JP2008232118A - 軸受潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧ポンプの吐出圧などのような供給圧の大きさにより、常に一定量の潤滑油を球面軸受けの当接面に供給すること。
【解決手段】球面軸受けの当接面S1に供給される潤滑油の流量を制御するケース25,スプール26,蓋部27を含む流量制御部を設け、この流量制御部に供給される潤滑油は、油圧ポンプの吐出圧を用いて供給されるようにし、当接面S1に常に一定量の潤滑油を供給するようにしている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、原動機によって駆動される可変容量型の油圧ポンプあるいは油圧ポンプから吐出した圧油によって駆動される可変容量型の油圧モータに適用され、2つの球面軸受けを支点として斜板を傾斜させる可変容量機構の該球面軸受けに潤滑油を供給する軸受潤滑装置に関するものである。
従来から、建設機械などでは、エンジンによって駆動される可変容量型の油圧ポンプやこの油圧ポンプから吐出された圧油によって駆動される可変容量型の油圧モータが多用されている。このような油圧ポンプや油圧モータでは、可変容量機構を実現するため、斜板が用いられ、この斜板の傾斜角によってポンプ容量やモータ容量を可変制御している。この斜板の傾斜を実現するために、斜板の傾斜支点を球面軸受けするものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された斜板式油圧ポンプでは、支持部側に支持された2つの半球状の球面軸受けが斜板側に突出し、斜板側に設けられた2つの半球凹部に、突出した2つの球面軸受けがそれぞれ当接することによって斜板が軸支される。ここで、球面軸受けには、背面から供給される潤滑油を当接面に供給する連通路が設けられるとともに、当接面近傍に油孔(オリフィス)が設けられている。このオリフィスによって供給される潤滑油の圧力を緩衝させて所定流量の潤滑油を球面軸受け当接面に供給している。
特開2000−104657号公報
しかしながら、油圧ポンプ・モータ自身が吐出する吐出圧(油圧モータの場合は高圧側の圧力であるが、以下、吐出圧という)を用い、固定されたオリフィスのみによって球面軸受けの当接面に潤滑油を供給すると、吐出圧の圧力の大きさによって潤滑油の供給量が異なる。すなわち、吐出圧が低い場合には、潤滑油の供給量が減少し、吐出圧が高い場合には、潤滑油の供給量が増大し、結果的に、吐出圧が高い場合に、油圧ポンプの容積効率が悪くなってしまうという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、油圧ポンプ・モータの吐出圧の大きさにより、常に一定量の潤滑油を球面軸受けの当接面に供給することができる軸受潤滑装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる軸受潤滑装置は、可変容量型の油圧ポンプ・モータに適用され、2つの球面軸受けを支点として斜板を傾斜させる可変容量機構の該球面軸受けに潤滑油を供給する軸受潤滑装置であって、前記球面軸受けの当接部に供給される潤滑油の流量を制御する流量制御部を設け、前記流量制御部に供給される潤滑油は、前記油圧ポンプ・モータの高圧側の圧力を用いて供給されることを特徴とする。
また、この発明にかかる軸受潤滑装置は、上記の発明において、前記流量制御部の後段に1以上のオリフィスを設けたことを特徴とする。
また、この発明にかかる軸受潤滑装置は、上記の発明において、前記球面軸受けと該球面軸受けを支持する支持部との間であって、各球面軸受けの配列方向に所定のクリアランスを設けたことを特徴とする。
また、この発明にかかる軸受潤滑装置は、上記の発明において、前記油圧ポンプ・モータの高圧側の圧油が前記斜板に作用する側に前記流量制御部を設けたことを特徴とする。
この発明にかかる軸受潤滑装置は、球面軸受けの当接部に供給される潤滑油の流量を制御する流量制御部を設け、前記流量制御部に供給される潤滑油が、前記油圧ポンプ・モータの高圧側の圧力を用いても、前記流量制御部によって常に一定流量の潤滑油が球面軸受けの当接面に供給されるので、球面軸受けの当接面における、いわゆる、囓りを防止できるとともに、油圧ポンプや油圧モータの容積効率の劣化を防ぐことができる。
