JP2002048054A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents
可変容量型斜板式液圧回転機Info
- Publication number
- JP2002048054A JP2002048054A JP2000238776A JP2000238776A JP2002048054A JP 2002048054 A JP2002048054 A JP 2002048054A JP 2000238776 A JP2000238776 A JP 2000238776A JP 2000238776 A JP2000238776 A JP 2000238776A JP 2002048054 A JP2002048054 A JP 2002048054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swash plate
- tilt
- tilt control
- casing
- contact surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 斜板の傾転制御に要する部材の点数を低減さ
せることができる可変容量型斜板式液圧回転機の提供。 【解決手段】 ケーシング1と、回転軸5と、シリンダ
ブロック8に収納される複数のピストン11と、これら
のピストン11の端部に装着されるシュー12と、これ
らのシュー12が滑動する平滑面13B、及び支持部材
の当接により支持される当接面13Cを有し、傾転支点
Oを中心に傾転可能な斜板13と、この斜板13の当接
面13Cの上下位置に設けられ、斜板13を傾転させる
傾転制御ピストン15A,15Bとを備えるとともに、
斜板13の当接面13Cに当接してこの斜板を支持する
上述の支持部材が、斜板13の当接面13Cと対向する
ケーシング1の一部を形成する傾転制御面4から成り、
この傾転制御面4が、傾転支点Oを境として、凸形状を
形成する第1の支持面4Aと第2の支持面4Bを含む。
せることができる可変容量型斜板式液圧回転機の提供。 【解決手段】 ケーシング1と、回転軸5と、シリンダ
ブロック8に収納される複数のピストン11と、これら
のピストン11の端部に装着されるシュー12と、これ
らのシュー12が滑動する平滑面13B、及び支持部材
の当接により支持される当接面13Cを有し、傾転支点
Oを中心に傾転可能な斜板13と、この斜板13の当接
面13Cの上下位置に設けられ、斜板13を傾転させる
傾転制御ピストン15A,15Bとを備えるとともに、
斜板13の当接面13Cに当接してこの斜板を支持する
上述の支持部材が、斜板13の当接面13Cと対向する
ケーシング1の一部を形成する傾転制御面4から成り、
この傾転制御面4が、傾転支点Oを境として、凸形状を
形成する第1の支持面4Aと第2の支持面4Bを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
の油圧機械に備えられる油圧機器の油圧源として活用さ
れる油圧ポンプや、油圧機械の駆動源として活用される
油圧モータ等の可変容量型斜板式液圧回転機に関する。
の油圧機械に備えられる油圧機器の油圧源として活用さ
れる油圧ポンプや、油圧機械の駆動源として活用される
油圧モータ等の可変容量型斜板式液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の可変容量型斜板式液圧回転機と
して、例えば特許第2633725号公報に示されるも
のがある。
して、例えば特許第2633725号公報に示されるも
のがある。
【0003】この従来技術は、ケーシングと、このケー
シング内に回転可能に設けられる回転軸と、この回転軸
と一体的に回転可能にケーシング内に設けられ、複数の
シリンダが穿設されるシリンダブロックと、このシリン
ダブロックの各シリンダに往復動可能に収納される複数
のピストンと、これらのピストンの端部に装着されるシ
ューと、これらのシューが滑動する平滑面を表面側に有
するとともに、裏面側に傾転制御板の当接により支持さ
れる当接面を有し、この当接面の側に配置される傾転支
点を中心として傾転可能に設けられる斜板とを備えてい
る。この斜板は全体形状が、上部の厚さ寸法が小さく、
下部の厚さ寸法が大きい楔形状から成っている。また、
上述した傾転制御板はピンによりケーシングに固定され
ている。この傾転制御板は、例えば傾転支点を境とし
て、凸形状を形成する第1の支持面と第2の支持面とを
含む構成になっている。
シング内に回転可能に設けられる回転軸と、この回転軸
と一体的に回転可能にケーシング内に設けられ、複数の
シリンダが穿設されるシリンダブロックと、このシリン
ダブロックの各シリンダに往復動可能に収納される複数
のピストンと、これらのピストンの端部に装着されるシ
ューと、これらのシューが滑動する平滑面を表面側に有
するとともに、裏面側に傾転制御板の当接により支持さ
れる当接面を有し、この当接面の側に配置される傾転支
点を中心として傾転可能に設けられる斜板とを備えてい
る。この斜板は全体形状が、上部の厚さ寸法が小さく、
下部の厚さ寸法が大きい楔形状から成っている。また、
上述した傾転制御板はピンによりケーシングに固定され
ている。この傾転制御板は、例えば傾転支点を境とし
て、凸形状を形成する第1の支持面と第2の支持面とを
含む構成になっている。
【0004】また、斜板の当接面の側に、傾転支点を挟
んで上下位置に設けられ、上下いずれかのものが選択的
に斜板を押圧して、この斜板を傾転させる傾転制御ピス
トンが備えられている。
んで上下位置に設けられ、上下いずれかのものが選択的
に斜板を押圧して、この斜板を傾転させる傾転制御ピス
トンが備えられている。
【0005】この従来技術では、例えば油圧をシリンダ
ブロックのシリンダ内に導くことにより、シリンダに収
納されるピストンが往復動し、これに伴ってピストンに
装着されたシューが斜板の平滑面上を円を描くように滑
動し、これによりシリンダブロックが回転し、このシリ
ンダブロックに一体的に設けられる回転軸が回転する。
すなわち、回転軸の出力を利用する油圧モータとして活
用される。
ブロックのシリンダ内に導くことにより、シリンダに収
納されるピストンが往復動し、これに伴ってピストンに
装着されたシューが斜板の平滑面上を円を描くように滑
動し、これによりシリンダブロックが回転し、このシリ
ンダブロックに一体的に設けられる回転軸が回転する。
すなわち、回転軸の出力を利用する油圧モータとして活
用される。
【0006】逆に、回転軸をエンジン等で回転させるこ
とにより、シリンダブロックが回転し、これに伴ってシ
ューが斜板の平滑面上を滑動し、これに伴ってシリンダ
ブロック内の各ピストンが往復動し、シリンダブロック
のシリンダ内に吸い込まれた油が加圧されて所定の油圧
配管に吐出され、当該液圧回転機が備えられる油圧機械
が例えば油圧ショベルであれば、ブームシリンダ、アー
ムシリンダ、走行モータ、旋回モータ等の各アクチュエ
ータを作動させる。すなわち、この場合には油圧ポンプ
として活用される。
とにより、シリンダブロックが回転し、これに伴ってシ
ューが斜板の平滑面上を滑動し、これに伴ってシリンダ
ブロック内の各ピストンが往復動し、シリンダブロック
のシリンダ内に吸い込まれた油が加圧されて所定の油圧
配管に吐出され、当該液圧回転機が備えられる油圧機械
が例えば油圧ショベルであれば、ブームシリンダ、アー
ムシリンダ、走行モータ、旋回モータ等の各アクチュエ
ータを作動させる。すなわち、この場合には油圧ポンプ
として活用される。
【0007】上述のようにしてシリンダブロック内のピ
ストンを往復動させるに際し、例えば上下に位置する傾
