JPS6388280A - 容量可変型斜軸式液圧回転機 - Google Patents

容量可変型斜軸式液圧回転機

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JPS6388280A
JPS6388280A JP61232968A JP23296886A JPS6388280A JP S6388280 A JPS6388280 A JP S6388280A JP 61232968 A JP61232968 A JP 61232968A JP 23296886 A JP23296886 A JP 23296886A JP S6388280 A JPS6388280 A JP S6388280A
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JP
Japan
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valve plate
tilting
cylinder block
high pressure
pressure side
Prior art date
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Pending
Application number
JP61232968A
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English (en)
Inventor
Yasuharu Goto
後藤 安晴
Masahiko Shimotori
下鳥 正彦
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば土木・建設機械、その他の一般機械に
用いられる油圧ポンプ、油圧モータとしての容が可変型
斜軸式液圧回転機に関する。
〔従来技術〕
可変容量型斜軸式油圧回転a(斜軸式アキシャルポンプ
・モータ)は近年著しく軽量化、高性能化が進められて
おり、その最大の要因はセクタ型の登場である。セクタ
型構造の特徴は、−例としてUSP3,233,555
号に開示されるように、回転軸に対して傾動可能に支持
されたシリンダブロックを弁板を介してケーシング側に
設けられた円弧状摺動面に沿って傾転することにより、
油圧回転機の容量を可変にする点にある。セクタ型はこ
の特徴により、従来の耳軸型軸受を用いてシリンダブロ
ックを支持する構造に比較して、シリンダブロックの傾
動支持機構を強固にかつ著しく簡素化できるので油圧回
転機の軽量コンパクト化および無騒音で高速、高圧化を
図ることが可能となった。
また、上記特許には、弁板が上記円弧状摺動面に沿って
傾動する際、弁板にシリンダブロック側から押圧力が働
き、これによって弁板と摺動面との間に生ずる局部的摩
擦により弁板に回転モーメントが作用し、弁板が傾いて
円筒状摺動面両側の案内壁に片当たりし、面圧が上り、
弁板と摺動面との間にかじりや焼付を起すことを防止す
るポール手段が開示されている。このポール手段は、弁
板の両側両端部に設けられ、弁板内を通過する高圧油を
ポールに作用させ、それによって生じる推力によってポ
ールを両側案内壁に当接させた状態で弁板を両側案内壁
に対して安定して保持案内する役目を果たすものである
次に、可変容量型斜軸式液圧回転機の高圧化、高速化を
図る上で重要な役割を果たしたのは、シリンダブロック
と弁板との作動油の吸、排切換面を球面弁座とした点で
ある。この球面弁座は、1930年代にハンス・トーマ
が発明したもので(西ドイツ特許第910239号)、
球面弁座を用いることにより、シリンダブロックに自動
調心性が生じ、さらに、シリンダブロックと弁板との間
に平行間隙を維持し流路抵抗と摺動損失を最小にするこ
とが可能である。
しかし、球面弁座を用いると、弁板に作用するシリンダ
ブロック側からの押圧力により、弁板を高圧側から低圧
側へ動かそうとする横推力が発生し、弁板の機能を損な
う恐れのあることが知られており、例えば、USP3,
