JPH0346230Y2 - - Google Patents
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- JPH0346230Y2 JPH0346230Y2 JP15659586U JP15659586U JPH0346230Y2 JP H0346230 Y2 JPH0346230 Y2 JP H0346230Y2 JP 15659586 U JP15659586 U JP 15659586U JP 15659586 U JP15659586 U JP 15659586U JP H0346230 Y2 JPH0346230 Y2 JP H0346230Y2
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- valve plate
- sliding surface
- cylinder block
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 11
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 3
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
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- Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、例えば土木・建設機械、その他の一
般機械に用いられる油圧ポンプ、油圧モータとし
ての容量可変型斜軸式液圧回転機に関する。
般機械に用いられる油圧ポンプ、油圧モータとし
ての容量可変型斜軸式液圧回転機に関する。
一般に、斜軸式液圧回転機に用いられる弁板
は、その前面側がシリンダブロツクの摺動面に相
対回転可能な切換面となり、背面がヘツドケーシ
ングの凹円弧状傾転摺動面に摺接する凸円弧状傾
転摺動面となるように形成されている。
は、その前面側がシリンダブロツクの摺動面に相
対回転可能な切換面となり、背面がヘツドケーシ
ングの凹円弧状傾転摺動面に摺接する凸円弧状傾
転摺動面となるように形成されている。
しかし、シリンダブロツクには該シリンダブロ
ツクを弁板の前面(切換面)に向けて押圧する押
圧力がピストンの油圧反力として作用している。
このため、シリンダブロツクの摺動面と弁板の前
面とをいずれも平面形状とした場合には、ピスト
ン油圧反力の着力点の偏心に伴なう局部的な力が
弁体に作用し、該弁板が傾転案内壁内で不安定と
なつて、例えばスキユー現象を生じ、傾転摺動面
からの洩れの増加、あるいは異常摩耗、カジリ現
象等を発生しやすいという問題点がある。
ツクを弁板の前面(切換面)に向けて押圧する押
圧力がピストンの油圧反力として作用している。
このため、シリンダブロツクの摺動面と弁板の前
面とをいずれも平面形状とした場合には、ピスト
ン油圧反力の着力点の偏心に伴なう局部的な力が
弁体に作用し、該弁板が傾転案内壁内で不安定と
なつて、例えばスキユー現象を生じ、傾転摺動面
からの洩れの増加、あるいは異常摩耗、カジリ現
象等を発生しやすいという問題点がある。
そこで、弁板の前面を平面形状とした場合の問
題点を改良すべく、特公昭59−4553号公報に示す
ように構成したものも知られている。
題点を改良すべく、特公昭59−4553号公報に示す
ように構成したものも知られている。
この従来技術によるものは、弁板の前、後面の
うちのいずれか一方を球面形状に形成することに
より、弁板の前面に作用する押圧力と該押圧力に
抗するために弁板の背面に作用する押圧反力との
合成側方推力(球面分力)を用いて、当該弁板を
ケーシングのヘツド部側面に形成した低圧側の傾
転案内壁に押付け、安定的に傾転動作させるよう
になつている。
うちのいずれか一方を球面形状に形成することに
より、弁板の前面に作用する押圧力と該押圧力に
抗するために弁板の背面に作用する押圧反力との
合成側方推力(球面分力)を用いて、当該弁板を
ケーシングのヘツド部側面に形成した低圧側の傾
転案内壁に押付け、安定的に傾転動作させるよう
になつている。
