JPH03179175A - アキシャルピストン装置 - Google Patents

アキシャルピストン装置

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Publication number
JPH03179175A
JPH03179175A JP1317729A JP31772989A JPH03179175A JP H03179175 A JPH03179175 A JP H03179175A JP 1317729 A JP1317729 A JP 1317729A JP 31772989 A JP31772989 A JP 31772989A JP H03179175 A JPH03179175 A JP H03179175A
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JP
Japan
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swash plate
piston
hole
cylinder block
port
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Application number
JP1317729A
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English (en)
Inventor
Kanehito Nakamura
兼仁 中村
Tatsuya Miyaji
宮地 達也
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアキシャルピストンポンプ、モータ等のアキシ
ャルピストン装置に関する。
〔従来の技術〕
アキシャルピストンポンプ、モータ等のアキシャルピス
トン装置は、回転軸に対して直角な軸線を中心として斜
板を揺動させ、斜板の回転軸に対する傾斜角度を変化さ
せてビストンストロークを変えることにより容量を変化
させることが可能である。上記斜板の傾斜角を変化させ
る可変界NIa構の例としては、特開昭61−2688
85号公報に記載されたものがある。同公報に記載の装
置は、斜板の前記揺動中心軸線の両側に流体圧で駆動す
るピストンを配置し、これらピストンを駆動する流体圧
を切換えることにより斜板を押動して斜板の傾斜角を変
化させるようにしたものである。しかし、アキシャルピ
ストン装置においては構造上斜板に大きな荷重が加わっ
ており、斜板傾斜角を変更する際、斜板と、斜板を揺動
可能に支持する支持部との間に大きな摩擦力が働くため
、上記特開昭61−268885号公報の装置の機構で
は斜板と斜板支持部との摺動性が悪く、斜板傾斜角を変
更する場合に大きな力を必要とするばかりでなく斜板と
斜板支持部との摺動部に過大な摩耗や極端な場合には焼
き付きが発生する可能性がある。又、構造上アキシャル
ピストン装置においては吐出行程にあるピストンと吸入
行程にあるピストンとの反力により斜板に作用する回転
モーメントは斜板の揺動方向と直角に作用し、斜板の揺
動方向に一定の向きに作用する力は加わっていない。従
って斜板を揺動させるためにはそれぞれの揺動方向に外
部から力を加える必要があり、上記特開昭61−268
885号公報のように、アキシャルピストン装置の吐出
圧又は吸入圧で前記流体圧ピストンを駆動した場合後述
のように容量制御特性にヒステリシスを生じる問題があ
った。特開昭64−3273号公報には、前記摺動性悪
化の問題を解決するために、斜板角度切換用のピストン
を駆動する流体の一部をハウジング内に設けた通路を介
して斜板と支持部との摺動部に導き、潤滑を行なう構成
が記載されている。
また特開昭62−13780号公報には、斜板を容量増
大側に傾斜させる際の斜板操作力を低減させるために、
吐出ポート近傍の弁仮に設けた油孔から専用の油通路を
介してシリンダ内の圧力を斜板背面に導いて斜板に回転
モーメントを付加する構成が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題] 上記特開昭64−3273号及び62−13780号公