以下、図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態である軸受潤滑装置を含む油圧ポンプについて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる軸受潤滑装置を含む油圧ポンプの概要構成を示す断面図である。また、図2は、図1に示した油圧ポンプのA−A線断面図である。図1および図2に示した油圧ポンプは、シャフト1に伝達されたエンジン回転とトルクとを油圧に変換し、負荷に応じた圧油を吐出ポートP2から吐出するものであり、斜板3の傾斜角aを変化させることによってポンプの吐出量を可変にすることができる可変容量型の油圧ポンプである。
この油圧ポンプは、ケース2およびエンドキャップ8に、ベアリング9a,9bを介して回転自在に軸支されるシャフト1と、このシャフト1にスプライン構造11を介して連結され、ケース2およびエンドキャップ8内でシャフト1と一体に回転駆動するシリンダブロック6と、斜板3とを有する。シリンダブロック6は、シャフト1の軸を中心に周方向に等間隔かつシャフト1の軸に平行に配置された複数のピストンシリンダが設けられている。複数のピストンシリンダ内にはシャフト1の軸に平行に往復動可能なピストン5が挿入されている。
各ピストンシリンダから突出する各ピストン5の先端は凹球であり、シュー4が、かしめられ、各ピストン5と各シュー4とは一体になっており、各ピストン5と各シュー4とは球面軸受けを形成している。
斜板3は、ケース2の側壁とシリンダブロック6との間に設けられ、シリンダブロック6を臨む側には、平坦な摺動面Sを有する。各シュー4は、シャフト1の回転に連動するシリンダブロック6の回動に伴って、この摺動面S上に押圧されながら円状に摺動する。このシュー4の摺動面Sに対する押圧は、シリンダブロック6のX方向側内周に設けられたリング14に支持されたばね15と、このばね15によって押される可動リング16とニードル17とが、シャフト1の軸まわりに配置され、ニードル17に当接するリング状の押圧部材18によってなされる。
ケース2の側壁には、斜板3側に臨んで突出した半球状の2つの軸受け20,21が、シャフト1の軸を通り、軸に垂直に設けられている。一方、斜板3のケース2の側壁側には、軸受け20,21の配置位置に対応した部分に2つの凹球が形成され、軸受け20,21と斜板3の2つの凹球とが当接することによって斜板3の軸受けが形成される。この軸受け20,21は、Z軸方向に配置される。
斜板3は、図2に示すようにX−Y平面に平行な面内で傾く。この斜板3の傾きは、ケース2の側壁側から斜板3の一端をX方向に沿って押圧しつつ往復動するピストン10によって決定される。このピストン10の往復動によって、斜板3は、軸受け20,21を支点として傾く。この斜板3の傾きによって摺動面Sも傾き、シャフト1の回転に伴ってシリンダブロック6が回転し、たとえば、図2に示すように、傾斜角aのとき、シリンダブロックがX方向に向いて反時計回りに回転すると、各シュー4が摺動面S上を円状に摺動し、これに伴って各ピストンシリンダ内のピストン5が往復動を行い、ピストン5が斜板3側に移動したときに弁板7を介して吸引ポートP1からピストンシリンダ内に油が吸引され、ピストン5が弁板7側に移動したときにピストンシリンダ内の油は弁板7を介して吐出ポートP2から圧油として吐出される。そして、この斜板3の傾きを調整することによって、吐出ポートP2から吐出される圧油の容量を可変制御することができる。
ここで、図3を参照して、ケース2と斜板3との間に形成された球面軸受け近傍の構成について説明する。図3に示すように、ケース2側の側壁に所定距離d、離間して取り付けられたキノコ状の軸受け20,21と、軸受け20,21と同様に所定距離d、離間して斜板3に配置された2つの凹球とがそれぞれ当接して球面軸受けを形成する。ここで、軸受け20側の球面軸受けと、軸受け21側の球面軸受けとは、同一構成であるので、軸受け20側の球面軸受け構造についてのみ説明する。
軸受け20は、上述したようにキノコ状であり、斜板3側に半球が突出し、この半球の径よりも小さい円柱状部材が、半球断面部側に一体的に形成されている。円柱状部材全体は、ケース2の側壁に設けられた円柱凹部に嵌め込まれ、側壁から半球のみが突出した状態となる。円柱状部材の底部には、円柱状部材の径よりも小さい円柱の凹部22が形成される。この凹部22と半球先端部との間には、円柱状部材および半球の中心を通る連通孔23が形成されている。この連通孔23から、後述するように球面軸受けの当接部に潤滑油が供給される。また、円柱状部材の径は、側壁に設けられた円柱凹部の径に比して小さく、50μm程度のクリアランス43が形成される。このクリアランス43によって、2つの球面軸受け間の寸法公差が吸収される。