ところが、このように構成するには、シリンダ
ブロツクの摺動面と弁板の前面が平面のときに
は、弁板の背面とヘツドケーシングの傾転摺動面
を球面状に形成し、一方シリンダブロツクの摺動
面と弁板の前面が球面状のときには、弁板の背面
と傾転摺動面を凸円弧状円筒面または球面に形成
する必要がある。
ブロツクの摺動面と弁板の前面が平面のときに
は、弁板の背面とヘツドケーシングの傾転摺動面
を球面状に形成し、一方シリンダブロツクの摺動
面と弁板の前面が球面状のときには、弁板の背面
と傾転摺動面を凸円弧状円筒面または球面に形成
する必要がある。
この結果、上記従来技術によるものにあつて
は、第1に、弁板の前面または背面のうち少なく
とも一方側とその相手方となるシリンダブロツク
の摺動面とヘツドケーシングの傾転摺動面を球面
形状に加工しなくてはならず、設計上、製造上大
きな制限となるという問題点がある。第2に、弁
板を安定的に低圧側に押付けるには、球面形状を
極端な凸球面状にして大きな合成側方推力を発生
させるか、モーメントを大きくするために弁板の
高さ寸法を大きくする必要がある。しかし、弁板
を極端な凸球面状に形成したり、弁板の高さ寸法
を大きくすることは、弁板の形状が大形化し、コ
ンパクトな液圧回転機を製造することができない
という問題点がある。
は、第1に、弁板の前面または背面のうち少なく
とも一方側とその相手方となるシリンダブロツク
の摺動面とヘツドケーシングの傾転摺動面を球面
形状に加工しなくてはならず、設計上、製造上大
きな制限となるという問題点がある。第2に、弁
板を安定的に低圧側に押付けるには、球面形状を
極端な凸球面状にして大きな合成側方推力を発生
させるか、モーメントを大きくするために弁板の
高さ寸法を大きくする必要がある。しかし、弁板
を極端な凸球面状に形成したり、弁板の高さ寸法
を大きくすることは、弁板の形状が大形化し、コ
ンパクトな液圧回転機を製造することができない
という問題点がある。
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、弁板の前面側が平面形状である
か、球面形状であるかを問わず、その背面側を円
推面で形成することにより、十分な円推分力を発
生させることができ、簡単な形状で安定して弁板
を保持可能とした容量可変型斜軸式液圧回転機を
提供することにある。
なされたもので、弁板の前面側が平面形状である
か、球面形状であるかを問わず、その背面側を円
推面で形成することにより、十分な円推分力を発
生させることができ、簡単な形状で安定して弁板
を保持可能とした容量可変型斜軸式液圧回転機を
提供することにある。
上記問題点を解決するために、本考案は、ケー
シングと、該ケーシングの一側に回転自在に軸支
された回転軸と、該回転軸と共に回転するように
ケーシング内に設けられ、軸方向に複数本のシリ
ンダが穿設されると共に他側端面が摺動面となつ
たシリンダブロツクと、一端側が前記回転軸の軸
中心に摺動自在に連結され、他端側が該シリンダ
ブロツクの傾転中心に沿つて軸方向に挿通された
センタシヤフトと、前記シリンダブロツクの各シ
リンダに往復動可能に挿嵌され、一端側が回転軸
に揺動自在に連結されたピストンと、前面が前記
シリンダブロツクの他側端面に摺接する切換面と
なると共に背面側が凸円錐状摺動面となり、一側
の側面が広幅摺動側面となると共に他側の側面が
狭幅摺動側面となつた弁板と、該弁板に形成され
前記各シリンダと間欠的に連通する一対の給排ポ
ートと、前記弁板の凸円錐状摺動面を案内すべく
ケーシングのヘツド側に形成され、両側に該弁板
の各摺動側面と摺接可能な傾転案内壁を有する凹
円錐状傾転摺動面と、前記ケーシングのヘツド側
に設けられ、前記シリンダブロツクと共に弁板を
該凹円錐状傾転摺動面に沿つて傾転させる傾転機
構とから構成したことにある。
シングと、該ケーシングの一側に回転自在に軸支
された回転軸と、該回転軸と共に回転するように
ケーシング内に設けられ、軸方向に複数本のシリ
ンダが穿設されると共に他側端面が摺動面となつ
たシリンダブロツクと、一端側が前記回転軸の軸
中心に摺動自在に連結され、他端側が該シリンダ
ブロツクの傾転中心に沿つて軸方向に挿通された
センタシヤフトと、前記シリンダブロツクの各シ