転制御ピストンのうちの上側に位置する傾転制御ピスト
ンを斜板を押圧するように駆動させると、斜板が傾転制
御板の傾転支点の下側に位置する第2の支持面に当接す
る。これにより、鉛直線に対する斜板の傾きが小さくな
り、当該液圧回転機に流入、あるいは吐出される油の容
量が最小容量となるように最小傾転位置に制御される。
また例えば、上述した傾転制御ピストンのうちの下側に
位置する傾転制御ピストンを斜板を押圧するように駆動
させると、斜板が傾転制御板の傾転支点の上側に位置す
る第1の支持面に当接する。これにより、鉛直線に対す
る斜板の傾きが大きくなり、当該液圧回転機に流入、あ
るいは吐出される油の容量が最大容量となるように最大
傾転位置に制御される。
ストンを往復動させるに際し、例えば上下に位置する傾
転制御ピストンのうちの上側に位置する傾転制御ピスト
ンを斜板を押圧するように駆動させると、斜板が傾転制
御板の傾転支点の下側に位置する第2の支持面に当接す
る。これにより、鉛直線に対する斜板の傾きが小さくな
り、当該液圧回転機に流入、あるいは吐出される油の容
量が最小容量となるように最小傾転位置に制御される。
また例えば、上述した傾転制御ピストンのうちの下側に
位置する傾転制御ピストンを斜板を押圧するように駆動
させると、斜板が傾転制御板の傾転支点の上側に位置す
る第1の支持面に当接する。これにより、鉛直線に対す
る斜板の傾きが大きくなり、当該液圧回転機に流入、あ
るいは吐出される油の容量が最大容量となるように最大
傾転位置に制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、斜板と、この斜板に対向するケーシング部
分との間に、斜板の傾転角の制御に活用される傾転制御
板と、この傾転制御板をケーシングに固定するピンとを
必要としており、このために部材点数が多くなり、製作
コストが高くなってしまう問題があった。
来技術では、斜板と、この斜板に対向するケーシング部
分との間に、斜板の傾転角の制御に活用される傾転制御
板と、この傾転制御板をケーシングに固定するピンとを
必要としており、このために部材点数が多くなり、製作
コストが高くなってしまう問題があった。
【0009】また、上述した傾転制御板が所定の厚さ寸
法を要することから、当該液圧回転機の回転軸の軸方向
の長さ寸法が長くなり、小型化に対する要望に応えられ
ない問題があった。
法を要することから、当該液圧回転機の回転軸の軸方向
の長さ寸法が長くなり、小型化に対する要望に応えられ
ない問題があった。
【0010】なお、上述した従来技術において、シリン
ダブロックに収納される複数のピストンのシューを介し
て斜板を押圧する力の合計値、すなわち押圧合力は、回
転軸の軸中心からシューが滑動する斜板の平滑面に直交
するように作用するが、傾転制御ピストンによる斜板の
傾転動作をより小さな力で実施させるために、傾転支点
を上述の押圧合力の作用線にほぼ一致するように設定し
てある。これにより上述した従来技術にあっては、傾転
支点は回転軸の軸中心よりも下方に設定される。そし
て、斜板の全体形状が楔形状であることから、すなわ
ち、回転軸の軸中心よりも下方に位置する斜板の厚さ寸
法が、回転軸の軸中心よりも上方に位置する斜板の厚さ
寸法に比べて大きいことから、傾転支点の位置が、回転
軸の軸中心よりもかなり下方に位置する。
ダブロックに収納される複数のピストンのシューを介し
て斜板を押圧する力の合計値、すなわち押圧合力は、回
転軸の軸中心からシューが滑動する斜板の平滑面に直交
するように作用するが、傾転制御ピストンによる斜板の
傾転動作をより小さな力で実施させるために、傾転支点
を上述の押圧合力の作用線にほぼ一致するように設定し
てある。これにより上述した従来技術にあっては、傾転
支点は回転軸の軸中心よりも下方に設定される。そし
て、斜板の全体形状が楔形状であることから、すなわ
ち、回転軸の軸中心よりも下方に位置する斜板の厚さ寸
法が、回転軸の軸中心よりも上方に位置する斜板の厚さ
寸法に比べて大きいことから、傾転支点の位置が、回転
軸の軸中心よりもかなり下方に位置する。
【0011】このため、上述した従来技術にあっては、
斜板が最大傾転位置すなわち最大容量となるように傾け
る下側の傾転制御ピストンの軸中心と傾転支点との距離
が短くなっている。斜板を傾転させるに要する所定の回
転モーメントは、上述の傾転制御ピストンの軸中心と傾
転支点との距離と、下側に位置する傾転制御ピストンを
介して与えられる推力との積であることから、傾転制御
ピストンを大きなものに設定したり、傾転制御ピストン
を傾転支点から十分に離隔させて配置したりしなければ
ならず、これらのことから当該液圧回転機の全体形状が
大型になりやすい問題もある。
斜板が最大傾転位置すなわち最大容量となるように傾け
る下側の傾転制御ピストンの軸中心と傾転支点との距離
が短くなっている。斜板を傾転させるに要する所定の回
転モーメントは、上述の傾転制御ピストンの軸中心と傾
転支点との距離と、下側に位置する傾転制御ピストンを
介して与えられる推力との積であることから、傾転制御
ピストンを大きなものに設定したり、傾転制御ピストン
を傾転支点から十分に離隔させて配置したりしなければ
ならず、これらのことから当該液圧回転機の全体形状が
大型になりやすい問題もある。
【0012】さらに、斜板が楔形状をしていることか
ら、前述したピストンの押圧合力と傾転支点側に位置す
る斜板の当接面とが直交関係になく、このため押圧合力
の分力が斜板の当接面を介して傾転支点にせん断力とし
て作用し、したがって傾転支点を十分な強度を有する形
状に設定しなければならず、この点でも当該液圧回転機
の全体形状が大型になりやすい。また、斜板の当接面
と、この当接面に接触する傾転制御板との間に、上述し
た押圧合力の分力が作用するので、この当接面と傾転制
御板との接触部の耐久性が劣化しやすい問題もある。
ら、前述したピストンの押圧合力と傾転支点側に位置す
る斜板の当接面とが直交関係になく、このため押圧合力
の分力が斜板の当接面を介して傾転支点にせん断力とし
て作用し、したがって傾転支点を十分な強度を有する形
状に設定しなければならず、この点でも当該液圧回転機
の全体形状が大型になりやすい。また、斜板の当接面
と、この当接面に接触する傾転制御板との間に、上述し
た押圧合力の分力が作用するので、この当接面と傾転制
御板との接触部の耐久性が劣化しやすい問題もある。
【0013】なお、基本的には本願発明と対象が異なる
が、すなわち本願発明のように、斜板を傾転させる傾転
制御ピストンを傾転支点の上下位置に設けるものではな
いが、特開平6−213140号公報に、シューが当接
される表面側の平滑面と、裏面側の当接面とを平行に形
成した斜板を備えるとともに、斜板の傾転位置を規定す
る傾転制御板を斜板とケーシングとの間に設け、シリン
ダブロックに収納される各ピストンの押圧合力の作用線
よりも下方にずらせた位置に傾転支点を設け、この傾転
支点の上側位置にのみ斜板を傾転させる傾転制御ピスト
ンを設けたものが提案されている。
が、すなわち本願発明のように、斜板を傾転させる傾転
制御ピストンを傾転支点の上下位置に設けるものではな
いが、特開平6−213140号公報に、シューが当接
される表面側の平滑面と、裏面側の当接面とを平行に形
成した斜板を備えるとともに、斜板の傾転位置を規定す
る傾転制御板を斜板とケーシングとの間に設け、シリン
ダブロックに収納される各ピストンの押圧合力の作用線
よりも下方にずらせた位置に傾転支点を設け、この傾転
支点の上側位置にのみ斜板を傾転させる傾転制御ピスト
ンを設けたものが提案されている。
【0014】この公報に示される技術でも、斜板とケー
シングとの間に傾転制御板を設けるとともに、傾転制御
板をケーシングに固定するピンを要することから、部材