円柱凹部の底には、凹部22と同じ断面形状をもつ孔40が設けられ、凹部22と孔40とによって形成される空間に、円筒状のケース25が組み込まれる。この孔40の他端には、孔40に連通する孔33と、孔33に直交する孔32が設けられ、孔32側から、吐出ポートP2からの圧油の一部が供給される。
ケース25の連通孔23側は、開口部が形成され、この開口部は、蓋部27によって塞がれ、ケース25および蓋部27によって内部空間を形成する。蓋部27には、この内部空間と連通孔23とをつなぐ直径約0.5mmのオリフィス30を有する。内部空間には、スプール26が挿入される。スプール26の連通孔23側には、外周が切り欠かれて、径が小さくなった段差部が形成され、この段差部には、ばね28が外挿され、段差部の端部は、蓋部27の内部空間側に設けられた円筒状の突起部が嵌め込まれる。これによって、スプール26は、内部空間内を摺動可能になる。
ケース25と孔40との間であって孔33側には、円環状に隙間34が形成される。隙間34の下流側(連通孔23側)には、ケース25の内部空間に連通する孔35が四方に設けられている。また、スプール26の孔35に対応する部分には、孔36が設けられ、孔35とスプール26内に設けられた空間SP1との連通を可能にしている。この空間SP1とスプール26の蓋部27側外部とは、直径役0.5mmのオリフィス31によって連通している。このオリフィス31の出口側であってオリフィス30の入口側には、スプール26と蓋部27とによって囲まれた空間SP2が形成される。なお、孔35と軸受け20の底部との間には、Oリング41が設けられ、軸受け20の底部側への油漏れがないようにシールしている。また、軸受け20の凹部22とケース25との間にも、Oリング42が設けられ、ケース25の吐出側からの油漏れがないようにシールしている。ここで、Oリング42は、クリアランス43によるがたつきを吸収する作用もある。なお、Oリング41,42に限らず、Xリングやスリッパーシール(登録商標)などのシール部材を用いてもよい。
ここで、ケース25、スプール26、蓋部27は、流量制御部を構成する。孔32,33を介して供給された吐出ポートP2からの圧油は、隙間34を介してケース25の孔35に流入する。ここで、隙間34は、孔40の内径とケース25の外径との径差により大きな異物が流入しないように形成することによって、異物の流入を排除する作用をもつ。孔35に流入した圧油は、スプール26の孔36を介して空間SP1内に流入する。空間SP1内の圧油は、オリフィス31を介して空間SP2内に流入する。ここで、スプール26は、空間SP1と空間SP2との差圧に応じて摺動し、孔35と孔36との連通状態を変化させる。たとえば、空間SP1内の圧力が空間SP2内の圧力に比して低い場合、孔35,36を介した圧油の流入量を増大させるため、図3に示した状態のように、連通状態が大きくなるようにスプール26の摺動位置が決定され、空間SP1内の圧力が空間SP2内の圧力に比して高い場合、スプール26は、孔23側に摺動し、孔35,36の連通位置がずれることによって圧油の流入が制限される。これによって、空間SP2と空間SP1内の差圧がばね28の荷重により決められる差圧により一定に保たれ、結果的に、圧油の供給量が一定に保たれるという流量制御がなされる。ここで、空間SP1内の圧力と空間SP2内の圧力との関係について説明する。空間SP1内の圧力は、スプール26の孔33側の端面領域(図3では左側端面領域)にかかる。一方、スプール26の連通孔23側の突起端部の外周面と、蓋部27の円筒状の突起部の内周面との間には隙間が環状に形成されており、空間SP2の圧油は、この隙間を介してばね28が配置される環状部分にも流入している。その結果、空間SP2内の圧力は、スプール26の連通孔側の突起端面の円状領域と、スプール26の段差断面領域であって蓋部27の突起部端面領域に対応する輪状領域とを足し合わせた領域にかかる。そして、この足し合わせた連通孔23側の領域と、スプール26の孔33側の端面領域とは、同じ面積となっている。
なお、流量制御用のオリフィス31に加えて、オリフィス30を設け、オリフィスを多段に設けたのは、流量制御の冗長性を持たせるためである。すなわち、流量制御部が故障した場合であっても、オリフィス30のみによって、最低限の流量制御を行わせようとするものである。したがって、オリフィス30を設けず、オリフィス31から吐出した潤滑油をそのまま連通孔23側に吐出するようにしてもよい。