リンダに往復動可能に挿嵌され、一端側が回転軸
に揺動自在に連結されたピストンと、前面が前記
シリンダブロツクの他側端面に摺接する切換面と
なると共に背面側が凸円錐状摺動面となり、一側
の側面が広幅摺動側面となると共に他側の側面が
狭幅摺動側面となつた弁板と、該弁板に形成され
前記各シリンダと間欠的に連通する一対の給排ポ
ートと、前記弁板の凸円錐状摺動面を案内すべく
ケーシングのヘツド側に形成され、両側に該弁板
の各摺動側面と摺接可能な傾転案内壁を有する凹
円錐状傾転摺動面と、前記ケーシングのヘツド側
に設けられ、前記シリンダブロツクと共に弁板を
該凹円錐状傾転摺動面に沿つて傾転させる傾転機
構とから構成したことにある。
弁板の背面側とケーシングの傾転摺動面とを円
錐形状に形成することにより、ピストン油圧反力
としてシリンダブロツクに作用する押圧力と傾転
摺動面の円錐勾配に垂直な垂直反力との合成分力
として円錐分力が発生する。そして、この円錐分
力は弁板の広幅摺動側面側に向けて発生するもの
であるから、該弁板をケーシングの一方の傾転案
内壁に安定的に押付けることができ、しかも円錐
分力は円錐勾配に応じて適宜の大きさに設定する
ことができる。
錐形状に形成することにより、ピストン油圧反力
としてシリンダブロツクに作用する押圧力と傾転
摺動面の円錐勾配に垂直な垂直反力との合成分力
として円錐分力が発生する。そして、この円錐分
力は弁板の広幅摺動側面側に向けて発生するもの
であるから、該弁板をケーシングの一方の傾転案
内壁に安定的に押付けることができ、しかも円錐
分力は円錐勾配に応じて適宜の大きさに設定する
ことができる。
以下、本考案の実施例を添付図面を参照しつつ
詳細に述べる。
詳細に述べる。
第1図ないし第3図は本考案の第1の実施例を
示す。
示す。
同図において、1はケーシングで、該ケーシン
グ1は筒状のケーシング本体1Aと、該ケーシン
グ本体1Aのヘツド側端面に固着されたヘツドケ
ーシング1Bとからなつている。2はケーシング
本体1Aの一側に軸受3,3を介して回転自在に
軸支された回転軸線A−Aを有する回転軸で、該
回転軸2のケーシング本体1A内先端にはドライ
ブデイスク2Aが一体的に設けられている。
グ1は筒状のケーシング本体1Aと、該ケーシン
グ本体1Aのヘツド側端面に固着されたヘツドケ
ーシング1Bとからなつている。2はケーシング
本体1Aの一側に軸受3,3を介して回転自在に
軸支された回転軸線A−Aを有する回転軸で、該
回転軸2のケーシング本体1A内先端にはドライ
ブデイスク2Aが一体的に設けられている。
4は回転軸2と共に回転するシリンダブロツク
で、該シリンダブロツク4には中心軸となる傾転
軸線B−Bに沿つてセンタシヤフト挿通穴5が穿
設されると共に、該挿通穴5を中心に軸方向に複
数本(通常5本、7本などの奇数本)のシリンダ
6,6,…が穿設され、また他側の端面は平坦面
状の摺動面7となつている。
で、該シリンダブロツク4には中心軸となる傾転
軸線B−Bに沿つてセンタシヤフト挿通穴5が穿
設されると共に、該挿通穴5を中心に軸方向に複
数本(通常5本、7本などの奇数本)のシリンダ
6,6,…が穿設され、また他側の端面は平坦面
状の摺動面7となつている。
8はシリンダブロツク4のセンタリングを行う
ためにセンタシヤフト挿通穴5に挿通されたセン
タシヤフトで、該センタシヤフト8の一端側は球
形状継手部8Aを介してドライブデイスク2Aに
対し回転軸線A−A上に揺動自在に連結され、そ
の他端は後述の弁板11に挿入されている。そし
て、シリンダブロツク4内に位置して該シリンダ
ブロツク4とをセンタシヤフト8との間にばね9
が張設され、該ばね9はシリンダブロツク4に弁
板11側への初期荷重を与えている。
ためにセンタシヤフト挿通穴5に挿通されたセン
タシヤフトで、該センタシヤフト8の一端側は球
形状継手部8Aを介してドライブデイスク2Aに
対し回転軸線A−A上に揺動自在に連結され、そ
の他端は後述の弁板11に挿入されている。そし
て、シリンダブロツク4内に位置して該シリンダ
ブロツク4とをセンタシヤフト8との間にばね9
が張設され、該ばね9はシリンダブロツク4に弁
板11側への初期荷重を与えている。
10,10,…はシリンダブロツク4の各シリ