点数が多くなり、製作コストが高くなる。また、シリン
ダブロックに収納される各ピストンの押圧合力の作用線
よりも下方にずらせた位置に傾転支点を設けてあること
から、傾転制御ピストンにより斜板を傾転させる回転モ
ーメントに対して抵抗する力が大きくなってしまい、こ
のために傾転制御ピストンをより大きな推力を斜板に与
え得る大きな構造体にしなければならず、これに伴って
当該液圧回転機の大型化を招く。
シングとの間に傾転制御板を設けるとともに、傾転制御
板をケーシングに固定するピンを要することから、部材
点数が多くなり、製作コストが高くなる。また、シリン
ダブロックに収納される各ピストンの押圧合力の作用線
よりも下方にずらせた位置に傾転支点を設けてあること
から、傾転制御ピストンにより斜板を傾転させる回転モ
ーメントに対して抵抗する力が大きくなってしまい、こ
のために傾転制御ピストンをより大きな推力を斜板に与
え得る大きな構造体にしなければならず、これに伴って
当該液圧回転機の大型化を招く。
【0015】本発明は上述した従来技術における実状か
らなされたもので、その第1の目的は、斜板の傾転制御
に要する部材の点数を低減させることができる可変容量
型斜板式液圧回転機を提供することにある。
らなされたもので、その第1の目的は、斜板の傾転制御
に要する部材の点数を低減させることができる可変容量
型斜板式液圧回転機を提供することにある。
【0016】また、本発明の第2の目的は、傾転支点の
位置を回転軸の軸中心にできるだけ近づけることのでき
る可変容量型斜板式液圧回転機を提供することにある。
位置を回転軸の軸中心にできるだけ近づけることのでき
る可変容量型斜板式液圧回転機を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本願の請求項1に係る発明は、ケーシング
と、このケーシング内に回転可能に設けられる回転軸
と、この回転軸と一体的に回転可能に上記ケーシング内
に設けられ、複数のシリンダが穿設されるシリンダブロ
ックと、このシリンダブロックの各シリンダに往復動可
能に収納される複数のピストンと、これらのピストンの
端部に装着されるシューと、これらのシューが滑動する
平滑面を表面側に有するとともに、裏面側に支持部材の
当接により支持される当接面を有し、この当接面の側に
配置される傾転支点を中心として傾転可能に設けられる
斜板と、この斜板の上記当接面の側に、上記傾転支点を
挟んで上下位置に設けられ、上下いずれかのものが選択
的に上記斜板を押圧して、この斜板を傾転させる傾転制
御ピストンとを備えた可変容量型斜板式液圧回転機にお
いて、上記斜板の上記当接面に当接してこの斜板を支持
する上記支持部材が、上記斜板の上記当接面と対向する
上記ケーシングの一部を形成する傾転制御面から成り、
この傾転制御面が、上記傾転支点を境として、凸形状を
形成する第1の支持面と第2の支持面を含む構成にして
ある。
るために、本願の請求項1に係る発明は、ケーシング
と、このケーシング内に回転可能に設けられる回転軸
と、この回転軸と一体的に回転可能に上記ケーシング内
に設けられ、複数のシリンダが穿設されるシリンダブロ
ックと、このシリンダブロックの各シリンダに往復動可
能に収納される複数のピストンと、これらのピストンの
端部に装着されるシューと、これらのシューが滑動する
平滑面を表面側に有するとともに、裏面側に支持部材の
当接により支持される当接面を有し、この当接面の側に
配置される傾転支点を中心として傾転可能に設けられる
斜板と、この斜板の上記当接面の側に、上記傾転支点を
挟んで上下位置に設けられ、上下いずれかのものが選択
的に上記斜板を押圧して、この斜板を傾転させる傾転制
御ピストンとを備えた可変容量型斜板式液圧回転機にお
いて、上記斜板の上記当接面に当接してこの斜板を支持
する上記支持部材が、上記斜板の上記当接面と対向する
上記ケーシングの一部を形成する傾転制御面から成り、
この傾転制御面が、上記傾転支点を境として、凸形状を
形成する第1の支持面と第2の支持面を含む構成にして
ある。
【0018】このように構成した本願の請求項1に係る
発明にあっては、ケーシング自体が斜板の傾転制御に活
用される傾転制御面を形成するので、斜板と、この斜板
に対向するケーシングとの間に、斜板に当接して支持す
る特別の支持部材を設ける必要がなく、したがって斜板
の傾転制御に要する部材の点数を低減できる。
発明にあっては、ケーシング自体が斜板の傾転制御に活
用される傾転制御面を形成するので、斜板と、この斜板
に対向するケーシングとの間に、斜板に当接して支持す
る特別の支持部材を設ける必要がなく、したがって斜板
の傾転制御に要する部材の点数を低減できる。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
本願の請求項2に係る発明は、上述した請求項1に係る
発明において、上記斜板の表面側を形成する上記平滑面
と、裏面側を形成する上記当接面とをほぼ平行に設定し
た構成にしてある。
本願の請求項2に係る発明は、上述した請求項1に係る
発明において、上記斜板の表面側を形成する上記平滑面
と、裏面側を形成する上記当接面とをほぼ平行に設定し
た構成にしてある。
【0020】このように構成した請求項2に係る発明に
よれば、傾転支点を挟んで上下に位置する斜板の部分
が、それぞれほぼ同じ厚さ寸法であり、すなわち斜板を
楔形状に形成した場合における傾転支点の下側の厚さ寸
法よりも小さな厚さ寸法とすることができ、したがっ
て、シリンダブロックの各ピストンの押圧合力の作用線
にほぼ一致するように斜板の当接面側に傾転支点を設け
れば、この傾転支点を回転軸の軸中心にできるだけ近づ
けることができる。
よれば、傾転支点を挟んで上下に位置する斜板の部分
が、それぞれほぼ同じ厚さ寸法であり、すなわち斜板を
楔形状に形成した場合における傾転支点の下側の厚さ寸
法よりも小さな厚さ寸法とすることができ、したがっ
て、シリンダブロックの各ピストンの押圧合力の作用線
にほぼ一致するように斜板の当接面側に傾転支点を設け
れば、この傾転支点を回転軸の軸中心にできるだけ近づ
けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下,本発明の可変容量型斜板式
液圧回転機の実施形態を図に基づいて説明する。
液圧回転機の実施形態を図に基づいて説明する。
【0022】図1〜3は本発明の一実施形態を示す説明
図で、図1は縦断面図、図2は図1に示す一実施形態に
おいて斜板を最大傾転位置まで作動させた状態を示す要
部拡大縦断面図、図3は図1に示す一実施形態において
斜板を最小傾転位置まで作動させた状態を示す要部拡大
縦断面図である。
図で、図1は縦断面図、図2は図1に示す一実施形態に
おいて斜板を最大傾転位置まで作動させた状態を示す要
部拡大縦断面図、図3は図1に示す一実施形態において
斜板を最小傾転位置まで作動させた状態を示す要部拡大
縦断面図である。
【0023】本実施形態も例えば油圧モータであり、外
殻を形成するケーシング1は、筒部2Aと底部2Bとに
より有底筒状に形成された本体2と、この本体2の開口
端側を施蓋するリアケーシング3から成っている。本体
2の底部2Bには、後述の出力軸を形成する回転軸5を
挿通させる挿通穴2Cと、後述の傾転制御ピストン15
A,15Bがそれぞれ収納されるシリンダ成形部2D
1,2D2と、後述の継手14が嵌合する半球状の2個
の凹陥部2E(1個のみ表示)とを設けてある。
殻を形成するケーシング1は、筒部2Aと底部2Bとに
より有底筒状に形成された本体2と、この本体2の開口
端側を施蓋するリアケーシング3から成っている。本体
2の底部2Bには、後述の出力軸を形成する回転軸5を
挿通させる挿通穴2Cと、後述の傾転制御ピストン15