報に記載の構成は斜板支持部の摺動性向上や斜板の操作
力低減には効果があるものの、いずれもポンプ吐出ポー
ト側や斜板角度切換ピストン等から斜板摺動部へ専用の
油通路を設ける必要があり構造が複雑になるだけでなく
各接続部のシール上の問題がある。本発明は上記問題に
鑑み、非常に簡単な方法で斜板の摺動性の問題を解決し
、同時に特開昭61−268885号公報の装置に見ら
れる容量制御特性のヒステリシスの問題を解決すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のアキシャルピストン装置は、中心に対して相互
に反対側に設けられた吸入ポートおよび吐出ポートを有
するハウジングと、このハウジング内に設けられた回転
軸と、前記ハウジング内に設けられ、前記回転軸の軸芯
と直交する軸線回りに揺動して前記回転軸に対する傾斜
角が変化可能な斜板と、前記ハウジングに固定され、前
記斜板を摺動可能に支持する支持部と、前記回転軸の軸
芯回りに回転自在に設けられ、前記吸入ポートおよび吐
出ポートに連通可能なシリンダを有するシリンダブロッ
クと、前記シリンダブロック内に摺動自在に収容される
とともに、頭部が前記斜板に摺接係合し、前記シリンダ
ブロックの回転に伴ない前記斜板との保合位置が変化す
ることにより前記軸芯に略平行に変位して前記シリンダ
内容積を膨張、収縮させ、流体を前記吸入ポートからシ
リンダに吸入し、前記吐出ポートから吐出するピストン
とを有するアキシャルピストン装置において、前記ピス
トンには一端を前記シリンダ内に開口し、他の一端を前
記ピストン頭部と前記斜板との摺接係合部に開口する貫
通孔を設け、前記斜板には前記ピストン頭部との前記摺
接係合部に一端を開口し、他の一端を前記支持部との摺
動部に開口した貫通孔を設け、前記摺接係合部を介して
前記シリンダ内の圧力流体を前記斜板と前記支持部との
摺動部に導くことを特徴としている。
〔作 用〕
上述のようにピストンを貫通してシリンダ内とピストン
頭部の斜板との摺動部とを連通ずる貫通孔と、斜板を貫
通してピストン頭部との摺動部と支持部との摺動部とを
連通ずる貫通孔とを設けたことにより、ピストン頭部が
斜板上を摺動して、斜板のピストン頭部との摺動面に開
口した前記貫通孔部分を通過する際にピストンの貫通孔
と斜板の貫通孔とが連通し、これら貫通孔を通じて斜板
と支持部との摺動部にシリンダ内の圧力流体が供給され
る。これにより斜板と支持部との摺動面が潤滑され、斜
板角度変更の際の摩擦力が低減される。また斜板とピス
トンとの摺動面上の斜板貫通孔の開口部の位置と斜板と
支持部との摺動面の開口部の位置とを適宜に設定するこ
とで斜板背面に作用する流体圧により斜板を一定方向に
揺動させる回転モーメントを付加することができるため
、容量制御の際のヒステリシスを排除することができる
〔実施例〕
第1図に本発明をアキシャルピストンポンプに適用した
場合の実施例を示す。図においてアキシャルピストンポ
ンプlのハウジング10はカップ状のボディ201 と
、このボディ201の開口部にシール部材202を介し
て嵌着されたカバー9とから構成され、カバー9にはそ
の中心に対して相互に反対側に設けられた図示せぬ吸入
ポートおよび吐出ポートを有する。カバー9のボディ2
01側の面には環状の弁板14が取り付けられ、弁板1
4はピン203によりカバー9に一体的に連結される。
弁板14には第2図に示すように、カバー9に設けられ
た吸入ポート、吐出ポートに対応して、同様に吸入ポー
ト15、吐出ポート16とが備えられている。後述する
ように、シャフト22の回転に伴い、ピストン12が進
退動してピストン室29が膨張収縮し、これにより流体
が吸入ポートからピストン室29内に吸入されて圧縮さ
れ、吐出ポートから吐出される。
第2図においてBはピストンが下死点になる位置、Tは
上死点になる位置を示している。
シャフト22は、ボディ201の開口205に設けられ
たベアリング19と、カバー9に固定されたベアリング
17とにより、その軸芯回りに回転自在に支持される。
シャフト22の一端はボディ201の開口205から突