ンダ6内に往復動可能に挿嵌されたピストンで、
該各ピストン10の一端側は球形状継手部10A
が設けられ、該継手部10Aはドライブデイスク
2Aに揺動自在に連結されている。
ンダ6内に往復動可能に挿嵌されたピストンで、
該各ピストン10の一端側は球形状継手部10A
が設けられ、該継手部10Aはドライブデイスク
2Aに揺動自在に連結されている。
また、11は本実施例に用いる弁板で、該弁板
11は第3図に示すようにほぼ正方形状の弁板か
らなつている。そして、該弁板11の前面側はシ
リンダブロツク4の平坦状摺動面7と回転可能に
摺接する平坦状切換面12となり、背面側は後述
する凸円錐状摺動面13となり、かつ左、右の側
面は後述の傾転案内壁21,22にそれぞれ摺接
する広幅摺動側面14、狭幅摺動側面15となつ
ている。
11は第3図に示すようにほぼ正方形状の弁板か
らなつている。そして、該弁板11の前面側はシ
リンダブロツク4の平坦状摺動面7と回転可能に
摺接する平坦状切換面12となり、背面側は後述
する凸円錐状摺動面13となり、かつ左、右の側
面は後述の傾転案内壁21,22にそれぞれ摺接
する広幅摺動側面14、狭幅摺動側面15となつ
ている。
16,17は前記弁板11に形成された一対の
給排ポートで、該各給排ポート16,17の一側
(弁板11の前面側)はシリンダブロツク4の回
転によつて各シリンダ6と間欠的に連通する半円
弧状開口部となり、その他側(弁板11の背面
側)はヘツドケーシング1Bに形成した給排通路
18,19と傾転位置のいかんに拘わらず常時連
通する長方形状開口部となつている。
給排ポートで、該各給排ポート16,17の一側
(弁板11の前面側)はシリンダブロツク4の回
転によつて各シリンダ6と間欠的に連通する半円
弧状開口部となり、その他側(弁板11の背面
側)はヘツドケーシング1Bに形成した給排通路
18,19と傾転位置のいかんに拘わらず常時連
通する長方形状開口部となつている。
一方、20はヘツドケーシング1Bの内側面に
凹円錐状に形成された凹円錐状傾転摺動面で、該
傾転摺動面20の両側には弁板11の摺動側面1
4,15が摺接する傾転案内壁21,22が形成
されている。そして、弁板11の凸円錐状摺動面
13が該傾転摺動面20上を摺動し、弁板11と
共にシリンダブロツク4が傾転することにより、
液圧回転機の容量を可変としている。
凹円錐状に形成された凹円錐状傾転摺動面で、該
傾転摺動面20の両側には弁板11の摺動側面1
4,15が摺接する傾転案内壁21,22が形成
されている。そして、弁板11の凸円錐状摺動面
13が該傾転摺動面20上を摺動し、弁板11と
共にシリンダブロツク4が傾転することにより、
液圧回転機の容量を可変としている。
さらに、23は液圧回転機の容量を可変ならし
めるためにヘツドケーシング1Bに設けられた傾
転機構で、該傾転機構23はヘツドケーシング1
Bに形成されたサーボシリンダ24と、該サーボ
シリンダ24内に摺動可能に設けられたサーボピ
ストン25と、該サーボピストン25に固着され
ると共に、球形状部が弁板11に摺動可能に挿嵌
された揺動ピン26とからなり、サーボピストン
25は油路27A,27Bを介してサーボシリン
ダ24に供給される圧油によつて揺動変位し、揺
動ピン26を介して弁板11、シリンダブロツク
4を傾転するようになつている。
めるためにヘツドケーシング1Bに設けられた傾
転機構で、該傾転機構23はヘツドケーシング1
Bに形成されたサーボシリンダ24と、該サーボ
シリンダ24内に摺動可能に設けられたサーボピ
ストン25と、該サーボピストン25に固着され
ると共に、球形状部が弁板11に摺動可能に挿嵌
された揺動ピン26とからなり、サーボピストン
25は油路27A,27Bを介してサーボシリン
ダ24に供給される圧油によつて揺動変位し、揺
動ピン26を介して弁板11、シリンダブロツク
4を傾転するようになつている。
本実施例はこのように構成されるが、これを油
圧ポンプとして使用した場合を例に挙げ、その作
動について述べる。
圧ポンプとして使用した場合を例に挙げ、その作
動について述べる。
まず、傾転機構23によりシリンダブロツク4
と共に弁板11を傾転せしめる。このため、油路
27Aから制御用の圧油をサーボシリンダ24に
