JPH0424147Y2 - - Google Patents

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JPH0424147Y2
JPH0424147Y2 JP1986084209U JP8420986U JPH0424147Y2 JP H0424147 Y2 JPH0424147 Y2 JP H0424147Y2 JP 1986084209 U JP1986084209 U JP 1986084209U JP 8420986 U JP8420986 U JP 8420986U JP H0424147 Y2 JPH0424147 Y2 JP H0424147Y2
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spherical surface
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center
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、斜板の傾斜角度が変更される斜板
式ピストンモータの斜板を支持する支持機構に関
する。
〈従来の技術〉 従来の技術は、特開昭59−79078号公報に開示
されるように、斜板式ピストンモータの斜板を傾
斜角度の異なる2つの位置に操作することで2段
に変速するものがある。この構成は、ブルドーザ
やシヨベルドーザ等において使用されるこの種の
油圧モータの小型化とその油圧源の効率の良い利
用を図ることを目的としたものである。
その斜板式ピストンモータは、第2図に示すよ
うに、本体1に出力軸2を回転自在に支承し、こ
の出力軸2に9本のプランジヤ31を有するシリ
ンダブロツク3を係合させ、その各プランジヤ3
1の先端がシユー32を介して摺動自在に斜板4
の摺動平面に形成された前面42に当接してい
る。斜板4は、第3図bに示すように、2つの異
なる斜板位置に変化させられるように構成されて
いる。出力軸2に係合させたシリンダブロツク3
は、各シリンダ30が弁板5を介して圧油の給排
通路11,12に連通するようになつている。給
排通路11,12は一方が圧油を供給している状
態では他方がフンクに接続されて排出している状
態となる。給排通路11,12の各シリンダ30
に対する接続状態は、第3図aにおける斜板4の
右半分に対向する位置にあるシリンダ30に対し
一方の給排通路11が接続し、斜板4の左半分に
対向する位置にあるシリンダ30に他方の給排通
路12が接続するようになつている。従つて、給
排通路11,12を介して圧油を給排すると、片
側の約半数のシリンダ30が圧油を供給させ、他
の片側のシリンダ30が油を排出されている状態
となり、圧油を供給される側のプランジヤ31が
斜板4の前面42を押圧することでシリンダブロ
ツク3にトルクを生じさせ、出力軸2を回転させ
る。
斜板4は、本体1の内孔10の底に形成された
所定平面8に背面側を支持されており、互いに角
度をなした2つの背面40,41を有し、図示の
ように出力軸2の下側位置の斜板4と本体1に設
けてある2組の凹所43a,43bに夫々略半分
ずつが嵌入した2つのボール44からなる支点で
背面40と41との境界位置を支えられており、
背面40の上部位置に対向してシリンダ装置15
を設けてある。シリンダ装置15は本体の所定平
面8に凹接したシリンダ部15aにピストン16
を収容したものである。この斜板4は、通路13
から圧油がシリンダ装置15の圧力室15bに供
給されていなければ、背面40が平面8に当接し
ている。圧力室15bに圧油が供給されると、ピ
ストン16が移動して斜板4の背面40に前方へ
押圧するから、斜板4が第3図bに仮想線で示す
ように傾転して、背面41が平面8に当接するよ
うになる。その傾転により斜板4の前面42の出
力軸2に直角な面に対する傾斜角度が、大きい状
態から小さい状態に変化することになる。従つ
て、油圧モータ9の回転は、給排通路11又は1
2による供給圧油の流量が一定であるとすれば、
低速高トルク回転から、高速低トルク回転に変更
される。
この油圧モータ9をシヨベルドーザの走行装置
用として用いる場合、平地走行は高速低トルク回
転とし、登坂走行は低速高トルク回転とすれば、
動力源を効率良く使用できる。また、このような
油圧モータは無段変速型の斜板式ピストンモータ
よりも小型に形成できる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上述したような従来の斜板式油圧モータは、斜
板を支持するための機構を形成するためにきわめ
て高精度の加工を要求される問題がある。必要な
精度が得られなければ、斜板が振動してこれが原
因で油圧モータが破損する。
すなわち、前記油圧モータ9は、斜板4の傾転
時の支点となる2個のボール44の夫々の中心
が、第4図に示すように、背面40と41との境
界である稜線に一致する必要がある。このためボ
ール44を受ける前後の凹球面、つまり斜板4側
の凹球面43aと本体の平面8側の凹球面43b
とは凹球面の精度のみでなくその中心位置が高精
度である必要がある。特にボール44が両側に位
置しているから斜板4側の2つの凹球面43a,
43aの中心間寸法と平面8側の凹球面43b,
43bの中心間寸法とが一致する必要があり、か
りにボール44と凹球面43a,43aとが高精
度で余裕なく加工できたとすればその中心間寸法
の製作公差は0でなければ正しく組立てることが
できない。このような加工はきわめて困難であり
実際に好ましい精度は得難く、斜板が不安定なも
のとなり易い。斜板が不安定であれば振動を生じ
油圧モータが破損するのである。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案は、斜板の支持機構の一部に遊びを設