出し、図示しない回転駆動源に連結される。シャフト2
2のベアリング19よりボディ201の内側部分にはオ
イルシール18が嵌着され、ハウジング10内の流体が
開口205から流出するのが防止される。
シリンダブロック11は、ハウジング10内においてシ
ャフト22にスプライン206により結合され、このシ
ャフト22とともに一体的に回転する。シリンダブロッ
ク11内には、シャフト22の軸芯に平行に延びる複数
のシリンダボア207が形成され、これらのシリンダボ
ア207内にはピストン12が摺動自在に収容されて、
ピストン室29が形成される。
ピストン室29は、シリンダブロックに穿設されたポー
ト208を介して、弁板14、カバー9に設けられた吸
入ポート、吐出ポートに連通可能である。
ピストン12のピストン室29とは反対側の部分はシリ
ンダブロック11から突出し、その先端には球状頭部2
09が形成される。ピストン12の球状頭部209には
小径通路12aが設けである。シュー13は球状頭部2
09に回転自在に固定され、斜板30の環状平面30d
に摺接係合する。シュー13の環状平面30dとの摺接
面にはポケット部13aが設けてあり、油だまりが形成
される。ポケット部13aは前記小径通路12aを介し
てピストン室29と連通しており、ポケット部13aは
吸入行程では吸入圧力、吐出行程では吐出圧力と等しく
なる。
第3(A)図は斜板30をシリンダブロック側から見た
図であり、第3(B)図は第3(A)図のA−A断面、
第3(C)図は、第3(A)図の背面図である。
斜板30は、半球状の中央部と、中央部から径方向に突
出するアーム部を有し、中央部には貫通口226が穿設
され、シャフト22が貫通している。中央部の球面支持
部30cは、ボディ201に固定された球面ホルダ31
 (第1図)の凹状球面に支持される。図において斜板
30上部中央(ピストン12の下死点に相当する位置)
には、環状平面30dから球面支持部30cにかけて貫
通孔30aが設けてあり、球面支持部30cには、貫通
孔30aと連通ずる溝30bが設けである。斜板30の
アーム部は容量増大側ピストン140、容量減少側ピス
トン130により押圧され、球面ホルダ31の凹状球面
に沿って回転変位し、シャフト22の軸芯に対する傾斜
角を変化させる。
シリンダブロック11の中央部とシャフト22との間に
形成された環状室218には2個のプレート41が設置
され、これらのプレート41の間にはスプリング42が
設けられる。一方のプレート41はサークリップ40に
よりシリンダブロック11に固定される。
他方のプレート41とシャフト22にスプラインにより
連結された半球状の球面座44との間には、シリンダブ
ロック11を貫通して延びるピン43が設けられる。球
面状の内径部を有するプレート45は球面座44の球状
外周面に摺動自在に嵌合され、この球状外周面に沿って
回転変化可能である。スプリング42の弾発力によりプ
レート41、ピン43、および球面座44は斜板30側
へ押圧される。したがって、シュー13は、スプリング
42により押圧され、常時斜板30の環状平面30dに
摺接係合する。またこのスプリング42の弾発力により
、シリンダブロック11は弁板14に常時摺接する。
容量制御機構は、斜板30をシャフト22の軸芯を通り
、第1図の紙面に垂直な直線回りに回転変位させて斜板
30の傾斜角を増減することで、ピストン12のストロ
ークを変化させてポンプ容量を変化させるものである。
本実施例では、斜板30の傾斜角を変更するために第4
 (A)(B)図に示す容量制御機構が備えられている
。この容量制御機構はポンプ駆動源の回転数が変化した
場合でもポンプ吐出量を一定に保持することを目的とし
、絞り303四方切換弁300、容量増大側ピストン1
40、容量減少側ピストン130より構成されている。
絞り303は、吐出油路350の途中に設けられ、絞り
303の上流側、下流側は圧力導入路351.352に
より、四方切換弁300の両端に連通している。四方切
換弁300は、カラー304内にスプール301が摺動
自在に嵌合され、絞り303の下流側圧力導入路352
に連通ずる側のカラ−304内部には、スプリング30
2が設けられ、スプール301を付勢している。四方切