657,970号(これは斜板式アキシャルポンプの例
である)には、弁板の側方から複数の操作シリンダによ
って圧力を作用させ横推力の補償を行うことが開示され
ている。
特公昭59−4553号(ドイツ特許第2313575
号)は、前述したセクタ型の特徴と球面弁座の利点を取
込み、かつ弁板がケーシングに設けられた摺動面に沿っ
て傾転する際、弁板を側方案内壁に対して安定して確実
に案内する手段として、前記USP3.233.555
号に開示されたポール手段のような補助手段を用いず、
かつ、従来球面弁座を用いることの不利の点であるとさ
れた前記横推力を利用することによって、弁板を低圧側
の案内壁に押付け、弁板を安定して傾動させることを提
案した。
以下、第5図ないし第10図によりこれを説明する。
同図において、1はケーシングで、該ケーシング1は筒
状のケーシング本体IAと、該ケーシング本体IAのヘ
ッド側端面に固着されたヘッドケーシングIBとからな
っている。2はケーシング本体IAの一側に軸受3,3
を介して回転自在に軸支された回転軸線A−Aを有する
回転軸で、該回転軸2のケーシング本体IA内先端には
ドライブディスク2Aが一体的に設けられている。
4は回転軸2と共に回転するシリンダブロックで、該シ
リンダブロック4には中心軸となる傾転軸線B−Bに沿
ってセンタシャフト挿通穴5が穿設されると共に、軸線
B−Bを中心とした円周上に配置され、かつ軸線方向に
延びる複数本(通常5本、7本等の奇数本)のシリンダ
6.6.・・・が穿設され、また後述する弁板11側の
端面は凹球面状の摺動面7となっている。
8はシリンダブロック4のセンタリングを行うためにセ
ンタシャフト挿通穴5に挿通されたセンタシャフトで、
該センタシャフト8の一端側は球形状継手部8Aを介し
てドライブディスク2Aに対し回転軸線A−A上に揺動
自在に連結され、その他端は後述の弁板11の中央孔1
1Aに挿入されている。そして、シリンダブロック4内
に位置して該シリンダブロック4とセンタシャフト8と
の間にばばね9が張設され、該ばね9はシリンダブロッ
ク4に弁板11側への初期荷重を与えている。
10.10.・・・はシリンダブロック4の各シリンダ
6内に往復動可能に挿嵌されたピストンで、該各ピスト
ン10の一端側は球形状継手部10Aが設けられ、該継
手部10Aはドライブディスク2Aに揺動自在に連結さ
れている。
また、11は長方形状の板材からなる弁板を示し、該弁
板11の前面側はシリンダブロック4の凹球面状摺動面
7と回転可能に摺接する凸球面状切換面12となり、背
面側は後述する凹円弧状傾転摺動面20上を摺動する凸
円弧状摺動面13となり、かつ左、右の側面は後述の傾
転案内壁21.22に摺接する摺動側面14,15とな
っている。
16.17は前記Jf板11に形成された一対の給排ポ
ートで、該各給排ボー)16.17の一側はシリンダブ
ロック4の回転によって各シリンダ6と間欠的に連通ず
る半円弧状開口部16A。
17Aとなり、その他側はへ一2ドケーシングIBに形
成した給排通路18.19と傾転位置のいかんに拘らず
常時連通する長方形状開口部16B。
17Bとなっている(第7図参照)。
一方、20はヘッドケーシングIBの内側面に凹円弧状
に形成された凹円弧状傾転摺動面で、該傾転摺動面20
の両側には弁板11の摺動側面14.15が摺接する傾
転案内壁21.22が形成されている。そして、弁板1
1の凸円弧状摺動面13が該傾転摺動面20上を摺動し
、弁板11と共にシリンダブロック4が傾転することに
より、液圧回転機の容量を可変としている。
さらに、23は液圧回転機の容量を可変ならしめるため
にヘッドケーシングIBに設けられた傾転機構で、該傾
転機構23はヘッドケーシングIEに形成されたサーボ
シリンダ24と、該サーボシリンダ24内に摺動可能に
設けられたサーボピストン25と、該サーボピストン2
5に固着され、弁板11の中央孔11Aに摺動可能に挿
嵌された球形状部を有する揺動ピノ26とからなり、サ
ーボピストン25は油路27A、27Bを介してサーボ
シリンダ24に供給される圧油によって摺動変位し、揺
