JP2016056736A - 斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ - Google Patents

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輝彦 佐竹
Teruhiko Satake
輝彦 佐竹
卓 柴山
Taku Shibayama
卓 柴山
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Abstract

【課題】斜板の浮き上がりを低減させることができるようにする。【解決手段】シリンダ穴4a内の圧油をピボット用穴7dとピボット10との間に導入する潤滑油路17を、ピストン5、シュー6、および、斜板7に設ける。潤滑油路17には、潤滑油路17の上流から下流に向かって第1絞り18と第2絞り19とがこの順番で設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、油圧ショベルなどの建設車両に用いられる斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプに関する。
斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプは、低速姿勢と高速姿勢との2つの姿勢の間で傾転可能な斜板を有する。この斜板は、本体ケースに固定された2個のピボットを支点として揺動する。ピボットは、斜板に設けられたピボット用穴に摺動自在に嵌合している。このような構造では、ピボットとピボット用穴との摺動により焼き付きが発生する。そこで、ピボットとピボット用穴との間に潤滑油を供給して潤滑する必要がある。
そこで、特許文献1には、球状ピン(ピボット)と球状ピン受穴(ピボット用穴)との間に、絞り部材で減圧された圧油を潤滑油として供給する斜板式油圧ポンプが開示されている。なお、特許文献1は、球状ピンとこの球状ピンに嵌合して相対的に摺動する球穴ガイド部材とを二対配置して斜板を支持、傾転させる構造である。そのため、特許文献1では、球状ピンと球穴ガイド部材との間、および、球穴ガイド部材とこれが嵌合するガイド穴との間に減圧された圧油をそれぞれ供給することで、球穴ガイド部材に対する球状ピンの浮き上がり、および、ガイド穴に対する球穴ガイド部材の浮き上がりをそれぞれ防止している。
特開2009−127538号公報
しかしながら、特許文献1の斜板式油圧ポンプでは、ピボットとピボット用穴との間に供給される圧油を減圧する絞り部材が1つである。そのため、ピーク圧が非常に高いサージ圧が過渡的に生じた圧油がピボットとピボット用穴との間に供給された場合には、圧油を十分に減圧できず、斜板が浮き上がる恐れがある。
本発明の目的は、斜板の浮き上がりを低減させることが可能な斜板式モータまたは斜板式ポンプを提供することである。
本発明の斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプは、ケース内に回転自在に取り付けされた出力軸と、前記出力軸に取り付けられ前記出力軸とともに回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに摺動自在に配置されたピストンと、前記ピストンの先端に配置されたシューと、前記シューが係合する斜板と、前記斜板が傾斜角を変更する際に、前記斜板と摺動し支点となる支点機構と、前記支点機構と斜板との間に、前記ピストン内の圧力を導入する潤滑油路と、を備えた斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプにおいて、前記潤滑油路に第1絞りと第2絞りとを配置したことを特徴とする。
本発明によれば、ピストン内の圧力を支点機構と斜板との間に導入する潤滑油路に第1絞りと第2絞りとを配置する。ピストン内の圧油が油路を通過する際に、第1絞りと第2絞りとで2段階に減圧される。そして、減圧された圧油が支点機構と斜板との間に導入されることで、支点機構と斜板との間が潤滑される。ここで、第1絞りを通過した圧油の圧力は、一度降下した後に徐々に回復に向かうが、第2絞りでさらに減圧される。よって、ピーク圧が非常に高いサージ圧が過渡的に生じた圧油が支点機構と斜板との間に供給されたとしても、圧油の圧力を十分に抑えることができる。これにより、斜板の浮き上がりを低減させることができる。
