JPH09209920A - 可変容量型斜板式液圧機械及び静油圧伝動装置 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧機械及び静油圧伝動装置

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JPH09209920A
JPH09209920A JP8018734A JP1873496A JPH09209920A JP H09209920 A JPH09209920 A JP H09209920A JP 8018734 A JP8018734 A JP 8018734A JP 1873496 A JP1873496 A JP 1873496A JP H09209920 A JPH09209920 A JP H09209920A
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JP
Japan
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swash plate
piston
cylinder block
sliding
hydraulic machine
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JP8018734A
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Yoshimichi Akasaka
赤坂吉道
Kenji Okuna
奥名健二
Yoshiaki Yamada
山田良秋
Yoshihiko Saeki
佐伯佳彦
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧時に低速から高速までの広い回転数範囲
に対して摺動部におけるpV値を低減させることによ
り、高性能で高耐久性を有する可変容量型斜板式液圧機
械を提供すること。 【解決手段】 可変容量型斜板式液圧機械において、シ
リンダボアの軸心と回転軸の軸心とが斜板側で交わるよ
うにピストンを回転軸の軸心に対して円錐状に傾斜配設
する構成にしたこと。 【効果】 回転軸の軸心に対するピストンの前記配設形
態に基づく幾何学的効果により、シリンダボアに作用す
るピストン横分力の大きさを低減でき、該液圧機械の主
要な摺動部におけるpV値を低減できるため、摺動部に
おける損失トルク、起動トルクを最小限に抑制でき、さ
らに前記摺動部における焼き付き、カジリを防止でき、
この結果、高性能かつ高耐久性の液圧機械を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転するシリンダ
ブロック及び該シリンダブロック内を前後動自在に摺動
運動するピストンを有する可変容量型斜板式液圧機械及
び該可変容量型斜板式液圧機械の油圧ポンプ・モータで
構成される静油圧伝動装置に関し、より詳しくは、高圧
・高回転で運転可能な可変容量型斜板式液圧機械のロ−
タリグル−プの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】作動流体を動力伝達の媒体とする液圧シ
ステムでは、より一層の高性能化、省エネ化、高機能化
及び高信頼性化のために、システムの高動力密度化及び
電子化が図られつつある。特にシステムの心臓部をなす
要素機器の油圧ポンプ・モ−タの高動力密度化のために
は、高圧化及び高速化が必要不可欠となる。油圧ポンプ
・モ−タを高圧化及び高速化すると、摺動部が過酷とな
る。
【0003】すなわち、摺動部の潤滑状態が流体潤滑か
ら混合潤滑状態に遷移することによる焼き付き、カジリ
等も起こり得る。そこで前記の目標を実現するための課
題としては、各摺動部における漏れと摩擦に基づく損失
動力の最小化が重要となる。特に、油圧ポンプ・モ−タ
における代表的な摺動部は3カ所((a)斜板・スリッ
パ間、(b)シリンダブロック・弁板間、(c)シリン
ダブロックボア内壁・ピストン間)であり、この摺動部
における摺動特性の良否が、ポンプ・モ−タ自体の性
能、たとえば、容積効率及び機械効率の良否に対して支
配的な影響を及ぼす。