供給し、サーボピストン25を変位させる。これ
により、サーボピストン25と共に揺動ピン26
も変位し、弁板11は凹円錐状傾転摺動面20上
を摺動する結果、シリンダブロツク4もセンタシ
ヤフト8の球形状継手部8Aを中心として傾転
し、図示の状態となる。
と共に弁板11を傾転せしめる。このため、油路
27Aから制御用の圧油をサーボシリンダ24に
供給し、サーボピストン25を変位させる。これ
により、サーボピストン25と共に揺動ピン26
も変位し、弁板11は凹円錐状傾転摺動面20上
を摺動する結果、シリンダブロツク4もセンタシ
ヤフト8の球形状継手部8Aを中心として傾転
し、図示の状態となる。
次に、エンジン等の駆動源(図示せず)を回転
し、回転軸2を例えば図中矢示方向に回転駆動す
る。この際、回転軸2のドライブデイスク2Aと
ピストン10とは球形状継手部10Aを介して連
結されているから、回転軸2の回転に追従してシ
リンダブロツク4が回転せしめられる。このシリ
ンダブロツク4の傾転軸線B−Bは回転軸線A−
Aに対して所定角度だけ傾斜した状態となつてい
るから、該シリンダブロツク4の回転により、ピ
ストン10がシリンダ6内で往復動する。そし
て、シリンダ6が給排ポート16,17のうちの
一方のポート、例えばポート17と連通する間は
ピストン10が伸長する吸入行程となり、一方シ
リンダ6がポート16と連通する間はピストン1
0が縮小する吐出行程となり、この吸込行程と吐
出行程の繰返しにより、ポンプ作用が行われる。
し、回転軸2を例えば図中矢示方向に回転駆動す
る。この際、回転軸2のドライブデイスク2Aと
ピストン10とは球形状継手部10Aを介して連
結されているから、回転軸2の回転に追従してシ
リンダブロツク4が回転せしめられる。このシリ
ンダブロツク4の傾転軸線B−Bは回転軸線A−
Aに対して所定角度だけ傾斜した状態となつてい
るから、該シリンダブロツク4の回転により、ピ
ストン10がシリンダ6内で往復動する。そし
て、シリンダ6が給排ポート16,17のうちの
一方のポート、例えばポート17と連通する間は
ピストン10が伸長する吸入行程となり、一方シ
リンダ6がポート16と連通する間はピストン1
0が縮小する吐出行程となり、この吸込行程と吐
出行程の繰返しにより、ポンプ作用が行われる。
而して、前述のポンプ作用の途中で、シリンダ
ブロツク4の高圧側(給排ポート16,給排通路
18側)には、ピストン10の油圧反力が押圧力
Rとして作用し、該押圧力Rは弁板11の切換面
12に対し直交方向に作用する。一方、弁板11
の凸円錐状摺動面13には凹円錐状傾転摺動面2
0の押圧反力Zが対向して発生し、この押圧反力
Zは凸円錐状摺動面13に垂直方向に作用する。
この際、押圧反力Zは凹円錐状傾転摺動面20の
円錐勾配α(第3図参照)に応じて該摺動面20
と直交方向に作用するから、押圧力Rと押圧反力
Zとの合成による円錐分力Sとして弁板11の広
幅摺動側面14側に向けて発生する。
ブロツク4の高圧側(給排ポート16,給排通路
18側)には、ピストン10の油圧反力が押圧力
Rとして作用し、該押圧力Rは弁板11の切換面
12に対し直交方向に作用する。一方、弁板11
の凸円錐状摺動面13には凹円錐状傾転摺動面2
0の押圧反力Zが対向して発生し、この押圧反力
Zは凸円錐状摺動面13に垂直方向に作用する。
この際、押圧反力Zは凹円錐状傾転摺動面20の
円錐勾配α(第3図参照)に応じて該摺動面20
と直交方向に作用するから、押圧力Rと押圧反力
Zとの合成による円錐分力Sとして弁板11の広
幅摺動側面14側に向けて発生する。
かくして、弁板11は、円錐分力Sによつて、
その広幅摺動側面14が傾転案内壁21に押付け
られ、該弁板11を傾転動作するときの安定性を
高める。しかも、円錐分力Sは凸円錐状摺動面1
3を円錐形状に形成するときの円錐勾配αの大き
さに応じて発生するものであるから、この円錐分
力Sの大きさは適宜に設定しうる。さらに、本実
施例にあつては、弁板11の切換面12、シリン
ダブロツク4の摺動面7等は平面形状をしうるか
ら、これらの構成を簡略化することができる。
その広幅摺動側面14が傾転案内壁21に押付け
られ、該弁板11を傾転動作するときの安定性を