空間SP2内の圧油は、オリフィス30を介して連通孔23に吐出され、軸受け20と斜板3の凹球との当接面S1には、孔33から供給される油の圧力の大小にかかわらず、常に一定の供給量の潤滑油が供給されることになる。この結果、常に一定量の潤滑油が供給されるため、高圧側の球面軸受け(軸受け20側)と低圧側の球面軸受け(軸受け21側)との当接状態が違うために生じる囓りなどの発生を防止することができる。しかも、軸受け20,21側の双方に流量制御部が存在するため、各軸受け20,21側に供給される潤滑油の流量は等しくなり、かつ吐出ポートP2から導かれる圧油の流量も、吐出ポートP2の圧力によらず、一定となるため、油圧ポンプの容積効率の低下を最小限にできる。
ここで、図4を参照して、この実施の形態1における軸受潤滑装置の概念について説明する。図4は、図1〜図3に示した軸受潤滑装置を等価的に示した模式図である。図4に示すように、この軸受潤滑装置は、吐出ポートP2などの圧力を導入する吐出ポンプラインPCを介して流量Qの潤滑油が各軸受け20,21側に供給される。この吐出ポンプラインPCは、たとえば、図1に示すような吐出ポンプラインPCによって実現される。この吐出ポンプラインPCは、ケース2あるいはケース2をさらに覆う図示しないケースなどの内部に設けられた孔を連接して各軸受け20,21側に圧油の一部を導くラインである。
吐出ポンプラインPCから導かれた流量Qの圧油は、各軸受け20,21側に流量Q/2として等分配される。流量Q/2に等分配されるのは、流量制御部FCによってそれぞれ流量制御がなされるからである。換言すれば、各オリフィス31の径が同じであるため、流量Q/2に等分配される。等分配された流量Q/2の圧油は、流量制御部FCに流入する。流量制御部FC側への異物混入を防止する隙間34を通過した圧油は、流量制御部FCによって流量制御されつつ、2段目のオリフィス30を介して球面軸受けの当接面に潤滑油として供給される。流量制御部FCとオリフィス31とは、具体的には、図3に示すようにケース25を中心に一体構成される。もちろん、流量制御部FCとオリフィス31とを個別に構成してもよい。なお、各オリフィス31の径を個別に選択することによって、各軸受け20,21への流量配分を任意に設定することができる。これは、上述したように、オリフィス31の径が異なれば、その径差に応じて各オリフィス31側に流れる流量が変わるからである。
このような構成をとることによって、図5に示すように供給圧が変動しても供給される流量は、常に一定に保つことができる。図5は、この発明の実施の形態1による流量制御部FCと1つのオリフィスとを設けた場合(特性曲線L)、オリフィスを1つ設けた場合(特性曲線L1)、オリフィスを2つ直列に設けた場合(特性曲線L2)、オリフィスを3つ直列に設けた場合(特性曲線L3)とを比較した流量の供給圧依存性を示す図である。なお、各オリフィスは、径が0.5mmである。図5に示すように、オリフィスの数を増大させることによって、流量の供給圧依存性は平坦になっているが、依然として、流量は、供給圧に依存し、供給圧の増大に伴って流量が増大している。これに対し、この実施の形態1では、供給圧が数kg/cm3程度で直ちに流量0.7l/minに立ち上がり、300kg/cm3程度まで、流量0.7l/minで一定となっている。したがって、上述したように、油圧ポンプの容積効率を最小限にすることができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、ケース2側に軸受け20を取り付けるようにしていたが、この実施の形態2では、斜板3側に軸受け20に対応する軸受け50を取り付けるようにしている。
図6は、この発明の実施の形態2にかかる軸受潤滑装置の構成を示す模式図である。図6に示すように、軸受け20に対応する軸受け50は、斜板3側に取り付けられ、ケース2側には、この軸受け50に対応する凹球が形成され、軸受け50の半球と凹球とが当接面S2で当接している。この状態で、ケース2側には、凹球の底部に連通孔23が形成され、連通孔23と孔32,33との間に、隙間34,流量制御部FC,およびオリフィス30に対応した流量制御部51が設けられている。なお、軸受け50と斜板3との間には、シール部材としてのOリング52が設けられ、2つの球面軸受け間の寸法公差を吸収するようにしている。
この実施の形態2によっても、実施の形態1と同様に、2つの球面軸受けの当接面に一定量の潤滑油を供給することができ、油圧ポンプの容積効率の低下を最小限にすることができる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1,2では、いずれも軸受けとして半球状の軸受けを用いていたが、この実施の形態3では、球状の軸受けを用いている。