【0004】従来、例えば可変容量型液圧機械の一つの
斜板式アキシァルピストンポンプ・モ−タとして、図1
0に示す構造のものが特開平6−330849号に開示
されている。本従来例ではケ−シング1Aとケ−シング
1Bとから構成されるケ−シング1内に回転自在に設け
た回転軸2と、該ケ−シング1内に設けられ、該回転軸
2とともに回転する複数のシリンダボア6…6を備えた
シリンダブロック5と、該シリンダブロック5のシリン
ダボア内を前後動自在で、ピストンスリッパ8に枢着又
は係合されたピストン7とを備え、該ピストンスリッパ
8が該回転軸2に対して傾斜して設けられた斜板11に
沿って摺動自在に取り付けられ、しかも該斜板11の該
回転軸2に対する傾き角がレギュレ−タ16によって任
意の角度に設定できるように構成されている。
【0005】特に、このアキシァルピストンポンプ・モ
−タではピストン7をシリンダブロック5に配設する場
合に、駆動軸2の軸心に対して平行に設けている。この
ような構成のポンプ・モ−タを高圧・高回転作動条件下
で運転すると、性能、耐久性に大きな影響を及ぼす摺動
部の潤滑状態が過酷となるとともに、特に以下に述べる
斜板式アキシァルピストンポンプ・モ−タ即ち可変容量
型斜板式液圧機械特有の課題が顕在化し、高動力密度化
のための高圧・高回転化には限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】発明対象となる可変容
量型斜板式液圧機械を高動力密度化( 出力/重量) する
ためには、該液圧機械の小型・軽量化が必須となる。こ
のためには該液圧機械の高圧化及び高回転化が必要不可
欠となる。ここで、前記従来技術になる液圧機械を高
圧、高回転仕様で運転した場合には、摺動部に関して以
下に述べるような問題点がある。
【0007】すなわち、液圧機械が斜板式アキシァルピ
ストンポンプ・モ−タの場合に高圧化すると、圧力と斜
板の傾き角に比例し、ピストン推力に基づくピストン横
分力が過大になる。このピストン横分力が直接シリンダ
ボア内壁に作用するため、ピストンとシリンダボアとの
接触部( シリンダボア始端部とピストン端部) では接触
面圧が増大する。しかも、このような高接触面圧下のビ
ストンが駆動軸の高回転により高速摺動すると、シリン
ダボア・ピストン間の摺動状態が過酷となる。さらに、
前記シリンダボア・ピストン間以外の摺動部の斜板・ス
リッパ間及びシリンダブロック・弁板間の摺動状態も過
酷となる。
【0008】これより、摺動の過酷さの指標となるpV
値( p:接触面圧、V:摺動速度)が過大となり、前記
従来技術に示したように、ピストンをシリンダブロック
に配設する場合に、駆動軸軸心に平行に設けるロ−タリ
グル−プの構造では対応しきれなくなることが懸念され
る。
【0009】従って、このpV値の過大によりシリンダ
ブロック・ピストン間のみならず、斜板・スリッパ間及
びシリンダブロック・弁板間摺動部では、焼き付きやカ
ジリ等の問題が顕在化し、高圧・高回転での運転が出来
なくなることが懸念される。このような背景の下に、高
圧・高回転仕様においても高効率、高耐久性を実現する
ために、摺動部のpV値を低減できる構造面からの解
決、すなわち斜板式アキシァルピストンポンプ・モ−タ
の宿命的な課題のピストン横分力の最小化構造の適正化
が望まれていた。
【0010】そこで、本発明の目的は、従来技術での問
題点を鑑み、この問題点を一掃し、高圧・高回転時の主
要な3か所の摺動部におけるpV値を低減させ、高動力
密度化を図った可変容量型斜板式液圧機械を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一解決手段は、シリンダボアの軸心と回転
軸の軸心とが斜板側で交わるようにピストンをシリンダ
ブロックに対して円錐状に傾斜配設したことである。
【0012】さらに、前記構成において、該シリンダブ
ロックのポ−トを回転軸の軸心側に傾斜配設したことで
ある。
【0013】本発明の他の解決手段は、シリンダボアの
軸心と回転軸の軸心とが斜板側で交わるようにピストン
をシリンダブロックに対して円錐状に傾斜配設し、かつ
該斜板のスリッパに対する摺動面を凹球面形状に、かつ