動ピン26を介して弁板11、シリンダブロック4を傾
転するようになっている。
従来技術による液圧回転機は上述の構成を有す・るが、
これを油圧ポンプとして使用した場合の作動について述
べる。
まず、傾転機構23によりシリンダブロック4と共に弁
板11を傾転せしめる。このため、油路27Aから制御
用の圧油をサーボシリンダ24に供給し、サーボピスト
ン25を変位させる。これにより、サーボピストン25
と共に揺動ビン26も変位し、弁板11は凹円弧状傾転
摺動面20上も摺動する結果、シリンダブロック4もセ
ンタシャフト8の球形状継手部8Aを中心として傾転し
、図示の状態となる。
次に、エンジン等の駆動源(図示せず)を回転し、回転
@2を例えば図中矢示方向に回転駆動する。この際、回
転軸2のドライブディスク2Aとピストン10とは球形
状継手部10Aを介して連結されているから、回転軸2
の回転に追従してシリンダブロック4が回転せしめられ
る。このシリンダブロック4の傾転軸1B−Bは回転軸
線A−Aに対して角度αだけ傾瀉した状態となっている
から、該シリンダブロック4の回転により、ピストンl
Oがシリンダ6内で往復動する。そして、シリンダ6が
給排ポート16,17のうちの一方のポート、例えばポ
ート16と連通ずる間はピストン10が伸長する吸入行
程となり、一方、シリンダ6がポート17と連通する間
はピストン10が縮小する吐出行程となり、この吸入行
程と吐出行程の繰返しにより、ポンプ作用が行われる。
ところで、前述のポンプ作用の途中で、シリンダブロッ
ク4の高圧側にはピストン10の油圧反力が押圧力Rと
して作用し、該押圧力Rは弁板11の凸球面状切換面1
2に対し、直交方向に作用する。一方、弁板11の凸円
弧状摺動面13には凹円弧状傾転摺動面20の押圧反力
Zが対向して発生するにの際、前記切換面12は凸球面
状に形成されているから、押圧力Rと押圧反力Zの合成
による合成側方推力Sが横分力として弁板11の高圧側
に発生し、この合成側方推力Sは弁板11に対して高圧
側に向は変位するように、図中矢示方向に作用する。
かくして、前記弁板11の低圧側に位置する摺動側面1
4は、低圧側の傾転案内壁21に押付けられる。横推力
Sによって弁板が低圧側の傾転案内壁21に押付けられ
ると、押圧力Rによって弁板11と円弧状摺動面20と
の間に起こる局部的摩擦力に起因して発生する弁板11
を傾けようとする回転モーメントに抗して横推力Sに応
じた反対向きの回転モーメントが生じ、このモーメント
を釣合わせることによって、弁板11を傾くことなく安
定した状態で傾転案内壁21に沿って傾転動作させるこ
とができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
さて、この種の液圧回転機にあっては、一般的にピスト
ン10の本数は流量変動率、トルク変動率等の関係から
奇数本が採用されている。従って、シリンダブロック4
の回転に伴って弁板11を押付ける押付力Rは回転角に
応じて変化し、例えばピストン10の本数が7木の場合
、押付力最小時は高圧ピストンが3木のときであり、押
付力最大時は高圧ピストンが4本のときである。
そこで、ピストン本数が7本の場合を例に挙げ、第7図
ないし第10図により、従来技術の問題点について述べ
る。
まず、第7図は押付力最小時(高圧ピストン4本)の弁
板11の@後に働く力のバランスを示している。
即ち、図中01 は弁板11の凸球面状切換面12側高
圧分布の平面投影時の紙面上方からの押付力重心位置、
02は弁板11の凸円弧状摺動面13側高圧分布の平面
投影時の紙面裏側からの開離力重心位置を示す、ここで
、ol、o2の位置関係は、次の理由により、開離力重
心位fa 02の方が押付力重心位置O1よりも径方向
外側に位置するのが一般的である。即ち、シリンダブロ
ック4の各シリンダ6の開口側に形成される油通路のピ
ッチ径りを小さくすることにより、■、弁板11とシリ
ンダ6間に流れる圧油の周方向速度が小さくなるので、
吸込み時の流速を小さくでき、圧力が小さくても圧油が
流れるので自吸性部が向上する。■、給、排ボー)16