図7は、この発明の実施の形態3にかかる軸受潤滑装置の構成を示す模式図である。図7に示すように軸受け20に対応する軸受けは球状をなし、ケース2および斜板3のそれぞれは、この軸受けに対応した位置に、凹球を形成して軸受けの球に当接している。実施の形態1では、ケース2側の取付部分が円柱状になっていたが、この実施の形態3では、半球状になっている点が実施の形態1と異なり、その他の点は、実施の形態1と同じである。図7では、連通孔23と孔32,33との間に、隙間34,流量制御部FC,およびオリフィス30に対応した流量制御部61が設けられている。なお、Oリング62は、2つの球面軸受け間の寸法公差を吸収するようにしている。
この実施の形態3によっても、実施の形態1と同様に、2つの球面軸受けの当接面に一定量の潤滑油を供給することができ、油圧ポンプの容積効率の低下を防止することができる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、油圧ポンプを例にあげて説明したが、これに限らず、油圧モータにも適用することができる。この場合、供給される圧油は、高圧側の圧油の一部が球面軸受け側に供給されることになる。
また、必ずしも自身の吐出圧を用いなくても良い。たとえば、油圧ポンプあるいは油圧モータ内の制御用の低圧回路から潤滑油を導いてもよい。
なお、上述した実施の形態1〜3では、2つの球面軸受けの双方に流量制御部FC、51,61を設けるようにしたが、これに限らず、油圧ポンプあるいは油圧モータの高圧側の圧油が斜板3に作用する側のみに設けるようにしてもよい。たとえば、図4に示す高圧負荷側の軸受け20側のみに流量制御部FCを設けるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1にかかる軸受潤滑装置を含む油圧ポンプの概要構成を示す断面図である。 図2は、図1に示した油圧ポンプのA−A線断面図である。この発明の実施の形態1にかかる走行制御装置を含む車両の概要構成を示す模式図である。 ケースと斜板との間に形成された球面軸受け近傍の詳細構成を示す図である。 図1〜図3に示した軸受潤滑装置を等価的に示した模式図である。 この発明の実施の形態1と従来例とを比較した潤滑油の流量の供給圧依存性を示す図である。 この発明の実施の形態2にかかる軸受潤滑装置の構成を示す模式図である。 この発明の実施の形態3にかかる軸受潤滑装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
1 シャフト
2,25 ケース
3 斜板
4 シュー
5,10 ピストン
6 シリンダブロック
7 弁板
8 エンドキャップ
9a,9b ベアリング
11 スプライン構造
14 リング
15,28 ばね
16 可動リング
17 ニードル
18 押圧部材
20,21,50 軸受け
22,24 凹部
23 連通孔
26 スプール
27 蓋部
30,31 オリフィス
32,33,35,36 孔
34 隙間
41,42,52,62 Oリング
43 クリアランス
FC,51,61 流量制御部
PC 自己圧ポンプライン
P1 吸引ポート
P2 吐出ポート
SP1,SP2 空間

Claims (4)

  1. 可変容量型の油圧ポンプ・モータに適用され、2つの球面軸受けを支点として斜板を傾斜させる可変容量機構の該球面軸受けに潤滑油を供給する軸受潤滑装置であって、
    前記球面軸受けの当接部に供給される潤滑油の流量を制御する流量制御部を設け、
    前記流量制御部に供給される潤滑油は、前記油圧ポンプ・モータの高圧側の圧力を用いて供給されることを特徴とする軸受潤滑装置。
  2. 前記流量制御部の後段に1以上のオリフィスを設けたことを特徴とする請求項1に記載の軸受潤滑装置。
  3. 前記球面軸受けと該球面軸受けを支持する支持部との間であって、各球面軸受けの配列方向に所定のクリアランスを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の軸受潤滑装置。
  4. 前記油圧ポンプ・モータの高圧側の圧油が前記斜板に作用する側に前記流量制御部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の軸受潤滑装置。
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