高める。しかも、円錐分力Sは凸円錐状摺動面1
3を円錐形状に形成するときの円錐勾配αの大き
さに応じて発生するものであるから、この円錐分
力Sの大きさは適宜に設定しうる。さらに、本実
施例にあつては、弁板11の切換面12、シリン
ダブロツク4の摺動面7等は平面形状をしうるか
ら、これらの構成を簡略化することができる。
次に、第4図、第5図は本考案の第2の実施例
を示し、前記第1の実施例と同一構成要素には同
一符号を付しその説明を省略する。
を示し、前記第1の実施例と同一構成要素には同
一符号を付しその説明を省略する。
然るに、本実施例の特徴は、シリンダブロツク
4′の摺動面を凹球面状摺動面7′とすると共に、
弁板11′の切換面を凸球面状切換面12′として
形成したことにある。
4′の摺動面を凹球面状摺動面7′とすると共に、
弁板11′の切換面を凸球面状切換面12′として
形成したことにある。
本実施例はこのように構成されるが、弁板1
1′の切換面12′を凸球面状とすることにより、
先に述べた従来技術のものと同様に、該弁板1
1′には高圧側から低圧側に向けて作用する球面
分力△Sが発生する。この際本実施例にあつては
給排ポート16、給排通路18側が高圧側(ポン
プ作用時の吐出側)となり、給排ポート17、給
排通路19側が低圧側(ポンプ作用時の吸入側)
となつているから、弁板11′に対して球面分力
△Sと円錐分力Sとは逆方向に作用することにな
る。従つて、本実施例によつて弁板11′に作用
する合成横押付け力S′は、下記(1)式によつて与え
られることになる。
1′の切換面12′を凸球面状とすることにより、
先に述べた従来技術のものと同様に、該弁板1
1′には高圧側から低圧側に向けて作用する球面
分力△Sが発生する。この際本実施例にあつては
給排ポート16、給排通路18側が高圧側(ポン
プ作用時の吐出側)となり、給排ポート17、給
排通路19側が低圧側(ポンプ作用時の吸入側)
となつているから、弁板11′に対して球面分力
△Sと円錐分力Sとは逆方向に作用することにな
る。従つて、本実施例によつて弁板11′に作用
する合成横押付け力S′は、下記(1)式によつて与え
られることになる。
S′=S−△S …(1)
一方、給排ポート17、給排通路19側を高圧
側、給排ポート16、給排通路18側を低圧側と
した場合には、円錐分力Sと球面分力△Sの方向
は弁板11′に対して同方向に作用することにな
り、合成横押付力S′は下記(2)式で与えられること
になる。
側、給排ポート16、給排通路18側を低圧側と
した場合には、円錐分力Sと球面分力△Sの方向
は弁板11′に対して同方向に作用することにな
り、合成横押付力S′は下記(2)式で与えられること
になる。
S′=S+△S …(2)
かくして、本実施例にあつては、高圧側と低圧
側を適宜の方向とすることにより、合成横押付け
力S′に強弱を与えることが可能となり、第1の実
施例に比較して応用範囲を一層広くすることがで
きる。
側を適宜の方向とすることにより、合成横押付け
力S′に強弱を与えることが可能となり、第1の実
施例に比較して応用範囲を一層広くすることがで
きる。
なお、実施例では油圧ポンプとして用いる場合
を例示したが、油圧モータとして用いる場合も全
く同様である。
を例示したが、油圧モータとして用いる場合も全
く同様である。
本考案に係る容量可変型斜軸式液圧回転機は以
上詳細に述べた如くであつて、弁板の摺動面を凸
円錐状に形成すると共に、傾転摺動面を凹円錐状
に形成することにより、弁板に対して広幅摺動側
面に向けて作用する円錐分力を発生させる構成と
したから、弁板の切換面側の形状のいかんに拘わ
らず、弁板の広幅摺動側面を一方の傾転案内壁に
安定的に摺接させることができる。
上詳細に述べた如くであつて、弁板の摺動面を凸
円錐状に形成すると共に、傾転摺動面を凹円錐状
に形成することにより、弁板に対して広幅摺動側
面に向けて作用する円錐分力を発生させる構成と
したから、弁板の切換面側の形状のいかんに拘わ
らず、弁板の広幅摺動側面を一方の傾転案内壁に
安定的に摺接させることができる。
第1図ないし第3図は本考案の第1の実施例に
係り、第1図は本実施例による液圧回転機の縦断
面図、第2図は第1図中の−矢示方向断面