前記斜板の凹球面形状の摺動面と摺接する該スリッパの
摺動面を凸球面形状に形成したことである。
【0014】さらに、前記構成において、該シリンダブ
ロックのポ−トを回転軸の軸心側に傾斜配設したことで
ある。
【0015】さらに、本発明のその他の解決手段はシリ
ンダボアの軸心と回転軸の軸心とが斜板側で交わるよう
にピストンをシリンダブロックに対して円錐状に傾斜配
設し、かつ該斜板のスリッパに対する摺動面を凹球面形
状に、かつ前記斜板の凹球面形状の摺動面と摺接する該
スリッパの摺動面を凸球面形状に形成し、さらに該シリ
ンダブロックの該弁板に対する摺動面を凹球面形状に形
成し、かつ前記シリンダブロックの凹球面形状の摺動面
と摺接する該弁板の摺動面を凸球面形状に形成したこと
である。
【0016】さらに、前記構成において、該シリンダブ
ロックのポ−トを回転軸の軸心側に傾斜配設したことで
ある。
【0017】ピストンをシリンダブロックに対して円錐
状に傾斜配設することで、斜板によるピストン推力の上
向き成分、すなわちピストン横分力の大きさはFptanα
cosγで与えられる。ここに、Fp はピストン推力であ
り、Fp =(π/4 )・dp 2・pc であり、ここに、d
p :ピストン直径、pc :シリンダ内圧、α:斜板の傾
き角 ,γ: ピストンの傾き角である。
【0018】これに対し、ビストンをシリンダブロック
に対して傾けない、いわゆる従来技術の場合のピストン
横分力の大きさはFptanαで表される。したがってピス
トンの傾斜配設は非傾斜配設に比べ、ピストン横分力を
両者の配設形態の違いに基づく差の分だけ低減できる。
【0019】一方、ポンプ・モ−タでは、このピストン
横分力がシリンダボア始端部とピストン端部に同時に作
用する。しかし、本発明によれば、ピストンを回転軸の
軸心に対して傾けない、従来方式に比べ、これらの力を
低減できるため、この接触部での面圧を軽減することが
できる。
【0020】またポンプ・モ−タが高回転することによ
りピストンはシリンダボア内を高速摺動するため、前記
ピストンとシリンダボア接触部でのpV値( p:接触面
圧、V:摺動速度) が大きくなる。しかし本発明によれ
ば、該接触部でのpV値を低減しシビアな条件であるV
値を低減できるため、焼き付き、カジリ等を未然に防止
できる。本発明によるロ−タリグル−プの構造を斜板型
液圧機械に適用した場合、ポンプ作用よりもモ−タ作用
の方がより効果的である。何故ならばモ−タ作用の場合
にはポンプ作用に比べ、シリンダボア始端部に作用する
ピストン横分力が大きくなるためである。
【0021】本発明の構成によれば、斜板に対してスリ
ッパ摺動部のpcd(ピッチサークル直径)寸法を、ピ
ストンを回転軸心に対し傾けない場合に比べ小径化でき
るため、斜板・スリッパ間の摺動速度を低減できる。ま
た、前記寸法の小径化によつてスリッパに作用する遠心
力を小さくできる。
【0022】これにより斜板・スリッパ間の押し付け比
( ピストン推力/スリッパ負荷容量) によって決まる摺
動部における接触面圧pと摺動速度Vとの積で表される
pV値を小さくできる。この結果、摺動部における焼き
付き、カジリを防止できる。一方、本発明による解決手
段によれば、ピストンを回転軸の軸心に対して傾斜配設
する構成とするため、斜板に対するスリッパの平均摺動
半径よりもシリンダブロック・弁板間の平均摺動半径の
方が大きくなることが自明である。これにより、ピスト
ン横分力に基づき、シリンダブロックに作用する転倒モ
−メントをピストンを傾斜させない場合に比べ、シリン
ダブロック・弁板間摺動面の外側で支持できる。したが
って、駆動軸の曲げ剛性が同じ場合には、弁板に対する
シリンダブロックの傾きを小さくできる。これにより、
シリンダブロック・弁板間に形成される油膜厚さの平均
化を図れる。この結果、シリンダブロック・弁板間摺動
面での片当たりや摺動面からの漏れを抑制できる。
【0023】さらに本発明の解決手段の変形例によれ
ば、シリンダブロックのポ−トを回転軸の軸心側に傾斜
させることにより、シリンダブロック・弁板間の摺動部
のpcd寸法を小径化できるため、シリンダブロック・
弁板間の摺動速度を低減出来る。これにより斜板・スリ