A,15Bがそれぞれ収納されるシリンダ成形部2D
1,2D2と、後述の継手14が嵌合する半球状の2個
の凹陥部2E(1個のみ表示)とを設けてある。
【0024】4はケーシング1の本体2の底部2B内壁
面に形成した傾転制御面で、この傾転制御面4は、後述
する斜板13の当接面13Cに当接して支持することに
より、この斜板13の傾転角度を規定する。この傾転制
御面4は、継手14の位置を境として、第1の支持面4
Aと第2の支持面4Bとに区分され、これらの第1,第
2の支持面4A,4Bの境界部が斜板13側に向けて凸
形状となっている。
面に形成した傾転制御面で、この傾転制御面4は、後述
する斜板13の当接面13Cに当接して支持することに
より、この斜板13の傾転角度を規定する。この傾転制
御面4は、継手14の位置を境として、第1の支持面4
Aと第2の支持面4Bとに区分され、これらの第1,第
2の支持面4A,4Bの境界部が斜板13側に向けて凸
形状となっている。
【0025】ここで、図2に示すように、傾転制御面4
の第1の支持面4Aは、継手14の中心、すなわち傾転
支点Oを通り回転軸5と直交する方向に延びる鉛直線A
−Aに対して角度α1だけ、リアケーシング3から離れ
る方向に傾斜し、第2の支持面4Bは、鉛直線A−Aに
対して角度α2だけ、リアケーシング3に近づく方向に
傾斜している。
の第1の支持面4Aは、継手14の中心、すなわち傾転
支点Oを通り回転軸5と直交する方向に延びる鉛直線A
−Aに対して角度α1だけ、リアケーシング3から離れ
る方向に傾斜し、第2の支持面4Bは、鉛直線A−Aに
対して角度α2だけ、リアケーシング3に近づく方向に
傾斜している。
【0026】前述した回転軸5は、ケーシング1内に回
転可能に設けられ、その一端側は本体2の底部2Bに設
けた軸受6に支持され、他端側はリアケーシング3に設
けた軸受7に支持される。
転可能に設けられ、その一端側は本体2の底部2Bに設
けた軸受6に支持され、他端側はリアケーシング3に設
けた軸受7に支持される。
【0027】8は回転軸5にスプライン結合された状態
でケーシング1内に設けられ、回転軸5と一体的に回転
するシリンダブロックで、このシリンダブロック8は、
後述の切換弁板10に摺接する摺接面8Aを有する。ま
た、シリンダブロック8は、周方向に一定間隔に設けら
れ、回転軸5の軸方向に伸長する複数個(通常は奇数
個)のシリンダ9,9……を備えている。これらの各シ
リンダ9は、シリンダブロック8の摺動面8A側に開口
するシリンダポート9Aを有する。
でケーシング1内に設けられ、回転軸5と一体的に回転
するシリンダブロックで、このシリンダブロック8は、
後述の切換弁板10に摺接する摺接面8Aを有する。ま
た、シリンダブロック8は、周方向に一定間隔に設けら
れ、回転軸5の軸方向に伸長する複数個(通常は奇数
個)のシリンダ9,9……を備えている。これらの各シ
リンダ9は、シリンダブロック8の摺動面8A側に開口
するシリンダポート9Aを有する。
【0028】前述した切換弁板10は、リアケーシング
3とシリンダブロック8との間に位置し、リアケーシン
グ3に固定される。この切換弁板10は、シリンダブロ
ック8の各シリンダ9と間欠的に連通する一対の給排ポ
ート10A(一方のみ図示)を有し、この給排ポート1
0Aは、リアケーシング3に形成された給排通路に連通
している。
3とシリンダブロック8との間に位置し、リアケーシン
グ3に固定される。この切換弁板10は、シリンダブロ
ック8の各シリンダ9と間欠的に連通する一対の給排ポ
ート10A(一方のみ図示)を有し、この給排ポート1
0Aは、リアケーシング3に形成された給排通路に連通
している。
【0029】11,11……は、シリンダブロック8の
各シリンダ9内にそれぞれ往復動可能に収納されたピス
トン(2本のみ図示)で、これらの各ピストン11は、
切換弁板10側から給排される圧油によってシリンダ9
内を摺動する。
各シリンダ9内にそれぞれ往復動可能に収納されたピス
トン(2本のみ図示)で、これらの各ピストン11は、
切換弁板10側から給排される圧油によってシリンダ9
内を摺動する。
【0030】12,12……は、各シリンダ9から突出
したピストン11のそれぞれの端部に揺動可能に設けら
れたシューで、これらのシュー12は斜板13の表面側
である平滑面13B上を円を描きながら滑動する。
したピストン11のそれぞれの端部に揺動可能に設けら
れたシューで、これらのシュー12は斜板13の表面側
である平滑面13B上を円を描きながら滑動する。
【0031】前述の斜板13は、本体2の傾転制御面4
とシリンダブロック8との間に設けられる。この斜板1
3は、図1〜3に示すように、中央部に回転軸5が挿通
可能な挿通穴13Aが設けられた中空の円板状に形成し
てある。この斜板13の表面側すなわちシリンダブロッ
ク8側は、前述したとおりシュー12が滑動する平滑面
13Bとなっており、この平滑面13Bの反対側となる
裏面側には、継手14が嵌合する半球状の2つの凹陥部
13D,13D(図では一つのみ表示)を挿通穴13A
を挟んで設けてあり、また傾転制御ピストン15A,1
5Bが当接するピストン当接面13Eを設けてある。斜
板13は、各凹陥部13Dに嵌合した継手14に含まれ
る傾転支点Oを中心として、図2に示す最大傾転位置
と、図3に示す最小傾転位置との間で傾転する動作をお
こなう。
とシリンダブロック8との間に設けられる。この斜板1
3は、図1〜3に示すように、中央部に回転軸5が挿通
可能な挿通穴13Aが設けられた中空の円板状に形成し
てある。この斜板13の表面側すなわちシリンダブロッ
ク8側は、前述したとおりシュー12が滑動する平滑面
13Bとなっており、この平滑面13Bの反対側となる
裏面側には、継手14が嵌合する半球状の2つの凹陥部
13D,13D(図では一つのみ表示)を挿通穴13A
を挟んで設けてあり、また傾転制御ピストン15A,1
5Bが当接するピストン当接面13Eを設けてある。斜
板13は、各凹陥部13Dに嵌合した継手14に含まれ
る傾転支点Oを中心として、図2に示す最大傾転位置
と、図3に示す最小傾転位置との間で傾転する動作をお
こなう。
【0032】上述した斜板13の当接面13Cは、平滑
面13Bに対してほぼ平行な平面に設定してある。斜板
13は、図2に示すように、当接面13Cが傾転制御面
4の第1の支持面4Aに当接したときには最大傾転位置
に保持され、図3に示すように、当接面13Cが傾転制
御面4の第2の支持面4Bに当接したときには最小傾転
位置に保たれる。
面13Bに対してほぼ平行な平面に設定してある。斜板
13は、図2に示すように、当接面13Cが傾転制御面
4の第1の支持面4Aに当接したときには最大傾転位置
に保持され、図3に示すように、当接面13Cが傾転制
御面4の第2の支持面4Bに当接したときには最小傾転
位置に保たれる。
【0033】前述したように継手14,14は、本体2
と斜板13との間に2個設けられており(1個のみ図
示)、各継手14は、例えば鋼球等から成り、本体2側
に設けた凹陥部2E,2Eと、斜板13に設けた凹陥部
13D,13Dとに嵌合することにより、斜板13を本
体2に対して傾転可能に支持する。
と斜板13との間に2個設けられており(1個のみ図
示)、各継手14は、例えば鋼球等から成り、本体2側
に設けた凹陥部2E,2Eと、斜板13に設けた凹陥部
13D,13Dとに嵌合することにより、斜板13を本
体2に対して傾転可能に支持する。
【0034】なお、図2に示すように、当該油圧モータ
の作動時に各ピストン11から斜板13に作用する押圧
力の合力、すなわち押圧合力をFとすると、継手14
は、この押圧合力Fの作用線にほぼ一致する位置に設け
てある。すなわち継手12に含まれる傾転支点Oが、押
圧合力Fの作用線の近傍となるように設定してある。