図、第3図は本実施例に用いる弁板の外観斜視
図、第4図、第5図は本考案の第2の実施例に係
り、第4図は第2図と同様位置の断面図、第5図
は本実施例に用いる弁板の外観斜視図である。 1……ケーシング、2……回転軸、4,4′…
…シリンダブロツク、6……シリンダ、7,7′
……摺動面、8……センタシヤフト、10……ピ
ストン、11,11′……弁板、12,12′……
切換面、13……凸円錐状摺動面、14……広幅
摺動側面、15……狭幅摺動側面、16,17…
…給排ポート、18,19……給排通路、20…
…凹円錐状傾転摺動面、21,22……傾転案内
壁、23……傾転機構、R……押圧力、Z……押
圧反力、S……円錐分力。
係り、第1図は本実施例による液圧回転機の縦断
面図、第2図は第1図中の−矢示方向断面
図、第3図は本実施例に用いる弁板の外観斜視
図、第4図、第5図は本考案の第2の実施例に係
り、第4図は第2図と同様位置の断面図、第5図
は本実施例に用いる弁板の外観斜視図である。 1……ケーシング、2……回転軸、4,4′…
…シリンダブロツク、6……シリンダ、7,7′
……摺動面、8……センタシヤフト、10……ピ
ストン、11,11′……弁板、12,12′……
切換面、13……凸円錐状摺動面、14……広幅
摺動側面、15……狭幅摺動側面、16,17…
…給排ポート、18,19……給排通路、20…
…凹円錐状傾転摺動面、21,22……傾転案内
壁、23……傾転機構、R……押圧力、Z……押
圧反力、S……円錐分力。
Claims (1)
- ケーシングと、該ケーシングの一側に回転自在
に軸支された回転軸と、該回転軸と共に回転する
ようにケーシング内に設けられ、軸方向に複数本
のシリンダが穿設されると共に他側端面が摺動面
となつたシリンダブロツクと、一端側が前記回転
軸の軸中心に揺動自在に連結され、他端側が該シ
リンダブロツクの傾転中心に沿つて軸方向に挿通
されたセンタシヤフトと、前記シリンダブロツク
の各シリンダに往復動可能に挿嵌され、一端側が
回転軸に揺動自在に連結されたピストンと、前面
が前記シリンダブロツクの他側端面に摺接する切
換面となると共に背面側が凸円錐状摺動面とな
り、一側の側面が広幅摺動側面となると共に他側
の側面が狭幅摺動側面となつた弁板と、該弁板に
形成され前記各シリンダと間欠的に連通する一対
の給排ポートと、前記弁板の凸円錐状摺動面を案
内すべくケーシングのヘツド側に形成され、両側
に該弁板の各摺動側面と摺接可能な傾転案内壁を
有する凹円錐状傾転摺動面と、前記ケーシングの
ヘツド側に設けられ、前記シリンダブロツクと共
に弁板を該凹円錐状傾転摺動面に沿つて傾転させ
る傾転機構とから構成してなる容量可変型斜軸式
液圧回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15659586U JPH0346230Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15659586U JPH0346230Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6361579U JPS6361579U (ja) | 1988-04-23 |
JPH0346230Y2 true JPH0346230Y2 (ja) | 1991-09-30 |
Family
ID=31078357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15659586U Expired JPH0346230Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0346230Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-13 JP JP15659586U patent/JPH0346230Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6361579U (ja) | 1988-04-23 |
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