斜板式油圧モータの断面図である。 図1に示す斜板をA方向からみた図である。 第1実施形態における図1の要部Bの拡大図である。 図3に示すシューをC方向から見た図である。 第2実施形態における図3と同様の図である。 変形例における図3と同様の図である。 第3実施形態における図3と同様の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(斜板式油圧モータの構成)
本発明の第1実施形態による斜板式油圧モータは、油圧ショベルなどの建設車両における走行装置に用いられるものであって、高速と低速との2速切換えを可能とする可変容量型の油圧モータである。なお、本発明は、斜板式油圧モータだけでなく斜板式油圧ポンプにも適用することができる。
斜板式油圧モータ1は、断面図である図1に示すように、本体ケース(ケース)2、出力軸3、シリンダブロック4、ピストン5、シュー6、斜板7、ピボット(支点機構)10、傾転ピストン8などを備えている。なお、図1においては、断面を表すハッチングを省略している。
本体ケース2は、例えば鋳鉄製であって、ケースブロック2a及びケースブロック2bで構成されており、出力軸3、シリンダブロック4、ピストン5、斜板7などを収納している。出力軸3は、本体ケース2に対して回転自在に保持されており、図中右側に設けられた図示しない減速機ユニットの入力軸を構成している。
シリンダブロック4は、出力軸3に対してスプライン結合され、出力軸3の軸方向Xには移動可能に、出力軸3の回転方向には出力軸3とともに回転するように、出力軸3に取り付けられている。また、シリンダブロック4の軸心まわりには、軸方向に穿設された複数のシリンダ穴4aが形成されている。これらのシリンダ穴4aは、同一円周上に等間隔で配置されている。シリンダ穴4aは、その長手方向が軸方向Xと平行になるようにシリンダブロック4に形成されている。
ピストン5は、シリンダブロック4に摺動自在に配置されている。ピストン5は、周方向に複数備えられており、シリンダ穴4aの各々にシリンダ穴4aの周面に対して摺動自在に挿入されている。ピストン5の内部は空洞になっており、シリンダ穴4a内の圧油で満たされている。ピストン5の先端に形成された球体部には、シュー6が取り付けられている。
ここで、シリンダブロック4とケースブロック2bとの間には、バルブプレート12が配設されている。このバルブプレート12によって、ケースブロック2b内の油路16と各シリンダ穴4aとの連通状態がシリンダブロック4の回転状態に応じて切り換えられるようになっている。そして、図示しない油圧ポンプから供給される圧油が、ケースブロック2b内の油路16とバルブプレート12とを介して各シリンダ穴4aに供給及び排出されることで、各シリンダ穴4aに挿入されている各ピストン5が往復動するようになっている。
斜板7は、シュー6が摺動(係合)する斜面7a、および、斜面7aの反対側に形成され本体ケース2に対して支持される支持面7bを有する。斜板7の支持面7bは、出力軸3の軸方向Xに対して角度の異なる2つの面である第1支持面7b1と第2支持面7b2とで構成されている。
シリンダブロック4の各シリンダ穴4aに対して圧油が給排されると、各々のシリンダ穴4aに挿入されているピストン5が往復動する。このピストン5の往復動にともなってシュー6が斜板7の斜面7a上を摺動しながら回転し、ピストン5も回転する。そして、ピストン5の回転によりシリンダブロック4が回転し、シリンダブロック4と一体となって出力軸3が回転するようになっている。
斜板7をA方向からみた図である図2に示すように、斜板7は、軸方向Xからみて円環状に形成されており、その中央の孔7cを出力軸3が貫通している。第1支持面7b1と第2支持面7b2とが交差する交差線L1上であって出力軸3の両側には、半球状に凹んだピボット用穴7dが形成されている。2つのピボット用穴7dは、軸方向Xから見て出力軸3の中心を通る直線L2に対して左右対称に配置されている。
図1に戻って、2個のピボット10は、それぞれ、ピン部材11を介して本体ケース2に固定されている。なお、ピボット10とピン部材11とは一体的に形成されていてもよい。ピボット10の半球形状の球面は、斜板7のピボット用穴7dに摺動自在に嵌合している。ピボット10は、斜板7が傾斜角を変更する際に、ピボット用穴7dと摺動し支点となる。これにより、斜板7は、ピボット10を支点として本体ケース2に対して揺動可能に支持されている。即ち、斜板7は、第1支持面7b1が本体ケース2に当接する位置と第2支持面7b2が本体ケース2に当接する位置との間で、ピボット10の径方向中心位置P(交差線L1上の位置)(図2参照)を支点に揺動するようになっている。