の作動時に各ピストン11から斜板13に作用する押圧
力の合力、すなわち押圧合力をFとすると、継手14
は、この押圧合力Fの作用線にほぼ一致する位置に設け
てある。すなわち継手12に含まれる傾転支点Oが、押
圧合力Fの作用線の近傍となるように設定してある。
【0035】前述した傾転制御ピストン15A,15B
は、それぞれ本体2のシリンダ成形部2D1,2D2内
に摺動可能に収納してある。これらの制御ピストン15
A,15Bは、油通路16を通じてシリンダ成形部2D
1,2D2のそれぞれに給排される圧油により摺動し、
先端部が適宜ピストン当接面13Eに当接して斜板13
を傾転させる。
は、それぞれ本体2のシリンダ成形部2D1,2D2内
に摺動可能に収納してある。これらの制御ピストン15
A,15Bは、油通路16を通じてシリンダ成形部2D
1,2D2のそれぞれに給排される圧油により摺動し、
先端部が適宜ピストン当接面13Eに当接して斜板13
を傾転させる。
【0036】すなわち、シリンダ成形部2D1内に高圧
の圧油が供給され、傾転制御ピストン15Aがシリンダ
成形部2D1から突出したときには、斜板13は、この
傾転制御ピストン15Aに押圧され、当接面13Cを傾
転制御面4の第1の支持面4Aに当接させた図2に示す
最大傾転位置に保持される。
の圧油が供給され、傾転制御ピストン15Aがシリンダ
成形部2D1から突出したときには、斜板13は、この
傾転制御ピストン15Aに押圧され、当接面13Cを傾
転制御面4の第1の支持面4Aに当接させた図2に示す
最大傾転位置に保持される。
【0037】また、シリンダ成形部2D2内に高圧の圧
油が供給され、傾転制御ピストン15Bがシリンダ成形
部2D2から突出したときには、斜板13は、この傾転
制御ピストン15Bに押圧され、当接面13Cを傾転制
御面4の第2の支持面4Bに当接させた図3に示す最小
傾転位置に保持される。
油が供給され、傾転制御ピストン15Bがシリンダ成形
部2D2から突出したときには、斜板13は、この傾転
制御ピストン15Bに押圧され、当接面13Cを傾転制
御面4の第2の支持面4Bに当接させた図3に示す最小
傾転位置に保持される。
【0038】このように構成した本実施形態の油圧モー
タの動作は以下のとおりである。
タの動作は以下のとおりである。
【0039】図1に示す切換弁板10の給排ポート10
A等を通じてシリンダブロック8の各シリンダ9内に圧
油が供給されることにより、シリンダ9内に収納された
ピストン11が斜板13側に伸長する。ピストン11に
装着されるシュー12が、斜板13の平滑面13Bを押
圧しつつ、この平滑面13Bに沿って円運動、すなわち
回転軸5の周方向に滑動することにより、シリンダブロ
ック8が回転し、このシリンダブロック8にスプライン
結合された回転軸5が回転する。この回転軸5が出力軸
となり、油圧モータとして機能する。
A等を通じてシリンダブロック8の各シリンダ9内に圧
油が供給されることにより、シリンダ9内に収納された
ピストン11が斜板13側に伸長する。ピストン11に
装着されるシュー12が、斜板13の平滑面13Bを押
圧しつつ、この平滑面13Bに沿って円運動、すなわち
回転軸5の周方向に滑動することにより、シリンダブロ
ック8が回転し、このシリンダブロック8にスプライン
結合された回転軸5が回転する。この回転軸5が出力軸
となり、油圧モータとして機能する。
【0040】上述の動作に際して、シリンダ成形部2D
1内の圧力が高いときには、斜板13に作用する傾転制
御ピストン15Aの押圧合力により、斜板13は図2に
示すように、当接面13Cを傾転制御面4の第1の支持
面4Aに当接させた状態で安定する。これにより、斜板
13が最大傾転位置に保持される。このときの斜板13
の最大傾転角度は、同図2に示すようにα1となる。こ
の状態では、各ピストン11のストロークが最大となっ
て回転軸5が高トルクで低速回転する。
1内の圧力が高いときには、斜板13に作用する傾転制
御ピストン15Aの押圧合力により、斜板13は図2に
示すように、当接面13Cを傾転制御面4の第1の支持
面4Aに当接させた状態で安定する。これにより、斜板
13が最大傾転位置に保持される。このときの斜板13
の最大傾転角度は、同図2に示すようにα1となる。こ
の状態では、各ピストン11のストロークが最大となっ
て回転軸5が高トルクで低速回転する。
【0041】また上述とは逆に、シリンダ成形部2D1
内の圧力が低圧となり、シリンダ成形部20D2内に高
圧の圧油が供給され、傾転制御ピストン15Bがシリン
ダ成形部2D2から突出したときには、斜板13は図3
に示すように、当接面13Cを傾転制御面4の第2の支
持面4Bに当接させた状態で安定する。これにより、斜
板13が最小傾転位置に保持され、このときの斜板13
の最小傾転角度は、同図3に示すようにα2となる。こ
の状態では、各ピストン11のストロークが最小となっ
て回転軸5が低トルクで高速回転する。
内の圧力が低圧となり、シリンダ成形部20D2内に高
圧の圧油が供給され、傾転制御ピストン15Bがシリン
ダ成形部2D2から突出したときには、斜板13は図3
に示すように、当接面13Cを傾転制御面4の第2の支
持面4Bに当接させた状態で安定する。これにより、斜
板13が最小傾転位置に保持され、このときの斜板13
の最小傾転角度は、同図3に示すようにα2となる。こ
の状態では、各ピストン11のストロークが最小となっ
て回転軸5が低トルクで高速回転する。
【0042】なお、上述した斜板13の最大傾転角度α
1、最小傾転角度α2は、ケーシング1の本体2の傾転
制御面4を適宜加工することにより、容易に所望の角度
とすることができる。すなわち、本体2の傾転制御面4
の加工により、容易にこの油圧モータの最大容量と最小
容量を設定することができる。
1、最小傾転角度α2は、ケーシング1の本体2の傾転
制御面4を適宜加工することにより、容易に所望の角度
とすることができる。すなわち、本体2の傾転制御面4
の加工により、容易にこの油圧モータの最大容量と最小
容量を設定することができる。
【0043】このように構成した本実施形態にあって
は、ケーシング1の本体2自体が斜板13の傾転制御に
活用される傾転制御面4を形成するので、斜板13と、
この斜板13に対向する本体2との間に、斜板13に当
接してこの斜板13を支持する特別な支持部材を設ける
必要がなく、したがって、斜板13の傾転制御に要する
部材の点数を低減できる。これにより、製作コストを安
くすることができる。
は、ケーシング1の本体2自体が斜板13の傾転制御に
活用される傾転制御面4を形成するので、斜板13と、
この斜板13に対向する本体2との間に、斜板13に当
接してこの斜板13を支持する特別な支持部材を設ける
必要がなく、したがって、斜板13の傾転制御に要する
部材の点数を低減できる。これにより、製作コストを安
くすることができる。
【0044】また、上述したような斜板13を支持する
特別な支持部材を必要としないことから、この油圧モー
タの回転軸5の軸方向の長さ寸法を短くすることがで
き、これによりこの油圧モータの小型化を実現できる。
特別な支持部材を必要としないことから、この油圧モー
タの回転軸5の軸方向の長さ寸法を短くすることがで
き、これによりこの油圧モータの小型化を実現できる。
【0045】また、斜板13の表面側を形成する平滑面
13Bと当接面13Cとをほぼ平行に設定してあり、す
なわち、傾転支点Oを挟んで上下に位置する斜板13の
部分が、それぞれほぼ同じ厚さ寸法であり、前述した従
来技術のように斜板13を楔形状に形成した場合におけ
る傾転支点Oの下側の厚さ寸法よりも小さな厚さ寸法と
することができる。したがって、前述した従来技術にお
けるよりも傾転支点Oを回転軸5の軸中心に近づけるこ
