化安定作用を有する物質としては、従来知られ
ているものであつて、シユガーエステル、レシチ
ン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、親水性のポリグリセリン脂肪酸エステルなど
の親水性乳化剤、脱脂乳、ナトリウムカゼイネー
ト、カゼイン分解物、大豆たんぱく質、大豆たん
ぱく質の分解物、ゼラチン、糖たんぱく質などの
たんぱく質または複合たんぱく質、澱粉、デキス
トリン、ガム質などの高分子多糖類などがある。 また、その他、目的に応じて、着色料、呈味料
等が添加される。この水相は乳化が良好に行なわ
れるように、50〜80℃程度に加温されているのが
よい。 この水相と上記W/O型油脂組成物を混合し、
攪拌機で例えば250〜500rpm5〜10分攪拌混合
し、次いでホモゲナイザー処理する。 ここに得られるエマルジヨンはきわめて微細な
水滴を有し、かつ安定したW/O/W型複合エマ
ルジヨンで、ホイツプ用クリーム、コーヒークリ
ームとしてすぐれている。 次に本発明の試験例及び実施例を示す。 試験例 1 50℃の大豆硬化油300gに乳化剤としてテトラ
グリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル又
はソルビタンモノオレート(スパン80)を対油
0.5〜10%(変量)添加し、混合した。 これを、1.3gの塩化カルシウムを溶解した50
℃の水溶液200gと混合し、ホモミキサーで
6000rpmで攪拌し、W/O系エマルジヨンを得
た。 次いで、ナトリウムカゼイネート3%添加した
水500gを70℃にし、これに70℃にした前記W/
O系エマルジヨンを添加し、攪拌機で250rpmで
5分攪拌し、更にホモゲナイザーで100kg/cm2
処理し、5℃に冷却した。 得られた各W/O/W型複合エマルジヨンにつ
いて、W/O/W型生成率をみた。その結果は第
1図に示される。ここでAはテトラグリセリン縮
合ヘキサリシノレイン酸エステルを用いた場合、
Bはスパン80を用いた場合を示している。 第1図から明らかなように、W/O/W型複合
エマルジヨンを得るのに、テトラグリセリン縮合
ヘキサリシノレイン酸エステルが著じるしくすぐ
れているのが分る。 なお、W/O/W型の生成率の測定は油化学26
(10)655(1977)に記載されている松本らの方法に
従つた。 試験例 2 試験例1の方法と同様の処理において、テトラ
グリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステルを
他の各種乳化剤にかえ、すべて対油2%の添加
で、それぞれW/O/W型複合エマルジヨンを製
造し、それぞれの平均水滴径、W/O/W型の生
成率、5℃で1ケ月保存後のW/O/W型の生成
率をみた。その結果は、次の表1に示される。 なお、W/O/W型の生成率の測定は試験例1
の方法によつた。
【表】
【表】 試験例 3 50℃の大豆硬化油300gに乳化剤としてグリセ
リン重合度およびリシノレイン酸の縮合度の異な
るポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
を、各々、対油1%添加し、混合した。 これを、50℃の水200gに遂次添加し、O/W
型エマルジヨンを得、これをホモミキサーで
6000rpmで攪拌し、転相させ、W/O型エマルジ
ヨンを得た。 次いで、ナトリウムカゼイネート1%、ソルビ
タンモノステアレート2%添加した水500gを70
℃にし、これに70℃にした前記W/O型エマルジ
ヨンを添加した後、底部に攪拌翼のついた攪拌機
で250rpmで5分攪拌し、更にホモゲナイザーで
100kg/cm2で処理し、5℃に冷却した。 得られた各W/O/W型エマルジヨンについ
て、W/O/W型生成率をみた。その結果は表2
に示される。 なお、W/O/W型の生成率の測定は試験例1
の方法によつた。
【表】 ただし、表2のn及びmは式(I)及び式
(II)と同じ意味である。 試験例 4 試験例3のポリグリセリン縮合リシノレイン酸
エステルの代りに、モノ又はポリグリセリンリシ
ノレイン酸エステルを対油1%使用し、試験例3
と同様に操作して試験した。 得られた各W/O/W型エマルジヨンについ
て、W/O/W型生成率をみた。その結果は表3
に示される。 なおW/O/W型の生成率の測定は試験例1の
方法によつた。
【表】 表3から縮合タイプでないリシノレイン酸のエ
ステルでは、いずれも、生成率はきわめて低いこ
とが分る。 実施例 1 大豆硬化油2000gを70℃に加温し、テトラグリ
セリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル40g及
びグリセリンモノオレイン酸エステル40gを添
加、混合した。 一方、20gの塩化カルシウムを溶解した水溶液
3000gを70℃に加温し、これをホモミキサー
5000rpmで攪拌している上記大豆硬化油混合物に
3000g/分の割合で遂次添加し、W/O型組成物
5000gを得た。 別に、水4540g、脱脂粉乳400g、ソルビタン
モノステアレート50g、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウム10gを混合し、70℃に加温し、これを
800rpmで攪拌しつつ上記W/O型組成物の80℃
まで昇温殺菌し、70℃に冷却したものを1000g/
分の速度で注入、混合し、800rpmで5分間攪拌
し、更にホモゲナイザーで100kg/cm2で処理し、
5℃に冷却し、W/O/W型エマルジヨンを得
た。 得られたW/O/W型エマルジヨンは、常温で
保存しても、きわめて長期間安定して、栄養強化
ホイツプ用クリームとして好適であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、試験例1で各乳化剤を濃度をかえ
て、W/O/W型油脂組成物の生成率を示す図で
ある。 A……テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイ
ン酸エステル、B……スパン80。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 栄養料含有水相/油相/水相型エマルジヨン
    からなる栄養強化クリーム。 2 乳化剤としてポリグリセリン縮合リシノレイ
    ン酸エステルを用いて製造した栄養料含有水相/
    油相/水相型エマルジヨンからなる栄養強化クリ
    ーム。 3 栄養料を含有する水相と、ポリグリセリン縮
    合リシノレイン酸エステルを添加した油脂を混合
    し、得られたW/O型エマルジヨンを、水又は乳
    化作用及び/又は乳化安定作用を有する物質を含
    む水相と混合することを特徴とする栄養強化クリ
    ームの製造法。
JP58123163A 1983-07-08 1983-07-08 栄養強化クリ−ム及びその製造法 Granted JPS6016548A (ja)

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JP58123163A JPS6016548A (ja) 1983-07-08 1983-07-08 栄養強化クリ−ム及びその製造法

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JP58123163A JPS6016548A (ja) 1983-07-08 1983-07-08 栄養強化クリ−ム及びその製造法

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JPS6016548A JPS6016548A (ja) 1985-01-28
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ID=14853738

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