換弁300の第1のポート300aは圧力導入路351
により絞り303の上流側と、第2のポート300 b
は油路353により容量減少側ピストン130とそれぞ
れ連通し、又、第3のボー)300cは油路354によ
り容量増大側ピストン140と、第4のポート300 
d、第5のポート300 eは油路355゜356によ
り低圧のドレインとそれぞれ連通している。四方切換弁
300は、スプール30】の両端に作用する圧力差とス
プリング302の弾発力とにより第1〜5のポートの連
通が切り換えられることになる。
シャフト22が回転すると、これと一体的にシリンダブ
ロック11およびプレート45が回転する。これにより
シュー13が斜板30の環状平面30dに摺接しつつシ
ャフト22の軸芯回りに回転し、ピストン12もシャフ
ト22の軸芯回りに回転する。斜Fi30の環状平面3
0dが傾斜しているため、ピストン12はシリンダボア
207内において、シュー13と環状平面30dの係合
位置の変化に応じてシャフト22の軸芯に沿って往復動
する。すなわち、シャフト22の回転に応じてピストン
室29の容積が変化する。
方、シリンダブロック11は弁板14に対して回転摺接
し、ピストン室2つが吸入ポートに連通ずる間、ピスト
ン12が前進するためピストン室29は膨張し、流体が
吸入される。次いで、ピストン室29が吐出ポートに連
通ずる間、ピ・ストン12が後退するためピストン室2
9は圧縮され、流体を吐出する。
次に第4(A)図を参照して可変容量機構を説明する。
ポンプ回転数が定常に保たれている状態では、斜Fi3
0は、貫通孔30a(第1図)を介して斜板30背面に
作用しているピストン室29内の圧力により図で反時計
回りの方向の回転モーメントMを付加され、容量減少側
ピストン130を押圧し、容量減少側ピストン130に
作用する流体圧による力と平衡を保っている。ここでポ
ンプ回転数が上昇して吐出流量が増加すると絞り303
の前後の差圧が大きくなり、四方切換弁300のスプー
ル301はスプリング302の付勢力に抗して左側へ移
動し第4A(図)に示した状態になる。その結果、第1
のポート300 aは第2のポート300 bと連通し
第3のポート300 cは第5のポート300eと連通
する。従って容量減少側ピストン130には絞り303
の上流圧が導入され、一方容量増大側ピストン140は
ポート300eを通してドレン圧になる。
その結果、容量減少側ピストン130は前述の回転モー
メンl−Mに抗して斜板30(及び斜板30を介して容
量増大側ピストン140)を押動し、斜板30の傾斜角
が減少する。これによりポンプ吐出容量は低下し、絞り
303の前後差圧が減少するためスプール301は図中
右側へ移動し、第2のポート300bを第1のポート3
00 aと第4のポート300 dとから遮断する中立
位置に復帰する。次にポンプの回転数が低下してポンプ
吐出流量が減少した場合絞り303の前後差圧が減少す
るため四方切換弁300のスプール301は図中右側へ
移動し、第4のポート300dと第2のボー)300b
が連通ずる。これにより容量減少側ピストン130はド
レン圧力となるため、斜板30は前記回転モーメントM
により容量減少側ピストンを押動して反時計方向に回転
し、斜板傾斜角が増大する。この結果ポンプ吐出fif
fiが増加し、絞り3030前後差圧が増大するためス
プール301は左方向へ移動して前述の中立位置へ復帰
する。従ってポンプ流量Qはスプール301に作用する
絞り303の前後差圧ΔPとスプリング302の弾発力
とが平衡するように一定に保たれることし く但し、k+、io、A+ はスプリング302のそれ
ぞればね定数、自由長、1中立位置における長さ、A1
はスプールの受圧面積である。)となるが、ここで絞り
303の通路面積をA、流量係数をC1作動液の密度を
ρ、とすると口=CA、Q「dクラ−=CA  2k(
f O−1、)/Alρで表わされる一定値となる。ま
た、この状態では、容量減少側ピストン130には斜板
30の回転モーメン)Mに桔抗する力が発生しているこ
とがわかる。すなわち、四方切換弁300は通常時はス
プール301が第2のポート300bと、第1のポート