本体ケース2の内壁面のうち、斜板7の第2支持面7b2と対向する部分には、傾転ピストン8を摺動自在に保持する断面円形の傾転シリンダ穴9が設けられている。この傾転シリンダ穴9に、斜板7をピストン5側に向かって押圧することで斜板7を傾転させる(揺動させる)傾転ピストン8が挿入されている。
傾転ピストン8と傾転シリンダ穴9の底面との間には、傾転ピストン8作動用の圧油が導入される背圧室14が形成されている。なお、傾転ピストン8を作動させるための背圧室14への圧油は、本体ケース2に設けられた油路15を介して供給されるようになっている。傾転ピストン8は、背圧室14に配置されたコイルばね13により、常時、斜板7側に付勢され、斜板7の第2支持面7b2に当接している。
傾転ピストン8は、切換弁(図示せず)が切り換えられて油路15を介して圧油が背圧室14に供給されることで斜板7をピストン5側に向かって押圧するようになっている。斜板7が傾転ピストン8で押圧されると、斜板7の位置が、第2支持面7b2が本体ケース2に当接する位置から第1支持面7b1が本体ケース2に当接する位置に切り換わる。これにより、斜板7の傾転角度が変わって低速から高速へ斜板式油圧モータ1が切り換わる。背圧室14への圧油の供給をやめると、背圧室14から油が抜けて傾転ピストン8が後退し、斜板7の位置が、第1支持面7b1が本体ケース2に当接する位置から第2支持面7b2が本体ケース2に当接する位置に切り換わる。これにより、斜板7の傾転角度が変わって高速から低速へ斜板式油圧モータ1が切り換わる。なお、図1は、斜板7が低速位置にあるときの図である。
(油路の構成)
また、斜板式油圧モータ1は、潤滑油路17を有している。この潤滑油路17は、ピボット10と斜板7との間に、ピストン5内の圧力を導入するものである。具体的には、潤滑油路17は、シリンダ穴4a内の圧油をピボット用穴7dとピボット10との間に導入する。潤滑油路17は、ピストン5、シュー6、および、斜板7に設けられている。具体的には、潤滑油路17は、ピストン5およびシュー6に連続して形成されてピストン5内部とシュー6の斜面7aと摺動する面とを接続する第1潤滑油路(上流側潤滑油路)17aと、斜板7に形成された第2潤滑油路(下流側潤滑油路)17bとを有している。そして、第1潤滑油路17aと第2潤滑油路17bとは、回転するピストン5およびシュー6がピボット10とほぼ一直線に並んだタイミングで連通する。これにより、シリンダ穴4aからピボット用穴7dとピボット10との間までが連通する。潤滑油路17は、第1潤滑油路17aと第2潤滑油路17bとが連通したタイミングで、シリンダ穴4a内の圧油をピボット用穴7dとピボット10との間に導入する。これにより、ピボット用穴7dとピボット10との間が潤滑される。
本実施形態においては、図1の要部Bの拡大図である図3に示すように、潤滑油路17には、潤滑油路17の上流から下流に向かって第1絞り18と第2絞り19とがこの順番で設けられている。また、第1絞り18と第2絞り19との間には、油溜まり部20が設けられている。この油溜まり部20は、円柱状の空間である。第2絞り19の径は、油溜まり部20の径よりも細い。また、圧油が流れる方向において、油溜まり部20の長さは第2絞り19の長さよりも長い。よって、油溜まり部20に溜まった圧油の圧力は、ダンパー効果により減衰される。
本実施形態において、第1絞り18はシュー6の斜面7aと摺動する面(シュー6の表面6a)に設けられている。また、第2絞り19と油溜まり部20とは、第2潤滑油路17bに設けられている。油溜まり部20は、第2潤滑油路17bのシュー6側に形成されており、第2絞り19は、第2潤滑油路17bのピボット10側に形成されている。圧油の流通方向において、第2潤滑油路17bが形成された箇所における斜板7の厚みは、シュー6におけるピストン5の先端との当接面6bから表面6aまでの厚みよりも厚い。
図3に示すシュー6をC方向から見た図である図4に示すように、本実施形態において、シュー6の表面6aには、潤滑油路17の上流から下流に向かって第1溝21と第2溝22とがこの順番で形成されている。即ち、中央に位置する第1潤滑油路17aに対して、第1潤滑油路17aと同心で小径のリング状の第1溝21と、第1潤滑油路17aと同心で第1溝21よりも大径のリング状の第2溝22とが、それぞれ形成されている。これら第1溝21および第2溝22は、シュー6の表面6aと斜板7の斜面7aとの間に導入された圧油を溜めて、表面6aと斜面7aとの間を潤滑するものである。