とができる。以下この点について、図4に基づいて説明
する。
13Bと当接面13Cとをほぼ平行に設定してあり、す
なわち、傾転支点Oを挟んで上下に位置する斜板13の
部分が、それぞれほぼ同じ厚さ寸法であり、前述した従
来技術のように斜板13を楔形状に形成した場合におけ
る傾転支点Oの下側の厚さ寸法よりも小さな厚さ寸法と
することができる。したがって、前述した従来技術にお
けるよりも傾転支点Oを回転軸5の軸中心に近づけるこ
とができる。以下この点について、図4に基づいて説明
する。
【0046】図4は図1に示す一実施形態における傾転
支点Oの位置と、従来技術における傾転支点Oの位置と
を対比して示した図で、(a)は図1に示す一実施形態
において斜板を最大傾転位置まで傾けた状態を示す模式
図、(b)は図1に示す一実施形態において斜板を最小
傾転位置まで傾けた状態を示す模式図、(c)は従来技
術において斜板を最大傾転位置まで傾けた状態を示す模
式図である。
支点Oの位置と、従来技術における傾転支点Oの位置と
を対比して示した図で、(a)は図1に示す一実施形態
において斜板を最大傾転位置まで傾けた状態を示す模式
図、(b)は図1に示す一実施形態において斜板を最小
傾転位置まで傾けた状態を示す模式図、(c)は従来技
術において斜板を最大傾転位置まで傾けた状態を示す模
式図である。
【0047】同図4の(c)において、40は上下位置
のシューの、ピストンとの連結部を形成する球形部の中
心を結ぶ線、41は回転軸の軸中心、Pは線40と軸中
心41との交点、Fはシリンダブロックに収納されるピ
ストンの押圧合力、42は全体形状が楔形状から成る斜
板、42Aは斜板42の表面側を形成する平滑面、42
Bは裏面側を形成する当接面、Oはシリンダブロックに
収納されるピストンの押圧合力Fの作用線の近傍に設け
た傾転支点、43は上側位置に設けられる傾転制御ピス
トンの軸中心、44は下側位置に設けられる傾転制御ピ
ストンの軸中心である。
のシューの、ピストンとの連結部を形成する球形部の中
心を結ぶ線、41は回転軸の軸中心、Pは線40と軸中
心41との交点、Fはシリンダブロックに収納されるピ
ストンの押圧合力、42は全体形状が楔形状から成る斜
板、42Aは斜板42の表面側を形成する平滑面、42
Bは裏面側を形成する当接面、Oはシリンダブロックに
収納されるピストンの押圧合力Fの作用線の近傍に設け
た傾転支点、43は上側位置に設けられる傾転制御ピス
トンの軸中心、44は下側位置に設けられる傾転制御ピ
ストンの軸中心である。
【0048】同図4の(c)に示す従来技術にあって
は、前述したように、斜板42の全体形状が楔形状であ
ることから、つまり、回転軸の軸中心41よりも下方に
位置する斜板42の厚さ寸法が、回転軸の軸中心41よ
りも上方に位置する斜板42の厚さ寸法に比べて大きい
ことから、ピストンの押圧合力Fの作用線と斜板42の
当接面42Bとの交点付近に設定される傾転支点Oの位
置が、回転軸の軸中心41よりもかなり下方に位置す
る。
は、前述したように、斜板42の全体形状が楔形状であ
ることから、つまり、回転軸の軸中心41よりも下方に
位置する斜板42の厚さ寸法が、回転軸の軸中心41よ
りも上方に位置する斜板42の厚さ寸法に比べて大きい
ことから、ピストンの押圧合力Fの作用線と斜板42の
当接面42Bとの交点付近に設定される傾転支点Oの位
置が、回転軸の軸中心41よりもかなり下方に位置す
る。
【0049】すなわち、同図4(c)に示すように、回
転軸の軸中心41と傾転支点Oとの距離LAが大きくな
り、斜板42が最大容量つまり最大傾転位置となるよう
に傾ける下側の傾転制御ピストンの軸中心44と、傾転
支点Oとの距離LBが短くなってしまう。このため斜板
42を傾けることのできる回転モーメントを確保するた
めに、前述したように下側の傾転制御ピストンを大きな
構造体に設定したり、距離LBを長く設定したりするこ
とが必要になり、当該液圧回転機の全体形状が大型にな
りやすい。
転軸の軸中心41と傾転支点Oとの距離LAが大きくな
り、斜板42が最大容量つまり最大傾転位置となるよう
に傾ける下側の傾転制御ピストンの軸中心44と、傾転
支点Oとの距離LBが短くなってしまう。このため斜板
42を傾けることのできる回転モーメントを確保するた
めに、前述したように下側の傾転制御ピストンを大きな
構造体に設定したり、距離LBを長く設定したりするこ
とが必要になり、当該液圧回転機の全体形状が大型にな
りやすい。
【0050】また、斜板42が楔形状をしていることか
ら、ピストンの押圧合力Fと傾転支点O側に位置する斜
板42の当接面42Bとが直交関係になく、この押圧合
力Fの分力が斜板42の当接面42Bを介して傾転支点
Oにせん断力として作用する。したがって、傾転支点O
を十分な強度を有する形状に設定しなければならず、こ
の点でも当該液圧回転機の全体形状が大型になりやす
い。また、斜板42の当接面42Bと、この当接面42
Bに接触する図示省略した傾転制御板との間に、上述し
た押圧合力Fの分力が作用するので、この当接面42B
と図示しない傾転制御板との接触部の耐久性が劣化しや
すい。
ら、ピストンの押圧合力Fと傾転支点O側に位置する斜
板42の当接面42Bとが直交関係になく、この押圧合
力Fの分力が斜板42の当接面42Bを介して傾転支点
Oにせん断力として作用する。したがって、傾転支点O
を十分な強度を有する形状に設定しなければならず、こ
の点でも当該液圧回転機の全体形状が大型になりやす
い。また、斜板42の当接面42Bと、この当接面42
Bに接触する図示省略した傾転制御板との間に、上述し
た押圧合力Fの分力が作用するので、この当接面42B
と図示しない傾転制御板との接触部の耐久性が劣化しや
すい。
【0051】これに対して本実施形態では、斜板13
が、ピストン11との連結部を形成するシュー12の球
形部の中心を結ぶ線20に沿うように位置するほぼ平行
な形状をしていることから、つまり、回転軸5の軸中心
5Aの上下に位置する斜板13の厚さ寸法がほぼ等しい
ことから、ピストン11の押圧合力Fの作用線と斜板1
3の当接面13cとの交点付近に設定される傾転支点O
の位置が、回転軸5の軸中心5Aに比較的近くなる。
が、ピストン11との連結部を形成するシュー12の球
形部の中心を結ぶ線20に沿うように位置するほぼ平行
な形状をしていることから、つまり、回転軸5の軸中心
5Aの上下に位置する斜板13の厚さ寸法がほぼ等しい
ことから、ピストン11の押圧合力Fの作用線と斜板1
3の当接面13cとの交点付近に設定される傾転支点O
の位置が、回転軸5の軸中心5Aに比較的近くなる。
【0052】すなわち、同図4(a)に示す斜板13の
最大傾転位置であっても、また同図4(b)に示す斜板
13の最小傾転位置であっても、回転軸5の軸中心5A
と傾転支点Oとの距離L1,L2が図4(c)に示す従
来技術における距離LAよりも短くなる。
最大傾転位置であっても、また同図4(b)に示す斜板
13の最小傾転位置であっても、回転軸5の軸中心5A
と傾転支点Oとの距離L1,L2が図4(c)に示す従
来技術における距離LAよりも短くなる。
【0053】これにより、例えば図4(a)に示すよう
に、傾転制御ピストン15Aの軸中心15A1と傾転支
点Oとの距離L3を大きく確保でき、斜板13を傾ける
所定の回転モーメントを考慮した場合、傾転制御ピスト
ン15Aは小さな構造体で済む。傾転制御ピストン15
Bについても同様である。これにより、この油圧モータ
の全体形状を小型にすることができる。
に、傾転制御ピストン15Aの軸中心15A1と傾転支
点Oとの距離L3を大きく確保でき、斜板13を傾ける
所定の回転モーメントを考慮した場合、傾転制御ピスト
ン15Aは小さな構造体で済む。傾転制御ピストン15
Bについても同様である。これにより、この油圧モータ