.17のシリンダ6と連通ずる半円弧状開口部18A、
17Aが小さくなり、その周囲のシール部の形状も小さ
くなるので洩れ損失が小さくなる。■、シリンダブロッ
ク4と弁板11との摺動半径および摺動面積が小さくで
きるのでトルク損失が小さくできる。
従って、前記油通路ピッチ径りは出来るだけ小さくする
ことが好ましく、一方、開離力が働くヘッドケーシング
IB側のポート16.17の長方形状開口部16B、1
7Bの位置はケーシング1Bの中心に揺動ピン26があ
るので、ケーシングIBの給排通路18.19の開口部
と揺動ピン26の間のリプ部28の強度を確保するため
揺動ピン26中心から一定の距離必要であり、従ってボ
ー)16.17のケーシングIB側の長方形状開口部1
6B、17Bの中心の弁板中心からの距rabも最小寸
法が制限される。このような条件の下で、前述の油通路
ピー7チ径りを最小に設計すると、高圧側ポート17の
シリンダ6側は円弧状開口部17Aで4本のピストンか
らの油圧押圧力を受けており、高圧側ポート17のケー
シングIB側は長方形状開口部17Bで排出ポート19
からの油圧開離力を受けるから、押付力重心位置0!は
開離力重心位置02より6文だけ内側となる。
また、第7図で、 S :弁板11の高圧側に生じる合成側方推力(横推力
) P :高圧側の給排ポート17に生じる凸円弧状摺動面
13上のfl擦力 P′ :横推力により弁板11の摺動側面14に発生す
る摩擦力 P′:低圧側の給排ボー)16に生じる凸円弧状摺動面
13上の摩擦力 MRニジリンダブロック4の回転摺動により発生するモ
ーメン・ト(時計方向が正、反時計方向が負で表わされ
る) P+P’ +P′P′リンダブロック4の傾転に必要な
傾転機構23の制御力 a :横推力Sの作用点と弁板11が傾動するときの作
用点Qとの間の高さ方向寸 法 b =弁板11の中心と開離力重心位置01との間の横
方向寸法 C:弁板11の中心と摺動側面との間の横方向寸法 をそれぞれ示している。
そこで、弁板11に生じるモーメン)mについてみると
、第7図に示す状態では、 m=PXb−P’ Xc−P′XbfMR・・(1)と
なり、合成側方推力Sによって弁板11が低圧側の傾転
案内壁21に押付けられて安定するためには、 1sxal>Imi・・・・・・・・・・・・・・・・
・・(2)が条件となる。
次に、第9図によりPとP′との大小関係について検討
する。
・  第9図は弁板11の前面と背面に働く力のバラン
スを示すもので、 同図において、 Fl :押圧力重心位置01に生じる油圧押圧力F2 
二開離力重心位置o2に生じる油圧開離力F3 :高圧
側の凸円弧状摺動面13への作用力F4:低圧側の凸円
弧状摺動面13への作用力をそれぞれ示している。
一般に、油圧押圧力F1 と開離力F2は、弁板11の
凸円弧状摺動面13とケーシングIB側の凸円弧状摺動
面との摩擦力を最小にして摺動を行わせるため、油圧押
圧力最小時の高圧側がピストン3本のとき、押圧力Fl
がわずかに開離力F2より大きくなるように設定されて
おり、油圧押圧力最大時の高圧側がピストン4本のとき
はピストン3木のときより押圧力Flが4/3倍となる
開離力F2は弁板11の凸円弧状摺動面13側の受圧面
植は一定であるから、高圧側のピストン類が3本と4本
のときも変化しないので第9図においてF、>F2 と
なる。
また、白矢印の力Fl、F2はいずれも油圧力であり、
摺動による摩擦力は発生しない、一方、黒矢印の作用力
F 3  + F 4は上記油圧力にバランスするもの
であり、作用力F3によって摩擦力Pが生じ、作用力F
4によって摩擦力P′が生じる。
今、第9図において、力のバランス、モーメントのバラ
ンスから次の式を得る。
F1= F2 + F3 + F4−”利用n1・団・
(3)(F2 +F3 )X2b= (2b−Δu)F
l ・・・(4)(3)、(4)式よりF3 とF4の
大小関係を調べると、 となる。
そこで(5)式に実際の設計値の一例を当てはめると高
圧側4本ピストン時で、 ±0.089 > 0 従って、F4>F3 となる。