そして、第1溝21と第2溝22とは、渦巻き状の絞り23で接続されている。この絞り23は、シュー6の表面6aと斜板7の斜面7aとの間に導入された圧油の圧力を減圧して、シュー6が斜板7から浮き上がるのを低減させるものである。本実施形態では、この絞り23が、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される圧油の圧力を減圧する第1絞り18と兼用されている。
図3に戻って、油溜まり部20は、第2溝22に接続されている。シリンダ穴4a内から供給された圧油は、第1絞り18(絞り23)で減圧された後に、油溜まり部20に一旦溜まり、油溜まり部20のダンパー効果で圧力が減衰される。その後、圧油は、第2絞り19で減圧されて、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される。このように、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される圧油は、2つの絞りによって十分に減圧されているので、斜板7の浮き上がりが低減される。
また、仮に油溜まり部20が設けられている部分がすべて第2絞り19の一部であった場合には、圧油が減圧されすぎて圧油による潤滑効果が損なわれる恐れがある。そこで、第1絞り18と第2絞り19との間に油溜まり部20を設けて、圧油の圧力を減衰させるようにすることで、圧油による潤滑効果が損なわれないようにすることができる。また、第2絞り19と油溜まり部20とが内部に設けられた斜板7が圧油の流通方向に十分な厚みを有することで、ピボット用穴7dとピボット10との間に高圧の圧油が供給されても、斜板7が割れることがない。
(作用・効果)
以上に述べたように、本実施形態では、ピストン5内の圧力をピボット10と斜板7との間に導入する潤滑油路17に第1絞り18と第2絞り19とを配置している。ピストン5内の圧油が潤滑油路17を通過する際に、第1絞り18と第2絞り19とで2段階に減圧される。そして、減圧された圧油がピボット10と斜板7との間に導入されることで、ピボット10と斜板7との間が潤滑される。ここで、第1絞り18を通過した圧油の圧力は、一度降下した後に徐々に回復に向かうが、第2絞り19でさらに減圧される。よって、ピーク圧が非常に高いサージ圧が過渡的に生じた圧油がピボット10と斜板7との間に供給されたとしても、圧油の圧力を十分に抑えることができる。これにより、斜板7の浮き上がりを低減させることができる。
また、第1絞り18と第2絞り19との間に油溜まり部20を設けている。第1絞り18を通過した圧油の圧力は、一度降下した後に徐々に回復に向かうが、油溜まり部20に溜まることで、油溜まり部20のダンパー効果で圧力が減衰される。これにより、ピボット10と斜板7との間に導入される圧油の圧力をより抑えることができる。
また、斜板7に形成された第2潤滑油路17bのシュー6側に油溜り部20を形成し、ピボット10側に第2絞り19を形成している。圧油の流通方向において、第2潤滑油路17bが形成された箇所における斜板7の厚みは、シュー6におけるピストン5の先端との当接面6bから表面6aまでの厚みよりも厚い。よって、斜板7内に十分な広さの油溜まり部20を設けることができるので、油溜まり部20に溜まった圧油の圧力をダンパー効果で十分に減衰させることができる。
また、シュー6の表面6aに形成した第1溝21と第2溝22とを第1絞り18で接続している。シュー6の表面6aに第1絞り18を形成することで、加工が容易となる。また、シュー6の表面6aと斜板7との間に導入される圧油で、シュー6の表面6aと斜板7との間を潤滑することができるとともに、シュー6の表面6aと斜板7との間に導入される圧油の圧力を第1絞り18で減圧することで、シュー6が斜板7から浮き上がるのを低減させることができる。
[第2実施形態]
(油路の構成)
次に、本発明の第2実施形態に係る斜板式油圧モータ201について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態の斜板式油圧モータ201が第1実施形態の斜板式油圧モータ1と異なる点は、図3と同様の図である図5に示すように、シュー6の表面6aと斜板7とが接する隙間を第1絞り18として利用している点である。