け、この遊びで支持機構の加工誤差を吸収するよ
うにしたものである。
この考案の手段は、前記したような斜板式油圧
モータにおいて、支点を構成する斜板支持機構
が、半球状部を有しその凸球面の反対側の平坦面
からその平坦面よりも断面の小さい短柱状部を突
設した2個の支点部材と、斜板又は斜板を支える
所定平面のいずれか一方の支点の設けられる2箇
所に夫々前記半球状部を面接触して受けるように
設けられた凹球面と、その凹球面に対向する他方
に前記短柱状部が径方向に双方の前記凹球面の中
心間寸法誤差を吸収する余裕をもつて嵌入するよ
うに設けられた2個の凹部とからなることを特徴
とするものである。
〈作用〉 この手段によれば、支点部材の短柱状部が凹所
に嵌入した状態で余裕があるから、反対側の凸球
面と凹球面とが嵌合せしめられる際に、両側の凹
球面の中心間寸法誤差を吸収する。また、凹球面
と凸球面とが球面接触し、凸球面の反対側の平坦
面とこれを受ける所定平面とが面接触しているか
ら、斜板側から作用する大荷重に対応できる。
〈実施例〉 実施例を第1図a,bに示す。この実施例は、
第2図に示した油圧モータ9の斜板支持機構であ
るボール44及び凹球面43a,43bに代え
て、支持部材80、凹球面81、凹所82からな
る斜板支持機構83を設けてあり、この他の部分
は第2図のものと同じであるから同等部分を同一
図面符号で示して説明を省略する。
支点部材80は、半球状部84と短円柱状部8
5とからなり、半球状部84は球体を平面で2等
分割した片側の形状でその分割面の円形平面の中
心に短円柱状部85が突出している。
凹球面81は、斜板4の背面40と41の境界
の稜線に中心が位置したもので、支点部材80の
半球状部84の凸球面を受けるものであつり、斜
板4の両側に所定中心間寸法Lとなるように設け
てある。
凹所82は、円孔であり本体1の所定平面8
に、前記凹球面81に対応するように、同じ中心
間寸法Lで両側に設けてあり、その内径は。支点
部材80の短柱状部85が嵌入したとき半径方向
に隙間δを生じる大きさである。そのδの値は3/
100〜6/100mm程度である。
このように構成の斜板支持機構83は、各部の
機構加工や熱処理による加工の際に、凹球面8
1,81及び凹所82,82の夫々の中心間寸法
Lに双方で寸法差を生じても、その差を隙間δが
吸収するので確実に組立てることができて斜板4
が安定した状態に保持される。斜板4から支点部
材80の半球状部84の凸球面に作用する押圧力
はその背面84aとこれに面接触する所定平面8
とで受けられるから、支点部材80は前後方向に
はきわめて安定したものである。また、所定平面
8に沿う方向には隙間δが存在するが、この隙間
δには油が充満するので前記δの値からして油の
ダンパ効果があり、この隙間δの存在によつて油
圧モータの回転中に斜板4が振動するようなこと
はない。
〈考案の効果〉 この考案によれば、凹球面の中心間寸法の加工
誤差を吸収できる構成であるから、斜板、支点部
材、凹部等を容易に加工できて、油圧モータ回転
中の斜板の振動も防止できる。斜板の振動はこの
種の油圧モータの寿命を大幅に短縮させるが、こ
の点が改良されたことにより従来よりも寿命を確
実に延長させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例の主要部を示しa
は斜板部縦断部分破断側面図、bはaのA−A断
面図、第2図は従来の斜板式油圧モータの1例を
示す縦断側面図、第3図は第2図の斜板を示しa
は背面図、bは側面図、第4図は第2図の斜板の
支点部分の拡大図である。 1……本体、2……出力軸、3……シリンダブ
ロツク、4……斜板、8……所定平面、15……
油圧シリンダ装置、40,41……斜板背面、8
0……支点部材、81……凹球面、82……凹
所、83……斜板支持機構、84……半球状部、
85……短柱状部、L……中心間寸法、δ……隙
間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 出力軸に結合したシリンダブロツクの各プラン
    ジヤから前面に押圧力を受ける斜板が、本体の所
    定平面に背面を支えられており、その所定平面上
    の2箇所に設けられその双方で形成される一つの
    支点を中心に、前記所定平面側から油圧シリンダ
    装置によつて所定角度傾転せしめられて回転速度
    を変更される斜板式油圧モータにおいて、前記支
    点を構成する斜板支持機構が、半球状部を有しそ
    の凸球面の反対側の平坦面からその平坦面よりも
    断面の小さい短柱状部を突設した2個の支点部材
    と、前記斜板又は前記所定平面のいずれか一方の
    前記支点の設けられる2箇所に夫々前記半球状部
    の凸球面を面接触して受けるように設けられた凹
    球面と、その凹球面に対向する他方に前記短柱状
    部が径方向に双方の前記凹球面の中心間寸法誤差
    を吸収する余裕をもつて嵌入すように設けられた
    2個の凹部とからなることを特徴とする斜板式油
    圧モータの斜板支持機構。
JP1986084209U 1986-06-02 1986-06-02 Expired JPH0424147Y2 (ja)

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JPS62195675U JPS62195675U (ja) 1987-12-12
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JPS496862A (ja) * 1972-05-08 1974-01-22
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