300a及び第4のポート300dとを交互に切り換え
ることにより、容量減少側ピストン130のみを作動さ
せて容量を制御している。
なお、上記の制御において第3のポート300 cは常
に第5のポート300eを介してドレンに連通しており
容量増大側ピストンは作動していない。本実施例では容
量増大側ピストン130はポンプ回転数が急激に低下し
たような場合にのみ作動する。
すなわち、ポンプ回転数が急激に低下したような場合は
、斜板30に働く回転モーメントMのみでは容量減少側
ピストン130を押動する速度が不足し、回転数の急減
によるポンプ吐出量低下をカバーできずに流量が一時的
に大きく減少する。この場合絞り303の前後差圧ΔP
は大きく減少するため、スプールは通常の制御位置から
更に右側へ移動し、第4(B)図に示す状態となる。
この状態では第3のポート300 cは第1のポート3
00aと連通し、容量増大側ピストンにはポンプ吐出圧
が作用する。一方容量減少側ピストン130はドレンと
連通したままであり、斜板30には回転モーメン)Mに
加え容量増大側ピストン140の押圧力が加わり、容量
減少側ピストン130を強い力で押動し、斜板の傾斜角
を急速に増加させることができる。この結果ポンプ吐出
容量は急速に回復するためスプール301は一時的に通
常の制御動作範囲より右側へ移動した後、容量減少側ピ
ストン130に斜板30の回転モーメン)Mに平衡する
流体圧が作用する前記第4(A)図の中立位置まで復帰
する。
前述の特開昭61−268885号公報の装置において
は、斜板30と支持部31との間には流体圧が作用して
おらず、回転モーメントMは発生していない。
また摺動部には大きな摩擦力が作用している。従って、
本実施例と同し四方切換弁を用いた場合、容量を増加さ
せる際には、常に容量増大側ビストン140を作動させ
る必要がある。従ってスプール301が第4(B)図に
示した位置になり、前記第3のボー)300cと第1の
ポート300 aとが連通ずるまで流量が減少してから
斜板の傾斜角の増大が開始されるため応答性が悪く、し
かも回転モーメン)Mが作用していないため流量増加が
終った後、スプールは第4(B)に示した第2の中立位
置に留まるため流量が回復せず、回転数上昇時の回転数
下降時とで制御流量に差が生じ容量制御にヒステリシス
を生じることになっていた。
ここで、第1のポー)300aの幅をスプール301の
弁体と同じ幅に設定すれば上記ヒステリシスは解消でき
るが現実にはスプール301の弁体にはシール性を確保
するために第4 (A)(B)図に示したオーバラップ
が必要となるため、スプール301の弁体とポート幅を
等しくすることは不可能である。従って現実の装置では
回転数の上昇と下降に従って制御容量は変化し、第5図
に示すようなヒステリシス特性が生している。
本発明は、斜板30と球面支持部30cとの間にピスト
ン室内の圧力流体を導き、摺動摩擦を低減すると共に斜
板に回転モーメントを付加することにより上記制御特性
の改善を可能としたものである。
次に第6 (A)(B)図に本発明の第2の実施例を示
す、第6(A)図の斜板30は第6(B)図のAOBC
D断面を示している。この実施例では斜板30の貫通孔
30eは、ピストンが下死点近傍の吐出ポートに位置に
ある場合にピストン頭部の貫通孔と連通ずるようにされ
ており、第6(B)図の斜板30背面の溝30fは第1
の実施例(第3(C)図)とは、斜板30の揺動中心軸
線と対称の位置に設けられている。従って斜板30に付
加されるモーメントは第6(A)図において時計方向に
働き、常に容量増大側ピストン140を押圧することに
なる。
第1の実施例の説明から容易に理解されるように、この
場合通常時の容量制御は容量増大側ピストン140のみ
によって行なわれ、スプール301は第4(B)図に示
した位置で制御を行なうことになる。
容量減少側ピストン130は回転数の急激な上昇時にの
み作動するのは第1の実施例の場合と同様である。
以上の実施例はいずれも斜板30が球面支持されたもの
について説明しているが斜板30の背面を揺動中心軸と
同心の円筒状に形威し、円筒面で斜板を支持するクレド
ール斜板を有するアキシャルピストン装置においても本