ッパ間及びシリンダブロック・ピストン間のpV値の低
減のみならず、シリンダブロック・弁板間のpV値も低
減出来、ポンプ・モ−タの性能を支配する主要な摺動部
のpV値を低減できる。
【0024】本発明の他の解決手段によれば、ピストン
をシリンダブロックに対して円錐状に傾斜配設し、且つ
該斜板のスリッパに対する摺動面を凹球面形状に、かつ
前記斜板の凹球面形状の摺動面と摺接する該スリッパの
摺動面を凸球面形状に形成することにより、ピストン球
継手中心回りにスリッパが回転しても、前述のように斜
板・スリッパ間の摺動面を球面形状にすることで、スリ
ッパの回転に調心性を付与することができる。これによ
り、スリッパ底面と斜板摺動面との片当たりによる焼き
付きを未然に防止できる。この結果、シリンダブロック
・ピストン間の摺動特性の向上のみならず、斜板・スリ
ッパ間の摺動特性の向上も期待できる。さらに、前記構
成において、該シリンダブロックのポ−トを回転軸の軸
心側に傾斜配設することにより、前述の解決手段の場合
のようにシリンダブロック・弁板間のpV値も低減でき
る。これにより、ポンプ・モ−タの性能を支配する主要
な摺動部3個所のpV値を低減できる。
【0025】さらに、本発明のその他の解決手段によれ
ば、該シリンダブロックの該弁板に対する摺動面を凹球
面形状に形成し、かつ前記シリンダブロックの凹球面形
状の摺動面と摺接する該弁板の摺動面を凸球面形状に形
成することにより、ピストン横分力と軸の曲げ剛性の大
小関係で駆動軸にたわみが生じ、これによって弁板に対
してシリンダブロックの密着性が損なわれるような事態
が生じても、ピストン反力の合力による押し付け力の平
均着力点よりも外側の位置で該反力をシリンダブロック
・弁板間に形成される油膜圧力に基づく負荷容量( 開離
力) で支持する構成とし、さらにシリンダブロック・弁
板間の摺動面を球面形状にすることにより、弁板に対す
るシリンダブロックの傾きを最小限に抑制できる。この
結果、シリンダブロック・弁板間の焼き付きを未然に防
止できるため、高圧・高回転を実現できる。
【0026】さらに、前記構成において、該シリンダブ
ロックのポ−トを回転軸の軸心側に傾斜配設することに
より、前述の解決手段の場合のようにシリンダブロック
・弁板間のpV値も低減できる。これにより、ポンプ・
モ−タの性能と耐焼き付き性を支配する主要な摺動部3
個所のpV値を低減できる。
【0027】したがってポンプ・モ−タを高圧・高回転
で運転した場合でも従来技術における問題点が生じるこ
とはない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態では可変
容量型斜板式アキシァルピストンポンプを例に挙げ、添
付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の一実施形態の可変容量型斜
板式アキシァルピストンポンプの回転部縦断面図を示
す。図において、1はケ−シング1Aと ケ−シング1
Bとから構成されるケ−シング、2は該ケ−シング1A
内に突出して設けられた回転軸を示し、該回転軸2の途
中には雄スプライン3が形成されている。該回転軸2は
2カ所に配設される転がり軸受4a、4bによって回転
自在に支持される。5は該ケ−シング1内に設けられ、
該回転軸2と一体回転するシリンダブロックで、該シリ
ンダブロック5には軸方向に穿設した複数のシリンダボ
ア6、…6が設けられ、該シリンダボア6にはそれぞれ
ピストン7、7が往復動可能に設けられている。
【0030】そして、該ピストン7の先端球形部には、
ピストンスリッパ8が回転自在に設けられ、且つ該スリ
ッパ8の底面9は、リテ−ナ10及び球面ブッシュ10
Aを介して後述のばね16により斜板11に押し付けら
れる。
【0031】12は弁板を示し、該弁板12の一端面は
シリンダブロック5の端面と摺接すると共に、他側端面
はケ−シング1Bに当接するようになっている。そし
て、前記弁板12には、シリンダブロック5の回転によ
って、各シリンダボア6のポ−ト14Aと間けつ的に連
通する一対の吸排ポ−ト13A、13Bが穿設されてお
り、該吸排ポ−ト13A、13Bはケ−シング1Bに設