シュー6の表面6aと斜板7との隙間には、油膜が張っている。この隙間には例えば0〜35MPaの間で変動する圧力が作用している。そして、ピストン5およびシュー6とピボット10とがほぼ一直線に並んだ瞬間に、油膜を通して第2潤滑油路17bに微量の圧油が供給される。この圧油は、油溜まり部20に一旦溜まって圧力が減衰された後に、第2絞り19で減圧されて、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される。シュー6の表面6aと斜板7との隙間を第1絞り18として利用することで、第1絞り18の開度をより小さくすることができる。また、第1絞り18が詰まる不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施形態においては、第1実施形態と同様に、シュー6の表面6aには、潤滑油路17の上流から下流に向かって第1溝21と第2溝22とがこの順番で形成されている。そして、第1溝21と第2溝22とは、渦巻き状の絞り23で接続されている。よって、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される圧油は、まずこの絞り23で減圧されることとなる。即ち、本実施形態では、3つの絞りによって圧油の圧力が減圧される。
(作用・効果)
以上に述べたように、本実施形態では、シュー6の表面6aと斜板7とが接する隙間を第1絞り18として利用している。これにより、第1絞り18を別途形成する工数を省くことができる。また、シュー6の表面6aと斜板7との間に導入される圧油で、シュー6の表面6aと斜板7との間を潤滑することができるとともに、シュー6の表面6aと斜板7との間に導入される圧油の圧力を第1絞り18で減圧することで、シュー6が斜板7から浮き上がるのを低減させることができる。
(変形例)
なお、図3と同様の図である図6に示すように、シュー6の表面6aには、第1潤滑油路17aと同心で断面円形の凹部24が形成されている構成であってもよい。第1潤滑油路17aを通る圧油は凹部24に一旦溜まった後に、シュー6の表面6aと斜板7との隙間(第1絞り18)で減圧されて、第2潤滑油路17bに供給される。そして、圧油は、油溜まり部20に一旦溜まった後に、第2絞り19で減圧されて、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される。凹部24に溜まった圧油によって、シュー6の表面6aと斜板7との間を潤滑することができる。
[第3実施形態]
(油路の構成)
次に、本発明の第3実施形態に係る斜板式油圧モータ301について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態の斜板式油圧モータ301が第1実施形態の斜板式油圧モータ1と異なる点は、図3と同様の図である図7に示すように、ピストン5内部とシュー6の表面6aとを接続する第1潤滑油路17aに第1絞り18を形成している点である。
本実施形態において、第1絞り18は、シュー6の内部に、ピストン5の先端との当接面6bから表面6aにかけて貫通して設けられている。第1絞り18の径は、ピストン5に設けられた第1潤滑油路17aの径よりも細い。また、シュー6の表面6aには、第1潤滑油路17aと同心で、第2潤滑油路17bに連通する断面円形の凹部24が形成されている。第1潤滑油路17aを通る圧油は第1絞り18で減圧されて、凹部24に一旦溜まった後に、第2潤滑油路17bに供給される。そして、圧油は、油溜まり部20に一旦溜まった後に、第2絞り19で減圧されて、ピボット用穴7dとピボット10との間に供給される。
ここで、第1絞り18の下流に位置する凹部24が油溜まり部20と同様の役割を果たす。第1絞り18を通過した圧油の圧力は、一度降下した後に徐々に回復に向かうが、凹部24に溜まることで、凹部24のダンパー効果で圧力が減衰される。第1絞り18を、シュー6の表面6aに貫通して設けることで、凹部24の容積を大きくすることができるので、凹部24によるダンパー効果を大きくすることができる。
なお、本実施形態において、凹部24と第2潤滑油路17bとを連通させずに、第2実施形態(図6参照)のように、シュー6の表面6aと斜板7との隙間(絞り)を介して第1潤滑油路17aと第2潤滑油路17bとが連通する構成であってもよい。この場合、第1絞り18で減圧された圧油は、シュー6の表面6aと斜板7との隙間(絞り)で減圧されて、さらに第2絞り19で減圧されることとなる。
(作用・効果)