以上のように、弁板11の押圧力重心位置o1が開離力
重心位lo2より内側にある最も一般的な場合ではF4
>F3 となり、従って、P′>P・・・・・・・・・
・・・・利用・団・(6)が成立する。
また、第8図は押圧力最小時(高圧ピストン3本)の弁
板11の前後に働く力のバランスを示し、第10図は弁
板11の前面と背面に働く力のバランスを示す。
第8図および第1O図において付された符号は第7図お
よび第9図と全く同様のものを示す。
高圧ピストン3本時には、高圧側ポート17のシリンダ
6側の円孤状開口17Aは3本の高圧ピストンからの押
圧力F1 を受けているので、押圧力重心位置o1は高
圧ピストン4本時に比べて開離力重心位置02より小さ
い距離6文だけ内側にある。しかし、弁板11に働くモ
ーメントおよび力のバランスは高圧ピストン4本時と同
様であり、上記(1)、  (2)、  (3)、  
(4)、  (5)式が成立する。
そこで、(5)式に実際の設計値の一例を当てはめると
、高圧側3本ピストン時では、 −°−Fa −F3 = (L −0,87X1.Q?
)=0.089 >0 でF4 >F3 となり、上記(6)式のP′〉Pが成
立することになる。
以下の点から(1)式に示すモーメン)mについて検討
する。高圧ピストン4本時と3本時では、4本時の方が
油圧押圧力F1が大きいので作用力FA、F3 はそれ
に比例して大きくなるが、F4とF3の差は前記のよう
に等しいままなので、モーメントmはほぼ等しくなり、
高圧ピストン4本時と3本時のいずれか一方を考慮すれ
ば良いことになる。そこで、作用力FJ、F3に比例し
て大きくなる庁擦力p、p′の大きい高圧時4本ピスト
ンについて、以下検討する。
(6)式からP′ンPであるから(PX b −P′X
b)は負のモーメントとなり、シリンダブロック4の回
転摺動により発生するモーメントMRが負の時(第7図
中矢印に示す反時計方向)に、モーメン)mは最大とな
り、下記の式となる。
m5ax  = PX b −P’ Xc   P′X
 b−MR・・・・・・・・・・・・ (1)′ また、この最大モーメント時に弁板11を安定して低圧
側の傾転案内壁21に押付けるには、l S X a 
I > I m5ax  I −−−(2)’が条件と
なる。
かくして、前述した従来技術のものにおいて、(2)′
式を満足し、弁板11を安定的に低圧側に押付けるには
、 (1)′式で示すような比較的大きなモーメントに
対向し得るようなモーメント(S X a)を得なけれ
ばならないので、■、合成側方推力Sを大きくするか、
■、弁板11の高さ寸法aを大きくする、必要がある。
しかし、合成側方推力Sを大きくするということは、第
6図に示す押圧力Rを大きくし、弁板11の凸球面状切
換面12を極端な凸球面状にする必要がある。しかし、
合成側方推力Sが大きくなると、W!擦力P′が大きく
なり、また傾転機構23のストローク制御力(P+P’
 +P′)を大きくしなくではならず、設計上、技術上
大きな制限となるという問題点がある。さらに、弁板1
1の高さ寸法aを大きくするということは、該弁板11
の形状が大形化し、コンパクトな液圧回転機を製造する
ことができないという問題点がある。
本発明はこのような従来技術に鑑みなされたもので、セ
クタ型の特徴および球面弁座の利点を生かすと共に、弁
板の凸球面状切換面に発生する横推力によって弁板を低
圧側の傾転案内壁に押付けて弁板を安定化することによ
って生ずる従来技術の欠点を排除するように、簡単な補
助手段を用いることにより、弁板に給排する自己の高圧
側圧油を利用して弁板を高圧側の傾転案内壁に押付けか
つ、小さな押付力で安定して弁板を傾転させることがで
きるようにした容量可変型斜軸式液圧回転機を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明が採用する構成の
特徴は、前面側が凸球面状切換面となると共に背面側が
凸円弧状摺動面となった弁板の左、右摺動側面のうちの
少なくとも一方側には、該弁板を高圧側となる傾転案内
壁に押付けるための横押付力を発生させる受圧室を形成