けた一対の吸排通路15A、15Bと連通するようにな
っている。16はシリンダブロック5と弁板12との摺
動面に予圧を付与するための圧縮ばねである。17は該
ポンプからの吐出量を可変に制御するためのレギュレ−
タであり、結合部18で、斜板11と一体的に結合され
ている。
【0032】次に本実施形態によってシリンダブロック
・ピストン間及び斜板・スリッパ間のpV値を低減させ
るための該ポンプ・モ−タの回転部分であるロ−タリグ
ル−プの構造について述べる。本実施形態の特徴は、シ
リンダボアの軸心と回転軸の軸心とが斜板側で交わるよ
うにピストンをシリンダブロックに対して円錐状に傾斜
配設したことである。
【0033】本実施形態はこのように構成されるが、次
に油圧ポンプとして用いた場合の作動について説明す
る。
【0034】エンジン、電動機等の駆動源によって回転
軸2を回転すると、該回転軸2とシリンダブロック5と
は雄雌スプライン等によって一体的に連結されているの
で、該回転軸2と一体にシリンダブロック5が回転せし
められる。この結果、前記シリンダブロック5の回転中
に、各ピストン7がシリンダボア6内を往復動する。こ
の場合、斜板11は予め、レギュレ−タ16によって回
転方向に対して垂直な軸から任意の傾き角に傾けられて
いるため、シリンダブロック5が一回転する間に、前述
の各ピストン7のストロ−クに差が生じ、各ピストン7
がシリンダボア6から退行する間は、吸排通路15Bか
ら吸排ポ−ト13Bを介してシリンダボア6内に作動油
を吸い込む吸い込み行程となり、各ピストン7がシリン
ダボア6内に進入する間は、該各シリンダボア6内の作
動油を加圧し、吸排ポ−ト13A、吸排通路15Aを介
して吐出させる吐出行程となる。
【0035】このとき、吐出行程に位置するピストン7
のスリッパ8には該ピストン8の軸方向と直角方向の力
(一般的にピストン横分力と呼ぶ)が作用する。これに
よってピストン7とスリッパ8には、ピストン7とスリ
ッパ8とが結合している球継手部を中心とする摩擦モ−
メントが発生する。
【0036】この結果、スリッパ8自体が傾斜すると共
に、ピストン7には曲げモ−メントが作用することによ
って斜板11とスリッパ底面9の摺動部分及びシリンダ
ボア6の内壁とピストン7の摺動部分における潤滑状態
が流体潤滑から混合潤滑へ移行し、部分的には金属接触
を誘発する可能性がある。特に、油圧ポンプが高速、高
面圧で運転された場合には、摺動部における熱的平衡が
くずれやすくなる。これより摺動部材の焼き付き限界の
目安となるpV値(ここに、p:面圧、V:摺動速度)
が高くなる。
【0037】一方、油圧モ−タでは使用する回転数範囲
が低速〜高速まで広範囲に及ぶため、特に油圧モ−タの
起動時に相当する低速で高荷重の場合には斜板・スリッ
パ間及びシリンダブロック・ピストン間並びにシリンダ
ブロック・弁板間の摺動面には油膜の形成が困難とな
る。
【0038】上述のような摺動時には、摺動摩擦に基づ
く損失トルク及び漏れ流量の増大を誘発し、これに基づ
く損失動力が問題となる。したがって、実際の使用条
件、すなわち低速〜高速で且つ高面圧(高荷重)を想定
したとき、このような運転状態においても摺動部での損
失動力を最小にするには、ポンプ・モ−タの主要な摺動
部、特にシリンダブロック・ピストン間摺動部構造の適
正化が必要不可欠となる。
【0039】本発明はこのような課題を一掃するために
なされたものであり、図1に示すような構成にしている
ため、ピストン横分力によるシリンダボア始端部に作用
する力をピストンの傾き角に応じて低減できる。図3に
ピストンのストロ−クに対するピストン横分力の合力の
大きさを本発明と従来形を対比して示す。図から分かる
ように、本発明によれば斜板の傾斜にしたがってピスト
ンストロ−クが増大することに伴い、ピストン横分力の
合力の低減効果が顕著となることが分かる。これにより
シリンダブロック・ピストン間摺動部での面圧を低減す
ることができる。
【0040】図4にポンプ・モ−タの3個所の主要摺動
部におけるpV値を本発明と従来例とを対比して示す。
図から分かるように前記の3個所の摺動部に関して、本
発明の方が従来形に比べpV値を低減できる。また、シ
リンダブロック・ピストン間についていえば、ポンプよ