以上に述べたように、本実施形態では、ピストン5内部とシュー6の表面6aとを接続する第1潤滑油路17aに第1絞り18を形成している。これにより、シュー6の表面6aから、第1絞り18を容易に形成することができる。また、シュー6の表面6aと斜板7との間に導入される圧油の圧力を第1絞り18で減圧することで、シュー6が斜板7から浮き上がるのを低減させることができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、ピボット10が嵌合するピボット用穴7dを斜板7に設けずに、ピボット10が斜板7の支持面7bを直接支持する構成であってもよい。
1,201,301 斜板式油圧モータ
2 本体ケース(ケース)
2a,2b ケースブロック
3 出力軸
4 シリンダブロック
4a シリンダ穴
5 ピストン
6 シュー
6a 表面
6b 当接面
7 斜板
7a 斜面
7b 支持面
7d ピボット用穴
8 傾転ピストン
9 傾転シリンダ穴
10 ピボット(支点機構)
11 ピン部材
12 バルブプレート
13 コイルばね
14 背圧室
15,16 油路
17 潤滑油路
17a 第1潤滑油路(上流側潤滑油路)
17b 第2潤滑油路(下流側潤滑油路)
18 第1絞り
19 第2絞り
20 油溜まり部
21 第1溝
22 第2溝
23 絞り
24 凹部

Claims (6)

  1. ケース内に回転自在に取り付けされた出力軸と、
    前記出力軸に取り付けられ前記出力軸とともに回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに摺動自在に配置されたピストンと、
    前記ピストンの先端に配置されたシューと、
    前記シューが係合する斜板と、
    前記斜板が傾斜角を変更する際に、前記斜板と摺動し支点となる支点機構と、
    前記支点機構と斜板との間に、前記ピストン内の圧力を導入する潤滑油路と、
    を備えた斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプにおいて、
    前記潤滑油路に第1絞りと第2絞りとを配置したことを特徴とする斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ。
  2. 前記第1絞りと前記第2絞りとの間に油溜り部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ。
  3. 前記潤滑油路は、前記斜板に形成された下流側潤滑油路を有し、
    前記下流側潤滑油路の前記シュー側に前記油溜り部を形成し、
    前記下流側潤滑油路の前記支持機構側に前記第2絞りを形成したことを特徴とする請求項2に記載の斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ。
  4. 前記シュー表面には第1溝と第2溝とが形成されるとともに、前記第1溝と前記第2溝との間を前記第1絞りで接続したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ。
  5. 前記シュー表面と前記斜板とが接する隙間を前記第1絞りとして利用したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ。
  6. 前記潤滑油路は、前記ピストン内部と前記シュー表面とを接続する上流側潤滑油路を有し、
    前記上流側潤滑油路に前記第1絞りを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の斜板式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ。
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WO2018034359A1 (ko) * 2016-08-17 2018-02-22 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계용 가변형 유압모터
KR20200130100A (ko) 2019-05-09 2020-11-18 나부테스코 가부시키가이샤 유압 펌프 및 건설 기계
KR20230103017A (ko) 2021-12-30 2023-07-07 성보 피앤티 주식회사 서지 압력의 완화 기능이 우수한 사판식 유압펌프

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