し、かつ該弁板には一対の給排ポートの高圧側を該給排
ポートとは反対側に位置する前記受圧室に連通させる導
油路を形成したことを特徴とする特 〔作用〕 」二足構成により、一対の給排ポートを介して圧油を給
排するとき、高圧側となる給排ポートを流れる圧油の一
部を、導油路を介して反対側に位置する受圧室に導く、
これにより、該受圧室に発生する横押付力によって、該
弁板を高圧側に位tする傾転案内壁に摺接させることが
できる。この際、弁板の低圧側には高圧側に発生する摩
擦力Pよりも大きな摩擦力P′が発生していると共に、
シリンダブロックの回転によるモーメン)MRが発生し
ているから、前記横押付力はこれらの力と協1@シて弁
板を高圧側に押付けることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第4図を参照しつ
つ、詳細に述べる。なお、弁板を除いて従来技術と同一
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
同図において、31は本実施例に用いる弁板を示し、該
弁板31の前面側はシリンダブロック4の凹球面状摺動
面7と回転可能に摺接する凸球面状切換面32となり、
背面側は凹円弧状傾転摺動面20上を摺動する凸円弧状
摺動面33となり、かつ左、右の側面は順転案内壁21
.22に摺接する摺動側面34.35となっており、ま
た該弁板31にはシリンダブロック4の回転によって各
シリンダ6と間欠的に連通ずる一対の給排ポート36.
37が形成されており、これらの点において従来技術の
ものと格別変わるところがない。
然るに、38.39は左、右の摺動側面34゜35の端
面に摺動縦方向の長溝として形成された受圧室を示し、
該各々圧室38.39は後述の横押圧力Wを発生させる
のに必要な受圧面積をもった長溝として形成されている
また、40.41は弁板31のり、下端面近くに位置し
て該弁板31内に穿設された導油路で、一方の導油路4
0はその一端側が低圧側(高圧側)となる給排ポート3
6に開口し、その他端側は高圧側(低圧側)となる受圧
室39に開口している。また、他方の導油路41はその
一端側か高圧側(低圧側)となる給排ポート37に開口
し、その他端側は低圧側(高圧側)となる受圧室38に
開口している(第3図、第4図参照)。
従って、本実施例の受圧室38,39は導油路40.4
1を介して該受圧室38.39と反対側に位置する給排
ボー)37.36とそれぞれ連通ずることになり、実施
例の場合、低圧側の受圧室38へは高圧側の給排ポート
37からの圧油が導かれ、該受圧室38に弁板31を高
圧側に位置する傾転案内壁22に押付けるような横押付
力Wを発生するように構成されている。
本実施例による液圧回転機は以上のように構成されるが
、これを油圧ポンプとして使用した場合のポンプ作用自
体については従来技術と変わるところがない。
一方、弁板31の前面側を凸球面状切換面32とするこ
とにより、合成側方推力Sが発生し、また弁板31の高
圧側に摩擦力Pが、低圧側に摩擦力P′が発生し、これ
らは(6)式に示す関係にあることにおいても変わらな
い。
なお、木実に例ではyr板31は高圧側に押付けられて
いるから、摺動側面に発生する摩擦力P′はいずれも高
圧側の摺動側面35に発生する点において異なる。
然るに、本実施例において弁板31に作用するモーメン
トMについてみると、第3図に示す高圧4本ピストンの
状態および第4図に示す高圧3本ピストンの状態では共
に、 M=PXb+P’ Xc−P′Xb±MR・・・・・・
・・・・・・・・・(7)となり、横押付力Wを用いて
合成側方推力Sに抗して弁板31を高圧側の傾転案内壁
22に押付けるには、 1 (W−S) X a l > l M I −−−
−−=旧・−−−−(8)が条件となる。
ここで、従来技術で述べたと同様の理由によって、高圧
ピストン4木時と高圧ピストン3木時ではモーメン)M
が等しいから、高圧側ピストンが4木の場合についての
み検討すればよく、一方(6)式からP′〉Pであるか
ら、下記の条件が成り立つ。