りもモ−タの方がより効果的であることが分かる。
【0041】これによりピストンがシリンダボア内を高
速摺動した場合でもピストン・シリンダボア摺動部での
pV値を低減できる。これにより摺動部における摩擦に
基づく損失トルク及び摺動部からの漏れ流量の低減が可
能となるため、これらによる損失動力の最小化が図れ
る。さらに焼き付きやカジリ等を未然に防止できる。
【0042】また、本発明の構成によれば、スリッパ摺
動部のpcd寸法を、ピストンを回転軸心に対し傾けな
い場合に比べ小径化できるため、斜板・スリッパ間の摺
動速度を低減できる。また前記寸法の小径化によってス
リッパに作用する遠心力を小さくできる。
【0043】図2は本発明の第一の実施形態の一変形例
を示すもので、シリンダブロックのポ−ト24Aを回転
軸の軸心側に角度β°傾斜させた場合を示す。これ以外
の構成は第一の実施形態の場合と同様である。
【0044】このような構成にすることにより、シリン
ダブロック・弁板間摺動部のpcd寸法を小径化できる
ため、シリンダブロック・弁板間の摺動速度を低減でき
る。これにより、前述のpV値の比較結果からも明らか
なように斜板・スリッパ間及びシリンダブロック・ピス
トン間におけるpV値の低減のみならず、シリンダブロ
ック・弁板間のpV値も低減できる。したがってポンプ
・モ−タを高圧・高回転で運転した場合でも従来技術に
おける問題点が生じることはない。
【0045】図5は本発明の他の実施形態を示し、スリ
ッパに対する該斜板摺動面30aを凹球面形状に形成
し、かつ前記斜板30と摺接する該スリッパの摺動面8
aを凸球面形状に形成した場合を示す。これ以外の構成
は第一の実施形態の場合と同様である。
【0046】このような構成にすることによりスリッパ
がピストン球継手中心回りに回転しても、斜板・スリッ
パ間摺動面を前述のように球面形状にしてあるので、ス
リッパの回転動作に調心性を付与することができる。こ
れによりスリッパ底面と斜板摺動面との片当りによる焼
き付きを未然に防止できる。この結果、本発明によれ
ば、シリンダブロック・ピストン間の摺動特性の向上の
みならず、斜板・スリッパ間の摺動特性の向上も期待で
きる。
【0047】図6は本発明の図5に示す実施形態の一変
形例で、前記の図5に示す構成において、該シリンダブ
ロックのポ−ト24aを回転駆動軸の軸心側に傾斜配設
した場合を示す。
【0048】これ以外の構成は、本発明の第一の実施形
態の一変形例の場合と同様である。このような構成にす
ることにより、前述の解決手段の場合と同様に、シリン
ダブロック・弁板間の摺動速度を低く抑えることができ
ることにより、pV値を低減できる。これにより、ポン
プ・モ−タの性能を支配する主要な摺動部3個所でのp
V値を同時に低減できる。
【0049】図7は本発明のさらに他の実施形態を示
し、図5に示す実施形態において、さらに該シリンダブ
ロック50の該弁板60に対する摺動面50aを凹球面
形状に形成し、かつ前記シリンダブロック50の凹球面
形状の摺動面50aと、摺接する該弁板60の摺動面6
0aを凸球面形状に形成した場合を示す。これ以外の構
成は図5に示した本発明の実施形態の場合と同様であ
る。
【0050】一方、可変容量型液圧機械が斜板式アキシ
ァルピストンポンプ・モ−タの場合には、ピストン横分
力と軸の曲げ剛性の大小関係で駆動軸が弾性変形するこ
とによって弁板に対するシリンダブロックの密着性が損
なわれることが懸念される。しかし、本発明のような構
成、すなわちピストン反力の合力による押付力の平均着
力点よりも外側の位置で該反力をシリンダブロック・弁
板間に形成される油膜圧力にもとづく負荷容量( 開離
力) で支持し、かつシリンダブロック・弁板間の摺動面
を球面形状にすることにより、弁板に対するシリンダブ
ロックの傾きを最小限に抑制できる。この結果、本発明
によれば、シリンダブロック・ピストン間及び斜板・ス
リッパ間のみならずシリンダブロック・弁板間の焼き付
きを未然に防止できるため、液圧機械の高圧化、高回転
化を実現できる。
【0051】図8は本発明の図7に示す実施形態の一変
形例で、前記の図6に示す構成において、該シリンダブ
ロックのポ−ト72aを回転駆動軸の軸心側に傾斜配設