発明を適用可能であることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように、ハウジング等に専用の油通路を
設けることなくピストンと斜板とに貫通孔を設け、ピス
トン室内の圧力流体を斜板背面の支持摺動部に導くこと
により、斜板の摺動性を向上させ、斜板の摺動部の耐久
性を向上させると共に、前記圧力流体により斜板に一定
方向に作用するモーメントを付加して、四方切換弁によ
る容量制御特性を改善することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のアキシャルピストンポ
ンプの断面図、第2図は同上実施例の弁板をシリンダ側
から見た図、第3図(A)(B)(C)図はそれぞれ斜
板の正面図、断面図、背面図、第4 (A)(B)図は
第1図の実施例の容量可変機構の作動を示す略示図、第
5図は従来の装置の容量制御特性図、第6 (A)(B
)図は本発明の第2の実施例を示す図である。 l・・・アキシャルピストンポンプ、 11・・・シリンダブロック、12・・・ピストン、1
2a・・・貫通孔、     2a・・・ピストン室、
30・・・斜板、      30a、30e・・・貫
通孔、30b、30f・・・溝、   31・・・球面
支持部、130・・・容量減少側ピストン、 140・・・容量増大側ピストン、 300a・・・第1のポート、300 b・・・第2の
ポート、300 c・・・第3のポート、300 d・
・・第4のポート、300e・・・第5のポート、30
1・・・スプール、302・・・スプリング、   3
03・・・絞り。 トA 第3(A)図 ポ3(B)閾 130 第4(A)閏 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、中心に対して相互に反対側に設けられた吸入ポート
    および吐出ポートを有するハウジングと、このハウジン
    グ内に設けられた回転軸と、前記ハウジング内に設けら
    れ、前記回転軸の軸芯と直交する軸線回りに揺動して前
    記回転軸に対する傾斜角が変化可能な斜板と、前記ハウ
    ジングに固定され、前記斜板を摺動可能に支持する支持
    部と、前記回転軸の軸芯回りに回転自在に設けられ、前
    記吸入ポートおよび吐出ポートに連通可能なシリンダを
    有するシリンダブロックと、前記シリンダブロック内に
    摺動自在に収容されるとともに、頭部が前記斜板に摺接
    係合し、前記シリンダブロックの回転に伴ない前記斜板
    との係合位置が変化することにより前記軸芯に略平行に
    変位して前記シリンダ内容積を膨張、収縮させ、流体を
    前記吸入ポートからシリンダに吸入し、前記吐出ポート
    から吐出するピストンとを有するアキシャルピストン装
    置において、前記ピストンには一端を前記シリンダ内に
    開口し、他の一端を前記ピストン頭部と前記斜板との摺
    接係合部に開口する貫通孔を設け、前記斜板には前記ピ
    ストン頭部との前記摺接係合部に一端を開口し、他の一
    端を前記支持部との摺動部に開口した貫通孔を設け、前
    記摺接係合部を介して前記シリンダ内の圧力流体を前記
    斜板と前記支持部との摺動部に導くことを特徴とするア
    キシャルピストン装置。 2、前記斜板の貫通孔の前記支持部との摺動面上の開口
    は斜板の前記揺動中心軸線に対して上側または下側の片
    側のみに設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載のアキシャルピストン装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160011581A (ko) * 2014-07-22 2016-02-01 나부테스코 가부시키가이샤 가변 용량형 유압 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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