PXb−P′Xb<O・・・・旧・・・・・・・・(9
)また、本実施例ではシリンダブロック4の回転摺動に
よって発生するモーメン)MRは時計方向が正、反時計
方向が負で表わされているから、当該モーメン)MRが
負の時(第3図、第4図中の矢印に示す反時計方向)に
、当該モーメン)Mが最大となり、下記(7)′式とな
る。
Msax =pxb  P′Xb+P’ Xc−MR・
・・・・・・・・・・・・・・(7)′さらに、この最
大モーメント時に弁板31を安定的に高圧側に押付ける
には、下記(8)′式が条件となる。
1(W  5)xa l> 1MHx  I””・’ 
(8)’而して、前述した(9)式から、摩擦力P′、
横押付力Wを適当な大きさとすることにより、PXb−
P′Xb+P’ Xc=0・旧・・(10)とすること
ができ、この時弁板31に作用するモーメントは最小で
あり、MRとなる。従って、従来技術の(1)′式とし
て述べたものと比較すると、モーメントを極めて小さく
することができ、下記の結論を得ることができる。
かくして1本実施例による液圧回転機にあっては、(9
)、 (10)式から明らかなように、弁板31の高圧
側に発生する摩擦力Pを有効に利用することによって、
モーメントMを可及的に小さくすることができるから、
 (11)式を得ることができる。
従って、低圧側の受圧室38としては、上記(10)式
が成立するような、合成側方推力Sより大きな横押付力
Wを発生させるだけでよい。
よって、弁板31の高さ方向寸法aを小さくすることが
でき、コンパクトな液圧回転機とすることができる。従
って、弁板31の小形化に伴って、給排ボー)38,3
7を小形にし得るから、シリンダブロック4も小形化で
き、自吸性能を向上させ、洩れ損失を小さくし、かつト
ルク損失の改善t−図ることができる。
また、弁板31を高圧側に押付ける力を小さくすること
ができるから、高圧側の傾転案内壁22に発生する摩擦
力P′も小さくすることができる。よって、傾転機構2
3のストローク制御力(P+P′+P′)も小さくする
ことができ、該傾転機構23の小形化を図るばかりでな
く、傾転応答性を高め、安定した傾転制御を行うことが
できる。
さらに、横押付力Wは自己圧を用いて受圧室に発生させ
るものであり、この横押付力Wは合成側方推力Sに打勝
つだけの大きさに設定すればよく、弁板31は勿論、シ
リンダブロック4、傾転機構23等の設計の自由度を高
め、コンパクトな液圧回転機を製造することができる。
なお、実施例では弁板31に一対の受圧室38.39を
形成し、導油路40.41を介して高圧側の圧油を導く
ものとして述べたが、シリンダブロック4の回転方向が
一方向に限定されている場合(例えば、油圧モータとし
て使用する場合)には、受圧室38.39、導油路40
.41は一方のみでよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る容量可変型斜軸式液圧回転機は以上詳細に
述べた如くであって、弁板の給排ポートを流れる高圧側
の圧油を利用して該弁板を高圧側に押付けるように構成
したから、弁板には合成側方推力より大きい横押付力を
発生するだけの受圧室を形成するのみで、弁板を小形化
することができ、また傾転機構による傾転制御の応答性
を高め安定した容量可変動作を可能とし、しかもシリン
ダブロック、弁板等の設計の自由度を高めることができ
るから、自吸性能を向上し、洩れ損失を小さくし、かつ
トルク損失を改善でき、さらには弁板の摺動側面の摺動
特性を大幅に改善し、焼付き現象、カジリ現象等を防止
し得る等の幾多の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の実施例に係り、第1図は
本実施例による液圧回転機を示す縦断面図、第2図は第
1図中の■−■矢示方向断面図、第3図は高圧側のポー
トに位置するピストンが4本の場合の動作を説明する弁
板の前面側平面図、第4図は高圧側のポートに位置する
ピストンが3本の場合の動作を説明する弁板の前面側平
面図、第5図ないし第10図は従来技術に係り、第5図