した場合を示す。これ以外の構成は本発明の前記実施形
態の一変形例の場合と同様である。このような構成にす
ることにより、その作用は本発明のさらに他の実施形態
の場合と同じになるとともに、その効果も同様に期待で
きる。
【0052】上記図7、8の実施形態において斜板・ス
リッパ間、シリンダブロック・弁板間の2個所を球面形
状としたが、他の実施形態としてシリンダブロック・弁
板間のみを球面形状とすることもできるが、その図示は
省略する。
【0053】図9は、本発明による上記のような各実施
形態の可変容量型斜板式流体機械をHST(Hydro Stat
ic Transmission 静油圧伝動装置)に応用した場合の一
実施形態を示す。HST駆動システムの基本構成には種
々の実施形態が考えられるが、ここでは最も一般的な場
合、すなわち可変容量ポンプと定容量モ−タとからなる
閉回路システムを考える。図において、90は駆動源の
電動機又はエンジン、92は可変容量ポンプ、96は定
容量モ−タであり、94は該ポンプと該モ−タとを流体
動力的に結合するための主回路である。
【0054】ここでは本発明によるロ−タリグル−プの
構造を有するポンプ92及びモ−タ96でHST(静油
圧変速操向装置)を構成したことを特徴としている。こ
のような構成にすることにより、HSTが高圧で、かつ
低速〜高速まで幅広い速度範囲で運転されても、該ポン
プ・モ−タにおける主要摺動部では、pV値の低減を図
ることができるため、高効率で高信頼性のHSTシステ
ムを提供できる。
【0055】この他に、本発明はHSTシステムのみな
らず、一般産業用の液圧システムの高動力密度化を実現
するためのポンプ・モ−タにも同様に適用できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダボアの軸心と
回転軸の軸心とが斜板側で交わるようにピストンを回転
軸心に対して円錐状に傾斜配設しているため、低速から
高速まで高面圧下で運転される際、ピストン横分力がシ
リンダボア始端部に作用した場合でも、この配設形態に
基づく幾何学的効果によりピストン横分力の大きさを低
減できる。この結果、ポンプ・モ−タの主要摺動部にお
けるpV値を低減できるため、摺動部における損失トル
ク及び起動トルクを最小限にできるとともに、前記摺動
部からの漏れ流量も低減することができる。
【0057】また、本発明によれば、シリンダブロック
のポ−トを回転軸の軸心側に傾斜配設するとともに、さ
らにスリッパに対する該斜板摺動面を凹球面形状に形成
し、且つ前記斜板と摺接する該スリッパの摺動面を凸球
面形状に形成し、また該シリンダブロックの該弁板に対
する摺動面を凹球面形状に形成し、且つ前記シリンダブ
ロックの凹球面形状の摺動面と摺接する該弁板の摺動面
を凸球面形状に形成したことにより、シリンダブロック
・ピストン間のpV値の低減のみならず、斜板・スリッ
パ間及びシリンダブロック・弁板間のpV値の低減も併
せて実現できる。
【0058】これより、ポンプ・モ−タの性能に重要な
影響を及ぼす主要3個所、即ちシリンダブロック・ピス
トン間、斜板・スリッパ間及びシリンダブロック・弁板
間における損失トルク及び起動トルク及び漏れ流量に基
づく損失動力の低減が図れる。これより前記ポンプ・モ
−タを高圧・高回転仕様とし、高動力密度化を図った可
変容量型斜板式液圧機械を提供することができる。
【0059】また、本発明によれば、前記摺動部では金
属接触による焼き付き、カジリを防止できるため耐久性
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の可変容量型斜板式液
圧機械を示す回転部縦断面図
【図2】本発明の第一の実施形態の可変容量型斜板式液
圧機械の変形例を示す回転部縦断面図
【図3】本発明による横分力の低減効果を従来例と対比
して説明する図で、ピストンストロ−クとピストン横分
力との関係を示す図
【図4】本発明による可変容量型斜板式液圧機械の主要
3個所の摺動部におけるpV値の低減効果を従来例と対
比して説明する図
【図5】本発明の第二の実施形態の可変容量型斜板式液
圧機械を示す回転部縦断面図
【図6】本発明の第二の実施形態の可変容量型斜板式液