の全体形状を小型にすることができる。
【0054】また、同図4の(a),(b)に示すよう
に、斜板13が平行形状であることから、ピストンの押
圧合力Fと、傾転支点O側に位置する斜板13の当接面
13Cとが直交し、したがって、押圧合力Fの分力をほ
とんど生じることがなく、このような分力に伴うせん断
力が傾転支点Oに与えられないので、この傾転支点Oを
含む継手14の強度を比較的低く設定でき、この点でも
当該油圧モータの全体形状を小型にすることができる。
また、上述した押圧合力Fの分力を生じないので斜板1
3の当接面13Cと、ここでは図示省略したケーシング
1の本体2に形成した傾転制御面4との接触部の耐久性
を向上させることができ、この油圧モータの信頼性を高
めることができる。
に、斜板13が平行形状であることから、ピストンの押
圧合力Fと、傾転支点O側に位置する斜板13の当接面
13Cとが直交し、したがって、押圧合力Fの分力をほ
とんど生じることがなく、このような分力に伴うせん断
力が傾転支点Oに与えられないので、この傾転支点Oを
含む継手14の強度を比較的低く設定でき、この点でも
当該油圧モータの全体形状を小型にすることができる。
また、上述した押圧合力Fの分力を生じないので斜板1
3の当接面13Cと、ここでは図示省略したケーシング
1の本体2に形成した傾転制御面4との接触部の耐久性
を向上させることができ、この油圧モータの信頼性を高
めることができる。
【0055】なお、上記実施形態では、可変容量型斜板
式液圧回転機として油圧モータを例に挙げて説明した
が、本発明は、これに限られず、たとえば可変容量型斜
板式の油圧ポンプに適用してもよい。
式液圧回転機として油圧モータを例に挙げて説明した
が、本発明は、これに限られず、たとえば可変容量型斜
板式の油圧ポンプに適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】本願の請求項1に係る発明によれば、斜
板と、この斜板に対向するケーシングとの間に、従来に
おけるような傾転制御板やピン等の特別な支持部材を設
けることなく所望の斜板の傾転操作を実施でき、したが
って斜板の傾転制御に要する部材の点数を低減でき、従
来に比べて製作コストを安くすることができる。
板と、この斜板に対向するケーシングとの間に、従来に
おけるような傾転制御板やピン等の特別な支持部材を設
けることなく所望の斜板の傾転操作を実施でき、したが
って斜板の傾転制御に要する部材の点数を低減でき、従
来に比べて製作コストを安くすることができる。
【0057】また、上述のような斜板を支持する特別な
支持部材を設けることなく斜板をケーシングによって支
持させたことから、当該液圧回転機の回転軸の軸方向の
長さ寸法を短くすることができ、これにより従来に比べ
てこの液圧回転機の全体形状を小型にすることができ
る。
支持部材を設けることなく斜板をケーシングによって支
持させたことから、当該液圧回転機の回転軸の軸方向の
長さ寸法を短くすることができ、これにより従来に比べ
てこの液圧回転機の全体形状を小型にすることができ
る。
【0058】また特に、請求項2に係る発明によれば、
傾転制御ピストンの軸中心と傾転支点との距離を従来よ
りも大きく設定できるので、斜板を傾ける所定の回転モ
ーメントを確保するに際してこの距離を特別に大きくす
るように考慮する必要がなく、また、傾転制御ピストン
を従来よりも小さな構造体にすることができ、これらに
よりこの液圧回転機の全体形状をより小型にすることが
できる。
傾転制御ピストンの軸中心と傾転支点との距離を従来よ
りも大きく設定できるので、斜板を傾ける所定の回転モ
ーメントを確保するに際してこの距離を特別に大きくす
るように考慮する必要がなく、また、傾転制御ピストン
を従来よりも小さな構造体にすることができ、これらに
よりこの液圧回転機の全体形状をより小型にすることが
できる。
【0059】また、傾転支点部分に、シリンダブロック
に収納されるピストンの押圧合力の分力を生じないの
で、この傾転支点部分の強度を従来よりも低く設定で
き、この点でもこの液圧回転機の全体形状を小型にする
ことができる。
に収納されるピストンの押圧合力の分力を生じないの
で、この傾転支点部分の強度を従来よりも低く設定で
き、この点でもこの液圧回転機の全体形状を小型にする
ことができる。
【0060】さらに、上述したピストンの押圧合力の分
力を生じないので、斜板とケーシングの傾転制御面との
接触部の耐久性を高めることができる。
力を生じないので、斜板とケーシングの傾転制御面との
接触部の耐久性を高めることができる。
【図1】本発明の可変容量型斜板式液圧回転機の一実施
形態を示す縦断面図である。
形態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す一実施形態において斜板を最大傾転
位置まで傾けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
位置まで傾けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す一実施形態において斜板を最小傾転
位置まで傾けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
位置まで傾けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図4】図1に示す一実施形態における傾転支点の位置
と、従来技術における傾転支点の位置とを対比して示し
た図で、(a)は図1に示す一実施形態において斜板を
最大傾転位置まで傾けた状態を示す模式図、(b)は図
1に示す一実施形態において斜板を最小傾転位置まで傾
けた状態を示す模式図、(c)は従来技術において斜板
を最大傾転位置まで傾けた状態を示す模式図である。
と、従来技術における傾転支点の位置とを対比して示し
た図で、(a)は図1に示す一実施形態において斜板を
最大傾転位置まで傾けた状態を示す模式図、(b)は図
1に示す一実施形態において斜板を最小傾転位置まで傾
けた状態を示す模式図、(c)は従来技術において斜板
を最大傾転位置まで傾けた状態を示す模式図である。
1 ケーシング 2 本体 2D1 シリンダ成形部 2D2 シリンダ成形部 2E 凹陥部 4 傾転制御面 4A 第1の支持面 4B 第2の支持面 5 回転軸 5A 軸中心 8 シリンダブロック 9 シリンダ 11 ピストン 12 シュー 13 斜板 13B 平滑面 13C 当接面 13D 凹陥部 13E ピストン当接面 14 継手 15A 傾転制御ピストン 15A1 軸中心 15B 傾転制御ピストン 15B1 軸中心 O 傾転支点 P 交点 F 押圧合力 L1 距離 L2 距離 L3 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新留 隆志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H070 AA01 BB04 CC35 DD05 DD32 DD39 DD48 DD55 3H084 AA08 BB27 CC32 CC35
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシングと、このケーシング内に回転
可能に設けられる回転軸と、この回転軸と一体的に回転
可能に上記ケーシング内に設けられ、複数のシリンダが
穿設されるシリンダブロックと、このシリンダブロック
の各シリンダに往復動可能に収納される複数のピストン
と、これらのピストンの端部に装着されるシューと、 これらのシューが滑動する平滑面を表面側に有するとと
もに、裏面側に支持部材の当接により支持される当接面