は従来技術による液圧回転機を示す縦断面図、第6図は
第5図中のVT−VI矢示方向断面図、第7図は高圧側
のポートに位置するピストンが4本の場合の動作を説明
する弁板の前面側平面図、第8図は高圧側のポートに位
置するピストンが3木の場合の動作を説明する弁板の前
面側平面図、第9図は高圧側のポートに位置するピスト
ンが4本の場合に弁板の前面側と背面側に作用する力の
バランスを説明する説明図、第10図は同じく高圧側の
ポートに位置するピストンが3本の場合に弁板の前面側
と背面側に作用する力のバランスを説明する説明図であ
る。 1・・・ケーシング、IA・・・ケーシング本体、IB
・・・ヘッドケーシング、2・・・回転軸、4・・・シ
リンダブロック、6・・・シリンダ、7・・・凹球面状
摺動面、8・・・センタシャフト、10・・・ピストン
、18゜19・・・給排通路、20・・・凹円弧状傾転
摺動面、21.22・・・傾転案内壁、23・・・傾転
機構、31・・・弁板、32・・・凸球面状切換面、3
3・・・凸円弧状摺動面、34.35・・・摺動側面、
36.37・・・給排ポート、38.39・・・受圧室
、40.41・・・導油路、S・・・合成側方推力、W
・・・横押付力。 特許出願人    日立建機株式会社 代理人 弁理士    広 瀬 和 走間      
    中  村  直  樹第2図 第9図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ケーシングと、該ケーシングに回転自在に軸支された回
    転軸と、該回転軸と共に回転するようにケーシング内に
    設けられ、軸方向に複数本のシリンダが穿設されると共
    に該シリンダの軸方向一端面に凹球面状摺動面が形成さ
    れたシリンダブロックと、一端側が前記回転軸の軸中心
    に揺動自在に連結され、該シリンダブロックの回転中心
    軸に沿って軸方向に挿通されたセンタシャフトと、前記
    シリンダブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌され
    、一端側が回転軸に揺動自在に連結されたピストンと、
    前面側が前記シリンダブロックの凹球面状摺動面に摺接
    する凸球面状切換面となると共に背面側が凸円弧状摺動
    面となり、左、右の両側面が摺動側面となった弁板と、
    該弁板に形成され一側が凸球面状切換面に開口して前記
    各シリンダと間欠的に連通し、他側が凸円弧状摺動面に
    開口して前記ケーシングの給排通路と連通する一対の給
    排ポートと、前記弁板の凸円弧状摺動面を案内すべくケ
    ーシングのヘッド側に形成され、両側に該弁板の各摺動
    側面と摺接可能な傾転案内壁を有する凹円弧状傾転摺動
    面と、前記ケーシングのヘッド側に設けられ、前記シリ
    ンダブロックと共に弁板を該傾転摺動面に沿って傾転さ
    せる傾転機構とからなる容量可変型斜軸式液圧回転機に
    おいて、前記弁板の左、右摺動側面のうちの少なくとも
    一方側には、該弁板を高圧側となる傾転案内壁に押付け
    るための横押付力を発生させる受圧室を形成し、かつ前
    記弁板には一対の給排ポートのうちの高圧側を該給排ポ
    ートとは反対側に位置する前記受圧室に連通させる導油
    路を形成したことを特徴とする容量可変型斜軸式液圧回
    転機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021478U (ja) * 1988-06-15 1990-01-08
JPH0359482U (ja) * 1989-10-16 1991-06-12

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS611675B2 (ja) * 1978-11-16 1986-01-18 Daido Steel Co Ltd

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