圧機械の変形例を示す回転部縦断面図
【図7】本発明の第三の実施形態の可変容量型斜板式液
圧機械を示す回転部縦断面図
【図8】本発明の第三の実施形態の可変容量型斜板式液
圧機械の変形例を示す回転部縦断面図
【図9】本発明による可変容量型斜板式液圧機械をHS
Tに応用した場合の一実施形態を示す図
【図10】従来の可変容量型斜板式液圧機械の一例を示
す回転部縦断面図。
【符号の説明】
1…ケ−シング,2…回転軸,5,50…シリンダブロ
ック,50a…シリンダブロックの摺動面,7…ピスト
ン,8…ピストンスリッパ,8a…スリッパの摺動面,
9…スリッパの底面,10A…球面ブッシュ,11,3
0,40…斜板,30a,40a…斜板摺動面,12,
60…弁板,60a…弁板摺動面,13A,13B,2
3A,23B…吸排ポ−ト,14A,24A,52a,
72a…シリンダポ−ト,15A,15B,25A,2
5B,62a,62b,82a,82b…吸排通路,1
7…レギュレ−タ,90…電動機又はエンジン,92…
可変容量ポンプ,96…定容量モ−タ,94…主回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯佳彦 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケ−シング内に突出させて設けた回転軸
    と該ケ−シング内に設けられ、該回転軸とともに回転す
    る複数のシリンダボアを備えたシリンダブロックと、該
    シリンダブロックのシリンダボア内を前後動自在で、ピ
    ストンスリッパに枢着されたピストンとを備え、該ピス
    トンスリッパが該回転軸に対して傾斜して設けられた斜
    板に沿って摺動自在に取り付けられ、しかも該斜板の該
    回転軸に対する傾き角がレギュレ−タによって任意の角
    度に設定できるように構成された可変容量型斜板式液圧
    機械において、該シリンダボアの軸心と該回転軸の軸心
    とが前記斜板側で交わるようにピストンを回転軸の軸心
    に対して円錐状に傾斜配設したことを特徴とする可変容
    量型斜板式液圧機械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変容量型斜板式液圧機
    械において、該シリンダブロックのポ−トを回転軸の軸
    心側に傾斜配設したことを特徴とする可変容量型斜板式
    液圧機械。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の可変容量型斜板式
    液圧機械において、該斜板のスリッパに対する摺動面を
    凹球面形状に、かつ前記斜板の凹球面形状の摺動面と摺
    接する該スリッパの摺動面を凸球面形状に形成したこと
    を特徴とする可変容量型斜板式液圧機械。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の可変容量型斜板式
    液圧機械において、該シリンダブロックの該弁板に対す
    る摺動面を凹球面形状に形成し、かつ前記シリンダブロ
    ックの凹球面形状の摺動面と摺接する該弁板の摺動面を
    凸球面形状に形成したことを特徴とする可変容量型斜板
    式液圧機械。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の可変容量型斜板式液圧機
    械において、該シリンダブロックの該弁板に対する摺動
    面を凹球面形状に形成し、かつ前記シリンダブロックの
    凹球面形状の摺動面と摺接する該弁板の摺動面を凸球面
    形状に形成したことを特徴とする可変容量型斜板式液圧
    機械。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の可
    変容量型斜板式液圧機械により油圧ポンプ・モ−タを構
    成し、該油圧ポンプ・モ−タにより静油圧伝動を行うよ
    うにしたことを特徴とする静油圧伝動装置。
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