を有し、この当接面の側に配置される傾転支点を中心と
して傾転可能に設けられる斜板と、 この斜板の上記当接面の側に、上記傾転支点を挟んで上
下位置に設けられ、上下いずれかのものが選択的に上記
斜板を押圧して、この斜板を傾転させる傾転制御ピスト
ンとを備えた可変容量型斜板式液圧回転機において、 上記斜板の上記当接面に当接してこの斜板を支持する上
記支持部材が、 上記斜板の上記当接面と対向する上記ケーシングの一部
を形成する傾転制御面から成り、 この傾転制御面が、上記傾転支点を境として、凸形状を
形成する第1の支持面と第2の支持面を含むことを特徴
とする可変容量型斜板式液圧回転機。 - 【請求項2】 上記斜板の表面側を形成する上記平滑面
と、裏面側を形成する上記当接面とをほぼ平行に設定し
たことを特徴とする請求項1記載の可変容量型斜板式液
圧回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000238776A JP2002048054A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 可変容量型斜板式液圧回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000238776A JP2002048054A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 可変容量型斜板式液圧回転機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048054A true JP2002048054A (ja) | 2002-02-15 |
Family
ID=18730426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000238776A Pending JP2002048054A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 可変容量型斜板式液圧回転機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002048054A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009024562A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 可変容量型油圧モータ |
JP2009529619A (ja) * | 2006-03-14 | 2009-08-20 | チュ、ロンフイ | アキシャルプランジャーポンプ又はモータ |
CN103573572A (zh) * | 2012-07-28 | 2014-02-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 以斜盘方式构造的流体静力的轴向活塞机 |
US20150308271A1 (en) * | 2012-12-26 | 2015-10-29 | Nabtesco Corporation | Swash-plate hydraulic motor or swash-plate hydraulic pump |
-
2000
- 2000-08-07 JP JP2000238776A patent/JP2002048054A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009529619A (ja) * | 2006-03-14 | 2009-08-20 | チュ、ロンフイ | アキシャルプランジャーポンプ又はモータ |
JP2009024562A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 可変容量型油圧モータ |
CN103573572A (zh) * | 2012-07-28 | 2014-02-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 以斜盘方式构造的流体静力的轴向活塞机 |
US20150308271A1 (en) * | 2012-12-26 | 2015-10-29 | Nabtesco Corporation | Swash-plate hydraulic motor or swash-plate hydraulic pump |
US10240459B2 (en) * | 2012-12-26 | 2019-03-26 | Nabtesco Corporation | Swash-plate hydraulic motor or swash-plate hydraulic pump |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1825142B1 (en) | Variable displacement swash plate type compressor with smooth inclined moving feature | |
KR100318772B1 (ko) | 가변용량 사판식 압축기 | |
EP0793018B1 (en) | Swash plate angle changing device for swash plate type piston pump motor | |
US6368072B1 (en) | Hydraulic pump | |
US6629823B2 (en) | Compressors | |
JP2002048054A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JPH11351134A (ja) | 可変容量型斜板式油圧ポンプ | |
JPH09209920A (ja) | 可変容量型斜板式液圧機械及び静油圧伝動装置 | |
JP2004100599A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JP2001132613A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
CN219366459U (zh) | 液压旋转装置 | |
JP2003113772A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JP2005307942A (ja) | 揺動斜板型可変容量圧縮機 | |
JP7090538B2 (ja) | 可変容量型回転装置 | |
JP3889588B2 (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JP6672213B2 (ja) | 斜軸式液圧回転機 | |
JPH10331759A (ja) | 斜板式液圧機械 | |
JPH09287554A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JP2000213452A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JPH0346230Y2 (ja) | ||
JP3099508B2 (ja) | 斜板型可変容量圧縮機 | |
JP2020016172A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JP2000179450A (ja) | 可変容量型斜板式液圧回転機 | |
JP2005307940A (ja) | 揺動斜板型可変容量圧縮機 | |
JPH06317245A (ja) | 二速可変型斜板式油圧モータ |